JPH0341475B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0341475B2
JPH0341475B2 JP62253588A JP25358887A JPH0341475B2 JP H0341475 B2 JPH0341475 B2 JP H0341475B2 JP 62253588 A JP62253588 A JP 62253588A JP 25358887 A JP25358887 A JP 25358887A JP H0341475 B2 JPH0341475 B2 JP H0341475B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bbm
methanol
butanol
chloroform
complex
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP62253588A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63139191A (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Publication of JPS63139191A publication Critical patent/JPS63139191A/ja
Publication of JPH0341475B2 publication Critical patent/JPH0341475B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K7/00Peptides having 5 to 20 amino acids in a fully defined sequence; Derivatives thereof
    • C07K7/04Linear peptides containing only normal peptide links
    • C07K7/06Linear peptides containing only normal peptide links having 5 to 11 amino acids
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • A61P31/04Antibacterial agents
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P35/00Antineoplastic agents
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N1/00Microorganisms, e.g. protozoa; Compositions thereof; Processes of propagating, maintaining or preserving microorganisms or compositions thereof; Processes of preparing or isolating a composition containing a microorganism; Culture media therefor
    • C12N1/20Bacteria; Culture media therefor
    • C12N1/205Bacterial isolates
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12PFERMENTATION OR ENZYME-USING PROCESSES TO SYNTHESISE A DESIRED CHEMICAL COMPOUND OR COMPOSITION OR TO SEPARATE OPTICAL ISOMERS FROM A RACEMIC MIXTURE
    • C12P21/00Preparation of peptides or proteins
    • C12P21/02Preparation of peptides or proteins having a known sequence of two or more amino acids, e.g. glutathione
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K38/00Medicinal preparations containing peptides
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12RINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES C12C - C12Q, RELATING TO MICROORGANISMS
    • C12R2001/00Microorganisms ; Processes using microorganisms
    • C12R2001/01Bacteria or Actinomycetales ; using bacteria or Actinomycetales

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Communicable Diseases (AREA)
  • Oncology (AREA)
  • Tropical Medicine & Parasitology (AREA)
  • Virology (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)
  • Compounds Of Unknown Constitution (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)
  • Saccharide Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、新しい抗腫瘍抗生物質に関する。 本発明の抗生物質は深部通気条件を用いる水性
栄養培地中で放線菌のBBM−928生産菌株
(ATCC31491)又はその変異株を培養することに
よつて製造されるBBM−928と称される新しい
抗生物質コンプレツクス中の1成分であり、この
コンプレツクスは、少なくとも6種の成分を含有
する。それは生理活性成分A,B,C,D,E及
びFと称し、本発明はその1つであるD即ち
BBM−928Bを対称とする。 第1図は、臭化カリウム中BBM−928Dの赤外
吸収スペクトルである。 第2図は、90MHzの波数におけるNMRスペク
トロメーターによる内部標準としてTMSを使用
する重水素化クロロホルムに溶解したBBM−
928Dのプロトン磁気共鳴スペクトルを示す。 BBM−928コンプレツクスはアクチノロイキ
ン群の抗生物質に構造が関連していると信じら
れ、まだ同定されていない放線菌の菌株の醗酵に
よつて生成する。培地中BBM−928を生成する
ことができる放線菌の菌株はいずれも、ブリスト
ル−バンユウコレクシヨン中放線菌菌株G455−
101号と称される好適な生産菌と共に使用するこ
とができる。この菌は、フイリンピン群島で集め
られた土壌試料から分離され、ATCC31491とし
て米国の微生物代表培養コレクシヨンに寄託され
ている。又この微生物は、昭和55年3月25日に工
業技術院微生物工業技術研究所に寄託された(微
工研菌寄第5460号) この微生物の名称はアクチノマジユラ・ルゾネ
ンシス(Actinomadura Luzonensis)である。 前記したとおり新規抗腫瘍抗生物質コンプレツ
クスは、、BBM−928A,B,C,D,E及びF
と称される少なくとも6種の成分を有する。
BBM−928コンプレツクスの生成A,B,C及
びDは、結晶性形態で単離され、成分A,B及び
Cの化学構造が同定されている。本発明の抗生物
質Dは他の成分同様抗腫瘍抗菌性を有している。
これは動物飼料中栄養補給剤として又哺乳類の細
菌感染を処置する際治療剤として有用である。そ
の外、この抗生物質は、実験室ガラス器具及び外
科用機器を清浄にし滅菌するのに有用であり、石
けん、洗剤及び消毒用洗液と組合せて使用するこ
とができる。抗腫瘍効果については、コンプレツ
クス及びその個々の成分は、種々の腹腔内移植マ
ウス腫瘍に対して特に有用である。 放線菌種G455−101号菌株 以下は、抗生物質抗腫瘍コンプレツクスBBM
−928を生産する好適な微生物の一般的記述であ
る。標準分類学的方法、例えばシヤーリング等、
Inst J.Syst.Bactariol.16 313(1966)及びルシユ
バリエ等、Biol.Actinomycetes Related.Org.11
78(1976)に従つてこの菌の培養、生理学及び形
態学的特徴を観察した。 ミクロ形態学−G455−101号菌株は、基質及び
気中菌糸を共に形成し、基質菌糸は、よく発達
し、長くかつ枝分れしている(幅0.5〜0.8μ)。こ
の基質菌糸の明瞭な分裂は見られない。ストレプ
トミセス属の通常の種と異なり、G455−101菌株
は、短かくかつ未発達の気中菌糸のみを有する
か、或いは寒天培地によつては何も形成しない。
短かいか又は長い胞子鎖が気中菌糸中に生じ、そ
れは鎖の中に2〜50の卵形胞子を有する(大部分
5〜20の胞子)。胞子鎖は、形が直線か、屈曲が
多いか又は輪になつている。胞子は、形が円形
(0.3〜0.4μ)、卵形又は円筒形(0.3×1.5〜3.0μ)
であり、滑らかな表面を有している。胞子は、空
の菌糸で分離されていることが多い。短かいコイ
ル状の胞子鎖を包む無定形の胞子のう様の包のう
が気中菌糸上にときに観察される。 細胞壁組成及び全細胞糖成分−G455−101菌株
の細胞壁は、メソ−ジアミノピメリン酸を含有す
るが、グリシンを欠いている。全細胞水解物は、
グルコース、マンノース及びマズロース(3−O
−メチル−D−ガラクトース)の存在を示す。前
述した細胞壁組成及び全細胞糖成分は、G455−
101菌株が細胞壁B型の放線菌1菌株であるこ
とを示す。 培養及び生理学的特性−G455−101菌株は、豊
富に生育し、紅色又は灰紅色の気中菌糸を形成
し、イースト抽出液−モルト抽出液寒天及びオー
トミル寒天のような栄養に富む寒天培地中で赤味
のある水不溶性の色素を生じる。然し、無機塩−
デンプン寒天、グリセロール−アスパラギン寒天
及びチロシン寒天中では、貧弱な生育を行ない、
白色又はベージユ色の未発達の気中菌糸を形成
し、少量の赤味のある色素を生じる。ペプトン−
イースト−鉄寒天及びチロシン寒天中で黒ずんだ
色素を生じない。硝酸塩は亜硝酸塩に還元され
る。28℃、37℃、並びに45℃において豊富に生育
するが、10℃又は50℃においては生育しない。五
炭糖及び六炭糖は、この菌株によつてよく利用さ
れる。G455−101菌株の培養及び生理学的特性
を、それぞれ表1及び2に示す。炭素源の利用を
表3に示す。
【表】
【表】
【表】
【表】 ℃において貧
弱な生育。10
℃及び50℃に
おいて生育な
し。
【表】
【表】 BBM−928コンプレツクスの生産は、上の生
育及び顕微鏡特定によつて説明された特定の放線
菌種G455−101号菌株に限定されないことが理解
される。これらの特性は、例示の目的のみで示さ
れ、本発明は、X線放射、紫外線放射、ナイトロ
ジエン・マスタード、フアージ露出等のような当
該技術に既知の常用の手段によつて前述した菌か
ら得られる菌株又は変異株の使用を意図してお
り、これらは、BBM−928コンプレツクス又は
その個々の成分を生産することができる。 抗腫瘍抗生物質BBM−928コンプレツクスの製
造 本発明の抗腫瘍抗生物質BBM−928コンプレ
ツクスの製法は、放線菌G455−101号菌株を、同
化性炭素源及び同化性窒素源を含有する水溶液中
深部通気条件下に、該溶液に実質的な抗腫瘍抗生
物質活性が付与されるまで醗酵培養することを特
徴とする。本発明の抗生物質抗腫瘍剤の生産のた
め有用である培地は、デンプン、グルコース、デ
キストラン、マルトース、ラクトース、シユクロ
ース、フラクトース、マンノース、糖蜜、グリセ
ロール等のような同化性炭素源を含む。この栄養
培地は又、タンパク、、タンパク水解物、ポリペ
プチド、アミノ酸、コーン・ステイープ・リカ
ー、カゼイン、尿素等のような同化性窒素源並び
にカリウム、ナトリウム、アンモニウム、カルシ
ウム、硫酸塩、炭酸塩、燐酸塩、塩化物、硝酸塩
等のような陰イオン及び陽イオンを生じる栄養無
機塩を含有するべきである。 BBM−928コンプレツクスを生産する際、菌
の満足すべき生育を得ることができる任意の温度
を用いてよい。20゜〜45℃の範囲の温度が実施可
能であり、菌の至適の生育に好適な温度は28゜〜
34℃の範囲であり、30〜32゜の範囲の温度が最も
好適である。BBM−928コンプレツクスの最高
の生産は、一般に約4〜6日で得られる。醗酵期
おいては常法が用いられる。例えば、少量の製法
は、振とうフラスコ中か又は表面培養によつて実
施するのが便利である。大量の製造は、無菌タン
ク中深部通気培養条件下に実施するのが好適であ
る。タンク培養の場合にはまず菌からの胞子をブ
イヨン培養に接種することによつて栄養ブイヨン
中栄養接種物を生産して若い活性のある種培養物
を得、次にこれを醗酵タンク培地に無菌的に移
す。タンク及びビン中の通気は、無菌空気を醗酵
培地又はその供給施設に強制的に送り、機械推進
体によつてタンク中更に撹拌を生じることによつ
て得ることができる。シリコン油、大豆油及びラ
ード油のような消泡剤を必要に応じて添加してよ
い。 醗酵ブロス又はBBM−928コンプレツクスの
抽出液中の抗生物質レベルは、試験菌としてサル
シナ・ルテア(Sarcina lutea)を使用しそして
定量培地として栄養寒天を用いるペーパー・デイ
スク寒天−拡散定量によつて決定することができ
る。至適ブロス力価を決定するために使用される
この定量系の最も望ましい感受性のためにPHを
9.0に調節する。 BBM−928コンプレツクスは、溶媒抽出操作
のような常用の手段によつて醗酵ブロスから単離
される。精製は、下の例2及び3に更に詳細に設
明するとおり細胞用向流分配及びクロマトグラフ
イー操作によつて実施してBBM−928成分A,
B,C,D,E及びFを得るのが便利である。 例3のBBM−928成分A,B,C、並びにD
の物理化学的性質 BBM−928の個々の成分は、たがいに似た溶
解性及び発色反応を示す。例えば、それらはクロ
ロホルム及び塩化メチレンに易溶性、ベンゼン、
エタノール、メタノール及びn−ブタノールにわ
ずかに可溶性そして水及びn−ヘキサンに不溶性
である。塩化第二鉄及びエールリヒ試薬により陽
性反応が得られ、トレンス、サカグチ及びニンヒ
ドリンに対しては陰性反応である。 例3のBBM−928成分の特徴のある物理化学
的性質を表4に示す。
【表】 本発明の抗生物質Dの特性をまとめると次のと
おりである。 (a) クロロホルム及び塩化メチレンに可溶性、ベ
ンゼン、エタノール、メタノール及びn−ブタ
ノールにわずかに可溶性、そして水及びn−ヘ
キサンに実質的に不溶性であり; (b) 塩化第二鉄及びエールリヒ試薬反応陽性そし
てトレンス、サカグチ及びニンヒドリン試薬陰
性であり; (c) マウス腹腔内移植P388白血病に有効な抗腫
瘍剤であり、 (d) 融点224〜227℃を有し; (e) 比旋光度〔α〕25 D=−13゜(C1,CHCl3)を有
し; (f) 炭素50.75%、水素5.25%、窒素12.58%、並
びに酸素31.42%の概算元素組成を有し; (g) シリカゲル薄層クロマトグラフイーにおいて
Rf値0.73〔溶媒系n−ブタノール−メタノール
−水(63:27:10)〕、並びにRf値0.53〔溶媒系
キシレン−メチルエチルケトン−メタノール
(5:5:1)〕を示し; (h) 実質的に第1図に示すとおりの臭化カリウム
中赤外スペクトルを有し;そして (i)重水素化クロロホルムに溶解する時実質的に第
2図に示すとおりのプロトンNMRスペクトル
を得る。 抗微生物活性 BBM−928成分の抗微生物活性を、ステイー
ヤのマルチ接種装置を使用しPH7において栄養寒
天中順次寒天稀釈法によつて種々の細菌及びカビ
に対して決定した。接種材料のサイズは、約104
細胞/mlを含有する試験菌の分別材料0.0025mlを
すべての細菌及びカビ−抗酸菌を除、これに対し
ては106細胞/mlの懸濁液を使用した−に対して
用いるように標準化した。37℃において一夜温置
して後、最小阻止濃度(MIC)を表5に示す。
表中見られるように、BBM−928成分は、グラ
ム陽性及び抗酸菌に対し中程度ないし弱い活性が
あるが、グラム陰性菌及びカビに対して実際上活
性がない。 溶原菌(ILB)中プロフアージ誘発の活性を
BBM−928成分について決定した。
【表】 抗腫瘍活性 抗腫瘍活性についてマイトマイシンCとの
BBM−928Dの比較試験を、腹腔内移植腫瘍:
P388白血病、L1210白血病、B16黒色腫、ルイス
肺(LL)カルシノーマ、並びにザルコーマ180腹
水(S180)を用いて実施した。10%ジメチルス
ルホキシドを含有する0.9%食塩水中BBM−928
成分及び0.9%食塩水中マイトマイシンCを、1
回の1日処置から多回連日処置までの範囲の投薬
スケジユールに従つて1日1回投与した。投薬量
を変えることにより、処置動物に対して対照動物
より少なくとも1.25倍の中央生存時間値を与える
最小有効用量(MED)を決定した。この活性の
水準は、有意な抗腫瘍活性の尺度であると考られ
ている。結果は、計算活性比と共に表6に示す。
ヴアン・デル・ヴエルデン、Arch.Expt.Path.
Pharmak.,195、389(1940)の方法によつて決
定したBBM−928及びマイトマイシンCの腹腔
内LD50値も表6に示す。
【表】 例 1 BBM−928コンプレツクスの生産 寒天醗酵−放線菌種G455−101の1菌株のよく
生育した寒天斜面を使用して2%可溶性デンプ
ン、1%グルコース、0.5%フアーマメデイア、
0.5%イースト抽出液、0.5%NZ−アミン(A型)
及び0.1%CaCO3を含有する栄養培地に接種し、
滅菌の前にPHを7.2に調節する。この種培養をロ
ータリー振とう器(250rpm)上32℃に72時間温
置し、生育物5mlを、2%可溶性デンプン、1%
フアーマメデイア、0.003%ZnSO4・7H2O及び0.4
%CaCO3よりなる醗酵培地100mlを含有する500
mlの三角フラスコに移す。BBM−928コンプレ
ツクスの生産は、一般に5日の振とう培養の後最
高に達する。 タンク醗酵−種培養を三角フラスコ中4日間振
とうし、200リツトルの種タンク醗酵器中2.0%オ
ートミール(クエーカー・プロダクツ、オースト
ラリア)、0.5%グルコース、0.2%乾燥イースト、
0.0008%MnCl2・4H2O、0.0007%CnSO4・7H2O、
0.0002%ZnSO4・7H2O及び0.0001%FeSO4
7H2Oよりなる発芽培地100リツトルに接種し、
これを200rpm、30℃において54時間撹拌する。
次にこの種培養の15リツトル分を、400リツトル
のタンク醗酵器中2.0%可溶性デンプン、1.0%フ
アーマメデイア、0.003%ZnSO4・7H2O及び0.4%
CaCO3を含有する醗酵培地170リツトルに接種
し、これを30℃、200rpm、通気速度150リツト
ル/分で操作する。醗酵の進行と共にブロスのPH
は次第に増大し、100〜120時間後8.4〜8.5に達
し、この時30mcg/mlのピーク抗生物質力価が得
られる。 例 2 溶媒抽出によるBBN−928コンプレツクスの単離 例1から得られたブロス(170リツトル、PH
8.5)を清澄剤と共に過する。活性は、菌体ケ
ーキ及び液に共に見出される。菌体ケーキをア
セトンとメタノールとの溶媒混合物(1:1、30
リツトル×2)で2回抽出する。抽出液を合し、
減圧下蒸発させて水性濃縮物を得、これをn−ブ
タノールで抽出する。ブロス液をn−ブタノー
ルで2回抽出する(40リツトル×2)。n−ブタ
ノール抽出液を合し、減圧下に濃縮し、残留物を
凍結乾燥して粗製の固体(21.4g)を得る。薄層
クロマトグラフイー定量によれば、このものは3
種の主成分、A,B及びC、並びに3種の副成
分、D,E及びFよりなるコンプレツクスであ
り、下の表7に述べるとおりのRf値を有する。
【表】 例 3 BBM−928コンプレツクスの精製 例2の粗コンプレツクス四塩化炭素−クロロホ
ルム−メタノール−水(5:2:5:1)の溶媒
系を使用する製造用向流分配装置(ミタムラ、
100ml/管)によつて精製する。50回の転溶の後、
管5号ないし20号を合し、濃縮して成分A,B,
D,E及びFを含有する淡黄色粉末(4.4g)を
得る。この混合物を少量のクロロホルムに溶解
し、予め酢酸エチルで処理したシリカゲルC−
200(500ml)のカラム上に入れる。増加量のメタ
ノール(2〜5%、V/V)を有する酢酸エチル
でカラムを展開し、345nmにおける光学密度によ
つてフラクシヨンをモニターする。副成分Dが最
初に、次いで成分Aが酢酸エチルによつて溶解さ
れる。成分E、B及びFは、次に3%のメタノー
ル濃度においてその順に溶離される。適当な成分
を含有する各フラクシヨンを減圧下蒸発させ、残
留物をクロロホルム−メタノールから結晶化させ
る。同様に、成分Cの粗製物が上述した向流成分
配の管21号ないし35号から得られる。成分Cの精
製を、シリカゲルクロマトグラフイー及びクロロ
ホルム−メタノールからの結晶化によつて実施す
る。成分A,B,C,D,E及びFについて収量
は、それぞれ、988mg、420mg、848mg、130mg、
119mg、並びに114mgである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、臭化カリウム中BBM−928Dの赤外
吸収スペクトルである。第1図において、縦軸は
透過パーセントであり、横軸上部は波長(ミクロ
ン)、横軸下部は波数(cm1)である。第2図は、
同じ条件下のBBM−928Dのプロトン磁気共鳴ス
ペクトルを示す。第2図において、横軸はPPM
である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 次の特性を有する抗腫瘍抗生物質BBM−
    928D: (a) クロロホルム及び塩化メチレンに可溶性、ベ
    ンゼン、エタノール、メタノール及びn−ブタ
    ノールにわずかに可溶性、そして水及びn−ヘ
    キサンに実質的に不溶性であり; (b) 塩化第二鉄及びエールリヒ試薬反応陽性そし
    てトレンス、サカグチ及びニンヒドリン試薬陰
    性であり; (c) マウス腹腔内移植P388白血病に有効な抗腫
    瘍剤であり、 (d) 融点224〜227℃を有し; (e) 比旋光度〔α〕25 D=−13゜(C1,CHCl3)を有
    し; (f) 炭素50.75%、水素5.25%、窒素12.58%、並
    びに酸素31.42%の概算元素組成を有し; (g) シリカゲル薄層クロマトグラフイーにおいて
    Rf値0.73〔溶媒系n−ブタノール−メタノール
    −水(63:27:10)〕、並びにRf値0.53〔溶媒系
    キシレン−メチルエチルケトン−メタノール
    (5:5:1)〕を示し; (h) 実質的に第1図に示すとおりの臭化カリウム
    中赤外スペクトルを有し;そして (i)重水素化クロロホルムに溶解する時実質的に第
    2図に示すとおりのプロトンNMRスペクトル
    を得る。
JP62253588A 1979-04-02 1987-10-09 抗腫瘍抗菌剤 Granted JPS63139191A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US2648879A 1979-04-02 1979-04-02
US26488 1979-04-02

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4205180A Division JPS55162752A (en) 1979-04-02 1980-04-02 Antitumor and antimicrobial agent

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63139191A JPS63139191A (ja) 1988-06-10
JPH0341475B2 true JPH0341475B2 (ja) 1991-06-24

Family

ID=21832125

Family Applications (3)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4205180A Granted JPS55162752A (en) 1979-04-02 1980-04-02 Antitumor and antimicrobial agent
JP62253589A Granted JPS63139192A (ja) 1979-04-02 1987-10-09 抗腫瘍性抗生物質の製造法
JP62253588A Granted JPS63139191A (ja) 1979-04-02 1987-10-09 抗腫瘍抗菌剤

Family Applications Before (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4205180A Granted JPS55162752A (en) 1979-04-02 1980-04-02 Antitumor and antimicrobial agent
JP62253589A Granted JPS63139192A (ja) 1979-04-02 1987-10-09 抗腫瘍性抗生物質の製造法

Country Status (24)

Country Link
JP (3) JPS55162752A (ja)
AR (1) AR223372A1 (ja)
AT (1) AT371144B (ja)
AU (1) AU533672B2 (ja)
BE (1) BE882574A (ja)
CH (1) CH647247A5 (ja)
DE (1) DE3012565A1 (ja)
DK (1) DK153501C (ja)
ES (1) ES490209A0 (ja)
FI (1) FI67403C (ja)
FR (1) FR2452930A1 (ja)
GB (1) GB2050384B (ja)
GR (1) GR66663B (ja)
HU (1) HU184256B (ja)
IE (1) IE49191B1 (ja)
IL (1) IL59746A (ja)
LU (1) LU82318A1 (ja)
NL (1) NL8001868A (ja)
NO (1) NO155780C (ja)
PH (1) PH16970A (ja)
SE (1) SE441930B (ja)
SU (1) SU999981A3 (ja)
YU (1) YU41700B (ja)
ZA (1) ZA801856B (ja)

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4416874A (en) 1982-03-05 1983-11-22 Bristol-Myers Company Injectable compositions of BBM-928A
AU566569B2 (en) * 1983-01-31 1987-10-22 Bristol-Myers Company Luzopeptin e2
ATE31623T1 (de) * 1983-09-14 1988-01-15 Bristol Myers Co Injizierbare zusammensetzungen von bbm-928a.
US6749993B2 (en) 2002-02-06 2004-06-15 Konica Corporation Planographic printing precursor and printing method employing the same
JP2003300382A (ja) 2002-04-08 2003-10-21 Konica Minolta Holdings Inc 熱転写中間転写媒体を用いた画像形成方法
JP2004188848A (ja) 2002-12-12 2004-07-08 Konica Minolta Holdings Inc 印刷版材料
JP2004322511A (ja) 2003-04-25 2004-11-18 Konica Minolta Medical & Graphic Inc 印刷方法
JP2006056184A (ja) 2004-08-23 2006-03-02 Konica Minolta Medical & Graphic Inc 印刷版材料および印刷版
CN101316721A (zh) 2005-11-01 2008-12-03 柯尼卡美能达医疗印刷器材株式会社 平版印刷版材料、平版印刷版、平版印刷版的制备方法和平版印刷版的印刷方法
JP4878612B2 (ja) * 2008-07-16 2012-02-15 スタンレー電気株式会社 車両用信号灯具
US9052217B2 (en) 2012-11-09 2015-06-09 Honeywell International Inc. Variable scale sensor

Also Published As

Publication number Publication date
ES8104411A1 (es) 1981-04-16
JPS63139191A (ja) 1988-06-10
YU41700B (en) 1987-12-31
SU999981A3 (ru) 1983-02-23
FI67403B (fi) 1984-11-30
AR223372A1 (es) 1981-08-14
DE3012565A1 (de) 1980-10-23
JPS63139192A (ja) 1988-06-10
ZA801856B (en) 1981-04-29
AU5700280A (en) 1980-10-09
NL8001868A (nl) 1980-10-06
JPH0341157B2 (ja) 1991-06-21
IE800598L (en) 1980-10-02
HU184256B (en) 1984-07-30
NO155780B (no) 1987-02-16
AT371144B (de) 1983-06-10
AU533672B2 (en) 1983-12-08
IL59746A0 (en) 1980-06-30
DK138780A (da) 1980-10-03
JPS55162752A (en) 1980-12-18
ATA180380A (de) 1982-10-15
DK153501C (da) 1988-11-28
DE3012565C2 (ja) 1990-11-08
GB2050384B (en) 1983-04-07
PH16970A (en) 1984-04-27
IL59746A (en) 1983-02-23
NO800967L (no) 1980-10-03
FI800973A (fi) 1980-10-03
FR2452930B1 (ja) 1983-12-30
IE49191B1 (en) 1985-08-21
CH647247A5 (fr) 1985-01-15
FR2452930A1 (fr) 1980-10-31
ES490209A0 (es) 1981-04-16
JPS6365679B2 (ja) 1988-12-16
YU81280A (en) 1983-09-30
SE8002521L (sv) 1980-10-03
BE882574A (fr) 1980-10-01
GB2050384A (en) 1981-01-07
FI67403C (fi) 1985-03-11
GR66663B (ja) 1981-04-07
SE441930B (sv) 1985-11-18
DK153501B (da) 1988-07-18
LU82318A1 (fr) 1980-12-16
NO155780C (no) 1987-05-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100333017B1 (ko) 폴리사이클릭구충제,이의제조방법,이의제조용균주및이를포함하는조성물
NO149239B (no) Offshore-konstruksjon.
JPS5830037B2 (ja) 新規抗生物質
EP0132082A2 (en) Antibiotic/antitumor compounds and their production
KR900004066B1 (ko) 생물학적으로 활성인 ws 6049의 제조방법
JPH0341475B2 (ja)
EP0185456A2 (en) CL-1577D and CL-1577E antibiotic/antitumor compounds, their production and use
US4360458A (en) Antitumor antibacterial agents
US4999196A (en) Compound DC-107 produced by Streptomyces sp.
EP0055299B1 (en) Antibiotic y-16482 alpha and/or antibiotic y16482 beta, process for their preparation, and medicinal composition containing the same
US3692777A (en) 5h-pyrrolo {8 2,1-c{9 {8 1,4{9 {0 benzodiazepin-5-ones
US4565781A (en) Antibiotic, Spicamycin
US4451456A (en) Antitumor antibacterial agents
US3839558A (en) Antibiotics a28695a and a28695b and a process for production thereof
JP3107455B2 (ja) 新規抗生物質mi481−42f4−a及びその製造方法
US4994271A (en) BMY-40800 antitumor antibiotics
US3377244A (en) Antibiotic ao-341 and production thereof
US5036010A (en) BMY-40800 antitumor antibiotics
KR840000934B1 (ko) 항생물질 sf-2080a 및 sf-2080b의 제조방법
US3650904A (en) Production of chloramphenicol, bottromycin and fradicin
US3155583A (en) Antibiotic narangomycin and method of production
US4230799A (en) Process for the preparation of antibiotic W-10 complex and for the isolation of Antibiotic 20561 and Antibiotic 20562 therefrom
US3335059A (en) And method of producing
KR830002381B1 (ko) 항종양 항생물질의 제조방법
JPS6015318B2 (ja) 新抗生物質sf−1942物質,その製造法およびそれを含有する抗ガン剤