JPH0395255A - 難燃性樹脂組成物 - Google Patents

難燃性樹脂組成物

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JPH0395255A
JPH0395255A JP23261489A JP23261489A JPH0395255A JP H0395255 A JPH0395255 A JP H0395255A JP 23261489 A JP23261489 A JP 23261489A JP 23261489 A JP23261489 A JP 23261489A JP H0395255 A JPH0395255 A JP H0395255A
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iii
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勝 岡本
Yasunori Ichikawa
市川 保則
Shunei Inoue
井上 俊英
Toru Yamanaka
亨 山中
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 く産業上の利用分野〉 本発明は優れた耐熱性、難燃性および機械的性質を有す
る戒形品を与え得る難燃性樹脂組或物に関するものであ
る。
〈従来の技術〉 近年プラスチックの高性能化に対する要求がますます高
まり、種々の新規性能を有するボリマが数多く開発され
、市場に供されているが、中でも分子鎖の平行な配列を
特徴とする光学異方性の液晶ボリマが優れた流動性と機
械的性質を有する点で注目されている。しかしながら、
この液晶ボリマとしてこれまで知られているものは荷重
たわみ温度が低く、耐熱性が必ずしも十分でなかったり
、耐熱性は良好であるが、融点が高すぎて400℃以上
でないと戒形できなかったりして耐熱性と戒形性のバラ
ンスを有したボリマを得ることは困難であった。
一方、多くの熱可塑性ポリマは液晶ポリマに比して、戒
形時の流動性と機械的性質に劣り、耐熱性も必ずしも十
分でないことが知られている。
このため、熱可塑性ポリマの戒形時の流動性や機械的性
質を向上させるために、種々の液晶ポリマを添加し、組
或物とすることが提案されている(特開昭56−115
357号公報、特開昭57−51739号公報など)。
また、一般に液晶ポリエステルは耐燃焼性を持っており
、直接火炎にさらされると自己発泡的に炭化層を形戒す
る性質がある事が(Hater−ials Engin
eering誌1980年2月号「発泡防火塗料:火災
に対する最も重要な防御法について」〉等で知られてい
る。しかしながら、液晶ポリエステルと熱可塑性樹脂を
配合した場合、熱可塑性樹脂の比率が多くなってくると
、難燃性(特に薄肉或形品)が十分でない事がわかった
く発明が解決しようとする課題〉 そこで、特公昭56−180l6号公報記載液晶ボリマ
ーや特公昭47−47870号公報記載液晶ポリマーと
熱可塑性ポリマーからなる組成物に有機臭素化合物系難
燃剤及びアンチモン化合物を添加した結果、耐熱性の向
上効果が不十分であったり、配合時の加工温度が高すぎ
て熱可塑性ボリマや難燃剤自身が分解し、実用的な組或
物が得られない事や、機械的性質が劣るなどの問題があ
る事がわかった。
本発明は上述の問題を解消し、耐熱性、難燃性および機
械的性質にすぐれ、難燃性の改良された樹脂組或物を得
ることを課題とする。
く課題を解決するための手段〉 本発明者らは上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、
本発明に到達した。
すなわち本発明は、 (A)下記(I)、(II>、(V)の構造単位および
(III)、( IV )から選ばれた一種以上の構造
単位からなる荷重たわみ温度が150〜280℃のサー
モト口ビック液晶ポリエステルl〜99重量%と、 (B)ポリアミド、ポリオキシメチレン、ポリカーボネ
ート、ポリアリレンオキサイド、半芳香族ポリエステル
、ポリアリレンスルフィド、ポリスルホン、ポリエーテ
ルスルホン、非晶性ポリアリレート、ポリエーテルエー
テルケトンから選ばれた一種以上の熱可塑性樹脂99〜
1重量% からなる樹脂組或物100重量部に対して、+o−X−
0−}− ・・・(III) +O  CH2CH2  0一 ・・・(IV) から選ばれた一種以上の基を示し、構造単位(V>のカ
ルボニル基は互いにバラあるいはメタ位の関係にあり、
その65モル%以上がパラ位である。また構造単位(V
)は構造単位[ (It) + (III) + (I
V) ]と実質的に等モルである。) (C)充填剤0〜200重量部、 (D)有機臭素化合物0.5〜50重量部、(E)アン
チモン化合物0〜30重量部を含有せしめてなることを
特徴とする難燃性樹脂組成物を提供するものである。
本発明におけるサーモトロビック液晶ポリエステル(A
)の上記構造単位(I>は、p−ヒドロキシ安息香酸か
ら生或したポリエステルの構造単位を、上記構造単位(
n)は4,4“ジヒドロキシビフエニルから生或した構
造単位を、上記構造単位(III)はハイドロキノン、
tープチルハイドロキノン、フエニルハイドロキノン、
2,6−ジヒドロキシナフタレンから選ばれた一種以上
のジヒドロキシ化合物から生戒した構造単位を、(IV
)はエチレングリコールから生或した構造単位を、(V
)はテレフタル酸および/またはイソフタル酸から生或
した構造単位を各々示す。
本発明のサーモト口ビック液晶ポリエステル(A)は上
記構造単位(I>、(II)、(V)および上記構造単
位(I[I)、(XV)から選ばれた一種以上の構造単
位からなる共重合体である。
上記構造単位(I>、<n>、(III)および(IV
)の共重合量は次の共重合量であることが好ましい。
すなわち、構造単位(IV)を含む場合は、耐熱性、難
燃性および機械的性質の点から上記構造単位[ (I)
+ (I[>+ (I[I) ]は、[(I)+ (I
I> + (III) + (IV) ]ノ77 〜9
5モル%が好ましく、82〜92モル%がさらに好まし
い。また、構造単位( IV >は[ (I>+ (u
)+ ( m ) + (IV) ] (7)2 3ヘ
5モル%カ好;h Lく、l8〜8モル%がさらに好ま
しい。また、構造単位(工)/ [ (II)+ (I
II> ]のモル比は耐熱性と流動性の点から好ましく
は75/25〜95/5であり、より好ましくは78/
22〜93/7である。また構造単位(V)は構造単位
[ (I[> + (III) + (IV) 1と実
質的に等モルである。
一方、上記構造単位(IV)を含まない場合は流動性の
点から上記構造単位(I)は[(工〉+ (II>+ 
(m)]の40〜90モル%であることが好ましく、6
0〜85モル%であることが特に好ましい。また、上記
構造単位(■)/(III>のモル比は9/1〜1/9
が好ましく、耐熱性と流動性の点から7.5/2.5〜
4/6がより好ましい。さらにこの場合、構造単位(I
IHとしては2.6−ジヒドロキシナフタレンから生或
したものが最も好ましい。また、この場合、構造単位(
V)は構造単位[(n)+(■〉]と実質的に等モルで
ある。
本発明におけるサーモトロピック液晶ポリエステル(A
>は、荷重たわみ温度が150〜280℃であることが
必須であり、190〜280℃が好ましい。
荷重たわみ温度が150℃未満では耐熱性の向上効果が
不充分であり、280℃を越えると配合時に熱可塑性ポ
リマが熱分解したり、得られた樹脂組或物の或形温度が
高くなるという問題が発生する。
ここで荷重たわみ温度はASTM  D648に基づき
、1/8″x1/2” x5″′の試験片をl3.6k
g/Jの応力で測定した値である。
本発明におけるサーモトロビック液晶ポリエステル(A
)の製造方法は、特に制限がなく、公知のポリエステル
の重縮合法に準じて製造できる。
例えば上記構造単位(IV)を含まない場合は(III
)〜(4〉、構造単位(IV)を含む場合は(5〉の製
造方法が好ましく挙げられる。
(III)p−アセトキシ安息香酸、4.4″−ジアセ
トキシビフエニル、パラアセトキシベンゼンなどの芳香
族ジヒドロキシ化合物のジアシル化物とテレフタル酸な
どの芳香族ジカルボン酸から脱酢酸重縮合反応によって
製造する方法。
(2)p−ヒドロキシ安息番酸、4.4一一ジヒドロキ
シビフェニル、ハイドロキノンなどの芳香族ジヒドロキ
シ化合物、テレフタル酸などの芳香族ジカルボン酸に無
水酢酸を反応させて、フェノール性水酸基をアシル化し
た後、脱酢酸重縮合反応によって製造する方法。
(3)p−ヒドロキシ安息香酸のフェニルエステル、4
.4゛−ジヒドロキシビフェニル、ハイドロキノンなど
の芳香族ジヒドロキシ化合物とテレフタル酸などの芳香
族ジカルボン酸のジフェニルエステルから脱フェノール
重縮合反応により製造する方法。
(4)p−ヒドロキシ安息香酸およびテレフタル酸など
の芳香族ジカルボン酸に所望量のジフエニルカーボネー
トを反応させてそれぞれジフェニルエステルとした後、
4.4゛−ジヒドロキシビフェニル、ハイドロキノンな
どの芳香族ジヒドロキシ化合物を加え、脱フェノール重
縮合反応により製造する方法。
(5)エチレングリコールとテレフタル酸および/また
はイソフタル酸からなるポリエステルやオリゴマあるい
はテレフタル酸および/またはイソフタル酸のビス(β
−ヒドロキシェチル〉エステルの存在下で(III〉ま
たは(2〉の方法により製造する方法。
重縮合反応に使用する触媒としては、酢酸第一錫、テト
ラブチルチタネート、酢酸カリウム、二酸化アンチモン
、マグネシウム、酢酸ナトリウムなどの金属化合物が代
表的であり、とりわけ脱フェノール重縮合の際に有効で
ある。
本発明のサーモトロビック液晶ポリエステル(A>は、
ペンタフルオロフェノール中で対数粘度を測定すること
が可能なものであり、その際には0.1r/djの濃度
で60℃で測定した値で0.5dIJ/g以上が好まし
く、特に上記構造単位(IV)を含む場合は1.0〜3
.Od.Q /gが好ましく、上記構造単位(IV)を
含まない場合は2.0〜10.OdF/gが好ましい。
また、本発明の芳香族ポリエステルの溶融粘度は10〜
20,○00ポイズが好ましく、特に20〜10,00
0ボイズがより好ましい。
なお、この溶融粘度はぐ液晶開始温度+40℃〉ですり
速度1,000 (III/秒)の条件下で高化式フロ
ーテスターによって測定した値である。
なお、本発明の芳香族ポリエステルを重縮合する際には
上記構造単位(I)、(II>、(III)・、(IV
)および(V)を構戒する或分以外に、2.6−ナフタ
レンジカルボン酸、4,4“ジフェニルジカルボン酸、
3,3゛−ジフェニルジカルボン酸、3.4”−ジフェ
ニルジカルボン酸、2,2゛−ジフェニルジカルボン酸
、1.2−ビス{フエノキシ}エタン−4.4″一ジカ
ルボン酸、1,2−ビス(2−クロルフェノキシ〉エタ
ン−4.4“−ジカルボン酸、4,4゛−ジフエニルエ
ーテルジカルボン酸などの芳香族ジカルボン酸、ヘキサ
ヒドロテレフタル酸などの脂環式ジカルボン酸、レゾル
シン、クロルハイドロキノン、メチルハイドロキノン、
2.7−ジヒドロキシナフタレンなどの芳香族ジヒドロ
キシ化合物、m−オキシ安息香酸、2,6−オキシナフ
トエ酸などの芳香族オキシカルボン酸およびp−アミン
フェノール、p−アミノ安息香酸などを本発明の目的を
損なわない程度の少割合の範囲でさらに共重合せしめる
ことができる。
本発明の樹脂組成物においては、ポリアミド、ポリオキ
シメチレン、ポリカーボネート、ポリアリレンオキサイ
ド、半芳香族ポリエステル、ポリアリレンスルフィド、
ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、非晶性ポリアリ
レート、ポリエーテルエーテルケトンから選ばれた一種
以上の熱可塑性樹脂(B)が必須或分であり、荷重たわ
み温度190℃未満が好ましい。
熱可塑性樹脂(B)の好ましい具体例としては下記のも
のが挙げられる。
ポリアミドとしては、ナイロン6、ナイロン46、ナイ
ロン66、ナイロン610、ナイロン11、ナイロン1
2などおよびこれらの共重合体などが挙げられる。ポリ
オキシメチレンとしては、ポリオキシメチレンホモポリ
マおよび主鎖の大部分がオキシメチレン連鎖よりなるコ
ボリマが挙げられる。ポリカーボネートとしては、ビス
(4−ヒドロキシフェニル〉、ビス(3.5−ジアルキ
ル−4−ヒドロキシフェニル)またはビス〈3.5−ジ
ハロ−4−ヒドロキシフェニル〉置換を含有する炭化水
素誘導体をベースとするポリカーボネートが好ましく、
2.2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(ビ
スフェノールA)をベースとするポリカーボネートが特
に好ましい。ポリアリレンオキサイドとしては、ボリ(
2,6−ジメチルー1.4−フェニレン〉エーテル、2
.6−ジメチルフェノール/2.3.6−トリメチルフ
ェノール共重合体、2,6−ジメチルフェノール/2,
3.6−トリエチルフェノール共重合体などが挙げられ
る。
ポリアリレンオキサイドにはボリスチレン、耐衝撃ポリ
スチレンなどのスチレン系樹脂を添加することができる
半芳香族ポリエステルとしては、ポリエチレンテレフタ
レート、ポリブチレンチレフタレートなどのポリアルキ
レンテレフタレートなどが挙げられる。
ポリアリレンスルフィドとしては、ポリバラフェニレン
スルフイドなどが挙げられる。
ポリスルポンとしては構造式 で表わされるものなどが挙げられる。
ポリエーテルスルホンとしては構造弐 〇 または り などが挙げられる。
非晶性ポリアリレートとしては、構造式で表わされるも
のなどが挙げられる。
ポリエーテルエーテルケトンとしては、′ts造式、 で表わされるものなどが挙げられる。
本発明に用いる熱可塑性樹脂(B)として、上記のうち
ポリアミド、ポリカーボネート、半芳香族ポリエステル
、非晶性ポリアリレート、ポリアリレンスルフィドが特
に好ましく使用できる。
本発明において、サーモトロビック液晶ポリエステル(
A)の配合量は1〜99重量%、好ましくは5〜95重
量%に、熱可塑性樹脂(B)の配合量は99〜1重量%
、好ましくは95〜5重量%にする必要がある。サーモ
トロビック液晶ポリエステル(A>が1重量%未溝では
耐熱性、流動性および機械的性質が不充分であり、99
重量%を越えると機械的性質の異方性が大きくなる。
本発明において用いることができる(C)或分の充填剤
としては、ガラス繊維、炭素繊維、芳香族ポリアミド繊
維、チタン酸カリウム繊維、石コウ繊維、黄銅繊雑、ス
テンレス繊維、スチール繊維、セラミックス繊維、ボロ
ンウイス力繊維、マイ力、タルク、シリカ、炭酸カルシ
ウム、ガラスビーズ、ガラスフレーク、ガラスマイクロ
バルーン、クレー、ワラステナイト、酸化チタン等の繊
維状、粉状、粒状あるいは板状の無機フイラーが挙げら
れる。
上記充填剤中、ガラス繊維が好ましく使用される。ガラ
ス繊維の種類は、一般に樹脂の強化用に用いるものなら
特に限定はなく、例えば長繊維タイプや短繊維タイプの
チョップトストランド、ミルドファイバーなどから選択
して用いることができる。また、ガラス繊維はエチレン
/酢酸ビニル共重合体などの熱可塑性樹脂、エポキシ樹
脂などの熱硬化性樹脂で被覆あるいは集束されていても
良く、またシラン系、チタネート系などのカップリング
剤、その他の表面処理剤で処理されていても良い。
充填剤を添加する場合の量は、サーモ1−ロビック液晶
ポリエステルと熱可塑性樹脂からなる樹脂組或物100
重量部当り、200重量部以下であり、より好ましくは
100重量部以下である。
本発明において(D)或分として用いられる有機臭素化
合物は、分子中に臭素原子を有するものであり、通常難
燃剤として使用されている公知の有機臭素化合物を意味
し、特に臭素含有量20重量%以上のものが好ましい。
具体的にはへキサブロモベンゼン、ペンタブロモトルエ
ン、ヘキサブロモビフェニル、デカブロモビフ工二ル、
ヘキサブ口モシクロデカン、デカブロモジフェニルエー
テル、オクタブロモジフェニルエーテル、ヘキサブロモ
ジフエニルエーテル、ビス(ペンタブロモフェノキシ)
エタン、エチレンビスー(テトラブロモフタルイミド〉
、テトラブロモビスフェノールA等の低分子量有機臭素
化合物、臭素化ポリカーボネート(例えば臭素化ビスフ
ェノールAを原料として製造されたポリカーボネートオ
リゴマーあるいはそのビスフェノールAとの共重合物〉
、臭素化エポキシ化合物(例えば臭素化ビスフェノール
Aとエビクロルヒドリンとの反応によって製造されるジ
エポキシ化合物や臭素化フェノール類とエビクロルヒド
リンとの反応によって得られるモノエポキシ化合物)、
ポリ(臭素化ペンジルアクリレート)、臭素化ポリフェ
ニレンエーテル、臭素化ビスフェノールA、塩化シアヌ
ルおよび臭素化フェノールの縮金物、臭素化ポリスチレ
ン、架橋臭素化ボリスチレン、架橋臭素化ボリα−メチ
ルスチレン等のハロゲン化されたボリマーやオリゴマー
あるいは、これらの混合物が挙げられ、なかでもエチレ
ンビスー(テトラブロモフタルイミド〉、臭素化エポキ
シオリゴマーまたはポリマー、臭素化ポリスチレン、架
橋臭素化ボリスチレン、臭素化ポリフエニレンエーテル
、臭素化ポリカーボネートが好ましく、特にエチレンビ
スー(テトラブロモフタルイミド〉、臭素化ボリスチレ
ン、架橋臭素化ボリスチレン、臭素化ポリフエニレンエ
ーテル、臭素化ポリカーボネートが特に好ましく使用で
きる。
上記の好ましい有機臭素化合物の中における臭素化エポ
キシポリマーとしては下記一般式(i)で表わされるも
のが好ましい。
ゼンで架橋された多孔質ポリスチレンを臭素化したポリ
スチレンが好ましい。
臭素化ポリカーボネートとしては、下記一般式(iii
)で表されるものが好ましい。
上記一般式(i>中の重合度nは好ましくは15以上、
さらに好ましくは50〜80である.また、臭素化ボリ
スチレンとしては下記(ii)式で表されるものが好ま
しい。
また、架 橋臭素化ポリスチレンとしては、ジビニルベン(RL 
,R2は置換あるいは無置換のアリール基を示し、p−
t−プチルフエニル基が最も好ましい。〉 上記一般式(iii)中の重合度nとしては4以上のも
のが好ましく、8以上のもの、とりわけ8〜25がより
好ましく使用できる。
これらの有機臭素化合物(C)の添加量は、液晶ポリエ
ステル100重量部当り、0,5〜50重量部、好まし
くは1〜4 0重量部である。
添加量が0.5重量部未満では、難燃性が十分でなく、
50重量部を越えると組或物の物性が低下するので好ま
しくない。
本発明においては戒分(E)としてアンチモン化合物を
使用することができる。アンチモン化合物としては通常
ポリエステルの難燃助剤として用いられるものなら、特
に制約はないが、アンチモン酸ソーダが好ましい。また
、アンチモン化合物と共に酸化ジルコニウム、硫化亜鉛
、硫酸バリウム等を併用してもよい。このアンチモン酸
ソーダは、550℃以上の高温で熱処理した実質的に無
水のアンチモン酸ソーダが好ましく、1〜30μmの平
均粒子径のものが好ましい。
本発明においてアンチモン化合物の添加量は液晶ポリエ
ステル100重量部当り、0〜30重量部であるが、ア
ンチモン化合物の添加により組或物或形品の機械的物性
が低下する傾向が見られる場合があるため、アンチモン
化合物の添加量は難燃性を得るために必要な最低量にす
るのが好ましい。例えば液晶ポリエステルとポリカーボ
ネート、ポリアリレンオキサイド、ポリアリレンスルフ
イド、ポリスルホン、ポリエ一テルスルホン、非晶性ポ
リアリレート、ポリ工一テルエーテルケトンなどの熱可
塑性樹脂の組或物の場合には、臭素化合物のみで難燃化
が可能である。
本発明の組成物には、本発明の目的を損なわない程度の
範囲で、酸化防止剤および熱安定剤(たとえばヒンダー
ドフェノール、ヒトロキノン、ホスファイト類およびこ
れらの置換体など)、紫外線吸収剤{たとえばレゾルシ
ノール、サリシレート、ペンゾトリアゾール、ペンゾフ
エノンなど}、滑剤および離型剤(モンクン酸およびそ
の塩、そのエステル、そのハーフエステル、ステアリル
アルコール、ステアラミドおよびポリエチレンワックス
など)、染料くたとえばニトロシンなど)および顔料(
たとえば硫化カドミウム、フタロシアニン、カーボンブ
ラックなど)を含む着色剤、可塑剤、帯電防止剤、など
の通常の添加剤や他の熱可塑性樹脂を添加して、所定の
特性を付与することができる。
本発明の樹脂組成物は溶融混練することが好ましく、溶
融混練には公知の方法を用いることができる。たとえば
、バンバリーミキサー、ゴムロール機、二−ダー、単軸
もしくは二軸押出機などを用い、200〜400℃の温
度で溶融混練して組或物とすることができる。
く実施例〉 以下、実施例により本発明を詳述する。
参考例l p−ヒドロキシ安息香酸881重量部、4,4゛−ジヒ
ドロキシビフェニル158重量部、無水酢酸907重量
部、テレフタル酸141重量部および固有粘度が約0.
6clj/gのポリエチレンテレフタレート245重量
部を攪拌翼、留出管を備えた反応容器に仕込み、次の条
件で脱酢酸重縮合を行った。
まず窒素ガス雰囲気下に100〜250℃で5時間、2
50〜300゜Cで1.5時間反応させたのち、300
℃、1時間で0.5mmHqに減圧し、さらに2.25
時間反応させ、重縮合を完結させたところ、ほぼ理論量
の酢酸が留出し、下記の理論構造式を有する樹脂(a>
を得た。
+OCR.CH20+/ m k/I /m/ n= 7 5/ 1 0/ 1 5 
/2 5また、このポリエステルを偏光顕微鏡の試料台
にのせ、昇温しで、光学異方性の確認を行った結果、液
晶開始温度は264℃であり、良好な光学異方性を示し
た。このポリエステルの対数粘度(O。Ig/d.ll
の濃度でペンタフルオロフェノール中、60°Cで測定
〉は1.96d1/gt”あり、304℃、ずり速度1
、000/秒での溶融粘度は810ボイズであった。
参考例2 p−ヒドロキシ安息香酸99.4重量部、4,4゛−ジ
ヒドロキシビフェニル22.2重量部、2.6−ジアセ
トキシナフタレンl4.7重量部、無水酢IM107.
8重量部、テレフタル酸29.9重量部を攪拌翼、留出
管を備えた反応容器に仕込み、窒素ガス雰囲気下に10
0〜250℃で5時間、250〜330℃で2.5時間
反応させたのち、330℃、1,5時間で1.OffI
IIIHgに減圧し、さらに1.5時間反応させ、重縮
合を完結させたところ、ほぼ理論量の酢酸が留出し、下
記構造式を有する樹脂(b)を得た。
k/fJ/m/n=80/13.3/6.7/20 また、このポリエステルを偏光顕微鏡の試料台にのせ、
昇温しで、光学異方性の確認を行った結果、液晶開始温
度は300℃であり、良好な光学異方性を示した。この
ポリエステルの対数粘度(参考例1と同一条件で測定)
は6.2d.ll /gであった。
参考例3 p−アセトキシ安息香酸541重量部、4.4″−ジア
セトキシビフエニル184重量部、ハイドロキノンジア
セテート62重量部およびテレフタル酸124重量部、
イソフタルB42重量部を攪拌翼、留出管を備えた反応
容器に仕込み、窒素ガス雰囲気下に250〜360℃で
3時間反応させた後、1mHgに減圧し、さらに1時間
加熱し、重縮合を完結させ、下記の理論構造式を有する
樹脂(c)を得た。
参考例4 p−アセトキシ安息香酸757重量部、固有粘度が約0
.6dJ)/gのポリエチレンテレフタレート538重
量部を攪拌翼、留出管を備えた反応容器に仕込み、次の
条件で脱酢酸重合を行った。
まず窒素ガス雰囲気下に250〜280℃で3時間反応
させた後、1mm}ICIに減圧し、さらに5時間加熱
し、重縮合を完結させ、下記の理論構造式を有する樹脂
(d)を得た。
k/(J /m/n/o=75/18.75/6.25
/17/8 このポリエステルを偏光顕微鏡の試料台にのせ、昇温し
て光学異方性の確認を行ったところ、液晶開始温度は3
05゜Cであり、良好な光学異方性を示した。このポリ
エステルの対数粘度(参考例1と同一条件で測定〉は4
。1であった。
+O C H z C H 2 0+7−/k/u /
m=6 0/ 4 0/4 0このポリエステルを偏光
顕微鏡の試利台にのせ、昇温しで光学異方性の確認を行
ったところ、液晶開始温度は174℃であった。このポ
リエステルの対数粘度{参考例工と同一条件で測定}は
0.65であり、214゜C、ずり速度1,000/秒
での溶融粘度は3.200ポイズであった。
実施例1 参考例1の液晶ポリエステル(a>85重量部と対数粘
度0.65(オルトクロ口フェノール中0.5g/ci
1、25℃で測定)のポリエチレンテレフタレート15
重量部、臭素化ポリスチレン(日産フェロー(株)製゜
“パイ口チェック゛’ 68PB)8重量部、アンチモ
ン酸ソーダ(日産化学社製品NA−1070>4重量部
をリボンブレンダーで混合後、300℃に設定した30
TMnφの2軸押出機により溶融混練−ベレット化した
このポリマを住友ネスクール射出或形機プロマット40
/25(住友重機械工業〈株〉製〉に供し、シリンダー
温度300℃、金型温度90℃の条件で1/8” X1
/2” X5″のテストピース、ASTMNα1ダンベ
ルおよび燃焼試験片(III/32″厚×1/2“幅×
5″長〉を或形した。
これらの試験片について外vyim察を行うと共に、U
L94規格に従い垂直燃焼テストを行った。そして荷重
たわみ温度は東洋精機製の荷重たわみ温度測定装置を用
いて1/8″×1/2″×5″の試験片の荷重たわみ温
度(III8.6kg/cJ}を測定した。またAST
M  D638規格に従い引張テストを行った。
その結果、難燃性の燃焼試験で1/32“■一〇をクリ
アーし、荷重たわみ温度は197℃であった。また引張
強度は1300kz/cxAであり、機械的性質が優れ
ると共に良好な戒形品外観を有することがわかった。
実施例2〜11、比較例6.8 参考例1〜4のサーモトロピック液晶ポリエステル(A
)[(a)〜(d)]90重量部と第1表に示す熱可塑
性樹脂(B’)10重量部(合計100重量部)に対し
て、有機臭素化合物(D〉、アンチモン化合物(E)を
第1表に示す割合で配合し、リボンブレンダーで混合後
、260〜350℃に設定した30rraφの2軸押出
機で溶融混練一ベレット化した。
このボリマを住友ネスタール射出戒形機プロマット40
/25(住友重機械工業〈株〉製〉に供し、シリンダー
温度260〜350℃、金型温度40〜90℃の条件で
実施例1と同様のテストピースを戒形し、テストビース
の外ia察を行った。そして、UL−94規格に従い垂
直燃焼テスト、荷重たわみ温度、引張強度を測定した。
これらの結果を併せて第l表に示す.比較例1〜5.7 参考例1、4のサーモト口ビック液晶ポリエステル(A
)[ (a>、(d)]、対数粘度0.65(オルトク
ロ口フェノール中0.5g/d1、25℃で測定)のポ
リエチレンテレフタレー}− (B)を第1表に示す割
合で配合し、リボンブレンダーで混合後、260〜30
0℃に設定した30mmφの2軸押出機で溶融混練一ペ
レット化した。
このボリマをシリンダー温度260〜300℃、金型温
度40〜90℃の条件で実施例l〜9、比較例6,8と
同様のテストピースを或形し、テストピースの外観観察
を行った。そしてUL94規格に従い垂直燃焼テスト、
荷重たわみ温度、引張強度を測定した。これらの結果を
併せて第1表に示す, 第1表の結果より、比較例1〜5に比較し、少量の難燃
剤で燃焼性が1732″厚V−Oと向上するが、本発明
以外のサーモト口ビック液晶ポリエステルを用いた場合
(比較例8)は、燃焼性が1/32″厚でV−0をクリ
アーすることが出来ず、成形品外観も不良で荷重たわみ
温度も低い。
実施例12.13、比較例10〜l2 参考例1、4のサーモト口ピック液晶ポリエステル(A
)[(a)、(d)]、対数粘度089(オルトクロロ
フェノール中0.5g/d1、25℃で測定)のポリブ
チレンチレフタレート、有機臭素化合物、アンチモン化
合物、ガラス繊維く3覇長、lOμm径チョップドスト
ランド)を第2表に示す割合で実施例1〜つと比較例1
〜8と同様に設定温度260〜300℃で溶融混合、ペ
レタイズした後シリンダー温度260〜300’C、金
型温度40〜90℃の条件で実施例1〜9、比較例1〜
8と同様のテストピースを或形し、テストピースの外観
観察を行った。そしてUL94規格に従い垂直燃焼テス
ト、荷重たわみ温度、引張強度を測定した。
これらの結果を併せて第2表に示す。
第2表の結果から、本発明の限定された構造式からなる
荷重たわみ温度150〜280℃のサーモトロビック液
晶ポリエステルに荷重たわみ温度が190℃未満の熱可
塑性樹脂を添加して得られるボリマに対して、有機臭素
化合物、アンチモン化合物からなる組代物は、充填剤を
含む場合においても難燃性、機械的性質に加え、或形品
外観もすぐれている。
く発明の効果〉 本発明の難燃性樹脂組成物は、難燃性、機械的性質、戒
形品外観および耐熱性の優れた樹脂組或物が得られる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (A)下記( I )、(II)、(V)の構造単位および
    (III)、(IV)から選ばれた一種以上の構造単位から
    なる荷重たわみ温度が150〜280℃のサーモトロピ
    ック液晶ポリエステル1〜99重量%と、 (B)ポリアミド、ポリオキシメチレン、ポリカーボネ
    ート、ポリアリレンオキサイド、半芳香族ポリエステル
    、ポリアリレンスルフィド、ポリスルホン、ポリエーテ
    ルスルホン、非晶性ポリアリレート、ポリエーテルエー
    テルケトンから選ばれた一種以上の熱可塑性樹脂99〜
    1重量% からなる樹脂組成物100重量部に対して、▲数式、化
    学式、表等があります▼・・・( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼・・・(II) ▲数式、化学式、表等があります▼・・・(III) ▲数式、化学式、表等があります▼・・・(IV) ▲数式、化学式、表等があります▼・・・(V) (ただし式中のXは▲数式、化学式、表等があります▼ から選ばれた一種以上の基を示し、構造単位(V)のカ
    ルボニル基は互いにパラあるいはメタ位の関係にあり、
    その65モル%以上がパラ位である。また構造単位(V
    )は構造単位[(II)+(III)+(IV)]と実質的に
    等モルである。) (C)充填剤0〜200重量部、 (D)有機臭素化合物0.5〜50重量部、(E)アン
    チモン化合物0〜30重量部 を含有せしめてなることを特徴とする難燃性樹脂組成物
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002080724A (ja) * 2000-09-04 2002-03-19 Sumitomo Chem Co Ltd 熱可塑性樹脂組成物およびその成形体
KR100715125B1 (ko) * 1999-06-24 2007-05-10 스미또모 가가꾸 가부시키가이샤 방향족 폴리설폰 수지 조성물 및 이의 성형품

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