JPH03181939A - ハロゲン化銀写真感光材料 - Google Patents

ハロゲン化銀写真感光材料

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JPH03181939A
JPH03181939A JP32187389A JP32187389A JPH03181939A JP H03181939 A JPH03181939 A JP H03181939A JP 32187389 A JP32187389 A JP 32187389A JP 32187389 A JP32187389 A JP 32187389A JP H03181939 A JPH03181939 A JP H03181939A
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JP
Japan
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group
silver halide
alkyl group
compounds
formula
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JP32187389A
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Inventor
Mari Tanaka
真理 田中
Nobuaki Kagawa
宣明 香川
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はハロゲン化銀写真感光材料(以下、「感光材料
」という。)に関し、更に詳しくは鮮鋭性が良好で残色
汚染が少なく、かつ、セーフライト性に優れたハロゲン
化銀写真感光材料に関する。
〔発明の背景〕
近午、種々の観点から益々、高画質の感光材料が要望さ
れており、このため多方面から画質改良の研究がなされ
ている。
ハロゲン化銀乳剤固有の感光波長域を拡大し、本来感度
を有しない可視光域に分光的に増感せしめるために、特
定の増感色素を用いることはよく2 知られている。
上記の目的のために使用される増感色素としては、分光
増感波長域が適切であり、処理後の色素汚染の発生が少
なく、かつ、他の感光層への拡散や増感色素以外の添加
剤との相互作用がないような好ましい性質を有するもの
が選択される。 又、更に好ましい条件として、該増感
色素を含有せしめた感光材料を保存した際に、感度の低
下、カブリの発生の少ないことが要求される。
このような分光増感色素として赤色感光性乳剤に用いら
れるある種のペンタメチン色素は非常に有効であること
が知られているが、一方で使用条件によっては下記の如
き欠点を有していた。
l)処理後の残色汚染が大きく、分光感度を犠牲にして
使用量を減■しなければならない。
2)アンチイラジェーション染料の吸収スペクトルと赤
色感光性乳剤の分光感度分布が一致していないため、鮮
鋭性が充分に改良されない。
3 ) 59Onm付近のセーフライト光に対する好ま
しくない感度を有するため、セーフライトによつ− てカブリが生じてしまい(以下このカブリの生じ難さを
「セーフライト性」と称する。)暗室での作業に充分な
明るさのセーフライトが使えない。
などが挙げられる。
すなわち、近年の感光材料に要求される特性は高画質で
あり、なおかつ迅速処理可能であり、更には取り扱いが
容易なことである。従来の色素では色素量を増大すると
仕上がり写真に残色汚染が発生して商品価値が著しく低
下してしまうためlこ増感色素の添加量が制限されてい
る。このため、より残色汚染の少ない増感色素が求めら
れていた。
又、鮮鋭性の改良を目的にアンチイラジェーション染料
の吸収スペクトルと赤色感光性乳剤の分光感度分布を一
致させる意図で、該分光感度分布を短波長化すると、分
光感度領域の短波長端が590ns付近のセーフライト
光の波長と重なり、セーフライト性の劣化をきたすとい
う状況であり、鮮鋭性とセーフライト性を同時に満足さ
せる増感色素は得られていなかった。
本発明者らは鋭意検討の結果、色素のN位にア− ルコキシ基を有する置換基を導入することにより、まっ
たく予知できなかった効果としてセーフライト性が改良
され、更に残色も同時に改良されることを見い出し、上
記の如く相反する諸性能を同時に満足する増感色素で分
光増感された感光材料の発明を威すに至った。
〔発明の目的〕
従って本発明の目的は、赤色領域に増感する新規なペン
タメチン色素を含有し、適性な分光感度分布を有し、色
素汚染が少なく、かつセーフライト性が改良された感光
材料を提供することにある。
(発明の構l1c) 本発明者等は前記課題に鑑みて、鋭意検討の結果、本発
明の上記目的は、支持体上に少なくとも一層のハロゲン
化銀乳剤層を含むハロゲン化銀写真感光材料において、
前記ハロゲン化銀乳剤層の少なくとも一層に、下記−数
式(I)で示される色素の少なくとも一種によって分光
増感されたハロゲン化銀粒子を含むことを特徴とするハ
ロゲン化銀写真感光材料により達成されることを見出し
た。
5− 一般式CI) 式中、R’、R’はアルキル基を表し、少なくとも一方
はアルコキシ基を有するアルキル基を表す。
R3+Rs、Rs、Ry、Rs、Rr。は水素原子、ア
ルキル基、ハロゲン原子、アルコキシ基を表し、R4,
R。
は水素原子、ハロゲン原子1、アルコキシ基を表すが、
他の置換基と協同して環を形成する場合には置換アルキ
ル基を表すこともある。
R3とR4% R4とRs% RsとRi% RtとR
a1 RaとR9、R9とR1゜は協同して環を形成し
てもよい。
Zは5員又は6員環を形成するに必要な炭化水素原子群
を表す。Xは酸アニオンを表す。
以下、本発明を更に詳細に説明する。
−数式〔■〕において RI 、 R2は各々独立にア
ルキル基(例えばメチル基、エチル基、プロビ6 ル基、イソプロピル基等)、アルコキシアルキル基(例
えば2−メトキシメチル基、2−メトキシエチル基、3
−メトキシブチル基、4−メトキシブチル基、3−メト
キシエチル基、2−エトキシエチル基、lメトキシメチ
ルプロピル基、3−メ]・キシ−3−メチルブチル基、
l−メチル−2−メトキシエチル基、3−工トキシプロ
ピル基、メトキシエトキシエチル基、工トキシエ]・キ
シエチル基、0−メトキシベンジル基、m−メトキシベ
ンジル基、p−メトキ・/ベンジル基、0−メトキシフ
ェネチル基、0−エトキシベンジル基、p−エトキシベ
ンジル基、p−メトキシフェネチル基、p−ヒドロキシ
−m−メトキシベンジル基、4−(4−メトキシフェニ
ル)ブチル基、2−(4−メトキシフェニル)−1−メ
チルエチル基、3−(4−メトキシフェニル)プロピル
基、4−エトキシ−3−メトキシベンジル基等)を表す
R s,R s,R a,R 7+R e.R +oは
各々独立に水素原子、アルキル基(例えばメチル基、エ
チル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、(t
)ブチル基、メトキシエチル基、エトキシエチル基、3
−メトキシブチル基、4−メトキシブチル基、シアノメ
チル基、フェニルメチル基、ヒドロキシメチル基、クロ
ルメチル基等)、ハロゲン原子、(例えば7ン素原子、
塩素原子、臭素原子、沃素原子)、アルコキシ基(例え
ばメトキシ基、工i・キシ基、メトキシエトキシ基等)
を表す。
R 、、R 、は各々独立に水素原子、ハロゲン原子(
例えば、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、沃素原子)
、アルコキシ基(例えばメトキシ基、エトキン基、メト
キシエトキシ基等)を表す。
R 、、R 、は他の置換基と協同して環を形成するこ
とも可能で、その場合には、置換、アルキル基を表すこ
ともある。
R,とRい R,とRい R,とR6、R7とRいR。
とR,、R.とR1。は協同して環を形成してもよい。
(例えば、R 、、R 、でベンゼン環を形成、R a
 、 R sでシクロヘキセン環を形19、RiとR,
でジオキシラン環を形成等)。
Zが形成する5員環の炭化水素環としては、2−シクロ
ペンテン環等が挙げられ、6員環の炭化水素環として5
,5−ジメチル−2−シクロヘキセン環や4。
4、6.6−テトラメチル−2−シクロヘキセン環等が
挙げられる。
Xoは酸アニオンで具体的にはノ)ロゲンイオン(例え
ば塩素イオン、臭素イオン、沃素イオン等)、p−トル
エンスルホン酸イオン、過塩素酸イオン、4フツ化ホウ
素イオン等が挙げられる。
次に本発明の好ましい実施態様について述べる。
−数式(1)において、好ましくはR IR 2が芳香
環を含まない場合であり、より好ましくは先の条件に加
えてR 3,R 4.R s,R s,R y+R s
,R I+R l。
が全て水素であり、最も好ましくはこの条件に加−数式
(iで表される増感色素の具体例を以下に示すが、本発
明に用いられる増感色素はこれらの化合物に限定される
ものではない。
0− 1− 13 =14− −15 =16− 7− 一般式(1)で表される増感色素は、例えばエフ・エム
・パーマ−著、「ザ・ケミストリー・オブ・ヘテロサイ
クリック・コンパウンダ」 (丁heChemistr
y of Heterocyclic Compuun
ds)第18巻、「ザ・シアニン・ダイズ・アンド・リ
レーテッド・コンパウンダJ  (The Cyani
ne Dyes and RelatedCompou
nds) (A、 Weissherger ed、 
Interscience社刊、New York 1
964午)に記載の方法によって容易に合成することが
できる。
前記−数式CI)の増感色素の最適添加量は、当業者に
公知の方法によって決定することができる。例えば、あ
る同一乳剤を分割し、各乳剤に異る濃度の増感色素を含
有せしめて、それぞれの性能を測定することにより決定
する方法等が挙げられる。
本発明における増感色素の添加量は、特に制限はないが
、ハロゲン化銀1モル当り、2XIO−’モル〜l X
 to−2モルを用いるのが好ましく、更には5 X 
10−’モル−5X 10−3モルを用いるのが好まし
い。
8 増感色素の乳剤への添加には、当業界でよく知られた方
法を用いることができる。例えば、これらの増感色素は
直接乳剤に分散することもできるし、あるいはピリジン
、メチルアルコール、エチルアルコール、メチルセロン
ルブ、アセトン、又はこれらの混合物などの水可溶性溶
媒に溶解し、あるいは水で希釈し、ないしは水中に溶解
し、これらの溶液の形で乳剤へ添加することができる。
溶解の過程で超音波振動を用いることもできる。
又、米国特許3,469.987号明細書などに記載さ
れている如く、色素を揮発性有機溶媒に溶解し、この溶
液を親水性コロイド中に分散し、この分散物を乳剤に添
加する方法、特公昭46−24185号公報などに記載
されている如く、水不溶性色素を溶解することなしに水
溶性溶媒中に分散させ、この分散液を乳剤に添加する方
法も用いられる。又、色素は酸溶解分散法による分散物
の形で乳剤へ添加することができる。その他乳剤への添
加には、米国特許2,912.345号、同3,342
,605号、同2,996.287号及び同3,425
.835号等の各明細書に記載の方法19− を用いることもできる。−数式CI)で表される増感色
素を乳剤へ添加する時期は、ハロゲン化銀粒子の形成時
から、支持体に塗布する直前までの製造工程中の任意の
時期に添加することができる。
具体的には、ハロゲン化銀粒子の形成前、ハロゲン化銀
粒子形成中、ハロゲン化銀粒子形成終了後から化学増感
開始までの間、化学増感開始時、化学増感中、化学増感
終了時及び化学増感終了後から塗布時までの間から選ば
れた任意の時期に添加することができる。又添加は1回
で行なってもよいし、複数回に分けて行なってもよい。
又、数式(I)で表される増感色素は、他の増感色素と
組合せて、所謂強色増感的組合せとして用いることもで
きる。この場合にはそれぞれの増感色素を同一の又は異
る溶媒に溶解し、乳剤への添加に先だって、これらの溶
液を混合し、あるいは別々に乳剤に添加してもよい。別
々に添加する場合には、その順序、時間間隔は目的によ
り任意に決定することができる。
本発明で用いられる増感色素は強色増感作用を20 もたらす化合物を併用することによって一層の高い分光
感度が得られる。
このような強色増感作用を有する化合物としては例えば
米国特許2,933.390号、同3,416.927
号、同3,511.664号、同3,615.613号
、同3,615.632号、同3,635,721号等
各明細書に記載のピリミジルアミノ基、或はトリアジニ
ルアミノ基を有する化合物、英国特許1.137.58
0号明細書記載の芳香族有機ホルムアルデヒド縮金物、
米国特許4,030,927号明細書記載のハロゲン化
ベンゾトリアゾール誘導体、特開昭59−142541
号、同59−188f341号各公報記載のビスピリジ
ニウム化合物、特開昭59−191032号公報記載の
芳香族複素環4級塩化合物、特開昭60−79348号
公報記載の電子供与性化合物、米国特許4,307,1
83号明細書記載のアミノアリリデンマロノニトリル単
位を含む重合物、特開昭55−149937号公報記載
のヒドロキシテトラザインデン誘導体、米国特許3,6
15.633号明細書記載の1.3−オキサジアゾール
誘導体、米国特許4,780.404号明細書記載のア
ミノ1,2.3.4−チアトリアゾール誘導1 体等が挙げられる。
これら強色増感剤の添加時期は特に制限なく、前記増感
色素の添加時期に準じて任意に添加できる。添加量はハ
ロゲン化銀1モル当りlXl0−’からI X 10−
’モルの範囲で選択され、増感色素とは1/10−10
/lの添加モル比で使用される。
本発明の増感色素は、下記一般式(n)で表される繰り
返し単位を有するフェノール樹脂と併用して用いること
が感度及び生試料保存性の点から好ましい。
〔式中、R1は水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、
アルケニル基、シクロアルキル基、アリール基、アルコ
キシ基、ヒドロキシル基、アミノ基、アシル基又は−3
O、R、基を表し、R5はヒドロキシル基、アルコキシ
基、アルキル基、アリール基、アミノ基又はヒドラジノ
基を表す。
=22 R4は水素原子、アルキル基、アリール基、複素環基を
表わす。mはO〜3の整数を表す。〕本発明に係るハロ
ゲン化銀乳剤層に含まれるハロゲン化銀粒子は、塩化銀
、塩臭化銀、臭化銀、沃臭化銀、塩沃臭化銀のいづれか
であってもよく、これらの粒子の混合であってもよい。
中でも塩化銀含有乳剤がより好ましい。
本発明に用いられるハロゲン化銀粒子の組成は、粒子内
部から外部にいたるまで均一なものであってもよいし、
粒子内部と外部の組成が異っていてもよい。又粒子内部
と外部の組成が異なる場合、連続的に組成が変化しても
よいし、不連続に変化してもよい。
本発明に用いられるハロゲン化銀粒子の粒径は、特に制
限はないが、感度及び他の写真性能等を考慮すると、好
ましくは0.2〜1.6μm1更に好ましくは0.25
〜1,2μmの範囲である。
なお、上記粒径は、当該技術分野において、般に用いら
れる各種の方法によって、これを測定することができる
3 代表的な方法としては、ラブランドの「粒子径の分析法
J A、S、T、M シンポジウム・オン・ライト・マ
イクロコピー1955年、94〜122頁又は「写真プ
ロセスの理論」ミース及びジェームス共著、第3版、マ
クミラン社発行、(1966年)の第2章に記載されて
いる。
粒子径は、粒子の投影面積か、直接近似値を使って、こ
れを測定することができる。
粒子が実質的に均一形状である場合は、粒子分布は直径
か投影面積としてかなり正確に、これを表すことができ
る。
本発明においてハロゲン化銀粒子の粒径分布は、多分散
であってもよいし、単分散であってもよいが、好ましく
は単分散乳剤である。更に好ましくはハロゲン化銀粒子
の粒径分布において、その変動係数が0.22以下、更
に好ましくは0.15以下、特に好ましくは0.10以
下の単分散ハロゲン化銀粒子である。
ここで変動係数は、粒径分布の広さを示す係数であり、
次式によって定義される。
4 S−粒径分布の標準偏差 ここでriは粒子側々の粒径、niはriの粒径を有す
る粒子の数を表し、ここで言う粒径とは球状のハロゲン
化銀粒子の場合は、その直径、又立方体や球状以外の形
状の粒子の場合は、その投影像を同面積の円像に換算し
た時の直径を表す。
本発明に用いられるハロゲン化銀粒子は、酸性法、中性
法、アンモニア性のいづれで得られた物でもよい。該粒
子は一時に成長させてもよいし、種粒子をつくった後、
成長させてもよい。
種粒子をつくる方法と成長させる方法は同じであっても
、異っていてもよい。
又可溶性銀塩と可溶性ハロゲン塩を反応させる形式とし
ては、順混合法、逆混合法、同時混合法、それらの組合
せ等いづれでもよいが、同時混合法5 で得られたものが好ましい。更に同時混合法の一形式と
して、特開昭54−48521号等に記載されてい6 
pA g−コンドロールド−ダブルジェット法ヲ用いる
こともできる。
更に必要であればチオエーテル等のハロゲン化銀溶剤を
用いてもよい。
又メルカプト基含有化合物、含窒素へテロ環化合物又は
増感色素のような化合物をハロゲン化銀粒子の形成時又
は粒子形成終了後に添加してもよい。
本発明に係るハロゲン化銀粒子の形状は、任意のものを
用いることができる。
好ましい1つの例は、(100)面を結晶表面として有
する立方体である。又米国特許4,183.756号、
同4225.666号、特開昭55−26589号、特
公昭55−42737号等の明細書や「ザ・ジャーナル
・オン・フォトグラフィック・サイエンスJ (J、p
hotogr。
Sci、)、21.39(1973)等の文献に記載さ
れた方法により、8面体、14面体、12面体等の形状
を有する粒子をつくり、これを用いることもできる。
6 更に双晶面を有する粒子を用いてもよい。
本発明に係るハロゲン化銀粒子は、単一の形状からなる
粒子を用いてもよいし、種々の形状の粒子が混合された
ものでもよい。
本発明に用いられるハロゲン化銀粒子は、粒子を形成す
る過程及び/又は成長させろ過程でカドミウム塩、亜鉛
塩、鉛塩、タリウム塩、イリジウム塩又はその錯塩、ロ
ジウム塩又はその錯塩、鉄塩又はその錯塩を用いて金属
イオンを添加し、粒子内部に及び/又は粒子表面に包含
させることができ、又適当な還元的雰囲気に置くことに
より、粒子内部に及び/又は粒子表面に還元増感核を付
与することができる。
イリジウム塩又はその錯塩の粒子内部及び/又は粒子表
面への含有は、露光時の不軌特性が改良される点で好ま
しい。
本発明においては、ハロゲン化銀粒子の成長の終了後に
不要な可溶性塩類を除去してもよいし、あるいは含有さ
せたままでもよい。
該塩類を除去する場合には、リサーチ・ディス27 クロージヤー17643号記載に基づいて行なうことが
できる。
本発明に用いられるハロゲン化銀粒子は、潜像が主とし
て表面に形成されるような粒子であってもよく、父上と
して粒子内部に形成されるような粒子でもよい。好まし
くは潜像が主として表面に形成される粒子である。
本発明においては、化学増感剤、例えばカルコゲン増感
剤を用いることができる。カルコゲン増感剤とは硫黄増
感剤、セレン増感剤、テルル増感剤の総称であるが、写
真用としては、硫黄増感剤、セレン増感剤が好ましい。
硫黄増感剤としては公知のものを用いることができる。
例えばチオ硫酸塩、アリルチオカルバジド、チオ尿素、
アリルイソチオシアネート、シスチン、p−トルエンチ
オスルホン酸塩、ローダニンが挙げられる。その他、米
国特許1,574,944号、同2,410.689号
、同2,278,947号、同2,728,668号、
同3,501,313号、同3,656.955号、西
独出願公開(OLS) 1.422.869号、特開昭
56−24937号、同55−4−詔一 5016号各公報等に記載されている硫黄増感剤も用い
ることができる。
硫黄増感剤の添加量はpHs温度、ハロゲン化銀粒子の
大きさなどの種々の条件によって相当の範囲にわたって
変化するが目安としては、ハロゲン化銀1モル当り1O
−7モル−1O−1モルが好ましい。
硫黄増感剤の代りにセレン増感剤を用いることもできる
が、セレン増感剤としては、アリルイソセレノシアネー
トの如き脂肪族インセレノシアネート類、セレノ尿素類
、セレノケトン類、セレノアミド類、セレノカルボン酸
塩類及びエステル類、セレノホスフェート類、ジエチル
セレナイド、ジエチルセレナイド等のセレナイド類を用
いることができ、それらの具体例は、米国特許1,57
4.944号、同1,602.592号、同1,623
,499号各明細書等に記載されている。更に還元増感
を併用することもできる。還元剤としては、特に制限は
ないが、公知の塩化第一錫、二酸化チオ尿素、ヒドラジ
ン、ポリアミン等が挙げられる。又貴金属化合物、例え
ば白金化合物、パラジウム化合物等を使用する29 ことができる。
金増感剤としては、金の酸化数が+1価でも+3価でも
よく、又他種の金化合物も用いられる。
代表的な例としては、塩化金酸塩、カリウムクロロオー
レート、オーリックトリクロライド、カリウムオーリッ
クチオシアネート、カリウムヨードオーレート、テトラ
シアノオーリックアジド、アンモニウムオーロチオシア
ネート、ピリジルトリクロロゴールド、金サルファイド
、金セレナイド等が挙げられる。
金増感剤の添加量は種々の条件で異なるが、目安として
はハロゲン化銀1モル当り1O−8モルから10−’モ
ルであり、好ましくは10−’モルから10−”モルで
ある。又これらの化合物の添加時期は、ハロゲン化銀の
粒子形成時、物理熱成時、化学熟成時及び化学熟成終了
後のいづれでもよい。
本発明においては金化合物を用いた場合、より優れた生
試料保存性を有゛する感光材料を得ることができる。
本発明においてはハロゲン化銀乳剤に、感光材3〇− 料の製造工程、保存中あるいは、写真処理中のカブリの
防止及び/又は写真性能を安定に保つことを目的にして
、化学増感中、化学増感の終了時、化学増感の終了後ハ
ロゲン化銀乳剤を塗布する前までの間の少なくとも1つ
の時点に、写真業界においてカブリ防止剤又は安定剤と
して知られている化合物を加えることができる。
本発明に用いることのできる安定剤の例としては、例え
ば7−ヒドロキシ−5−メチル−1,3,4,7a−テ
トラザインデン等のテトラザインデン化合物等が挙げら
れる。
本発明において、有効に用いられる抑制剤は銀イオンと
の溶解度積(K sp)がl X 10−10以下、好
ましくはKspはl X 10−”以下である。これを
越える溶解度積を有する化合物、すなわち銀イオンとの
塩の形成能がより小さくなる化合物では、望まれる効果
が期待できない。
溶解度積の測定、計算には″新実験化学講座1巻″(丸
善刊)233頁〜250頁を参考にすることができる。
I 抑制剤としては、例えば、「ケミカル・アンド・7アー
マスーテイカル・ピユーレタンJ (Chem ica
 1and Pharmaceutical Bull
etin)  (Tokyo) 26巻。
314 (1978) 、特開昭55−79436号、
「ベリヒテ・デル・ドイツジエン・ケミッシェン・ゲー
ゼルスドラフトJ (Berichte der De
utschen ChemischenGesells
drafL) 82.121 (1948) 、米国特
許2,843゜491号、同3,017,270号、英
国特許940,169号、特開昭51−102639号
、「ジャーナル・オブ・アメリカン・ケミカル・ソサイ
ティJ 、44.1502〜1510、「パイルシュタ
インズ・ハンドブック・デル・オーガニツシェン・ヘミ
−J  (BeilsteinsHandbuchda
r Organischen Chemie) 26.
41.43.58.等に記載の化合物を包含し、合成法
もこれらの文献に記載の方法に準じて合皮することがで
きる。
本発明をカラー感光材料に適用する場合には、種々の色
素形成物質を用いるが、代表的なものとして色素形成カ
プラーがある。
イエロー色素形成カグラとしては、種々のアシルアセト
アニリド系カプラを好ましく用いること2− ができる。これらのうち、ベンゾイルアセトアニリド系
及びピバロイルアセトアニリド系化合物は有利である。
用いる得るイエローカプラの具体例は、英国特許1,0
77.874号、特公昭45−40757号、特開昭4
7−1031号、同47−26133号、同48−94
432号、同50−87650号、同51−3631号
、同52−115219号、同54−99433号、同
54−133329号、同56−30127号、米国特
許2,875.057号、同3,253,924号、3
,265,506号、同3,408.194号、同3,
551,155号、同3,551.156号、同3,6
64.841号、同3,725,072号、同3,73
0,722号、同3,891゜445号、同3,900
.483号、同3,929.484号、同3,933゜
500号、同3,973,968号、同3,990,8
96号、同4,012゜259号、同4,022,62
0号、同4,029,508号、同4,057゜432
号、同4.106.942号、同4,133,958号
、同4,269゜936号、同4,286,053号、
同4,304.845号、同4,314゜023号、同
4,336,327号、同4,356,258号、同4
,386゜155号、同4,401,752号等に記載
されたものである。
本発明の感光材料に用いられる耐拡散性イエローカプラ
ーは、好ましくは下記−数式(Y)で表3 される。
数式〔Y〕 式中、RIはハロゲン原子又はアルコキシ基を表す。
R2は水素原子、ハロゲン原子又は置換基を有していて
もよいアルコキシ基を表す。
R8は置換基を有してもよいシルアミノ基、アルコキシ
カルボニル基、アルキルスルファモイル基、アリールス
ルファモイル基、アリールスルホンアミド基、アルキル
ウレイド基、アリールウレイド基、サクシンイミド基、
アルコキシ基、又はアリールオキシ基を表す。
Zlは発色現像主薬の酸化体とカップリングする際離脱
しうる基を表す。
本発明において、マゼンタ色素画像形成カプラーとして
は下記−数式〔a〕及び〔a1〕で示されるカプラーを
好ましく用いることができる。
34 眼 Ar 〔式中、Arはアリール基を表し、Ralは水素原子又
は置換基を表し、Ra2は置換基を表す。
Yは水素原子又は発色現像主薬の酸化体との反応により
離脱しうる置換基を表し、Wは−NHNHCO−(N原
子はピラゾロン核の炭素原子に結合)又は−NHCON
H−を表し、mはl又は2である。〕 一般式〔a〕で表される化合物の好ましい例は以下のご
とくである。
−1 35 −2 −3 −4 36 −5 −6 一般式〔a ■ 〕 〔式中、 aは含窒素複素環を形成するに必要 な非金属原子群を表し、 該Zaにより形成される 7 環は置換基を有していてもよい。Xは水素原子又は発色
現像主薬の酸化体との反応により離脱しうる置換基を表
す。又Raは水素原子又は置換基を表す。〕 前記Raの表す置換基としては、例えばハロゲン原子、
アルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、シクロ
アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロ環基
、アシル基、スルホニル基、スルフィニル基、ホスホニ
ル基、カルバモイル基、スルファモイル基、シアノ基、
スピロ化合物残基、有橋炭化水素化合物残基、アルコキ
シ基、アリールオキシ基、ヘテロ環基オキシ基、シロキ
シ基、アシルオキシ基、カルバモイルオキシ基、アミノ
基、アシルアミノ基、スルホンアミド基、イミド基、ウ
レイド基、スルファモイルアミノ基、アルコキシカルボ
ニルアミノ基、アリールオキシカルボニルアミノ基、ア
ルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、
アルキルチオ基、アリールチオ基、ヘテロ環チオ基が挙
げられる。
これらは、例えば米国特許2,800.788号、同3
.08 61.432号、同3,062,653号、同3,12
7,269号、同3゜311,476号、同3,152
,896号、同3,419,391号、同3゜519.
429号、同3,555.318号、同3,684,5
14号、同3゜888.680号、同3,907.57
1号、同3,928,044号、同3゜930.861
号、同3,930,866号、同3,933.500号
等の明細書、特開昭49−29639号、同49−11
1631号、同49−129538号、同50−130
41号、同52−58922号、同53−62454号
、同55−118034号、同56−38043号、同
57−35858号、同60−23855号の各公報、
英国特許l。
247.493号、ベルギー特許769,116号、同
792,525号、西独特許2,156,111号の各
明細書、特公昭46−60479号、特開昭59−12
5732号、同59−228252号、同59−162
548号、同59−171956号、同60−3355
2号、同60−43659号の各公報、西独特許1,0
70,030号及び米国特許3,725,067号等の
各明細書に記載されている。
以下、本発明に用いられる一般式[aI]で示されるマ
ゼンタカプラーの代表的具体例を挙げるが、これらはそ
の−例であって、これによって本発明が限定されるもの
ではない。
9 0 I 2 3 4 5 しt13 しロコ 1 ンアン色素画像形成カプラーとしては、フェノール系、
ナフトール系4当量もしくは2当量型シアン色素画像形
成カプラーが代表的であり、米国特許2,306,41
0号、同2,356.475号、同2,362,598
号、同2,367.531号、同2,369,929号
、同2,423.730号、同2,474.239号、
同2,476.008号、同2,498,466号、同
2,545,687号、同2,728.660号、同2
,772゜162号、同2,895.826号、同2,
976.146号、同3 、002 。
836号、同3,419.390号、同3,446.6
22号、同3,476゜563号、同3,737,31
6号、同3,758,308号、同3,839゜044
号、英国特許478.991号、同945.542号、
同1.02 84.480号、同1,377.233号、同1,38
8.024号及び同1,543,040号の各明細書、
並びに特開昭47−37425号、同50−10135
号、同50−25228号、同50−112038号、
同50−117422号、同50−130441号、同
51−6551号、同51−37647号、同51−5
2828号、同51−108841号、同53−109
630号、同54−48237号、同54−66129
号、同54−131931号、同55−32071号、
同59−146050号、同59−31953号及び同
60−117249号に記載されている。
シアン画像形成カプラーとしては、下記−数式〔E〕又
は(F)で示されるカプラーを好ましく用いることがで
きる。
一般式〔E〕 式中、RIEはアリール基、シクロアルキル基又は複素
環基を表す。R2Eはアルキル基、アリール基、シクロ
アルキル基又は複素環基を表す。
R2Eはアルキル基又はフェニル基を表す。
3 R3Eは水素原子、ハロゲン原子、アルキル基又はアル
コキシ基を表す。ZIEは水素原子、ハロゲン原子、又
は芳香族第1級アミン系発色現像主薬の酸化体との反応
により離脱しうる基を表す。
−数式CF) 式中、R4Fはアルキル基(例えばメチル基、エチル基
、プロピル基、ブチル基、ノニル基等)を表す。R5F
はアルキル基(例えばメチル基、エチル基等)を表す。
R6Fは水素原子、ハロゲン原子(例えば、フッ素、塩
素、臭素等)、又はアルキル基(例えばメチル基、エチ
ル基等)を表す。
22Fは水素原子、ハロゲン原子又は芳香族第1級アミ
ン系発色現像主薬の酸化体との反応により離脱しうる基
を表す。
本発明においてはハロゲン化銀は親水性コロイド中に分
散されるがこのような親水性コロイドとしてはゼラチン
を用いることが有利であるが、そ44〜 れ以外の親水性コロイドも用いることができる。
好ましい親水性コロイドの例としては、アルカリ処理ゼ
ラチン又は酸処理ゼラチン等のゼラチンが最も一般的で
あるが、このゼラチンの一部を、フタル化ゼラチン、フ
ェニルカルバモイルゼラチンの如き誘導体ゼラチン、ア
ルブミン、寒天、アラビアゴム、アルギン酸、部分加水
分解セルロース誘導体、部分加水分解ポリ酢酸ビニル、
ポリアクリルアミド、ポリビニルアルコール、ポリビニ
ルピロリドン及びこれらのビニル化合物の共重合体でお
きかえることもできる。
本発明のハロゲン化銀写真感光材料には種々の公知の写
真用添加剤を含有せしめることができる。
そのような例として例えば、紫外線吸収剤(例えばベン
ゾフェノン系化合物及びベンゾトリアゾール系化合物等
)、色素画像安定剤(例えばフェノール系化合物、ビス
フェノール系化合物、ヒドロキシクロマン系化合物、ビ
ススピロクロマン系化合物、ヒダントイン系化合物、及
びジアルコキシベンゼン系化合物等)、スタイン防止剤
(例えば=45 ハイドロキノン誘導体等)、界面活性剤(例えばアルキ
ルナフタレンスルホン酸ナトリウム、アルキルベンゼン
スルホン酸す7タレン、アルキルコハク酸エステルスル
ホン酸ナトリウム、ポリアルキレングリコール等)、水
溶性イラジェーション防止染料(例えばアゾ系化合物、
スチリル系化合物、トリフェニルメタン系化合物、オキ
ソノール系化合物及びアントラキノン系化合物等)、硬
膜剤(例えばハロゲンS−)リアジン系化合物、ビニル
スルホン系化合物、アクリロイル系化合物、エチレンイ
ミノ系化合物、N−メチロール系化合物、エポキシ系化
合物及び水溶性アルミニウム塩等)、膜物性改良剤(例
えばグリセリン、脂肪族多価アルコール類、重合体分散
物(ラテックス)、固体/又は液体パラフィン、及びコ
ロイド状シリカ等)、蛍光増白剤(例えばジアミノスチ
ルベン系化合物)及び種々の油溶性塗料等を挙げること
ができる。
本発明のハロゲン化銀写真感光材料を構成する写真構成
層としては、各乳剤層の他に下引層、中間層、黄色フィ
ルター層、紫外線吸収層、保護層、46一 ハレーンヨン防止層等の各層を必要に応じて適宜設ける
ことができる。
本発明のハロゲン化銀写真感光材料の支持体としては、
紙、ガラス、セルロースアセテート、セルロースナフタ
レート、ポリエステルポリアミド、ポリスチレン等の支
持体、あるいは、例えば紙とポリオレフィン(例えばポ
リエチレン及びポリプロピレン等)とのラミネート体等
の2種以上の基質の貼り合せ体等、目的に応じて適宜使
用することができる。
そしてこの支持体は、ハロゲン化銀乳剤層に対する接着
性を改良するために、一般に種々の表面処理が行われ、
例えば、機械的又は適当な有機溶媒により表面を粗くし
たり、電子衝撃処理、又は火炎処理等の表面処理、ある
いは下引層を設ける下引処理を施したものを用いること
もできる。
本発明のハロゲン化銀写真感光材料は、当業界公知の現
像処理を行うことにより画像を形成することができる。
本発明において用いられる白黒現像主薬として7 は、T、H,I−ames著ザ・セオリ・オブ・7オト
グラフイク・プロセス(The Theory of 
PhotographicProcess)第4版29
1頁〜326頁に記載されているものを使用できる。
本発明において発色現像液に使用される発色現像主薬は
、種々のカラー写真プロセスにおいて広範囲に使用され
ている公知のものが包含される。
これらの現像剤はアミノフェノール系及びp−フェニレ
ンジアミン系誘導体が含まれる。これらの化合物は遊離
状態より安定のため一般に塩の形、例えば塩酸塩又は硫
酸塩の形で使用される。又、これらの化合物は一般に発
色現像液1Qについて約0.1g〜約30gの濃度、好
ましくは発色現像液112について約1g〜約15gの
濃度で使用する。
アミノフェノール系現像剤としては、例えば0アミノフ
エノール、p−アミノフェノール、5−アミノ−2−ヒ
ドロキシ−トルエン、2−アミノ−3−ヒドロキシトル
エン、2−ヒドロキシ−3−アミノ−1,4−ジメチル
ベンゼン等が含まれる。
特に有用な第1級芳香族アミン系発色現像剤は8 N、N ’−ジアルキルーp−フェニレンジアミン系化
合物であり、アルキル基及びフェニル基は任意の置換基
で置換されていてもよい。
その中でも特に有用な化合物例としては、 N、Nジメ
チル−p−フェニレンジアミン塩酸塩、N−メチル−p
−フェニレンジアミン塩酸塩、N、N’−ジメチル−p
−フェニレンジアミン塩酸塩、2−アミノ−5(N−エ
チル−N−Fテシルアミノ)−トルエン、N−エチル−
N−β−メタンスルホンアミドエチル−ル−4−アミノ
アニリン硫酸塩、N−エチル−N−β−ヒドロキシエチ
ルアミノアニリン、4−アミノ−3−メチル−N,N 
’ージエチルアニリン、4−アミノ−N−(2メトキシ
エチル)−N−エチル−3−メチルアニリン−p−トル
エンスルホネート等を挙げることができる。
本発明のハロゲン化銀写真感光材料の処理に適用される
現像液には、前記の現像剤に加えて既知の現像液成分化
合物を添加することができる。
例えば水酸化ナトリウム、炭酸カリウムなどのアルカリ
剤、アルカリ金属亜硫酸塩、アルカリ金属重亜硫酸塩、
アルカリ金属チオシアン酸塩、ア9 ルカリ金属ハロゲン化物、ベンジルアルコール、水軟化
剤及び濃厚化剤などを任意に含有せしめることもできる
現像液の温度は15℃以上、−数的には20°C〜50
°C1迅速処理のためには、30°Cで行うことも好ま
しい。現像液のpHは通常7以上、最も一般的には約1
0〜I3である。
本発明の実施にあたって、ハロゲン化銀乳剤として高塩
化銀乳剤を含有するハロゲン化銀写真感光材料を用いる
場合、実質的に臭素イオンを含有しない現像液を使用す
ることが好ましい。
すなわち、臭素イオンの存在によって迅速な現像性が著
しく損なわれてしまうためである。実質的に臭素イオン
を含有しない現像液とは臭素イオンがI X 10−”
モル以下しか含有しない処理液のことをいう。
高塩化物ハロゲン化銀は、塩化銀の他に一部臭化銀、沃
化銀を含有してもよい。このため臭化銀を含有する場合
には現像時、臭素イオンがわずかに現像液中に溶出して
くる。この溶出してきた臭0 素イオンは画像部以外の部分、すなわち現像液中にても
現像されない高塩化物ハロゲン化銀内の塩素イオンと銀
に対する数桁の溶解度の差により、一部置換してハロゲ
ン化銀写真感光材料中に保持されて次工程へ持ち出され
ていくことも考えられる。
しかしながら、上記のごと5く高塩化物ハロゲン化銀を
現像することによって微量ではあるが、現像液中に臭素
イオンが溶出することがある限り、現像液中の臭素イオ
ン濃度を完全に0に保つことはできない。
実質的に臭素イオンが含有しないとは、現像による微量
溶出した臭素イオンのように不可避的に混入した臭素イ
オン以外は含有させないという意味であり、1XlO−
’モルとは不可避的に混入した臭素イオン濃度の最上限
値を示すものである。
本発明のハロゲン化銀写真感光材料は、親水性コロイド
層中にこれらの発色現像主薬を発色現像主薬そのものと
して、あるいはそのプレカーサとして含有し、アルカリ
性の活性化浴により処理1− することもできる。
発色現像主薬プレカーサーは、アルカリ性条件下、発色
現像主薬を生成しうる化合物であり、芳香族アルデヒド
誘導体とのシッフベース型プレカーサー、多価金属イオ
ン錯体プレカーサー フタル酸イミド誘導体プレカーサ
ー リン酸アミド誘導体プレカーサー シュガーアミン
反応物プレカーサー ウレタン型プレカーサーが挙げら
れる。
これら芳香族第1級アミン発色現冑生薬のプレカーサー
は、例えば米国特許3,342,599号、同2,50
7.114号、同2,695.234号、同3,719
.492号、英国特許803,784号の各明細書、特
開昭53−185628号、同54−79035号の各
公報、リサーチ・ディスクロージャー誌15159号、
同12146号、同13924号に記載されている。
これらの芳香族第1級アミン発色現像主薬又はそのプレ
カーサーは、活性化処理した場合Iこその量だけで十分
な発色が得られるだけ添加しておく必要がある。
この量は感光材料の種類によって大分異なるが、2 おおむねハロゲン化銀1モル当り0.1モルから5モル
の間、好ましくは0.5モルから3モルの範囲で用いら
れる。これらの発色現像主薬又はそのプレカーサーは単
独で又は組合せて用いることもできる。
感光材料に内蔵するには水、メタノール、エタノール、
アセトン等の適当な溶媒に溶解して加えることもでき、
又ジブチル7タレート、ジオクチル7タレート、トリク
レジルフォスフェート等の高沸点有機溶媒を用い乳化分
散液として加えることもでき、リサーチ・ディスクロー
ジャー誌14850号に記載されているようにラテック
スポリマーに含浸させて添加することもできる。
本発明のハロゲン化銀写真感光材料は、カラー感光材料
の場合、発色現像後、漂白処理、定着処理を施される。
漂白処理は定着処理と同時に行ってもよい。
漂白剤としては多くの化合物が用いられるが中でも鉄(
■)、コバルト(I[[)、銅(■)、など多価金属化
合物、とりわけこれらの多価金属カチオンと=53 有機酸の錯塩、例えばエチレンジアミン四酢酸、ニトリ
ロトリ三酢酸、N−ヒドロキシエチルエチレンジアミン
ニ酢酸のようなアミノポリカルボン酸、マロン酸、酒石
酸、リンゴ酸、ジグリコール酸、ジチオグリコール酸な
どの金属錯塩あるいはフェリシアン酸塩類、重クロム酸
塩などの単独または適当な組合せが用いられる。
定着剤としては、ハロゲン化銀を錯塩として可溶化する
可溶性錯化剤が用いられる。この可溶性錯化剤としては
、例えば、チオ硫酸ナトリウム、チオ硫酸アンモニウム
、チオシアン酸ガリウム、チオ尿素、チオエーテル等が
挙げられる。
定着処理の後は、通常は水洗処理が行われる。
又水洗処理の代替として、安定化処理を行ってもよいし
、両者を併用してもよい。
安定化処理に用いられる安定化液には、pH調整剤、キ
レート剤、防パイ剤等を含有させることができる。これ
らの具体的条件は特開昭58−134636号公報等を
参考にすることができる。
本発明のハロゲン化銀写真感光材料としては。
4 黒白又はカラーの写真感光材料があるが、好ましくは最
終画像として観賞される直接観賞用写真感光材料であり
、例えば黒白印画紙、カラー印画紙、カラーリバーザル
フィルム、カラーリバーサルペパー等である。
〔実施例〕
以下に本発明を実施例によって更に具体的に説明するが
、これは本発明の1実施態様であり、本発明はこれに限
定されるものではない。
実施例1 [ハロゲン化銀乳剤(Em−A)の調製]以下乳剤調製
時に用いる添加剤の量は特にことわらない限りハロゲン
化銀1モル当りの量である。
硝酸銀溶液と臭化カリウムと塩化ナトリウムを含む溶液
を不活性ゼラチン水溶液にダブルジエ・ント法にて表−
1に記載した条件に保つようにして添加した。
次いで、常法によって脱塩、水洗を行い、塩臭化銀乳剤
E m −A −Dをそれぞれ作製した。
5 表 上記乳剤を用いて、下記に示すように赤感性に増感し、
多層ハロゲン化銀写真感光材料試料101〜141を作
製し、下記処理を行い、各々について下記に示すように
鮮鋭性、残色汚染、セーフライト性を評価した。
ポリエチレン洲脂被覆紙上に下記7つの層を順次塗設し
て、多層ハロゲン化銀写真感光材料試料101を作製し
た。なお以下に示す添加量は特に記載のない限り1 m
 2当りの量を示した。
層1・・・1.2gのゼラチン、0.35g(金属銀換
算、以下同じ)の青感性塩臭化銀乳剤(平均粒径0.8
1m1臭化銀含有率90モル%)及び0.9gのイエロ
ーカプラーYC−1と0.015gの2.5−ジーt−
オクロ チルハイドロキノン(以下rHQ−IJと称す)とを溶
解したジオクチルフタレート(以下「DOPjと称す)
を含有する層。
N2・・・0.7gのゼラチン及び0.06gのHQ−
1を溶解したDOPを含有する層。
層3・・・1.25gのゼラチン、0.35gの緑感性
塩臭化銀乳剤(平均粒径0.45μm1臭化銀含有率7
0モル%)及び0.53gのマゼンタカプラーMG−3
と0.12gの[A−1]と0.2gの[A −2]と
0.015gのHQ−1とを溶解したDOPを含有する
層。
層4・・・1.3gのゼラチン及び0.08gのHQ−
1と0.5gの紫外線吸収剤(UV−1)とを溶解した
り。
Pを含有する層。
層5・・・1.4gのゼラチン、0.3gの赤感性塩臭
化銀乳剤(Em−Aに、チオ硫酸ナトリウム及び塩化金
酸を用いて57°Cで最適に増感し、増感色素(s−1
,)、フェノール樹脂(SS)及び安定剤として4−ヒ
ドロキシ−6−メチル−1,3,3a−7−チトラザイ
ンデンを添加して作製)及び0.3gのンアンタカブラ
ーcc−1と0.2gのCC7 2と0.02gのHQ−1とを溶解したDOPを含有す
る層。
層6・・・1.ogのゼラチン及び0.032gのHQ
−1と0.2gのUV−1とを溶解した0−14gのD
OPを含有する層。
層7・・・二酸化ケイ素0.003g及びゼラチン0.
5gを含有する層。
硬膜剤として[H−11をゼラチンIg当り5 l1g
5[H−2]をゼラチンIg当りLong添加した。
更に試料l旧の作製において増感色素を表−2に示すよ
うに加えた以外は、同様にして試料102〜141を作
製した。
〔A 2〕 8 (H−1) 〔H 2〕 9− (SS) H 得られた試料について、以下の評価を行った。
(1)鮮鋭性の評価 各試料と矩形波チャートに密着させて濃度1.0になる
ように赤色分解露光し、下記処理工程に従って処理した
。得られた色素画像試料の濃度をマイクロデンシトメー
ターにて測定し、各空間周波数毎のCTFを求めた。
表−2に空間周波数3本/mmにおけるCTFの値を示
す。
(2)残色汚染の評価 各試料を未露光のまま、以下に示す処理工程に従って処
理し、日立分光光度計u−3410型を用い未塗布のポ
リエチレン支持体を対照として、色素に起因する吸収の
面積により求めた。
(3)セーフライト性の評価 セーフライト性はlOWの電球を用い、イースト0 マンコグツク社製No。13フィルターを介して1mの
距離から試料に5分間露光した後、以下に示す処理工程
に従って処理しシアンのカブリ濃度を測定して求めた。
セーフライト性= 露光試料のシアンのカブリ値− [発色処理工程] [11発色現像 [2]漂白定着 [3]水洗処理 [4]乾 燥 [処理液組成] (発色現像液) ベンジルアルコールエチ レングリコール 亜硫酸カリウム 臭化カリウム 塩化ナトリウム 炭酸カリウム ヒドロキシルアミ 未露光試料のシアンのカブリ値 5IllQ 51IIQ 2、0g 1、3g 0、2g 30、0g 3、0g 3分30秒 1分30秒 3分 約2分 ン硫酸塩 38°0 33°0 25〜30°0 75〜80℃ 1 ポリリン酸(T P P S )         2
.5g3−メチル−4−アミノ−N−エチル−N−(β
−メタンスルホンアミドエチル)−アニリン硫酸塩  
        5.5g蛍光増白剤(4.4’−ジア
ミノスチルベンスルホン酸誘導体)         
 1.0g水酸化カリウム           2.
0g水を加えて全量をl+2とし、pi( = 10.
20に調整する。
(漂白定着液) エチレンジアミンテトラ酢酸第二鉄 アンモニウム2水塩         60gエチレン
ジアミンテトラ酢酸      3gチオ硫酸アンモニ
ウム(70%水溶液)  100+i12亜硫酸アンモ
ニウム (40%水溶液)  27.5m12炭酸カリ
ウム又は氷酢酸でpH = 7.1に調整し、水を加え
て全量をIQとする。
62 表 2 3 表 4 比較色素 表−2から明らかなように、本発明の増感色素を用いた
試料は、本発明の効果である鮮鋭性及びセーフライ]・
性に優れ、かつ残色汚染が改良されていることが分かる
5 〔発明の効果〕 以上詳細に説明したように、本発明における如く数式(
I)で示される特定の増感色素を用いることにより、鮮
鋭性が良好で、残色汚染が少なく、かつセーフライト性
に優れたハロゲン化銀写真感光材料を提供することがで
きる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 支持体上に少なくとも一層のハロゲン化銀乳剤層を含む
    ハロゲン化銀写真感光材料において、前記ハロゲン化銀
    乳剤層の少なくとも一層に、下記一般式〔 I 〕で示さ
    れる色素の少なくとも一種によって分光増感されたハロ
    ゲン化銀粒子を含むことを特徴とするハロゲン化銀写真
    感光材料。 一般式〔 I 〕 ▲数式、化学式、表等があります▼ 〔式中、R^1、R^2はアルキル基を表し、少なくと
    も一方はアルコキシ基を有するアルキル基を表す。R_
    3、R_5、R_6、R_7、R_9、R_1_0は水
    素原子、アルキル基、ハロゲン原子、アルコキシ基を表
    し、R_4、R_8は水素原子、ハロゲン原子、、アル
    コキシ基を表すが、他の置換基と協同して環を形成する
    場合には置換アルキル基を表すこともある。 R_3とR_4、R_4とR_5、R_5とR_6、R
    _7とR_8、R_8とR_9、R_9とR_1_0は
    協同して環を形成してもよい。 Zは5員又は6員環を形成するに必要な炭化水素原子群
    を表す。X^■は酸アニオンを表す。〕
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05249599A (ja) * 1992-03-05 1993-09-28 Fuji Photo Film Co Ltd ハロゲン化銀感光材料
US5922525A (en) * 1996-04-08 1999-07-13 Eastman Kodak Company Photographic material having a red sensitized silver halide emulsion layer with improved heat sensitivity
US5925509A (en) * 1995-09-29 1999-07-20 Eastman Kodak Company Photographic material having a red sensitized silver halide emulsion layer with improved heat sensitivity
US6120982A (en) * 1995-09-29 2000-09-19 Eastman Kodak Company Red sensitizing dye combinations for high chloride emulsions

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