JP2007302110A - 車両用操舵装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 操舵車輪からの振動等がステアリングホイールに伝達するのを効果的に抑制することができる車両用操舵装置を提供する。
【解決手段】 本発明の車両用操舵装置10は、ステアリングホイールの操舵に応じて軸方向に移動するラック軸20と、一端部がラック軸20に連結されるとともに他端部が操舵車輪を支持するナックルに連結されるタイロッド30と、を有している。ラック軸20の端面には、タイロッド30の一端部が挿入された有底の円筒孔21が形成されている。タイロッド30の一端部に固定された挿入部33の外周面33aと、円筒孔21の内周面を構成するカラー36の内周面36aとの間には、ラック軸20とタイロッド30とを弾性的に連結する第1の弾性部材35が接触介在している。また、挿入部33の端面33bと、円筒孔21の底面21bとの間には、第2の弾性部材37が接触介在している。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両の操舵を行うための車両用操舵装置に関する。
自動車等の車両の操舵を行うための車両用操舵装置には、様々な種類があるが、例えば、車両用の操舵装置として広く用いられているラックアンドピニオン式の操舵装置では、車体の左右方向に延設されて軸方向に移動するラック軸(操舵軸)と、このラック軸の端部と操舵車輪を支持するナックルとを連結するタイロッドと、前記ラック軸に設けられたラックに噛合するとともにステアリングホイールの操作に応じて回転するピニオン軸とを備えたものがある。このような操舵装置では、ステアリングホイールの回転操作を前記ラックに噛合する前記ピニオン軸によってラック軸に伝え、このラック軸及びラック軸に連結されたタイロッドを軸方向に移動させることで、ナックルを回動させ、操舵を行うように構成されている。
前記タイロッドは、前記ナックルと連結するためのアウタボールジョイントが設けられたタイロッドエンドと、このタイロッドエンド及び前記ラック軸の端部を連結するタイロッド本体とを備えている。また、前記タイロッドエンドには、前記タイロッド本体の一端部が挿入される円筒孔が設けられており、この円筒孔に前記タイロッド本体の一端部を挿入し固定することで、前記タイロッドエンドと前記タイロッド本体とは、連結されている。
上記のラックアンドピニオン式の操舵装置は、操舵車輪を支持するナックルとステアリングホイールとの間に機械的な遊びが少ないため、良好な操舵感が得られるが、その反面、車輪が凹凸路面を通過することによる反力や車輪に生じる振動等が、ステアリングホイールを介してキックバックといった現象等となって直接的に運転者に伝わり、運転者に不快感を与えることがあった。
このため、前記タイロッドエンドの円筒孔の内周面と、前記円筒孔に挿入されたタイロッド一端部の外周面との間に、両者を弾性的に連結する弾性部材を接触介在させることで、緩衝効果を付与しつつ両者を連結し、操舵車輪からの振動や反力等がステアリングホイールまで伝達するのを抑制する試みがなされていた(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−259159号公報(図2)
上記従来例では、前記タイロッドは、径方向のみに弾性部材が介在した状態でタイロッドエンドに対して連結されているので、タイロッドエンドから径方向に作用する振動や反力に対しては効果的である。その一方、実際に走行中の車両のタイロッドには、タイロッドエンドに対して屈曲するように作用する反力や、こじられるように作用する反力等、多様な方向から反力や振動が伝達するため、十分に操舵車輪からの振動や反力を緩衝することができない場合がある。加えて、近年の自動車においては、タイヤのグリップ性能の向上や、自動車自体の走行性能の向上に伴って、操舵車輪から操舵装置に伝達する振動や反力が大きくなる傾向にある。このため、操舵車輪から伝達する多様な方向の反力や振動をより効果的に緩衝しうる方策が嘱望されていた。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、操舵車輪から伝達する多様な方向の反力や振動をより効果的に緩衝し、車輪からの振動や反力がステアリングホイールに伝達するのを効果的に抑制することができる車両用操舵装置を提供することを目的とする。
本発明は、端部に有底の円筒孔を有し、ステアリングホイールの操舵に応じて軸方向に移動する操舵軸と、一端部が前記操舵軸の円筒孔に挿入されて連結されるとともに他端部が操舵車輪を支持するナックルに連結されるタイロッドと、を備えている車両用操舵装置において、前記タイロッドの一端部の外周面と前記円筒孔の内周面との間に接触介在し、前記操舵軸と前記タイロッドとを弾性的に連結する第1の弾性部材と、前記タイロッドの一端部の端面と前記円筒孔の底面との間に接触介在する第2の弾性部材と、を備えていることを特徴としている。
上記のように構成された車両用操舵装置において、第1の弾性部材は、タイロッドの径方向に配置されて、当該タイロッドと操舵軸との間で介在し、第2の弾性部材は、タイロッドの軸方向に配置されて、当該タイロッドと操舵軸との間で介在している。すなわち、操舵軸とタイロッドとの間には、径方向及び軸方向に両弾性部材が介在しているので、ナックル(操舵車輪)からタイロッドに伝達する多様な方向の振動や反力を緩衝することができ、操舵軸に伝達するのを抑制できる。この結果、上記従来例のように、タイロッドエンドに対して、タイロッドの径方向のみに弾性部材を介在させた場合と比較して、多様な方向からの反力や振動を効果的に緩和することができ、ステアリングホイールに操舵車輪からの振動や反力が伝達するのを効果的に抑制することができる。
また、前記第2の弾性部材は、前記タイロッドの一端部の端面もしくは前記円筒孔の底面のいずれか一方に加硫接着されていることが好ましい。
この場合、継手部材の円筒孔にタイロッド本体を挿入するだけで、第2の弾性部材を、タイロッドの一端部の端面と円筒孔底面との間に接触介在させることができるので、その組み立てが容易となる。
また、上記タイロッドにおいて、前記タイロッドの一端部の端面もしくは前記円筒孔の底面のいずれか一方の、前記第2の弾性部材が加硫接着されている接着面には、前記第2の弾性部材の内部側に突出する突起部が設けられていてもよく、接着面に突起部を設けることで、第2の弾性部材が接着される接着面の実質的な面積を増やすことができ、その接着力を高めることができる。さらに、突起部が第2の弾性部材の内部側に突出することで、第2の弾性部材は、突起部に嵌め合わされるように接着面に接着される。このため、第2の弾性部材に、軸方向以外の他の方向からの荷重が作用したとしても、第2の弾性部材が接着面から脱落するのを防止できる。以上のように、上記突起部を設けることで、第2の弾性部材を接着面に対してより強固に接着固定することができる。
本発明の車両用操舵装置によれば、車輪からの振動や反力がステアリングホイールに伝達するのをより効果的に抑制することができる。
次に、本発明の好ましい実施形態について添付図面を参照しながら説明する。図1は本発明の一実施形態である車両用操舵装置の要部構成を示す部分断面図である。
図1中、車両用操舵装置10は、自動車などの車両の操舵車輪を操舵するための装置であり、いわゆるラックアンドピニオン式の操舵装置を構成しており、車両のステアリングホイール(図示せず)の操舵に応じて軸方向に移動する操舵軸としてのラック軸20と、一端部がラック軸20の端部に連結されるとともに他端部が操舵車輪を支持するナックル(図示せず)に連結されたタイロッド30と、を備えている。
ラック軸20は、鋳鉄やアルミニウム合金等により形成された棒状の部材であり、その外周面には、前記ステアリングホイールの操作に応じて回転するピニオン軸(図示せず)が噛合するラックRが形成されている。このラック軸20は、軸方向に移動可能に車両に支持されており、ラックRに噛合する前記ピニオン軸を介して前記ステアリングホイールの回転操作が伝達され、前記ステアリングホイールの回転操作に応じて軸方向に移動するように構成されている。
ラック軸20の端部には、タイロッド30の一端部が挿入された有底の円筒孔21が形成されている。この円筒孔21は、端面20aに開口するとともに、当該ラック軸20の軸心と一致して形成されている。円筒孔21の開口縁には、内径方向にかしめられて後述するタイロッド30の継手部材32を固定するかしめ部21aが形成されている。
タイロッド30は、ラック軸20と、前記ナックルに設けられたナックルアーム(図示せず)とを連結している部材であり、棒状のタイロッド本体31と、このタイロッド本体31の一端部に固定されて当該タイロッド30をラック軸20に連結している継手部材32と、タイロッド本体31の他端部に固定されるとともに前記ナックルアームが固定されるアウタボールジョイントBを備えたタイロッドエンドEとを有している。また、タイロッド本体31には、ラック軸20と、タイロッドエンドEとを傾動自在に連結するインナボールジョイント(図示せず)が設けられている。
継手部材32は、鋳鉄やアルミニウム合金等によって形成されており、外形がほぼ円筒状に形成されラック軸20の円筒孔21に挿入された挿入部33と、挿入部33のアウタボールジョイントB側の端面に形成されるとともに円筒孔21の開口を覆うように径外方向に延びる鍔部34とを有している。また、継手部材32には、鍔部34の端面に開口するねじ孔34aが、その軸中心を挿入部33の軸中心にほぼ一致した状態で形成されており、このねじ孔34aにタイロッド本体31の一端部に形成された雄ねじ部31aを螺合するとともに、雄ねじ部31aに螺合するロックナット31bを鍔部34の端面に当接させて締め付けることで、継手部材32は、タイロッド本体31に対して、軸中心が一致した状態で強固に固定されている。
タイロッド30の一端部に位置する挿入部33の外周面33aには、ゴム等の弾性体によって形成された円筒状の第1の弾性部材35が固定されている。また、この弾性部材35の外周面には、鋼板等で形成された円筒状のカラー36が固定されている。第1の弾性部材35は、挿入部33の外周面33a及びカラー36の内周面36aに加硫接着されて形成、固定されており、カラー36は、第1の弾性部材36を介して挿入部33に一体に固定されている。また、カラー36は、その軸中心が挿入部33の軸中心に一致するように固定されている。
カラー36の円筒孔21開口側の端部には、径外方向に僅かに折り曲げられた折曲部36bが形成されている。カラー36は、この折曲部36bをラック軸20の内側端部に形成された壁部20bに当接させた状態で、ラック軸20の円筒孔21に圧入されている。さらに、折曲部36bは、円筒孔21の開口縁に形成された上述のかしめ部21aによって壁部20bに固定されており、これによって、カラー36が軸方向へ移動するのを阻止している。以上のようにして、カラー36は、円筒孔21に圧入されるとともに折曲部36bが挟持されることで、ラック軸20に対して一体に固定されている。すなわち、挿入部33(タイロッド30)は、当該挿入部33に第1の弾性部材36を介して固定されたカラー36がラック軸20に一体に固定されることで、ラック軸20に連結されている。
以上のようにして、第1の弾性部材36は、タイロッド30の一端部の外周面である挿入部33の外周面33aと、ラック軸20の円筒孔21に固定され円筒孔21の内周面を構成するカラー36の内周面36aとの間に接触介在しており、挿入部33(タイロッド30)と、ラック軸20との間を弾性的に連結している。なお、ここで言う、「両面33a,36aの間に接触介在する」とは、両面33a,36aの間に配置され両者に接触(接着固定された状態を含む)した状態で介在している状態を示している。
また、カラー36は、弾性体からなる第1の弾性部材35をラック軸20の円筒孔21内に挿入する作業を容易なものにし、この第1の弾性部材35をタイロッド30と、ラック軸20との間に介在させるのを容易にしている。
挿入部33の端面33aには、当該端面33aから軸方向に突出して形成された第2の弾性部材37が固定されている。図2は、挿入部33の端面33bを正面視した図である。図1及び図2を参照して、第2の弾性部材37は、紙面上下方向に2箇所設けられている。この第2の弾性部材37は、ゴム等の弾性体を端面33bに加硫接着することによって形成、固定されており、挿入部33が円筒孔21に挿入固定された状態で、当該弾性部材37の端面37aが円筒孔21の底面21bに当接するように形成されている。また、第2の弾性部材37は、端面33bを正面視したときに(図2)、挿入部33の軸中心Aを中心とする円弧に沿って周方向に延ばされるとともに軸中心Aを挟んで対称となるように2箇所形成されている。
図1に戻って、端面33bにおける、第2の弾性部材37が接着されている接着面33cには、端面33bから軸方向に突出することで、第2の弾性部材37の内部側に突出する突起部38が形成されている。このように接着面33cに突起部38を設けることで、当該接着面33cの実質的な面積を増やすことができ、その接着力を高めることができる。さらに、突起部38が、第2の弾性部材37の内部側に突出することで、第2の弾性部材37は、突起部38に嵌め合わされるように接着面33cに接着される。このため、第2の弾性部材37に、軸方向以外の他の方向からの荷重が作用したとしても、接着面33cから第2の弾性部材37が脱落するのを防止できる。以上のように、突起部38を設けることで、第2の弾性部材37を接着面33cに対してより強固に接着固定することができる。
このように端面33bに固定された第2の弾性部材37は、上述のように端面37aに当接することで、タイロッド30の一端部側の端面である挿入部33の端面33bと、円筒孔21の底面21bとの間に接触介在している。
また、第2の弾性部材37を上述のように端面33bに加硫接着により形成、固定することで、当該車両用操舵装置10を組み立てる際には、円筒孔21に挿入部33を挿入するだけで、第2の弾性部材37を、挿入部33の端面33bと、円筒孔21の底面21bとの間に接触介在させることができるので、その組み立てが容易となる。
上記のようにタイロッド30が端部に連結されたラック軸20を有する車両用操舵装置10は、前記ステアリングホイールの回転操作に応じたラック軸20及びタイロッド30の軸方向への移動によって前記ナックルアームを回動させ、前記ナックルに支持される操舵車輪の操舵を行うように構成されている。
上記のように構成された本実施形態の車両用操舵装置10において、第1の弾性部材36は、タイロッド30の径方向に配置されて、当該タイロッド30とラック軸20との間で介在し、第2の弾性部材37は、タイロッド30の軸方向に配置されて、当該タイロッド30とラック軸20との間で介在している。すなわち、ラック軸20とタイロッド30との間には、径方向及び軸方向に両弾性部材35,37が介在しているので、前記ナックル(操舵車輪)からタイロッド30に伝達する多様な方向の振動や反力を緩衝することができ、ラック軸20に伝達するのを抑制できる。この結果、上記従来例のように、タイロッドエンドに対して、タイロッドの径方向のみに弾性部材を介在させた場合と比較して、多様な方向からの反力や振動を効果的に緩和することができ、ステアリングホイールに操舵車輪からの振動や反力が伝達するのを効果的に抑制することができる。
また、本実施形態では、両弾性部材35,37をラック軸20と、タイロッド30との間に設けたので、上記従来例のようにタイロッドエンドEとタイロッド本体31との接続部分に振動を緩衝するための弾性部材を設ける必要がない。
通常、タイロッドは、ラック軸とタイロッドエンドとを傾動自在に連結するインナボールジョイントを有しており、タイロッドエンドとタイロッド(タイロッド本体)との接続部分は、車両のサスペンションアーム等と一体に上下動する、いわゆるバネ下重量に影響を及ぼす部分である。一方、ラック軸は、車両側に固定されるためバネ下重量に影響を及ぼさない。すなわち、本実施形態では、バネ下重量に影響を及ぼさないラック軸20側に両弾性部材35,37を設けたので、タイロッドエンド側には前記のような弾性部材を設ける必要がなく、上記従来例と比較して、バネ下重量が低減することができる。その結果、車両の運動性能を向上させることができる。
他方、操舵車輪からの振動等の緩衝効果をさらに高める必要がある場合には、本実施形態の弾性部材35,37に加えて、タイロッドエンド側にも振動を緩衝するための弾性部材を設けてもよく、この場合、上述の理由から、車両の運動性能は多少低下するおそれあるが、操舵車輪からの振動等の緩衝効果をさらに高めることができる。
図4は、本発明の車両用操舵装置の他の実施形態の要部構成を示す部分断面図であり、(a)は、継手部材32に鍔部34を形成せず、タイロッド本体31の有するインナボールジョイントIを直接装着した態様を示している。この場合、継手部材32に鍔部34がないことに加え、円筒孔21の開口縁に形成されたかしめ部21aをかしめた後に、インナボールジョイントIを取り付けることができるので、かしめ部21aをかしめるための作業が容易となる。また、図1のように、ロックナット31b等が不要となり、部品点数を減らすことができるので、コストが低減できる。
また、図4(b)は、インナボールジョイントIと、継手部材32を一体的に形成した態様を示している。この図4(b)において、継手部材32の内部には、軽量化を目的とした中空孔Tが形成されている。このようにインナボールジョイントIと、継手部材32とを、一体に形成することでより部品点数を減らすことができ、よりコストの低減化を図ることができる。
また、上記図4(b)の場合、インナボールジョイントIがかしめ部21aをかしめる際の妨げとなることが考えられるが、周方向に部分的にかしめたり、転造によってかしめ部21aを形成することによって、インナボールジョイントIに妨げられることなく継手部材32をラック軸20に固定することができる。
また、この図4(b)では、円筒孔21に継手部材32を挿入した後に、かしめ部21aを形成することとなるが、この場合、円筒孔21によって比較的薄肉になっているラック軸20の端部付近が、継手部材32の挿入によって補強されるので、かしめ部21aを形成する際にラック軸20の端部付近が変形してしまうのを防止できる。
なお、本発明の車両用操舵装置は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態では、ラックアンドピニオン式の操舵装置の場合を例示して説明したが、例えば、リサーキュレーティングボール式の操舵装置等、他の形式の操舵装置にも適用することができる。
また、上記実施形態では、第2の弾性部材37は、図2のように、挿入部33の端面33bに、所定の円弧に沿って2箇所形成したが、例えば、図3(a)に示すように、環状に形成してもよいし、図3(b)のように、中心に円盤状に形成してもよく、作用する応力等に応じてその形状、位置、大きさは適宜設定することができる。また、この第2の弾性部材37は、ラック軸20の円筒孔21の底面21bに加硫接着してもよい。
本発明の一実施形態である車両用操舵装置の要部構成を示す部分断面図である。 挿入部の端面を正面視した図である。 (a)は、第2の弾性部材の他の形状を示した図であり、(b)は、第2の弾性部材の(a)とは異なる他の形状を示した図である。 (a)は、本発明の車両用操舵装置の他の実施形態の要部構成を示す部分断面図であり、(b)は、(a)と異なる他の実施形態を示す部分断面図である。
符号の説明
10 車両用操舵装置
20 ラック軸(操舵軸)
21 円筒孔
21b 底面
30 タイロッド
33a 外周面
33b 端面
35 第1の弾性部材
36a 内周面
37 第2の弾性部材
38 突起部

Claims (3)

  1. 端部に有底の円筒孔を有し、ステアリングホイールの操舵に応じて軸方向に移動する操舵軸と、
    一端部が前記操舵軸の円筒孔に挿入されて連結されるとともに他端部が操舵車輪を支持するナックルに連結されるタイロッドと、を備えている車両用操舵装置において、
    前記タイロッドの一端部の外周面と前記円筒孔の内周面との間に接触介在し、前記操舵軸と前記タイロッドとを弾性的に連結する第1の弾性部材と、
    前記タイロッドの一端部の端面と前記円筒孔の底面との間に接触介在する第2の弾性部材と、を備えていることを特徴とする車両用操舵装置。
  2. 前記第2の弾性部材は、前記タイロッドの一端部の端面もしくは前記円筒孔の底面のいずれか一方に加硫接着されている請求項1に記載の車両用操舵装置。
  3. 前記タイロッドの一端部の端面もしくは前記円筒孔の底面のいずれか一方の、前記第2の弾性部材が加硫接着されている接着面には、前記第2の弾性部材の内部側に突出する突起部が設けられている請求項2に記載の車両用操舵装置。
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