JP4912282B2 - ステアリングロック装置 - Google Patents

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本発明は、盗難防止を目的として自動車等のステアリングをロックするためのステアリングロック装置に関するものである。
従来、ステアリングロック装置として、不正操作により、キーシリンダがボディから外された場合、スプリングによって付勢された阻止部材がカムシャフトに係合してその回転を阻止し、ステアリングロック装置の不正なアンロック操作を不能とすることにより盗難を防止するようにしたものが公知である(例えば、特許文献1参照)。このステアリングロック装置では、ボディにキーシリンダを装着する前の状態で、阻止部材がカムシャフトに係合することを防止するために規制レバーが設けられている。
特開平8−104202号公報
しかしながら、前記従来のステアリングロック装置では、ボディにキーシリンダを装着する前に規制レバー自体が脱落することを防止するために、ボディの一部に係止するように構成している。このため、ボディに対して規制レバーをキーシリンダの挿入側から組み付けることができず、ボディの側面に開口部を形成し、この開口部を介して組み付ける必要がある。開口部はカバーによって覆うものの、ボディ自身に十分な強度を得られないという問題がある。
また、開口部は規制レバーを組み付け易いように比較的大きなものとする必要があるが、カバー自体も大きなものとせざるを得ず、盗難時の破壊対象となりやすい。つまり、キーシリンダが取り外されるという不正操作に対しては盗難防止効果を発揮できるものの、カバーを破壊されれば、阻止部材を簡単に除去してカムシャフトとの係合状態を解除できてしまうという問題がある。
さらに、阻止部材はスプリングによって突出する方向、すなわちカムシャフトに係合する方向に付勢されているが、規制レバーは阻止部材の先端に当接して突出を防止しているだけである。このため、キーシリンダを取り付けるまで、規制レバーを押えて阻止部材の突出を阻止した状態を維持する必要があるため、組付作業が面倒であるという問題もある。
そこで、本発明は、盗難防止性及び組立作業性に優れたステアリングロック装置を提供することを課題とする。
本発明は、前記課題を解決するための手段として、
ロック装置本体と、
前記ロック装置本体のシリンダ保持部に装着されるシリンダアウタと、該シリンダアウタに収容されるインナーシリンダとを有するキーシリンダと、
前記ロック装置本体内に配置され、前記シリンダインナの回転により、ステアリングシャフトに係合して回転を阻止するロック位置と、ステアリングシャフトとの係合を解除するアンロック位置との間で移動するロックボルトと、
前記ロックボルトがロック位置からアンロック位置に移動することを阻止する移動阻止位置と、移動を許可する移動許可位置とに移動可能な阻止部材と、
前記キーシリンダが前記装置本体のシリンダ保持部に装着されることにより、前記キーシリンダに当接した状態で、前記阻止部材を移動許可位置に位置決めする一方、前記ロックボルトをロック位置に移動させた状態で、前記キーシリンダが前記ロック装置本体のシリンダ保持部から取り外されることにより、前記阻止部材の移動阻止位置への移動を許容するホールド部材と、
を備え、
前記阻止部材及び前記ホールド部材は、前記キーシリンダが前記ロック装置本体のシリンダ保持部に装着されていない状態で、ロック装置本体からホールド部材が脱落するのを防止するための脱落防止構造を有するものである。
この構成により、ロック装置本体からのホールド部材の脱落を、阻止部材及びホールド部材に設けた脱落防止構造により防止することができる。したがって、ロック装置本体にキーシリンダを取り付ける前の状態であっても、阻止部材及びホールド部材をロック装置本体に取り付けておくことができ、組立性に優れたものとなる。そして、ロック装置本体へのホールド部材の取付は、シリンダ保持部側から行うことができるので、ロック装置本体には、別途、ホールド部材を取り付けるための開口部は不要となり、強度面で不十分となることがない。また、ロック装置本体から不正にキーシリンダが取り外されれば、阻止部材によってロックボルトをロック位置に位置決めすることができ、ロック状態を解除することは不可能となる。
前記ロックボルトをロック位置に移動させた状態で、前記ロック装置本体のシリンダ保持部からキーシリンダが取り外されることにより、前記阻止部材を付勢して移動阻止位置に移動させる付勢部材を、さらに備えるのが好ましい。
この構成により、シリンダ保持部からキーシリンダが取り外されれば、付勢部材により、確実に、阻止部材を移動阻止位置に移動させることができ、より一層、盗難防止性に優れた構成とすることが可能となる。
前記ホールド部材は、前記阻止部材の移動方向に対して直交する方向に移動可能に配置され、前記阻止部材を、前記移動許可位置に位置決めする第1位置決め部と、前記阻止部材を、該阻止部材から前記ホールド部材が離脱可能な離脱位置に位置決めする第2位置決め部とを備え、
前記ホールド部材を、前記離脱位置で、阻止部材から離脱させるように付勢する第2の付勢部材を、さらに備えるのが好ましい。
この構成により、シリンダ保持部からキーシリンダが取り外されれば、第2の付勢部材により、確実に、阻止部材からホールド部材を離脱させ、阻止部材を移動阻止位置に移動させることができるので、より一層、盗難防止性に優れた構成とすることが可能となる。
前記ホールド部材は、前記第1及び第2位置決め部を有するガイド部を備え、
前記阻止部材は、前記ホールド部材の移動により前記ガイド部に沿って移動可能なガイド受部を備えるのが好ましい。
この構成により、ホールド部材のガイド部と阻止部材のガイド受部とにより、両部材の動きを安定したものとすることができ、動作の信頼性を高めることが可能となる。
本発明によれば、阻止部材及びホールド部材に脱落防止構造を設けるようにしたので、ロック装置本体に、別途、ホールド部材を取り付けるための開口部を形成する必要がなくなる。このため、ロック装置本体の強度を低下させることなく、盗難防止構造を提供することが可能となる。また、ホールド部材を取り付けるための開口部分から、新たな不正操作が行われることがないので、盗難防止性は格段に向上する。
以下、本発明に係る実施形態を添付図面に従って説明する。
図1及び図2(図1のA−A線断面図)は、本実施形態に係るステアリングロック装置を示す。このステアリングロック装置は、ロック装置本体1に、キーシリンダ2、カム部材3、ロックボルト4、スライダ5、ホールド部材6、阻止部材7、付勢部材8、イグニッションスイッチ9などを装着したものである。
ロック装置本体1は、筒状で、一端側は開口端からキーシリンダ2が装着されるシリンダ保持部10となっており、他端側はロックボルト4などが配設されるボルト保持部11となっている。
ボルト保持部11には、矩形状のガイド穴14が形成されている。ガイド穴14によりロックボルト4の外面が摺動可能にガイドされる。ガイド穴14は、前記シリンダ保持部10側で断面積が大きくなり、そこにはストッパ面11aが形成されている。ストッパ面11aは、後述するスライダ5の先端面に当接し、スライダ5のそれ以上の移動を阻止する。また、ストッパ面11aからさらに内側には、内壁からガイド穴14の対向部分に延設壁11bが形成されている。延設壁11bは外周面を備え、中央部には貫通孔11cが形成されている。これにより、延設壁11bには、後述するカム部材3が回転可能に支持される。
また、ボルト保持部11には、ガイド穴14の側方位置に、後述するホールド部材等を配設するための収容凹部15がロック装置本体1の長手方向(図2中、左右方向)に延びるように形成されている。収容凹部15の終端壁には補助凹部16が形成され、そこにはホールド部材6の先端面に圧接するスプリング16a(第2の付勢部材)が収容されている。
ロック装置本体1のボルト保持部11の側壁(上面側)には、イグニッションスイッチ9を装着するための筒状のスイッチ保持部17が形成されている。スイッチ保持部17には、イグニッションカム29を回転自在に支持する軸受部18が形成されている。また、スイッチ保持部17と前記シリンダ保持部10とは一部連通しており、後述するように、カム部材3からイグニッションカム29を介してイグニッションスイッチ9がオン・オフ動作可能となっている。
ロック装置本体1の下面(スイッチ保持部17とは反対側)には、逃がし凹部1a、次いで収容凹部15及びガイド穴14に連通する連通孔19が収容凹部15の延びる方向に対して直交する方向に形成されている。そして、この連通孔19は、ロック装置本体1の下面に取り付けられる閉鎖板20によって閉鎖されている。閉鎖板20は、ロック装置本体1にワンウェイネジ21によって固定されており、取付後に取り外すことができないようになっている。
キーシリンダ2は、ロック装置本体1のシリンダ保持部10に保持されるアウターシリンダ22と、このアウターシリンダ22内に保持されるインナーシリンダ23とを備えた公知の構成である(例えば、特開2002−38776号公報参照)。アウターシリンダ22には、ロックリンク12が支軸12aを中心として回動可能に配置されている。ロックリンク12の一端部には、後述するキーシリンダ2のキー検知部26に押圧される押圧受部12bが形成されている。また、ロックリンク12の他端部には係止爪12cが形成されている。ロックリンク12は、スプリング保持部13に保持されたスプリング13aにより、図1中、支軸12aを中心として反時計回り方向に付勢されている。インナーシリンダ23の一端部(ロック装置本体1内側)には、断面楕円形状の突出部24が形成され、後述するカム部材3の筒状部27に係合されている。インナーシリンダ23に図示しないキーを差し込むと、複数のタンブラー25が没入して回転可能となる。キーの差し込み動作により、図1中、キー検知部26が下動し、ロックリンク12がスプリング13aの付勢力に抗して支軸12aを中心として時計回り方向に回動する。これにより、インナーシリンダ23を回転させることができるようになり、カム部材3を介して、後述するロックボルト4を操作することが可能となると共に、イグニッションスイッチ9をオン・オフ操作することが可能となる。
カム部材3は、インナーシリンダ23の一端側突出部24に装着される筒状部27と、この筒状部27の外周面から外方に延びるカム部28aと、このカム部28aと対向する位置に設けた傘歯車部28bとを備えている。筒状部27は一端側が閉鎖され、その両面中央部には突出部27a、27bがそれぞれ形成されている。突出部27aの先端には直角方向に屈曲する鈎部27cが形成されている。鈎部27cは、前記延設壁11bの貫通孔11cを挿通して係止される。このため、貫通孔11cは、鈎部27cが挿通可能な切欠き(図示せず)を備え、通常使用されるカム部材3の回転範囲では、鈎部27cが切欠きには至らないようになっている。また、ロックボルト4側の外周には筒部27dが形成され、この筒部27dが延設壁11bの外周面に回転可能に支持されている。また、各突出部27a、27bは、スプリング35a、35bの内径側をガイドするスプリング受部として機能する。スプリング35aは、カム部材3とロックボルト4の間に配置され、ロックボルト4が図示しないステアリングシャフト側へと突出するように付勢する。スプリング35bは、カム部材3の筒状部27内に配置され、インナーシリンダ23の一端側突出部24に押し込まれることにより、カム部材3をイグニッションカム29に連動可能な状態に押し付ける。また、筒状部27の内面側は、インナーシリンダ23の突出部24の外面に沿った同形状に形成されている。これにより、筒状部27は、インナーシリンダ23の突出部24に対してその軸方向にスライド可能であるが、回転不能に取り付けられる。そして、カム部28が回転することにより、イグニッションカム29を介してイグニッションスイッチ9をオン・オフする。
ロックボルト4は、断面矩形状の板状体で、ロック装置本体1のガイド穴14にガイドされて軸方向に往復移動可能となっている。ロックボルト4の一端側係合部4aは、図示しないステアリングシャフトに形成した係合凹部に係脱し、係合状態、すなわちロック位置で、ステアリングシャフト及びハンドルの回転を阻止する。また、ステアリングシャフトの係合凹部との係合が解除されるアンロック位置では、ステアリングシャフト及びハンドルの回転操作が許容される。また、ロックボルト4の他端部には係止溝4bが形成され、この係止溝4bを利用してスライダ5が連結されるようになっている。
スライダ5は、板状体の一端側に、断面略L字形に屈曲され、前記ロックボルト4の係止溝4bに係止される係止突部5aが形成されている。係止突部5aの先端面は、前記ストッパ面11aに当接し、スライダ5がそれ以上前進することを防止する。また、スライダ5の他端側には、前記ロックリンク12の係止爪12cに係脱する係止爪5bが形成されている。これら係止爪12c、5bの係止状態は、ロックボルト4の係合部4aがステアリングシャフトの係合凹部から離脱しているときにのみ得られるようになっている。さらに、スライダ5の中央部には、前記カム部材3のカム部28aに係合するカム受部5cが設けられ、インナーシリンダ23及びカム部材3がLOCK位置からACC位置まで回転すると、カム部28aの傾斜面に沿ってスライダ5及びロックボルト4がインナーシリンダ23の回転軸方向に沿ってロック位置からアンロック位置まで移動するようになっている。
ホールド部材6は、図6に示すように、断面円形の軸部30の一方の端面に、略直方体形状のガイド部31を一体化したものである。ホールド部材6は、ガイド部31と補助凹部16との間に配置されたスプリング16aによってキーシリンダ2に向かって付勢されている。軸部30の他方の端面には、ロック装置本体1のシリンダ保持部10に挿入されるキーシリンダ2の端面が当接し、スプリング16aの付勢力に抗してロック装置本体1内へと押し込まれるようになっている。ガイド部31は、長手方向(図2中、左右方向)に往復移動することにより、阻止部材7をその長手方向に直交する方向(図2中、上下方向)に往復移動させるように構成されている。
ガイド部31は、一方の側面側が上下面から階段状に除去され、側面側が突出するように設けられている。ガイド部31の先端上下面には、図5に示すように、ガイド面31a及びガイド面31b(第2位置決め部)がそれぞれ形成されている。ガイド面31a及び31bの間隔は、後述する阻止部材7の溝部34の幅寸法よりも僅かに小さく形成されており、ガイド部31は、ホールド部材6の長手方向への移動によって阻止部材7の溝部34に対して挿入及び脱落可能となっている。ガイド部31の上面側では、ガイド面31aに連続してガイド面31aに対して垂直方向に面する第1ストッパ面31cが形成されている。第1ストッパ面31cには、図3に示すように、アンロック位置にあるロックボルト4の側面に当接した位置(中間位置)にある阻止部材7の一部が当接し、ホールド部材6は、スプリング16aによって付勢された状態で、図3に示す仮固定位置に位置決めされ、両者で脱落防止構造として機能する。この仮固定位置では、ロック装置本体1にキーシリンダ2を装着する前に、ロック装置本体1からホールド部材6が脱落することが防止される。第1ストッパ面31cには平坦面31dが連続し、この平坦面31dに連続する傾斜面31e及び平坦面31fにより第1逃がし部32が形成されている。また、ガイド部31の下面側には、ガイド面31b及び傾斜面31hにより第2逃がし部33が形成され、この第2逃がし部33に第2ストッパ面31g(第1位置決め部)が連続している。
阻止部材7は、図7に示すように、略直方体形状で、側面中間部に溝部34(ガイド受部)が形成されている。溝部34は、対向する内面34a、34bのいずれか一方を、前記ホールド部材6のガイド部31の上下いずれかの位置に当接させることにより、ホールド部材6の位置規制等を行う。すなわち、ロック装置本体1のシリンダ保持部10にキーシリンダ2を装着する前の状態では、前述の通り、中間位置にある阻止部材7の内面34a側の側面7aが前記ホールド部材6の第1ストッパ面31cに係合し、ホールド部材6は仮固定位置に位置決めされる。また、ロック装置本体1にキーシリンダ2を装着すると、阻止部材7の内面34bが傾斜面31hを摺接し、第2ストッパ面31gと当接し、阻止部材7はロックボルト4とは係合しない図2に示す移動許可位置に位置決めされる。さらに、ロック装置本体1からキーシリンダ2が付勢に抜き取られると、阻止部材7は、内面34bがホールド部材6の傾斜面31hを摺接してガイド面31bと当接し、ホールド部材6のガイド面31a、31bの両側に溝部34の内面34a、34bが位置する離脱位置まで移動する。この離脱位置では、阻止部材7からホールド部材6が離脱可能となる。
付勢部材8は、ここではコイルスプリングで構成され、前記ロック装置本体1の下面に形成した逃がし凹部1a内に配置される。付勢部材8は、逃がし凹部1a内に配置された状態で、閉鎖板20によって閉鎖されることにより、阻止部材7を上方(図2中、上側)に付勢する。
イグニッションスイッチ9は、インナーシリンダ23の回転位置を検出するためのものである。すなわち、インナーシリンダ23の回転位置を、カム部材3の傘歯車部28に噛み合う傘歯車部29aを有し、カム部材3と連動して回転するイグニッションカム29の位置として検出する。ここでは、LOCK位置、ACC位置、ON位置、及び、START位置を検出する。そして、LOCK位置ではエンジン及び全ての機器を停止し、ロックボルト4を突出させてステアリングシャフトを回転不能な状態とする。また、ACC位置ではエンジンを停止するとともにオーディオなどの一部の負荷部品のみを動作させる。また、ON位置では全ての負荷部品を動作可能とすると共に、エンジンが駆動している場合、その駆動状態を維持させる。また、START位置ではエンジンを始動させるように電気回路を切り換える。なお、スタート位置でキー操作を解放すると、図示しないリターンスプリングにより、START位置からON位置に復帰するようになっている。
続いて、前記構成からなるステアリングロック装置の組立方法について説明する。
まず、ロック装置本体1のシリンダ保持部10側からカム部材3を挿入する。カム部材3は、その突出部27aを延設壁11bの貫通孔11cに挿通し、延設壁11bに鈎部27cを係止する。この状態で、カム部材3は、筒部27dが延設壁11bの外周面によって回転可能に支持される。
そして、ロック装置本体1のボルト保持部11側からガイド穴14にロックボルト4を挿入してガイドさせる。一方、シリンダ保持部10側からスライダ5を挿入し、挿入方向とは直交する方向にスライド移動させることにより、ロックボルト4の係止溝4bにスライダ5の係止突部5aを係止し、両部材を連接する。
続いて、ロック装置本体1の下面に形成した逃がし凹部1aから連通孔19へと阻止部材7を挿入する。また、ロック装置本体1の補助凹部16にスプリング16aを配置し、シリンダ保持部10側からホールド部材6を挿入する。ホールド部材6の挿入では、先に挿入した阻止部材7の位置を調整し、ホールド部材6のガイド部31が阻止部材7の溝部34を通過可能とする。ホールド部材6が挿入されれば、阻止部材7を下方側に少し引き出した後、ホールド部材6の挿入操作を解除すると、スプリング16aの付勢力によりホールド部材6が移動し、阻止部材7とホールド部材6の第1ストッパ面31cとが係止した状態となる。次に、カム部材3をLOCK位置からACC位置まで回転させてスライダ5及びロックボルト4をアンロック位置に移動させる。そして、逃がし凹部1aに付勢部材8を配置し、閉鎖板20で覆うことにより付勢部材8を圧縮状態とする。阻止部材7は、圧縮状態の付勢部材8により付勢され、先端面がロックボルト4の側面(下面)に圧接することにより、連通孔19からガイド穴14内への突出が阻止される。一方、ホールド部材6は、スプリング16aによって、図2中右方向に付勢されるので、図3に示すように、溝部34の内面34aの近傍側面がホールド部材6の第1ストッパ面31cに当接して位置決めされる。これにより、ホールド部材6がこの仮固定位置に保持され、ロック装置本体1のシリンダ保持部10からの脱落が阻止される。
その後、アウターシリンダ22に支軸12aを中心として回動可能にロックリンク12を取り付け、スプリング保持部13にスプリング13aを配置し、ロック装置本体1のシリンダ保持部10に、アウターシリンダ22にインナーシリンダ23を装着したキーシリンダ2を装着する。このとき、インナーシリンダ23の突出部24をカム部材3の筒状部27に挿入し、両者を一体的に回転可能な状態とする。また、キーシリンダ2の装着により、ホールド部材6がスプリング16aの付勢力に抗して押し込まれ、阻止部材7が第1ストッパ面31cから離れ、第1逃がし部32へと移動する。一方、阻止部材7の内面34bは、第2逃がし部33から傾斜面31hに至り、この傾斜面31hを摺接しながら、第2ストッパ面31gへと移動する。これにより、阻止部材7は、付勢部材8の付勢力に抗して下動し、ロックボルト4に係合しない移動許可位置まで移動して図2に示す状態となる。
最後に、イグニッションカム29を取り付けたイグニッションスイッチ9を装着する。これにより、イグニッションカム29の傘歯車部29aとカム部材3の傘歯車部28bとが噛合し、キーによりインナーシリンダ23を回転させれば、カム部材3からイグニッションカム29を介してイグニッションスイッチ9をオン・オフ操作可能となる。
次に、前記構成からなるステアリングロック装置の動作について説明する。
通常の操作では、キーシリンダ2のインナーシリンダ23内にキーを差し込んでLOCK位置からACC位置、ON位置、及び、START位置に回転させることにより、カム部材3及びイグニッションカム29が回転し、ロックボルト4がロック位置からアンロック位置まで移動すると共に、イグニッションスイッチ9によりキーの回転位置が検出される。そして、前述のように、キーの回転位置に応じた各処理が実行される。
ここで、インナーシリンダ23がLOCK位置に回転されており、ロックボルト4がステアリングシャフトの係合凹部に係合している状態(図2の状態)で、キーシリンダ2が不正に操作され、ロック装置本体1からキーシリンダ2が除去された場合について詳述する。
ロック装置本体1からキーシリンダ2が不正に取り外されると、ホールド部材6がアウターシリンダ22による支持を失ってスプリング16aの付勢力によって右側へと移動する。このため、阻止部材7の溝部34の内面34bが第2ストッパ面31gから傾斜面31hへと移動し、付勢部材8の付勢力によって徐々にガイド穴14側へと突出する。そして、ガイド面31bに至ることにより、ホールド部材6のガイド部31が阻止部材7の溝部34を挿通可能となる。ホールド部材6はスプリング16aの付勢力によって移動を続け、ガイド部31が阻止部材7の溝部34を通過すると、阻止部材7はガイド部31による支持を失って、図4に示すように、付勢部材8の付勢力によってガイド穴14へと突出する。そして、このガイド穴14に突出して移動阻止位置まで移動した阻止部材7により、ロックボルト4が図4中右側に移動することが阻止される。これにより、キーシリンダ2を取り去ったシリンダ保持部10の開口から不正にカム部材3を回転させてロックボルト4及びスライダ5をアンロック位置に移動させようとしても、ロックボルト4の端面4cが阻止部材7に係合するため、ロックボルト4をアンロック位置には移動できず、ロックボルト4はステアリングシャフトに係合した状態を維持し、盗難が防止される。また、阻止部材7が移動阻止位置に移動した状態(図4に示す状態)では、阻止部材7の溝部34とホールド部材6のガイド部31との位置がずれるように構成しているため、再びホールド部材6を押し込もうとしても、押し込むことができず、その結果、ホールド部材6の操作によって阻止部材7を移動許可位置に移動させることも不可能である。
このように、ロック装置本体1からキーシリンダ2が不正に取り外されれば、阻止部材7によりロックボルト4がステアリングシャフトに係合してロック状態に維持する。そして、シリンダ保持部10側からホールド部材6を操作する等によっても、前記ロック状態を解除することは不可能である。また、阻止部材7は、ワンウェイネジ21で取り外し不能に固定した閉鎖板20によって閉鎖された位置に収容されているので、外部からの操作によって動作させて前記ロック状態を解除することも不可能である。
なお、本発明のステアリングロック装置は、前記実施形態の構成に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。例えば、本実施形態では、阻止部材7のガイド受部を略コ字形の溝部34としているが、穴状に形成してもよい。また、ステアリングロック装置の各部材の組付方法及び手順等についても、前記実施形態のものに限定されるものではない。
本実施形態に係るステアリングロック装置の断面図である。 図1のA−A線断面図である。 図1のステアリングロック装置で、ロック装置本体にキーシリンダを組み付ける前の状態に於ける図2に対応する位置での断面図である。 図2に示す状態から、ロック装置本体から不正にキーシリンダが取り外された状態を示す断面図である。 図1のホールド部材の一部と阻止部材とを示す正面図である。 図1のホールド部材の展開図である。 図1の阻止部材の展開図である。
符号の説明
1…ロック装置本体
1a…逃がし凹部
2…キーシリンダ
3…カム部材
4…ロックボルト
4a…係合部
4b…係止溝
5…スライダ
5a…係止突部
5b…係止爪
6…ホールド部材
7…阻止部材
8…付勢部材
9…イグニッションスイッチ
10…シリンダ保持部
11…ボルト保持部
11a…ストッパ面
11b…延設壁
11c…貫通孔
12…ロックリンク
12a…支軸
12b…押圧受部
12c…係止爪
13…スプリング保持部
13a…スプリング
14…ガイド穴
15…収容凹部
16…補助凹部
16a…スプリング(第2の付勢部材)
17…スイッチ保持部
18…軸受部
19…連通孔
20…閉鎖板
21…ワンウェイネジ
22…アウターシリンダ
23…インナーシリンダ
24…突出部
25…タンブラー
26…キー検知部
27…筒状部
27a、27b…突出部
27c…鈎部
27d…筒部
28…カム部
29…イグニッションカム
30…軸部
31…ガイド部
31a…ガイド面
31b…ガイド面(第2位置決め部)
31c…第1ストッパ面
31d、31f…平坦面
31e、31h…傾斜面
31g…第2ストッパ面(第1位置決め部)
32…第1逃がし部
33…第2逃がし部
34…溝部(ガイド受部)
34a、34b…内面
35a、35b…スプリング

Claims (4)

  1. ロック装置本体と、
    前記ロック装置本体のシリンダ保持部に装着されるアウターシリンダと、該アウターシリンダに収容されるインナーシリンダとを有するキーシリンダと、
    前記ロック装置本体内に配置され、前記インナーシリンダの回転により、ステアリングシャフトに係合して回転を阻止するロック位置と、ステアリングシャフトとの係合を解除するアンロック位置との間で移動するロックボルトと、
    前記ロックボルトがロック位置からアンロック位置に移動することを阻止する移動阻止位置と、移動を許可する移動許可位置とに移動可能な阻止部材と、
    前記キーシリンダが前記装置本体のシリンダ保持部に装着されることにより、前記キーシリンダに当接した状態で、前記阻止部材を移動許可位置に位置決めする一方、前記ロックボルトをロック位置に移動させた状態で、前記キーシリンダが前記ロック装置本体のシリンダ保持部から取り外されることにより、前記阻止部材の移動阻止位置への移動を許容するホールド部材と、
    を備え、
    前記阻止部材及び前記ホールド部材は、前記キーシリンダが前記ロック装置本体のシリンダ保持部に装着されていない状態で、ロック装置本体からホールド部材が脱落するのを防止するための脱落防止構造を有することを特徴とするステアリングロック装置。
  2. 前記ロックボルトをロック位置に移動させた状態で、前記ロック装置本体のシリンダ保持部からキーシリンダが取り外されることにより、前記阻止部材を付勢して移動阻止位置に移動させる付勢部材を、さらに備えたことを特徴とする請求項1に記載のステアリングロック装置。
  3. 前記ホールド部材は、前記阻止部材の移動方向に対して直交する方向に移動可能に配置され、前記阻止部材を、前記移動許可位置に位置決めする第1位置決め部と、前記阻止部材を、該阻止部材から前記ホールド部材が離脱可能な離脱位置に位置決めする第2位置決め部とを備え、
    前記ホールド部材を、前記離脱位置で、阻止部材から離脱させるように付勢する第2の付勢部材を、さらに備えたことを特徴とする請求項2に記載のステアリングロック装置。
  4. 前記ホールド部材は、前記第1及び第2位置決め部を有するガイド部を備え、
    前記阻止部材は、前記ホールド部材の移動により前記ガイド部に沿って移動可能なガイド受部を備えたことを特徴とする請求項3に記載のステアリングロック装置。
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