JPH0346997B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本発明は、電子部品をプリント基板の所定位置
の銅箔に取付ける電子部品の装着装置に係り、特
に複数の吸着ノズルを取付けた回転盤の加工及び
組立精度の影響を最小になした同装置に関する。

(ロ) 従来の技術 一般にチツプ状の電子部品又はリード線付の電
子部品をプリント基板に自動的に装着する所謂マ
ウンタと呼ばれる装着装置は、電子部品を前記プ
リント基板の所定位置まで搬送するとき、真空チ
ヤツクである吸着ノズルを用いる。そこで一例と
して特開昭59−224279号に示されているように、
各吸着ノズルの全てに位置決め爪を設けた場合、
全ての位置決め爪の位置のセンターが同一になる
ように加工精度及び組立調整により合わせてい
る。

(ハ) 発明が解決しようとする問題点 前述のように従来技術の例では、各ノズル毎に
位置決め爪を備えている場合、全部の位置決め爪
の位置決めセンターを同一に合わせる作業は非常
な困難が伴い、またターンテーブルと呼ばれる回
転盤に複数のノズルを設け、別個の位置に設けた
位置決め台が１個所で行う方式では、各吸着ノズ
ル間の割出し精度の誤差は影響ないが、電子部品
の位置決めレベルが、下方にプリント基板が載置
されるXYテーブルが入り込む構成であり、装着
レベルより高くなつており、各吸着ノズルが互い
に平行に上下しないと装着精度が悪化する。又位
置決めレベルと装置レベルを同一にしようとする
と、XYテーブルの移動可能範囲外で位置決めを
行わなければならずターンテーブルが非常に大き
くなければならず、高速化には向かない。

(ニ) 問題点を解決するための手段 そこで本発明は、電子部品を吸着する複数の吸
着ノズルと、該吸着ノズルが取付けられた回転盤
とを備え、該回転盤を回転させ前記電子部品をそ
の供給位置から搬送させて平面方向に移動可能な
Ｘ−Ｙテーブル上に載置したプリント基板上に装
着させる電子部品の装着装置において、前記プリ
ント基板上に装着すべき位置に関するデータを格
納する第１の記憶手段と、前記各吸着ノズルの前
記回転盤への取付位置に関するデータを予め格納
する第２の記憶手段と、前記電子部品の装着の際
前記第１及び第２の記憶手段に格納されたデータ
に基づいて該電子部品が装着されるべき位置に装
着されるよう前記Ｘ−Ｙテーブルの駆動源を制御
する制御手段とから構成したものである。

(ホ) 作用 本発明の構成に依れば、複数の吸着ノズルの回
転盤への各取付位置が異なつても、プリント基板
上に装着すべき位置に関するデータ、各吸着ノズ
ルの回転盤への取付位置に関するデータを格納す
る第１、第２の記憶手段からこれらのデータを読
み出して制御手段は前記基板を載置したＸ−Ｙテ
ーブルの駆動源を制御し、該基板の所定位置に電
子部品を装着する。

(ヘ) 実施例 図面に従つて本発明を説明すると、第１図は本
発明の電子部品の装着装置を示す斜視図、第２図
は同装置の動作を説明するためのブロツク図を示
す。図面において、１はチツプ状の電子部品２を
等間隔に封入したテープ、３は該テープを収納し
たテープリール、４は前記テープを所定ピツチず
つ送り出すテープ送出ユニツト、５は該テープ送
出ユニツトが第１図で左右に移動可能な部品供給
台、６は前記電子部品をテープ送出ユニツトより
取出して搬送する真空による吸着ノズル７，８，
９，１０が設けられた回転盤、１１は基板テーブ
ル、１２はタイミングベルト、１３はタイミング
プーリー、１４は基板テーブル回転用のパルスモ
ータ、１５，１６は各々駆動用のモータとしての
サーボモータ１７，１８により水平方向に移動す
るＸ、Ｙテーブル、１９は電子部品の位置決め
台、２０は前記吸着ノズルのスライドガイドに設
けたマーカーとしてのラベル、２１は前記ラベル
に設けたマークの読取り素子、２２は前記回転盤
を４分割に割出し回転させる駆動ユニツトで内部
に制御手段を備えており、２３は前記Ｘ、Ｙテー
ブル上に載置されたプリント基板、第２図におい
て２４はＸ、Ｙテーブル用のモータ駆動部、２５
は回転盤用のモータ駆動部、２６，２７は各々第
１及び第２のメモリ、２８は中央情報手段
（CPUと略す）、２９はパーソナルコンピユータ
等のコンピユータ本体、３０はキーボード、３
１，３２はインターフエースを示す。

次に本発明の動作について説明すると、先ずプ
リント基板２３を数値制御対象として電子部品２
を取付ける位置（XYの位置データ）を数値デー
タ（NCデータ）の基準データとしてコンピユー
タ本体２９又は第１のメモリに対し、キーボード
３０からキーインして蓄積しておく。該第１のメ
モリ２６はバツクアツプ電源（図示せず）によつ
て常時電源が供給され、データはバツクアツプさ
れる。このときのコンピユータ本体２９は外部の
メモリの役割として前記NCデータはフロツピー
デイスク又はハードデイスク等の記憶手段に蓄積
される。

更に、例えば各吸着ノズルが平行に上下しない
等、回転盤６に対する各吸着ノズルの取付位置に
バラツキがあると、装着精度が悪化するため、キ
ーボード３０からは各吸着ノズル即ち７，８，
９，１０の平行に上下しないバラツキに関するデ
ータを含めた取付位置に関する各補正データをキ
ーインし、これを第２のメモリ２７に蓄積する。
該第２のメモリ２７は前記第１のメモリ２６と同
様、前記バツクアツプ電源にてバツクアツプされ
るRAM等の半導体メモリである。このように設
定しておけば、各吸着ノズル７，８，９，１０に
よつて、所定のテープリールから、電子部品を吸
着し、位置決め台１９によつて、吸着の都度位置
決めした後、プリント基板２３の所定位置に装着
される。このとき前記吸着ノズル７，８，９，１
０の各々に対して回転盤６の組立精度に起因する
補正データがCPU２８で吸着ノズル７，８，９，
１０の装着工程時第２のメモリ２７から読出され
ると共に前記第１のメモリ２６内の数値データが
読出され、これらに基づきインターフエース３１
を介してＸ、Ｙテーブル用のモータ駆動部２４に
制御信号が印加され、Ｘ、Ｙテーブル用のモータ
としてのサーボモータ１７，１８は、前記補正デ
ータに対応して移動し、前記電子部品２のプリン
ト基板２３への装着精度は正確に保たれる。

なお第１図の実施例において、プリント基板２
３はXY各テーブル１５，１６上の基板テーブル
２３に載置されており、前記プリント基板２３の
サイズが大きい場合、はじめに該基板２３の部品
供給台５側の半分に電子部品２を装着し、次に基
板テーブル２３を180゜回転させ、前記プリント基
板２３の残り半分に装着すると効率良く行える。

前記吸着ノズル７，８，９，１０の上方に付し
たラベル２０として符号化したバーコード形式又
は吸着ノズルが例えば４つの場合、ラベル２枚の
貼着配置の組合せにより、前記ラベル読取素子２
１によつてどの吸着ノズルかを判別する。これに
より、前記第２のメモリ２７よりその該当する吸
着ノズルに対応した補正データを読出して、装着
作業を行う。

本実施例においては、電子部品の位置決めはタ
ーンテーブルの外部に配置したが、前述したよう
に各吸着ノズル毎に位置決め爪を有する装置にお
いても、本発明は有効である。又前記実施例は各
ノズル毎にマークを貼着する方式を採用したが基
準ノズル１本に目印を付しそこから順次カウンタ
でカウントしながら他のノズルの補正を行つても
良い。

(ト) 発明の効果 本発明の電子部品の装着装置によれば、回転盤
に複数の吸着ノズルを搭載した場合、各吸着ノズ
ルの該回転盤への取付位置が異なつても、本装着
装置の構成部品の加工精度、組立精度はラフで良
く、従つて本装置の製作の生産性を上げ、かつ本
装置による電子部品の装着精度を上げることがで
きる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の電子部品の装着装置を示す斜
視図、第２図は同装置の要部ブロツク図を示す。 主な図番の説明、２……電子部品、５……部品
供給台、６……回転盤、７，８，９，１０……吸
着ノズル、１１……基板テーブル、１５……Ｘテ
ーブル、１６……Ｙテーブル、１７，１８……サ
ーボモータ、１９……位置決め台、２０……ラベ
ル、２１……マークの読取り素子。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 電子部品を吸着する複数の吸着ノズルと、該
   吸着ノズルが取付けられた回転盤とを備え、該回
   転盤を回転させ前記電子部品をその供給位置から
   搬送させて平面方向に移動可能なＸ−Ｙテーブル
   上に載置したプリント基板上に装着させる電子部
   品の装着装置において、前記プリント基板上に装
   着すべき位置に関するデータを格納する第１の記
   憶手段と、前記各吸着ノズルの前記回転盤への取
   付位置に関するデータを予め格納する第２の記憶
   手段と、前記電子部品の装着の際前記第１及び第
   ２の記憶手段に格納されたデータに基づいて該電
   子部品が装着されるべき位置に装着されるよう前
   記Ｘ−Ｙテーブルの駆動源を制御する制御手段と
   から成る電子部品の装着装置。