JP3878514B2 - ステアリングロック装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、スマートイグニッションシステムに装備されるステアリングロック装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から一般的に車両に装備されている機械式のイグニッションキーでは、正規のキーがキーシリンダに挿入されるとシリンダ錠がキーをLOCK位置からACC位置側への操作することを許容する。そして、キーをLOCK位置からON位置を経てSTART位置まで操作するとエンジンが始動する。
【0003】
このようなイグニッションキーを備えた車両に設けられたステアリングロック装置は、正規のキーがキーシリンダに挿入されていない状態のときにステアリングシャフトの回動を禁止する。即ち、正規のキーがキーシリンダに挿入されているときには、このキーによって動作する機構がステアリングシャフトの回動を許容する。
【0004】
近年、このようなメカ式のイグニッションキーに対し、シリンダ錠を備えないスマートイグニッションシステムが普及しつつある。このスマートイグニッションシステムでは、車両側のECUが車両毎に設定されている識別コードを運転者が携帯するキーの識別コードと照合した結果に基づいてエンジン始動用のイグニッションスイッチの操作を許容する。
【0005】
即ち、運転者が携帯する発信器の識別コードを読み取り、あるいは、シリンダに挿入されたキーから識別コードを読み取る。そして、読み取った識別コードが正規のものであったときに、電磁ソレノイドを制御することでキーシリンダの回転を規制するロックピンを解除動作させる。
【0006】
このようなスマートイグニッションシステムに装備されるステアリングロック装置は、使用されたキーの識別コードが正規のものであったときに車両側ECUがアクチュエータを制御してキーシリンダの回転を許容する。そして、キーシリンダの回動動作によってステアリングシャフトの回転を規制するロックバーを解除動作させる。あるいは、アクチュエータを制御することでステアリングシャフトの回転を規制するロックバーを直接解除動作させる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記のようなスマートイグニッションシステムに装備されたステアリングロック装置では、キーをLOCK位置にするとキーがキーシリンダに挿入されたままでステアリングロックがセットされていた。これは、キーシリンダに挿入されたキーによって動作する機構がステアリングシャフトの回転を許容するようになっていないためである。この場合、運転者がキーをキーシリンダに差し込んでいるにも拘らずステアリングがロックされることになり、違和感を感じることとなっていた。
【0008】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、イグニッションキーのキー挿込部にキーを差し込まない状態でも差し込んだ状態でもイグニッションキーを操作することができるスマートイグニッションシステムと共に使用されるステアリングロック装置において、キーをキー挿込部に差し込んでイグニッション操作したときには、イグニッションスイッチを作動位置から施錠位置に切り替えてキー挿込部からキーを引き抜いたときにステアリングがロックされるようにすることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、スマートイグニッションシステムのイグニッションスイッチと共に使用されるステアリングロック装置であって、イグニッションキーが差し込まれるキー挿込部を有し、ステアリングがロックされる施錠位置から作動位置に回動可能なロータと、前記ロータが施錠位置のときにステアリングをロック可能に設けられ、ロータが施錠位置から作動位置に回動されることでステアリングのロックを解除するロック手段と、前記ロータが施錠位置のときに前記ロック手段によるステアリングのロックを禁止可能なロック禁止手段と、前記キー挿込部にキーが差し込まれることによって前記ロック禁止手段を作動させ、前記ロック手段によるステアリングのロックを禁止可能な状態とする第1操作手段とを備え、前記ロータは、施錠位置で操作不能位置から操作可能位置に押し込まれた状態で施錠位置から作動位置に回動可能に設けられ、前記ロータが操作不能位置から操作可能位置に押し込まれることによって前記ロック禁止手段を作動させ、前記ロック機構によるステアリングのロックを禁止可能な状態とする第2操作手段を備えたことを特徴とする。
【0010】
請求項1に記載の発明によれば、キー挿込部にキーが差し込まれていない状態でロータを施錠位置から作動位置に回動させると、ロック手段がステアリングのロックを解除する。ロータを作動位置から施錠位置に戻すと、ロック手段がステアリングをロックする。一方、キー挿込部にキーが差し込むと、第1操作手段がロック禁止手段を作動させ、ロック手段によるステアリングのロックを禁止可能な状態とする。この状態でロータを施錠位置から作動位置に回動させると、ロック手段がステアリングのロックを解除する。ロータを作動位置から施錠位置に戻したとき、ロック手段によるステアリングのロックがロック禁止手段によって禁止される。そして、キーをキー挿込部から引き抜くと、ロック禁止手段によってロック手段によるステアリングのロックが許容される。このため、キーを用いないでイグニッション操作したときには、作動位置に操作されたスイッチが施錠位置に戻されたときにステアリングがロックされる。また、キーを用いてイグニッション操作したときには、スイッチが施錠位置に戻されたときにはステアリングがロックされず、キーがキー挿込部から引き抜かれたときにステアリングがロックされる。
【0012】
更に、キー挿込部にキーが差し込まれていない状態でロータが操作不能位置から操作可能位置に押し込まれると、第2操作手段がロック禁止手段を作動させ、ロック手段によるステアリングのロックを禁止可能な状態とする。この状態で、ロータが施錠位置から作動位置に回動されると、ロック手段がステアリングのロックを解除する。ロータが作動位置から施錠位置に戻されると、ロック手段によるステアリングのロックがロック禁止手段によって禁止される。そして、ロータを操作可能位置から操作不能位置に戻すと、ロック禁止手段がロック手段によるステアリングのロックを許容する。一方、キー挿込部にキーが差し込まれると、第1操作手段がロック禁止手段を作動させ、ロック手段によるステアリングのロックを禁止可能な状態とする。この状態でロータが操作不能位置から操作可能位置に押し込まれて施錠位置から作動位置に回動されると、ロック手段がステアリングのロックを解除する。ロータが作動位置から施錠位置に戻されたとき、ロック手段によるステアリングのロックがロック禁止手段によって禁止される。そして、キーをキー挿込部から引き抜くと、ロック禁止手段によってロック手段によるステアリングのロックが許容される。このため、キーを用いないでイグニッション操作したときには、作動位置に操作したスイッチを施錠位置に戻し、操作可能位置から操作不能位置に戻したときにステアリングがロックされる。また、キーを用いてイグニッション操作したときには、スイッチを施錠位置に戻し、操作可能位置から操作不能位置に戻したときにステアリングがロックされず、キーがキー挿込部から引き抜かれたときにステアリングがロックされる。
【0013】
請求項2に記載の発明は、施錠位置及び作動位置を備え、施錠位置ではスイッチノブが軸線方向に突出した操作不能位置に保持され、このスイッチノブを押し込み操作することで操作不能位置から押し込まれた操作可能位置となり、操作可能位置に保持した状態でスイッチノブを回動操作することで施錠位置から作動位置に切り替えられるとともに、正規のキーを差し込んだ状態でも同様に操作可能なイグニッションスイッチと共に使用されるステアリングロック装置であって、車両側に固定されるハウジングに回動可能にかつ軸線方向に移動可能に支持されるとともにキーが差し込まれるキー挿込部を備え、前記スイッチノブによって操作されるロータと、ステアリングシャフトに係合してその回動を規制するロック位置と規制しない非ロック位置とに切り替え配置可能に設けられたロック用部材と、スイッチノブが操作可能位置に保持された状態で施錠位置から作動位置に切り替えられるときの前記ロータの回動によって操作され、前記ロック用部材をロック位置から非ロック位置まで移動させる切替手段と、ロック位置から非ロック位置に切り替えられた前記ロック用部材を非ロック位置に保持可能な保持手段と、スイッチノブが施錠位置のときに前記キー挿込部にキーが差し込まれているか否かを検出するキー検出手段と、スイッチノブが施錠位置のときにスイッチノブが操作不能位置又は操作可能位置のいずれにあるかを判定する操作状態判定手段と、スイッチノブが施錠位置のときに、前記ロック用部材を非ロック位置に保持可能な状態と保持不能な状態とのいずれかに保持手段を切り替える保持状態切替手段とを備え、前記保持状態切替手段は、キー挿込部にキーが差し込まれておらずスイッチノブが操作不能位置にあるときには前記保持手段を保持不能状態とし、また、スイッチノブが操作不能位置から操作可能位置に切り替えられるときには保持手段を保持不能状態から保持可能状態に切り替えるとともに、キー挿込部にキーが挿し込まれているときには、スイッチノブが操作不能位置にあるときにも保持手段を保持可能状態とすることを特徴とする。
【0014】
請求項2に記載の発明によれば、キー挿込部にキーが差し込まれておらずロータが操作不能位置にあるときには保持手段がロック用部材を非ロック位置に保持不能な状態となる。また、スイッチノブが操作不能位置から操作可能位置に切り替えられるときには保持手段がロック用部材を非ロック位置に保持不能な状態から保持可能な状態に切り替わる。このため、キーをキー挿込部に差し込まない状態でスイッチを施錠位置から作動位置に切り換えた後、施錠位置に戻したときには、スイッチが操作可能位置から操作不能位置に戻されたときにステアリングがロックされる。また、キー挿込部にキーが挿し込まれているときには、スイッチノブが操作不能位置にあるときにも保持手段がロック用部材を非ロック位置に保持可能な状態となる。このため、キーをキー挿込部に差し込んだ状態でスイッチを施錠位置から作動位置に切り換えた後、施錠位置に戻したときには、スイッチを操作可能位置から操作不能位置に戻してもステアリングがロックされず、キーをキー挿込部から引き抜いたときにロックされる。
【0015】
請求項3に記載の発明は、施錠位置及び作動位置を備え、施錠位置ではスイッチノブが軸線方向に突出した操作不能位置に保持され、このスイッチノブを押し込み操作することで操作不能位置から押し込まれた操作可能位置となり、操作可能位置に保持した状態でスイッチノブを回動操作することで施錠位置から作動位置に切り替えられるとともに、正規のキーを差し込んだ状態でも同様に操作可能なイグニッションスイッチと共に使用されるステアリングロック装置であって、車両側に固定されるハウジングに回動可能にかつ軸線方向に移動可能に支持されるとともにキーが差し込まれるキー挿込部を備え、前記スイッチノブによって操作されるロータと、スイッチノブが施錠位置のときにステアリングをロック可能に設けられ、スイッチノブが作動位置のときにはステアリングをロックしないロック機構と、ハウジングに対し揺動可能に支持され、その両揺動端の内の一端に設けられた当接部がロータの外周面に当接するとともに両揺動端の他端に設けられた係合部が前記ロック機構に係合するときにステアリングのロックを施錠位置で禁止可能なロッキングレバーと、前記ロッキングレバーを揺動させるように付勢して前記当接部を前記ロータの外周面に当接させるとともに前記係合部を前記ロック機構に係合させた状態を保持可能な付勢手段と、ロータの外周面に開口部を有するとともにキー挿込部に連通するように設けられた保持孔内に移動可能に収容され、キー挿込部に差し込まれたキーによってキー挿込部側から開口部側に移動するスライド体とを備え、スイッチノブが施錠位置のときに、キー挿込部にキーが差し込まれておらずスイッチノブが操作不能位置にあるときには前記ロッキングレバーの当接部が保持孔内でスライド体に当接することで係合部が前記ロック機構に係合不能な位置に配置され、また、スイッチノブが操作不能位置から操作可能位置に切り替えられるときには、付勢手段の付勢力に抗してロッキングレバーの当接部が保持孔内でスライド体に当接する状態から保持孔を外れた位置でロータの外周面に当接する状態となることで係合部がロック機構に係合可能な位置に配置されるとともに、キー挿込部にキーが挿入されているときには、スイッチノブが操作不能位置にあるときに、キーがスライド体をキー挿込部から開口部側に移動させることでスライド体に当接部が当接するロッキングレバーを揺動させて係合部をロック機構に係合可能な位置に配置することを特徴とする。
【0016】
請求項3に記載の発明によれば、スイッチノブが施錠位置のときに、キー挿込部にキーが差し込まれておらずスイッチノブが操作不能位置にあるときにはロッキングレバーの当接部が保持孔内でスライド体に当接することで係合部がロック機構に係合不能な位置に配置される。スイッチノブが押し込み操作され、ロータが操作不能位置から操作可能位置に切り替えられると、付勢手段の付勢力に抗してロッキングレバーの当接部が保持孔内でスライド体に当接する状態から保持孔を外れた位置でロータの外周面に当接する状態となる。そして、係合部がロック機構に係合可能な位置に配置される。このため、キーをキー挿込部に差し込まない状態でスイッチノブを施錠位置から作動位置に切り換えた後、施錠位置に戻したときには、ロータが操作可能位置から操作不能位置に戻されたときにステアリングがロックされる。また、キー挿込部にキーが挿入されているときには、スイッチノブが操作不能位置にあるときに、キーがスライド体をキー挿込部から開口部側に移動させることでスライド体に当接部が当接するロッキングレバーを揺動させて係合部をロック機構に係合可能な位置に配置する。このため、キーをキー挿込部に差し込んだ状態でスイッチを施錠位置から作動位置に切り換えた後、施錠位置に戻したときには、ロータが操作可能位置で操作不能位置に戻されてもステアリングがロックされず、キーをキー挿込部から引き抜いたときにロックされる。
【0017】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前記スライド体の開口部における周縁には、施錠位置のスイッチノブが操作不能位置から操作可能位置に切り替えられるときに、ロッキングレバーの当接部を保持孔内でスライド体に当接する位置から保持孔を外れてロータの外周面に当接する位置に摺動させて案内する案内部が設けられていることを特徴とする。
【0018】
請求項4に記載の発明によれば、請求項3に記載の発明の作用に加えて、施錠位置でロータが操作不能位置から操作可能位置に切り替えられるときに、ロータの開口部周縁に設けられた案内部が、ロッキングレバーの当接部を保持孔内でスライド体に当接する位置から保持孔を外れてロータの外周面に当接する位置に摺動させて案内する。このため、ロータが操作不能位置から操作可能位置に円滑に切り替わるとともに、ロッキングレバーの係合部がロック機構に係合可能な位置に配置される。従って、開口部の周縁に簡単な案内部を設けるだけで実施できるので、例えば製造原価が増大し難く、また、新たな部品を必要としない。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図8に従って説明する。
本実施形態のステアリングロック装置は、スマートイグニッションシステムを備えた車両で使用される。このスマートイグニッションシステムは、運転者が携帯する発信器の識別コードを車両側のECUが受信し、この識別コードが予め登録されている正規の識別コードに一致したときにイグニッションスイッチの操作を許容する。また、発信器から識別コードを受信できない状態ではイグニッションスイッチのスイッチノブに設けられたキー挿込部に差し込まれたイグニッションキーから識別コードを読み込み、この識別コードが正規の識別コードであったときにイグニッションスイッチの操作を許容する。
【0020】
また、イグニッションスイッチは、切替位置として、LOCK位置(施錠位置)、ACC位置(作動位置)、ON位置及びSTART位置を備え、LOCK位置ではスイッチノブを軸線方向に外方に突出した操作不能位置に保持する。LOCK位置でスイッチノブを押し込み操作するとスイッチノブが操作不能位置から軸線方向に押し込まれた操作可能位置となり、この操作可能位置に保持した状態でスイッチノブを回動操作することでイグニッションスイッチがLOCK位置からACC位置に切り替えられる。
【0021】
本実施形態のステアリングロック装置は、図1〜図8に示すように、ハウジングとしてのロータケース10、ロータとしてのロータ12、スイッチノブ14、スライド体17、カム軸20、カム25、ロックストッパ28、ロックバー33、ロッキングレバー34、圧縮コイルばね38等によって構成されている。
【0022】
本実施形態では、カム軸20、カム25、ロックストッパ28及びロックバー33がロック機構を構成する。また、ロータ12、スライド体17、ロックストッパ28、ロッキングレバー34及び圧縮コイルばね38がロック禁止手段を構成する。また、カム軸20、カム25及びロックストッパ28が切替手段を構成する。また、ロータ12、スライド体17、ロックストッパ28、ロッキングレバー34及び圧縮コイルばね38が保持手段を構成する。また、ロータ12、スライド体17及びロッキングレバー34がキー検出手段、操作状態判定手段及び保持状態切替手段を構成する。
【0023】
図1〜図6に示すように、車両側に固定されるロータケース10には支持孔11が設けられ、この支持孔11には略円柱状のロータ12が回転可能にかつ回転軸線方向に移動可能に支持されている。ロータ12は、その回転軸線方向での両端の一方に装着されたEリング13によって支持孔11からの脱落が規制されている。ロータ12の両端の他方には、図示しないイグニッションスイッチのスイッチノブ14が支持孔11の外部で支持されている。
【0024】
また、ロータ12には、正規のキーKを挿入するためのキー挿込部15が設けられている。キー挿込部15には、図4〜図6に示すように、スイッチノブ14に設けられたキー挿入口14aからキーKが差し込まれる。キー挿込部15に差し込まれたキーKは、内蔵するトランスポンダに記憶されている識別コードが図示しない読取器によって読み取られる。読取器によって読み取られた識別コードは、車両側に設けられたECUによって予め登録されている識別コードと照合される。そして、キーKの識別コードが登録された識別コードと一致したときには、ECUが電磁ソレノイドを制御してロータ12の回転を禁止するロックピンを解除動作させる。
【0025】
また、ロータ12には、その外周面12aに開口するとともにキー挿込部15に連通する保持孔16が設けられ、この保持孔16にはスライド体17が径方向に移動可能に保持されている。このスライド体17は、図1〜図3に示すように、キー挿込部15に正規のキーKが差し込まれていないときには、外周面12aに開口する開口部16aから自重によって後退してキー挿込部15内まで移動する。反対に、図4〜図6に示すように、キー挿込部15に正規のキーKが差し込まれているときには、キーKによってキー挿込部15から退避して開口部16aまで押し上げられる。
【0026】
さらに、開口部16aには、スイッチノブ14側の周縁部に、開口部16a側に傾斜した案内部としての案内面18が設けられている。案内面18は、キー挿込部15に正規のキーKが差し込まれていない状態でスイッチノブ14が操作不能位置から押し込み操作されたときに、ロッキングレバー34を押し上げるために設けられている。本実施形態では、スライド体17及びロッキングレバー34が第1操作手段を構成し、案内面18及びロッキングレバー34が第2操作手段を構成する。
【0027】
また、ロータ12の他端にはスプライン軸部19が一体に設けられ、このスプライン軸部19にはロータ12と同一回転軸線で回転可能にロータケース10に支持されたカム軸20が連結されている。
【0028】
カム軸20は、ロータケース10に対して回動可能にかつ回動軸線方向に移動不能に支持され、そのロータ12側にはスプライン軸部19に連結するための連結部21が設けられている。連結部21の内部には収容孔22が設けられ、この収容孔22の一部に設けられたスプライン孔部23にロータ12のスプライン軸部19がスプライン結合されている。また、収容孔22内には圧縮コイルばね24が収容され、この圧縮コイルばね24はカム軸20に対しロータ12を回転軸線方向にスイッチノブ14側に移動させるように付勢している。
【0029】
このように構成されたカム軸20は、LOCK位置でスイッチノブ14が操作不能位置から操作可能位置に押し込み操作されるときにロータ12がカム軸20側へ移動することを許容する。また、LOCK位置でスイッチノブ14が押し込み操作されなくなったときにロータ12をスイッチノブ14側に移動させる。
【0030】
また、カム軸20にはカム25が一体回動可能に固定されている。
カム25はカム軸20の回動によって動作する板カムであって、図7(a),(b)及び図8(a),(b)に示すように、径方向に後退した第1操作部26と、径方向に突出した第2操作部27とを備えている。カム25は、スイッチノブ14がLOCK位置とSTART位置との間で回動操作されるときのカム軸20の回動動作範囲だけ回動する。
【0031】
また、図1〜図8に示すように、カム25の外周には、カム軸20が回動するときにカム25によって上下方向に切替配置されるロックストッパ28が設けられている。
【0032】
ロックストッパ28は、ロータケース10と共に車両側に固定される図示しないホルダによって上下方向に移動可能に支持されている。ロックストッパ28は、カム25の第1操作部26又は第2操作部27が当接する当接部29を備えた環状に形成されている。そして、ロックストッパ28は、当接部29の当接面29aに第1操作部26が当接するときに下方に移動可能となり、また、当接面29aに第2操作部27が当接することで上方に移動する。ロックストッパ28は、ホルダとロックストッパ28との間に設けられた圧縮コイルばね30によって同図下方に移動するように付勢されている。
【0033】
ロックストッパ28の側壁部31の外面31aには、カム軸20の回転軸線方向に延びる溝32が形成されている。この溝32は、スイッチノブ14がLOCK位置以外の位置にあるときに、ロックストッパ28を上方位置に係止するために設けられている。
【0034】
このように構成されたロックストッパ28は、スイッチノブ14がLOCK位置にあるときには、図7(a)に示すように、第1操作部26が当接部29に当接することで下方位置への移動が許容される。また、スイッチノブ14がLOCK位置からACC位置に切替操作されるときには、当接部29に第1操作部26が当接する状態から第2操作部27の先端が当接する状態に切り替わる。そして、図7(b)に示すように、ACC位置では当接部29に第2操作部27が当接することで上方位置に保持される。
【0035】
ロックストッパ28の下端には、ロックバー33が一体移動可能に固定されている。
ロックバー33は、図7(a)に示すように、ロックストッパ28が下方位置に移動したときにその下端に設けられた係合部33aをステアリングシャフトSの凹状係合部S1に係合するロック位置となってステアリングシャフトSの回動を禁止する。反対に、図7(b)に示すように、ロックストッパ28が上方位置に移動したときにその係合部33aを凹状係合部S1に係合しない非ロック位置となってステアリングシャフトSの回動を許容する。
【0036】
また、ロータケース10には、図1〜図8に示すように、ロータ12の状態に基づいて、ロックストッパ28を上方位置に保持可能な状態と、ロックストッパ28を上方位置に保持不能な状態とに切り替えられるロッキングレバー34が設けられている。
【0037】
ロッキングレバー34は、ロータケース10に対しロータ12の回転軸線を含む平面に近い位置で揺動可能に支持されている。詳述すると、ロッキングレバー34は、ロータケース10に設けられた長溝10aに径方向に移動可能に支持された支持軸35によって揺動可能に支持されている。そして、支持軸35が長溝10aに案内されて径方向に移動することでロッキングレバー34全体が径方向に移動可能に支持されている。ロッキングレバー34は、その両揺動端の内の一端に設けられた当接部36がロータ12の外周面12aの外側に配置され、両揺動端の内の他端に設けられた係合部37がロックストッパ28の外側に配置されている。
【0038】
また、ロッキングレバー34は、ロータケース10との間に設けられた圧縮コイルばね38によって、支持軸35と共にロータ12側に移動するように付勢されている。
【0039】
圧縮コイルばね38は、図1〜図6に示すように、ロッキングレバー34を揺動させてその一端をロータ12の外周面に押圧するとともにその他端をロックストッパ28の側壁部31から退避させるように付勢する。
【0040】
このように構成されたロッキングレバー34及び圧縮コイルばね38は、図3に示すように、LOCK位置でスイッチノブ14が操作可能位置とされている状態のときに、ロッキングレバー34の当接部36をロータ12の外周面12aに当接させる。そして、図7(a)に示すように、その係合部37を、溝32が設けられたロックストッパ28の側壁部31の外面31aに当接させる。この状態でロッキングレバー34の係合部37が溝32に係合可能となり、上方位置に移動したロックストッパ28を上方位置に保持可能となる。
【0041】
また、図2に示すように、LOCK位置でスイッチノブ14が操作不能位置とされている状態で、キー挿込部15側に後退したスライド体17にロッキングレバー34の当接部36を保持孔16内で当接させる。そして、図8(a)に示すように、その係合部37を、溝32が設けられたロックストッパ28の側壁部31から退避させる。この状態でロッキングレバー34の係合部37が溝32に係合不能となり、上方位置に移動したロックストッパ28を上方位置に保持不能となる。
【0042】
さらに、LOCK位置でスイッチノブ14が操作不能位置から操作可能位置に切り替えられるときに、図2及び図3に示すように、ロッキングレバー34の当接部36が案内面18に摺動する状態で案内され、保持孔16内でスライド体17に当接する状態からロータ12の外周面に当接する状態に切り替わる。このため、係合部37がロックストッパ28を上方位置に保持不能な状態から保持可能な状態に切り替わる。
【0043】
また、LOCK位置でスイッチノブ14が操作不能位置にあるときに、キー挿込部15にキーKを差し込むと、図4に示すように、キーKによってスライド体17がキー挿込部15側から開口部16a側に移動配置される。そして、スライド体17に当接部36が当接するロッキングレバー34が揺動し、図7(a)に示すように、係合部37がロックストッパ28の側壁部31に当接する。
【0044】
なお、スイッチノブ14がACC位置、ON位置又はSTART位置に操作されている状態では、ロッキングレバー34の当接部36がロータ12の外周面12aに当接し、係合部37がロックストッパ28に当接する状態に付勢される。
【0045】
以上のように構成された本実施形態のステアリングロック装置は、キー非使用時及びキー使用時にそれぞれ次のように動作する。
(キー未使用時)
図2に示すように、スイッチノブ14がLOCK位置で操作不能位置にあるとき、キー挿込部15に正規のキーKを差し込まない状態では、スライド体17が開口部16aから退避してその一部がキー挿込部15内に入り、ロッキングレバー34の当接部36が保持孔16内でスライド体17に当接する。このため、図8(a)に示すように、係合部37がロックストッパ28の側壁部31から退避して、ロックストッパ28を上方位置に保持不能な状態となる。
【0046】
キー挿込部15に正規のキーKを差し込まない状態でスイッチノブ14を操作不能位置から操作可能位置に押し込み操作すると、ロッキングレバー34の当接部36が案内面18に摺動する状態で案内され、図3に示すように、ロータ12の外周面12aに当接する状態となる。このため、図7(a)に示すように、係合部37がロックストッパ28の側壁部31に当接して、ロックストッパ28を上方位置に保持可能な状態となる。
【0047】
スイッチノブ14を操作可能位置に保持した状態でLOCK位置からACC位置に切り替えると、ロータ12と共に回動するカム軸20がカム25を回動させ、図7(b)に示すように、ロックストッパ28の当接部36に第2操作部27が当接する状態となる。このため、ロックストッパ28が下方位置から上方位置まで移動配置され、ロックバー33がロック位置から非ロック位置に切り替えられる。そして、ロッキングレバー34の係合部37が溝32に係合し、ロックストッパ28を上方位置に保持する。その結果、ステアリングシャフトSがロック状態から非ロック状態に切り替えられる。
【0048】
スイッチノブ14をACC位置からON位置さらにSTART位置に操作すると、カム軸20がカム25を回動させ、ロックストッパ28の当接部29に第2操作部27が当接しない状態となる。このとき、ロッキングレバー34の当接部36がロータ12の外周面12aに当接する状態のままであるので、係合部37がロックストッパ28の溝32に係合する状態が維持される。このため、スイッチノブ14がACC位置からON位置さらにSTART位置に操作されても、ロックストッパ28が非ロック位置に保持され、ステアリングシャフトSが非ロック状態のままとなる。
【0049】
スイッチノブ14をACC位置からLOCK位置に切替操作してLOCK位置で操作可能位置のまま保持すると、図1に示すように、ロッキングレバー34の当接部36がロータ12の外周面12aに当接するままとなり、係合部37がロックストッパ28の溝32に係合したままとなる。このため、図8(b)に示すように、ロックバー33が非ロック位置に保持され、ステアリングシャフトSが非ロック状態のままとなる。
【0050】
LOCK位置に切り替えたスイッチノブ14を操作可能位置から操作不能位置に復帰させると、図2に示すように、ロッキングレバー34の当接部36がロータ12の外周面12aに当接する状態から保持孔16内でスライド体17に当接する状態となる。このため、係合部37がロックストッパ28の側壁部31に押圧された位置から退避する。その結果、図8(a)に示すように、ロックストッパ28が上方位置に保持されなくなりロックバー33が非ロック位置からロック位置に移動するため、ステアリングシャフトSが非ロック状態からロック状態に切り替わる。
(キー使用時)
スイッチノブ14がLOCK位置で操作不能位置にあるとき、キー挿込部15に正規のキーKを差し込むと、図4に示すように、キーKが当接したスライド体17がキー挿込部15から上動して開口部16a側に配置され、ロッキングレバー34の当接部36が保持孔16外でスライド体17に当接する。このため、図7(a)に示すように、係合部37がロックストッパ28の側壁部31に押圧される。
【0051】
この状態でスイッチノブ14を操作不能位置から操作可能位置に押し込み操作してLOCK位置からACC位置に切り替えると、キー未使用時と同様に、ロックストッパ28が下方位置から上方位置に移動配置され、ロックバー33がロック位置から非ロック位置に切り替えられる。そして、図7(b)に示すように、上方位置に配置されたロックストッパ28の溝32にロッキングレバー34の係合部37が係合してロックバー33を非ロック位置に保持する状態となり、ステアリングシャフトSが非ロック状態となる。また、スイッチノブ14がACC位置からON位置さらにSTART位置に切り替えられても、ロックバー33が非ロック位置に保持されたままとなり、ステアリングシャフトSが非ロック状態のままとなる。
【0052】
スイッチノブ14をACC位置からLOCK位置に切替操作して操作可能位置のまま保持すると、図5に示すように、ロッキングレバー34の当接部36がロータ12の外周面12aに当接したままとなり、係合部37がロックストッパ28の溝32に係合したままとなる。このため、図8(b)に示すように、ロックバー33が非ロック位置に保持され、ステアリングシャフトSが非ロック状態のままとなる。
【0053】
LOCK位置に切り替えたスイッチノブ14を操作可能位置から操作不能位置に復帰させると、図6に示すように、ロッキングレバー34の当接部36がロータ12の外周面12aに当接する状態から開口部16a内でスライド体17に当接する状態となる。このため、係合部37がロックストッパ28の溝32に係合する状態が保持される。その結果、図8(b)に示すように、ロックストッパ28が上方位置に保持されロックバー33が非ロック位置に保持されるため、ステアリングシャフトSが非ロック状態のままとなる。
【0054】
この状態でキーKをキー挿込部15から引き抜くと、スライド体17が開口部16a側からキー挿込部15側に移動し、図2に示すように、ロッキングレバー34の当接部36が保持孔16内でスライド体17に当接する状態となる。このため、図8(a)に示すように、係合部37がロックストッパ28の側壁部31から退避して溝32に係合しなくなり、ロックストッパ28が上方位置に保持されなくなる。そして、ロックストッパ28が上方位置から下方位置に移動配置され、ロックバー33が非ロック位置からロック位置に切替配置される。その結果、スイッチノブ14をLOCK位置にして操作可能位置から操作不能位置に復帰させた後、キーKをキー挿込部15から引き抜いたときにステアリングシャフトSが非ロック状態からロック状態となる。
【0055】
以上詳述した本実施形態によれば、以下の各効果を得ることができる。
(1) ロックストッパ28に係合してロックバー33を非ロック位置に保持するロッキングレバー34が、スイッチノブ14がLOCK位置で操作不能位置にあるときに、キー挿込部15に差し込まれた正規のキーKの有無によって保持可能状態又は保持不能状態となる。また、キーKが差し込まれていないときにLOCK位置でスイッチノブ14を操作不能位置から操作可能位置に押し込み操作すると、ロッキングレバー34が保持不能状態から保持可能状態となる。
【0056】
従って、キーKを使用しないでイグニッションスイッチを操作するときには、ACC位置からLOCK位置に切り替えた後、スイッチノブ14が操作可能位置から操作不能位置に復帰したときにステアリングが非ロック状態からロック状態となる。また、キーKを使用してイグニッションスイッチを操作するときには、ACC位置からLOCK位置に切り替えて、スイッチノブ14が操作可能位置から操作不能位置に復帰した後、キーKを引き抜いたときにステアリングが非ロック状態からロック状態となる。
【0057】
(2) LOCK位置のスイッチノブ14が操作不能位置から操作可能位置に切り替えられるときに、ロータ12の開口部16aの周縁に設けられた案内面18が、ロッキングレバー34の当接部36を保持孔16内からロータ12の外周面12aに案内する。このため、スイッチノブ14が操作不能位置から操作可能位置に円滑に切り替えられるとともに、ロックバー33を非ロック位置に保持可能な状態となる。従って、開口部16aの周縁に簡単な案内面18を設けるだけで実施できるので、例えば製造原価が増大し難く、また、新たな部品を必要としない。
【0058】
(3) スイッチノブ14のスイッチ操作によって動作するカム25、ロックストッパ28等の機構がロックバー33を動作させてステアリングシャフトSの回転を禁止又は許容する。そして、ロータ12の位置とキーKの有無に応じて動作するロッキングレバー34が、LOCK位置におけるスイッチノブ14の操作状態とキーKの使用状態とに応じてステアリングのロック状態又は非ロック状態とする。従って、簡単な機構のみで、キー使用時にキーKを引き抜いたときにステアリングをロック状態とするステアリングロック装置を構成することができる。
【0059】
次に、上記一実施形態以外の実施形態を列記する。
【0060】
・ 前記一実施形態で、キー挿込部に差し込んで使用するキーは、車両側に設けられた読取器によって識別コードが読み取られる電子キーでなく、ロータとしてのキーシリンダによって正規のキーであるか否かが判定される機械式のキーであってもよい。
【0061】
・ 前記一実施形態で、作動位置は、LOCK位置から直接切り替えられるON位置であってもよい。
以下、前述した各実施形態から把握される技術的思想をその効果とともに記載する。
【0062】
(1) スマートイグニッションシステムのイグニッションスイッチと共に使用されるステアリングロック装置であって、イグニッションキーが差し込まれるキー挿込部を有し、操作不能位置から操作可能位置に押し込まれた状態で、ステアリングがロックされる施錠位置から作動位置に回動可能なロータと、前記ロータが施錠位置のときにステアリングをロック可能に設けられ、ロータが施錠位置から作動位置に回動されることでステアリングのロックを解除するロック機構と、前記ロータが施錠位置のときに前記ロック機構によるステアリングのロックを禁止可能なロック禁止手段と、前記キー挿込部にキーが差し込まれることによって前記ロック禁止手段を作動させ、前記ロック機構によるステアリングのロックを禁止可能な状態とする第1操作手段と、前記ロータが操作不能位置から操作可能位置に押し込まれることによって前記ロック禁止手段を作動させ、前記ロック機構によるステアリングのロックを禁止可能な状態とする第2操作手段とを備えたことを特徴とするステアリングロック装置。このような構成によれば、キーを用いたときに、イグニッションスイッチを作動位置から施錠位置に切り替えて操作可能位置から操作不能位置に復帰させたときにはステアリングがロックされず、キー挿込部からキーを引き抜いたときにステアリングがロックされる。
【0063】
(2) 請求項3又は請求項4に記載の発明において、前記ロック機構は、ステアリングシャフトに係合してその回動を規制するロック位置と規制しない非ロック位置とに切り替え配置可能なロックバーと、ロータの回転軸線を中心としてロータと一体回転するカム軸と、カム軸に設けられたカムと、ロックバーと一体化されるとともにカムのカム面が当接する当接部を備えたロックストッパとからなり、前記ロックストッパは、スイッチノブが非作動位置から作動位置に切り替えられるときに板カムが当接部を介して動作させることでロックバーをロック位置から非ロック位置まで移動させ、前記ロッキングレバーの前記係合部は、ロックバーが非ロック位置にあるときのロックストッパに係合可能であり、前記付勢手段は、係合部がロックストッパに係合する状態を保持してロックバーを非ロック位置に保持することを特徴とするステアリングロック装置。
【0064】
【発明の効果】
請求項1〜請求項4に記載の発明によれば、イグニッションスイッチに設けられたキー挿込孔にキーを差し込まない状態でも差し込んだ状態でもイグニッションキーを操作することができるスマートイグニッションシステムと共に使用されるステアリングロック装置において、キーをキー挿込部に差し込んでイグニッション操作するときには、イグニッションスイッチを作動位置から施錠位置にしてキー挿込部からキーを引き抜いたときにステアリングをロックすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態のステアリングロック装置を示す模式断面図。
【図2】 同じく模式断面図。
【図3】 同じく模式断面図。
【図4】 同じく模式断面図。
【図5】 同じく模式断面図。
【図6】 同じく模式断面図。
【図7】 (a),(b)は共にカム、ロックストッパ、ロッキングレバー及びロックバーを含むステアリングロック装置の要部模式図。
【図8】 (a),(b)は共にカム、ロックストッパ、ロッキングレバー及びロックバーを含むステアリングロック装置の要部模式図。
【符号の説明】
10…ハウジングとしてのロータケース、12…ロック禁止手段、保持手段、キー検出手段、操作状態判定手段、保持状態切替手段を構成するロータ、12a…外周面、14…スイッチノブ、15…キー挿込部、16…保持孔、16a…開口部、17…ロック禁止手段、第1操作手段、保持手段、キー検出手段、操作状態判定手段、保持状態切替手段を構成するスライド体、18…第2操作手段を構成する案内部としての案内面、20…ロック機構、切替手段を構成するカム軸、25…ロック機構、切替手段を構成するカム、28…ロック機構、ロック禁止手段、切替手段、保持手段を構成するロックストッパ、30…当接部、33…ロック機構を構成するロック用部材としてのロックバー、34…ロック禁止手段、第1操作手段、第2操作手段、保持手段、キー検出手段、操作状態判定手段、保持状態切替手段を構成するロッキングレバー、36…当接部、37…係合部、38…ロック禁止手段、保持手段を構成する付勢手段としての圧縮コイルばね、K…キー、S…ステアリングシャフト。
Claims (4)
- スマートイグニッションシステムのイグニッションスイッチと共に使用されるステアリングロック装置であって、
イグニッションキーが差し込まれるキー挿込部を有し、ステアリングがロックされる施錠位置から作動位置に回動可能なロータと、
前記ロータが施錠位置のときにステアリングをロック可能に設けられ、ロータが施錠位置から作動位置に回動されることでステアリングのロックを解除するロック機構と、
前記ロータが施錠位置のときに前記ロック機構によるステアリングのロックを禁止可能なロック禁止手段と、
前記キー挿込部にキーが差し込まれることによって前記ロック禁止手段を作動させ、前記ロック機構によるステアリングのロックを禁止可能な状態とする第1操作手段とを備え、
前記ロータは、施錠位置で操作不能位置から操作可能位置に押し込まれた状態で施錠位置から作動位置に回動可能に設けられ、
前記ロータが操作不能位置から操作可能位置に押し込まれることによって前記ロック禁止手段を作動させ、前記ロック機構によるステアリングのロックを禁止可能な状態とする第2操作手段を備えたことを特徴とするステアリングロック装置。 - 施錠位置及び作動位置を備え、施錠位置ではスイッチノブが軸線方向に突出した操作不能位置に保持され、このスイッチノブを押し込み操作することで操作不能位置から押し込まれた操作可能位置となり、操作可能位置に保持した状態でスイッチノブを回動操作することで施錠位置から作動位置に切り替えられるとともに、正規のキーを差し込んだ状態でも同様に操作可能なイグニッションスイッチと共に使用されるステアリングロック装置であって、
車両側に固定されるハウジングに回動可能にかつ軸線方向に移動可能に支持されるとともにキーが差し込まれるキー挿込部を備え、前記スイッチノブによって操作されるロータと、
ステアリングシャフトに係合してその回動を規制するロック位置と規制しない非ロック位置とに切り替え配置可能に設けられたロック用部材と、
スイッチノブが操作可能位置に保持された状態で施錠位置から作動位置に切り替えられるときの前記ロータの回動によって操作され、前記ロック用部材をロック位置から非ロック位置まで移動させる切替手段と、
ロック位置から非ロック位置に切り替えられた前記ロック用部材を非ロック位置に保持可能な保持手段と、
スイッチノブが施錠位置のときに前記キー挿込部にキーが差し込まれているか否かを検出するキー検出手段と、
スイッチノブが施錠位置のときにスイッチノブが操作不能位置又は操作可能位置のいずれにあるかを判定する操作状態判定手段と、
スイッチノブが施錠位置のときに、前記ロック用部材を非ロック位置に保持可能な状態と保持不能な状態とのいずれかに保持手段を切り替える保持状態切替手段とを備え、
前記保持状態切替手段は、キー挿込部にキーが差し込まれておらずスイッチノブが操作不能位置にあるときには前記保持手段を保持不能状態とし、また、スイッチノブが操作不能位置から操作可能位置に切り替えられるときには保持手段を保持不能状態から保持可能状態に切り替えるとともに、キー挿込部にキーが挿し込まれているときには、スイッチノブが操作不能位置にあるときにも保持手段を保持可能状態とすることを特徴とするステアリングロック装置。 - 施錠位置及び作動位置を備え、施錠位置ではスイッチノブが軸線方向に突出した操作不能位置に保持され、このスイッチノブを押し込み操作することで操作不能位置から押し込まれた操作可能位置となり、操作可能位置に保持した状態でスイッチノブを回動操作することで施錠位置から作動位置に切り替えられるとともに、正規のキーを差し込んだ状態でも同様に操作可能なイグニッションスイッチと共に使用されるステアリ ングロック装置であって、
車両側に固定されるハウジングに回動可能にかつ軸線方向に移動可能に支持されるとともにキーが差し込まれるキー挿込部を備え、前記スイッチノブによって操作されるロータと、
スイッチノブが施錠位置のときにステアリングをロック可能に設けられ、スイッチノブが施錠位置から作動位置に回動されることでステアリングのロックを解除するロック機構と、
ハウジングに対し揺動可能に支持され、その両揺動端の内の一端に設けられた当接部が前記ロータの外周面に当接するとともに両揺動端の他端に設けられた係合部が前記ロック機構に係合するときにステアリングのロックを施錠位置で禁止可能なロッキングレバーと、
前記ロッキングレバーを揺動させるように付勢して前記当接部を前記ロータの外周面に当接させるとともに前記係合部を前記ロック機構に係合させた状態を保持可能な付勢手段と、
ロータの外周面に開口部を有するとともにキー挿込部に連通するように設けられた保持孔内に移動可能に収容され、キー挿込部に差し込まれたキーによってキー挿込部側から開口部側に移動するスライド体とを備え、
スイッチノブが施錠位置のときに、キー挿込部にキーが差し込まれておらずスイッチノブが操作不能位置にあるときには前記ロッキングレバーの当接部が保持孔内でスライド体に当接することで係合部が前記ロック機構に係合不能な位置に配置され、また、スイッチノブが操作不能位置から操作可能位置に切り替えられるときには、付勢手段の付勢力に抗してロッキングレバーの当接部が保持孔内でスライド体に当接する状態から保持孔を外れた位置でロータの外周面に当接する状態となることで係合部がロック機構に係合可能な位置に配置されるとともに、キー挿込部にキーが挿入されているときには、スイッチノブが操作不能位置にあるときに、キーがスライド体をキー挿込部から開口部側に移動させることでスライド体に当接部が当接するロッキングレバーを揺動させて係合部をロック機構に係合可能な位置に配置することを特徴とするステアリングロック装置。 - 前記スライド体の開口部における周縁には、施錠位置のスイッチノブが操作不能位置から操作可能位置に切り替えられるときに、ロッキングレバーの当接部を保持孔内でスライド体に当接する位置から保持孔を外れてロータの外周面に当接する位置に摺動させて案内する案内部が設けられていることを特徴とする請求項3に記載のステアリングロック装置。
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