JP2001303807A - 車両用エンジン始動装置 - Google Patents

車両用エンジン始動装置

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JP2001303807A
JP2001303807A JP2000124330A JP2000124330A JP2001303807A JP 2001303807 A JP2001303807 A JP 2001303807A JP 2000124330 A JP2000124330 A JP 2000124330A JP 2000124330 A JP2000124330 A JP 2000124330A JP 2001303807 A JP2001303807 A JP 2001303807A
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knob
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ノブがLOCK位置以外の位置に切り換えられ
ているときに、キー挿入口からメカニカルキーが抜ける
のを防止する。 【解決手段】ボディ12内にはその軸線周りにノブ13
が回動可能に設けられている。ノブ13の外端部には係
止突部42aが挿入されるキー挿入口15が開口されて
いる。そして、キー挿入口15に係止突部42aが挿入
されている状態で係止突部42aの両側部が回動レバー
39により挟持されるようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等のエンジ
ンを始動する車両用エンジン始動装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の車両用エンジン始動装置
は、キーを持つ運転者が車室内に設けられた操作部材を
押し込み操作すると、車両内に搭載される送受信装置か
らキーにリクエスト信号が送信される。そのリクエスト
信号をキーが受信すると、キーは予め設定されたIDコ
ードを送受信装置に送信する。そして、そのIDコード
と送受信装置に予め登録されたIDコードと一致するか
否かの照合を行い、一致が確認されたときには、エンジ
ンを始動するための操作部材が回動操作可能になる。こ
の操作部材は、LOCK位置、ACC(アクセサリ)位
置、ON(イグニッションオン)位置、及びST(スタ
ータ駆動)位置に切り換えできるようになっている。操
作部材は、IDコードが一致したときのみLOCK位置
から他の位置に回動できるようになっている。従って、
運転者は、キーをキー挿入口に差し込むことなく、操作
部材を回動させるという簡単な操作でエンジンを始動さ
せることができる。
【0003】ところで、キーは通常電池を電源としてい
る。このため、長期の使用により、その電池が消耗し電
力がなくなると、キーからIDコードを発信できなくな
り、エンジンを始動できなくなる。そこで、このような
不具合を解消するために、キーとトランスポンダとを用
いてエンジンを始動できるようにすることが考えられ
る。具体的にいうと、電池等の電源を必要としないトラ
ンスポンダには予め車両側のIDコードと同じIDコー
ドを記憶させておく。そして、操作部材に設けたキー挿
入口に、IDコードを一致するか否かの照合行うための
キーを差し込むと、トランスポンダからIDコードが発
信され、IDコードの一致が確認される。そして、その
キーにより操作部材を回動操作させ、エンジンを始動さ
せることが考えられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の車両
用エンジン始動装置においては、操作部材がLOCK位
置以外の位置に切り換えられ、かつキーを用いてエンジ
ンが始動されている場合において、キー挿入口からキー
が抜けるおそれがある。
【0005】本発明は上記の課題に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、操作部材が所定の位置にあるとき
に、キー挿入口からキーが抜けないようにすることが可
能な車両用エンジン始動装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の発明では、ボディ内にエンジン
を始動させるための操作部材を同ボディの軸線周りに回
動可能かつ軸線方向に押し込み可能に設け、前記操作部
材の外端部にキーが挿入されるキー挿入口を設け、前記
操作部材が所定の位置に切り換えられているときに、前
記キー挿入口からキーが抜けないようにする抜け止め手
段を設け、前記抜け止め手段を、付勢部材によって回動
付勢され、前記キーに係合可能なフック部を一端部に有
する回動レバーと、前記操作部材をボディの軸線方向に
押し込んだとき、前記回動レバーの他端部に係合して回
動レバーの回動をロックするロック部材とを含んで構成
したことを要旨としている。
【0007】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の車両用エンジン始動装置において、前記ロック部材
は、前記操作部材の回動に連動してイグニッションスイ
ッチを作動させる部材と一体に形成されていることをそ
の要旨としている。
【0008】以下、本発明の「作用」について説明す
る。請求項1に記載の発明によると、操作部材を操作す
ることなくキーでエンジンを始動するには、キー挿入口
にキーを差し込む。そして、そのキーを介して操作部材
を回動操作し、操作部材を所定の位置に切り換える。す
ると、付勢部材の付勢力により回動レバーに設けられた
フック部がキーに係合する。そして、操作部材が所定の
位置に切り換えられると、ロック部材により回動レバー
の回動がロックされる。そのため、フック部がキーに対
して係合した状態に保持される。
【0009】請求項2に記載の発明によると、操作部材
が所定の位置に切り換え操作されると同時に、回動レバ
ーがロックされる。よって、回動レバーを操作するの
に、操作部材の操作とは別に操作する必要がない。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を自動車のエンジン
始動装置に具体化した一実施形態を図面に基づき詳細に
説明する。
【0011】図1,図2に示すように、運転席前方のイ
ンストルメントパネルに設けられているエンジン始動装
置11は、略円筒状のボディ12を備えている。ボディ
12の内部には、その軸線周りに回動可能かつ軸線方向
に沿って移動可能な操作部材としてのノブ13が挿入さ
れている。ノブ13の外端部(図1の右側)は、ボディ
12の外端開口部12aから突出されている。
【0012】ノブ13の外周面には段差部13aが形成
されている。その段差部13aがボディ12の内周面に
形成された段部12cに当接されることにより、ノブ1
3は外側(図1の右側)への位置ずれが規制される。ノ
ブ13の外端部には、その突出部分を覆うカバー14が
設けられている。ノブ13の外端部中央及びカバー14
の先端中央部には、長方形状のキー挿入口15が形成さ
れている。
【0013】図6に示すように、ノブ13は、それを回
動操作することにより、LOCK位置、ACC(アクセ
サリ)位置、ON(イグニッションオン)位置、ST
(スタータ駆動)位置に切り換えられる。そして、図7
に示すキー42から送信されるIDコード信号が、予め
登録してあるIDコードと一致するか否かを照合し、一
致が確認されたときのみ、ノブ13がLOCK位置から
他の位置に切り換え操作可能となっている。なお、本実
施形態において、LOCK位置を除く他の位置(ACC
位置、ON位置、ST位置)が所定の位置となってい
る。
【0014】キー42には、トランスポンダ、アンテナ
コイル、コンデンサ、IC等(いずれも図示せず)が内
蔵されている。前記ICには車両側のIDコードと同じ
IDコードが記憶されている。車両内に搭載される図示
しない送受信装置から送信されるリクエスト信号を受信
すると、キー挿入口15にキー42を挿入することな
く、予め設定されたIDコードがキー42に内蔵した発
信器から送受信装置に送信される。リクエスト信号は、
キー42を持つ運転者がノブ13を押し込むことにより
送信されるようになっている。
【0015】又、キー42がキー挿入口15に挿入され
たとき、トランスポンダは、車両側に設けた図示しない
磁気発生装置からの磁気を受け、アンテナコイルに発生
した電流をコンデンサに蓄電する。そして、その蓄電さ
れた電圧が所定値以上に達すると、トランスポンダに予
め設定された特定のIDコードが発信される。
【0016】ノブ13にはシャッタ収容孔16が形成さ
れ、その内部にはボディ12の軸線方向に沿って移動可
能なシャッタ17が収容されている。このシャッタ17
は光透過性を有する合成樹脂材料によって形成されてい
る。シャッタ17は、キー挿入口15を開放する開口位
置(図7に示す位置)と、キー挿入口15を閉じる閉止
位置(図1に示す位置)とを取り得るようになってい
る。
【0017】シャッタ17の中央部には、係合突起18
が形成され、その係合突起18はノブ13にその軸線方
向に沿って形成されたガイド溝13bに摺動可能に係合
されている。この係合により、ノブ13とシャッタ17
とは一体的に回動するようになっている。又、ガイド溝
13bと係合突起18との係合は、シャッタ17をその
軸線方向に沿って移動させるために、ガイドする役割も
担っている。
【0018】図3(a),(b)、図5に示すように、
ノブ13の外周面ほぼ中央部には、前記シャッタ収容孔
16に連通する収容孔19が形成されている。収容孔1
9には合成樹脂製の移動体20がノブ13の径方向に沿
って摺動可能に設けられている。移動体20の先端部
(図3(a)の上側)には傾斜面20aが形成されてい
る。移動体20は、その中央部に取付部としてのバネ取
付孔20bが形成されており、全体がほぼ四角枠状に形
成されている。バネ取付孔20bには弾性体としての圧
縮バネ21が設けられている。この圧縮バネ21の一端
は移動体20の内側面に当接され、他端は前記収容孔1
9の内側に突設された突部22に当接されている。そし
て、この圧縮バネ21の弾性力により、移動体20の先
端はボディ12の内周面に押圧されている。
【0019】ボディ12の外端開口部12aには、その
軸線方向に沿って延びる案内溝23が形成され、その案
内溝23には移動体20の先端部分が係入されている。
案内溝23の内奥部には、前記移動体20に形成された
傾斜面20aと平行である傾斜面23aが形成されてい
る。
【0020】そして、ノブ13を待機位置(図3(a)
に示す位置)から、押圧位置(図4(a)に示す位置)
に押し込むことにより、移動体20は案内溝23に沿っ
て移動し、その先端部が圧縮バネ21の弾性力に抗して
案内溝23内から抜け出る。この動作に伴い、移動体2
0はその基端が収容孔19からシャッタ収容孔16内に
突出するようになっている。この突出状態において、移
動体20の基端が前記シャッタ17に形成された係合部
としての係合凹部24に移動配置されることにより、シ
ャッタ17が閉止位置にロックされる。従って、本実施
形態においては、移動体20と圧縮バネ21とからロッ
ク手段が構成されている。
【0021】なお、ノブ13が待機位置に配置され、か
つシャッタ17が開口位置に配置されている場合におい
て、係合凹部24に隣接するように、シャッタ17に形
成された突起17dは、移動体20の延長線上に配置さ
れないようになっている。よって、キー挿入口15にキ
ー42を挿入した状態で、ノブ13を押し込んでも、シ
ャッタ17に形成された突起17dに移動体20が当た
らないので、ノブ13を待機位置から押圧位置に移動さ
せることができる。
【0022】図1、図2に示すように、ボディ12の内
端部には、位置決めストッパ27が固定されている。こ
の位置決めストッパ27にはロック部材としてのロータ
28が回動可能に支持されている。ロータ28の中央部
に設けられた支軸28aは位置決めストッパ27に貫通
され、その支軸28aの先端はボディ12に固定された
イグニッションスイッチ29に駆動連結されている。
【0023】ロータ28の外周面には、その軸線方向に
沿って延びる係合溝31が形成され、この係合溝31に
はノブ13の内端に形成された突出部32が係合されて
いる。この係合により、ノブ13とロータ28とは一体
的に回動するようになっている。従って、ノブ13を回
動すると、ロータ28を介してイグニッションスイッチ
29がオンするようになっている。又、係合溝31と突
出部32との係合は、ノブ13をその軸線方向に沿って
移動させるために、ガイドする役割も担っている。
【0024】ロータ28の中央部には、内側バネ収容部
33が形成され、その内部には付勢部材としての小径圧
縮スプリング34が収容されている。この小径圧縮スプ
リング34の一端は内側バネ収容部33の内奥面に当接
され、他端は前記シャッタ17の内端部に突設された張
出し部35に係止されている。そして、小径圧縮スプリ
ング34の弾性力により、シャッタ17は図3(a)に
示す閉止位置に常に付勢されている。
【0025】ロータ28における内側バネ収容部33の
外側箇所には、外側バネ収容部36が形成され、その内
部には大径圧縮スプリング37が収容されている。この
大径圧縮スプリング37の一端は外側バネ収容部36の
内奥面に当接され、他端はノブ13の内端面に当接され
ている。そして、大径圧縮スプリング37の弾性力によ
り、ノブ13は図3(a)に示す待機位置側に付勢され
ている。
【0026】図2,図7に示すように、ノブ13の外周
面には、2つのレバー収容穴38が対向して凹設され、
その内部には回動レバー39が軸40を中心にして揺動
可能に収容されている。各回動レバー39の先端には、
その回動に伴いシャッタ収容孔16内に出没可能なフッ
ク部39aがそれぞれ突設されている。各レバー収容穴
38内にはバネ41がそれぞれ収容され、その弾性力に
より、回動レバー39の先端に形成されたフック部39
aは、レバー収容穴38からシャッタ収容孔16内に突
出するように付勢されている。
【0027】又、キー42の先端部には係止突部42a
が突設され、その両側部には切欠き部43が形成されて
いる。そして、キー挿入口15内に係止突部42aが挿
入されると、バネ41の付勢力により、各切欠き部43
に各フック部39aが係合されるようになっている。こ
れにより、係止突部42aは、その両側から回動レバー
39によって挟持されるようになっている。
【0028】図7,図8に示すように、回動レバー39
は、ノブ13が移動するのに伴って移動するようになっ
ている。そして、ノブ13が図7に示す待機位置に配置
されている場合には、回動レバー39の基端部39b
は、ロータ28の先端部(図7、図8においてロータ2
8の右側)から僅かに離れた位置に配置される。そのた
め、各回動レバー39は、そのフック部39aと切欠き
部43とが係合解除される方向にバネ41の弾性力に抗
して回動可能である。
【0029】これに対して、ノブ13が図8に示す押圧
位置に配置されている場合には、回動レバー39の基端
部39bがロータ28の先端外周面に対して当接するよ
うに配置される。そのため、切欠き部43からフック部
39aが係合解除する方向に各回動レバー39が回動す
ると、基端部39bがロータ28の先端部に干渉するよ
うになっている。これにより、各回動レバー39の回動
はロックされる。従って、ロータ28は、ノブ13の回
動に連動してイグニッションスイッチ29をオンするこ
とと、回動レバー39をロックすることとを兼用してい
る。なお、本実施形態では、前記ロータ28、回動レバ
ー39、付勢部材としてのバネ41等により、キー挿入
口15からキー42の係止突部42aが抜けないように
する抜け止め手段が構成されている。
【0030】なお、キー42が電池切れした場合には、
キー42からIDコード信号を送信できなくなるため、
キー42に内蔵された図示しないトランスポンダを用い
てエンジンの始動を行う。即ち、電池等の電源を必要と
しないトランスポンダには予め車両側のIDコードと同
じIDコードが記憶されており、電池切れした場合に
は、キー挿入口15にキー42の係止突部42aを挿入
することにより、トランスポンダからIDコードが発信
され、そのコードが一致した結果、ノブ13を回動操作
してエンジンを始動させることができる。
【0031】次に、上記のように構成された車両用エン
ジン始動装置の作用について説明する。キー42の電池
による電力が蓄積されている正常時において、自動車の
エンジンを始動するには次のように行う。キー42を持
つ運転者が車室内に入ると、車両内に搭載される送受信
装置からキー42にリクエスト信号が送信される。その
リクエスト信号をキー42が受信すると、キー42は予
め設定されたIDコードを送受信装置に送信する。そし
て、そのIDコードと送受信装置に予め登録されたID
コードと一致するか否かの照合を行う。IDコードの一
致が確認されたときには、ノブ13が操作可能な状態に
なる。
【0032】そして、ノブ13を、大径圧縮スプリング
37の弾性力に抗して図3(a)に示す待機位置から、
図4(a)に示す押圧位置に押し込む。すると、移動体
20が案内溝23に沿ってスライドし、圧縮バネ21の
弾性力に抗して案内溝23内から抜け出る。このとき、
案内溝23に形成された傾斜面23aに対して、移動体
20に形成された傾斜面20aが摺動するため、移動体
20は案内溝23からスムーズに抜け出る。
【0033】移動体20が抜け出ることにより、収容孔
19から移動体20の基端部が突出し、係合凹部24に
移動配置される。これにより、シャッタ17は閉止位置
にロックされる。そして、ノブ13をLOCK位置から
ST位置に回動させると、ロータ28が回動することに
よりイグニッションスイッチ29がオンし、エンジンが
始動する。ノブ13が回動しても、係合凹部24に移動
体20の基端部が係合されたままである。従って、ノブ
13がLOCK位置以外の位置(ACC位置、ON位
置、ST位置)にあるとき、シャッタ17は閉止位置に
ロック保持されているため、キー挿入口15にキー42
の係止突部42aを挿入不能となる。
【0034】これに対して、キー42の電池による電力
が蓄積されていない非常時において、自動車のエンジン
を始動するには次のように行う。ノブ13に設けたキー
挿入口15に、キー42の係止突部42aを差し込む。
すると、回動レバー39の先端部は、係止突部42aの
先端部両側面に沿うように、バネ41の弾性力に抗して
一旦外側に開く。係止突部42aを更に差し込むと、回
動レバー39はバネ41の弾性力により内側に閉じる。
これにより、回動レバー39に設けたフック部39a
が、キー42の係止突部42aに設けた切欠き部43に
係合される。この状態で、IDコードが一致するか否か
の照合行われる。すなわち、キー42に内蔵されたトラ
ンスポンダからIDコードが発信される。そして、ID
コードの一致が確認されると、ノブ13が操作可能な状
態になる。
【0035】キー挿入口15にキー42の係止突部42
aを差し込んだままの状態で、ノブ13を、図3(a)
に示す待機位置から、図4(a)に示す押圧位置に押し
込む。この押し込みにより、各回動レバー39の基端部
39bはロータ28の先端部外周面に当接される。そし
て、キー42を回動すると、上述したようにノブ13が
回動し、イグニッションスイッチ29がオンする。
【0036】ノブ13を回動すると、ロータ28も共に
回動するため、回動レバー39の基端部39bはロータ
28の先端部外周面に当接したままである。すなわち、
回動レバー39に設けたフック部39aが係止突部42
aに形成された切欠き部43に係合された状態にロック
されている。従って、ノブ13がLOCK位置以外の位
置(ACC位置、ON位置、ST位置)にあるとき、キ
ー挿入口15からキー42の係止突部42aが引き抜か
れることはない。
【0037】従って、本実施形態によれば以下のような
効果を得ることができる。 (1) ボディ12内にはその軸線周りにノブ13が回
動可能に設けられている。ノブ13の外端部にはキー4
2の係止突部42aが挿入されるキー挿入口15が開口
されている。そして、キー挿入口15に係止突部42a
が挿入されている状態で、係止突部42aの両側部が回
動レバー39により挟持されるようになっている。従っ
て、ノブ13がLOCK位置以外の位置に切り換えられ
ているときに、キー挿入口15から係止突部42aが抜
けるのを防止することができる。
【0038】(2)キー挿入口15からキー42の係止
突部42aが抜け止るのを防止する手段は、ロータ2
8、2つの回動レバー39及び2つのバネ41等から構
成されている。従って、回動レバー39により係止突部
42aを挟持するという簡単な構成でもって、キー挿入
口15から係止突部42aが抜けるのを確実に防止する
ことができる。
【0039】(3) ロータ28は、ノブ13の回動に
連動してイグニッションスイッチ29を作動させること
と、回動レバー39のロックすることとを兼ねている。
そのため、ノブ13がLOCK以外の位置に切り換え操
作されることと同時に、各回動レバー39の回動がロッ
クされる。従って、ノブ13の一操作でもって、エンジ
ン始動と係止突部42aの抜け防止とを同時に行うこと
ができる。又、イグニッションスイッチ29をオンする
ための部材と、回動レバー39の回動をロックするため
の部材とを、それぞれに設ける必要がない。この結果、
製造コストを低減できるとともに、エンジン始動装置1
1の簡素化及び小型化を図ることができる。
【0040】なお、本発明の実施形態は以下のように変
更してもよい。 ・ 前記実施形態では、2つの回動レバー39によりキ
ー挿入口15からキー42の係止突部42aが抜けない
ようにした。これ以外にも、回動レバー39の数を1つ
又は3つ以上に変更してもよい。
【0041】・ 前記実施形態では、ロータ28の先端
部に回動レバー39の基端部39bが干渉することによ
り、回動レバー39が回動しないようにした。これ以外
にも、ロータ28とは別の部材を設け、その部材により
回動レバー39の回動を阻止してもよい。
【0042】・ 回動レバー39を回動付勢するバネ4
1は、コイルバネ以外にも、例えば板バネ等のように任
意の部材に変更してもよい。 ・ 前記実施形態では、IDコード信号を送信する送信
機のみを備えたキー42を用いた。これ以外に、送信機
がないキー溝付きメカニカルキー、又はキー溝と送信機
両方を備えたキーに変更してもよい。
【0043】次に、特許請求の範囲に記載された技術的
思想のほかに、前述した実施形態によって把握される技
術的思想をその効果とともに以下に列挙する。 (1) 請求項1又は2において、前記回動レバーは複
数個設けられていることを特徴とする車両用エンジン始
動装置。この構成にすれば、キー挿入口からメカニカル
キーが抜けるのを確実に防止することができる。
【0044】(2) 請求項1又は2、前記(1)のい
ずれかにおいて、前記付勢部材はコイルバネであること
を特徴とする車両用エンジン始動装置。この構成にすれ
ば、製造コストが高騰するのを抑えることができる。
【0045】(3) 請求項1又は2、前記(1),
(2)のいずれかにおいて、そのキー挿入口を開口する
開口位置と、前記キー挿入口を閉じる閉止位置とをとり
得るように、前記メカニカルキーの挿入方向に沿って移
動可能なシャッタが前記操作部材内に設けられ、前記操
作部材が所定の位置に切り換えられている場合に、前記
シャッタを前記閉止位置にロックさせるロック手段が設
けられていることを特徴とする車両用エンジン始動装
置。この構成にすれば、操作部材が所定の位置にあると
きに、キー挿入口にメカニカルキーを差し込むのを防止
することができる。
【0046】(4) キーから車両に設けられた送受信
装置にIDコードを送信し、そのIDコードと、前記送
受信装置に予め登録されたIDコードと一致するか否か
の照合を行い、一致が確認されたときに、エンジンを始
動可能にした車両用エンジン始動装置であって、ボディ
内にエンジンを始動させるための操作部材を同ボディの
軸線周りに回動可能に設け、前記操作部材の外端部にメ
カニカルキーが挿入されるキー挿入口を設け、前記操作
部材が所定の位置に切り換えられているときに、前記キ
ー挿入口からメカニカルキーが抜けないようにする抜け
止め手段を設けたことを特徴とする車両用エンジン始動
装置。
【0047】(5)ボディ内にエンジンを始動させるた
めの操作部材を同ボディの軸線周りに回動可能に設け、
前記操作部材の外端部にキーが挿入されるキー挿入口を
設け、前記操作部材が所定の位置に切り換えられている
ときに、前記キー挿入口からキーが抜けないようにする
抜け止め手段を設け、前記抜け止め手段は、前記キーに
係合可能なフック部を有する回動レバーと、前記フック
部が操作部材内に設けられたキー挿入部内に突出させる
ように前記回動レバーを付勢する付勢部材と、前記キー
に対して前記回動レバーを係合した状態に保持するため
に、同回動レバーの回動をロックするロック部材とを含
んで構成されていることを特徴とする車両用エンジン始
動装置。
【0048】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1に記載の
発明によれば、操作部材が所定の位置にあるときに、キ
ー挿入口からメカニカルキーが抜けるのを防止すること
ができる。
【0049】請求項2に記載の発明によれば、操作部材
の一操作によって、エンジン始動と、メカニカルキーの
抜け防止とを同時に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態を示すエンジン始動装置の断面図。
【図2】ノブ、シャッタ、ロータ等を示す分解斜視図。
【図3】(a)はノブが待機位置にある場合の断面図、
(b)は(a)の3b−3b断面図。
【図4】(a)はノブが押圧位置にある場合の断面図、
(b)は(a)の4b−4b断面図。
【図5】シャッタや移動体等を示す分解斜視図。
【図6】エンジン始動装置の一部を示す正面図。
【図7】メカニカルキーをエンジン始動装置に差し込
み、かつノブが待機位置にある状態を示す断面図。
【図8】メカニカルキーをエンジン始動装置に差し込
み、かつノブが押圧位置にある状態を示す断面図。
【符号の説明】
12…ボディ、13…ノブ(操作部材)、15…キー挿
入口、28…ロータ(ロック部材)、39…回動レバー
(抜け止め手段)、39a…フック部、41…バネ(抜
け止め手段を構成する付勢部材)、42…キー、42a
…メカニカルキー。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボディ内にエンジンを始動させるための
    操作部材を同ボディの軸線周りに回動可能かつ軸線方向
    に押し込み可能に設け、前記操作部材の外端部にキーが
    挿入されるキー挿入口を設け、前記操作部材が所定の位
    置に切り換えられているときに、前記キー挿入口からキ
    ーが抜けないようにする抜け止め手段を設け、 前記抜け止め手段を、 付勢部材によって回動付勢され、前記キーに係合可能な
    フック部を一端部に有する回動レバーと、 前記操作部材をボディの軸線方向に押し込んだとき、前
    記回動レバーの他端部に係合して回動レバーの回動をロ
    ックするロック部材とを含んで構成したことを特徴とす
    る車両用エンジン始動装置。
  2. 【請求項2】 前記ロック部材は、前記操作部材の回動
    に連動してイグニッションスイッチを作動させる部材と
    一体に形成されていることを特徴とする請求項1に記載
    の車両用エンジン始動装置。
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