JP2941887B2 - 電子ロック装置 - Google Patents

電子ロック装置

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JP2941887B2 JP11401290A JP11401290A JP2941887B2 JP 2941887 B2 JP2941887 B2 JP 2941887B2 JP 11401290 A JP11401290 A JP 11401290A JP 11401290 A JP11401290 A JP 11401290A JP 2941887 B2 JP2941887 B2 JP 2941887B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明はロック装置、特に従来より広範囲に使用さ
れている機械式のシリンダ錠を使用しない電子ロック装
置に関連する。
従来の技術 現在の自動車では、例えば特開昭61−295154号公報に
示されるように、自動車のステアリングシャフトとイグ
ニッションスイッチとを同時に制御するステアリングロ
ックが使用されている。ステアリングロックは、フレー
ム内に収容されかつキーにより施錠位置及び解錠位置間
で回転されるキーシリンダと、キーシリンダと共に回転
されるカムと、ステアリングシャフトに係合する施錠位
置とこの係合が解除される解錠位置との間でカムとスプ
リングにより移動されるロッキングロッドと、カムの後
方に作動連結されたイグニッションスイッチとを有す
る。
キーシリンダにキーを挿入して回転すると、キーは、
「ロック位置」、「オフ位置」、「ACC位置」、エンジ
ンの「オン位置」、スタータモータを作動する「スター
ト位置」の各位置に順次回転することができる。「ロッ
ク位置」でキーを抜き取ると、キーシリンダの回転が不
能となりイグニッションスイッチの作動を禁止すると共
に、ロッキングロッドがステアリングシャフトと係合
し、ステアリングシャフトの回転が阻止され盗難防止が
図られている。
また、従来ではキーをキーシリンダに挿入したとき、
キーの挿入を検出するキー検出装置がステアリングロッ
ク装置に設けられている。キー検出装置は、キーシリン
ダ内に摺動可能に配置された第一のピンと、第一のピン
の移動を検出する第二のピンと、第二のピンの移動によ
り切り換えられるマイクロスイッチとを有する。これら
の部品はステアリングロック装置に内蔵又は外部に取付
けられている。
また、実公昭61−28852号公報にはキーを使用せずに
解錠できるシリンダ錠が開示されている。このシリンダ
錠では、フレーム内に外側シリンダが挿設され、フレー
ムと外側シリンダとは前端部において一体に固定されて
いる。外側シリンダ内には内側シリンダ及びロータが順
次同心に嵌挿され、内側シリンダとロータとによってシ
リンダ錠機構が構成される。
ロータ内にキーを挿入すると、内側シリンダとロータ
との係合は解除され、ロータは内側シリンダに対して回
転可能となる。また、ロータからキーを抜き取れば、内
側シリンダとロータとは係合されて、ロータは内側シリ
ンダに対して回転不能となる。一方、フレームの側部に
はソレノイドプランジャが設けられる。ソレノイドプラ
ンジャはフレーム、外側シリンダ及び内側シリンダにそ
れぞれ設けられた孔を貫通して半径方向内側に移動可能
に支持されている。ソレノイドプランジャは常時スプリ
ングの弾性力により突出状態に保持されているが、ソレ
ノイドに通電されると、引っ込み位置に移動する。この
ため、キーがなくても、ロータを解錠位置に回転するこ
とができる。
また、特開昭62−128857号公報には、実公昭61−2885
2号に開示されたシリンダ錠を使用して車両の走行中に
常時ロック装置を操作できる車両用錠装置が開示されて
いる。
更に、特開昭61−23777号公報にはやはり前記実公昭6
1−28852号公報に開示されたシリンダ錠装置を使用する
電子式キー装置が開示されている。
発明が解決しようとする課題 上述のように、従来では、シリンダ錠を基本にしてロ
ック装置を構成している。しかし近年、電気・電子技術
の発展に伴い、シリンダ錠を使用しないロック装置が要
求されている。仮に、電子ロック装置にシリンダ錠を使
用する場合でも、シリンダ錠は補助的手段として使用す
ることが望ましい。現在、このような電子ロック装置は
全く提案されていない。
この発明はシリンダ錠を使用しない新規な電子ロック
装置を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段 この発明による電子ロック装置は、ロック位置とアン
ロック位置との間で回転可能にフレーム内に配置された
ロータ装置と、ロータ装置の端部に取付けられかつフレ
ームの外部に突出するノブと、ロータ装置がロック位置
から一定角度回転されたことを検出するスイッチ手段
と、スイッチ手段から検出信号を受信しかつ所定のコー
ド信号を含む電波を受信したとき駆動信号を発生するロ
ック制御回路と、通常はアンロック位置へのロータ装置
の回転を阻止する係止位置にあり、ロック制御回路の駆
動信号を受信したとき、係止位置からロータ装置の回転
を阻止しない非係止位置に移動される係止部材とを備え
ている。ロータ装置はノブに連結されかつフレーム内に
おいて回転可能な外側ロータ部材と、外側ロータ部材と
一体に回転する内側ロータ部材とを有する。スイッチ手
段は、外側ロータ部材を一定角度回転したときオンとな
るリクエストスイッチを有する。ロータ装置はロック位
置に隣接する位置にあるとき所定のロック位置に自動的
に保持される自動復帰装置を有する。
また、この発明の実施例による電子ロック装置では、
ロータ装置はロック位置において係止部材と係合する係
止部及びスイッチ手段を作動するカムとを有し、係止部
材は、ロック制御回路の駆動信号を受信したとき、係止
部に係合する係止位置からロータ装置の回転を阻止しな
い非係止位置に移動される。即ち、ロック装置は、ロッ
ク位置において係止部材と係合する第一の係止部及びス
イッチ手段を作動する第一のカムと、アンロック位置に
おいて係止部材と係合する第二の係止部及びスイッチ手
段を作動する第二のカムとを有する。係止部材は通常は
第一の係止部及び第二の係止部に係合する係止位置にあ
り、ロック制御回路の駆動信号を受信したとき、係止位
置からロータ装置の回転を阻止しない非係止位置に移動
される。
作用 ロータ装置がロック位置にあるとき、ノブをアンロッ
ク位置に向かって回転すると、ノブは手動により一定角
度回転され、第一のカムは、例えばリクエストスイッチ
等のスイッチ手段を作動する。この状態で所定のコード
信号を含む電波が発生しないと、ロック制御回路から駆
動信号が発生しないので、第一の係合部に係合している
係止部材を非係止位置に移動できず、ロータ装置をアン
ロック位置に回転できない。この状態でノブから手を離
すと、ノブは自動復帰装置により所定の位置に自動的に
復帰する。スイッチ手段を操作したとき、ロック制御回
路が所定のコード信号を含む電波を受信すると駆動信号
を発生する。従って、係止部材は係止位置から非係止位
置に移動するので、ノブをアンロック位置に向かって回
転することができる。
この発明では所望により第二の係止部と第二のカムが
設けられる。オフ位置から更にオン位置に回転すると
き、スイッチ手段は第二のカムにより作動される。ロッ
ク制御回路が所定のコード信号を含む電波を受信したと
き再び駆動信号を発生する。従って、係止部材は係止位
置から非係止位置に移動するので、ノブをオン位置に向
かって回転することができる。しかし、ロック制御回路
から駆動信号が発生しないと、係止部材は第二の係合部
に係合するので、ノブの回転が阻止される。
オン位置からロック位置にノブを戻すときも同様に、
ロック制御回路はスイッチ手段及び電波を受信したとき
に、駆動信号を発生するので、係止部材は非係止位置に
保持される。これは、所定の電波が発生する受信機を有
することを確認するためである。
実施例 以下、ステアリングロック装置に応用したこの発明に
よる電子ロック装置の実施例を第1図〜第7図について
説明する。
まず、第1図に示すように、この発明による電子ロッ
ク装置10はフレーム11内においてロック位置及びアンロ
ック位置間で回転可能に配置されたロータ装置12と、フ
レーム11の外部に突出するロータ装置12の端部に取付け
られたノブ13と、第5図に示すロック制御回路55により
外側ロータ部材21の作動を制御する係止部材15とを有す
る。第2図に示すように、外側ロータ部材21は第一の係
止部としての第一の切欠き部17と、第二の係止部として
の第二の切欠き部18とを有する。第4図に示すように、
第一の切欠き部17はロック位置に形成され、第二の切欠
き部18はオフ位置から僅かにオン位置側に回転した位置
に形成される。
フレーム11はハウジング20を有し、ハウジング20の開
口部20a内にロータ装置12が配置される。ロータ装置12
はノブ13に連結されかつフレーム11内において回転可能
な外側ロータ部材21と、外側ロータ部材21と一体に回転
する内側ロータ部材22とを有する。外側ロータ部材21に
は内側に突出かつ内側ロータ部材22に形成された非円形
断面の孔22a内に挿入される突出部21aが設けられる。
外側ロータ部材21には第一のカム14と第二のカム16が
形成される。第2図に示すように、第一のカム14はロッ
ク位置からオン位置側に僅かに回転された位置に形成さ
れ、第二のカム16はオフ位置からオン位置側に向かって
所定角度で形成される。ハンガ32は自動車のステアリン
グシャフト(図示せず)に係合可能なロッキングロッド
24に組み合わされ、ロッキングロッド24と一体に移動す
る。内側ロータ部材22には後方に突出する連結部22bが
設けられる。連結部22bは図示しないイグニッションス
イッチに連結される。上記のハンガ32、スプリング33及
びロッキングロッド24は特公昭60−24055号公報等に開
示された公知の部品をそのまま使用することができる。
第1図に示す例では、外側ロータ部材21と内側ロータ部
材22との間にはスイッチ手段としてのリクエストスイッ
チ25が配置され、リクエストスイッチ25は外側ロータ部
材22を回転したとき、第一のカム14と第二のカム16に当
接してスイッチング動作を行う。
係止部材15の一端15aは軸部40(第1図)によりフレ
ーム11に回転可能に軸着され、他端15bはソレノイド44
のプランジャ45に当接している。係止部材15の孔15cに
は引張スプリング43が取付けられ、引張スプリング43は
突起部15dが常時外側ロータ部材21の切欠き部17から離
脱する方向に係止部材15を付勢する。また、アクチュエ
ータとしてのソレノイド44のプランジャ45はスプリング
46の弾性力により係止部材15の突起部15dが外側ロータ
部材21の切欠き部17に係合する方向に係止部材15を押圧
する。このように係止部材15は外側ロータ部材21に係合
する係止位置と、係合しない非係止位置に移動される。
第3図に示すように、外側ロータ21には切欠き部19が
形成される。切欠き部19には傾斜面19aと半径面19bとを
有する。切欠き部19にはスプリング26によりボール27が
押圧される。切欠き部19、スプリング26及びボール27は
ロック位置に隣接する位置にあるロータ装置を所定のロ
ック位置に自動的に保持する自動復帰装置となる。
第5図は電波を使用するロック制御回路55の一例を示
す。発信機50から発射された所定のコード符号を含む電
波は受信機51で受信される。リクエストスイッチ25がオ
ンされたとき、受信された電波は比較回路52において記
憶回路53内に記憶されたコード符号と比較される。受信
した信号と記憶回路53内に記憶された信号が一致したと
きに比較回路52は出力を発生する。比較回路52の出力に
よりタイマ54が出力を発生し、ソレノイド44を一定時間
(1〜3秒)付勢する。これにより、係止部材15は外側
ロータ部材21の回転を阻止する係止位置から回転を阻止
しない非係止位置に移動し、ノブ13を回転することが可
能となる。
上記の構成において、ノブ13は最初にロック位置にあ
る。手動でノブ13を一定角度回転すると、第一のカム14
はリクエストスイッチ25をオンする。ここで、発信機50
を有するカードエントリ装置の交信が開始される。発信
機50と受信機51側のコード符号が一致して照合がOKであ
ると、比較回路52から駆動信号が発生してタイマ54の出
力によりソレノイド44が一定時間作動される。従って、
切欠き部17に係合する係止部材15は係止位置から非係止
位置に移動するので、ノブ13をオン位置に向かって回転
することができる。なお、この位置でノブ13から手を離
すと、スプリング26の弾力によりノブ13は第一のカム14
がリクエストスイッチ25に接触しない完全なロック位置
に自動的に移動される。
オフ位置を越えてノブ13を回転すると、係止部材15は
第二の切欠き部18に係合可能な状態となる。しかし、第
二のカム16がリクエストスイッチ25を作動させ、再び発
信機50を有するカードエントリ装置の交信が開始され
る。発信機50と受信機51側のコード符号が一致して照合
がOKであると、比較回路52から駆動信号が発生してタイ
マ54の出力によりソレノイド44が一定時間作動される。
従って、切欠き部18に係合しよとする係止部材15は非係
止位置に保持されるので、ノブ13をオン位置に向かって
回転し、自動車のエンジンをスタートすることができ
る。
降車時にオン位置からオフ位置に向かってノブ13が回
転される。前述の場合とは逆に、係止部材15は最初に第
二の切欠き部18に係合可能な状態となる。しかし、第二
のカム16がリクエストスイッチ25を作動させ、再び発信
機50を有するカードエントリ装置の交信が開始される。
発信機50と受信機51側のコード符号が一致して照合がOK
であると、比較回路52から駆動信号が発生してタイマ54
の出力によりソレノイド44が一定時間作動される。従っ
て、切欠き部18に係合しよとする係止部材15は非係止位
置に保持され、ノブ13をロック位置に向かって回転する
ことができる。これは運転者が所定の電波が発生する発
信機を有することを確認するためである。
この発明の上記実施例は種々の変更が可能である。例
えば、上記の実施例では、この発明を車両用のステアリ
ングロック装置に実施する例を示したが、実施の対象は
ステアリングロック装置に限定されず、他の車両用又は
建築用等種々の開閉部の管理に使用できることは明らか
である。
また、第二のカム16及び第二の切欠き部18を省略して
もよい。また、回転可能に軸着された係止部材の代わり
に、第6図に示すように、ソレノイド44のプランジャを
構成する係止部材を使用することもできる。また、第7
図に示すように、リクエストスイッチ25をロータ装置の
切欠き部により作動させることもできる。
発明の効果 上記のように、この発明による電子ロック装置ではキ
ーを使用することなく、電子的手段により係止部材を手
動操作部材に係合又は係合解除することによりノブの回
転を規制することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明による電子ロック装置の断面図、第2
図は主要部の分解斜視図、第3図は外側ロータ部材の部
分的断面図、第4図は外側ロータ部材のカムと切欠き部
の角度位置を示す展開図、第5図は電波を使用したこの
発明の電子ロック装置の回路図、第6図及び第7図はそ
れぞれこの発明の他の実施例を示す断面図である。 10……電子ロック装置、11……フレーム、12……ロータ
装置、13……ノブ、15……係止部材、20……ハウジン
グ、21……外側ロータ部材、22……内側ロータ部材、25
……リクエストスイッチ(スイッチ手段)、51……受信
機、

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ロック位置とアンロック位置との間で回転
    可能にフレーム内に配置されたロータ装置と、ロータ装
    置の端部に取付けられかつフレームの外部に突出するノ
    ブと、ロータ装置がロック位置から一定角度回転された
    ことを検出するスイッチ手段と、スイッチ手段から検出
    信号を受信しかつ所定のコード信号を含む電波を受信し
    たとき駆動信号を発生するロック制御回路と、通常はア
    ンロック位置へのロータ装置の回転を阻止する係止位置
    にあり、ロック制御回路の駆動信号を受信したとき、係
    止位置からロータ装置の回転を阻止しない非係止位置に
    移動される係止部材とを設け、 ロータ装置はノブに連結されかつフレーム内において回
    転可能な外側ロータ部材と、外側ロータ部材と一体に回
    転する内側ロータ部材とを有し、 スイッチ手段は、外側ロータ部材を一定角度回転したと
    きオンとなるリクエストスイッチを有することを特徴と
    する電子ロック装置。
  2. 【請求項2】ロータ装置はロック位置に隣接する位置に
    あるとき所定のロック位置に自動的に保持される自動復
    帰装置を有する請求項(1)に記載の電子ロック装置。
  3. 【請求項3】ロック位置とアンロック位置との間で回転
    可能にフレーム内に配置されたロータ装置と、ロータ装
    置の端部に取付けられかつフレームの外部に突出するノ
    ブと、ロータ装置がロック位置から一定角度回転された
    ことを検出するスイッチ手段と、スイッチ手段から検出
    信号を受信しかつ所定のコード信号を含む電波を受信し
    たとき駆動信号を発生するロック制御回路と、ロータ装
    置の回転を制御する係止部材とを設け、 ロータ装置はロック位置において係止部材と係合する係
    止部及びスイッチ手段を作動するカムとを有し、 係止部材は、ロック制御回路の駆動信号を受信したと
    き、係止部に係合する係止位置からロータ装置の回転を
    阻止しない非係止位置に移動されることを特徴とする電
    子ロック装置。
  4. 【請求項4】ロック装置は、ロック位置において係止部
    材と係合する第一の係止部及びスイッチ手段を作動する
    第一のカムと、アンロック位置において係止部材と係合
    する第二の係止部及びスイッチ手段を作動する第二のカ
    ムとを有し、 係止部材は通常は第一の係止部及び第二の係止部に係合
    する係止位置にあり、ロック制御回路の駆動信号を受信
    したとき、係止位置からロータ装置の回転を阻止しない
    非係止位置に移動される請求項(3)に記載の電子ロッ
    ク装置。
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DE19860350C5 (de) * 1998-12-24 2011-01-13 Leopold Kostal Gmbh & Co. Kg Schlüssellose Motorstartberechtigungskontrolleinrichung

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