JP2676224B2 - カラープルーフ作製用ハロゲン化銀カラー写真感光材料 - Google Patents

カラープルーフ作製用ハロゲン化銀カラー写真感光材料

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    • G03C7/00Multicolour photographic processes or agents therefor; Regeneration of such processing agents; Photosensitive materials for multicolour processes
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    • G03C7/3041Materials with specific sensitometric characteristics, e.g. gamma, density

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、カラー製版・印刷工程で色分解された白黒
網点画像から校正用カラー画像(カラープルーフ)を作
製するのに用いられるハロゲン化銀カラー写真感光材料
に関する。
〔従来の技術〕
従来、カラー製版・印刷の工程において、色分解され
た白黒網点画像から単一シート上に校正用のカラー画像
を得る方法の一方式として、カラーペーパーを用いる方
法が知られている。
この方法においては、色彩原稿から色分解され網点画
像に変換された複数枚からなる色分解白黒網画像を密着
焼付け等の方法で逐次一枚のカラーペーパーに焼付け、
発色現像処理を施し、発色現像により画像様にカプラー
から生成した色素で形成されるカラー画像が校正用画像
として用いられる。
このような方法において、用いられるカラーペーパー
には、カプラーから生成した色素で形成されるカラープ
ルーフ画像の色相が印刷によって得られるカラー画像の
色相に近似していることが求められるが、現在このよう
な技術課題に対して充分に充足されているとはいえな
い。
〔発明の目的〕
本発明の目的は、上記カラープルーフ作製方式に用い
られる、印刷画像との色相における改良された近似度が
得られるハロゲン化銀カラー写真感光材料を提供するこ
とである。
〔発明の構成〕
本発明の目的は、色分解させた白黒網画像からカラー
プルーフを作製するためのポジ画像形成用ハロゲン化銀
カラー写真感光材料において、イエロー、マゼンタおよ
びシアンの3種の画像形成層が、それぞれp−フェニレ
ンジアミン系発色現像主薬の酸化生成物と反応して色素
を生成する化合物を含有し、前記3種の画像形成層のう
ちの少なくとも1つの画像形成層の分光感度のλmaxが6
80nm〜800nmであり、白黒現像を行うことなく発色現像
により色素画像を形成することを特徴とするハロゲン化
銀カラー写真感光材料によって達成される。
また、上記3種の画像形成層のうちの1つが分光感度
のλmaxが680nm〜800nm、他の1つが分光感度のλmaxが
530nm〜600nm、残りの1つが分光感度のλmaxが430nm〜
520nmであるハロゲン化銀カラー写真感光材料によって
達成される。
さらに上記ハロゲン化銀カラー写真感光材料が内部潜
像型直接ポジカラー写真感光材料によって達成される。
本発明に係るハロゲン化銀カラー写真感光材料は、減
法混色又は加法紺色3原色の各色素画像を形成する3種
のハロゲン化銀乳剤層を有し、これら3種のハロゲン化
銀乳剤層は互いに異なる波長域の光で露光されるように
互いにその分光増感波長域を異にし、最も長波長の分光
増感波長域を有するハロゲン化銀乳剤層の分光感度のλ
maxが680nm〜800nmの範囲にあるように該ハロゲン化銀
乳剤層を増感色素で増感したものである。
このように、ハロゲン化銀カラー写真感光材料の発色
色相と分光増感波長域とを互いに異にする3種のハロゲ
ン化銀乳剤層のうちの最長の分光増感波長域を有するハ
ロゲン化銀乳剤層の分光感度のλmaxを680nm〜800nmと
することにより、上記3種の各ハロゲン化銀乳剤層の分
光感度域の重なりを減少することができ、これにより色
混りが減少することによって色再現性が改良され、印刷
インキによる印刷物との色調の近似度が改善される。
本明細書の以下の記載において、上記分光感度のλma
xが680nm〜800nmの範囲にある層を「R層」、該層以外
の2種のハロゲン化銀乳剤層のうち、λmaxが最も短波
長部にある層を「B層」、λmaxがこれらの中間にある
層を「G層」という。
本発明において、R層のλmaxを680nm〜800nmの範囲
とするには、増感色素として例えば下記一般式〔I〕,
〔II〕及び〔III〕で表される化合物を用いればよい。
一般式〔I〕 (式中のZ1は、ベンゾチアゾール環、ナフトチアゾール
環、ベンゾセレナゾール環、ナフトセレナゾール環を形
成するに必要な原子群を表す。
Z2は、ベンゾチアゾール環、ナフトチアゾール環、ベ
ンゾオキサゾール環、ナフトオキサゾール環を形成する
に必要な原子群を表す。
R1,R2は同じか又は異なってもよいアルキル基又は置
換アルキル基を表す。
L1,L2B及びL3はメチン基あるいは置換メチン基を表
す。X アニオンを表し、nは0又は1を表す。) 一般式〔II〕 (式中のZ1はピリジン環、又はキノリン環を形成するに
必要な原子群を表す。
Z2は、チアゾール環、ベンゾチアゾール環、又はナフ
トチアゾール環を形成するに必要な原子群を表す。
Z3は硫黄原子又は酸素原子を表し、R1,R2及びR3はそ
れぞれ同じか又は異なってもよいアルキル基又は置換ア
ルキル基を表す。
L1,L2及びL3はメチン基あるいは置換メチン基を表
す。X は、アニオンを表し、nは0又は1を表す。
一般式〔III〕 (式中のZ1はピリジン環又はキノリン環を形成するに
必要な原子群を表し、Z2はベンゾチアゾール環、ナフト
チアゾール環、ベンゾセレナゾール環、ナフトセレナゾ
ール環を形成するに必要な原子群を表す。R1,R2はそれ
ぞれ同じか又は異なってもよいアルキル基、又は置換ア
ルキル基を表し、L1,L2及びL3はメチン基あるいは置換
メチン基を表す。X はアニオンでnは0又は1を表
す。
上記一般式〔I〕,〔II〕及び〔III〕において、Z1
とZ2で表わされるベンゾチアゾール環、ナフトチアゾー
ル環、ベンゾセレナゾール環、ナフトセレナゾール環、
ピリジン環、キノリン環はいずれも置換基を有していて
よく、代表的な置換基としてハロゲン原子(例えばクロ
ールなど)アルキル基(例えば炭素数1〜6のものでメ
チル基、エチル基、ブチル基など)アルコキシ基(例え
ば炭素数1〜4のものでメトキシ基、エトキシ基な
ど。) R1,R2のアルキル基と置換アルキル基は、直鎖、分
岐、環状のいづれであってもよく、好ましくは1〜6ま
でのアルキル基である。
無置換のアルキル基としては、(例えばメチル基、エ
チル基、プロピル基、ブチル基など) 置換アルキル基としては、置換分として(例えばヒド
ロキシ基、フェニル基、アルコキシカルボニル基、アシ
ル基、カルボキシ基、スルホ基など、)が挙げられる。
特に好ましいR1,R2及びR3の置換基としてはアルキル
基、カルボキシアルキル基及びスルホアルキル基であ
る。
Lで示したメチン鎖上の置換メチン基としては、例え
ば炭素数1〜2のアルキル基、又はメチン鎖上で4〜6
員の環を形成していてもよい。
Xはアニオンで例えばCl.Br.Iなどである。
次に本発明に用いられる代表的な化合物例を示す。一
般式〔I〕で示されるものとしては、 一般式〔II〕で示されるものとしては、 一般式〔III〕で示されるものとしては、 上記のいづれも赤感性増感色素として知られたもの
で、例えば、M.Hamer著“Heterocyclic compounds−Cya
ninedyes and related compounds−"John Wiley & Son
s(New York,London)社1964年刊に記載されている合成
法に準じて得ることができる。
本発明の目的は、カラー原稿から色分解および網点画
像変換して得られる複数の白黒網点画像からハロゲン化
銀カラー写真感光材料に順次異なるスペクトル分布を有
する光により露光し現像処理することによりカラープル
ーフを作製する方法に用いられるハロゲン化銀カラー写
真感光材料の分光増感性を改良したカラープルーフ用ハ
ロゲン化銀カラー写真感光材料によって達成される。
以下、本発明について詳述する。
本発明に係るハロゲン化銀カラー写真感光材料は、そ
の感光層が互いに異なる分光感度を有する少なくとも3
つの層からなり、かつ該3つの層の1つづつがそれぞれ
イエロー、マゼンタおよびシアンの各色画像形成層とな
るものであって、ハロゲン化銀を感光主体として使用す
るものであれば、どのような方式のものも含まれる。例
えば、パラフェニレンジアミン系発色現像主薬の酸化体
とカップリングして発色するカプラーを含有する感光材
料、画像様に生じた銀を漂白する時に同時に色素を漂白
してポジ画像を形成するいわゆる銀色素漂白法を用いた
感光材料、カラー拡散転写法を用いた感光材料等が本発
明に係るハロゲン化銀カラー写真感光材料に含まれる。
本発明は、本発明に係るハロゲン化銀カラー写真感光
材料が、ポジの白黒網点画像からポジ画像を形成する感
光材料、例えば直接ポジハロゲン化銀乳剤を用いた感光
材料、リバーサル感光材料、銀色素漂白法を用いた感光
材料であることが本発明の効果が特に大きく、好まし
い。
また、これらの感光材料の中でも、感光材料中に添加
されたカプラーと現像液中のパラフェニレンジアミン誘
導体主薬の酸化体とのカップリングによって生成する色
素をカラープルーフ画像として用いる感光材料が、本発
明の効果がより大きい点から好ましく、直接ポジハロゲ
ン化銀乳剤を用いた感光材料が本発明の効果が最も大き
い点から、最も好ましい。
網点画像における大点と小点とで色調に変化を生じる
原因として考えられるものは、光の感光量中におけるイ
ラジエーションやハレーションによる画像のボケの大き
さが各層毎に異なるため、2層の感光層の発色を重ね合
せて1つの網点を形成する方式においては、小点の場
合、2層の発色濃度のバランスが変動することが挙げら
れる。
また、発色現像においては、小点と大点とでは層間の
相互作用は異なることも考えられる。
本発明のハロゲン化銀カラー写真感光材料の色画像形
成層中に含有させる色素形成用化合物として好ましい化
合物はp−フェニレンジアミン系発色現像主薬の酸化生
成物と反応して色素を生成する化合物(カプラー)であ
る。次に、該色素形成用化合物としてカプラーを用いる
場合について述べる。
本発明の感光材料をカラー用として用いる場合は、ハ
ロゲン化銀写真乳剤中にシアン、マゼンタおよびイエロ
ーの色素形成カプラーを含ませることが好ましい。
このうちイエロー色素形成カプラーとしては、ベンゾ
イルアセトアニリド型、ピバロイルアセトアニリド型、
あるいはカップリング位の炭素原子がカップリング反応
時に離脱することができる置換基(いわゆるスプリット
オフ基)で置換されている2当量型イエロー色素形成カ
プラーであり、マゼンタ色素形成カプラーとしては、5
−ピラゾロン系、ピラゾロトリアゾール系、ピラゾリノ
ベンズイミダゾール系、インダゾロン系あるいはスプリ
ットオフ基を有する2当量型マゼンタ色素形成カプラー
であり、また、シアン色素形成カプラーとしては、フェ
ノール系、ナフトール系、ピラゾロキナゾロン系、ある
いはスプリットオフ基を有する2当量型シアン色素形成
カプラーである。
次に、本発明のハロゲン化銀カラー写真感光材料の感
光層に用いられるハロゲン化銀乳剤について述べる。
本発明に用いるハロゲン化銀乳剤には、ハロゲン化銀
として臭化銀、沃臭化銀、沃塩化銀、塩臭化銀および塩
化銀等の通常のハロゲン化銀乳剤に使用される任意のも
のを用いることができる。ハロゲン化銀粒子の組織は、
粒子内部から外部に至るまで均一なものであってもよい
し、粒子内部と外部の組織が異なってもよい。また粒子
内部と外部の組織が異なる場合、連続的に組成が変化し
てもよいし、不連続であってもよい。
ハロゲン化銀粒子の粒子径は特に制限はないが、迅速
処理性および感度等、他の写真性能等考慮すると、好ま
しくは0.2乃至1.6μm、更に好ましくは0.25乃至1.2μ
mの範囲である。
ハロゲン化銀粒子の粒子径の分布は、多分散であって
もよいし、単分散であってもよい。
本発明に用いられるハロゲン化銀乳剤は酸性法、中性
法、アンモニア法のいずれで得られたものでもよい。該
粒子は一時に成長させてもよいし、種粒子をつくった
後、成長させてもよい。種粒子をつくる方法と成長させ
る方法は同じであっても、異なってもよい。
また、可溶性銀塩と可溶性ハロゲン塩を反応させる形
式としては、順混合法、逆混合法、同時混合法それらの
組合せなどいずれでもよい。更に同時混合法の一形式と
して特開昭54−48521号等に記載されているpAg−コント
ロールド−ダブルジェット法を用いることもできる。
更に必要であればチオエーテル等のハロゲン化銀溶剤
を用いてもよい。
ハロゲン化銀粒子の形状は任意のものを用いることが
できる。
本発明に係るハロゲン化銀粒子は、単一の形状からな
る粒子を用いてもよいし、種々の形状の粒子が混合され
たものでもよい。
本発明に用いられるハロゲン化銀乳剤は、ハロゲン化
銀粒子を形成する過程及び/又は成長させる過程で、カ
ドミウム塩、亜鉛塩、鉛塩、タリウム塩、イリジウム
塩、又は錯塩、ロジウム塩又は錯塩、鉄塩又は錯塩を用
いて金属イオンを添加し、粒子内部に及び/又は粒子表
面に包含させる事ができ、また適当な還元的雰囲気にお
くことにより、粒子内部及び/又は粒子表面に還元増感
核を付与できる。
本発明に用いられるハロゲン化銀乳剤は、ハロゲン化
銀粒子の成長の終了後に不要な可溶性塩類を除去しても
よいし、あるいは含有させたままでもよい。該塩類を除
去する場合には、リサーチ・ディスクロージャー17643
号記載の方法に基づいて行うことができる。
本発明に用いられるハロゲン化銀粒子は、潜像が主と
して粒子内部に形成される粒子である。
本発明に用いられるハロゲン化銀乳剤は、常法により
化学増感される。即ち、銀イオンと反応できる硫黄を含
む化合物や、活性ゼラチンを用いる硫黄増感法、セレン
化合物を用いるセレン増感法、還元性物質を用いる還元
増感法、金その他の貴金属化合物を用いる貴金属増感法
などを単独又は組合せて用いることができる。
本発明においては、化学増感剤として例えばカルコゲ
ン増感法を用いることができる。カルコゲン増感剤とは
硫黄増感剤、セレン増感剤、テルル増感剤の総称である
が、硫黄増感剤、セレン増感剤が好ましい。硫黄増感剤
としては例えばチオ硫酸塩、アリルチオカルバジド、チ
オ尿素、アリルイソチオシアネート、シスチン、p−ト
ルエンチオスルホン酸塩、ローダニンが挙げられる。そ
の他、米国特許1,574,924、同2,410,689号、同2,278,94
7号、同2,728,668号、同3,501,313号、同3,656,955号、
西独出願公開(OLS)1,422,869号特開昭56−24937、同5
5−45016号公報等に記載されている硫黄増感剤も用いる
ことができる。
硫黄増感剤の添加量はpH、温度、ハロゲン化銀粒子の
大きさなどの種々の条件によって相当の範囲にわたって
変化するが、目安としてはハロゲン化銀1モル当り10-7
モルから10-1モル程度が好ましい。
硫黄増感の代りにセレン増感剤を用いることができる
が、セレン増感剤としては、アリルイソセレノシアネー
トの如き脂肪族イソセレノシアネート類、セレノ尿素
類、セレノケトン類、セレノアミド類、セレノカルボン
酸塩類及びエステル類、セレノホスフェート類、ジエチ
ルセレナイド、ジエチルジセレナイド等のセレナイド類
を用いることができ、それらの具体例は米国特許1,574,
944号、同1,602,592号、同1,623,499号明細書に記載さ
れている。
更に還元増感を併用することもできる。還元剤として
は特に制限はないが、塩化第一錫、二酸化チオ尿素、ヒ
ドラジン、ポリアミン等が挙げられる。
また金以外の貴金属化合物、例えばパラジウム化合物
等を併用することもできる。
ハロゲン化銀乳剤として直接ポジ画像形成ハロゲン化
銀乳剤を採用する場合、例えば内部潜像型ハロゲン化銀
乳剤を用いることができ、例えば米国特許3,592,250号
に記載されている変換方法による所謂コンバージョン型
ハロゲン化銀乳剤、または米国特許3,206,316号、同3,3
17,322号及び同3,367,778号に記載されている内部化学
増感されたハロゲン化銀粒子を有するハロゲン化銀乳
剤、または米国特許3,271,157号、同3,447,927号及び同
3,531,291号に記載されている多価金属イオンを内蔵し
ているハロゲン化銀粒子を有するハロゲン化銀乳剤、ま
たは米国特許3,761,276号に記載されているドープ剤を
含有するハロゲン化銀粒子の粒子表面を弱く化学増感し
たハロゲン化銀乳剤、または特開昭50−8524号、同50−
38525号及び同53−2408号に記載されている積層方法に
よる所謂コア・シェル型ハロゲン化銀乳剤、その他特開
昭52−156614号、同55−127549号及び同57−79940号に
記載されているハロゲン化銀乳剤などを用いることがで
きる。この場合内部潜像型ハロゲン化銀乳剤は積層型粒
子でつくられたものが特に好ましい。
このようなハロゲン化銀粒子は通常の積層型ハロゲン
化銀粒子と同様にして製造することができる。例えば特
開昭50−8524号、同50−38525号、同53−60222号、同55
−1524号及び米国特許3,206,313号等に記載される如
く、塩化銀粒子を形成後臭化物を加えて臭化銀粒子に変
換し、更にハロゲン化物を硝酸銀を加えて積層する方法
或いは過剰ハロゲンの少ない状態で沃臭化銀粒子を作
り、更には塩化銀、臭化銀を順次積層していく方法等が
挙げられる。
内部潜像型ハロゲン化銀乳剤を用いる場合、該乳剤に
は、表面感度をできるだけ低く抑え、より低い最小濃度
及びより安定な特性を付与せしめるために通常用いられ
る安定剤、例えばアザインデン環を持つ化合物及びメル
カプト基を有する複素環式化合物を含有させることがで
きる。
アザインデン環をもつ化合物としては、例えば4−ヒ
ドロキシ−6−メチル−1,3,3a,7−テトラザインデンが
好ましい。またメルカプト基を有する複素環式化合物の
うち含窒素ヘテロ環化合物としてはピラゾール環、1,2,
4−トリアゾール環、1,2,3−トリアゾール環、1,3,4−
チアジアゾール環、1,2,3−チアジアゾール環、1,2,4−
チアジアゾール環、1,2,5−チアジアゾール環、1,2,3,4
−テトラゾール環、ピリタジン環、1,2,3−トリアジン
環、1,2,4−トリアジン環、1,3,5−トリアジン環等、更
にこれらの環が2〜3個縮合した環、例えばトリアゾロ
トリアゾール環、ジアザインデン環、トリアザインデン
環、テトラザインデン環、ペンタザインデン環等、又フ
タラジノン環、イミダゾール環などが挙げられるが、特
に1−フェニル−5メルカプトテトラゾールが好まし
い。
本発明のハロゲン化銀カラー写真感光材料において、
互いに分光感度を異にする少なくとも3層のハロゲン化
銀乳剤層とするために用いられる増感色素としては次の
ようなものを用いることができる。
有用な青感光性ハロゲン化銀乳剤層に用いられる増感
色素としては、例えば西独特許929,080号、米国特許2,2
31,658号、同2,493,748号、同2,503,776号、同2,519,00
1号、同2,912,329号、同3,656,959号、同3,672,897号、
同3,694,217号、同4,025,349号、同4,046,572号、英国
特許1,242,588号、特公昭44−14030号、同52−24844号
等に記載されたものを挙げることができる。また緑感光
性ハロゲン化銀乳剤に用いられる有用な増感色素として
は、例えば米国特許1,939,201号、同2,072,908号、同2,
739,149号、同2,945,763号、英国特許505,979号等に記
載されている如きシアニン色素、メロシアニン色素また
は複合シアニン色素をその代表的なものとして挙げるこ
とができる。
本発明の一般式〔I〕,〔II〕及び〔III〕で表され
る増感色素で分光増感するには、通常良く知られた方法
を用いれば良い。すなわち増感色素を適当な溶媒(メタ
ノール、エタノール、プロパノール、フッ素化アルコー
ル、1−メトキシエタノール、酢酸エチル、水あるいは
適当なpH値を有する酸またはアルカリ水溶液等)に溶解
し、適当な濃度の溶液としハロゲン化銀乳剤、あるいは
親水性コロイド水溶液に添加するという方法で行われう
る。上記溶媒は、ハロゲン化銀乳剤を調製する間の任意
の工程で添加される。例えばハロゲン化銀乳剤粒子の形
成前、形成中、形成後物理熟成中、化学熟成前、化学熟
成中、化学熟成終了後で塗布液調製前、あるいは塗布液
調製時のいずれの工程でも良く、安定剤およびカブリ防
止剤との添加の順を問わないが、好ましくは粒子形成時
あるいは化学熟成時、つまり塗布液調製時以前の工程で
添加することである。
これらの増感色素の添加量は場合に応じて広範囲にわ
たるが通常はハロゲン化銀1モル当たり1×10-6〜1×
10-2モルの範囲で使用できる。好ましくは1×10-5〜1
×10-3モルの範囲である。
増感色素とともに用いられる、それ自身分光増感作用
を持たない色素、あるいは可視光を実質的に吸収しない
物質であって強色増感を示す物質としては、例えば芳香
族有機酸ホルムアルデヒド縮合物(例えば、米国特許3,
473,510号に記載のもの)、カドミウム塩、アザインデ
ン化合物、含窒素異節環基で置換されたアミノスチル化
合物(例えば、米国特許2,933,390号、同3,635,721号に
記載のもの)などである。米国特許3,615,613号、同3,6
15,641号、同3,617,295,同3,635,721号に記載の組合わ
せは特に有用である。
本発明のハロゲン化銀カラー写真感光材料には、以上
に述べた外に通常用いられる添加剤を用いることができ
る。
湿潤剤としては、例えば、ジヒドロキシアルカン等が
挙げられ、更に膜物性改良剤としては、例えば、アルキ
ルアクリレートもしくはアルキルメタクリレートとアク
リル酸もしくはメタクリル酸との共重合体、スチレン・
マレイン酸共重合体、スチレン無水マレイン酸ハーフア
ルキルエステル共重合体等の乳化重合によって得られる
水分散性の微粒子状高分子物質等が適当であり、塗布助
剤としては、例えば、サポニン、ポリエチレングリコー
ル、ラウリルエーテル等が挙げられる。その他写真用添
加剤として、ゼラチン可塑剤、界面活性剤、紫外線吸収
剤、pH調整剤、酸化防止剤、帯電防止剤、増粘剤、粒状
性向上剤、染料、モルダント、増白剤、現像速度調節
剤、マット剤、イラジエーション防止染料等を使用する
ことは任意である。
また、色素画像の短波長の活性光線による褪色を防止
するため紫外線吸収剤を用いることができ、例えばチア
ゾリドン、ベンゾトリアゾール、アクリロニトリル、ベ
ンゾフェノン系化合物等が挙げられ、特にチヌピンPS、
同120、同320、同326、同327、同328(いずれもチバガ
イギー社製)の単用もしくは併用が有利である。
本発明における画像形成層には、目的に応じて適当な
ゼラチン(酸化ゼラチンを含む)及びその誘導体を含ま
せることができる。この好ましいゼラチン誘導体として
は、例えば、アシル化ゼラチン、グアニジル化ゼラチ
ン、カルバミル化ゼラチン、シアノエタノール化ゼラチ
ン、エステル化ゼラチン等が挙げられる。
また、本発明のハロゲン化銀カラー写真感光材料にお
いては、その親水性コロイド層に、ゼラチンの他にも、
他の親水性バインダーを含ませることができる。
この親水性バインダーは乳剤層あるいは中間層、保護
層、フィルター層、裏引層等の写真構成層に目的に応じ
て添加することができ、更に上記親水性バインダーには
目的に応じて適当な可塑剤、潤滑剤等を含有せしめるこ
とができる。
また、本発明のハロゲン化銀カラー写真感光材料は、
支持体上に画像を担持する層をなす乳剤層の他、必要に
応じてフィルター層、中間層、保護層、下引層、裏引
層、ハレーション防止層等の種々の写真構成層を形成し
てもよい。各層の塗布方法としては、ディップ塗布、エ
アドクター塗布、エクストルージョン塗布、スライドホ
ッパー塗布、カーテンフロー塗布等を用いることができ
る。
本発明において、画像形成層を内部潜像型ハロゲン化
銀カラー写真感光材料により構成する場合も、支持体と
しては任意のものが用いられるが、代表的な支持体とし
ては、例えば必要に応じて下引加工したポリエチレンテ
レフタレートフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポ
リスチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、セルロ
ーズアセテートフィルム、バライタ紙、ポリエチレンの
如きポリオレフィンラミルート紙、白色顔料が練り込ま
れたポリエチレンテレフタレートフィルム等が挙げられ
る。
本発明のハロゲン化銀カラー写真感光材料における互
いに分光感度を異にする少なくとも3層の感光層のそれ
ぞれは、1層を青感性ハロゲン化銀乳剤層、他の1層を
増感色素により緑光に対し極大感度を持たせた緑感性ハ
ロゲン化銀乳剤層、残りの1層を増感色素により赤光に
対し極大感度を持たせた赤感性ハロゲン化銀乳剤層とす
る等、複数の白黒網点画像から異なるスペクトル分布を
有する光で露光するときに、混色を生じ難いような分光
感度を持たせることが好ましい。上記3層の分光感度と
画像の色相との組合せを含めて好ましい層構成の例を挙
げる。
本発明の感光材料は、本発明の感光材料を構成する乳
剤層が感度を有しているスペクトル領域の電磁波を用い
て露光できる。光源としては、自然光(日光)、タング
ステン電灯、蛍光灯、水銀灯、キセノンアーク灯、炭素
アーク灯、キセノンフラッシュ灯、陰極線管フライング
スポット、各種レーザー光、発光ダイオード光、電子
線、X線、γ線、α線などによって励起された蛍光体か
ら放出する光等、公知の光源のいずれでも用いることが
できる。
本発明のハロゲン化銀カラー写真感光材料を通常のカ
ラーペーパーの有する青感性、緑感性および赤感性の各
感色性等を有する構成とし、フィルター(オプチカルフ
ィルター)として三色分解フィルタ、例えばラッテンN
o.25,No.29,No.58,No.61,No.47Bを用いることができ
る。
露光時間は通常プリンターで用いられる1ミリ秒から
10秒の露光時間は勿論、1ミリ秒より短い露光、例えば
陰極線管やキセノン閃光等を用いて100マイクロ秒〜ミ
リ秒の露光を用いることも出来るし、10秒より長い露光
も可能である。
該露光は連続的に行われても、間欠的に行われてもよ
い。
本発明において発色現像液に使用される発色現像主薬
は種々のカラー写真プロセスにおいて広範囲に使用され
ている公知のものが包含される。
これらの現像液はアミノフェノール系及びp−フェニ
レンジアミン系誘導体が含まれる。これらの化合物は遊
離状態により安定のため一般に塩の形、例えば塩酸塩ま
たは硫酸塩の形で使用される。また、これらの化合物
は、一般に発色現像液1について約0.1〜約30gの濃
度、更に好ましくは、発色現像液1について約1g〜約
15gの濃度で使用する。
アミノフェノール形現像剤としては例えば、o−アミ
ノフェノール、p−アミノフェノール、5−アミノ−2
−オキシトルエン、2−アミノ−3−オキシトルエン、
2−オキシ−3−アミノ−1,4−ジメチルベンゼンなど
が含まれる。
特に有用な芳香族第1級アミン系発色現像剤はN,N−
ジアルキル−p−フェニレンジアミン系化合物でありア
ルキル基及びフェニル基は置換されていてもあるいは置
換されていなくてもよい。その中でも特に有用な化合物
例としては、N,N−ジエチル−p−フェニレンジアミン
塩酸塩、N−メチル−p−フェニレンジアミン塩酸塩、
N,N−ジメチル−p−フェニレンジアミン塩酸塩、2−
アミノ−5−(N−エチル−N−ドデシルアミノ)トル
エン、N−エチル−N−β−メタンスルホンアミドエチ
ル−3−メチル−4−アミノアニリン硫酸塩、N−エチ
ル−N−β−ヒドロキシエチルアミノアニリン、4−ア
ミノ−3−メチル−N,N−ジエチルアニリン、4−アミ
ノ−N−(2−メトキシエチル)−N−エチル−3−メ
チルアニリン−p−トルエンスルホネートなどを挙げる
ことができる。
本発明のハロゲン化銀写真感光材料の処理に適用され
る発色現像液には、前記芳香族第1級アミン系発色現像
剤に加えて、既知の現像液成分化合物を添加することが
できる。例えば水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭
酸カリウムなどのアルカリ金属重亜硫酸塩、アルカリ金
属チオシアン酸塩、アルカリ金属ハロゲン化物、ベンジ
ルアルコール、水軟化剤及び濃厚化剤などを任意に含有
することもできる。
発色現像液のpH値は、通常7以上であり、最も一般的
には約10〜約13である。
発色現像温度は通常15℃以上であり、一般的には20℃
〜50℃の範囲である。迅速処理のためには30℃以上で行
うことが好ましい。また、発色現像時間は一般的には20
秒〜60秒の範囲で行われるのが好ましく、より好ましく
は30秒〜50秒である。
本発明に係るハロゲン化銀写真感光材料は、親水性コ
ロイド層中にこれらの発色現像主薬を発色現像主薬その
ものとしてあるいはそのプレカーサーとして含有し、ア
ルカリ性の活性化浴により処理することもできる。発色
現像主薬プレカーサーは、アルカリ性条件下、発色現像
主薬を生成しうる化合物であり、芳香族アルデヒド誘導
体とのシツフベース型プレカーサー、多価金属イオン錯
体プレカーサー、フタル酸イミド誘導体プレカーサー、
リン酸アミド誘導体プレカーサー、シュガーアミン反応
物プレカーサー、ウレタン型プレカーサーが挙げられ
る。これら芳香族第1級アミン発色現像主薬のプレカー
サーは、例えば米国特許3,342,599号、同2,507,114号、
同2,695,234号、同3,719,492号、英国特許803,783号の
各明細書、特開昭53−185628、同54−79035号の各公
報、リサーチ・ディスクロージャー(Research Disclos
ure)15159号、同12146号、同13924号に記載されてい
る。
これらの芳香族第1級アミン発色現像主薬またはその
にプレカーサーは、活性化処理した場合にその量だけで
十分な発色が得られるだけ添加しておく必要がある。こ
の量は感光材料の種類によって大分異なるが、おおむね
ハロゲン化銀1モル当り0.1モルから5モルの間、好ま
しくは0.5モルから3モルの範囲で用いられる。これら
の発色現像主薬またはそのプレカーサーは単独でまたは
組合せて用いることもできる。感光材料に内蔵するには
水、メタノール、エタノール、アセトン等の適当な溶媒
に溶解して加えることもでき、またジブチルフタレー
ト、ジオクチルフタレート、トリクレジルフォスフェー
ト等の高沸点有機溶媒を用いた乳化分散液としては加え
ることもでき、リサーチ・ディスクロージャ(Research
Disclosure)14850号に記載されているようにラテック
スポリマーに含浸させて添加することもできる。
本発明の感光材料の画像形成層を内部潜像型ハロゲン
化銀乳剤層とし、これを用いて直接ポジ画像を形成する
場合、その主要な工程は、予めカプラされていない内部
潜像型ハロゲン化銀写真感光材料を画像露光後カブリ処
理を施した後乃至はカブリ処理を施しながら表面現像を
行うことが一般的である。ここでカブリ処理は、全面均
一露光を与えるか若しくはカブリ剤を用いて行うことが
できる。この場合、全面均一露光は画像露光した内部潜
像型ハロゲン化銀写真感光材料を現像液或いはその他の
水溶液に浸漬するかまたは湿潤させた後、全面的に均一
露光することによって行われることが好ましい。ここで
使用する光源としては内部潜像型ハロゲン化銀写真感光
材料の感光波長域内の光であればいずれでもよく、また
フラッシュ光の如き高照度光を短時間照射することもで
きるし、または弱い光を長時間照射してもよい。全面均
一露光の時間は内部潜像型ハロゲン化銀写真感光材料、
現像処理条件、使用する光源の種類により、最終的に最
良のポジ画像が得られるように広範囲に変えることがで
きる。また、上記カブリ剤としては広範な種類の化合物
を用いることができ、このカブリ剤は現像処理時に存在
すればよく、例えばハロゲン化銀乳剤層等の内部潜像型
ハロゲン化銀写真感光材料中あるいは現像液あるいは現
像処理に先立つ処理液に含有せしめてもよいが、内部潜
像型ハロゲン化銀写真感光材料中に含有せしめるのがよ
い(その中でも、特にハロゲン化銀乳剤層中がよい)。
またその使用量は目的に応じて広範囲に変えることがで
き、好ましい添加量としては、ハロゲン化銀乳剤層中に
添加するときは、ハロゲン化銀1モル当たり1〜1500m
g、特に好ましくは10〜1000mgである。また、現像液等
の処理液に添加するときの好ましい添加量は0.01〜5g/
、特に好ましくは0.08〜0.15g/である。かかるカブ
リ剤としては、例えば米国特許2,563,785号、同2,588,9
82号に記載されているヒドラジン類、あるいは米国特許
3,227,552号に記載されたヒドラジドまたはヒドラゾン
化合物、また米国特許3,615,615号、同3,718,470号、同
3,719、494号、同3,734,738号及び同3,759,901号等に記
載された複素環第4級窒素化合物、更に米国特許4,030,
925号に記載のアシルヒドラジノフェニルチオ尿素類が
挙げられる。また、これらカブリ剤は組合せて用いるこ
ともできる。例えばリサーチ・ディスクロージャー(Re
search Disclosure)15162号には非吸着剤のカブリ剤を
吸着型のカブリ剤と併用することが記載されており、本
発明にも適用できる。
有用なカブリ剤の具体例を示せば、ヒドラジン塩酸
塩、フェニルヒドラジン塩酸塩、4−メチルフェニルヒ
ドラジン塩酸塩、1−ホルミル−2−(4−メチルフェ
ニル)ヒドラジン、1−アセチル−2−フェニルヒドラ
ジン、1−アセチル−2−(4−アセトアミドフェニ
ル)ヒドラジン、1−メチルスルホニル−2−フェニル
ヒドラジン、1−ベンゾイル−2−フェニルヒドラジ
ン、1−メチルスルホニル−2−(3−フェニルスルフ
ォンアミドフェニル)ヒドラジン、ホルムアルデヒドフ
ェニルヒドラジン等のヒドラジン化合物が挙げられる。
本発明の感光材料を内部潜像型ハロゲン化銀写真感光
材料として具体化した場合、これを画像露光後、全面露
光するか若しくはカブリ剤の存在下に現像処理すること
によって直接ポジ画像を形成するが、該感光材料の現像
処理方法は任意の現像処理方法が採用され、好ましくは
表面現像処理方法である。この表面現像処理方法とはハ
ロゲン化銀溶剤を実質的に含まない現像液で処理するこ
とを意味する。
本発明においては、露光済みのハロゲン化銀カラー写
真感光材料に現像処理及び定着能を有する処理液による
処理を施すことによって原画に対応するポジ画像(顕
像)を形成するようにして、具体化できる。
上記現像処理には発色現像処理の他、反転カラー処理
における如き黒色現像と発色現像の組合せをも包含す
る。また内部潜像型ハロゲン化銀写真感光材料の処理に
おける如き全面露光もしくはカブリ剤の存在下での現像
処理も含まれる。
現像処理に使用される黒色現像液は通常知られている
カラー写真感光材料の処理に用いられる黒白第1現像液
と呼ばれるもの、もしくは黒白写真感光材料の処理に用
いられるものであり、一般に黒白現像液に添加されるよ
く知られた各種の添加剤を含有せしめることができる。
代表的な添加剤としては1−フェニル−3−ピラゾリ
ドン、メトール及びハイドロキノンのような現像主薬、
亜硫酸塩のような保恒剤、水酸化ナトリウム、炭酸ナト
リウム、炭酸カリウム等のアルカリから成る促進剤、臭
化カリウムや、2−メチルベンツイミダゾール、メチル
ベンツチアゾール等の無機性、若しくは有機性の抑制
剤、ボリリン酸塩のような硬水軟化剤、微量のヨウ化物
やメルカプト化合物から成る表面過現像防止剤等を挙げ
ることができる。
本発明のハロゲン化銀写真材料は、発色現像後、漂白
処理、定着処理を施される。漂白処理は定着処理と同時
に行ってもよい。漂白剤としては多くの化合物が用いら
れるが中でも鉄(III)、コバルト(III)、銅(II)な
ど多価金属化合物、とりわけこれらの多価金属カチオン
と有機酸の錯塩、例えばエチレンジアミン四酢酸、ニト
リロ三酢酸、N−ヒドロキシエチルエチレンジアミン二
酢酸のようなアミノポリカルボン酸、マロン酸、酒石
酸、リンゴ酸、ジグリコール酸、ジチオグリコール酸な
どの金属錯塩あるいはフェリシアン酸塩類、重クロム酸
塩などの単独または適当な組合せが用いられる。
定着剤としては、ハロゲン化銀を錯塩として可溶化す
る可溶性錯化剤が用いられる。この可溶性錯化剤として
は、例えばチオ硫酸ナトリウム、チオ硫酸アンモニウ
ム、チオシアン酸カリウム、チオ尿素、チオエーテル等
が挙げられる。
定着処理の後は、通常は水洗処理が行われる。
また水洗処理の代替としては、安定化処理を行っても
よいし、両者を併用してもよい。安定化処理に用いられ
る安定化液には、pH調整剤、キレート剤、防バイ剤等を
含有させることができる。これらの具体的条件は特開昭
58−134636号公報等を参考にすることができる。
本発明を銀色素漂白法に適用するには、銀色素漂白法
に用いられるイエロー色素の印刷インキに対する分光吸
収特性における差異は発色現像によってイエローカプラ
ーから生成した色素の印刷インキに対する差異と類似し
ているので、前記した発色現像方式を用いたハロゲン化
銀写真感光材料の場合に準じて容易に実施することがで
きる。
〔実施例〕
以下に本発明の具体的実施例を述べるが、本発明の実
施の態様はこれらに限定されない。
実施例−1 乳剤Sの調製 2.0%不活性ゼラチン液750mlを50℃に保ち、撹拌しな
がらAl液とB液を同時に加え、3分間かけて注入した。
25分間熟成後、沈澱水洗法により過剰塩を除去した後再
分散させC1液とD1液を加えた。10分間再度過剰の水溶性
塩を除去しゼラチンを少量加えハロゲン化銀粒子を分散
させた。
乳剤Lの調製 1.5%不活性ゼラチン液750mlを60℃に保ち、撹拌しな
がら下記A2液とB液を同時に加え、15分かけて注入し
た。40分間熟成後、沈澱水洗法により過剰塩を除去した
後、再分散させハイポ10mgを加えた後C2液とD2液を加え
た。10分後再度過剰の水溶性塩を除去しゼラチンを少量
加えたハロゲン化銀粒子を分散させた。
乳剤Mの調製 2.0%不活性ゼラチン液750mlを50℃に保ち、撹拌しな
がら下記A3液とB液を同時に加え、5分間かけて注入し
た。25分間熟成後、沈澱水洗法により過剰塩を除去した
後再分散させC1液とD2液を加えた。10分後再度過剰の水
溶性塩を除去しゼラチンを少量加えたハロゲン化銀粒子
を分散させた。
この3種の乳剤に下記のように、増感色素、カプラー
等を加えて多層カラー感光材料を作成した。
赤感性乳剤層(層1) 乳剤S0.2モルおよび乳剤M0.8モルの混合乳剤に対し、
それぞれ比較の増感色素(D−3),(D−4)、及び
本発明の例示増感色素をそれぞれ表−1に示す如く添加
した。続いて安定剤(T−1),(T−2)、界面活性
剤(S−2)、更にジブチルフタレート、酢酸エチル、
界面活性剤(S−2)、2,5−ジオクチルハイドロキノ
ンおよびシアンカプラー(CC−2),(CC−3)を含む
プロテクト分散されたカプラー液を加えた。
第1中間層(層2) ジオクチルフタレート、2,5−ジオクチルハイドロキ
ノン、紫外線吸収剤チヌビン328(チバガイギー社
製)、界面活性剤(S−1)を含むプロテクト分散され
た液を含むゼラチン液を用意し、チヌビン塗布量0.15g/
m2となるように塗布した。
緑感性乳剤層(層3) 乳剤S0.2モルと乳剤M0.8モルの混合乳剤に対し、増感
色素(D−2)、安定剤(T−1),(T−2)、界面
活性剤(S−2)、更にジブチルフタレート、酢酸エチ
ル、2,5−ジオクチルハイドロキノン、界面活性剤(S
−1)、マゼンタカプラー(M−1)を含むプロテクト
分酸された液を加えた。
ゼラチンを加え、更に硬膜剤(H−1)を加えて塗布
する。
第2中間層(層4) 第1中間層と同一処方でチヌビン328塗布量を0.2g/m2
とした。
イエローフィルター層(層5) アルカリ性弱還元剤下で酸化してつくられた(中和後
ヌードル水洗法により弱還元剤を除去)イエローコロイ
ド銀及びジオクチルフタレート、酢酸エチル、界面活性
剤(S−1)、2,5−ジオクチルハイドロキノン液、界
面活性剤(S−2)および硬膜剤(H−1)を加えてコ
ロイド銀塗布銀量0.15g/m2となるように塗布する。
第3中間層(層6) 第1中間層と同じ。
青感性乳剤層(層7) 乳剤L0.7モルおよび乳剤M0.3モルの混合乳剤に対しそ
れぞれ増感色素(D−1)、安定剤(T−1),(T−
3)、界面活性剤(S−2)、更にジブチルフタレー
ト、酢酸エチル、2,5−ジオクチルハイドロキノン、界
面活性剤(S−1)およびイエローカプラー(Y−1)
を含むプロテクト分散されたカプラー液を加えた。
ゼラチンを加え、更に硬膜剤(H−1)を加えて塗布
する。
第3中間層(層8) 第1中間層と同じ処方でチヌビン328塗布量0.35g/m2
となるよう塗布する。
保護層(層9) コロイドシリカ、塗布助剤(S−2)、硬膜剤(H−
2)、(H−3)を含むゼラチン液を用いゼラチン塗布
量1.0g/m2となるように塗布する。
表面処理のされたポリエチレンラミネート紙上に第1
層から9層までを同時塗布方式により塗布し乾燥した。
以上のようにして作成した内部潜像型直接ポジハロゲ
ン化銀カラー写真感光材料試料に対し、マゼンタ画像に
おいて緑色、フィルター(ラッテンNo.99)を通してタ
ングステン光をDminを得ることができる最少限の露光量
(0.5秒)を照射した。続いて黄色画像においては青色
フィルター(ラッテンNo.98フィルターを通してタング
ステン光をDminを得ることができる最少限の露光量(0.
5秒)を照射した。
その後、白黒網画像フィルム(網点面積:10%と0
%)を密着し網点面積0%においてシアン画像のDminが
得られる最少の露光量(0.5秒)で赤色光を照射した。
得られた露光済みの試料を下記に示す処理工程に従って
現像した。
処理後、得られた10%の網点シアン画像をルーぺで観
察し点質を判定した。
点質の評価は、次の記号で表した。
○ 良好 △ やや良好 × 良 処理工程(処理温度と処理時間) (1)浸漬(発色現像液) 38℃ 8秒 (2)カブリ露光 − 1ルックスで 10秒 (3)発色現像 38℃ 2分 (4)漂白定着 35℃ 60秒 (5)安定化処理 25〜30℃ 1分30秒 (6)乾 燥 75〜80℃ 1分 処理液組成 (発色現像液) ベンジルアルコール 10 ml エチレングリコール 15 ml 亜硫酸カリウム 2.0g 臭化カリウム 1.5g 塩化ナトリウム 0.2g 炭酸カリウム 30.0g ヒドロキシルアミン硫酸塩 3.0g ポリリン酸(TPPS) 2.5g 3−メチル−4−アミノ−N−エチル−N−(β−メタ
ンスルホンアミドエチル)アニリン硫酸塩 5.5g 蛍光増白剤(4,4′−ジアミノスチルベンズスルホン酸
誘導体) 1.0g 水酸化カリウム 2.0g 水を加えて全量1とし、pH10.20に調整する。
(漂白定着液) エチレンジアミンテトラ酢酸第2鉄アンモニウム2水塩 60 g エチレンジアミンテトラ酢酸チオ硫酸アンモニウム(70
%溶液) 100 ml 亜硫酸アンモニウム(40%溶液) 27.5ml 炭酸カリウム又は氷酢酸でpH7.1に調整し水を加えて全
量を1とする。
(安定化液) 5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オ
ン 1.0g エチレングリコール 10g 1−ヒドロキシエチリデン−1,1′−ジホスホン酸 2.5g 塩化ビスマス 0.2g 塩化マグネシウム 0.1g 水酸化アンモニウム(28%水溶液) 2.0g ニトリロトリ酢酸ナトリウム 1.0g 水を加えて全量を1とし、水酸化アンモニウム又は硫
酸でpH7.0に調整する。
なお安定化処理は2槽構成の向流方式にした。
上記の表−1に明らかなように赤感性乳剤層の分光感
度が700nm以上のλmaxを示す本発明に係る試料のNo.3〜
No.17の場合、比較試料に対して網点の点質がすぐれる
ことが判る。
実施例−2 実施例−1とまったく同一の方法で下記の表−2に示
すような増感色素を用いて分光増感し、同様に現像処理
して得られた結果を次の表−2に示す。
但し赤感性乳剤層(層−1)のシアンカプラーはCC−
3の単独使用とし、発色現像液組成の現像主薬である3
−メチル−4−アミノ−N−エチル−N−(β−メタン
スルホンアミドエチル)アニリン硫酸塩の代りに4−ア
ミノ−N−エチル−ヒドロキシエチルアニリン硫酸塩を
用いた。
上記の表−2に明らかなように、赤感性乳剤層の分光
感度が700nm〜710nmを有しているにもかかわらず、緑感
性乳剤層のλmaxが600nmであったり、或は青感性乳剤層
のλmaxが430nm以下であると網点品質はすぐれないこと
を示している。(比較試料:試料No.20,21,22) 一方、本発明に係る試料No.23,24,25,26,27のそれぞ
れは、ぐれた品質を得られた。
〔発明の効果〕
本発明によれば、色分解及び網点画像変換して得られ
た複数の白黒網点画像から、カラープルーフを作成する
場合、カラープルーフ用ハロゲン化銀写真感光材料の赤
感性乳剤層を700nmを中心とした分光増感波長域に設定
することにより、他層との分光感度域の重なりを減少す
ることができ、その結果網点品質が向上し、色混りを減
少した再現性のすぐれる校正用カラー画像を得ることが
できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−22049(JP,A) 特開 昭63−2049(JP,A) 特開 昭62−148942(JP,A) 特開 昭63−63041(JP,A) 特開 昭63−10160(JP,A)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】色分解された白黒網画像からカラープルー
    フを作製するためのポジ画像形成用ハロゲン化銀カラー
    写真感光材料において、イエロー、マゼンタおよびシア
    ンの3種の画像形成層が、それぞれp−フェニレンジア
    ミン系発色現像主薬の酸化生成物と反応して色素を生成
    する化合物を含有し、前記3種の画像形成層のうちの少
    なくとも1つの画像形成層の分光感度のλmaxが680nm〜
    800nmであり、白黒現像を行うことなく発色現像により
    色素画像を形成することを特徴とするハロゲン化銀カラ
    ー写真感光材料。
  2. 【請求項2】上記3種の画像形成層のうちの1つが分光
    感度のλmaxが680nm〜800nm、他の1つが分光感度のλm
    axが530nm〜600nm、残りの1つが分光感度のλmaxが430
    nm〜520nmである請求項1記載のハロゲン化銀カラー写
    真感光材料。
  3. 【請求項3】上記ハロゲン化銀カラー写真感光材料が内
    部潜像型直接ポジカラー写真感光材料である請求項1ま
    たは2記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料。
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