JP2003291778A - スマートイグニッション装置の操作機構 - Google Patents

スマートイグニッション装置の操作機構

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JP2003291778A
JP2003291778A JP2002102891A JP2002102891A JP2003291778A JP 2003291778 A JP2003291778 A JP 2003291778A JP 2002102891 A JP2002102891 A JP 2002102891A JP 2002102891 A JP2002102891 A JP 2002102891A JP 2003291778 A JP2003291778 A JP 2003291778A
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vehicle
electronic key
push button
switch
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Shoichi Harada
昇一 原田
Tomoyuki Funayama
友幸 舟山
Toshio Asahi
利夫 旭
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Tokai Rika Co Ltd
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Tokai Rika Co Ltd
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】操作機構の設置スペースを小さくすることが可
能になるとともに、操作機構の操作性を向上することが
可能にすること。 【解決手段】電子キー24から車両に対して送信される
ID信号に含まれるIDコードが、車両ごとに割り当て
られた固有のIDコードに一致していることを条件とし
てエンジンを駆動するイグニッションスイッチ21を設
ける。このイグニッションスイッチ21は、インストル
メントパネル11に設けた押しボタン14を操作するこ
とにより操作される。電子キー24の電源である電池が
消耗に、電子キー内に設けられたトランスポンダ40か
ら車両に対して送信されるID信号に含まれるIDコー
ドと、車両ごとに割り当てられた固有のIDコードとを
照合する照合スイッチ33を設ける。この照合スイッチ
33は、押しボタン14に開口されたキー挿入口25に
電子キー24を挿入することによって操作される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車などの車両
におけるスマートイグニッション装置に係わり、詳しく
はその操作機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、車両においては、その基本性能や
安全性の向上はもとより、その操作性の向上が求められ
て、その1つとしてスマートイグニッション装置が知ら
れている。スマートイグニッション装置とは、車両の所
有者が電子キーを所持した状態で車内に乗り込み、メカ
ニカルキーを用いずに車両側に設けられた押しボタンを
操作するだけでエンジンを始動又は停止させることがで
きるようにするものである。
【0003】ところで、電子キーは、内蔵された電池に
よって、車両との間でID照合を無線通信で行うもので
あるため、電池が消耗した場合の非常用対策としてトラ
ンスポンダを設けることが考えられる。このような構成
とすれば、電池を消耗した場合には、インストルメント
パネルに設けたキー挿入口に電子キーを差し込むこと
で、キー挿入口の内側領域に形成される電磁界にトラン
スポンダが配置されると、トランスポンダ内のコイルに
起電力が生じ、トランスポンダからIDコードを含むト
ランスポンダ信号を送信する。トランスポンダ信号を受
信した車両側の送受信装置により、トランスポンダ信号
に含まれたIDコードの照合が行われる。そして、照合
した結果IDコードが一致すれば、前記押しボタンによ
る操作が有効となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たスマートイグニッション装置においては、押しボタン
と、電池の消耗時などに電子キーが挿入されるキー挿入
口とを距離をおいて別々に配置されているため、それら
の設置スペースの面積が大きくなる。それとともに、押
しボタンとキー挿入口との位置が把握しにくくなるの
で、スマートイグニッション装置の操作性が劣ることと
なる。
【0005】本発明は、このような従来の技術に存在す
る問題点に着目してなされたものである。その目的は、
操作機構の設置スペースを小さくすることが可能になる
とともに、スマートイグニッション装置の操作性を向上
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】(請求項1の発明…実施
形態1,2に対応)請求項1に記載の発明では、電子キ
ーから車両に対して送信されるID信号に含まれるID
コードが、車両ごとに割り当てられた固有のIDコード
に一致していることを条件としてエンジンを駆動するた
めのイグニッションスイッチと、前記イグニッションス
イッチを操作するための押しボタンとを備え、前記押し
ボタンに電子キーを挿入可能なキー挿入口を設けたこと
を要旨とする。
【0007】この発明によれば、キー挿入口と押しボタ
ンとを合わせた設置スペースの面積を小さくすることが
可能になる。それとともに、押しボタンを操作してエン
ジンを駆動する場合と、キー挿入口に電子キーを挿入し
てエンジンを駆動する場合といずれも同じ位置で操作が
なされる。そのため、スマートイグニッション装置の操
作性が向上する。
【0008】(請求項2の発明…実施形態1,2に対
応)請求項2に記載の発明では、電子キーから車両に対
して送信されるID信号に含まれるIDコードが、車両
ごとに割り当てられた固有のIDコードに一致している
ことを条件としてエンジンを駆動するためのイグニッシ
ョンスイッチと、前記イグニッションスイッチを操作す
るための押しボタンと、電子キー内に設けられたトラン
スポンダから車両に対して送信されるID信号に含まれ
るIDコードが、車両ごとに割り当てられた固有のID
コードに一致しているか否かの照合を開始する照合スイ
ッチとを備え、前記押しボタンに電子キーを挿入するキ
ー挿入口を設け、このキー挿入口に電子キーを挿入する
ことで前記照合スイッチを操作可能にしたことを要旨と
する。
【0009】この発明によれば、キー挿入口と押しボタ
ンとを合わせた設置スペースの面積を小さくすることが
可能になる。それとともに、押しボタンを操作してエン
ジンを駆動する場合と、キー挿入口に電子キーを挿入し
てエンジンを駆動する場合といずれも同じ位置で操作が
なされる。そのため、スマートイグニッション装置の操
作性が向上する。更に、キー挿入口に電子キーを挿入す
ると照合スイッチがオンされ、電子キーに設けたトラン
スポンダによるIDの照合が可能になる。
【0010】(請求項3の発明…実施形態2に対応)請
求項3に記載の発明では、請求項1又は2に記載のスマ
ートイグニッション装置の操作機構において、前記キー
挿入口に挿入される電子キーを保持するキー保持機構が
備えられていることを要旨とする。
【0011】この発明によれば、キー保持機構によっ
て、キー挿入口に操作されている電子キーを保持するこ
とが可能になる。
【0012】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、本発明を
具体化した第1実施形態について、図面を参照して説明
する。
【0013】図1〜図4に示すように、車室内に設けら
れたインストルメントパネル11には、スマートイグニ
ッション装置の操作機構12が設けられ、この操作機構
12はインストルメントパネル11に貫設された略円柱
状の押しボタン14を備えている。押しボタン14は、
図3に示す待機位置P1と図4に示す押圧位置P2との
間で移動可能になっている。インストルメントパネル1
1の内側に設けられた基部15と、押しボタン14との
間には、ボタン用コイルバネ17が介在されている。ボ
タン用コイルバネ17の一端は押しボタン14の内端面
に形成されたバネ係止突部18に係合され、他端はボタ
ン用コイルバネ17の側面に形成された別のバネ係止突
部19に係合されている。そして、ボタン用コイルバネ
17の弾性力によって、押しボタン14は待機位置P1
に常時付勢されている。
【0014】ボタン用コイルバネ17の側面において押
しボタン14と対峙する箇所には、イグニッションスイ
ッチ21が設けられている。このイグニッションスイッ
チ21は、車両のエンジンを駆動又は停止するものであ
って、前記押しボタン14が押圧位置P2に位置するこ
とでオンされる。
【0015】なお、押しボタン14の内端外周縁に突設
されたストッパ22がインストルメントパネル11の内
側に当接することにより、待機位置P1において押しボ
タン14の移動が規制される。これに対し、押しボタン
14の内端面がイグニッションスイッチ21に当たるこ
とにより、押圧位置P2において押しボタン14の移動
が規制される。
【0016】図5,図6に示すように、押しボタン14
の中央部には、その内部空間14aに連通するキー挿入
口25が形成されている。このキー挿入口25は、押し
ボタン14の径方向に沿って細長く延設され、押しボタ
ン14の中央部に位置している。キー挿入口25の外縁
には、押しボタン14の外端側に向かうほど広がる傾斜
面25aが形成されている。この傾斜面25aがあるこ
とにより、キー挿入口25の開口面積は外側ほど大きく
なっている。
【0017】キー挿入口25内には、押しボタン14の
内部空間14aと外部空間とを絶つシャッター27が設
けられている。このシャッター27は、キー挿入口25
に電子キー24を挿入しない時にとり得る閉止位置(図
5に示す位置)P11と、キー挿入口25に電子キー2
4を挿入する時にとり得るキー挿入位置(図6に示す位
置)P12との間で移動可能となっている。押しボタン
14の内部空間14aにはシャッター用コイルバネ28
が設けられている。シャッター用コイルバネ28の一端
はシャッター27の内端面に形成された係止凹部29に
係合され、他端は押しボタン14に形成された別の係止
凹部30に係合されている。そして、シャッター用コイ
ルバネ28の弾性力によって、シャッター27は閉止位
置P11に常時付勢されている。
【0018】シャッター用コイルバネ28のバネ定数
は、前記ボタン用コイルバネ17のそれよりも小さくな
るように設定されている。このことから、押しボタン1
4が待機位置P1に配置されているときにキー挿入口2
5に電子キー24が挿入されると、シャッター用コイル
バネ28の収縮量の方がボタン用コイルバネ17のそれ
よりも大きくなる。よって、それぞれのバネ17,28
のバネ定数を異ならせたことにより、シャッター27が
キー挿入位置P12に到達した後に押しボタン14を押
圧位置P2に到達させることが可能になっている。
【0019】押しボタン14の内部空間14aにおいて
シャッター27と対峙する箇所には、照合スイッチ33
が設けられている。この照合スイッチ33は、電子キー
24から発信されるID信号に含まれるIDコードと、
車両ごとに割り当てられた固有のIDコードとの照合を
開始するものである。そして、照合スイッチ33は、シ
ャッター27がキー挿入位置P12に移動することによ
りオンされる。
【0020】なお、シャッター27の内端外周縁に突設
されたフランジ部27aが押しボタン14の内部空間1
4aにおける外端側側面に当接することにより、閉止位
置P11においてシャッター27の移動が規制される。
これに対し、シャッター27の内端面が照合スイッチ3
3に当たることにより、キー挿入位置P12においてシ
ャッター27の移動が規制される。
【0021】次に、スマートイグニッション装置の電気
的構成について説明する。図8に示すように、このスマ
ートイグニッション装置は、車両に搭載された車両側制
御装置35を備えている。車両側制御装置35は、車両
側マイクロコンピュータ(以下、単に車両側マイコンと
言う)36を備え、その車両側マイコン36はデータ信
号としてのID要求信号を、車両のユーザによって所持
される電子キー24に対して送信する。車両側マイコン
36に設けられたメモリには、ユーザの所有する車両ご
とに割り当てられた固有のIDコードが記憶されてい
る。そして、車両側マイコン36は、ここに記憶された
IDコードと、電子キー24から送信されるデータ信号
としてのID信号に含まれるIDコードとを識別する。
【0022】電子キー24は電子キー側マイクロコンピ
ュータ(以下、単にキー側マイコンと言う)38を備
え、キー側マイコン38はID信号を送信する。ID信
号には、ユーザの所有する車両とそれ以外の車両とを識
別可能な固有のIDコードが含まれており、このIDコ
ードは、キー側マイコン38に設けられたメモリに記憶
されている。又、キー側マイコン38は、車両側マイコ
ン36から送信されるID要求信号を受信し、そのID
要求信号がユーザのID要求信号であるか否かを識別す
る。そして、ユーザの所有する車両から送信されてくる
ID要求信号であると識別した場合のみ、キー側マイコ
ン38は電子キー24から車両側制御装置35にID信
号を送信する。
【0023】なお、電子キー24及び車両側制御装置3
5には、上述した各種信号を無線で通信する図示しない
送信回路と受信回路とを備えている。送信回路は、送信
する信号を磁気信号に変換し、それを同回路に接続され
たアンテナを介して外部に出力するものである。一方、
受信回路は、受信される信号を、同回路に設けられたア
ンテナを介して受信し、それをパルス信号に復調するも
のである。
【0024】又、電子キー24は、トランスポンダ40
を備えている。このトランスポンダ40は、キー側マイ
コン38の電源である電池が消耗した場合の非常手段と
して使用されるものである。トランスポンダ40は、ユ
ーザの所有する車両とそれ以外の車両とを識別可能な固
有のIDコードを含むトランスポンダ信号を、車両側マ
イコン36に送信する。
【0025】車両側制御装置35は、トランスポンダ4
0を駆動させるために、電磁界を間欠的に発生させてい
る。そして、押しボタン14に形成されたキー挿入口2
5に電子キー24が挿入されることで、電磁界が生じて
いる通信エリアにトランスポンダ40が配置されると、
トランスポンダ40に設けたコイルに起電力が生じる。
この起電力によって、トランスポンダ40によってID
コードを含むトランスポンダ信号が送信されるようにな
っている。
【0026】車両側マイコン36には、前記照合スイッ
チ33が電気的に接続されている。そして、照合スイッ
チ33から照合開始信号が出力されると、車両側マイコ
ン36は、トランスポンダ40から送信されるIDコー
ドと車両側のIDコードとを照合し、そのID照合した
結果を保持する。
【0027】車両側マイコン36の入力側には、前記イ
グニッションスイッチ21が電気的に接続されている。
そして、イグニッションスイッチ21からオン信号が出
力されると、前記保持したID照合結果が一致していれ
ば、停止中であるエンジン41を駆動させ、或いは駆動
中であるエンジン41を停止させる。
【0028】次に、上記のように構成されたスマートイ
グニッション装置の作用について説明する。 (通常時)電子キー24に内臓された電池が消耗してい
ない場合には次のようにして車両のエンジンが始動され
る。すなわち、図3,図4に示すように、押しボタン1
4が押圧操作されると、ボタン用コイルバネ17の弾性
力に抗して、押しボタン14は待機位置P1から押圧位
置P2に移動される。すると、イグニッションスイッチ
21がオンされ、スマートイグニッション時のID照合
が一致したことに基づいてエンジンが始動される。
【0029】(電池消耗時)次に、電子キー24に内臓
された電池が消耗された場合には、図5,図6に示すよ
うに、キー挿入口25内に電子キー24を挿入する。す
ると、シャッター27がキー挿入位置P12に到達し、
照合スイッチ33がオンされる。すると、IDコードを
含むトランスポンダ信号が車両側マイコン36に送信さ
れ、トランスポンダ信号に含まれるIDコードと車両側
のIDコードとの照合が行われる。続いて、図7に示す
ように、電子キー24を更に奥深く挿入すると、ボタン
用コイルバネ17とシャッター用コイルバネ28との弾
性力に抗して押しボタン14が待機位置P1から押圧位
置P2に移動され、イグニッションスイッチ21がオン
される。前記照合結果に基づいて、両IDコードが一致
すればエンジンが始動され、一致しなければエンジンは
始動されない。
【0030】その後、電子キー24はシャッター用コイ
ルバネ28の弾性力によってキー挿入口25から排出さ
れる。それとともに、押しボタン14はボタン用コイル
バネ17の弾性力により押圧位置P2から待機位置P1
へ復帰され、シャッター27はシャッター用コイルバネ
28の弾性力によりキー挿入位置P12から閉止位置P
11に復帰される。なお、エンジンを停止するときは、
押圧操作によって押しボタン14を押圧位置P2に移動
させる。すると、イグニッションスイッチ21がオフさ
れ、エンジンは停止される。
【0031】従って、本実施形態によれば以下のような
効果を得ることができる。 (1)電子キー24を挿入するためのキー挿入口25が
押しボタン14に配置されている。このことから、イン
ストルメントパネル11に、キー挿入口25と押しボタ
ン14とを別々に配置した場合に比較して、操作機構1
2の設置スペースの面積を小さくすることができる。よ
って、それらの設置スペースを確保するために、インス
トルメントパネル11内の内部構造を大きく変更するの
を防止することができる。
【0032】(2)キー挿入口25と押しボタン14と
が同じ位置に配置されていることから、電子キー24の
電池が消耗した場合には、電子キー24をキー挿入口2
5に差し込むが、その差し込む位置及び方向が押しボタ
ン14を操作する場合のそれと同じである。そのため、
電子キー24の電池が消耗した場合、或いはそうでない
場合におけるスマートイグニッション装置の操作性が低
下することがない。
【0033】(3)キー挿入口25は、その外縁に押し
ボタン14の外側に向かうほど広がる傾斜面25aを有
している。そのため、キー挿入口25の傾斜面25aが
そこに挿入される電子キー24の挿入をガイドする機能
を果たし、電子キー24の挿入しやすさを向上すること
ができる。
【0034】(第2実施形態)第2実施形態を、前記実
施形態と異なる部分を中心に説明する。図9に示すよう
に、キー挿入口25の外端部付近における押しボタン1
4には、開口面が互いに対峙する2つの収容穴50が凹
設されている。各収容穴50内には、圧縮コイルバネ5
1と、収容穴50から出没可能な係止ピン52がそれぞ
れ設けられている。係止ピン52は圧縮コイルバネ51
の弾性力により収容穴50の開口部から突出するように
付勢されている。
【0035】そして、電子キー24がキー挿入口25に
所定量挿入されたとき、電子キー24の両端面に凹設し
た係止凹部53に、半球状に形成された係止ピン52の
先端部が係合されるようになっている。この係合によ
り、電子キー24は、その一部がキー挿入口25から突
出した状態で一時的に保持されるようになっている。従
って、係止ピン52と圧縮コイルバネ51とから、電子
キー24がキー挿入口25から抜けないように保持する
ためのキー保持機構が構成されている。
【0036】図10,図11に示すようにキー挿入口2
5に電子キー24が挿入され、照合スイッチ33がオン
された後にイグニッションスイッチ21がオンされるこ
とでIDコードの照合が行われてエンジンが始動され
る。その後、電子キー24は、シャッター用コイルバネ
28の弾性力によってキー挿入口25から外側に移動さ
れる。この移動途中で、図12に示すように、係止ピン
52の先端と電子キー24の係止凹部53との位置が一
致すると、係止ピン52は係止凹部53にそれぞれ係合
され、電子キー24の一部がキー挿入口25から突出し
た状態で一旦保持される。
【0037】保持されている電子キー24を外側に強制
的に引き抜くと、圧縮コイルバネ51の弾性力に抗して
係止ピン52が収容穴50内に没入する。すると、係止
ピン52の先端部が電子キー24の係止凹部53から抜
け出し、電子キー24の保持が解除される。その後、シ
ャッター用コイルバネ28の弾性力により電子キー24
は、キー挿入口25の外部に排出される。
【0038】従って、この第2実施形態においても、前
述した第1実施形態とほぼ同様の効果を発揮させること
ができる。特に、本実施形態の特有な効果としては、エ
ンジンが始動された後、電子キー24はキー挿入口25
から完全に排出される前に保持することができる。
【0039】(別の実施形態)本発明の実施形態は以下
のように変更してもよい。 ・前記第1〜第3実施形態では、イグニッションスイッ
チ21がオンされた後、更に照合スイッチ33がオンさ
れることで電子キー24側のIDと、車両側のIDとの
照合を開始するようにした。この構成以外に、インスト
ルメントパネル11の内側にある基部15には、イグニ
ッションスイッチ21に代えて、イグニッションスイッ
チと照合スイッチとの両方の機能を兼ね備えた第1操作
スイッチを設ける。又、押しボタン14には、照合スイ
ッチ33に代えて第2操作スイッチを設ける。 この構
成にすれば、電子キー24に内臓された電池が消耗して
いない場合には、押しボタン14によって第1操作スイ
ッチが操作されることによりエンジンが駆動される。こ
れに対し、電子キー24に内臓された電池が消耗された
場合には、キー挿入口25内に電子キー24を挿入する
と、第1操作スイッチがオンされることでID照合が開
始される。そして、電子キー24のIDと車両側のID
とを照合した結果が一致しており、更に第2操作スイッ
チがオンされればエンジンが始動される。
【0040】・前記第1操作スイッチのみとし、第2操
作スイッチを省略してもよい。この構成にすれば、キー
挿入口25内に電子キー24を挿入すると、第1操作ス
イッチがオンされることでID照合が開始され、ID照
合結果が適正であれば、エンジンが始動される。
【0041】・前記第1〜第3実施形態では、押しボタ
ン14の中央部にキー挿入口25を設けたが、これ以外
に押しボタン14上にあればキー挿入口25を任意の位
置に変更することが許容される。又、キー挿入口25の
一部を押しボタン14上に設けることも許容される。
【0042】・ID照合の一致で押しボタン14を押圧
可能とするソレノイド式ロック機構を設け、そのロック
機構を押しボタン14の内部に設けてもよい。 ・第2実施形態で説明したキー保持機構に代えて、公知
のキー保持機構を用いてもよい。
【0043】次に、特許請求の範囲に記載された技術的
思想のほかに、前述した実施形態によって把握される技
術的思想を以下に示す。 (1)請求項3において、前記キー保持機構は、キー挿
入口の内側面から出没可能に設けられ、電子キーの外側
面に形成された係止凹部に係合可能な係止ピンと、その
係止ピンをキー挿入口側に付勢する弾性部材とを含んで
構成されることを特徴とするスマートイグニッション装
置。
【0044】(2)電子キーから車両に対して送信され
るID信号に含まれるIDコードが、車両ごとに割り当
てられた固有のIDコードに一致していることを条件と
してエンジンを駆動するイグニッションスイッチと、前
記イグニッションスイッチに対し接離可能に設けられ、
イグニッションスイッチを操作するための押しボタン
と、電子キー内に設けられたトランスポンダから車両に
対して送信されるID信号に含まれるIDコードが、車
両ごとに割り当てられた固有のIDコードに一致してい
るか否かの照合を開始する照合スイッチとを備え、前記
照合スイッチを操作するために電子キーが挿入されるキ
ー挿入口と、前記押しボタンとを一箇所に集中配置した
ことを特徴とするスマートイグニッション装置。
【0045】この構成によれば、操作機構の設置スペー
スを小さくすることが可能になるとともに、スマートイ
グニッションの操作性を向上することにある。 (3)電子キーから車両に対して送信されるID信号に
含まれるIDコードが、車両ごとに割り当てられた固有
のIDコードに一致していることを条件としてエンジン
を駆動するためのイグニッションスイッチと、前記イグ
ニッションスイッチに対し接離可能に設けられ、イグニ
ッションスイッチを操作するための押しボタンと、電子
キー内に設けられたトランスポンダから車両に対して送
信されるID信号に含まれるIDコードが、車両ごとに
割り当てられた固有のIDコードに一致しているか否か
の照合を開始する照合スイッチとを備え、前記押しボタ
ンに電子キーを挿入するキー挿入口を設け、このキー挿
入口に電子キーを挿入することで前記照合スイッチを操
作可能にしたことを特徴とするスマートイグニッション
装置の操作機構。
【0046】
【発明の効果】本願の各請求項に記載の発明によれば、
押しボタンとキー挿入口との設置スペースを小さくする
ことができるとともに、操作性を向上することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態におけるスマートイグニッション
装置の操作機構が設けられた車室の斜視図。
【図2】同じく、操作機構の押しボタンとキー挿入口と
を示す正面図。
【図3】操作機構の断面図。
【図4】通常時に押しボタンを押圧操作した状態を示す
操作機構の断面図。
【図5】電子キーの電池消耗時に、電子キーをキー挿入
口に挿入する前の断面図。
【図6】図5に続く操作機構の作用を示す断面図。
【図7】図6に続く操作機構の作用を示す断面図。
【図8】スマートイグニッション装置の電気的構成を示
すブロック図。
【図9】第2実施形態におけるスマートイグニッション
装置の操作機構を示す断面図。
【図10】同じく、電子キーの電池消耗時に、操作機構
の作用を示す断面図。
【図11】図10に続く操作機構の作用を示す断面図。
【図12】図11に続く操作機構の作用を示す断面図。
【符号の説明】
12…操作機構、14…押しボタン、21…イグニッシ
ョンスイッチ、24…電子キー、25…キー挿入口、2
5a…傾斜面、33…照合スイッチ、40…トランスポ
ンダ、41…エンジン、51…第2実施形態においてキ
ー保持機構を構成する圧縮コイルバネ、52…第2実施
形態においてキー保持機構を構成する係止ピン。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 舟山 友幸 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車 株式会社内 (72)発明者 旭 利夫 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車 株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子キーから車両に対して送信されるI
    D信号に含まれるIDコードが、車両ごとに割り当てら
    れた固有のIDコードに一致していることを条件として
    エンジンを駆動するためのイグニッションスイッチと、 前記イグニッションスイッチを操作するための押しボタ
    ンとを備え、 前記押しボタンに電子キーを挿入可能なキー挿入口を設
    けたことを特徴とするスマートイグニッション装置の操
    作機構。
  2. 【請求項2】 電子キーから車両に対して送信されるI
    D信号に含まれるIDコードが、車両ごとに割り当てら
    れた固有のIDコードに一致していることを条件として
    エンジンを駆動するためのイグニッションスイッチと、 前記イグニッションスイッチを操作するための押しボタ
    ンと、 電子キー内に設けられたトランスポンダから車両に対し
    て送信されるID信号に含まれるIDコードが、車両ご
    とに割り当てられた固有のIDコードに一致しているか
    否かの照合を開始する照合スイッチとを備え、 前記押しボタンに電子キーを挿入するキー挿入口を設
    け、このキー挿入口に電子キーを挿入することで前記照
    合スイッチを操作可能にしたことを特徴とするスマート
    イグニッション装置の操作機構。
  3. 【請求項3】 前記キー挿入口に挿入される電子キーを
    保持するキー保持機構が備えられていることを特徴とす
    る請求項1又は2に記載のスマートイグニッション装置
    の操作機構。
JP2002102891A 2002-04-04 2002-04-04 スマートイグニッション装置の操作機構 Pending JP2003291778A (ja)

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