JP4087748B2 - 錠装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、操作ノブを押圧・回動操作することによって解錠・施錠を行う錠装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、シリンダ錠に鍵を挿入する、または携帯キーと制御手段が交信をするなどによって、鍵の認証が行われた際に、操作ノブを操作することによって解錠を行う施錠・解錠を行うことができる錠装置が広く用いられている。
【0003】
たとえば、車両に配設される可動部材の1つであるステアリングシャフトに取付けられて、ステアリングシャフトを錠止し、回動を阻止することで防盗性能を確保するとともに、電子キーと電子キー制御部からなる電子キーロックシステムを具備し、電子キーと電子キー制御部が交信することで、キー操作をすることなくステアリングシャフトをロックするロック部材の施錠・解錠を行う錠装置が一般的に用いられている。
【0004】
このような錠装置は、解錠する場合に、電子キー制御部に電子キーが認証されると、操作ノブが錠装置本体に押付けられた際に操作ノブと錠装置本体との係合が解除されて、操作ノブが回動自在になる。これにより、操作ノブを回転させることによりロック部材がスライドして、ステアリングシャフトが解錠されるものである。
【0005】
【特許文献1】
特開2003−34231号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の錠装置では、電子キー制御部に電子キーが認証された場合でも、操作ノブを錠装置本体に押付けながら回動させることが可能な構造のため、操作ノブと錠装置本体との係合が解除されない可能性があった。たとえば、上記従来の錠装置には、操作ノブと一体に形成された部材の係合部と、係合位置と解除位置の間を移動可能な状態で錠装置本体に設けられたレバー部とが設けられており、錠装置本体に押付ける操作が完了した時点で係合部とレバー部の係合が解除され、回動操作が可能になるものがある。そして、このような錠装置で操作ノブを錠装置本体に押付けずに回動操作を行った場合には、係合部とレバー部が係合するため、操作ノブを回動操作できない。
【0007】
ところが、このような錠装置では、操作ノブを錠装置本体に押付けながら回動させた場合には、係合位置に保持されたレバー部が解除位置に移動する前に係合部と係合してしまい、レバー部が解除位置に移動できない可能性があった。
【0008】
また、操作ノブを押しながら回すことによって係合部とレバー部の係合が解除されない場合には、操作ノブの操作をやり直すことで、係合は解除されるが、解錠操作をやり直すことにより、操作性が悪化する恐れがあった。
【0009】
そこで本発明は、誤った操作方法を排除することで操作性を改善することができる錠装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、操作部ベース部材の外周面上に、且つ一方向に沿って形成されたスライダ摺動面と、このスライダ摺動面上に先端部が当接するように付勢保持されたスライダとを備え、一方向に沿って操作部ベース部材を移動させる第一操作と、他方向に沿って操作部ベース部材を移動させる第二操作とからなる解錠操作によって施錠状態から解錠状態に移行する錠装置において、前記操作部ベース部材の外周面上に、前記スライダ摺動面を凹設することで、該スライダ摺動面の前記一方向に沿ってレール部が形成され、前記第一操作の操作中に前記第二操作の操作方向に向かって前記操作部ベース部材に力を加えた場合に、前記レール部に前記スライダが当接することを特徴とする。
【0011】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の錠装置において、前記スライダ摺動面は、前記操作部ベース部材の前記外周面上に形成され、且つ前記一方向に沿って平行に形成された平行面と該一方向に沿って斜めに形成された斜面とが連続して形成され、前記レール部は、前記第二操作の操作方向に対して該スライダ摺動面の後端部に延設され、前記第一操作が完了した状態では、該レール部と前記スライダの当接が解除されていることを特徴とする。
【0012】
請求項3に記載の発明は、請求項1、または請求項2に記載の錠装置において、前記操作部ベース部材は、略円筒形状を有し、前記一方向は、該操作部ベース部材の軸線方向で、前記他方向は、該操作部ベース部材の円周方向であることを特徴とする。
【0013】
【発明の効果】
請求項1に記載の本発明によれば、第一操作の操作中に第二操作を行おうとした場合には、レール部とスライダが係合し、第二操作が行われることを阻止するので、誤った操作方法を排除することで操作性を改善することができる。
【0014】
請求項2に記載の本発明によれば、請求項1の効果に加え、第二操作の操作方向に対して、スライダ摺動面の平行面と斜面の後端部となる位置にレール部が形成されたことによって、比較的単純な構造で第一操作の操作途中で第二操作を行うことを防止できるので、製造コストの増大を防止しつつ、錠装置の操作性を改善することができる。
【0015】
請求項3に記載の本発明によれば、請求項1、請求項2の効果に加え、操作部ベース部材は、略円筒形状を有し、一方向が操作部ベース部材の軸線方向で、他方向が操作部ベース部材の円周方向であることから、錠装置全体を小型化しつつ、操作性を改善することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して本発明の錠装置1を適用したステアリングロック装置1aの一実施形態を詳細に説明する。図1は本実施形態のステアリングロック装置1aの分解斜視図、図2は図1の初期状態を示し、A−A線に沿った断面図、図3は図1のノブ押し状態を示し、A−A線に沿った断面図、図4(a)〜(c)は操作部ベース部材の上面図、正面図、側面図、図5は初期状態における操作部ベース部材とスライダの状態を示した図、図6はノブ押し状態における操作部ベース部材とスライダの状態を示した図である。
【0017】
−初期状態−
本実施形態の錠装置1は、図1、図2、図5に示されるように、車両に配設される可動部材の1つであるステアリングシャフト(不図示)の周辺に組付けられるケーシング本体10と、このケーシング本体10に収納されステアリングシャフトと係合する係合位置とその係合を解除する解除位置とを移動可能に設けられたロック部材70と、ケーシング本体10に配設されロック部材70を操作する操作ノブ11と、作業者である乗員が携行する鍵としての電子キー(不図示)が発信する電子信号を受信し、ロック部材70を係合位置で施錠・解錠する制御部(不図示)と、操作部ベース部材20に形成され、且つロック部材70を係合位置で施錠・解錠する補助錠部として略円柱形状のシリンダ錠20aをケーシング本体10の内部に設けられた略円筒形状のハウジングケース12の内部に具備し、乗員が携行する鍵、且つ電子キーの補助キーとしてのシリンダキー(不図示)によってシリンダ錠20aが操作される。
【0018】
また、シリンダ錠20aの一端側に操作ノブ11を一体に設け、この操作ノブ11に備えられた鍵穴入口11aからシリンダ錠20aの鍵穴21にシリンダキーを挿入する。
【0019】
さらに、ハウジングケース12とシリンダ錠20aにはキー挿入検知機構50が配設されている。
【0020】
キー挿入検知機構50は、シリンダ錠20aの外周から鍵穴21に連通するように設けられたキースライダ挿通孔51と、このキースライダ挿通孔51に配設されるキースライダ52およびスペーサ53aと、ハウジングケース12に設けられたスイッチ収納室13aに収納されるキー挿入検知スイッチ54およびスペーサ53bとから構成されている。
【0021】
キースライダ52は、キースライダ挿通孔51に配設され、一端側の先端部には鍵穴21に挿入されたシリンダキーの先端と斜めに当接するように斜面が形成されているとともに、スペーサ53a、53bを介してキー挿入検知スイッチ54によって他端側から鍵穴21の側壁に付勢されている。
【0022】
また、ハウジングケース12とシリンダ錠20aにはノブ操作検知機構40が配設されている。
【0023】
図2〜図4に示されるように、ノブ操作検知機構40は、シリンダ錠20aの外周に一方向としてのシリンダ錠20aの軸線方向に沿った平行面31と軸線方向に対して斜めに形成された斜面32とからなるスライダ摺動面30と、ハウジングケース12に設けられたスイッチ収納室13bに収納されるノブ操作検知スイッチ41と、スライダ摺動面30上をスライドするスライダ42とから構成されている。
【0024】
スライダ42は、ハウジングケース12に設けられたスライド孔22に収納され、ノブ操作検知スイッチ41によってスライダ摺動面30に付勢されている。
【0025】
以上のことから、シリンダキーが鍵穴21に挿入されず、操作ノブ11に手を触れていない状態では、キー挿入検知スイッチ54とノブ操作検知スイッチ41がともにオフなので、制御部では初期状態と認識され、ロック部材70の施錠状態が継続されている。
【0026】
−ノブ押し状態−
図3、図6に示されるように、鍵穴21にシリンダキーを挿入せずに第一操作として操作ノブ11を一方向としての軸線方向に押しつけると、シリンダ錠20aがハウジングケース12内をスライドする。
【0027】
また、スイッチ収納室13aはキー挿入検知スイッチ54によってスペーサ53aがシリンダ錠20aの外壁に付勢された状態で、キー挿入検知スイッチ54はオフのままである。
【0028】
さらに、スライダ摺動面30によってスイッチ収納室13bに押し出されたスライダ42は、ノブ操作検知スイッチ41をオンにし、ノブ操作検知スイッチ41から制御部に検知信号が送信される。
【0029】
なお、シリンダ錠20aに設けられた係止突起23が、ハウジングケース12の内壁に設けられ軸線方向に沿って延びる係止溝14に配設されているので、操作ノブ11を操作した場合には、シリンダ錠20aが軸線方向にスライドする。
【0030】
この状態では、キー挿入検知スイッチ54がオフ、ノブ操作検知スイッチ41がオンなので、制御部ではシリンダキーが鍵穴21に挿入されずに操作ノブ11が操作されたと認識され、さらに、制御部が電子キーと交信し、電子キーが照合・認証された場合には、制御部では電子キー操作モードに移行し、ロック部材70のロックが解錠される。なお、電子キーとの交信が行われなかった場合には、操作ノブ11を操作してもロック部材70のロックが解錠されることはない。
【0031】
また、操作ノブ11を押付けた後に、第二操作として操作ノブ11を他方向としてのシリンダ錠20aの円周方向に回転させて解錠操作する解錠回転方向に対して、スライダ摺動面30を構成する平行面31と斜面32の後端部となる位置には、レール部としての壁部分33が形成されている。これにより、操作ノブ11を押付ける行程中には、壁部分33とスライダ42が当接するため、操作ノブ11を回転させることは不可能である。
【0032】
これは、図7、図8に示されるように、ロック部材70をロックする手段は、シリンダ錠20aの他端側に連結され、操作ノブ11の動きをロック部材70に伝えるカム機構60を構成する伝達部材61に形成された係合部62と、ケーシング本体10に基端部を支承されるとともに、伝達部材61に形成された係合部62に係合する係合位置と、係合部62に係合しない解除位置との間を先端部が自在に揺動する係合レバー63と、この係合レバー63を係合位置、あるいは解除位置に保持するソレノイドユニット64とから構成されている。
【0033】
そして、操作ノブ11を軸線方向に押付けた際に、電子キーが認証されなかった場合には、係合レバー63の先端部が係合位置に保持されるので、係合レバー63の先端部と係合部62が当接しているため、操作ノブ11を回転させることはできない。また、操作ノブ11を軸線方向に押付けた際に、電子キーが認証され、電子キー操作モードに移行した場合には、ソレノイドユニット64が係合レバー63を解錠位置に移動・保持されるため、操作ノブ11を回転することができる。
【0034】
このように、操作ノブ11を軸線方向に押付けることで係合レバー63の先端部を施錠位置から解錠位置に移動させる条件を満たしているか否かを判断され、条件を満たしている場合には、係合レバー63の先端部を移動するので、係合レバー63の先端部が移動を開始するまでに僅かながら遅れが生じやすい。
【0035】
したがって、図9に示されるように、スライダ摺動面30′にレール部が形成されていない場合には、電子キーが認証された場合でも、第一操作と第二操作を同時に行う、いわゆる押し回しが行われると、スライダ摺動面30′が軸線方向にスライドしつつ、回転し、スライダ42′をスライド孔22′から押し出すので、係合レバー63が解除位置に移動する前に係合レバー63が係合部62に当接してしまい、係合レバー63が解除位置に移動できなくなる作動不良が生じていた。そして、このことが、錠装置の操作性が悪化する要因となっていた。なお、押し回しによる作動不良は、第一操作が完了した状態に戻り、第二操作を再度行うことで解消されるが、操作性が改善されるわけではない。
【0036】
そこで、本発明では、スライダ摺動面30にレール部が設けられている。このレール部は、第二操作の操作方向としての解錠回転方向に対して、スライダ摺動面30の後端部に第1操作方向である軸線方向に沿って延設された壁部分33である。また、この壁部分33は、第一操作が完了した状態で、壁部分33とスライダ42の当接が解除されるように形成されている。
【0037】
第一操作では、壁部分33が軸線方向に沿って形成されているので、操作ノブ11を軸線方向に押付けるとスライダ42が壁部分33に沿ってスライダ摺動面30上をスライドする。そして、第一操作中に解錠回転方向に力を加えて回転させようとした場合には、壁部分33によってスライダ42がスライド孔22の内壁に付勢されるため、解錠回転が阻止される。また、第一操作が完了した状態、つまり操作ノブ11を軸線方向へ押付け終わった状態では、壁部分33にスライダ42は当接していないので、第二操作を行うこと、つまり解錠回転方向に操作ノブ11を廻すことができる。したがって、いわゆる押し回しを防止することができる。
【0038】
−キー挿入状態−
鍵穴21にシリンダキーが挿入された場合には、シリンダキーの先端がキースライダ52先端の斜面と当接し、キースライダ52が鍵穴21から押しだされ、キースライダ52に押されたスペーサ53a、53bがキー挿入検知スイッチ54をオンにし、キー挿入検知スイッチ54から制御部に検知信号が送信される。
【0039】
また、スライダ42は、ノブ操作検知スイッチ41によってスライダ摺動面30に付勢されたままなので、ノブ操作検知スイッチ41はオフのままである。
【0040】
−キー挿入ノブ押し状態−
鍵穴21にシリンダキーが挿入されるとシリンダキーの先端がキースライダ52先端の斜面に当たって、キースライダ52が鍵穴21から押しだされ、キースライダ52に押されたスペーサ53a、53bがキー挿入検知スイッチ54をオンにし、キー挿入検知スイッチ54から制御部に検知信号が送信される。
【0041】
この状態で、操作ノブ11を軸線方向に押しつけるとスペーサ53a、53bがキー挿入検知スイッチ54をオンにしたままシリンダ錠20aがハウジングケース12内をスライドし、スペーサ53a、53bはシリンダ錠20aの外壁とキー挿入検知スイッチ54とに狭持される。なお、キースライダ52はシリンダキーとハウジングケース12の内壁に狭持される。
【0042】
さらに、スライダ摺動面30によってスイッチ収納室13bに押し出されたスライダ42は、ノブ操作検知スイッチ41をオンにし、ノブ操作検知スイッチ41から制御部にノブ操作検知信号が送信される。
【0043】
さらに、操作ノブ11を回動すると、シリンダキーとシリンダ錠20aが係合し、シリンダキーを引抜くことができなくなる。
【0044】
シリンダキーを鍵穴21に差し込み、操作ノブ11を軸線方向に押付けた状態では、キー挿入検知スイッチ54がオン、ノブ操作検知スイッチ41がオンなので、制御部ではシリンダキーが鍵穴21に挿入されて操作ノブ11が操作されたと認識されて、制御部では補助キーによって操作される補助錠操作モードに移行するとともに、操作ノブ11が回動可能となる。なお、シリンダキーが鍵穴21に挿入されて操作ノブ11が操作された場合に、電子キーと制御部のIDが一致した状態でも補助錠操作モードが優先され、電子キー操作モードには移行しない。
【0045】
なお、シリンダキーを挿入した場合も同様に、操作ノブ11を押付けた後に解錠回転操作をする際に、スライダ摺動面30を構成する平行面31と斜面32の後端部となる位置には、壁部分33が形成されている。これにより、操作ノブ11を押付ける行程中には、壁部分33とスライダ42が当接するため、操作ノブ11を回転させることは不可能である。したがって、いわゆる押し回しを防止することができる。
【0046】
以上の構成により、スライダ摺動面30に壁部分33が形成されたことにより、操作ノブ11を操作部ベース部材20の他端側に押付けつつ、回転動作を行う押し回しを防止し、誤った操作方法を排除することで、錠装置1の操作性を改善することができる。
【0047】
また、操作部ベース部材20は、略円筒形状を有し、一方向が操作部ベース部材20の軸線方向で、他方向が操作部ベース部材20の円周方向であることから、錠装置全体を小型化しつつ、操作性を改善することができる。
【0048】
さらに、鍵としてのシリンダキーに内蔵された電子回路と制御部(不図示)との交信によって鍵の識別を行うことにより、識別作業を簡素化することができ、錠装置の操作性を改善することができる。
【0049】
加えて、シリンダ錠20aにシリンダキーを係合させて識別するので、識別作業を複雑にすることなく、錠装置の操作性を改善することができる。
【0050】
なお、スライダ摺動面30とスライダ42に中心軸線方向に延びるレール部を形成し、スライダ42がレール部上を自在にスライドできるようにすることで、操作ノブ11を押付ける行程中には、壁部分33とスライダ42が当接するため、操作ノブ11が回転することを防止することができる。
【0051】
また、本実施形態では他方向が操作部ベース部材20の円周方向であったが、他方向が一方向と同一平面上で直交するように操作部ベース部材20がスライドする方向でも同様の効果を得ることができる。
【0052】
また、本実施形態では補助錠部としてシリンダ錠20aを用いたが、イモビライザシステムの錠を使用しても同様の効果を得ることができる。
【0053】
さらに、本実施形態では、本発明の錠装置を車両用ステアリングロック装置に適用した場合について説明したが、本錠装置を住宅の扉用錠装置として適用した場合にも同様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態のステアリングロック装置の分解斜視図である。
【図2】図1の初期状態を示し、A−A線に沿った断面図である。
【図3】図1のノブ押し状態を示し、A−A線に沿った断面図である。
【図4】(a)〜(c)は操作部ベース部材の上面図、正面図、側面図である。
【図5】初期状態における操作部ベース部材とスライダの状態を示した図である。
【図6】ノブ押し状態における操作部ベース部材とスライダの状態を示した図である。
【図7】図1の初期状態を示し、A−A線に沿って係合レバーの様子が分かる面で切った断面図である。
【図8】初期状態における伝達部材と係合レバーの状態を示した図である。
【図9】スライダ摺動面にレール部を設けずに押し回しをした状態における操作部ベース部材とスライダの状態を示した図である。
【符号の説明】
1…錠装置
20…操作部ベース部材
30…スライダ摺動面
31…平行面
32…斜面
33…壁部分(レール部)
42…スライダ
Claims (3)
- 操作部ベース部材の外周面上に、且つ一方向に沿って形成されたスライダ摺動面と、
このスライダ摺動面上に先端部が当接するように付勢保持されたスライダとを備え、
一方向に沿って操作部ベース部材を移動させる第一操作と、
他方向に沿って操作部ベース部材を移動させる第二操作とからなる解錠操作によって施錠状態から解錠状態に移行する錠装置において、
前記操作部ベース部材の外周面上に、前記スライダ摺動面を凹設することで、該スライダ摺動面の前記一方向に沿ってレール部が形成され、
前記第一操作の操作中に前記第二操作の操作方向に向かって前記操作部ベース部材に力を加えた場合に、前記レール部に前記スライダが当接することを特徴とする錠装置。 - 請求項1に記載の錠装置において、
前記スライダ摺動面は、前記操作部ベース部材の前記外周面上に形成され、且つ前記一方向に沿って平行に形成された平行面と該一方向に沿って斜めに形成された斜面とが連続して形成され、
前記レール部は、前記第二操作の操作方向に対して該スライダ摺動面の後端部に延設され、
前記第一操作が完了した状態では、該レール部と前記スライダの当接が解除されていることを特徴とする錠装置。 - 請求項1、または請求項2に記載の錠装置において、
前記操作部ベース部材は、略円筒形状を有し、
前記一方向は、該操作部ベース部材の軸線方向で、
前記他方向は、該操作部ベース部材の円周方向であることを特徴とする錠装置。
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