JPH037597A - 心筋トロポニンtに対する特異的抗体、その製造方法および心筋壊死の判定用試薬 - Google Patents

心筋トロポニンtに対する特異的抗体、その製造方法および心筋壊死の判定用試薬

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JPH037597A
JPH037597A JP2109946A JP10994690A JPH037597A JP H037597 A JPH037597 A JP H037597A JP 2109946 A JP2109946 A JP 2109946A JP 10994690 A JP10994690 A JP 10994690A JP H037597 A JPH037597 A JP H037597A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、心筋トロポニンTに対する特異的抗体、その
製造方法および心筋壊死測定用の免疫学的試薬に関する
(従来の技術) 横絞筋の筋原線維は、共同して作用する2種類のタンパ
クフィラメントからなっており、厚いフィラメントは主
要成分としてミオシンを有しており、薄いフィラメント
はアクチン、トロポミオシンおよびトロポニンを含有し
ている。調節構造タンパクであるトロポニンは、細胞中
で凝集して複合体を形成し、3種類の異なるタンパク カルシウムイオンと結合するトロポニンC(分子量18
000) アクチンと結合するサブ−ユニットである、トロポニン
I(分子量24000) トロポミオシンと複合するトロポニンT(分子量370
00) からなっている。
この共通する命名は、複合物がそのようなものとして始
めて精製され、単一のタンパクとみなされ、トロポニン
と命名されて以来の歴史的な理由を有している。後に、
実際には、トロポニンが3種類の異なるタンパクからな
っていることが証明されたが、収縮性器官の薄いフィラ
メント上での各タンパク間の位置関係、および筋肉収縮
の調節に関するそれらの協調性の故に、この命名が維持
された。しかし、それらは、ミオシンまたはアクチンの
ような収縮性器官の他のタンパクに機能的に関連してい
るが、異なるアミノ酸配列を有する3種類の異なるタン
パクである。
重篤な虚血または筋肉細胞壊死が長(続くと、トロポニ
ンIは血漿に達し、従って、トロポニン!はそのような
疾患のパラメーターであり、既知の梗塞形成酵素CK、
CK−MB、GOTおよびLDHと同様に診断や、モニ
ターに使用することができる。
しかし、CKおよびCK−MBの測定は梗塞に対して全
く特異的ではなく、梗塞の80〜90時間後に血清中で
増加するにすぎないことが証明されている。また、GO
TおよびLDHも、量の増加が多くの他の疾患において
も血液中に見られるが故に心筋に対して特異的ではない
心臓トロポニンlの測定の欠点は、通常、血清が既にト
ロポニンIをL On9/ dの濃度で含有しているこ
とである[ビー・カミンズ(B、 CutIlmins
)、ジャーナル・オブ・モレキュラー・アンド・セルー
ラー・カージオロジ−(JlMol、 Ce11. C
ard、 ) 19(19g?)、999−10’IO
およびビー・カミンズ(B、 Cumm1ns)、クリ
ニカル・アンド・インベスティゲイティブ・メディスン
(CIin、 Invest、) 113(1987)
 1333−1344参照]。そのため、壁内梗塞にお
いて2相の血清濃度が生じる。平均すると、急性壁内梗
塞を有する37人の患者において、疼痛開始の後、4時
間口から168時間時間口トロポニン■が増加した。動
物モデルにおいても、同様の結果が得られた。が<して
、トロポニン1について、梗塞発生の後の10時時間口
ら50時時間口絶対的診断感度(absolute d
iagnostic 5ensitivity)の時間
となると考えられる。すなわち、感度の制約とは別に、
トロポニンIの血清レベルが変化するため、梗塞発生の
後のIO日日間たはそれ以上の臨床上MvJなモニター
はトロポニンIの測定によって行うことはできない。
(発明が解決しようとする課題) したがって、本発明の目的は、これらの欠点を解消し、
心筋梗塞および心筋に対する他の損傷において少なくと
も150時間(絶対的診断感度の持続)モニターが可能
な測定方法を提供することである。
(課題を解決するための手段) この目的はトロポニンTに対する少なくとも1つの抗体
およびトロポニンTまたは該抗体の結合相手Bと一緒に
血清または血漿試料をインキユベートシ、それによって
、トロポニンTに対する抗体または結合相手Bのいずれ
かを測定可能な基で標識し、こうして生成する測定可能
な基を含有する免疫学的複合体を単離し、単離した相ま
たは残りの相中の該測定可能な基を試料由来のトロポエ
ンTの尺度として測定することを特徴とする免疫検定法
による心筋壊死の測定方法によって達成される。
結合相手Bは、トロポニンTに対する抗体またはトロポ
ニンTと結合しなければならない。結合相手Bは、例え
ば、トロポニンTに対する第2の抗体またはヒトもしく
は動物由来のトロポニンT1または抗体によって結合さ
れるそれらの類似物であってもよい。
lは、トロポニンTに対する抗体およびトロポニンTに
対する別の抗体と測定可能な基とのコンジュゲート(結
合体)と−緒にインキュベートするのが好ましく、形成
された免疫学的複合体を相分離によって単離し、いずれ
か一方の相中の該測定可能な基を測定する。
さらに、トロポニンTに対する抗体およびトロポニンT
と測定可能な基とのフンシュゲートと共に試料をインキ
ュベートし、形成された免疫学的複合体を相の分離によ
って単離し、いずれか一方の相中の該測定可能な基を測
定することが好ましい。
驚(べきことに、心筋壊死(例えば、心筋梗塞、虚血ま
たは狭心症などによる)の測定においては、トロポニン
T免疫検定法によるほうが、CK、CK−MB、GOT
、LDHまf:、はト0ポニ71(Dような他のパラメ
ーターの測定によるよりも有意に高い感度が得られるこ
とがわかった。本発明者らにより確証されたように、こ
の理由は、収縮性器官の他のタンパクとは異なり、試験
の検出限界(0,25n9/xρ)までのトロポニンT
の血清l農度を測定するものではないからである。
このことは、トロポニン類間の機能的な関係からトロポ
ニンIの血清濃度と同様の血清濃度がトロポニンTに対
して予想されているところからすれば、非常に驚くべき
ことである。さらに、トロポニンTの血清濃度曲線は、
例えば、壁内梗塞において、トロポニン1の曲線とは有
意に異なっている。トロポニンIと異なり、経時変化の
曲線は、2相の代わりに3相となり、トロポニンTは、
疼痛開始の300時間後まで平均して増加することが判
明している。絶対的診断感度の時間は6時間目から19
5時間目まで持続する。か(して、絶対的診断感度の時
間は、トロポニン1について知られている時間のほぼ4
倍である。
ラジオイムノアッセイ、酵素免疫検定法、蛍光免疫検定
法等のような全ての通常の免疫検定法は、基本的に本発
明における免疫検定法に適している。
さらに、これらの方法の変法(例えば、競合免疫検定法
、IEMA法等)の全てが適用される。サンドウィッチ
試験が、トロポニンTの測定に特に有効であることが証
明された。この試験方法では、トロポニンTに対する固
定化抗体およびトロポニンTに対する抗体と測定可能な
基とのフンシュゲートを使用する。この試験法の様々な
変形およびこれらの方法の実施に関する詳細は、文献に
充分に記載されている。しかし、例えば、ドイツ特許出
願DE−A3834766および/またはDE−A38
22750に記載されているような他の免疫学的測定法
も本発明に係る抗体を用いることができる。
本発明においては、抗体には、完全抗体、キメラ抗体、
二価抗体およびそれらのフラグメントが包含される。使
用されるトロポニンTに対する抗体は、ポリクローナル
またはモノクローナルであってよい。好ましくは、モノ
クローナル抗体が使用される。
サンドウィッチ試験において、好ましい具体例として、
トロポニンTに対する少なくとも2つの抗体を試料溶液
と共にインキュベートする。これによって、第1の抗体
は固相との結合を仲介する。
このために、この抗体は、直接またはスペーサーを介し
て固相と結合するか、または可溶性の形態で存在して免
疫学的反応が行われた後にだけ、固定化することができ
得る。第2の抗体は、ある種の基で直接標識化するか、
または機能的結合によって測定可能な基と結合すること
ができる。このために、該抗体は、特異的結合対の一方
と結合することができ、該測定可能な基は特異的結合対
の他方と結合することができる。第2の抗体および測定
可能な基を含有する複合体が、反応の間に形成される。
第1の抗体の担体への結合(固定化)は、公知の方法に
従って、吸着、化学結合または特異的結合対を介する機
能的な結合によって行われる。
この場合、結合対の一方は固定化されるが、他方は、抗
体と化学的に結合する。次に、この結合対を介して免疫
学的測定反応の前またはその間に抗体を固定化すること
ができる。このような結合対の例としては、ビオチンス
トレプトアビジン/アビジン、ハプテン−抗体、抗原−
抗体、糖−レクチン、ハプテン−結合タンパクが挙げら
れる。
競合試験は、該試験のさらに好ましい変形例である。こ
の場合、測定の前またはその間に固定化されるトロポニ
ンTに対する抗体、およびトロポニンTと測定可能な基
とのコンジュゲートが使用される。
本発明に係る抗体の固定化またはトロポニンTの固定化
のための担体、例えば、チューブ、プラスチック製キ1
ベット、微量滴定プレート、ビーズまたはプラスチック
製微小担体の材料として、ポリスチレン、ビニルポリマ
ー、ポリプロピレン、ポリカーボネート、多糖類、シリ
コーン、ゴムもしくは処理ガラスのような材料を使用す
ることができる[例えば、イー・ティー・マギオ(E、
T、 Maggio)、′エンザイム・イムノアッセイ
°’(lEnzyme 1mmunoassay)、シ
ーeニー時シー・ブレス、フロリダ(1980)、特に
第175−178頁; EP−A−063064;バイ
オエンジニアリング(Bioengineering)
 16 (1974)、997.−1003 ;シー・
ジェイ・センダーソン(C,J。
5enderson)およびデイ−・ブイ・ウィルソン
(D、VWtlson)、イムノロジー(1mmuno
logy) 20 (1971)、1061−1065
参照]。特に、アビジンまたはストレプトアビジンで被
覆された担体材料、とりわけポリスチレンが使用され、
好ましくは、E P−A−0269092に記載された
方法に従って調製される。同様に、結合相手Bはトロポ
ニンTもしくはその類似物またはトロポニンTと特異的
に結合できるモノクローナル抗体のいずれかを含んでお
り、標識化される。個々の測定方法のための通常の試薬
が標識化に好適である。すなわち、ラジオイムノアッセ
イでは、標識化のために67Coのような放射性同位元
素が使用される。酵素−免疫検定法法に一般的に使用さ
れる全酵素が適しており、例えば、ペルオキシダーゼま
たはβ−ガラクトシダーゼが適している。通常の蛍光性
の基は、蛍光免疫検定法のための標識として好適である
。これら様々な試験法の詳細および該方法の変法は公知
である。トロポニンTまたは抗体と標識との結合は、固
相との結合と類似の方法で、すなわち共有的にまたは特
異的結合対を介して行うことができる。
抗体またはトロポニンTは、公知の方法に従って、前記
の結合相手のうちの一方と、例えば、カルボジイミドお
よびヒドロキシスクシンイミドを介して、共有結合させ
る。
酵素標識としてペルオキシダーゼ(P OD)を用いる
のが好ましい。
また、本発明のもう1つの態様は、ヒト骨格筋トロポニ
ンTとの交差反応が5%未満であり、トロポニン!およ
び他の筋原線維タンパクとの交差反応が2%未満である
、心筋トロポニンTと特異的に結合できるポリクローナ
ル抗体の製造方法を提供するものである。この方法は、
試験動物、好ましくはヒツジを、数カ月(好ましくは4
〜6力月)かけて、4〜6週間おきに少なくとも4回ヒ
ト心筋トロポニンTおよびアジュバントで免疫化し、生
の血清を単離し、それを免疫吸着的に精製することから
なる。
さらに、本発明のもう1つの態様は、ヒト骨格筋トロポ
ニンTとの交差反応が5%未満であり、トロポニンIお
よび他の筋原線維との交差反応が2%未満である、心筋
トロポニンTと特異的に結合できるモノクローナル抗体
の製造方法を提供するものである。この方法は、試験動
物、好ましくは近親交配させたマウスを、数カ月かけて
、4〜6週間おきに少なくとも4回、ヒト心筋トロポニ
ンTおよびアジュバントで腹腔内的に免疫化し、892
2球を単離し、永久骨髄腫セルライン(細胞系統)と融
合し、クローンを単離し、それらから抗体を単離するこ
とを特徴とする。
好ましくは、水酸化アルミニウムおよびボルダテラ・ベ
ルツシス(Bordatella pertussis
)またはフロイントアジ−パントをアジュバントとして
使用する。
よ(知られたケーラー(KΦhler)およびミルスタ
イン(Milstein) [ネイチ−r−(Natu
re) 256 (1975)、495−4971の方
法に従って、融合の間に得られるハイブリッド細胞の1
次培養を、通常の方法で、例えば市販の細胞ソフタ−を
用いて、または“限界希釈(limiting dil
ution)”によって、クローンする。これらの培養
をさらに用いて、単離した心筋トロポニンTおよび患者
の血清中の心筋トロポニンTと陽性に反応させ、骨格筋
から得たトロポニンTと陰性に反応させる。このように
して得られたハイブリドーマセルラインが本発明のモノ
クローナル抗体を生成する。公知の方法に従って、これ
らのセルラインを培養することができ、それらから生成
したモノクローナル抗体を単離することができる。
この方法で得たハイブリドーマセルラインの例としては
、クローン7、1 A 12.2−22(ECACC8
9080901)およびクローン8.1 F 6.7−
2(ECACC89030308)が挙げられる。該セ
ルラインは、ヨーロピアン・コレクション−オブーアニ
マル・セル・カルチャーズ(European Co1
1ection or Animal Ce1l Cu
1tures) (イギリス)に各々引用した番号の下
に寄託されている。
このようにして得たポリクローナル抗体またはモノクロ
ーナル抗体は、ヒト骨格筋トロポニンTに対する交差反
応性が低く、5%未満であり、好ましくは2%未満であ
ること、およびトロポニンIおよび他の筋原線維タンパ
クとの交差反応性が2%未満であることによって区別さ
れる。
本発明のポリクローナル抗体およびモノクローナル抗体
は、血清または血漿のような試料において心筋壊死の特
異的測定に特に適している。抗体は、そのままでこれら
の測定法用として、またはキメラ抗体またはそのフラグ
メント、例えば、対応する免疫学的性質を有するFab
フラグメントとして用いることができる。か(して、「
抗体」なる用語は、完全抗体およびそのフラグメントを
包含する。
(実施例) 以下の実施例および添付の図面によって、本発明を説明
するが、本発明はこれに限定されるものではない。パー
セントは、重量%を意味する。
実施例1 トロポニンTの単離 緩衝液1: 0.05モル/Q トリス(Tris)/ HCQ、p
Ff7.00.05モル/QKCQ 10酎/12  トリトン(Triton) X  1
002ミリモル/12 EDTA 0.5ミリモル/σDTT(ジチオトレイトール)0.
02%アジ化ナトリウム 2ミリモル/Q PMSF’(フッ化フェニルメチルス
ルホニル) 5ミリモル/(2アミ/カブaン酸 2、5xQ/ トラジロール(Trasylol)/ 
Qo、 2R9ペブスクチン(Pepstatin)/
f2緩衝液2: 0、05%ル/2  ト’) ス/ HC(1、pH7
,01モル/QKCQ 5モル/Q尿素 2ミリモ#/(7EDTA 0.02%アジ化ナトリウム(w/v)緩衝液3: 5ミリモル/Qリン酸カリウム、pH7,32モル/Q
尿素 0.6モル/12 KCl2 0.5ミリモル/12DTT 0、02%アジ化ナトリウ、ム(tv/v)緩衝液4: 0.05モル/12 トリフ、/HC(lSpH7,8
6モル/Q尿素 0.01モル/(lNacQ 2ミリモル/12EDTA 0.5ミリ%ル/(IDTT 0.02%アジ化ナトリウム(w/v)組織(弁および
血管を除いた左心室)3009を小片に切り刻み、4℃
で最高1分間、4容量倍の緩衝液1中においてミキサー
で断続的にホモジナイズした。4℃で15分間、275
009で不溶性成分を遠心分離・し、上清が完全に透明
になるまでペレ・ノドを1gの緩衝液■で洗浄した。
このペレットを、5〜6容量倍の緩衝液2に取り、4°
Cで3〜4時間撹拌した。これを4°Cで15分間、2
7500 gで遠心分離した。
5ミリモル/QATPを上清に添加しく硫酸アンモニウ
ムの添加後の最終濃度)、4°Cの硫酸アンモニウム飽
和水溶液/2ミリモル/QEDTAの添加によって、3
5%硫酸アンモニウムにした。
硫酸アンモニウム溶液は予めKOHで中和しておいた。
ゆっくりと撹拌しながら、4°Cで一晩インキユベート
した。その後、4℃で20分間、275009で沈澱物
を遠心分離した。
上清に固形の硫酸アンモニウムを添加して硫酸アンモニ
ウム45%飽和にし、4°Cで451撹拌し、遠心分離
した。35〜45%硫酸アンモニウム沈澱物は、トロポ
ニンTを含有しており、さらに処理した。ベレットを2
5x12の緩衝液3にとり(OD280nmは1.5〜
2である)、4℃で緩衝液3に対して透析し、その間に
緩衝液を少なくとも2回替えた。
透析した溶液をヒドロキシルアパタイトカラムにかけ[
バイオゲル・エイチ・ティー・ピー(Biogel 1
1TP)、約25mgタンパク150Bカラム容量、流
速:1力ラム容量/時間で負荷したコ、4〜5力ラム容
量倍の緩衝液3で再洗浄し、緩衝液3中5ミリモル/Q
〜55ミリモル/(2のリン酸カリウム勾配液で、1力
ラム容量倍/時で20時間以内に溶離した。トロポニン
Tを含有する画分を5DS−PAGE(ゲル勾配5〜2
5%)を用いて測定し、プールし、緩衝液4に対して透
析した。
透析した溶液をカラムにかけ[デイ・イー・ニー・イー
−サーバセル(DEAE−8ervacel) SS、
23、カラム容量20〜30JII2.流速;1力ラム
容量/時]、3力ラム容量倍の緩衝液4で再洗浄し、緩
衝液4中0.01モル/12〜0.25モル/QのNa
Cf2勾配液で、1力ラム容量倍/時で20時間以内に
溶離した。溶出液中にトロポニン1が見られた。トロポ
ニンTおよびトロポニンCは別々に溶出した。
5DS−PAGEに従って、トロポニンTを含有する両
分を集め、緩衝液4に対して再透析し、後の使用のため
に一20℃で凍結させた。筋肉3009からトロポニン
T約6〜8次9が得られた。
の単離 8〜t2週flのBa1b/cマウスを、フロイント完
全アジュバントと一緒にトロポニンT(実施例1に従っ
てヒト心筋から単離した)100μ9で腹腔的投与によ
り免疫した。6週間後、4週間おきにさらに3回、各5
0μ9のトロポニンTで免疫し、水酸化アルミニウムに
吸着させ、ボルダテラ・ペルツシスを腹腔的投与した。
最後の免疫の1週間後に、血液試料を採取し、試験動物
の血清中の抗体力価を測定した。
免疫が陽性であれば、融合を行う。融合の4日、3日お
よび2日前に、それらを、各々、PBS(リン酸塩緩衝
化食塩水)中トロポニンT100μ9で静脈内投与によ
り再度免疫した。
融合のために、免疫したマウスの1Xlo”ff臓細胞
を、ガルフレ(Galfre)[エンザイモロジー(E
nzymology)、73.1981、p、3の方法
]に従って2×107骨髄腫細胞(P3x63Ag8−
653、ATCC−’CRL 8375)と混合し、そ
の後、10分間遠心分離した(3009.4°C)。細
胞を血清不含培地で洗浄し、4009で再度遠心分離し
た。上清を吸引し、細胞沈殿物に50%PEG溶液[分
子量4000、メルク・カンパニー(Merck Co
mpany)] 1 zQを添加した。その後、室温で
15分間のうちに、胎児ウシ血清(Fe2)を含まない
RPMI 1640培地[RPMI−ローズウェル・パ
ーカー・メモリー・インステイチュ−)(Rosewe
ll Parker Memory In5titut
e)]を用いて、ゆっくりと20mQに希釈した。その
後、細胞懸濁液を4009で10分間遠心分離し、細胞
沈降物を選択培地(RPMI  1640.10%FC
3,100ミリモル/Qヒポキサンチン、1x’i/x
Qアザセリン)に取った。成長因子に関しては、供給細
胞の代わりとしてHBO2[ヒト内皮培養上清(Hum
an Endothelial Cu1tureSup
ernatant)] [ココラスターカンパニー(C
ostarCompany)、No、6110コを用い
た。
ウェル当たり5XlO’細胞で24ウエルブレ−ト[ナ
ンク・カンパニー(Nunc Company)]上に
融合細胞を撒いた。7〜10日後にクローンの成長が肉
眼で見られた。実施例3に記載のEL I SA法によ
って、1次培養の培養上澄液を試験した。
抗原−特異的な抗体を含有する1次培養を、96ウエル
細胞培養プレート(ナンク・カンパニー)上で蛍光活性
化細胞ソーターを用いてさらにクローンした。供給細胞
の代わりとしてHFO2を用いた(前記参照)。
このようにして、ハイブリドーマセルラインクローン7
.1A12.2−22および8.1F6.7−2の両者
を単離することができた。これらは受託機関ECACC
[ヨーロピアン・コレクション・サブ・アニマル・セル
・カルチャー7: (EuropeanCollect
ion of Animal Ce1l Cu1tur
es)]に、下記受託番号の下で寄託されている: ECACC89060901(=クローン7、1A12
.2−22)およびECACC89030308(=ク
ローン8. IF6.7−2)。
腹水を得るため、プリスタン(Pristan) 0 
、5 ri(lで1回または2回前処置をしたBa1b
/cマウスに5X10’ハイブリドーマ細胞を腹腔内注
射した。
2〜3週間後、マウスの腹から腹水を得ることができた
。通常の方法でこの腹水から抗体を単離することができ
た。これらモノクローナル抗体はヒト心筋トロポニンT
に対して特異的に指向し、骨格筋から得たトロポニンT
との交差反応性は全く示さないか、または僅かしか示さ
なかった。次に、これらをMAB  7.1A12.2
−22(クローン7.1A12.2−22由来)または
MAB8.1F6.7−2(クローン 8.1F6.7
−2由来)と命名した。
両モノクローナル抗体は、サブクラスIgG1/カッパ
に属する。
実施例3 ヒト心筋トロポニンTに対する抗体のスクリーニング試
験 免疫したマウスの血清中のトロポニンTに対する抗体の
存在および特異性を測定するために、/%イブリッド細
胞の培養懸濁液または腹水において、試験の基本として
ELISA法を用いた。すなわち、被覆緩衝剤(0,2
モル/Q炭酸ナトリウム/重炭酸ナトリウム、pH9,
3〜9.5)中、室温で1時間、ヒツジ由来のヒトトロ
ポニンTに対する10μg/x(lポリクローナル抗体
(IgG)(免疫吸着的に精製;骨格筋トロポニンTと
交差反応せず、心筋トロポニンTと交差反応する;実施
例7に従って調製)で微量滴定プレートを被覆した。0
.9%塩化ナトリウム溶液および1%ウシ血清アルブミ
ンで20分間再被覆した。その後、洗浄緩衝液(0,9
%塩化ナトリウム溶液)で洗浄した。室温で1時間、振
盪しながら、ウェル当たりlOOμQを用いて、抗原、
精製した1μ9/酎ヒトトロポニンTまたは「天然(n
at 1ve) J トロポニンT1すなわち梗塞血清
(1:2に希釈)のインキュベーションを行った。次い
で、洗浄緩衝液で再度2回洗浄した。室温で1時間、振
盪しながら、ウェル当たり100μgを用いて、試料を
インキュベートした。次いで、洗浄液で再度2回洗浄し
た。次に、さらに、室温で1時間、振盪しながら、ウェ
ル当たり251UのPAB<M−Fag>5−Fab(
I S)−ペルオキシダーゼコンシュ’7’−4100
μQと一緒にインキュベートした。ここで、PAB<M
−F cg> S −F ab(I S )は、免疫吸
着によって精製したヒツジ由来のポリクローナル抗−マ
ウスFcγ抗体のFabフラグメントである。洗浄緩衝
液を用いた洗浄工程の後、通常の方法(例えば、室温で
30分間、ABTSを用いて、405nmでの吸光度の
差をff1Aで測定した)で、ペルオキシダーゼ活性を
測定した。
実施例4 ヒト骨格筋トロポニンTとの交差反応性の測定実施例3
の記載に従って、本発明の方法を行った。最初に、心筋
トロポニンTの反応性を測定した。次に、交差反応を試
験する抗原(骨格筋トロポニンT)を各モノクローナル
抗体に、濃度を増加させながら添加した。
その後、交差反応を下記式に従って算出したC=最大シ
グナルの50%に達するために必要な抗原の濃度。
室温で1時間、または4°Cで一晩、0.2ミIJモル
/12炭酸塩緩衝液(pH9,6)に入れたマウス抗体
のFag領域に対する10μ9/y(lヒツジポリクロ
ーナル抗体で、微量滴定プレートを被覆した。
その後、20分間、インキュベーション緩衝液(0,9
%塩化ナトリウム溶液および1%ウシ而面アルブミン)
で再被覆し、次いで、洗浄緩衝液[0゜9%塩化ナトリ
ウム溶液、0.05%トウィーン(Tween) 20
 ]で洗浄した。その後、インキュベーション緩衝液(
1%ウシ血清アルブミン含有0.9%塩化ナトリウム溶
液)中10μ9/z(lモノクローナル抗体(MAB 
7. I A 12.2−22、MAB  1)100
μQを添加し、室温で1時間、振盪しながらインキュベ
ートした。
ペルオキシダーゼコンジュゲートとして存在する第2の
モノクローナル抗体(MAB  8.IF6゜7−2、
MAB  2)を、室温で、溶液(100zU/ff1
12)中、抗原(1μ9/m(l心筋トロポニンT)と
−緒に予備インキュベートした。
MAB  1と一緒にプレートをインキュベートした後
、過剰の抗体を洗浄によって除去した。その後、インキ
ュベーション緩衝液中1%マウス正常血清でプレートを
再被覆した。予備インキュベートしたトロポニンT/M
AB  2ペルオキシダ一ゼ複合体100μgをプレー
ト上に置き、室温で1時間、振盪しながらインキュベー
トした。結合したペルオキシダーゼ活性を、基質として
ABTSを用いて肉眼で観察できるようにした。MAB
 2がMAB  1と同一であるかまたは重複したエピ
トープであると認識すると、MAB  1/トロポニン
T/MAB  2の間にペアが形成されず、その結果、
基質反応が起こる。得られた結果は、モノクローナル抗
体7.1A12.2−22および8.1F6.7−2の
両者が心筋トロポニンT抗原の異なるエピトープに指向
していることを示した。
実施例6 ELISA法によるトロポニンTの測定のための酵素−
免疫検定法 試薬1 1.25μ9/酎ビオチニル化MAB  7.lAl2
.2−22[ジェイ・エイチ・ピーターズ等(JH,P
eters et al、)、モノクローナレ・アンチ
ケルベル(Monoklonale Antik6rp
er)、スブリンゲル・ベルラグ(Springer 
Verlag)、ベルリン、1985、第209頁〜第
212頁] 10ミリモル/12クエン酸塩緩衝剤 47ミリモル/Qリン酸塩緩衝剤、PH8,350xU
/x12ペルオキシダーゼとモノクローナル抗体8.1
 F6.7−2とのコンジュゲート[ダブリュ・チップ
(Il、 Knapp)、ケイ・コル−バー(X、 K
olubar)、ジー・ウィック(G、 1ick)の
編集によるイムノフルオレセンス・アンド・リレイテツ
ド・ステイニング・テクニクス(le+nunof 1
uorescence  and  Re1ated 
 Staining’  Techniques)(第
215頁〜第224頁、エルスヴアイア(Elsevi
er)/ノース・ホランド(North Ho11.a
nd)、アムステルダム)におけるエム・ビー・ウィル
ソン(M、B111son)、ピー・ケイ・ナカネ(P
、 K、 Nakane)(1987)の方法と類似の
方法で調製した、活性の値はペルオキシダーゼに関係す
る]。
試薬2 100ミリモル/eリン酸塩−クエン酸塩緩衝剤、pH
4,4 3,2ミリモル/a過ホウ素酸ナトリウム1.9ミリモ
ル/Q ABTS(2,2°−アジノジ−[エチルベン
ゾチアゾリン−スルホネート(6)])。
試料として、3.5、loまたは25 n9/ mQ 
トロポニンTを追加したヒト血清を用いた。
ストレプトアビジンで被覆したポリスチレン管(EP−
A−0269092に従って調製)を用いて反応を行っ
た。
測定法: 20〜25℃で60分間、管中で、1x(lの試薬1と
一緒に試料0.214Qをインキュベートした。
吸引し、水道水で2回洗浄した。次に、試薬2を添加し
、20〜25℃で30分間インキュベートし、光度計で
420nmでの吸光度を測定した。
この方法で、標準曲線(第1図)が得られ、これによっ
て、患者試料のトロポニンTR1度を測定することがで
きる。
離および精製 最初に、フロイント完全アジュバント(CFA)中0.
1u/mQヒトトロポニンTの溶液55μgでヒツジを
免疫した。さらに、7日目、144日目よび300日目
免疫を行った。次に、30日毎に免疫した。これらの後
の免疫には、各々、CFA中0 、05 R9IRQト
ロポニンT溶液28μgを用いた。6力月後、生の血清
が得られた。
生の血清IQにエアロジル(Aeros i 1) [
製造元:デグッサ(Degussa)] 159を添加
し、室温で1時間撹拌し、遠心分離した。その後、上清
に1.7モル/Q硫酸アンモニウムを添加し、室温で2
時間ゆっくりと撹拌した。その後、沈殿物を遠心分離し
、透析緩衝液(15ミリモル/Qリン酸カリウム、50
ミリモル/C塩化ナトリウム、pH7,0)0、212
中でホモジナイズし、透析緩衝液lOρに対して4°C
で4回透析した。遠心分離の後、透析した生成物を、溶
離液として透析緩衝液を用いて、DE52セルロースに
よって精製した。
溶出液を補足し、15 tag/ x(lのタンパク濃
度で、50ミリモル/12リン酸カリウム、pH7,5
,150ミリ%に/Q塩化ナトリウム(PBS)、0.
1%アジドの最終濃度にし、室温でトロポニンT免疫吸
着剤カラムにかけ、PBSlo、1%アジドでタンパク
を洗浄除去した。その後、1モル/12プロピオン酸で
溶離した。
85℃で一晩、DMSO中lO%(V/V) 3− (
、トリエトキシシリル)プロピルアミンで乾燥した後、
H,Oで洗浄したスフェロジル(Spheros i 
l) [o −ン・ボウレンク(Rhone Poul
enc) X OCOO5コおよび15%硝酸をスフェ
ロジルーNH,に転換して、トロポニンT免疫吸着剤を
調製した。この反応の後、DMSOおよびインプロパツ
ールで1し、この吸着剤を50℃で乾燥した。
スフェロジル−NH,を10%グルタルジアルデヒド溶
液(pH3,7)と混合し、55℃で2時間加熱した。
その後、真空下、ガラスフィルターによって懸濁液を濾
過した。ついで、スフ二ロジルの7容量倍の再蒸留水で
洗浄し、5容量倍の10ミリモル/Qリン酸カリウム、
pH8,010,1モル/C塩化ナトリウムで再度洗浄
した。次いで、用いたスフェロジルの約50%の容量の
lOミリモル/Qリン酸カリウム、pH810,1モル
/Q塩化ナトリウム中、スフエコジル1酎当たりトロポ
ニンT10uを丸底フラスコに入れた。フラスコを、室
温で一晩、回転エバポレーター上で回転させた。
濾過の後、スフェロジルを0.9%NaCl2溶液およ
びエタノールアミン溶液で、再度、数回洗浄した。その
後、3容量部のエタノールアミン溶液を添加し、室温で
1時間インキュベートした。濾過を再開した後、再度N
aCl2溶液で洗浄した。その後、PBSで免疫吸着剤
をpH7,5に調節し、PBS/アジ化ナトジナトリウ
ム化した。4°Cで貯蔵した。
実施例8 心筋壊死の測定 実施例6に従って、不安定な狭心症の症状を有する37
体の患者の血清において、トロポニンT測定の酵素−免
疫検定法を行った。
これらの患者のうち13人(30%)においてトロポニ
ンTの有意な増加が見られた。これは、トロポニンTの
測定が、トロポニン■試験と比較して小さい梗塞の検出
に対して明らかに高い感度を有することを示した。
壁内梗塞において、トロポニンTの血清濃度曲線は、ト
ロポニンIのそれとは有意に異なる。これは第2図に示
されているが、該第2図は、壁内筋梗塞を有する52人
の患者の平均血清濃度曲線を示す。この梗塞グループに
おいて、平均としてのトロポニンTが、疼痛開始の後、
〉300時間増加することがわかった。このグループの
患者における絶対的診断感度の時間は、6時間口〜19
5時間目までである。
梗塞のサイズが太き(異なっている(Q−波および非−
Q−彼AMI)比較的大きい患者のグループにおいて、
トロポニンTの絶対的診断感度の時間は、疼痛開始の後
、12〜140時間目であった。
トロポニンT放出は、サイドシルのおよび構造的に結合
したマーカータンパクの特性を示す。再潅流したAMI
において、顕著なトロポニンTビークが1白目に見られ
、これは非−再潅流AMIには存在しなかった(第3図
)。初期のトロポニンT放出における濯流依存性の変化
を用いて、血栓崩壊療法の効果を浸潤せずに予測するこ
とができる。トロポニンIを含む他のマーカータンパク
については、同様の結果が全く見られなかった。
【図面の簡単な説明】
第1図は、トロポニンTアッセイの標準曲線を示すグラ
フである。 第2図は、壁内心筋梗塞を有する52人の患者のトロポ
ニンTの平均血清濃度を示すグラフである。 第3図は、疼痛開始の後、<3.5時間の梗塞再潅流し
た患者20人(E R)、疼痛開始の〉3゜5時間の再
潅流をした患者20人(LR)、および非−再潅流の梗
塞を有する患者24人(p o)における血清中のトロ
ポニンT濃度の相対的な増加の局所的に加重価を与えた
回帰線による滑らかな走査プロットを示すグラフである
。成功裏に再潅流した梗塞における顕著な初期トロポニ
ンT放出に注意すべきである。 ハフラング

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)トロポニンTに対する少なくとも1つの抗体およ
    びトロポニンTまたは該抗体の結合相手Bと一緒に血清
    または血漿試料をインキュベートし、それによって、ト
    ロポニンTに対する抗体または結合相手Bのいずれかを
    測定可能な基で標識し、こうして生成する測定可能な基
    を含有する免疫学的複合体を単離し、単離した相または
    残りの相中の該測定可能な基を、試料由来のトロポニン
    Tの尺度として測定することを特徴とする免疫検定法に
    よる心筋壊死の測定方法。
  2. (2)トロポニンIおよび他の筋原線維タンパクに対す
    る交差反応性が<2%であり、骨格筋トロポニンTに対
    する交差反応性が<5%であるトロポニンTに対するモ
    ノクローナル抗体またはポリクローナル抗体。
  3. (3)数ヵ月間かけて、4〜6週間おきに少なくとも4
    回、ヒト骨格筋トロポニンTおよびアジュバントで被験
    動物を免疫し、生の血清を単離し、ついで、免疫吸着的
    に精製することを特徴とするトロポニンIおよび他の筋
    原線維タンパクに対する交差反応性が<2%であり、骨
    格筋トロポニンTに対する交差反応性が<5%であるト
    ロポニンTに対するポリクローナル抗体の製造方法。
  4. (4)数ヵ月間かけて、4〜6週間おきに少なくとも4
    回、ヒト骨格筋トロポニンTおよびアジュバントで被験
    動物を免疫し、Bリンパ球を単離し、これらを永久骨髄
    腫セルラインと融合し、抗体を単離するクローンを単離
    することを特徴とするトロポニンIおよび他の筋原線維
    タンパクに対する交差反応性が<2%であり、骨格筋ト
    ロポニンTに対する交差反応性が<5%であるトロポニ
    ンTに対するモノクローナル抗体の製造方法。
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