JP3751768B2 - ロック装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はロック装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ロック装置としては、例えば自動車の盗難防止を図るための、図4,5に示すようなステアリングロック装置が知られている。
【0003】
図4において、40はキイシリンダ、41はシリンダケーシング、42はストッパー43をキイシリンダ40の係合溝44に係脱させて該キイシリンダ40の回転をロック,アンロックするキイシリンダロックソレノイドを示している。
【0004】
キイシリンダ40の下側部にはキイ挿入孔45に貫通してスライダ孔46を設けてあり、該スライダ孔46にスライダ47をキイ挿入孔45と直交方向に摺動自在に配設してある。
【0005】
ハウジング48の底部内にはスイッチレバー49をピン50により軸支してあり、該スイッチレバー49の一端をスプリング51により上方へ付勢して該端部により前記スライダ47を押し上げ、該スライダ47の上端をキイ挿入孔45内に突出させている。
【0006】
また、このハウジング48の底部内には、前記スイッチレバー49の他端に作動子53を対向させてキイ有無検知スイッチ52を配設してあり、電子キイ54の差し込み部55をキイ挿入孔45に差し込むことによりスライダ47が下動されると、スイッチレバー49の他端で作動子53の押圧を解除してキイ有無検知スイッチ52をオン作動させるようにしてある。
【0007】
電子キイ54は所定の識別コード(ID)を記憶させた回路チップ56を内蔵している一方、ハウジング48の端部には環状のアンテナコイル57を外嵌固定してある。
【0008】
電子キイ54の差し込み部55をキイ挿入孔45に差し込んでキイ有無検知スイッチ52がオン作動すると、図5に示すコントロールユニット60により前記アンテナコイル57に電界を発生させて、該アンテナコイル57と回路チップ56との間で電波の送受信を行わせ、電子キイ54のIDとコントロールユニット60に記憶させたIDとを照合させて、IDが一致した場合にのみコントロールユニット60からキイシリンダロックソレノイド42にロック解除信号を送出してキイシリンダ40のロックを解除すると共に、エンジンの駆動制御装置61へ駆動許可信号を送出してエンジンの始動を可能とするようにしている。
【0009】
即ち、この従来のステアリングロック装置は、前述のID照合によりIDが一致した場合にのみキイシリンダ40の回転を可能として該キイシリンダ40の回転によりイグニションスイッチ62をオン作動(スタータスイッチ作動)することによって、前記駆動許可信号を駆動制御装置61に送出してエンジンを始動し得るようにしたもので、前記電子キイ54以外のキイではキイシリンダ40の回転はもとよりエンジンの始動を阻止して、自動車の盗難防止を図っている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
前述のように特定の電子キイ54以外のキイではキイシリンダ40の回転操作が行えないため、バッテリ上がり時のように電子回路への給電が不能状態となった際には、ステアリングロックをロック解除し、ステアリング操作を確保して車両を所要の位置にまで移動させようとしても、前記電子キイ54ではステアリングロックのロック解除は行えず、緊急時の対応が悪くなってしまうことは否めない。
【0011】
そこで、本発明はバッテリ上がり時のように電子回路への給電が不能状態となっ際には、メカニカルキイによるキイシリンダの回転を可能としてロック解除を行えて、緊急時に良好に対応することができるロック装置を提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明にあっては、電子キイに内蔵されて電子信号を発する回路チップと、キイシリンダ側のコントロールユニットとの間で送受信を行ってIDを照合し、ID一致の場合に前記コントロールユニットからキイシリンダロックアクチュエータへロック解除信号を送出してキイシリンダのロックを解除可能に構成されていると共に、キイシリンダ内のタンブラと係合するキイプレート部を有するメカニカルキイによりキイシリンダのロックを解除可能とするようにしたロック装置において、前記キイシリンダは、電子キイが挿入・係合する電子キイ挿入孔とその奥部に続いて形成されてメカニカルキイのキイプレート部を収容するメカニカルキイ挿入孔とからなるキイ挿入孔を備えていると共に、シリンダケーシングに回転可能に内在させたスリーブの内側に回転自在に嵌挿配置してあり、前記キイシリンダとスリーブとは、前記メカニカルキイ挿入孔にメカニカルキイを挿,脱することによりタンブラを介して連結,連結解除できるようにしてあると共に、連結解除時には前記キイシリンダをメカニカルキイによって回転可能としてあり、さらに、前記キイシリンダロックアクチュエータと前記スリーブとは互いに係脱する配置構成として、前記電子キイのID一致の状態でのキイシリンダロックアクチュエータとスリーブとの係合解除時で、かつ、キイシリンダとスリーブとの連結状態時には前記キイシリンダをスリーブと共に回転可能とし、前記キイシリンダのキイ挿入孔に、少くとも電子キイを差し込んだ際にこれを検知してコントロールユニットを作動させるキイ有無検知センサを備え、該キイ有無検知センサは、電子キイ挿入孔の軸方向の中間位置で電子キイ挿入孔に突出するようにキイシリンダに配置されたキイ検出部材を備えていて、該キイ検出部材はメカニカルキイのキイプレート部に当接可能にされると共に、このキイプレート部の肉厚に合致させた電子キイの差し込み部に当接可能にされていることを特徴としている。
【0014】
請求項2の発明にあっては、請求項1に記載のキイシリンダのキイ挿入孔に、少くとも電子キイを差し込んだ際にこれを検知してコントロールユニットを作動させるキイ有無検知センサを備え、該キイ有無検知センサは、電子キイ挿入孔の軸方向の中間位置で電子キイ挿入孔に突出するようにキイシリンダに配置されたキイ検出部材を備えていて、該キイ検出部材は電子キイの差し込み部に設けられた凹部に係合可能にされていることを特徴としている。
【0015】
請求項3の発明にあっては、請求項1,2に記載のキイ検出部材の電子キイ又はメカニカルキイとの当接部に対する他方の端部には、キイ有無検知センサの検知部が当接可能にされ、該他方の端部は電子キイ又はメカニカルキイとの当接時には、キイシリンダの外周面と面一状態となるようにされ、キイシリンダ回転時において前記他方の端部が前記検知部からシリンダケーシングの内周面に対向するようにしたことを特徴としている。
【0016】
請求項4の発明にあっては、請求項3に記載のキイシリンダ外周面にはシリンダケーシングの内周面が微細間隔で対向する一方、キイ検出部材は、その当接部が電子キイの差し込み部に設けた凹部の軸方向前後の凹部肉厚より厚い部分に当接した際には、前記他方の端部がキイシリンダ外周面から突出するようにしたことを特徴としている。
【0017】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、バッテリ上がり等によって電子キイによるキイシリンダロックアクチュエータのロック解除が行えない状況下にあっても、メカニカルキイ挿入孔にメカニカルキイを挿入すれば、スリーブとタンブラの係合が外れてキイシリンダの回転が自由にされるから、該メカニカルキイによってキイシリンダを回転してロック解除することができて緊急事態に対応することができる。
【0018】
また、電子キイもメカニカルキイも同様にキイシリンダに挿入して同様に回転操作するので、操作者に違和感を与えることがない。
【0019】
しかも、1つのキイ検出部材により電子キイとメカニカルキイとの両方を検出することができ、例えばメカニカルキイとしてキイヘッドに電子キイと同様の回路チップとキイプレート部とを備えた所謂ダブルキイの使用を可能とすることができる。
【0020】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1の発明の効果に加えて、キイ検出部材によって電子キイを係合支持することができる。
【0021】
請求項3に記載の発明によれば、請求項1,2の発明の効果に加えて、キイシリンダ回転時にキイ有無検知センサの検知部がキイシリンダの回転の邪魔をすることがない。
【0022】
請求項4に記載の発明によれば、請求項3の発明の効果に加えて、キイシリンダ回転時にはシリンダケーシングの内周面により、電子キイの差し込み部の凹部とキイ検出部材との係合が維持されるので、キイシリンダから電子キイが抜けることがない。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面と共に詳述する。
【0024】
図1において、1はキイシリンダ、2はシリンダケーシング、3はシリンダケーシング2が固定されたハウジングで、前記キイシリンダ1はその小径部を、シリンダケーシング2に回転自在に内在させたスリーブ4の内側に回転自在に嵌挿配置してある。
【0025】
キイシリンダ1のキイ挿入孔5は後述する電子キイ20(図3の(イ)参照)の差し込み部21を差し込む電子キイ挿入孔5Aと、該電子キイ挿入孔5Aの奥部に続いて形成されたメカニカルキイ挿入孔5Bとで構成されていて、該キイシリンダ1はこのメカニカルキイ挿入部5Bに関連して、メカニカルキイ挿入孔5Bへのメカニカルキイ25(図3の(ロ)参照)の挿,脱により周面より没,出する複数個のタンブラ6を備えている。
【0026】
このメカニカルキイ25とタンブラ6との関係は通常のキイシリンダ機構のそれと同様であるので、ここでは詳細な説明は省略する。
【0027】
前記スリーブ4の内周面には図2に示すように、前記タンブラ6が係,脱するタンブラ係止溝7を形成してあって、該タンブラ6とタンブラ係止溝7との係,脱によってスリーブ4とキイシリンダ1との連結,連結解除を行うようにしている。
【0028】
8はハウジング3の上側部内に配設したキイシリンダロックアクチュエータとしてのソレノイドで、該キイシリンダロックソレノイド8はストッパー9を前記スリーブ4に設けたロック溝10に係,脱させて該スリーブ4の回転をロック,アンロックするようにしている。
【0029】
11はハウジング3の下側部内に配設したキイ有無検出センサとしてのスイッチで、キイ検出部材としてのスライダ12を備えている。
【0030】
前記キイシリンダ1の大径部の外周面には、シリンダケーシング2の端部がその内周面を微細間隔をおいて対向配置してあり、該キイシリンダ1の大径部の下側部に電子キイ挿入孔5Aの軸方向の中間位置に貫通してスライダ孔13を設け、該スライダ孔13に前述のスライダ12をその先端の当接部12aが電子キイ挿入孔5Aに突出するように該電子キイ挿入孔5Aと直交方向に摺動自在に配置してある。
【0031】
シリンダケーシング2には前記スライダ孔13の形成相当部分に窓部2aを形成してあり、この窓部2aを通してキイ有無検知スイッチ11の検知部としてのスイッチレバー14の一端がスライダ12の下端に当接し得るようにしてある。
【0032】
スイッチレバー14はハウジング3の下側部内にピン15により軸支してあり、該スイッチレバー14の一端をスプリング16により上方へ付勢し、該端部によりスライダ12を押し上げて、その先端の当接部12aを電子キイ挿入孔5A内に突出させてあって、電子キイ20の差し込み部21を電子キイ挿入孔5Aに差し込み、又はメカニカルキイ挿入孔5Bにメカニカルキイ25を差し込むことによりスライダ12が下動されると、スイッチレバー14の他端で作動子17の押圧を解除してキイ有無検知スイッチ11をオン作動させるようにしてある。
【0033】
電子キイ20の差し込み部21には、スライダ12の当接部12aが係脱する凹部22を形成してあり、該差し込み部21を電子キイ挿入孔5Aに完全に差し込むと該凹部22に前記当接部12aが係合して、電子キイ20を抜け止めし得るようにしてある。
【0034】
凹部22の部分の肉厚はメカニカルキイ25のキイプレート部KPの板厚とほぼ等しく設定してある。
【0035】
他方、スライダ12の下端は、電子キイ20又はメカニカルキイ25を適正に差し込んだ状態では、該スライダ12の下端がキイシリンダ1の大径部の外周面と面一状態となるように形成してあり、以て、電子キイ20の差し込みが不完全で差し込み部21の凹部22よりも先端側の厚肉部がスライダ12の当接部12aに当接していると、スライダ12の下端がシリンダ外周面から突出してキイシリンダ1の回転が阻止され、そして、電子キイ20又はメカニカルキイ25を適正に差し込んで回転した時には、スライダ12の下端が引掛かりを生じることなくスイッチレバー14の端部に代わってシリンダケーシング2の内周面に対向し、この内周面によりスライダ12の戻りが阻止されて、電子キイ20又はメカニカルキイ25がキイシリンダ1のロック位置以外では抜けないようにしてある。
【0036】
電子キイ20は所定の識別コード(ID)を記憶させた回路チップ23を内蔵している一方、ハウジング3の端部には電子キイ20から発する電子信号の検出器としてのアンテナコイル18を外嵌固定している。
【0037】
この実施形態における電気的な回路構成は図5に示した前記従来の構成と同様であるので、図5に本実施形態の該当する構成部材の引出し符号を併記して示してある。
【0038】
図1中、26はシャッター、27はシリンダキャップを示す。
【0039】
以上の実施形態の構造によれば、通常の状態では電子キイ20によってエンジンの始動操作が行われる。
【0040】
電子キイ20の差し込み部21をキイシリンダ1の電子キイ挿入孔5Aに差し込むと、スライダ12が下動されてキイ有無検知スイッチ11がオン作動し、コントロールユニット60によりアンテナコイル18に電界を発生させる。
【0041】
これにより、電子キイ20の回路チップ23とアンテナコイル18との間で電波の送受信が行われ、回路チップ23に記憶したIDとコントロールユニット60に記憶させたIDとを照合させて、IDが一致することによってコントロールユニット60にエンジンの駆動許可信号を発生させると共にキイシリンダロックソレノイド8にロック解除信号を送出する。
【0042】
コントロールユニット60よりキイシリンダロックソレノイド8にロック解除信号が送出されると、ストッパー9を図2の(イ)に示す状態から(ロ)に示すようにロック溝10から外してスリーブ4をロック解除する。
【0043】
この時、キイシリンダ1のタンブラ6の端部は図2の(ロ)に示すようにタンブラスプリング6aのばね力によってスリーブ4のタンブラ係止溝7に係合しているため、電子キイ20を回転するとキイシリンダ1がスリーブ4と一体に回転して、図外のステアリングロックを解除すると共に、該キイシリンダ1の回転によりイグニションスイッチ62をオン作動(スタータスイッチ作動)することによって、コントロールユニット60よりエンジン駆動制御装置61に前記駆動許可信号を送出させ、エンジンの始動を行わせる。
【0044】
ここで、バッテリ上がり等によってコントロールユニット60への給電が不能状態となった場合には、電子キイ20によるキイシリンダロックソレノイド8のロック解除作動が行えず、従って、ステアリングロックはロックされたままでステアリング操作は不可能となる。
【0045】
このような場合、図3に示すメカニカルキイ25をキイシリンダ1のメカニカルキイ挿入孔5Bに差し込めば、図2の(ハ)に示すようにタンブラ6をキイシリンダ1内に没入させてキイシリンダロックソレノイド8により回転がロックされているスリーブ4との係合を外し、キイシリンダ1の回転を自由にする。
【0046】
従って、該メカニカルキイ25によってキイシリンダ1を回転して図外のステアリングロックをロック解除することができてステアリング操作が可能となり、ステアリング操作して車両を所要の場所に移動させて緊急事態に対応することができる。
【0047】
前述において、メカニカルキイ挿入孔5Bは電子キイ挿入孔5Aの奥部に続いて形成してあるため、電子キイ20もメカニカルキイ25も同様にキイシリンダ1のキイ挿入孔5に挿入して同様に回転操作するので、操作者に違和感を与えることはない。
【0048】
また、この実施形態の構成によれば、電子キイ20の使用に際して、該電子キイ20をキイ挿入孔5に適正に差し込めば、キイ有無検知スイッチ11のスライダ12の当接部12aが、差し込み部21の凹部22に係合して、該スライダ12を電子キイ20の抜け止め部材として有効利用することができる。
【0049】
しかも、該電子キイ20の差し込みが不完全で凹部22よりも前側の厚肉部分でスライダ12を押し下げた状態では、該スライダ12の下端がキイシリンダ1の外周面から突出して、キイシリンダ1の回転方向に対してはシリンダケーシング2の窓部2a縁と係合して該キイシリンダ1の回転を阻止するため、電子キイ20の差し込みが不完全な状態でのエンジン始動を回避することができる。
【0050】
また、電子キイ20の差し込み部21の凹部22の肉厚をメカニカルキイ25のキイプレート部KPと同一にして、1つのスライダ12により電子キイ20とメカニカルキイ25との両方を検出することができるから、メカニカルキイ25として、図3の(ハ)に示すようにキイヘッドに電子キイ20と同様の回路チップ23を備えた所謂ダブルキイとしてのイモビキイ25Aをスペア用に用いることもできる。
【0051】
更に、これら電子キイ20,メカニカルキイ25(又は25A)を用いてキイシリンダ1を回転操作した際に、スライダ12の下端はキイシリンダ1の外周面と面一に整合するため、該スライダ12の下端が引掛かりを生じることなくスイッチレバー14の端部に代わってシリンダケーシング2の内周面に対向し、この内周面によりスライダ12の戻りが阻止されるため、電子キイ20又はメカニカルキイ25がキイシリンダ1のロック位置以外で抜けるのを阻止することができる。
【0052】
また、自動車におけるステアリングロック装置を例に挙げたが、これに限らず、例えば、集合住宅の共同ドア(オートドア:電子キイで解錠)・各住居のドア(電子キイまたはメカニカルキイで施解錠)のロック装置や大型金庫のロック装置、等が挙げられ、さらにメカニカルキイを緊急時に使用するマスタキイとし電子キイを一般キイとして扱うロック装置に適用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す断面図。
【図2】本発明の実施形態のキイシリンダとスリーブとの関係を示す作動形態図。
【図3】電子キイとメカニカルキイとを示す説明図。
【図4】従来の構造を示す断面図。
【図5】従来構造のブロック回路図。
【符号の説明】
1 キイシリンダ
2 シリンダケーシング
3 ハウジング
4 スリーブ
5 キイ挿入孔
5A 電子キイ挿入孔
5B メカニカルキイ挿入孔
6 タンブラ
8 キイシリンダロックソレノイド
11 キイ有無検知スイッチ
12 キイ検出部材
14 検知部
20 電子キイ
21 差し込み部
22 凹部
23 回路チップ
25A,25B メカニカルキイ
Claims (4)
- 電子キイに内蔵されて電子信号を発する回路チップと、キイシリンダ側のコントロールユニットとの間で送受信を行ってIDを照合し、ID一致の場合に前記コントロールユニットからキイシリンダロックアクチュエータへロック解除信号を送出してキイシリンダのロックを解除可能に構成されていると共に、キイシリンダ内のタンブラと係合するキイプレート部を有するメカニカルキイによりキイシリンダのロックを解除可能とするようにしたロック装置において、前記キイシリンダは、電子キイが挿入・係合する電子キイ挿入孔とその奥部に続いて形成されてメカニカルキイのキイプレート部を収容するメカニカルキイ挿入孔とからなるキイ挿入孔を備えていると共に、シリンダケーシングに回転可能に内在させたスリーブの内側に回転自在に嵌挿配置してあり、前記キイシリンダとスリーブとは、前記メカニカルキイ挿入孔にメカニカルキイを挿,脱することによりタンブラを介して連結,連結解除できるようにしてあると共に、連結解除時には前記キイシリンダをメカニカルキイによって回転可能としてあり、さらに、前記キイシリンダロックアクチュエータと前記スリーブとは互いに係脱する配置構成として、前記電子キイのID一致の状態でのキイシリンダロックアクチュエータとスリーブとの係合解除時で、かつ、キイシリンダとスリーブとの連結状態時には前記キイシリンダをスリーブと共に回転可能とし、前記キイシリンダのキイ挿入孔に少くとも電子キイを差し込んだ際にこれを検知してコントロールユニットを作動させるキイ有無検知センサを備え、該キイ有無検知センサは、電子キイ挿入孔の軸方向の中間位置で電子キイ挿入孔に突出するようにキイシリンダに配置されたキイ検出部材を備えていて、該キイ検出部材はメカニカルキイのキイプレート部に当接可能にされると共に、このキイプレート部の肉厚に合致させた電子キイの差し込み部に当接可能にされていることを特徴とするロック装置。
- キイシリンダのキイ挿入孔に少くとも電子キイを差し込んだ際にこれを検知してコントロールユニットを作動させるキイ有無検知センサを備え、該キイ有無検知センサは、電子キイ挿入孔の軸方向の中間位置で電子キイ挿入孔に突出するようにキイシリンダに配置されたキイ検出部材を備えていて、該キイ検出部材は電子キイの差し込み部に設けられた凹部に係合可能にされていることを特徴とする請求項1に記載のロック装置。
- キイ検出部材の電子キイ又はメカニカルキイとの当接部に対する他方の端部には、キイ有無検知センサの検知部が当接可能にされ、該他方の端部は電子キイ又はメカニカルキイとの当接時には、キイシリンダの外周面と面一状態となるようにされ、キイシリンダ回転時において前記他方の端部が前記検知部からシリンダケーシングの内周面に対向するようにしたことを特徴とする請求項1または2に記載のロック装置。
- キイシリンダ外周面にはシリンダケーシングの内周面が微細間隔で対向する一方、キイ検出部材は、その当接部が電子キイの差し込み部に設けた凹部の軸方向前後の凹部肉厚より厚い部分に当接した際には、前記他方の端部がキイシリンダ外周面から突出するようにしたことを特徴とする請求項3に記載のロック装置。
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