JP2009149228A - ステアリング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】アウターコラム10aに、ステアリングロック装置を構成するキーセット29の取付部位を有する構造で、右ハンドル車にも左ハンドル車にも対応でき、しかも取付強度の大きい構造を実現する。
【解決手段】上記アウターコラム10aの後端寄り部分の下半部に、このアウターコラム10aに上記キーセット29の被保持部31を取り付ける為の保持部23を、一体に形成する。この保持部23は、下面が開口した箱形で、上記アウターコラム10aの下半部から下方に突出する状態で形成している。この様な構成を採用する事により、上記課題を解決する。
【選択図】図1

Description

この発明は、ステアリングホイールの前後位置を調節可能とし、且つ、自動車の盗難防止の為、イグニッションキーを鍵孔から抜いた状態で、ステアリングホイールの回転を阻止する機能を備えたステアリング装置の改良に関する。
操舵輪に舵角を付与する為の操舵装置は、図20に示す様に、後端部にステアリングホイール1を固定したステアリングシャフト2を、車体に支持したステアリングコラム3の内径側に、回転自在に支持している。このステアリングシャフト2の前端部には、自在継手4を介して、中間シャフト5の後端部を連結している。又、この中間シャフト5の前端部には、自在継手6を介して、ラックアンドピニオン機構等から成るステアリングギヤユニット7を連結している。この状態で、運転者が上記ステアリングホイール1を回転操作すると、その回転力が、上記各部材2、4、5、6を介して、上記ステアリングギヤユニット7に伝達される。この結果、このステアリングギヤユニット7の両端部に連結したタイロッド8が押し引きされ、左右の操舵輪9に舵角が付与される。
ところで、上記ステアリングホイール1と運転席との位置関係は、運転者の体格や運転姿勢により変化する為、良好な運転姿勢を実現する為には、運転席の前後位置調節装置に加えて、ステアリングホイール1の前後位置や上下位置を調節する為の装置が必要になる。図21〜22は、この様なステアリングホイールの位置調節機能を備えたステアリング装置の従来構造の1例を示している。尚、これら図21〜22のうちの、図21は、この従来構造の後端側部分の側面図を、図22は、一部を省略して示す、図21の下方から見た図を、それぞれ示している。
この従来構造を構成するステアリングコラム3aは、車体の後方側(図21〜22並びに後述する図1〜2、10、12〜13、15、17、19、23、25〜26の右側)に配置した円筒状のアウターコラム10と、車体の前方側(図21〜22並びに後述する図1〜2、10、12〜13、15、17、19、23、25〜26の左側)に配置した円筒状のインナーコラム11とを、全長の伸縮を可能に、テレスコープ状に組み合わせて成る。これらアウターコラム10及びインナーコラム11はそれぞれ、アルミニウム合金、マグネシウム合金等の軽合金製で、鋳造(ダイキャスト)により造られている。このうちのインナーコラム11は、前端部を車体に対し、横軸12を中心とする揺動のみを可能に支持している。又、上記アウターコラム10は、前端部乃至前半部を、上記インナーコラム11の後端部乃至後半部に、軸方向の変位のみを可能に外嵌している。又、このアウターコラム10の下面の前半部には、このアウターコラム10の前端縁に開口する、軸方向に亙る切り割り13を形成している。そして、この様な切り割り13を形成する事により、上記アウターコラム10の前半部の径寸法を、弾性的に変化させ易くしている。
又、上記ステアリングコラム3aの中間部で、上記アウターコラム10と上記インナーコラム11との嵌合部に対応する部分の外周面を、車体に固定したクランプ装置14により支持している。このクランプ装置14は、上記アウターコラム10の前端部乃至前端寄り部分の外周面に、車体の幅方向である左右方向(図21並びに後述する図1、10、12、15、17、19、23の表裏方向、図22並びに後述する図2、13、25〜26の上下方向、後述する図3〜4、6〜9、11、14、16、18、24の左右方向)両側から締付力を付与した状態と、この締付力を付与しない状態とを、レバー15の回動操作により切り換え可能としている。
又、上記ステアリングコラム3aの内径側にステアリングシャフト2aを、回転自在に支持している。このステアリングシャフト2aは、車体の後方側に配置した円管状のアウターシャフト16の前端部と、車体の前方側に配置した杆状のインナーシャフト17の後端部とをスプライン係合させて、回転力の伝達及び全長の伸縮を可能に構成している。この様なステアリングシャフト2aは、上記アウターシャフト16の後端寄り部分を上記アウターコラム10の後端部に、上記インナーシャフト17の前端寄り部分を上記インナーコラム11の前端部に、それぞれラジアル玉軸受等の転がり軸受(図示せず)により、回転のみ可能に支持している。そして、上記アウターシャフト16の後端部で上記アウターコラム10の後端から後方に突出した部分に、ステアリングホイール1(図21〜22には図示省略、図20参照)を支持固定している。これと共に、上記インナーシャフト17の前端部で上記インナーコラム11の前端から前方に突出した部分に、自在継手4を介して中間シャフト5(図20参照)の後端部を連結している。
上述の様に構成する従来構造の場合には、上述のクランプ装置14による締付力を付与した状態と付与しない状態とを、適宜切り換える事に基づいて、上記ステアリングホイール1の位置調節を行える。即ち、上記締付力を付与した状態では、前記横軸12を中心とする上記ステアリングコラム3aの揺動変位が不能となる為、上記ステアリングホイール1の上下位置が固定される。これと共に、上記アウターコラム10の切り割り13の幅が狭まりつつ、このアウターコラム10の前半部が縮径する事により、このアウターコラム10と上記インナーコラム11との嵌合部の摩擦力が、十分に大きくなる。この結果、このインナーコラム11に対する上記アウターコラム10の軸方向変位が不能となる為、上記ステアリングホイール1の前後位置が固定される。一方、上記締付力を付与しない状態では、上記横軸12を中心とする上記ステアリングコラム3aの揺動変位が可能となる為、上記ステアリングホイール1の上下位置を変化させる事ができる。これと共に、上記アウターコラム10の弾性に基づいて、上記切り割り13の幅が広がりつつ、このアウターコラム10の前半部が拡径する事により、このアウターコラム10と上記インナーコラム11との嵌合部の摩擦力が、十分に小さくなる。この結果、上記インナーコラム11に対する上記アウターコラム10の軸方向変位が可能となる為、上記ステアリングホイール1の前後位置を変化させる事ができる。従って、上記緊締力を付与した状態と付与しない状態とを適宜切り換える事に基づいて、上記ステアリングホイール1の位置調節を行える。
次に、図23〜24は、自動車の盗難を防止する為に従来から使用されている、ステアリングロック装置の1例として、特許文献1に記載されたものを示している。このステアリングロック装置は、イグニッションスイッチをOFFにし、更にイグニッションキーを鍵孔(図示せず)から引き抜く為に、このイグニッションキーをロック位置にまで回すと、図24の(A)に示す様に、ステアリングコラム3bに固定したキーシリンダ(図示せず)からロックピン18が、このステアリングコラム3bに形成した通孔20を通じて、このステアリングコラム3bの径方向内側に、弾性的に突出する。そして、上記ロックピン18の先端部がそのまま、或いはステアリングホイール1により回転させられる上記ステアリングシャフト2bの回転に伴って、このステアリングシャフト2bに固定した上記キーロックカラー19のキーロック孔21と係合する。そして、この係合により、上記ステアリングシャフト2bの回転を阻止する。これに対し、イグニッションスイッチをONにした状態では、図24の(B)に示す様に、ステアリングコラム3bの内側に上記ロックピン18が突出せず、上記キーロックカラー19を固定したステアリングシャフト2bの回転を自在とする。
ところで、前述の図21〜22に示した従来のステアリング装置を構成するアウターコラム10の後端寄り部分(クランプ装置14と干渉しない部分)に、上述した様なステアリングロック装置を組み付ける場合には、このアウターコラム10の後端寄り部分の外周面に、キーシリンダを備えたキーセットの取付部を設ける必要がある。図25は、特許文献2に記載された取付部の構造を、上記アウターコラム10の後端寄り部分に適用した例を示している。この図25に示した構造の場合には、アウターコラム10の後端寄り部分に、それぞれが車両の幅方向両側に(左右に)向けて突出する1対の板状の取付部22a、22bを、鋳造(ダイキャスト)により上記アウターコラム10と一体に形成している。そして、この様な1対の取付部22a、22bを形成する事により、所謂右ハンドル車と左ハンドル車との別等、ステアリング装置を組み付ける車両の構造に合わせて、上記1対の取付部22a、22bのうちの何れか一方の取付部を、キーセットを取り付ける為の取付部として選択使用できる様にしている。
ところが、上記図25に示した構造の場合には、上記1対の取付部22a、22bのうちの他方の取付部が、不使用の状態となる。この為、この他方の取付部の製造費等が無駄になると共に、この他方の取付部の分だけ、ステアリング装置の設置スペースが嵩むと言った不都合を生じる。
又、前述の図21〜22に示した従来のステアリング装置のアウターコラム10の後端寄り部分に、上述した様なステアリングロック装置を組み付ける場合には、このアウターコラム10の後端寄り部分に、ロックピン18を差し込む為の通孔20(図23〜24参照)を形成する必要がある。図26は、上記アウターコラム10の後端寄り部分に、上記通孔20を形成した例を示している。この様な構造の場合、上記アウターコラム10のうちで通孔20の周囲部分は、他の部分に比べて強度が低下した部分となる。この為、図示の様に、切り割り13の後端縁に接近した部分に上記通孔20を形成した場合には、クランプ装置14(図21参照)による締付力を付与した際に発生する応力によって、上記切り割り13と上記通孔20との間に亀裂Kが生じる可能性がある。
特開2000−168501号公報 特開2004−237973号公報
本発明は、上述した様な事情に鑑み、右ハンドル車と左ハンドル車との双方に対応できるキーセットの取付部を有し、且つ、不使用状態の取付部が残らない構造を実現し、更に、必要に応じて、アウターコラムのうちで、切り割りの後端縁に接近した部分にロックピンを差し込む為の通孔を形成した場合でも、これら切り割りの後端縁と通孔との間に亀裂が入りにくい構造を実現すべく発明したものである。
本発明のステアリング装置は、ステアリングコラムと、ステアリングシャフトと、クランプ装置と、ステアリングロック装置とを備える。
このうちのステアリングコラムは、車体に支持される円筒状のインナーコラムと、このインナーコラムの後端側部分にその前端側部分を軸方向の変位を可能に外嵌した円筒状のアウターコラムと、このアウターコラムの前端側部分に、このアウターコラムの前端縁に開口する状態で形成された、軸方向に長い切り割りとを備える。
又、上記ステアリングシャフトは、その後端部にステアリングホイールを固定可能なもので、上記ステアリングコラムの内径側に回転可能に支持されている。
又、上記クランプ装置は、上記アウターコラムの前端側部分の外周面に締付力を付与する事により、このアウターコラムの前端側部分の内周面と上記インナーコラムの後端側部分の外周面との間の摩擦力を増加させる事で、このインナーコラムに対する上記アウターコラムの軸方向変位を阻止する状態と、上記締付力の付与を解除する事により、上記摩擦力を減少させる事で、上記インナーコラムに対する上記アウターコラムの軸方向変位を可能にする状態とを、切り換え可能なものである。
又、上記ステアリングロック装置は、上記アウターコラムの一部で上記切り割りから外れた部分に形成された通孔と、上記アウターコラムの外周面のうちで上記切り割りから外れた部分であって且つ上記通孔の近傍部分に一体に形成された保持部と、上記ステアリングシャフトの一部で軸方向に関して上記通孔と整合する位置に直接又は他の部材を介して形成された、キーロック孔、キーロック溝等のキーロック凹部と、上記保持部に保持された状態で結合手段により上記アウターコラムに結合されたキーセットとを備える。そして、このキーセットは、上記通孔の内側を径方向に変位可能なロックピンを有し、このロックピンを上記キーロック凹部に係合させる事により、上記ステアリングコラムに対する上記ステアリングシャフトの回転を阻止する状態と、同じく係合させない事により、当該回転を可能にする状態とを、切り換え可能なものである。
特に、本発明のステアリング装置に於いては、上記通孔を上記アウターコラムの下面に形成すると共に、上記保持部をこのアウターコラムの下方に突出する状態で形成している。
この様な特徴を有する本発明のステアリング装置を実施する場合に、好ましくは、請求項2に記載した発明の様に、上記切り割りを上記アウターコラムの下面に形成すると共に、上記通孔及び上記保持部を、上記アウターコラムの下面のうちで上記切り割りよりも後端側に形成する。これと共に、上記保持部が、少なくとも、上記アウターコラムの下面のうちで上記切り割りと上記通孔との間部分を前後方向に仕切る状態で形成された前板部を備えた構造を採用する。
又、上述の様な請求項1〜2に記載した発明を実施する場合に、好ましくは、請求項3に記載した発明の様に、保持部として、通孔の周囲を囲み且つ下面を開口させた箱形の保持部を採用し、且つ、キーセットとして、この保持部の内側に保持される被保持部を備えたものを採用する。
又、この様な請求項3に記載した構造を採用する場合には、例えば請求項4に記載した発明の様に、結合手段として、保持部を構成する各部位のうちで被保持部を車体の幅方向両側から挟む位置に存在する1対の側板部とこの被保持部との互いに整合する部分にそれぞれ形成した挿通孔と、これら各挿通孔に挿通したボルトと、このボルトの先端部でこれら各挿通孔から突出した部分に螺合し、更に締め付けたナットとから成るものを採用できる。
又、この様な請求項4に記載した構造を採用する場合には、例えば請求項5に記載した発明の様に、1対の側板部のうちの一方の側板部に形成した挿通孔の内側にボルトの頭部を配置すると共に、このボルトの頭部とナットとにより、被保持部と上記1対の側板部のうちの他方の側板部とを挟持した状態で、上記ナットを締め付ける事により、上記被保持部の側面と上記他方の側板部の内側面とを当接させる構造を採用できる。
或いは、例えば請求項6に記載した発明の様に、保持部の1乃至複数個所に、この保持部の下端縁に開口するスリットを形成する事に基づいて、1対の側板部のうちの少なくとも何れか一方の側板部を他方の側板部に対して遠近動する方向に弾性変形し易くし、且つ、ボルトの頭部とナットとにより、上記1対の側板部と被保持部とを挟持した状態で、このナットを締め付ける事により、上記1対の側板部の内側面をそれぞれ上記被保持部の両側面に当接させる構造を採用できる。
又、前述の請求項1〜2に記載した発明を実施する場合に、好ましくは、請求項7に記載した発明の様に、保持部として、互いの側面を対向させた状態で通孔の前後両側に設けられた前板部及び後板部と、その側面を車両の幅方向に向けた状態で上記通孔の幅方向片側に設けられると共に、その前後両側縁をそれぞれ、上記前板部及び後板部の幅方向片側縁に連結した側板部とを備えものを採用し、且つ、キーセットとして、上記保持部を構成する上記前板部と上記後板部と上記側板部とにより三方を囲まれた部分の内側に保持される被保持部を備えたものを採用する。
又、この様な請求項7に記載した構造を採用する場合には、例えば請求項8に記載した発明の様に、結合手段として、保持部を構成する側板部と被保持部との互いに整合する部分にそれぞれ形成した挿通孔と、これら各挿通孔に挿通したボルトと、このボルトの先端部でこれら各挿通孔から突出した部分に螺合し、更に締め付けたナットとから成るものを採用できる。
或いは、例えば請求項9に記載した発明の様に、結合手段として、その中間部をアウターコラムの上半部に掛け渡した状態で、その両端部により保持部を構成する側板部と被保持部とを車体の幅方向両側から挟持した結合バンドと、これら側板部と被保持部と結合バンドの両端部との互いに整合する部分にそれぞれ形成した挿通孔と、これら各挿通孔に挿通したボルトと、このボルトの先端部でこれら各挿通孔から突出した部分に螺合し、更に締め付けたナットとから成るものを採用できる。
又、前述の請求項1〜2に記載した発明を実施する場合に、好ましくは、請求項10に記載した発明の様に、保持部として、互いの側面を対向させた状態で通孔の前後両側に設けられた前板部及び後板部を備えものを採用し、且つ、キーセットとして、この保持部を構成する上記前板部と上記後板部との間に保持される被保持部を備えたものを採用する。
又、この様な請求項10に記載した構造を採用する場合には、例えば請求項11に記載した発明の様に、結合手段として、その中間部をアウターコラムの上半部に掛け渡した状態で、その両端部により被保持部を車体の幅方向両側から挟持した結合バンドと、これら被保持部と結合バンドの両端部との互いに整合する部分にそれぞれ形成した挿通孔と、これら各挿通孔に挿通したボルトと、このボルトの先端部でこれら各挿通孔から突出した部分に螺合し、更に締め付けたナットとから成るものを採用できる。
又、上述した請求項4、5、6、8、9、11に記載したステアリング装置を実施する場合に、好ましくは、請求項12に記載した発明の様に、ボルトの杆部の外周面の一部に、一体に又は別体の部材により構成した係合部を設けると共に、この係合部を被保持部に形成した挿通孔の内周面にがたつきなく係合させる。
上述の様に、本発明のステアリング装置の場合には、アウターコラムに対してキーセットを取り付ける為に使用する保持部を、このアウターコラムの右方や左方に突出する状態で形成せず、このアウターコラムの下方に突出する状態で形成している。この為、本発明のステアリング装置を、右ハンドル車に組み付ける場合と、左ハンドル車に組み付ける場合とで、上記保持部の共用を図れる。又、この保持部は1つしか設ける必要がない為、車両に組み付けた状態で、不使用の保持部が生じる事はない。
又、請求項2に記載した発明の構造を採用すれば、クランプ装置による締付力を付与する事に伴って、アウターコラムに内部応力が発生した場合でも、前板部の存在に基づいて、切り割りの後端縁と通孔との間に亀裂が生じる事を防止できる。
又、請求項3〜12に記載した発明の構造の場合には、保持部が、箱形のもの、前板部及び後板部及び側板部を備えたもの、前板部及び後板部を備えたもの、のうちの何れかである。この為、平面的な保持部(取付部)を採用する場合に比べて、キーセットの取付ずれが起こりにくいと共に、このキーセットの取付強度を確保し易い。特に、請求項5、6、8、9、11、12に記載した発明の構造を採用すれば、これらの効果をより十分に発揮できる。
[実施の形態の第1例]
図1〜3は、請求項1〜4に対応する、本発明の実施の形態の第1例を示している。尚、本例の特徴は、ステアリングコラム3cを構成するアウターコラム10aの後端寄り部分に設けるステアリングロック装置の構造にある。その他の部分の構造及び作用は、前述の図21〜22に示した従来構造の場合と同様である。この為、重複する図示並びに説明は省略若しくは簡略にし、以下、本例の特徴部分を中心に説明する。
本例の場合には、上記ステアリングロック装置を構成すべく、上記アウターコラム10aの後端寄り部分の下半部に、このアウターコラム10aの内外を連通する通孔20aを形成している。又、このアウターコラム10aの後端寄り部分の下半部で、上記通孔20aの周囲を取り囲む部分に、当該部分から下方に突出する状態で、その下面を開口させた箱形の保持部23を、鋳造(ダイキャスト)により上記アウターコラム10aと一体に形成している。この保持部23は、それぞれが上記通孔20aの前後両端縁部分から下方に延出する状態で設けられた、互いに平行な前板部24及び後板部25と、それぞれが上記通孔20aの左右両端縁部分から、左右に延出する1対の連結板部26a、26bを介して下方に延出する状態で設けられた、互いに平行な1対の側板部27a、27bとを備える。これら前板部24及び後板部25の左右両端部と、連結板部26a、26b及び側板部27a、27bの前後両端部とは、それぞれ互いに連続した状態になっている。又、これら両側板部27a、27bの下端寄り部分で、互いに整合する前後両端寄り部分の2個所位置に、それぞれ挿通孔28、28を形成している。
又、上記アウターコラム10aの内径側に回転可能に支持された、アウターシャフト16の後端寄り部分で、軸方向に関して上記通孔20aと整合する部分に、円筒状のキーロックカラー19aを外嵌固定している。このキーロックカラー19aの外周面には、それぞれがキーロック凹部である、複数のキーロック溝47、47を、円周方向に関して等間隔に形成している。
又、上記保持部23の内側には、キーセット29を構成する被保持部31を保持している。このキーセット29は、円柱部30と、この円柱部30の上部に固定した、大略矩形ブロック(直方体)状の、上記被保持部31とを備える。このうちの円柱部30は、一方(図1の奥側)の軸方向端面に、イグニッションキーを差し込む為の鍵孔(図示せず)を備えている。又、上記被保持部31は、図示の様に、上記保持部23の下面開口を通じて、この保持部23の内側に、大きながたつきなく挿入可能である。この様な被保持部31の上面の左右方向中間部に、その曲率半径が上記アウターコラム10aの内周面の曲率半径よりも僅かに大きい、凹面部32を設けている。又、この被保持部31の中心部に、その上端部をこの凹面部32の中央部に開口させた、シリンダ孔33を形成すると共に、このシリンダ孔33の内側に、図示しないロックピンを嵌装している。又、上記保持部23の内側に上記被保持部31を挿入した状態で、この被保持部31のうち、上記保持部23を構成する1対の側板部27a、27bに形成した各挿通孔28、28と整合する部分に、それぞれこれら各挿通孔28、28と同心の、1対の挿通孔34、34を設けている。
そして、これら互いに整合する各挿通孔28、34の内側に、それぞれボルト35、35の杆部36、36(図1には図示省略)を挿通すると共に、これら各杆部36、36の先端部で上記各挿通孔28、34から突出した部分にナット38、38を螺合し、更に締め付けている(上記各ボルト35、35の頭部37、37と上記各ナット38、38とにより、上記保持部23を構成する1対の側板部27a、27bを左右両側から強く挟持している)。これにより、上記キーセット29を上記アウターコラム10a(上記保持部23)に対し結合している。尚、本例の場合には、この様に結合した状態で、上記被保持部31が上記保持部23の内側でがたつくのを有効に防止できる様にすべく、これら保持部23と被保持部31と上記各ボルト35、35との間に存在する各隙間の寸法a1 、a2 、b1 、b2 、c1 、c2 、d1 、d2 、e1 、e2 を、それぞれ十分に小さくできるか、或いは0若しくは負の値(軽圧入の状態)にできる様に、各部材の寸法を規制している。以上が本例のステアリングロック装置の構成である。
一方、上記ステアリングロック装置は、次の様に作用する。即ち、イグニッションスイッチをOFFにし、更にイグニッションキーを前記鍵孔から引き抜く為に、このイグニッションキーをロック位置にまで回すと、上記被保持部31内に設けたシリンダ孔33から図示しないロックピンが、上記アウターコラム10aの下面に形成した通孔20aを通じて、このアウターコラム10aの径方向内側に、弾性的に突出する。そして、上記ロックピンの先端部がそのまま、或いは図示しないステアリングホイールにより回転させられるステアリングシャフト2aの回転に伴って、このステアリングシャフト2aに固定したキーロックカラー19aの何れかのキーロック溝47と係合する。そして、この係合により、上記ステアリングシャフト2aの回転を阻止する。一方、イグニッションスイッチをONにした状態では、上記アウターコラム10aの内側に上記ロックピンが突出せず(キーセット29内に引き込まれ)、上記キーロックカラー19aを固定したステアリングシャフト2aの回転を自在とする。
上述の様に、本例のステアリング装置の場合には、アウターコラム10aに対してキーセット29を取り付ける為に使用する保持部23を、このアウターコラム10aの右方や左方に大きく偏って突出する状態で形成せず、主としてこのアウターコラム10aの下方に突出する状態で形成している。この為、本例のステアリング装置を、右ハンドル車に組み付ける場合と、左ハンドル車に組み付ける場合とで、上記保持部23の共用を図れる。又、この保持部23は1つしか設ける必要がない為、車両に組み付けた状態で、不使用の保持部が生じる事はない。
又、本例の場合には、上記アウターコラム10aのうちで通孔20aの周囲部分に連結する状態で、上記保持部23を形成している。この為、上記通孔20aの周囲部分の強度を十分に確保できる。特に、上記保持部23を構成する前板部24は、上記アウターコラム10aの下面のうちで、前半部に形成した切り割り13と後端寄り部分に形成した上記通孔20aとの間部分を、前後方向に仕切る状態で形成している。この為、クランプ装置14により締付力を付与する事に伴って、上記アウターコラム10aに内部応力が発生した場合でも、上記前板部24の存在に基づいて、上記切り割り13の後端縁と上記通孔20aとの間に亀裂が生じる事を防止できる。
[実施の形態の第2例]
図4〜5は、請求項1〜4に対応する、本発明の実施の形態の第2例を示している。本例の場合には、ボルト35aの頭部37aを、円筒状の外周面を有し、且つ、基端面に六角孔39を有するものとしている。又、この頭部37aと、保持部23を構成する一方(図4の左方)の側板部27aとの間に、ワッシャ40を設けている。又、ナット38を、上記保持部23を構成する他方(図4の右方)の側板部27bの外側面に突設した筒部41に内嵌する事で、六角形状の上記ナット38の外周面を、六角形状の上記筒部41の内周面に係合させている。これにより、このナット38が外部から回されるのを防止している。これと共に、上記ボルト35aの頭部37aの六角孔39に係合させた図示しない六角レンチにより、このボルト35aの杆部36の先端部を上記ナット38に螺合し、更に締め付ける際に、このナット38が上記ボルト35aと共に回転するのを防止できる様にしている。尚、このナット38を上記筒部41の内側に圧入(軽圧入を含む)したり、或いは鋳込んでおけば、この筒部41から上記ナット38が脱落するのを防止できる為、上述の様な螺合・締め付け作業の容易化を図れる。又、本例の場合には、アウターシャフト16の外周面とキーロックカラー19aの内周面との間に、摩擦スリーブ42を設けている。この摩擦スリーブ42は、アウターシャフト16に対し上記キーロックカラー19aが、大きなトルクで回転する事を許容する。従って本例の場合、ロックピンとキーロック溝47とが係合した状態では、ステアリングホイールを、運転が行えない程に大きなトルクで回転させられる様にする。そして、防犯性能を確保しつつ、上記ロックピン等の破損防止を図る。その他の構造及び作用は、上述した実施の形態の第1例の場合と同様である。
[実施の形態の第3例]
図6は、請求項1〜5に対応する、本発明の実施の形態の第3例を示している。本例の場合には、保持部23を構成する一方(図6の左方)の側板部27aに形成した挿通孔28aの内側に、ボルト35aの頭部37aを挿通している。そして、このボルト35aの頭部37aと、このボルト35aの杆部36の先端部に螺合したナット38とにより、被保持部31と上記保持部23を構成する他方(図6の右方)の側板部27bとを挟持している。又、この状態で、上記ナット38を締め付ける事により、上記被保持部31と上記他方の側板部27bとの互いに対向する側面同士を当接させている。そして、この様な構成を採用する事に基づき、上記保持部23に対して上記被保持部31が左右方向にがたつく事を防止している。又、上記ボルト35aの頭部37aの外周面と上記挿通孔28aの内周面との間の隙間を、0.1mm程度から軽圧入までの範囲内の値とする事により、これら両周面同士間で径方向のがたつきが生じる事を有効に防止している。その他の構造及び作用は、上述した実施の形態の第1〜2例の場合と同様である。
[実施の形態の第4〜6例]
図7〜9は、請求項1〜4、12に対応する、本発明の実施の形態の第4〜6例を示している。これら各例の場合には、ボルト35b、35c、35dの杆部36b、36c、36dの構造が、上述した実施の形態の第3例の場合と異なる。
先ず、図7に示した第4例の場合には、上記ボルト35bの杆部36bの基端寄り部分の外周面の全周に、この外周面から径方向に膨出する状態で、断面半円弧形の外周面を有する係合部42bを、一体に形成している。
又、図8に示した第5例の場合には、上記ボルト35cの杆部36cの基端部の外周面の全周に、この外周面から径方向に膨出する状態で、円筒状の外周面を有する係合部42cを、一体に形成している。
又、図9に示した第6例の場合には、上記ボルト35dの杆部36dの基端部の外周面の全周に、この外周面から径方向に膨出する状態で、基端側に向かう程外径が大きくなる方向に傾斜したテーパ状の外周面を有する係合部42dを、一体に形成している。
そして、これら各例の場合、何れも、上記各係合部42b、42c、42dを、被保持部31に形成した挿通孔34の内側に、0.1mm程度の嵌合隙間で挿入、又は軽圧入若しくは圧入している。これにより、上記各杆部36b、36c、36dと上記挿通孔34との間でがたつきが生じる事を、有効に防止できる様にしている。その他の構造及び作用は、上述した実施の形態の第3例の場合と同様である。
尚、上述した第4〜6例の場合には、ボルトの杆部に設ける係合部を、この杆部と一体に形成した。但し、この係合部は、樹脂、ゴム、軟らかい金属等により、別体の部材として構成しても良い。この場合に、この別体の部材は、全周が繋がった円環状のものとしても良いし、或いは円周方向の一部に不連続部を有する欠円環状(巻き形状)のものとしても良い。
[実施の形態の第7例]
図10は、請求項1〜4、6に対応する、本発明の実施の形態の第7例を示している。本例の場合には、保持部23を構成する一方の側板部27aの前後方向両端縁に、下端縁に開口する1対のスリット43、43を形成している点が、前述の図1〜3に示した実施の形態の第1例の場合と異なる。即ち、本例の場合には、上記1対のスリット43、43を形成する事により、上記一方の側板部27aを、他方の側板部27b(図3参照)に対して遠近動する方向に弾性変形し易くしている。これにより、各ボルト35、35の先端部に螺合した各ナット38、38(図10には図示省略、図2〜3参照)を締め付ける事により、上記一方の側板部27aを上記他方の側板部27bに向け弾性変形させて、これら両側板部27a、27bの内側面を被保持部31の両側面に、それぞれ(隙間を介さずに)当接させている。そして、この様な構成を採用する事により、上記保持部23に対して上記被保持部31が左右方向にがたつく事を防止している。その他の部分の構造及び作用は、前述の図1〜3に示した実施の形態の第1例の場合と同様である。
尚、本発明を実施する場合には、上述した第7例の構造で、他方の側板部27bの弾性変形をし易くする為に、この他方の側板部27bの前後両端部にも、下端縁に開口するスリットを設けても良い。
[実施の形態の第8例]
図11は、請求項1〜4、6に対応する、本発明の実施の形態の第8例を示している。本例の場合には、上述した実施の形態の第7例と同様の効果を得るべく、保持部23を構成する1対の側板部27a、27bをそれぞれ、互いに遠近動する方向に弾性変形し易くする構成を採用している。この為に、具体的には、上記保持部23を構成する前板部24及び図11には表れない後板部25(例えば図2参照)の幅方向一端部(図11の左端部)と他端寄り部(図11の右端寄り部)とに、それぞれ下端縁に開口するスリット43a、43bを形成している。その他の部分の構造及び作用は、上述した実施の形態の第7例の場合と同様である。
尚、本発明を実施する場合、保持部を構成する側板部の弾性変形をし易くする為に、この保持部を構成する各板部に形成するスリットの数及び形成位置は、必要に応じて変える事ができる。
[実施の形態の第9例]
図12〜14は、請求項1〜2、7〜8に対応する、本発明の実施の形態の第9例を示している。本例の場合には、保持部23aに、一方の側板部27a及び1対の連結板部26a、26b(図1〜3参照)を設けていない点が、前述の図1〜3に示した実施の形態の第1例の場合と異なる。又、これに伴って、本例の場合には、被保持部31aの左右方向寸法を小さくしている。これと共に、各ボルト35、35(図12には図示省略)の頭部37、37と、これら各ボルト35、35の杆部36、36の先端部に螺合したナット38、38とにより、上記被保持部31aと上記保持部23aを構成する(上記第1例に於ける他方の)側板部27bとを挟持している。又、この状態で、上記各ナット38、38を締め付ける事により、上記被保持部31aと上記側板部27bとの互いに対向する側面同士を(隙間を介さずに)当接させている。そして、この様な構成を採用する事により、上記保持部23aに対して上記被保持部31aが、左右方向にがたつく事を防止している。又、本例の場合には、上記保持部23aに、一方の側板部27a(図1〜3参照)が設けられていない分、この保持部23aの内側に上記被保持部31aを配置する作業を(挿入方向の自由度が向上するので)容易に行える。又、この際に予め、この被保持部31aに形成した1対の挿通孔34、34に、上記1対のボルト35、35の杆部36、36を挿通しておくと、上記保持部23aに対する上記被保持部31aの結合作業を、更に容易に行える。その他の部分の構造及び作用は、前述の図1〜3に示した従来構造の第1例の場合と同様である。
[実施の形態の第10例]
図15〜16は、請求項1〜2、7〜9に対応する、本発明の実施の形態の第10例を示している。本例の場合には、保持部23aに対して被保持部31aを結合する為の結合部材として、金属製の結合バンド44を追加使用している点が、上述した実施の形態の第9例の場合と異なる。即ち、本例の場合には、上記結合バンド44の中間部をアウターコラム10aの上半部に密に(周面同士を隙間なく当接させて)掛け渡した状態で、この結合バンド44の両端部により、上記保持部23aを構成する側板部27bと上記被保持部31aとを、左右方向両側から挟持している。これと共に、上記結合バンド44の両端部に形成した各挿通孔45、45に、各ボルト35、35(図15には図示省略)の杆部36、36を挿通した状態で、これら各杆部36、36の先端部に螺合したナット38、38を締め付けている。これにより、上記結合バンド44の一端部(図18の左側の端部)の内側面と上記保持部23aを構成する側板部27bの内側面とを、それぞれ上記被保持部31aの両側面に(隙間を介さずに)当接させている。この様に構成する本例の場合には、上記結合バンド44を設けた分だけ、上記保持部23aに対する上記被保持部31aの上下方向の結合強度を向上させる事ができる。その他の部分の構造及び作用は、上述した実施の形態の第9例の場合と同様である。
[実施の形態の第11例]
図17〜18は、請求項1〜2、10〜11に対応する、本発明の実施の形態の第11例を示している。本例の場合には、保持部23bに、側板部27b(図16参照)を設けていない点が、上述の図15〜16に示した実施の形態の第10例の場合と異なる。この為、本例の場合には、結合バンド44aの両端部を、それぞれ被保持部31aの両側面に当接させている。又、本例の場合、上記結合ハンド44aの中間部に、矩形孔状の除肉部46を設けている。これにより、この結合バンド44aの軽量化を図ると共に、この結合バンド44aの中間部の曲げ性を良くして、この中間部をアウターコラム10aの上半部外周面に密接させ易くしている。その他の部分の構造及び作用は、上述した実施の形態の第10例の場合と同様である。
[実施の形態の第12例]
図19は、請求項1〜2、10〜11に対応する、本発明の実施の形態の第12例を示している。本例の場合には、保持部23cを構成する前板部24a及び後板部25aを、それぞれアウターコラム10aの外周面の全周に亙り形成している。これにより、これらアウターコラム10a及び前板部24a及び後板部25aの強度を向上させている。又、上記アウターコラム10aの下面の後端寄り部分で、上記前板部24aと上記後板部25aとの間に形成した通孔20bの大きさ(上記アウターコラム10aの軸方向に関する寸法、及び、周方向に関する寸法)を、上述した各実施の形態の場合に比べて小さくしている。その他の部分の構造及び作用は、上述した実施の形態の第11例の場合と同様である。
尚、本発明を実施する場合、アウターコラムの下面に設ける通孔の大きさを、ロックピンを円滑に差し込む事ができる、必要最低限の大きさにすれば、この通孔の内周縁により、ステアリングロック時に於ける上記ロックピンの周方向への倒れ防止を図れる。
本発明の実施の形態の第1例を示す、図21の中間部乃至後端部に相当する図。 図1の拡大A−A断面図。 図1の拡大B−B断面図。 本発明の実施の形態の第2例を示す、図3と同様の図。 図4の拡大C矢視図。 本発明の実施の形態の第3例を示す、図3と同様の図。 同第4例を示す、図3と同様の図。 同第5例を示す、図3と同様の図。 同第6例を示す、図3と同様の図。 同第7例を示す、図1の右半部に相当する図。 同第8例を示す、一部を省略した図3と同様の図。 同第9例を示す、図1の右半部に相当する図。 図12の拡大D−D断面図。 図12の拡大E−E断面図。 本発明の実施の形態の第10例を示す、図1の右半部に相当する図。 図15の拡大F−F断面図。 本発明の実施の形態の第11例を示す、図1の右半部に相当する図。 図17の拡大G−G断面図。 本発明の実施の形態の第12例を分解した状態で示す、図1の右半部に相当する部分の図。 自動車に組み付けたステアリング装置の概略斜視図。 ステアリングホイールの位置調節機能を備えたステアリング装置の従来構造の1例を示す要部側面図。 一部を省略して示す、図21の下方から見た図。 ステアリング装置に組み付けるステアリングロック装置の従来構造の1例を示す要部断面図。 (A)はキーロック時の状態を、(B)はキーロック解除時の状態を、それぞれ示す、図23のH−H断面図。 アウターコラムにキーセットの取付部を一体形成した構造を示す、図22と同様の図。 アウターコラムにロックピンを差し込む為の通孔を形成した構造を示す、図22と同様の図。
符号の説明
1 ステアリングホイール
2、2a、2b ステアリングシャフト
3、3a、3b、3c ステアリングコラム
4 自在継手
5 中間シャフト
6 自在継手
7 ステアリングギヤユニット
8 タイロッド
9 操舵輪
10、10a アウターコラム
11 インナーコラム
12 横軸
13 切り割り
14 クランプ装置
15 レバー
16 アウターシャフト
17 インナーシャフト
18 ロックピン
19、19a キーロックカラー
20、20a、20b 通孔
21 キーロック孔
22a、22b 取付部
23、23a、23b、23c 保持部
24、24a 前板部
25、25a 後板部
26a、26b 連結板部
27a、27b 側板部
28、28a 挿通孔
29 キーセット
30 円柱部
31、31a 被保持部
32 凹面部
33 シリンダ孔
34 挿通孔
35、35a〜35d ボルト
36、36b〜36d 杆部
37、37a 頭部
38 ナット
39 六角孔
40 ワッシャ
41 筒部
42 摩擦スリーブ
42b〜42d 係合部
43、43a、43b スリット
44、44a 結合バンド
45 挿通孔
46 除肉部
47 キーロック溝

Claims (12)

  1. ステアリングコラムと、ステアリングシャフトと、クランプ装置と、ステアリングロック装置とを備え、
    このうちのステアリングコラムは、車体に支持される円筒状のインナーコラムと、このインナーコラムの後端側部分にその前端側部分を軸方向の変位を可能に外嵌した円筒状のアウターコラムと、このアウターコラムの前端側部分に、このアウターコラムの前端縁に開口する状態で形成された、軸方向に長い切り割りとを備えたものであり、
    上記ステアリングシャフトは、その後端部にステアリングホイールを固定可能なもので、上記ステアリングコラムの内径側に回転可能に支持されており、
    上記クランプ装置は、上記アウターコラムの前端側部分の外周面に締付力を付与する事により、このアウターコラムの前端側部分の内周面と上記インナーコラムの後端側部分の外周面との間の摩擦力を増加させる事で、このインナーコラムに対する上記アウターコラムの軸方向変位を阻止する状態と、上記締付力の付与を解除する事により、上記摩擦力を減少させる事で、上記インナーコラムに対する上記アウターコラムの軸方向変位を可能にする状態とを切り換え可能なものであり、
    上記ステアリングロック装置は、上記アウターコラムの一部で上記切り割りから外れた部分に形成された通孔と、上記アウターコラムの外周面のうちで上記切り割りから外れた部分であって且つ上記通孔の近傍部分に一体に形成された保持部と、上記ステアリングシャフトの一部で軸方向に関して上記通孔と整合する位置に直接又は他の部材を介して形成されたキーロック凹部と、上記保持部に保持された状態で結合手段により上記アウターコラムに結合されたキーセットとを備え、このキーセットは、上記通孔の内側を径方向に変位可能なロックピンを有し、このロックピンを上記キーロック凹部に係合させる事により上記ステアリングコラムに対する上記ステアリングシャフトの回転を阻止する状態と、同じく係合させない事により当該回転を可能にする状態とを切り換え可能なものである
    ステアリング装置に於いて、
    上記通孔を上記アウターコラムの下面に形成すると共に、上記保持部をこのアウターコラムの下方に突出する状態で形成している事を特徴とするステアリング装置。
  2. 切り割りをアウターコラムの下面に形成すると共に、通孔及び保持部をこのアウターコラムの下面のうちで上記切り割りよりも後端側に形成しており、且つ、上記保持部が、少なくとも、上記アウターコラムの下面のうちで上記切り割りと上記通孔との間部分を前後方向に仕切る状態で形成された前板部を備えている、請求項1に記載したステアリング装置。
  3. 保持部が、通孔の周囲を囲み且つ下面を開口させた箱形の保持部であって、キーセットが、この保持部の内側に保持される被保持部を備えている、請求項1〜2のうちの何れか1項に記載したステアリング装置。
  4. 結合手段が、保持部を構成する各部位のうちで被保持部を車体の幅方向両側から挟む位置に存在する1対の側板部とこの被保持部との互いに整合する部分にそれぞれ形成した挿通孔と、これら各挿通孔に挿通したボルトと、このボルトの先端部でこれら各挿通孔から突出した部分に螺合し、更に締め付けたナットとから成るものである、請求項3に記載したステアリング装置。
  5. 1対の側板部のうちの一方の側板部に形成した挿通孔の内側にボルトの頭部を配置すると共に、このボルトの頭部とナットとにより、被保持部と上記1対の側板部のうちの他方の側板部とを挟持した状態で、上記ナットを締め付ける事により、上記被保持部の側面と上記他方の側板部の内側面とを当接させている、請求項4に記載したステアリング装置。
  6. 保持部の1乃至複数個所に、この保持部の下端縁に開口するスリットを形成する事により、1対の側板部のうちの少なくとも何れか一方の側板部を他方の側板部に対して遠近動する方向に弾性変形し易くし、且つ、ボルトの頭部とナットとにより、上記1対の側板部と被保持部とを挟持した状態で、このナットを締め付ける事により、上記1対の側板部の内側面をそれぞれ上記被保持部の両側面に当接させている、請求項4に記載したステアリング装置。
  7. 保持部が、互いの側面を対向させた状態で通孔の前後両側に設けられた前板部及び後板部と、その側面を車両の幅方向に向けた状態で上記通孔の幅方向片側に設けられると共に、その前後両側縁をそれぞれ上記前板部及び後板部の幅方向片側縁に連結した側板部とを備えものであり、キーセットが、上記保持部を構成する上記前板部と上記後板部と上記側板部とにより三方を囲まれた部分の内側に保持される被保持部を備えている、請求項1〜2のうちの何れか1項に記載したステアリング装置。
  8. 結合手段が、保持部を構成する側板部と被保持部との互いに整合する部分にそれぞれ形成した挿通孔と、これら各挿通孔に挿通したボルトと、このボルトの先端部でこれら各挿通孔から突出した部分に螺合し、更に締め付けたナットとから成るものである、請求項7に記載したステアリング装置。
  9. 結合手段が、その中間部をアウターコラムの上半部に掛け渡した状態で、その両端部により保持部を構成する側板部と被保持部とを車体の幅方向両側から挟持した結合バンドと、これら側板部と被保持部と結合バンドの両端部との互いに整合する部分にそれぞれ形成した挿通孔と、これら各挿通孔に挿通したボルトと、このボルトの先端部でこれら各挿通孔から突出した部分に螺合し、更に締め付けたナットとから成るものである、請求項7に記載したステアリング装置。
  10. 保持部が、互いの側面を対向させた状態で通孔の前後両側に設けられた前板部及び後板部を備えものであり、キーセットが、この保持部を構成する上記前板部と上記後板部との間に保持される被保持部を備えている、請求項1〜2のうちの何れか1項に記載したステアリング装置。
  11. 結合手段が、その中間部をアウターコラムの上半部に掛け渡した状態で、その両端部により被保持部を車体の幅方向両側から挟持した結合バンドと、これら被保持部と結合バンドの両端部との互いに整合する部分にそれぞれ形成した挿通孔と、これら各挿通孔に挿通したボルトと、このボルトの先端部でこれら各挿通孔から突出した部分に螺合し、更に締め付けたナットとから成るものである、請求項10に記載したステアリング装置。
  12. ボルトの杆部の外周面の一部に、一体に又は別体の部材により構成した係合部を設けると共に、この係合部を被保持部に形成した挿通孔の内周面にがたつきなく係合させている、請求項4、5、6、8、9、11のうちの何れか1項に記載したステアリング装置。
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