JP2012206565A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ラック軸周りを大型化することなく、かつボールジョイントとハウジングとの打音を防止できるラックエンド支持構造を有する電動パワーステアリング装置を提供する。
【解決手段】ラック軸14とピニオン軸からなるステアリング機構と、このラック軸14の両端に設けられたボールジョイント14cと、ラック軸14とピニオン軸を保持するラックハウジング15と、このラックハウジング15とボールジョイント14cとの間に設けたストッパと、ラック軸14を摺動支持するラックブッシュ21とからなる電動パワーステアリング装置において、前記ストッパと前記ラックブッシュ21とを一体に形成した衝撃緩衝部材を、前記ラック軸14上かつ前記ラックハウジング15と前記ボールジョイント14cとの間に設けた。
【選択図】図2
【解決手段】ラック軸14とピニオン軸からなるステアリング機構と、このラック軸14の両端に設けられたボールジョイント14cと、ラック軸14とピニオン軸を保持するラックハウジング15と、このラックハウジング15とボールジョイント14cとの間に設けたストッパと、ラック軸14を摺動支持するラックブッシュ21とからなる電動パワーステアリング装置において、前記ストッパと前記ラックブッシュ21とを一体に形成した衝撃緩衝部材を、前記ラック軸14上かつ前記ラックハウジング15と前記ボールジョイント14cとの間に設けた。
【選択図】図2
Description
本発明は、車両用の電動パワーステアリング装置に関する。
自動車の操舵装置である電動パワーステアリング装置は、ラック・ピニオン式ステアリング機構のラック軸の両端に設けられたタイロッドを介して連結され、このタイロッドに連結された操向車輪の向きを変えられるようになっている。このタイロッドには、玉継手(ボールジョイント)が用いられ、ラック軸の摺動に伴って直線運動をするラック軸の端部と操向車輪との間での力伝達が行えるようになっている(特許文献1)。
通常、このラック・ピニオン式ステアリング機構には、ラック軸の移動を制限(ストロークエンド)ストッパがラック軸を摺動可能に支持するラックハウジングの両端に設けられており、ストロークエンド時に、ボールジョイントがストッパに当接することで、ラック軸の移動を制限している。
また、ボールジョイントがストッパに当接した際には打音が発生する場合があり、通常、このストッパには衝撃緩衝(ダンパ)として樹脂が用いられ、打音対策がされている。最近の電動パワーステアリング装置は、中型や大型乗用車の車両重量の大きな車両にも実用されつつあり、衝撃吸収のため弾性体を使用したストッパが用いられている(特許文献2)。
通常、このラック・ピニオン式ステアリング機構には、ラック軸の移動を制限(ストロークエンド)ストッパがラック軸を摺動可能に支持するラックハウジングの両端に設けられており、ストロークエンド時に、ボールジョイントがストッパに当接することで、ラック軸の移動を制限している。
また、ボールジョイントがストッパに当接した際には打音が発生する場合があり、通常、このストッパには衝撃緩衝(ダンパ)として樹脂が用いられ、打音対策がされている。最近の電動パワーステアリング装置は、中型や大型乗用車の車両重量の大きな車両にも実用されつつあり、衝撃吸収のため弾性体を使用したストッパが用いられている(特許文献2)。
最近の電動パワーステアリング装置は、中型や大型乗用車の車両重量の大きな車両にも実用されつつあり、これに伴い、モータの大型化も進み、ストロークエンド付近でモータのイナーシャによりラック軸が移動するため、ボールジョイントがラックストッパに当接する際の衝撃も大きくなり、この衝撃を効果的に吸収することが要求されている。
そこで、ラック軸周りを大型化することなく、かつボールジョイントとハウジングとの打音を防止できるラックエンド支持構造を有する電動パワーステアリング装置を提供することを課題とする。
そこで、ラック軸周りを大型化することなく、かつボールジョイントとハウジングとの打音を防止できるラックエンド支持構造を有する電動パワーステアリング装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、ラック軸とピニオン軸からなるステアリング機構と、このラック軸の両端に設けられたボールジョイントと、前記ラック軸とピニオン軸を保持するラックハウジングと、このラックハウジングと前記ボールジョイントの間に設けたラックストッパと、前記ラック軸を摺動支持するラックブッシュとからなる電動パワーステアリング装置において、前記ラックストッパと前記ラックブッシュを一体に形成した衝撃緩衝部材を、前記ラック軸上かつ前記ラックハウジングと前記ボールジョイントとの間に設けたことを要旨としている。
本発明の構造によれば、前記ラックストッパと前記ラックブッシュを一体に形成した衝撃緩衝部材により、ボールジョイントがストロークエンドに達した際、ボールジョイントとラックハウジングとの間に介在する衝撃緩衝部材を構成する、ラックストッパで衝撃を吸収すると共に、ラック軸を摺動支持するラックブッシュも変形して衝撃を吸収するので、より強い衝撃力を吸収できる。
請求項2に記載の発明は、前記ラック軸の端部の前記ボールジョイントとの間に形成した凹部と、この凹部に前記衝撃緩衝部材を嵌着したことを要旨としている。
即ち、衝撃緩衝部材を凹部に設けたので、ボールジョイントがストロークエンドに達した際の衝撃が衝撃緩衝部材のラックストッパからラックブッシュに伝わり、ラックブッシュでも衝撃を受けるので、衝撃緩衝部材の径方向の変形を少なくできる。これにより衝撃緩衝部材による衝撃吸収のための剛性を保つことができる。
即ち、衝撃緩衝部材を凹部に設けたので、ボールジョイントがストロークエンドに達した際の衝撃が衝撃緩衝部材のラックストッパからラックブッシュに伝わり、ラックブッシュでも衝撃を受けるので、衝撃緩衝部材の径方向の変形を少なくできる。これにより衝撃緩衝部材による衝撃吸収のための剛性を保つことができる。
ラック軸周りを大型化することなく、かつボールジョイントとハウジングとの打音を防止できるラックエンド支持構造を有する電動パワーステアリング装置を提供できる。
以下では、本発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。本実施形態では、ステアリング装置がパワーステアリング装置である場合に則して説明するが、これに限らず、例えば、マニュアル操舵のステアリング装置であってもよい。
図1は、本発明の第1の実施形態のステアリング装置の概略構成を示す模式図である。図1を参照して、ステアリング装置1は、操舵輪2を操舵するためのラックアンドピニオン式のステアリング装置として構成されている。ステアリング装置1は、操舵部材としてのステアリングホイール3に加えられる操舵トルクを伝達するステアリングシャフト4と、ステアリングシャフト4からの操舵トルクにより操向輪2を操舵するためのラックアンドピニオン機構からなる操舵機構5と、ステアリングシャフト4および操舵機構5の間に設けられてこの間において回転を伝達する軸継手としての中間軸6とを有している。
図1は、本発明の第1の実施形態のステアリング装置の概略構成を示す模式図である。図1を参照して、ステアリング装置1は、操舵輪2を操舵するためのラックアンドピニオン式のステアリング装置として構成されている。ステアリング装置1は、操舵部材としてのステアリングホイール3に加えられる操舵トルクを伝達するステアリングシャフト4と、ステアリングシャフト4からの操舵トルクにより操向輪2を操舵するためのラックアンドピニオン機構からなる操舵機構5と、ステアリングシャフト4および操舵機構5の間に設けられてこの間において回転を伝達する軸継手としての中間軸6とを有している。
ステアリングシャフト4は、ステアリングコラム7の内部を挿通し、ステアリングコラム7により回転自在に支持されている。ステアリングコラム7はブラケット8を介して車体9に支持されている。ステアリングシャフト4の一方の端部にステアリングホイール3が連結され、ステアリングシャフト4の他方の端部に中間軸6が連結されている。
中間軸6は、動力伝達軸10と、中間軸6の一方の端部に設けられた自在継手11と、中間軸6の他方の端部に設けられた自在継手12とを有している。
中間軸6は、動力伝達軸10と、中間軸6の一方の端部に設けられた自在継手11と、中間軸6の他方の端部に設けられた自在継手12とを有している。
操舵機構5は、入力軸としてのピニオン軸13と、自動車の横方向(直進方向と直交する方向である。)に延びる転舵軸としてのラック軸14と、ピニオン軸13およびラック軸14を支持するラックハウジング15とを有している。ラックハウジング15は、車体9に固定されている。ピニオン軸13のピニオン歯13aと、ラック軸14のラック歯14aとが互いに噛み合っている。
ピニオン軸13は、ラックハウジング15に回動自在に支持されている。また、ラック軸14は、その軸方向Sに関して直線往復移動自在にラックハウジング15に支持されている。ラックハウジング15の両端部15a,15bから、ラック軸14の軸方向Sに関してのラック軸14の両端部14bが突出している。これら両端部14bには、継手部材としての一対のボールジョイントユニット14cが設けられている。各ボールジョイントユニット14cに、タイロッドおよびナックルアーム(図示せず)を介して、対応する操向輪2が連動するように連結されている。
ステアリングホイール3が操舵されると、その操舵トルクがステアリングシャフト4および中間軸6を介して操舵機構5に伝達される。ステアリングホイール3の回動に連動して中間軸6およびピニオン軸13が回動し、これに伴ってラック軸14がその軸方向Sに沿って移動する。これにより、操向輪2を操舵することができる。
ステアリング装置1は、操舵トルクに応じて操舵補助力を得られるようになっている。すなわち、ステアリング装置1は、操舵トルクを検出するトルクセンサ16と、制御部としてのECU(Electronic
Control Unit :電子制御ユニット)17と、操舵補助用の電動モータ18と、伝動装置としての減速機19とを有している。本実施形態では、電動モータ18および減速機19は、ステアリングコラム7に関連して設けられている。
ステアリング装置1は、操舵トルクに応じて操舵補助力を得られるようになっている。すなわち、ステアリング装置1は、操舵トルクを検出するトルクセンサ16と、制御部としてのECU(Electronic
Control Unit :電子制御ユニット)17と、操舵補助用の電動モータ18と、伝動装置としての減速機19とを有している。本実施形態では、電動モータ18および減速機19は、ステアリングコラム7に関連して設けられている。
トルクセンサ16は、ステアリングホイール3からステアリングシャフト4に作用する操舵トルクを検出する。トルク検出結果は、ECU17に与えられる。ECU17は、上述のトルク検出結果や図示しない車速センサから与えられる車速検出結果等に基づいて、電動モータ18を制御する。
ステアリングホイール3が操作されると、操舵トルクがトルクセンサ16により検出され、トルク検出結果および車速検出結果等に応じて電動モータ18が操舵補助力を発生させる。操舵補助力は、減速機19を介してピニオン軸13に伝達される。これとともに、ステアリングホイール3の動きも、操舵機構5に伝わる。その結果、操向輪2が操舵されるとともに、操舵が補助される。
ステアリングホイール3が操作されると、操舵トルクがトルクセンサ16により検出され、トルク検出結果および車速検出結果等に応じて電動モータ18が操舵補助力を発生させる。操舵補助力は、減速機19を介してピニオン軸13に伝達される。これとともに、ステアリングホイール3の動きも、操舵機構5に伝わる。その結果、操向輪2が操舵されるとともに、操舵が補助される。
本実施形態の操舵機構5は、上述のピニオン軸13と、上述のラック軸14と、ラック軸14の軸方向中央部を収容し車体9に支持されたハウジングとしての上述のラックハウジング15とを有している。
ラック軸14は、長尺の棒状部材である。軸方向Sに関してのラック軸14の両端部14bには、ラック歯14aが形成されておらず、両端部14bは、例えば、断面円形等の断面丸形に形成されている。軸方向Sに関してのラック軸14の中間部の外周面は、断面円弧形状をなす湾曲部と、軸方向Sに平行な平坦部とを有している。この平坦部にラック歯14aが形成されている。
ラック軸14は、長尺の棒状部材である。軸方向Sに関してのラック軸14の両端部14bには、ラック歯14aが形成されておらず、両端部14bは、例えば、断面円形等の断面丸形に形成されている。軸方向Sに関してのラック軸14の中間部の外周面は、断面円弧形状をなす湾曲部と、軸方向Sに平行な平坦部とを有している。この平坦部にラック歯14aが形成されている。
ラックハウジング15は、筒状をなし、ラック軸14の軸方向Sに沿って延びている。ラックハウジング15には、ラック軸14が挿通されている。ラックハウジング15は、その長手方向(軸方向Sに相当する。)に関する第1および第2の端部15a,15bと、これら両端部15a,15bの間に配置された中間部15cとを有している。
ラックハウジング15の中間部15cは、軸受(図示せず)を介してピニオン軸13を回動自在に支持している。ピニオン軸13は、第1の端部15aに相対的に近くなるように配置され、第2の端部15bに相対的に遠くなるように配置されている。
ラックハウジング15の中間部15cは、軸受(図示せず)を介してピニオン軸13を回動自在に支持している。ピニオン軸13は、第1の端部15aに相対的に近くなるように配置され、第2の端部15bに相対的に遠くなるように配置されている。
また、操舵機構5は、ラック軸14をその軸方向Sに摺動自在に支持する筒状の第1および第2のラックブッシュ20,21と、一対のラックストッパ22と、ラック軸支持装置23とを有している。なお、本発明の衝撃緩衝部材は第1のラックブッシュ20とラックストッパ22から構成され、一体に形成されている。第2のラックブッシュ21とラックストッパ22についても同様に一体に形成されている。
ラック軸支持装置23は、ラック軸14をピニオン軸13側となる所定の付勢方向Fに付勢しながらラック軸14を軸方向Sに移動自在に支持している。ラック軸支持装置23は、ラックハウジング15の長手方向に関して、ラックハウジング15の中間部15cであってピニオン軸13と同じ位置に配置されている。ラック軸14の軸方向Sに直交する方向であって所定の付勢方向Fに関して、ラック軸支持装置23とピニオン軸13とは、ラック軸14を挟んで互いに反対側に配置されている。
ラック軸支持装置23は、ラック軸14をピニオン軸13側となる所定の付勢方向Fに付勢しながらラック軸14を軸方向Sに移動自在に支持している。ラック軸支持装置23は、ラックハウジング15の長手方向に関して、ラックハウジング15の中間部15cであってピニオン軸13と同じ位置に配置されている。ラック軸14の軸方向Sに直交する方向であって所定の付勢方向Fに関して、ラック軸支持装置23とピニオン軸13とは、ラック軸14を挟んで互いに反対側に配置されている。
ラック軸支持装置23は、ラックハウジング15に設けられて保持孔24aを区画する筒部材24と、保持孔24a内に移動自在に保持されてラック軸14を受ける支持部材としてのサポートヨーク25と、サポートヨーク25をピニオン軸13に向けて付勢する付勢部材としてのばね部材26と、ばね部材26を受ける受け部材27とを有している。
筒部材24はラックハウジング15の中間部15cに一体に形成されている。保持孔24aは、上述の付勢方向F、すなわち、ラック軸14の軸方向Sに直交する方向であり且つピニオン軸13の軸方向に直交する方向に平行に延びている。保持孔24aの一端がラックハウジング15の中間部15cの内部に開口している。保持孔24aの他端に受け部材27が固定されている。保持孔24aの内部にばね部材26とサポートヨーク25とが収容されている。
筒部材24はラックハウジング15の中間部15cに一体に形成されている。保持孔24aは、上述の付勢方向F、すなわち、ラック軸14の軸方向Sに直交する方向であり且つピニオン軸13の軸方向に直交する方向に平行に延びている。保持孔24aの一端がラックハウジング15の中間部15cの内部に開口している。保持孔24aの他端に受け部材27が固定されている。保持孔24aの内部にばね部材26とサポートヨーク25とが収容されている。
サポートヨーク25は、円柱形状をなしている。サポートヨーク25の軸線が保持孔24aの延びる方向に平行に配置されている。この方向に平行に、サポートヨーク25は自在に移動できるようになっている。サポートヨーク25の軸線が延びる方向に関して、サポートヨーク25の一端がラック軸14に摺動自在に接していて、他端がばね部材26に接している。ばね部材26は、サポートヨーク25の他端と受け部材27との間に弾性圧縮変形を受けた状態で介在している。ばね部材26は、サポートヨーク25を押圧付勢し、ひいては、サポートヨーク25を介してラック軸14をピニオン軸13に向けて付勢している。
本発明の第1のラックブッシュ20は、ピニオン軸13に相対的に近い第1の端部14aに保持されている。第2のラックブッシュ21は、ラック軸14の第2の端部15bに保持されている。本実施形態のステアリング装置1では、ラック軸14の両端部14bの周囲に配置された部材は、第1および第2のラックブッシュ20,21を除いて、互いに同様に構成されている。以下では、一方の端部14bを中心に説明する。他方の端部14bにおいて一方の端部14bと同様の構成については、同じ符号を付して説明を省略する。
図2は、図1に示すステアリング装置1の軸方向に沿って見たときの第2のラックブッシュ付近のラック軸端面部の一部断面図を示す。
ラック軸14の第2の端部14aは、保持凹部14cを有している。保持凹部14cは、ラックブッシュ21を保持している。保持凹部14cは、円筒面からなる外周面14dと、この外周面14dの一端から径方向外方へ延びる側壁14aとを有している。
ラック軸14の第2の端部14aは、保持凹部14cを有している。保持凹部14cは、ラックブッシュ21を保持している。保持凹部14cは、円筒面からなる外周面14dと、この外周面14dの一端から径方向外方へ延びる側壁14aとを有している。
ラックブッシュ21は、ラック軸14の軸方向Sに関して、保持凹部14cの開口端と側壁14aとの間に配置されて、ボールジョイントユニット14c(図3参照)の一部と当接することによりラックブッシュ21を軸方向に移動を規制するためネジ止めされている。ラックブッシュのボールジョイント側の円筒環21bの側面とは、ラックハウジング15aと当接することにより、ラック軸14の軸方向Sに関してのラックハウジング15に対するラック軸14の移動範囲を規制する。
ラックブッシュ21は摺動性に優れ弾性を有する合成樹脂部材、例えば熱可塑性ポリエステル系エラストマー(TPEE)、ポリアミド樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリエチレン樹脂により形成されている。ラックブッシュ21は、支持孔35を有している。この支持孔35をラック軸14が貫通している。支持孔35は、外周面を有している。この外周面が、ハウジング内周部を軸方向Sに摺動自在に支持している
また、ラックブッシュ21の外周面29とハウジング内周面28aとの間には所定量の隙間が開けられている。また、外周面29と内周面28aとの間に、環状の弾性部材21bが、圧縮弾性変形した状態で介在している。これにより、ラックブッシュ21は、弾性支持されている。弾性体21bの弾性反発力に抗してのラックブッシュ21を移動させることにより、ラックブッシュ20をラック軸14の任意の径方向に保持孔28内で移動させることができるようになっている。
図3を参照して、ラックブッシュ21は、ハウジング端面とボールジョイントに挟まれてラック軸14の軸方向に弾性変形を受けてさらに、半径方向に力を分散し、バランスしながらラック軸の衝撃力を吸収する。即ちボールジョイントからの衝撃力を最初に、軸方向に受けて変形変位ができる構造になっている。これは衝撃エネルギーは変位量が大きいほど吸収エネルギーが大きいが、変位量が大きくなると弾性体の強度耐久性が低下するため、適正に調整が必要となる。そこで軸方向長さの長い弾性体として圧縮弾性率が一方向の弾性率に対して変位量増加することを利用して、変位量と弾性値を両立させる構造にできる。
さらに、別の実施例の構造として、図3に示すようにラックのストロークエンドをラックハウジング15の内径部にさらに凸部を設けラックブッシュ端面15bと当接して、ラック軸のS方向の移動を規制させてもよい。これにより、ラック軸14の操舵性の向上と同時に、圧縮時の弾性体21bの効果的な圧縮時に確実に圧縮変形させることにより、衝撃の吸収が出来る。
1…ステアリング装置、13…ピニオン軸、14…ラック軸14、14b…(ラック軸
の)端部、15…ラックハウジング(ハウジング)、15a…第1の端部、22…ラックストッパ、23…ラック軸支持装置、F…所定の付勢方向、S…軸方向、X1…第1の方向(平行な方向)、X2…第2の方向(直交する方向)
の)端部、15…ラックハウジング(ハウジング)、15a…第1の端部、22…ラックストッパ、23…ラック軸支持装置、F…所定の付勢方向、S…軸方向、X1…第1の方向(平行な方向)、X2…第2の方向(直交する方向)
Claims (2)
- ラック軸とピニオン軸からなるステアリング機構と、このラック軸の両端に設けられたボールジョイントと、前記ラック軸とピニオン軸を保持するラックハウジングと、このラックハウジングと前記ボールジョイントの間に設けたラックストッパと、前記ラック軸を摺動支持するラックブッシュとからなる電動パワーステアリング装置において、前記ラックストッパと前記ラックブッシュとを一体に形成した衝撃緩衝部材を、前記ラック軸上かつ前記ラックハウジングと前記ボールジョイントとの間に設けたことを特徴とする電動パワーステアリング装置。
- 前記ラック軸の端部の前記ボールジョイントとの間に形成した凹部と、この凹部に前記衝撃緩衝部材を嵌着したことを特徴とする請求項1に記載の電動パワーステアリング装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015182713A (ja) * | 2014-03-26 | 2015-10-22 | 株式会社ショーワ | 操舵装置 |
CN110304129A (zh) * | 2019-06-24 | 2019-10-08 | 中国第一汽车股份有限公司 | 一种转向器及车辆 |
US10988171B2 (en) | 2019-04-04 | 2021-04-27 | Honda Motor Co., Ltd. | Steering rack stopper |
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2011
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