JP4405903B2 - ステアリングロック装置 - Google Patents

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Description

本発明は、錠装置に関し、特に、不正キー解除を防止する技術に係わる。
従来の錠装置であるステアリングロック装置としては、特許文献1に開示されたものがある。図9において、ステアリングロック装置100は、ケーシング本体101を有し、このケーシング本体101には部品収容室101aが形成されている。この部品収容室101aにはシリンダ錠102とこのシリンダ錠102に連結されたローテータ103が収容されている。ローテータ103の他端側にはイグニッションスイッチ104が連結されている。
シリンダ錠102は、シリンダアウタ102aとシリンダインナ102bとから成る。シリンダアウタ102aは、ケーシング本体101bに固定されている。シリンダインナ102bは、シリンダアウタ102aに回転自在に設けられており、シリンダインナ102bの回転によってローテータ103が回転される。
ローテータ103にはカム部103aが設けられ、このカム部103aにロック部材106が係合されている。ロック部材106は、スプリング107によってロック位置側に付勢されている。ローテータ103が回転すると、カム部103aによってロック部材106がステアリングシャフト108をロックするロック位置とそのロックを解除するロック解除位置との間を変移する。
又、ケースング本体101には、部品収容室101aに開口する孔(特に、符号を付さず)が形成されている。この孔にスプリング110とロックピン111が収容されている。スプリング110とロックピン111を収容した孔は、セーフプレート112によって閉塞されている。セーフプレート112は、孔を開く方向にスライド自在であり、端部には係合片112aが設けられている。係合片112aは、シリンダ錠102が引き抜き方向に移動されるとシリンダインナ102bの鍔部102cが干渉する位置に配置されている。又、ロックピン111に対向するローテータ103の位置には、係合溝103bが設けられている。
上記構成において、ステアリングシャフト108がロック状態にあって、操作者がシリンダキー(不図示)をシリンダ錠102に挿入する。そして、操作者がシリンダキー(不図示)を回転すると、シリンダ錠102のシリンダインナ102b及びローテータ103が回転してイグニッションスイッチ104が操作されると共にロック部材106がロック解除位置に変移される。これにより、ステアリングシャフト108が自由に回転できるようになる。
ところで、ステアリングロック装置100では、シリンダ錠102を破壊等によって部品収容室101aから引き抜き、その奥位置のローテータ103を引き抜くことによる不正キー解錠が考えられる。しかし、前記従来例では、シリンダ錠102を引き抜くと、シリンダ錠102の引き抜き動作によってセーフプレート112が移動する。このセーフプレート112の移動によって孔内のロックピン111がスプリング110のスプリング力によって突出して係合溝103bに入り込む。これによって、ローテータ103の引き抜きによる不正キー解錠を阻止できる。
特開2003−327084号公報
しかしながら、従来例のステアリングロック装置100では、ローテータ103の引き抜きによる不正キー解除を防止するのに、スプリング110、ロックピン111及びセーフプレート112の部品が必要であるという問題がある。
そこで、本発明は、新たに部品を追加することなくローテータの引き抜きによる不正キー解除を防止し、防盗性能に優れたステアリングロック装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成する請求項1の発明は、ケーシング本体の部品収容室内に錠本体とこの錠本体より奥位置にローテータとロック部材を収容し、ロック状態では、ロック操作位置に位置する前記ローテータの回転規制用突部にロックレバーが係合して前記ローテータのロック解除操作位置側への回転が阻止されていると共に前記ロック部材がロック位置に位置してロック対象体がロックされ、第1操作が適正な状態で行われると、前記ロックレバーが係合解除位置に変移し、第2操作である前記錠本体が回転操作されると、この回転操作に追従して前記ローテータがロック操作位置からロック解除操作位置に回転し、前記ローテータのカム部によって前記ロック部材がロック位置からロック解除位置に変移することによってロック対象体のロックが解除されるステアリングロック装置であって、前記ローテータに、ロック操作位置に位置する前記ローテータのロック解除操作位置側とは反対方向への回転を阻止する逆回転阻止突部を設け、前記ローテータの前記回転規制用突部より前記部品収容室の開口側に位置する部材に、ロック操作位置に位置する前記ローテータの引き抜きを阻止する引き抜き防止壁を設け、前記ロック部材がロック位置に位置して前記ロック対象体がロックされた状態で、前記錠本体が前記部品収容室から取除かれた際に、前記回転規制突部と前記ロックレバーとの係合、および前記逆回転阻止突部と受け部との係合とによって、前記ローテータの回転が阻止され、且つ前記ローテータを引く抜く方向に対して前記逆転阻止突部が前記引き抜き防止壁に係合し、前記ローテータの引き抜きが阻止されることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1記載のステアリングロック装置であって、前記ローテータの前記回転規制用突部より前記部品収容室の開口側に位置する部材は、ソレノイドユニットのユニットハウジングであることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2記載のステアリングロック装置であって、前記逆回転阻止突部は、前記ローテータのカム部の近傍に設けられ、前記ロック部材のカム受け部に当接することによって前記ローテータの回転を阻止することを特徴とする。
請求項1の発明によれば、錠本体を破壊等によって部品収容室から引き抜き、部品収容室の更に奥にあるローテータを引き抜こうとする。この際に、ロック操作位置に位置するローテータは、その回転規制用突部が引き抜き防止壁に突き当たるためにロック操作位置のままでは引き抜くことができない。又、ローテータの回転位置を変えて引き抜こうとしても、ローテータはロックレバーと逆回転阻止突部によってどの方向にも回転することができず、結果的に引き抜くことができない。そして、ローテータの引き抜き防止を、ローテータに逆回転阻止突部を設け、且つ、ローテータの突部より開口側の部材に引き抜き防止壁を設けるという部品自体の設計変更で実現できる。以上より、新たに部品を追加することなくローテータの引き抜きによる不正キー解除を防止できる。
請求項2の発明によれば、請求項1の発明の効果に加え、引き抜き防止壁を容易に設けることができる。
請求項3の発明によれば、請求項1又は請求項2の発明の効果に加え、カム部の近傍に逆回転阻止突部を付設するような設計変更のみで逆回転を阻止できる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図8は本発明の錠装置をステアリングロック装置に適用した実施形態を示し、図1はステアリングロック装置1の分解斜視図、図2はステアリングロック装置1の全体断面図、図3はロック部材8がロック位置に位置する状態の図2のA−A線断面図、図4はロック部材8がロック解除位置に位置する状態の図2のA−A線断面図、図5(a)はローテータ7の斜視図、図5(b)は図5(a)のB−B線断面図、図5(c)は図5(a)のC−C線断面図、図6は回転規制用突部7bと引き抜き防止壁32の配置関係を示す図、図7(a)はローテータ7の取り付け過程を説明する断面図、図7(b)はローテータ7の取り付け完了時を示す断面図、図8はシリンダ錠5等が引き抜かれた状態のステアリングロック装置1の要部断面図である。
ステアリングロック装置1は、図1〜図3に示すように、車両に設けられるステアリングシャフト(不図示)の周辺に組み付けられたケーシング本体2を有し、このケーシング本体2内に軸方向に沿って部品収容室2aが形成されている。この部品収容室2a内には、キャップ3、ハウジングケース4、錠本体であるシリンダ錠5、ローテータ7、ロック部材8、イグニッションスイッチ10等が収容されている。
キャップ3は、ケーシング本体2の部品収容室2aの開口位置の周辺位置で、ケーシング本体2の内周面とハウジングケース4の外周面の間にできるスペースに介在されている。
ハウジングケース4は、ケーシング本体2にピン11等によって固定され、内部には錠本体収容室であるシリンダ収容室12が設けられている。
シリンダ錠5は、ほぼ円柱形状を有し、シリンダ収容室12に収容されている。シリンダ錠5の軸中心位置には軸方向に沿って鍵穴14が形成されている。シリンダ錠5の一端側はケーシング本体2より外側に突出し、この突出箇所に操作ノブ15(図1にのみ図示)固定されている。この操作ノブ15には鍵穴14に連通する鍵穴入口16が形成されている。操作ノブ15の鍵穴入口16を介して鍵穴14にメカニカルキーであるシリンダキー(不図示)を挿入できる。シリンダ錠5は、第1操作である押圧操作によってハウジングケース4に対して軸方向に移動自在で、且つ、下記するロックレバー25がロック解除位置に位置することを条件として第2操作である回転操作によってハウジングケース4に対し軸中心に回転自在に設けられている。
ローテータ7は、ケーシング本体2に対して回転自在に支持され、その一端側がシリンダ錠5に、他端側がイグニッションスイッチ10にそれぞれ連結されている。ローテータ7とシリンダ錠5間の連結は、シリンダ錠5の軸方向aの移動が伝達されず、回転のみ伝達されるようになっている。ローテータ7とシリンダ錠5との間には復帰バネ17が介在され、この復帰バネ17のバネ力によってシリンダ錠5が初期位置側に付勢されている。
ローテータ7には、図5(a)〜(c)に詳しく示すように、カム部7aと回転規制用突部7bと侵入防止ブロック部20とが設けられている。
ローテータ7のカム部7aには、ロック部材8のハンガーロッド8aが係合されている。ロック部材8は、ハンガーロッド8aとこれに固定された係合ロッド8bとから構成されている。ハンガーロッド8aはカム受け部9(受け部)を有し、このカム受け部9にカム部7aが当接されている。係合ロッド8bの他端側はロック対象体であるステアリングシャフト(不図示)に係合・離脱可能に設けられている。又、ハンガーロッド8aとリッド18との間にはバネ19が介在されており、このバネ19のバネ力によってロック部材8が係合位置側に付勢されている。ローテータ7が回転すると、カム部7aによってロック部材8が上下方向に変移する。この変移によって、ロック部材8はステアリングシャフト(不図示)をロックするロック位置とステアリングシャフト(不図示)の回転を許容するロック解除位置との間を移動する。
又、カム部7aの近傍には、逆回転阻止突部13(図5(c)では明確化のためハッチング表示)が設けられている。この逆回転阻止突起13は、図3及び図6(b)に示すように、ローテータ7がロック操作位置に位置する状態では、カム受け部9の垂直面9aに当接し、ローテータ7のロック解除操作位置への回転方向(図面では時計回転方向)とは反対方向(図面では反時計回転方向)の回転を阻止する。
ローテータ7の回転規制用突部7bには、下記するソレノイドユニット22のロックレバー25が係脱自在に設けられている。ソレノイドユニット22については、下記に詳述する。
ローテータ7の侵入防止ブロック部20は、回転規制用突部7bよりシリンダ錠5側、つまり、部品収容室2aの開口側に設けられている。侵入防止ブロック部20は、ローテータ7の周囲より外周方向に突出し、その外周端面は、ケーシング本体2の部品収容室2aの内周面に近接する位置に位置されている。
また、ケーシング本体2の外周面にはスイッチユニット21と第2操作規制ユニットであるソレノイドブロック22がそれぞれ固定されている。
スイッチブロック21は、キー挿入検知スイッチSW1とノブ操作検知スイッチSW2とを備えている。キー挿入検知スイッチSW1は、シリンダ錠5の鍵穴14にシリンダキー(不図示)が完全に挿入された場合にオンするよう構成されている。ノブ操作検知スイッチSW2は、操作ノブ15の押圧操作によってシリンダ錠5が軸方向に変移された場合にオンするよう構成されている。キー挿入検知スイッチSW1とノブ操作検知スイッチSW2の検知情報は、制御部(不図示)に出力される。
ソレノイドユニット22は、ユニットハウジング23とこのユニットハウジング23内に収容されたソレノイド24とこのソレノイド24への電流のオン・オフによって変移するロックレバー25とを備えている。ユニットハウジング23はボルト26によってケーシング本体2に取り付けられている。ロックレバー25はケーシング本体2の開口部27より部品収容室2a内に突出し、ソレノイド24のオン時には回転規制用突部7bの回転軌跡外の回転許容位置(図2の実線位置)に、オフ時には回転規制用突部7bの回転軌跡内の回転阻止位置(図2の仮想線位置)にそれぞれ変移される。ソレノイド24は、制御部(不図示)の制御信号に基づいて駆動される。制御部(不図示)は、キー挿入検知スイッチSW1及びノブ操作検知スイッチSW2が共にオンになったとき、及び、キー挿入検知スイッチSW1がオフ、ノブ操作検知スイッチSW2がオンで、且つ、電子キー(不図示)との交信によりIDの認証確認がされた時にソレノイド24を所定時間だけオンするよう制御する。
又、ユニットハウジング23には引き離し防止ブロック部30が一体に設けられている。この引き離し防止ブロック部30は、ケーシング本体2の開口部27より部品収容室2a内に突出されている。そして、引き離し防止ブロック部30には貫通孔31が形成され、この貫通孔31内を貫通して前記ローテータ7が部品収容室2a内に収容されている。引き離し防止ブロック部30は、ローテータ7の回転規制用突部7bより部品収容室2aの開口側に位置で部品収容室2a内に突出されており、部品収容室2aの入口側より挿入される不正解錠工具類(不図示)の奥への侵入を阻止する侵入防止ブロック部を兼用している。
又、図6に詳しく示すように、引き離し防止ブロック部30には、貫通孔31の形状を円形状に対して変形とすることによって上方に引き抜き防止壁32が、下方に移動規制壁33がそれぞれ設けられている。つまり、図6に示すように、ローテータ7の上下方向の移動が引き抜き防止壁32と移動規制壁33によって規制される。このように上下移動が規制された状態にあって、ロック操作位置に位置するローテータ7をそのままの回転位置で引き抜こうとしても、ローテータ7の回転規制用突部7bが引き抜き防止壁32に当接して引き抜きできないようになっている。ローテータ7は、ロック操作位置とは異なる回転位置でのみ挿入可能になっている。
次に、ローテータ7の組み付け過程を説明する。図7(a)に示すように、ロック部材8を上方に持ち上げた状態とし、且つ、貫通孔31に挿入可能な回転位置としてローテータ7を部品収容室2a内に挿入する。すると、ローテータ7は貫通孔31を貫通し、次に、ロック部材8のハンガーロッド8a内を貫通することができる。ローテータ7を所定の位置まで挿入すると、ロック部材8を下方に降ろす。そして、ローテータ7をロック操作位置に回転すると、図7(b)に示すように、ローテータ7のカム部7bとハンガーロッド8aのカム受け面9が当接する状態にセットされる。
上記したステアリングロック装置1の作用を説明する。図2のロック状態では、キー挿入検知スイッチSW1及びノブ操作検知スイッチSW2が共にオフであり、ソレノイド24のロックレバー25が回転阻止位置(図2の仮想線位置)に位置する。そして、係合ロッド8bはステアリングシャフト(不図示)の係合位置に位置し、ステアリングシャフト(不図示)がロックされている。
このロック状態にあって、操作者がシリンダ錠5を回転させるべく操作ノブ15に回転力を作用してもシリンダ錠5を回転させることはできない。
ロック状態にあって、操作者が鍵穴14にシリンダキー(不図示)を挿入せずに操作ノブ15を押圧操作(第1操作)すると、シリンダ錠5がハウジングケース4内を軸方向Aに移動して操作ノブ15が押下される。この移動において、キー挿入検知スイッチSW1はオフ位置を維持するが、ノブ操作検知スイッチSW2がオフ位置からオン位置になる。ノブ操作検知スイッチSW2がオンすると、制御部(不図示)は電子キー(不図示)と交信してID認証を行い、IDの一致を確認(第1操作が適正な条件を具備)すると、電子キー操作モードに移行する。そして、制御部(不図示)がソレノイド24をオン状態に制御し、ロックレバー25が回転許容位置(図2の実線位置)に変移される。
操作者が上記した押圧操作(第1操作)に引き続き、操作ノブ15を回転操作(第2操作)すると、その回転力によってシリンダ錠5が回転する。このシリンダ錠5の回転によってローテータ7が回転し、係合ロッド8bがロック解除位置に変移される。これによりステアリングシャフト(不図示)が自由に回転できるようになる。
また、ロック状態にあって、操作者が鍵穴14にシリンダキー(不図示)を挿入して操作ノブ15を押圧操作(第1操作)すると、シリンダ錠5がハウジングケース4内を軸方向aに移動して操作ノブ15が押下される。シリンダキー(不図示)の鍵穴14への挿入によって、キー挿入検知スイッチSW1がオフ位置からオン位置になる。シリンダ錠5の軸方向aへの移動によって、ノブ操作検知スイッチSW2がオフ位置からオン位置になる。キー挿入検知スイッチSW1及びノブ操作検知スイッチSW2が共にオン(第1操作が適正な条件を具備)すると、補助操作モードに移行する。そして、制御部(不図示)がソレノイド24をオン状態に制御し、ロックレバー25が回転許容位置(図2の実線位置)に変移される。
操作者が上記した押圧操作(第1操作)に引き続き、操作ノブ15を回転操作(第2操作)すると、その回転力によってシリンダ錠5が回転する。このシリンダ錠5の回転によってローテータ7が回転し、係合ロッド8bがロック解除位置に変移される。これによりステアリングシャフト(不図示)が自由に回転できるようになる。
ところで、図8に示すように、破壊等によってキャップ3、ハウジングケース4と共にシリンダ錠5を部品収容室2aから引き抜く。次に、部品収容室2aの更に奥にあるローテータを引き抜こうとする。この際に、ロック操作位置に位置するローテータ7は、その回転規制用突部7bが引き抜き防止壁32に突き当たるためにロック操作位置のままでは引き抜くことができない。又、ローテータ7の回転位置を変えて引き抜こうとしても、ローテータ7はロックレバー25と逆回転阻止突部13によってどの方向にも回転することができず、結果的に引き抜くことができない。そして、ローテータ7の引き抜き防止を、ローテータ7のカム部7bの近傍に逆回転阻止突部13を設け、且つ、ローテータ7の回転規制用突部7bより入口側の部材であるユニットハウジング23に引き抜き防止壁32を設けるという部品自体の設計変更で実現できる。以上より、新たに部品を追加することなくローテータ7の引き抜きによる不正キー解除を防止できる。
この実施形態では、ケーシング本体2に後組み付けされるソレノイドユニット22のユニットハウジング23に引き抜き防止壁32を設けたので、組み付け前のユニットハウジング23を加工することにより引き抜き防止壁32を容易に設けることができる。尚、ユニットハウジング23以外の部品に引き抜き防止壁32を設けても良いことはもちろんである。
この実施形態では、逆回転阻止突部13は、ローテータ7のカム部7aの近傍に設けられ、ハンガーロッド8aのカム受け部9に当接することによってローテータ7の回転を阻止するよう構成されたので、カム部7aの近傍に逆回転阻止突部13を付設するような設計変更のみで逆回転を阻止できる。
又、ケーシング本体2の部品収容室2a内の隙間を利用して不正に解除する場合には、ケーシング本体2よりキャップ3を強制的に取り外し、これによりできた部品収容室2aの隙間に開口位置より細長い不正解錠工具類を挿入する。しかし、不正解錠工具類の先端がローテータ7の侵入防止ブロック部20に突き当たり、この位置より奥に侵入させることができない。又、この実施形態では、ローテータ7の侵入防止ブロック部20を仮に破壊し、又は、乗り越えたりしても引き離し防止ブロック部30に突き当たり、この位置より奥に侵入させることができない。以上より、ケーシング本体2の部品収容室2a内の隙間を利用した不正キー解除を防止できる。
また、ソレノイドユニット22をケーシング本体2より取り外して不正に解除する場合には、ボルト26を破壊したり、ケーシング本体2とソレノイドユニット22のユニットハウジング23の隙間に工具を挿入してこじ開けることによってソレノイドユニット22をケーシング本体2より取り外す。取り外したソレノイドユニット22をケーシング本体2より引き離そうとしてもユニットハウジング23の引き離し防止ブロック部30の貫通孔30aにローテータ7が貫通しているため、ソレノイドユニット22をケーシング本体2より引き離すことができない。従って、ロックレバー25が回転阻止位置を維持し、ローテータ7を回転させることができないため、ソレノイドユニット22の破壊による不正キー解除を防止できる。以上より、実施形態では、ソレノイドユニット22の破壊による不正キー解除と、ケーシング本体2の部品収容室2a内の隙間を利用した不正キー解除とを共に防止でき、防盗性能に優れている。
この実施形態では、引き離し防止ブロック部30が侵入防止ブロック部を兼用しているため、シンプルな構成によってソレノイドユニット22の破壊による不正キー解除と、ケーシング本体2の部品収容室2a内の隙間を利用した不正キー解除とを防止できる。
この実施形態では、シリンダ錠5は、略円筒形状を有し、第1操作による移動はシリンダ錠5の軸線方向Aの移動で、第2操作による移動はシリンダ錠5の円周方向の回転であるので、錠装置全体を小型化しつつ、操作性を改善することができる。
前記実施形態は、本発明の錠装置を車両用のステアリングロック装置に適用したが、住宅の扉用錠装置等の用途にも適用できる。
本発明の一実施形態に係るステアリングロック装置の分解斜視図である。 本発明の一実施形態に係るステアリングロック装置の全体断面図である。 本発明の一実施形態に係る、ロック部材がロック位置に位置する状態の図2のA−A線断面図である。 本発明の一実施形態に係る、ロック部材がロック解除位置に位置する状態の図2のA−A線断面図である。 本発明の一実施形態を示し、(a)はローテータの斜視図、(b)は図5(a)のB−B線断面図、(c)は図5(a)のC−C線断面図である。 本発明の一実施形態に係る、回転規制用突部と引き抜き防止壁の配置関係を示す図である。 本発明の一実施形態を示し、(a)はローテータの取り付け過程を説明する断面図、(b)はローテータの取り付け完了時を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る、シリンダ錠等が引き抜かれた状態のステアリングロック装置の要部断面図である。 従来例のステアリングロック装置の全体断面図である。
符号の説明
1 ステアリングロック装置(錠装置)
2 ケーシング本体
2a 部品収容室
5 シリンダ錠(錠本体)
7 ローテータ
7a カム部
7b 回転規制用突部
8 ロック部材
8a ハンガーロッド(ロック部材)
8b 係合ロッド(ロック部材)
9 カム受け部
13 逆回転阻止突部
22 ソレノイドユニット
23 ユニットハウジング
25 ロックレバー
32 引き抜き防止壁

Claims (3)

  1. ケーシング本体の部品収容室内に錠本体とこの錠本体より奥位置にローテータとロック部材を収容し、ロック状態では、ロック操作位置に位置する前記ローテータの回転規制用突部にロックレバーが係合して前記ローテータのロック解除操作位置側への回転が阻止されていると共に前記ロック部材がロック位置に位置してロック対象体がロックされ、
    第1操作が適正な状態で行われると、前記ロックレバーが係合解除位置に変移し、第2操作である前記錠本体が回転操作されると、この回転操作に追従して前記ローテータがロック操作位置からロック解除操作位置に回転し、前記ローテータのカム部によって前記ロック部材がロック位置からロック解除位置に変移することによってロック対象体のロックが解除されるステアリングロック装置であって、
    前記ローテータに、ロック操作位置に位置する前記ローテータのロック解除操作位置側とは反対方向への回転を阻止する逆回転阻止突部を設け、
    前記ローテータの前記回転規制用突部より前記部品収容室の開口側に位置する部材に、ロック操作位置に位置する前記ローテータの引き抜きを阻止する引き抜き防止壁を設け
    前記ロック部材がロック位置に位置して前記ロック対象体がロックされた状態で、前記錠本体が前記部品収容室から取除かれた際に、前記回転規制突部と前記ロックレバーとの係合、および前記逆回転阻止突部と受け部との係合とによって、前記ローテータの回転が阻止され、且つ前記ローテータを引く抜く方向に対して前記逆転阻止突部が前記引き抜き防止壁に係合し、前記ローテータの引き抜きが阻止されることを特徴とするステアリングロック装置
  2. 請求項1記載のステアリングロック装置であって、
    前記ローテータの前記回転規制用突部より前記部品収容室の開口側に位置する部材は、ソレノイドユニットのユニットハウジングであることを特徴とするステアリングロック装置
  3. 請求項1又は請求項2記載のステアリングロック装置であって、
    前記逆回転阻止突部は、前記ローテータのカム部の近傍に設けられ、
    前記受け部は、前記ロック部材のカム受け部に形成され、前記逆回転阻止突部と当接することによって前記ローテータの回転を阻止することを特徴とするステアリングロック装置
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