JP3484103B2 - ロック装置 - Google Patents

ロック装置

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JP3484103B2
JP3484103B2 JP16565399A JP16565399A JP3484103B2 JP 3484103 B2 JP3484103 B2 JP 3484103B2 JP 16565399 A JP16565399 A JP 16565399A JP 16565399 A JP16565399 A JP 16565399A JP 3484103 B2 JP3484103 B2 JP 3484103B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はロック装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、ロック装置としては、例えば自動
車の盗難防止を図るための図5,6に示すようなステア
リングロック装置が知られている。
【0003】図5において、40はキイシリンダ、41
はシリンダケーシング、42はストッパー43をキイシ
リンダ40の係合溝44に係脱させて該キイシリンダ4
0の回転をロック,アンロックするキイシリンダロック
ソレノイドを示している。
【0004】キイシリンダ40の下側部にはキイ孔45
に貫通してスライダ孔46を設けてあり、該スライダ孔
46にスライダ47をキイ孔45と直交方向に摺動自在
に配設してある。
【0005】ハウジング48の底部内にはスイッチレバ
ー49をピン50により軸支してあり、該スイッチレバ
ー49の一端をスプリング51により上方へ付勢して該
端部により前記スライダ47を押し上げ、該スライダ4
7の上端をキイ孔45内に突出させている。
【0006】また、このハウジング48の底部内には、
前記スイッチレバー49の他端に作動子53を対向させ
てキイ有無検知スイッチ52を配設してあり、電子キイ
54の差し込み部55をキイ孔45に差し込むことによ
りスライダ47が下動されると、スイッチレバー49の
他端で作動子53の押圧を解除してキイ有無検知スイッ
チ52をオン作動させるようにしてある。
【0007】電子キイ54は所定の識別コード(ID)
を記憶させた回路チップ56を内蔵している一方、ハウ
ジング48の端部には環状のアンテナコイル57を外嵌
固定してある。
【0008】電子キイ54の差し込み部55をキイ挿入
孔45に差し込んでキイ有無検知スイッチ52がオン作
動すると、図6に示すコントロールユニット60により
前記アンテナコイル57に電界を発生させて、該アンテ
ナコイル57と回路チップ56との間で電波の送受信を
行わせ、電子キイ54のIDとコントロールユニット6
0に記憶させたIDとを照合させて、IDが一致した場
合にのみコントロールユニット60からキイシリンダロ
ックソレノイド42にロック解除信号を送出してキイシ
リンダ40のロックを解除すると共に、エンジンの駆動
制御装置61へ駆動許可信号を送出してエンジンの始動
を可能とするようにしている。
【0009】即ち、この従来のステアリングロック装置
は、前述のID照合によりIDが一致した場合にのみキ
イシリンダ40の回転を可能として該キイシリンダ40
の回転によりステアリングロックのロック解除を行わせ
ると共に、該シリンダ40の回転によりイグニッション
スイッチ62をオン作動(スタータスイッチ作動)する
ことによって、前記駆動許可信号を駆動制御装置61に
送出してエンジンを始動し得るようにしたもので、前記
電子キイ54以外のキイではキイシリンダ40の回転は
もとよりエンジンの始動を阻止して、自動車の盗難防止
を図っている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前述のように特定の電
子キイ54以外のキイではキイシリンダ40の回転操作
が行えないため、バッテリ上がり時のように電子回路へ
の給電が不能状態となった際には、ステアリングロック
をロック解除し、ステアリング操作を確保して車両を所
要の位置にまで移動させようとしても、前記電子キイ5
4ではステアリングロックのロック解除は行えず、緊急
時の対応が悪くなってしまうことは否めない。
【0011】そこで、本発明はバッテリ上がり時のよう
に電子回路への給電が不能状態となった際には、メカニ
カルキイによるキイシリンダの回転を可能としてロック
解除を行えて、緊急時に良好に対応することができるロ
ック装置を提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明にあって
は、電子キイに内蔵されて電子信号を発する回路チップ
と、キイシリンダ側のコントロールユニットとの間で送
受信を行ってIDを照合し、ID一致の場合に前記コン
トロールユニットからキイシリンダロックアクチュエー
タへロック解除信号を送出してキイシリンダのロックを
解除可能に構成されていると共に、キイシリンダ内のタ
ンブラと係合するメカニカルキイによりキイシリンダの
ロックを解除可能とするようにしたロック装置におい
て、前記キイシリンダは、メカニカルキイが挿入される
メカニカルキイ挿入孔を備えていると共に、シリンダケ
ーシングに回転可能に内在させたスリーブの内側で回転
自在に嵌挿配置してあり、前記キイシリンダとスリーブ
とは、前記メカニカルキイ挿入孔にメカニカルキイを
挿,脱することによりタンブラを介して連結,連結解除
できるようにしてあると共に、連結解除時には前記キイ
シリンダをメカニカルキイによって回転可能としてあ
り、さらに、前記キイシリンダロックアクチュエータと
前記スリーブとは互いに係脱する配置構成として、前記
電子キイのID一致の状態でのキイシリンダロックアク
チュエータとスリーブとの係合解除時で、かつ、キイシ
リンダとスリーブとの連結状態時には前記キイシリンダ
をスリーブと共に回転可能としてあり、かつ、前記キイ
シリンダをメカニカルキイにより回転させた際に、該キ
イシリンダに対してスリーブが回転方向に位置ずれを生
じた場合にこれを修正するスリーブ戻し手段を設けたこ
とを特徴としている。
【0013】請求項2の発明にあっては、請求項1に記
載のスリーブ戻し手段を、キイシリンダおよびスリーブ
の双方に設けられてキイシリンダの戻し方向の回転に対
して相互に係合可能なシリンダ側ストッパとスリーブ側
ストッパとで構成したことを特徴としている。
【0014】請求項3の発明にあっては、請求項2に記
載のシリンダ側ストッパとスリーブ側ストッパとの間
に、キイシリンダとスリーブとを互いに逆の回転方向に
付勢するスプリングを介装したことを特徴としている。
【0015】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、キイシ
リンダはメカニカルキイ挿入孔を備えていて、該メカニ
カルキイの挿,脱によりタンブラが係,脱するスリーブ
を備え、該スリーブにキイシリンダロックアクチュエー
タが係脱する配置構成としてあるから、バッテリ上がり
等によって電子キイによるキイシリンダロックアクチュ
エータのロック解除作動が行えず、キイシリンダの回転
によるロックのロック解除を行えない状況下にあって
も、メカニカルキイ挿入孔にメカニカルキイを挿入すれ
ば、スリーブとタンブラとの係合が外れてキイシリンダ
の回転が自由にされるから、該メカニカルキイによって
キイシリンダを回転してロック解除することができて緊
急事態に対応することができる。
【0016】また、メカニカルキイとしてキイヘッドに
電子キイと同様の回路チップを備えた所謂ダブルキイが
用意されている場合や電気キイがコントロールユニット
の送受信可能な範囲内にあるにもかかわらず、メカニカ
ルキイを使用してしまう場合、該ダブルキイ等のメカニ
カルキイによってキイシリンダの回転操作を行うと、該
ダブルキイあるいは近くにある電子キイの回路チップと
コントロールユニットとのID照合の一致によりキイシ
リンダロックアクチュエータがロック解除作動すること
によってスリーブの回転が自由にされてしまうことか
ら、キイシリンダとスリーブとの接触の具合いによって
はキイシリンダを元のロック位置に戻した際にスリーブ
が回転方向に位置ずれを起して、タンブラとスリーブと
の係合作動が不能となってダブルキイ等のメカニカルキ
イの抜き外しが行えなくなってしまう可能性があるが、
スリーブがキイシリンダに対して回転方向に位置ずれを
生じた場合には、スリーブ戻し手段によってスリーブを
適正位置に修正できるため、ダブルキイ等のメカニカル
キイの抜き外しが行えなくなるようなことがなく、使用
キイの自由度を拡大することができる。
【0017】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
の発明の効果に加えて、シリンダ側ストッパとスリーブ
側ストッパとでスリーブ戻し手段を構成しているため、
構造を簡単にすることができてコスト的に有利に得るこ
とができる。
【0018】請求項3に記載の発明によれば、請求項2
の発明の効果に加えて、ダブルキイの使用によりキイシ
リンダロックアクチュエータをロック解除作動させると
共にキイシリンダを回転させると、スプリングのばね力
によってスリーブとキイシリンダとに回転方向にずれを
生じさせて、タンブラとスリーブ内周のタンブラ係合溝
とを不一致とさせるため、キイシリンダのロック位置以
外の位置でダブルキイが抜けるのを阻止することができ
る。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面と
共に詳述する。
【0020】図1において、1はキイシリンダ、2はシ
リンダケーシング、3はシリンダケーシング2が固定さ
れたハウジングで、前記キイシリンダ1はその小径部を
シリンダケーシング2に回転自在に内在させたスリーブ
4の内側に回転自在に嵌挿配置してある。
【0021】キイシリンダ1のキイ挿入孔5は後述する
電子キイ20(図4の(イ)参照)の差し込み部21を
差し込む電子キイ挿入孔5Aと、該電子キイ挿入孔5A
の奥部に続いて形成されたメカニカルキイ挿入孔5Bと
で構成されていて、該キイシリンダ1はこのメカニカル
キイ挿入孔5Bに関連して、メカニカルキイ挿入孔5B
へのメカニカルキイ25(図4の(ロ)参照)の挿,脱
により周面より没,出する複数個のタンブラ6を備えて
いる。
【0022】このメカニカルキイ25とタンブラ6との
関係は通常のキイシリンダ機構のそれと同様であるの
で、ここでは詳細な説明は省略する。
【0023】前記スリーブ4の内周面には図3に示すよ
うに、前記タンブラ6が係,脱するタンブラ係止溝7を
形成してあって、該タンブラ6とタンブラ係止溝7との
係,脱によってスリーブ4とキイシリンダ1との連結,
連結解除を行うようにしている。
【0024】8はハウジング3の上側部内に配設したキ
イシリンダロックアクチュエータとしてのソレノイド
で、該キイシリンダロックソレノイド8はストッパー9
を前記スリーブ4に設けたロック溝10に係,脱させ
て、該スリーブ4の回転をロック,アンロックするよう
にしている。
【0025】ハウジング3の下側部内には、キイシリン
ダ1のキイ挿入孔5にキイが差し込まれているか否かを
検出するキイ有無検知スイッチ11を配設してある。
【0026】キイシリンダ1の下側部には、電子キイ挿
入孔5Aの中間位置に貫通してスライダ孔13を設けて
あり、該スライダ孔13にスライダ12を電子キイ挿入
孔5Aと直交方向に摺動自在に配設してある。
【0027】また、前記ハウジング3の下側部内にはス
イッチレバー14をピン15により軸支してある。
【0028】スイッチレバー14はその一端をスプリン
グ16により上方へ付勢し、該端部によりスライダ12
を押し上げて該スライダ12の上端を電子キイ挿入孔5
A内に突出させてあって、電子キイ20の差し込み部2
1を電子キイ挿入孔5A内に差し込み、又はメカニカル
キイ挿入孔5Bにメカニカルキイ25のキイプレート部
KPを差し込むことによりスライダ12が下動される
と、スイッチレバー14の他端で前記キイ有無検知スイ
ッチ11の作動子17の押圧を解除して該キイ有無検知
スイッチ11をオン作動させるようにしてある。
【0029】電子キイ20の差し込み部21には、スラ
イダ12の先端が係脱する凹部22を形成してあり、該
差し込み部21を電子キイ挿入孔5Aに完全に差し込む
と該凹部22にスライダ12の先端が係合して、電子キ
イ20を抜け止めし得るようにしてある。
【0030】電子キイ20は所定の識別コード(ID)
を記憶させた回路チップ23を内蔵している一方、ハウ
ジング3の端部には環状のアンテナコイル18を外嵌固
定している。
【0031】この実施形態における電気的な回路構成は
図6に示した前記従来の構成と同様であるので、図6に
本実施形態の該当する構成部材の引出し符号を併記して
示してある。
【0032】30はキイシリンダ1を後述するメカニカ
ルキイ25A(図4の(ハ)参照)により回転操作した
際に、該キイシリンダ1に対してスリーブ4が回転方向
に位置ずれを生じた場合にこれを修正するスリーブ戻し
手段を示している。
【0033】本実施形態ではこのスリーブ戻し手段を図
2にも示すように、キイシリンダ1の小径部と大径部と
を連接するテーパー部に後方(キイシリンダ1の軸方向
奥側)へキイシリンダ1の大径部の外周面から径方向へ
突出しないように突設したシリンダ側ストッパとしての
シリンダ側突起31と、スリーブ4の端部に突設されて
キイシリンダ1のロック位置側への戻し方向の回転に対
して前記シリンダ側突起31と係合するスリーブ4の前
方端縁に形成したスリーブ側ストッパとしてのスリーブ
側突起32とで構成している。
【0034】また、本実施形態では後述する理由から、
これらシリンダ側突起31とスリーブ側突起32との間
に、キイシリンダ1とスリーブ4とを互いに逆の回転方
向に付勢するスプリング33を介装してある。
【0035】図1中、26はシャッター、27はシリン
ダキャップを示す。
【0036】以上の実施形態の構成によれば、通常の状
態では電子キイ20によってエンジンの始動操作が行わ
れる。
【0037】電子キイ20の差し込み部21をキイシリ
ンダ1の電子キイ挿入孔5Aに差し込むと、スライダ1
2が下動されてキイ有無検知スイッチ11がオン作動
し、コントロールユニット60によりアンテナコイル1
8に電界を発生させる。
【0038】これにより、電子キイ20の回路チップ2
3とアンテナコイル18との間で電波の送受信が行わ
れ、回路チップ23に記憶したIDとコントロールユニ
ット60に記憶させたIDとを照合させて、IDが一致
することによってコントロールユニット60にエンジン
の駆動許可信号を発生させると共に、該コントロールユ
ニット60によりキイシリンダロックソレノイド8にロ
ック解除信号を送出し、ストッパー9を図3の(イ)に
示す状態から(ロ)に示すようにロック溝10から外し
てスリーブ4をロック解除する。
【0039】この時、キイシリンダ1のタンブラ6の端
部は図3の(ロ)に示すようにタンブラスプリング6a
のばね力によってスリーブ4のタンブラ係止溝7に係合
しているため、電子キイ20を回転するとキイシリンダ
1がスリーブ4と一体に回転して、図外のステアリング
ロックをロック解除すると共に、該キイシリンダ1の回
転によるイグニッションスイッチ62をオン作動(スタ
ータスイッチ作動)することによって、コントロールユ
ニット60よりエンジン駆動制御装置61に前記駆動許
可信号を送出させ、エンジンの始動を行わせる。
【0040】ここで、バッテリ上がり等によってコント
ロールユニット60への給電が不能状態となった場合に
は、電子キイ20によるキイシリンダロックソレノイド
8のロック解除作動が行えず、従って、ステアリングロ
ックはロックされたままでステアリング操作は不可能と
なる。
【0041】このような場合、図4の(ロ)に示すメカ
ニカルキイ5をキイシリンダ1のメカニカルキイ挿入孔
5Bに差し込めば、図3の(ハ)に示すようにタンブラ
6をキイシリンダ1内に没入させてキイシリンダロック
ソレノイド8により回転がロックされているスリーブ4
との係合を外し、キイシリンダ1の回転を自由にする。
【0042】従って、該メカニカルキイ25によってキ
イシリンダ1を回転して図外のステアリングロックをロ
ック解除することができてステアリング操作が可能とな
り、ステアリング操作して車両を所要の場所に移動させ
て緊急事態に対応することができる。
【0043】ここで、スペア用のメカニカルキイとして
図4の(ハ)に示したように、キイヘッドに電子キイ2
0に用いられている回路チップ23と同様の回路チップ
23を設けて、メカニカルキイと電子キイとの両機能を
持たせた所謂ダブルキイとしてのイモビキイ25Aが用
意されている場合や電子キイ20がコントロールユニッ
ト60のアンテナコイル18の近くにあってID信号の
送受信可能範囲内にあるのにもかかわらず、メカニカル
キイ25を使用してしまう場合、該イモビキイ25Aや
メカニカルキイ25をバッテリ上がり等の緊急時以外の
エンジン始動のために使用した際に、キイシリンダ1と
スリーブ4との回転方向の位置ずれによってキイの抜き
外しが行えなくなってしまうことが考えられる。
【0044】即ち、前述のようにキイシリンダ1をメカ
ニカルキイ25によって回転可能としてあると、スペア
キイとして用意されたイモビキイ25A等のメカニカル
キイを緊急時以外にエンジン始動用に用いた場合、該イ
モビキイ25A等のメカニカルキイをキイシリンダ1の
メカニカルキイ挿入孔5Bに差し込むと、図3の(ニ)
に示すようにタンブラ6とスリーブ4との係合が外れて
キイシリンダ1の回転が自由にされるが、このイモビキ
イ25A等のメカニカルキイの差し込み過程でキイ有無
検知スイッチ11のスライダ12が押動されて該キイ有
無検知スイッチ11がオン作動し、アンテナコイル18
に電界を発生させてイモビキイ25Aや近くにある電子
キイ20の回路チップ23との間でID照合が開始され
てキイシリンダロックソレノイド8がロック解除作動し
てスリーブ4の回転を自由にしてしまう。
【0045】このため、イモビキイ25A等のメカニカ
ルキイでキイシリンダ1を回転操作すると、キイシリン
ダ1とスリーブ4とのフリクションの具合いによっては
スリーブ4に回転方向の位置ずれが生じてスリーブ4が
元のロック位置に適正に戻らなくなって、タンブラ6と
スリーブ4との係合作動が不能となってイモビキイ25
A等のメカニカルキイの抜き外しが行えなくなってしま
う可能性がある。
【0046】ところが、前述のようにキイシリンダ1に
対してスリーブ4が回転方向に位置ずれを生じた場合で
も、スリーブ戻し手段30によってスリーブ4がロック
位置へ適正に戻されて位置ずれが自動的に修正されるた
め、イモビキイ25A等のメカニカルキイの抜き外しが
行えなくなるようなことがなく、使用キイの自由度を拡
大することができる。
【0047】特に本実施形態では、前述のスリーブ戻し
手段30を、キイシリンダ1およびスリーブ4の双方に
設けられてキイシリンダ1のロック位置への戻し方向の
回転に対して相互に係合可能なシリンダ側突起31とス
リーブ側突起32とで構成しているため、構造を簡単に
することができてコスト的に有利に得ることができる。
【0048】尚、図3の(ニ)においては、後述するよ
うな更なる効果を奏する必要がない場合も想定して、シ
リンダ側突起31とスリーブ側突起32との間にはスプ
リング33が介装可能な“隙間”がないように図示して
ある。
【0049】しかも、これらシリンダ側突起31とスリ
ーブ側突起32との間に、キイシリンダ1とスリーブ4
とを互いに逆の回転方向に付勢するスプリング33を介
装してあるため、次に述べる効果を奏せられる。
【0050】即ち、前述のようにイモビキイ25A等の
メカニカルキイでキイシリンダ1を回転操作した際に、
キイシリンダ1とスリーブ4とに回転方向の位置ずれが
全く生じないとすると、つまり、キイシリンダ1をロッ
ク位置からスタータ位置方向へ回転した際に、スリーブ
4がタンブラ係合溝7とタンブラ6との位置があった状
態のままで回ると、これらタンブラ係合溝7とタンブラ
6が係合可能状態であるためイモビキイ25A等のメカ
ニカルキイはどの回転位置でも、例えば、Acc(アク
セサリ)位置でも抜き外しが可能となってしまう。
【0051】ところが、本実施形態では、スプリング3
3によりキイシリンダ1とスリーブ4とに積極的に回転
方向にずれを生じるように構成しているため、イモビキ
イ25A等のメカニカルキイでキイシリンダ1をスター
タ位置方向へ回転すると、図3の(ホ)に示すようにス
リーブ4はキイシリンダ1に対して回転方向に位置ずれ
を起し、タンブラ6とタンブラ係合溝7とを不一致とさ
せるため、これら両者が一致するキイシリンダ1のロッ
ク位置以外の位置でイモビキイ25A等のメカニカルキ
イが抜けるのを阻止することができる。
【0052】尚、図3の状態におけるスリーブ4は、図
示しないストッパによりこれ以上反時計回り方向には回
転しないようになっている。
【0053】図7は、上記実施形態の変形例を示した図
3相当のもので、具体的には、シリンダ側ストッパを、
図1の破線で示すように空間的に余裕のあるキイシリン
ダ1の後方(軸方向の奥側)でキイシリンダ1と結合し
たシャフト部材SFのスリーブ4の後方の端部に対応す
る部分から径方向外側に突設させたシリンダ側突起31
´として形成してあり、またスリーブ側ストッパを、同
じく図1の破線で示すスリーブ4の後方の端部に外嵌さ
せたスプリング部材SPの一端部をロック溝10から内
方へ突出させてシリンダ側突起31´と対向させたスリ
ーブ側突起32´としている。そして、このスリーブ側
突起32´自体が弾性を有するため、シリンダ側ストッ
パとスリーブ側ストッパとの間のスプリングの機能も果
たす。尚、シリンダ側突起31´をスプリング部材とし
てもよい。
【0054】また、この両突起31´、32´と前述し
た両突起31、32を併用してもよく、その場合、シリ
ンダ側突起31´とスリーブ側突起32´とがシリンダ
側突起31とスリーブ側突起32より先に当接するよう
にしてばね力を作用させ、シリンダ側突起31とスリー
ブ側突起32とにより過大入力に耐えられるようなスト
ッパ構成としてもよい。
【0055】シリンダ側ストッパ並びにスリーブ側スト
ッパは上述した形態に限らず、キイシリンダ1側とスリ
ーブ4側の間にあれば、キイシリンダ1またはスリーブ
4に直接・間接的に形成されていてもよいことは、言う
までもない。
【0056】また、上記実施形態では、電子キイ20の
回路チップ23は、ID信号である電子信号を電波によ
り送受信するようにしたが、これに限らず、送受信の信
号搬送波として赤外線等の電磁波も利用できる。
【0057】また、自動車におけるステアリングロック
装置を例に挙げたが、これに限らず、例えば、住居のド
アのロック装置や金庫のロック装置、等が挙げられ、さ
らにメカニカルキイを緊急時に使用するマスタキイとし
電子キイを一般キイとして扱うロック装置に適用しても
よい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す断面図。
【図2】同実施形態のスリーブ戻し手段配設部分を示す
斜視図。
【図3】同実施形態のキイシリンダとスリーブとの関係
を模式的に示す作動形態図。
【図4】電子キイとメカニカルキイとを示す説明図。
【図5】従来の構造を示す断面図。
【図6】同従来構造のブロック回路図。
【図7】本発明のスリーブ戻し手段の変形例を示す、図
3相当の形態図。
【符号の説明】
1 キイシリンダ 2 シリンダケーシング 3 ハウジング 4 スリーブ 5 キイ挿入孔 5A 電子キイ挿入孔 5B メカニカルキイ挿入孔 6 タンブラ 8 キイシリンダロックソレノイド 20 電子キイ 23 回路チップ 25,25A メカニカルキイ 30 スリーブ戻し手段 31 シリンダ側突起 32 スリーブ側突起 33 スプリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−105031(JP,A) 特開 平11−99973(JP,A) 実開 平7−4218(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E05B 49/00 - 49/04 B60R 25/02 E05B 65/12 - 65/42

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子キイに内蔵されて電子信号を発する
    回路チップと、キイシリンダ側のコントロールユニット
    との間で送受信を行ってIDを照合し、ID一致の場合
    に前記コントロールユニットからキイシリンダロックア
    クチュエータへロック解除信号を送出してキイシリンダ
    のロックを解除可能に構成されていると共に、キイシリ
    ンダ内のタンブラと係合するメカニカルキイによりキイ
    シリンダのロックを解除可能とするようにしたロック装
    置において、前記キイシリンダは、メカニカルキイが挿
    入されるメカニカルキイ挿入孔を備えていると共に、シ
    リンダケーシングに回転可能に内在させたスリーブの内
    側で回転自在に嵌挿配置してあり、前記キイシリンダと
    スリーブとは、前記メカニカルキイ挿入孔にメカニカル
    キイを挿,脱することによりタンブラを介して連結,連
    結解除できるようにしてあると共に、連結解除時には前
    記キイシリンダをメカニカルキイによって回転可能とし
    てあり、さらに、前記キイシリンダロックアクチュエー
    タと前記スリーブとは互いに係脱する配置構成として、
    前記電子キイのID一致の状態でのキイシリンダロック
    アクチュエータとスリーブとの係合解除時で、かつ、キ
    イシリンダとスリーブとの連結状態時には前記キイシリ
    ンダをスリーブと共に回転可能としてあり、かつ、前記
    キイシリンダをメカニカルキイにより回転させた際に、
    該キイシリンダに対してスリーブが回転方向に位置ずれ
    を生じた場合にこれを修正するスリーブ戻し手段を設け
    たことを特徴とするロック装置。
  2. 【請求項2】 スリーブ戻し手段を、キイシリンダおよ
    びスリーブの双方に設けられてキイシリンダの戻し方向
    の回転に対して相互に係合可能なシリンダ側ストッパと
    スリーブ側ストッパとで構成したことを特徴とする請求
    項1に記載のロック装置。
  3. 【請求項3】 シリンダ側ストッパとスリーブ側ストッ
    パとの間に、キイシリンダとスリーブとを互いに逆の回
    転方向に付勢するスプリングを介装したことを特徴とす
    る請求項2に記載のロック装置。
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