JPH0365343B2 - - Google Patents

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JPH0365343B2
JPH0365343B2 JP12285584A JP12285584A JPH0365343B2 JP H0365343 B2 JPH0365343 B2 JP H0365343B2 JP 12285584 A JP12285584 A JP 12285584A JP 12285584 A JP12285584 A JP 12285584A JP H0365343 B2 JPH0365343 B2 JP H0365343B2
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powder
reaction
triazine
diamino
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は2−ビニル−4,6−ジアミノ−S−
トリアジン(以下V.T.という)の合成方法に関
するものであり、その目的とするところは安価に
量産しうる方法を提供することにある。
本発明方法によつて得られる化合物は、コモノ
マーとして有用であり、高分子側鎖にジアミノ−
S−トリアジンを導入すると該高分子の軟化点及
びガラス転移点は未導入高分子よりも大幅に上昇
し、また比重も増大し、溶解性も顕著に変化する
ことが知られている。〔例えば瀬尾、加倉井:高
分子論文集、32308(1975);T.Seo,k.Abe,
Honma,T.Kakurai:Polym.PrePn.,20661
(1979)〕 従来の技術 V.Tの合成については、既に以下に述べる幾ら
かの方法が知られている。即ち、ピグアニドとア
クリル酸クロライドを反応させる方法〔C.G.
Overberger等:J.A.C.S.,80988(1958)〕、ジシア
ンジアミドとβ−ジメチルアミノ−プロピオニト
リルを反応させる方法(Hoechst社:Fr.l563255
(1967)〕、1,2−ジ(4,6−ジアミノ−S−
トリアジニル−(2)}−シクロブタンを減圧下で320
℃に加熱する方法〔旭化成:特公昭46−35068〕、
2−β−メトキシエチル−4,6−ジアミノ−S
−トリアジンを窒素気流中で350℃に加熱する方
法〔Suddeutsche kalkstickstoff Werke A.G.:
Ger.Offen.2135881(1973)〕等である。
発明が解決しようとする問題点 しかしながら前記の各方法は、出発原料が高価
であつたり、反応操作が複雑であつたり、また収
率が低いなどいづれも工業的規模の実施に適さな
い。
問題点を解決するための手段 本発明の方法において使用される出発物質2−
{β−(2−メチルイミダゾリル−1)}−エチル−
4,6−ジアミノ−S−トリアジン(以下相当ト
リアジンという)は、アクリロニトリル,2−メ
チルイミダゾール及びジシアンジアミドの3者か
ら特公昭47−36391号公報記載の方法で容易にえ
られる化合物である。
本発明方法を反応式で示せば次の如くである。
2−メチルイミダゾールから始まつて相当トリ
アジンに至る迄の反応収率は良好であり、且つ相
当トリアジンからV.T.が生成する反応は操作が
簡単でしかも収率は良好である。
従つて本発明の反応は工業的規模の実施に適す
ると云うことが出来る。
次に本反応の実施の態様について述べる。
相当トリアジンを適当な重合防止剤及び粉末な
いしは粒状の熱伝導用媒体と共に、適当な減圧保
持可能な反応容器中で、5〜20mmHg程度の減圧
下に、180ないし、320℃で適当時間加熱すると、
V.T.と2−メチルイミダゾールが昇華して反応
容器の上部器壁に付着する。上部器壁は空冷若し
くは水冷されていることが望ましい。
付着物を採取したのち水洗して2−メチルイミ
ダゾールを除去し、残留物を水で再結して目的物
V.T.をうる。
本反応で使用される代表的な重合防止剤は硫化
ナトリウム,硫化カリウム、ハイドロキノン,硫
酸銅,β−ナフチル−アミン等である。中でも硫
化ナトリウムが最も優れた重合防止効果を示す。
本反応で使用される代表的な粉末ないしは粒状
の熱伝導用媒体は次示の如くである。
石英砂、海砂、川砂、ガラス粉、シリカ粉、ア
ルミナ粉、鉄粉、銅粉、真鍮粉、青銅粉、アルミ
粉、亜鉛粉。
上記の各粒度はJIS500ないし2830μ(米国Tyler
法32ないし7mesh相当)が好ましい。
相当トリアジンに対し同重量以上の該媒体を相
当トリアジンとよく混合した上で、前記反応を行
うことが望ましい。
減圧度は高ければ高い方が好ましいが、5mm
Hg程度であれば充分である。反応時間は1時間
以内である。
前記の水洗除去された2−メチルイミダゾール
は一旦水溶液の形で捕集され、ついで減圧蒸留に
付され回収される。
次にV.T.の性質について述べる。
m.P.239〜241℃(W)。熱水に可溶。熱メタノ
ール、熱エタノール、熱アセトンに難溶。殆ど中
性。熱水に溶かしアゾビスイソブチロニトリルを
加えると熱水に不溶性の重合体を与える。
TLC(アルミナ及びシリカ、EtOH):Rf=
0.0νKBrcm-1:3340、3170、1680(第4吸収)、
1655(第2吸収)、1550(第1吸収)、1460
(第5吸収)、1425(第3吸収)、1370、
1265、1130、985、960、835(第6吸収) NMR(d6−DMSO):δ6.76(多重線、4H);6.36
〜6.45(3重線、2H);5.59〜5.72(4重線、
1H) 元素分析値:C%44.28、H%5.07、N%50.02 次に実施例をもつて具体的に説明する。
実施例 1 相当トリアジンの結晶21.9g(0.1モル)と、
NaS・9aq2.2g(0.008モル)7mlの水に溶かし
た溶液とを良く混じたのち、全体を減圧乾固し出
発原料とした。これは重合防止剤を相当トリアジ
ン結晶に満遍なく付着させるために行われる。
該原料を25gの石英砂(粒度JIS1000μ程度)
と共に約100mlのウグイス型クライゼンフラスコ
に仕込み、フラスコ底部を電熱ヒーター上のフー
ドで包み、5mmHgの減圧下で加熱を行い、フラ
スコ内温を240℃で1時間維持した。放冷後、フ
ラスコ上部及びウグイス部の内壁に付着の昇華物
を採取し、そのものに水35mlを加え、室温で少時
撹拌したのち、不溶物を濾取し、該不溶物(粗
V.T.)を110mlの水で再結し、目的物V.T.{m.
p.239〜241℃,TLC(シリカEtOH,1発色)
Rf0.00〜0.01}11g(収率80%)を得た。先述の
濾液を減圧蒸留し2−メチルイミダゾール(m.
p.115〜118℃)5.8g回収率71%)を回収した。
実施例 2 実施例1の粉末石英砂を25gの銅粉に変え、ま
たフラスコ内温と加熱時間を夫々180℃及び1.5時
間に変える以外は全く実施例1と同一条件下の反
応を行い目的物V.T.(m.p.239〜241℃)8.8g(収
率64%)を得た。
実施例 3 実施例1の粉末石英砂を25gをシリカ粉に変
え、またフラスコ内温と加熱時間を夫々220℃及
び0.5時間に変える以外は全く実施例1と同一条
件下の反応を行い目的物V.T.(m.p.239〜241℃)
10.5g(収率77%)を得た。
実施例 4 実施例1の粉末石英砂を25gのアルミナ粉に変
え、またフラスコ内温と加熱時間を夫々320℃及
び45分間に変える以外は全く実施例1と同一条件
下の反応を行い目的物V.T.(m.p.239〜241℃)
10.7g(収率78%)を得た。
なお、2−メチルイミダゾールの回収率は82%
であつた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 構造式 で示される2−{β−(2′−メチルイミダゾリル−
    1′)}−エチル−4,6−ジアミノ−S−トリアジ
    ンを重合防止剤の存在下粉末ないし粒状の熱伝導
    用媒体と共に減圧で加熱することを特徴とする 構造式 で示される2−ビニル−4,6−ジアミノ−S−
    トリアジンの合成方法。
JP12285584A 1984-06-13 1984-06-13 2−ビニル−4,6−ジアミノ−s−トリアジンの合成方法 Granted JPS611673A (ja)

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JP12285584A JPS611673A (ja) 1984-06-13 1984-06-13 2−ビニル−4,6−ジアミノ−s−トリアジンの合成方法

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JPS611673A JPS611673A (ja) 1986-01-07
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