JP3104020B2 - ハロゲン化銀カラー写真感光材料 - Google Patents

ハロゲン化銀カラー写真感光材料

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JP3104020B2
JP3104020B2 JP11036215A JP3621599A JP3104020B2 JP 3104020 B2 JP3104020 B2 JP 3104020B2 JP 11036215 A JP11036215 A JP 11036215A JP 3621599 A JP3621599 A JP 3621599A JP 3104020 B2 JP3104020 B2 JP 3104020B2
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  • Silver Salt Photography Or Processing Solution Therefor (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラー製版、印刷工程
で色分解された白黒網点画像からハロゲン化銀カラー写
真感光材料を用いて校正用カラー画像(カラープルー
フ)を作成するのに適したハロゲン化銀カラー写真感光
材料に関する。
【0002】
【従来の技術】印刷製版の分野においては、リバーサル
フィルムやカラーネガフィルム、カラーペーパー等の連
続調画像から、網点からなる画像で構成される印刷版を
作成するまでの工程で、多量の製版フィルムを用いて、
色の撮り分け、画像の合成等を行っている。その為、作
業が複雑になり、文字、レイアウトの間違い等、非常に
多くのミスが起こる。更に、クライアント(発注者)か
らの文字の変更、レイアウト変更、色変更等がバラバラ
に入って来る為、「直し忘れ」が発生し易い。又、要望
される色調、階調に印刷物が仕上がるかどうかの事前の
チェックも必要である。これらを総称して校正という。
【0003】この為、これらの確認を目的として校正刷
りと呼ばれる試し刷りの他、種々のシステムが発表、販
売されている。例えば、CRTを用いるもの、フォトポ
リマーやジアゾ等の非銀塩感光材料を用いるもの、乾式
トナーにより画像形成を行うもの、電子写真方式などで
ある。しかしながら、これらの校正システムは、一般に
1枚の校正を仕上げるのに長時間を要し、又、その材料
費が高く、作業性が悪いなどの問題があり、実用上充分
なシステムとはなり得ないのが現状である。
【0004】一方、校正物を得る他の方法として、カラ
ー感光材料上に分解網原稿を光源にフィルタをかけて焼
き付ける方法がある。例えば、特開昭60−4267
号、同62−280746号、同62−280747
号、同62−280748号、同62−280749
号、同62−280750号、同62−280849号
等には、投影レンズを用いて撮影系でカラー感光材料上
に校正物を得る方法やChesley F.Carls
on Co.から「The Carlson Proo
fmaster System」、Kreonite
Inc.から「Coloer Proofing Sy
stem」の名称で販売されているような密着露光方式
のものがある。これらはいづれもポジタイプ又はネガタ
イプのハロゲン化銀カラー写真感光材料を用いているた
め他の方法に比べて短時間に、安価にカラー校正を行う
ことが可能で他の校正システムより優れた特性を有して
いる。
【0005】この方法においては、色彩原稿から色分解
され網点画像に変換された複数枚からなる色分解白黒網
画像を密着焼付け等の方法で逐次一枚のカラーペーパー
に焼付け、発色現像処理を施し、発色現像により画像様
にカプラーから生成した色素で形成されるカラー画像が
校正用画像として用いられる。
【0006】この方法による校正用画像形成方法として
は、発色現像による色素画像形成を用いた方式の他に銀
色素漂白法を用いた方法が知られているが、銀色素漂白
法には処理が不安定という欠点があり、常に安定した高
画質を求められる校正用画像形成方法としては好ましく
ない。
【0007】その点、芳香族第一級アミン現像主薬とカ
プラーとのカップリング反応による色素画像形成を用い
たハロゲン化銀カラー写真感光材料による方法は安定し
た画質が得られるという点で優れている。この方法にお
いて用いられるカラーペーパーには、カプラーから生成
するカラー画像の色相が印刷によって得られるカラー画
像の色相に近似していることが求められるが、現在この
ような技術課題に対して充分に充足されているとはいえ
ない。
【0008】この問題に対し、特開昭62−10905
5号公報では、例えばマゼンタカ分解ネガを介して露光
する場合、緑色で露光すると共に青色光でも付加的な露
光を行い印刷物に色調を近似させる方法が記載されてい
る。しかし、上記公報に記載されているように、通常の
カラーペーパーを用い露光を調節しても充分な色調の近
似は得られない。
【0009】特開昭61−47957号公報及び同61
−28948号公報においては、ピラゾロアゾール型マ
ゼンタカプラーとアルキルリン酸エステルを併用して長
波側の副吸収を減少できることが記載されているが、上
記公報中にはカラープルーフに用いられることは記載さ
れておらず、カラープルーフ画像のように網点面積によ
り画像の濃淡が表現される場合には、その色調は通常の
写真画像の色調や分光吸収からだけでは予測することが
できない。
【0010】また、もし網点画像のハイライトからシャ
ドーまでのある特定の部分(特定の網点面積)において
色調を近似させることができたとしても、カラープルー
フとして要求される性能を完全に満たしているとは言え
ない。更に近似度の高い色調を持ったカラープルーフ画
像を得るためには、ハイライトからシャドーまでの全て
の範囲で近似度の高い発色画像を得ることが必要とな
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、分解
網原稿から発色現像によりカラー画像を形成するカラー
プルーフ作成方式に用いられる、印刷画像との色相にお
ける改良された近似度が得られるカラー画像の形成方法
及びハロゲン化銀カラー写真感光材料を提供することで
あり、特にハイライトからシャドーまでの広い範囲で印
刷の黄色画像と近似した色調の得られるカラー画像の形
成方法及びハロゲン化銀カラー写真感光材料を提供する
ことである。
【0012】
【課題を解決する手段】本発明の上記目的は、色分解さ
れた白黒網点画像からカラープルーフを作成するための
ハロゲン化銀カラー写真感光材料において、該ハロゲン
化銀カラー写真感光材料が下記一般式〔M−I〕で表さ
れるマゼンタカプラー及び下記一般式〔Y−I〕で表さ
れるイエローカプラーを含有し、かつ、マゼンタ画像の
分光吸収のλL0.2が580〜635nmでありかつλm
axが530〜560nmであることを特徴とするハロ
ゲン化銀カラー写真感光材料。
【化3】 式中、Zは含窒素複素環を形成するに必要な非金属原子
群を表し、該Zにより形成される環は置換基を有しても
良い。Xは水素原子又は発色現像主薬の酸化体との反応
により離脱しうる基を表す。Rは水素原子又は置換基を
表す。
【化4】 式中、R1はアルキル基又はシクロアルキル基を表し、
2はアルキル基、シクロアルキル基、アシル基又はア
リール基を表し、R3はベンゼン環に置換可能な基を表
し、nは0又は1を表し、Yは1価のバラスト基を表
し、Zは水素原子又はカップリング時に離脱しうる基を
表す。
【0013】
【0014】
【0015】以下、本発明を詳細に説明する。
【0016】本発明におけるマゼンタ画像の分光吸収λ
L0.2、及びλmax は次の方法で測定される量である。
【0017】λL0.2及びλmax の測定方法 ポジ型の場合、ハロゲン化銀カラー写真感光材料を、シ
アン画像の最低濃度が得られる最小限の光量の赤色光で
均一に露光し、かつ黄色画像の最低濃度が得られる最小
限の光量の青色光で均一に露光した後、NDフィルター
を通して白色光を当てた後現像処理したときに、分光光
度計に積分球を取り付け、酸化マグネシウムの標準白板
でゼロ補正して500nm〜700nmの分光吸収を測
定したときの吸光度の最大値が1.0となるようにND
フィルターの濃度を調節してマゼンタ画像を作成する。
【0018】ネガ型の場合、NDフィルターを通して緑
色光を当て現像処理してマゼンタ画像を形成したとき、
上記のポジと同様の最大吸光度が得られるようにNDフ
ィルターの濃度を調節する。
【0019】λL0.2とは、このマゼンタ画像の分光吸光
度曲線上において、最大吸光度が1.0を示す波長より
も長波で、吸光度が0.2を示す波長をいう。
【0020】また、本発明において好ましいハロゲン化
銀カラー写真感光材料は、ポジの白黒網点画像からポジ
画像を形成する感光材料であり、直接ポジハロゲン化銀
乳剤を用いたものやリバーサル感光材料が挙げられる。
【0021】中でも直接ポジハロゲン化銀乳剤を用いた
感光材料が好ましい。
【0022】本発明に好ましく用いられる一般式〔M−
I〕で表される化合物について詳しく説明する。
【0023】一般式〔M−I〕において、Rの表す置換
基としては特に制限はないが、代表的には、アルキル、
アリール、アニリノ、アシルアミノ、スルホンアミド、
アルキルチオ、アリールチオ、アルケニル、シクロアル
キル等の各基が挙げられるが、この他にハロゲン原子及
びシクロアルケニル、アルキニル、複素環、スルホニ
ル、スルフィニル、ホスホニル、アシル、カルバモイ
ル、スルファモイル、シアノ、アルコキシ、アリールオ
キシ、複素環オキシ、シロキシ、アシルオキシ、カルバ
モイルオキシ、アミノ、アルキルアミノ、イミド、ウレ
イド、スルファモイルアミノ、アルコキシカルボニルア
ミノ、アリールオキシカルボニルアミノ、アルコキシカ
ルボニル、アリールオキシカルボニル、複素環チオの各
基、ならびにスピロ化合物残基、有橋炭化水素化合物残
基も挙げられる。
【0024】Rで表されるアルキル基としては、炭素数
1〜32のものが好ましく、直鎖でも分岐でもよい。
【0025】Rで表されるアリール基としては、フェニ
ル基が好ましい。
【0026】Rで表されるアシルアミノ基としては、ア
ルキルカルボニルアミノ基、アリールカルボニルアミノ
基等が挙げられる。
【0027】Rで表されるスルホンアミド基としては、
アルキルスルホニルアミノ基、アリールスルホニルアミ
ノ基等が挙げられる。
【0028】Rで表されるアルキルチオ基、アリールチ
オ基におけるアルキル成分、アリール成分は上記Rで表
されるアルキル基、アリール基が挙げられる。
【0029】Rで表されるアルケニル基としては、炭素
数2〜32のもの、シクロアルキル基としては炭素数3
〜12、特に5〜7のものが好ましく、アルケニル基は
直鎖でも分岐でもよい。
【0030】Rで表されるシクロアルケニル基として
は、炭素数3〜12、特に5〜7のものが好ましい。
【0031】Rで表されるスルホニル基としてはアルキ
ルスルホニル基、アリールスルホニル基等、スルフィニ
ル基としてはアルキルスルフィニル基、アリールスルフ
ィニル基など、ホスホニル基としてはアルキルホスホニ
ル基、アルコキシホスホニル基、アリールホスホニル基
等、アシル基としてはアキルカルボニル基、アリールカ
ルボニル基等、カルバモイル基としてはアルキルカルバ
モイル基、アリールカルバモイル基等、スルファモイル
基としてはアルキルスルファモイル基、アリールスルフ
ァモイル基等、アシルオキシ基としてはアルキルカルボ
ニルオキシ基、アリールカルボニルオキシ基等、カルバ
モイルオキシ基としてはアルキルカルバモイルオキシ
基、アリールカルバモイルオキシ基等、ウレイド基とし
てはアルキルウレイド基、アリールウレイド基等、スル
ファモイルアミノ基としてはアルキルスルファモイルア
ミノ基、アリールスルファモイルアミノ基等、複素環基
としては5〜7員の複素環を有するものが好ましく、例
えば3,4,5,6−テトラヒドロピラニル−2−オキ
シ基、1−ファニルテトラゾール−5−オキシ基等、複
素環チオ基としては、5〜7員の複素環チオ基が好まし
く、例えば2−ピリジルチオ基、2−ベンゾチアゾリル
チオ基、2,4−ジフェノキシ−1,3,5−トリアゾ
ール−6−チオ基等、シロキシ基としてはトリメチルシ
ロキシ基、トリエチルシロキシ基、ジメチルブチルシロ
キシ基等、イミド基としてはコハク酸イミド基、3−ヘ
プタデシルコハク酸イミド基、フタルイミド基、グルタ
ルイミド基等、スピロ化合物残基としてはスピロ〔3.
3〕ヘプタ−1−イル等、有橋炭化水素化合物残基とし
てはビシクロ〔2.2.1〕ヘプタ−1−イル、トリシ
クロ〔3.3.1.13,7 〕デカン−1−イル、7,7
−ジメチル−ビシクロ〔2.2.1〕ヘプタン−1−イ
ル等が挙げられる。
【0032】Xの表す発色現像主薬の酸化体との反応に
より離脱しうる基としては、例えばハロゲン原子(塩素
原子、臭素原子、フッ素原子等)及びアルコキシ、アリ
ールオキシ、複素環オキシ、アシルオキシ、スルホニル
オキシ、アルコキシカルボニルオキシ、アリールカルボ
ニルオキシ、アルキルオキザリルオキシ、アルコキシオ
キザイリルオキシ、アルキルチオ、アリールチオ、複素
環チオ、アルキルオキシチオ、カルボニルチオ、アシル
アミノ、スルホンアミド、N原子で結合した含窒素複素
環、アルキルオキシカルボニルアミノ、アリールオキシ
カルボニルアミノ、カルボキシル等の各基が挙げられる
が、好ましくはハロゲン原子、特に塩素原子である。
【0033】また、Zにより形成される含窒素複素環と
しては、ピラゾール環、イミダゾール環、トリアゾール
環又はテトラゾール環等が挙げられ、前記環が有してい
てもよい置換基としては前記Rについて述べたものが挙
げられる。
【0034】上記一般式〔M−I〕は更に具体的には例
えば下記の一般式〔M−II〕〜〔M−VII 〕により表さ
れる。
【0035】
【化3】
【0036】前記一般式〔M−II〕〜〔M−VII 〕にお
いてR1 〜R8 は前記Rと、Xは前記Xと同義である。
【0037】また、上記一般式〔M−I〕の中でも好ま
しいのは下記一般式〔M−VIII〕で表されるものであ
る。
【0038】
【化4】
【0039】式中、R1 、X及びZ1 はそれぞれ一般式
〔M−I〕におけるR、X及びZと同義である。
【0040】前記一般式〔M−II〕〜〔M−VII 〕で表
されるマゼンタカプラーの中で特に好ましいのは一般式
〔M−II〕で表されるマゼンタカプラーである。
【0041】また、陽画像に用いられる場合、一般式
〔M−I〕〜〔M−VIII〕における複素環上の置換基に
ついていえば、一般式〔M−I〕においてはRが、また
一般式〔M−II〕〜〔M−VIII〕においてはR1 が下記
条件1を満足する場合が好ましく、さらに好ましいのは
下記条件1、2及び3を満足する場合である。
【0042】 条件1 複素環に直結する根元原子が炭素原子である、 条件2 該炭素原子に水素原子が1個だけ結合している
か又は全く結合していない、 条件3 該炭素原子と隣接原子との間の結合が全て単結
合である。
【0043】上記条件を満足する置換基R、R1 として
最も好ましいのは下記一般式〔M−IX〕により表される
ものである。
【0044】
【化5】
【0045】式中、R9 、R10及びR11はそれぞれ前記
Rと同義である。また、前記R9 、R10及びR11の2
つ、例えばR9 とR10は結合して飽和または不飽和の環
(例えばシクロアルカン、シクロアルケン、複素環)を
形成してもよく、更に該環にR 11が結合して有橋炭化水
素化合物残基を構成してもよい。
【0046】一般式〔M−IX〕の中でも好ましいのは、
(1)R9 〜R11の中の少なくとも2つがアルキル基の
場合、(2)R9 〜R11の中の1つ例えばR11が水素で
あって、他の2つR9 とR10が結合して根元炭素原子と
共にシクロアルキル基を形成する場合である。
【0047】更に(1)の中でも好ましいのはR9 〜R
11の中の少なくとも2つがアルキル基であって、他の1
つが水素原子又はアルキル基の場合である。
【0048】また、一般式〔M−I〕におけるZにより
形成される環及び一般式〔M−VIII〕におけるZ1 によ
り形成される環が有してもよい置換基、並びに一般式
〔M−II〕〜〔M−VI〕におけるR2 〜R8 としては下
記一般式〔M−X〕で表されるものが好ましい。
【0049】一般式〔M−X〕 −R1 −SO2 −R2 式中、R1 はアルキレン基を、R2 はアルキル基、シク
ロアルキル基又はアリール基を表す。
【0050】R1 で表されるアルキレン基は好ましくは
直鎖部分の炭素原子が2以上、より好ましくは3〜6で
あり、直鎖、分岐のどちらでもよい。
【0051】R2 で表されるシクロアルキル基としては
5〜6員のものが好ましい。
【0052】又、陰画像形成に用いる場合、一般式〔M
−I〕〜〔M−VIII〕における複素環上の置換基につい
ていえば、一般式〔M−I〕においてRが、また一般式
〔M−II〕〜〔M−VIII〕においてはR1 が下記条件1
を満足する場合が好ましく、更に好ましくは下記条件1
及び2を満足する場合である。
【0053】 条件1 複素環に直結する根元原子が炭素原子である、 条件2 該炭素原子に水素原子が少なくとも2個結合し
ている。
【0054】上記条件を満足する置換基R及びR1 とし
て最も好ましいのは、下記一般式〔M−XI〕により表さ
れるものである。
【0055】一般式〔M−XI〕 R12−CH2 − 式中、R12は前記Rと同義である。
【0056】R12として好ましいのは、水素原子又はア
ルキル基である。
【0057】以下に一般式〔M−I〕に係る化合物の代
表的具体例を示す。
【0058】
【化6】
【0059】
【化7】
【0060】
【化8】
【0061】
【化9】
【0062】
【化10】
【0063】
【化11】
【0064】
【化12】
【0065】
【化13】
【0066】
【化14】
【0067】
【化15】
【0068】
【化16】
【0069】
【化17】
【0070】
【化18】
【0071】
【化19】
【0072】
【化20】
【0073】
【化21】
【0074】
【化22】
【0075】
【化23】
【0076】前記マゼンタカプラーは、ジャーナル・オ
ブ・ザ・ケミカルソサイアティ(Journal of
the Chemical Society),パー
キン(Perkin)I(1977),2047〜20
52、米国特許3,725,067号、特開昭59−9
9437号、同58−42045号、同59−1625
47号、同59−171956号、同60−33552
号、同60−43659号、同60−172982号及
び同60−190779号等を参考にして合成すること
ができる。
【0077】上記カプラーは通常ハロゲン化銀1モル当
り1×10-3モル〜1モル、好ましくは1×10-2モル
〜8×10-1モルの範囲で用いる。
【0078】上記のカプラーは他の種類のマゼンタカプ
ラーと併用することもできる。
【0079】本発明の感光材料が用いるイエロー画像を
形成するカプラーとしては下記一般式〔Y−I〕で表さ
れるカプラーが挙げられる。
【0080】
【化24】
【0081】式中、R1はアルキル基又はシクロアルキ
ル基を表し、R2はアルキル基、シクロアルキル基、ア
シル基又はアリール基を表し、R3はベンゼン環に置換
可能な基を表し、nは0又は1を表し、Yは1価のバラ
スト基を表し、Zは水素原子又はカップリング時に離脱
しうる基を表す。
【0082】一般式〔Y−I〕において、R1 で表され
るアルキル基は直鎖、分岐のいずれでもよく、例えばメ
チル、エチル、イソプロピル、t−ブチル、ドデシル基
等が挙げられる。これらのアルキル基は更に置換基を有
してもよく、置換基としては例えばハロゲン原子ならび
にアリール、アルコキシ、アリールオキシ、アルキルス
ルホニル、アシルアミノ、アルコキシ、ヒドロキシ等の
各基が挙げられる。
【0083】R1 で表されるシクロアルキル基としては
シクロプロピル、シクロヘキシル、アダマンチル基等が
挙げられる。
【0084】R1 として好ましくは、分岐のアルキル基
である。
【0085】R2 で表されるアルキル基、シクロアルキ
ル基としてはR1 と同様の基が挙げられ、アリール基と
しては例えばフェニル基が挙げられる。これらR2 で表
されるアルキル基、シクロアルキル基、アリール基には
1 と同様の置換基を有してもよい。また、アシル基と
しては例えばアセチル、プロピオニル、ブチリル、ヘキ
サノイル、ベンゾイル等の各基が挙げられる。
【0086】R2 として好ましいのは、アルキル基、ア
リール基であり、更に好ましくはアルキル基である。
【0087】R3 はベンゼン環に置換可能な基であれば
特に制限はないが、具体的にハロゲン原子(例えば塩素
原子)、アルキル基(例えばエチル、イソプロピル、t
−ブチル基)、アルコキシ基(例えばメトキシ基)、ア
リールオキシ基(例えばフェニルオキシ基)、アシルオ
キシ基(例えばメチルカルボニルオキシ基、ベンゾイル
オキシ基)、アシルアミノ基(例えばアセトアミド基、
フェニルカルボニルアミノ基)、カルバモイル基(例え
ばN−メチルカルバモイル基、N−フェニルカルバモイ
ル基)、アルキルスルホンアミド基(例えばエチルスル
ホンアミド基)、アリールスルホンアミド基(例えばフ
ェニルスルホンアミド基)、スルファモイル基(例えば
N−プロピルスルファモイル基、N−フェニルスルファ
モイル基)およびイミド基(例えばコハク酸イミド基、
グルタルイミド基)などが挙げられる。
【0088】一般式〔Y−I〕において、Zは現像主薬
の酸化体とのカップリング反応時に離脱する基を表す
が、例えば下記一般式〔Y−II〕又は〔Y−III 〕で表
される基を表す。
【0089】一般式〔Y−II〕 −OR10 式中、R10は置換基を有してもよいアリール基又はヘテ
ロ環基を表す。
【0090】一般式〔Y−III 〕
【0091】
【化25】
【0092】式中、Xは窒素原子と共同して5〜6員環
を形成するのに必要な非金属原子群を表す。ここで、非
金属原子群を形成するに必要な原子団としては、例えば
メチレン、メチン、置換メチン、
【0093】
【化26】
【0094】−NH−、−N=、−O−、−S−、−S
2 −等が挙げられる。
【0095】Yで表されるバラスト基は発色色素に耐拡
散性を与えるためのバラスト基で、例えば炭素数8以上
30までの有機基を表す。好ましい例としては、アシル
基、カルバモイル基、スルファモイル基、スルホンアミ
ド基、アルコキシカルボニル基等を含む脂肪族基及び芳
香族基が挙げられる。
【0096】更に好ましくは、Yは−J−R11で表され
る基である。ここでR11はカルボニルまたはスルホニル
単位を有する結合基を1つ含む有機基を表す。
【0097】カルボニル単位を有する基としては、エス
テル基、アミド基、カルバモイル基、ウレイド基、ウレ
タン基等が挙げられ、スルホニル単位を有する基として
は、スルホン基、スルホンアミド基、スルファモイル
基、アミノスルホンアミド基等が挙げられる。
【0098】Jは−CO−、−NR12−CO−、−CO
−NR12−、−NR12−SO2 −、−SO2 −NR
12−、−SO2 NH−、−NHSO2 −、−COO−を
表す。ここでR12は水素原子、アルキル基又は複素環基
を表す。
【0099】以下に上記一般式〔Y−I〕で表されるイ
エローカプラーの具体例を示す。
【0100】
【化27】
【0101】本発明において、シアン画像形成層中に好
ましく含有されるシアンカプラーとしては、フェノール
系、ナフトール系のシアン色素形成カプラーが用いられ
る。これらのうち好ましくは下記一般式〔C−I〕又は
〔C−II〕で示されるカプラーの一種である。
【0102】
【化28】
【0103】式中、R1 はアリール基、シクロアルキル
基又は複素環基を表す。R2 はアルキル基又はフェニル
基を表す。R3 は水素原子、ハロゲン原子、アルキル基
又はアルコキシ基を表す。
【0104】Z1 は水素原子又は芳香族第一級アミン系
発色現像主薬の酸化体との反応により離脱し得る基を表
す。
【0105】
【化29】
【0106】式中、R4 はアルキル基(例えばメチル
基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ノニル基)を表
す。R5 はアルキル基(例えばメチル基、エチル基)を
表す。R6 は水素原子、ハロゲン原子(例えばフッ素、
塩素、臭素)又はアルキル基(例えばメチル基、エチル
基)を表す。
【0107】Z2 は水素原子又は芳香族第一級アミン系
発色現像主薬の酸化体との反応により離脱し得る基を表
す。
【0108】本発明に用いられるカプラーは、通常各ハ
ロゲン化銀乳剤層においてハロゲン化銀1モル当り1×
10-3モル〜1モル、好ましくは1×10-2モル〜8×
10 -1モルの範囲で用いる。
【0109】本発明の感光材料において、カプラーと組
み合わせて用いられる高沸点有機溶剤はどのようなもの
でもよいが、前記一般式〔M−I〕で表されるマゼンタ
カプラー及び一般式〔Y−I〕で表されるイエローカプ
ラーには下記一般式〔I〕又は〔II〕で表される化合物
が好ましく用いられる。
【0110】
【化30】
【0111】式中、R4 、R5 及びR6 は各々アルキル
基又はアリール基を表し、R4 、R 5 及びR6 の少なく
とも2つは炭素数が16以下のアルキル基を表す。
【0112】
【化31】
【0113】式中、R7 、R8 及びR9 は各々脂肪族基
又は芳香族基を表し、p、q及びrは各々0又は1を表
す。但しp、q及びrは同時に1であることはない。
【0114】以下に一般式〔I〕で表される化合物の代
表的具体例を示す。
【0115】(I−1)リン酸−ジ−ブチル−(2−エ
チルヘキシル)エステル (I−2)リン酸−トリ−(2−エチルヘキシル)エス
テル (I−3)リン酸−トリ−ヘキシルエステル (I−4)リン酸−トリ−ブチルエステル (I−5)リン酸−トリ−オクチルエステル (I−6)リン酸−ジ−(2−エチルヘキシル)ブチル
エステル (I−7)リン酸−トリ−ドデシルエステル (I−8)リン酸−トリ−デシルエステル (I−9)リン酸−トリ−(2−メチルヘキシル)エス
テル (I−10)リン酸−ジ−エチル−ヘキサデシルエステ
ル (I−11)リン酸−トリ−アミルエステル (I−12)リン酸−ジ−へキシル−オルトクレジルエ
ステル (I−13)リン酸−ジ−へキシル−オルトクレジルエ
ステル (I−14)リン酸−ジ−エチル(2,4−ジ−t−ブ
チルフェニル)エステル (I−15)リン酸−トリ−エトキシブチルエステル (I−16)リン酸−トリ−ブトキシブチルエステル (I−17)リン酸−ジ−ヘキシル−フェニルエステル (I−18)リン酸−ジ−ヘキシル−(4−t−ブチル
フェニル)エステル (I−19)リン酸−ジ−ヘキシル−(4−ノニルフェ
ニル)エステル 次に上記一般式〔II〕で表される化合物の代表的具体例
を示す。
【0116】
【化32】
【0117】
【化33】
【0118】
【化34】
【0119】
【化35】
【0120】
【化36】
【0121】
【化37】
【0122】
【化38】
【0123】
【化39】
【0124】
【化40】
【0125】
【化41】
【0126】
【化42】
【0127】
【化43】
【0128】
【化44】
【0129】
【化45】
【0130】次に本発明に係る感光材料の感光層に好ま
しく用いられるハロゲン化銀乳剤について述べる。
【0131】本発明に用いるハロゲン化銀乳剤には、ハ
ロゲン化銀として臭化銀、沃臭化銀、沃塩化銀、塩臭化
銀及び塩化銀等の通常のハロゲン化銀乳剤に使用される
任意のものを用いることができる。
【0132】ハロゲン化銀粒子の組成は、粒子内部から
外部に至るまで均一なものであってもよいし、粒子内部
と外部の組成が異なってもよい。又、粒子内部と外部の
組成が異なる場合、連続的に組成が変化してもよいし、
不連続であってもよい。
【0133】ハロゲン化銀粒子の粒子径は特に制限はな
いが、迅速処理性および感度等、他の写真特性等を考慮
すると、好ましくは0.1μm乃至1.6μm、更に好
ましくは0.2μm乃至0.8μmの範囲である。
【0134】ハロゲン化銀粒子の粒子径の分布は、多分
散であってもよいし、単分散であってもよいが、単分散
が好ましい。
【0135】本発明に用いられるハロゲン化銀乳剤は酸
性法、中性法、アンモニア法のいずれで得られたもので
もよい。該粒子は一時に成長させてもよいし、種粒子を
つくった後、成長させてもよい。種粒子をつくる方法と
成長させる方法は同じであっても、異なってもよい。
【0136】また、可溶性銀塩と可溶性ハロゲン塩を反
応させる形式としては、順混合法、逆混合法、同時混合
法それらの組合せなどいずれでもよい。更に同時混合法
の一形式として特開昭54−48521号公報等に記載
されているpAg−コントロールド−ダブルジェット法
を用いることもできる。
【0137】更に必要であればチオエーテル等ハロゲン
化銀溶剤を用いてもよい。
【0138】ハロゲン化銀粒子の形状は任意のものを用
いることができる。ハロゲン化銀粒子は、単一の形状か
らなる粒子を用いてもよいし、種々の形状の粒子が混合
されたものでもよい。
【0139】本発明に用いられるハロゲン化銀乳剤は、
ハロゲン化銀粒子を形成する過程及び/又は成長させる
過程で、カドミウム塩、亜鉛塩、鉛塩、タリウム塩、イ
リジウム塩又は錯塩、ロジウム塩又は錯塩、鉄塩又は錯
塩を用いて金属イオンを添加し、粒子内部に及び/又は
粒子表面に包含させることができ、また適当な還元的雰
囲気におくことにより、粒子内部及び/又は粒子表面に
還元増感核を付与できる。
【0140】本発明に用いられるハロゲン化銀乳剤は、
ハロゲン化銀粒子の成長の終了後に不要な可溶性塩類を
除去してもよいし、或いは含有させたままでもよい。
【0141】本発明に用いられるハロゲン化銀乳剤は、
常法により化学増感することができる。即ち、銀イオン
と反応できる硫黄を含む化合物や、活性ゼラチンを用い
る硫黄増感法、セレン化合物を用いるセレン増感法、還
元性物質を用いる還元増感法、金その他の貴金属化合物
を用いる貴金属増感法などを単独又は組み合わせて用い
ることができる。
【0142】ハロゲン化銀乳剤として直接ポジ画像形成
ハロゲン化銀乳剤を採用する場合、例えば内部潜像型ハ
ロゲン化銀乳剤を用いることができ、例えば米国特許
3,592,250号に記載されている変換方法による
いわゆるコンバージョン型ハロゲン化銀乳剤、または米
国特許3,206,316号、同3,317,322号
及び同3,367,778号に記載されている内部化学
増感されたハロゲン化銀粒子を有するハロゲン化銀乳
剤、または米国特許3,271,157号、同3,44
7,927号及び同3,531,291号に記載されて
いる多価金属イオンを内蔵しているハロゲン化銀粒子を
有するハロゲン化銀乳剤、または米国特許3,761,
276号に記載されているドープ剤を含有するハロゲン
化銀粒子の粒子表面を弱く化学増感したハロゲン化銀乳
剤、または特開昭50−8524号、同50−3852
5号及び同53−2408号に記載されている積層方法
による所謂コア/シェル型ハロゲン化銀乳剤、その他特
開昭52−156614号、同55−127549号及
び同57−79940号に記載されているハロゲン化銀
乳剤などを用いることができる。この場合内部潜像型ハ
ロゲン化銀乳剤は積層型粒子でつくられたものが特に好
ましい。
【0143】内部潜像型ハロゲン化銀乳剤を用いる場
合、該乳剤には、表面感度をできるだけ低く抑え、より
低い最小濃度及びより安定な特性を付与せしめるために
通常用いられる安定剤、例えばアザインデン環を持つ化
合物及びメルカプト基を有する複素環式化合物を含有さ
せることができる。
【0144】本発明の感光材料において互いに分光感度
を異にする少なくとも3層のハロゲン化銀乳剤層とする
ために増感色素を用いることができる。増感色素は公知
のいかなる増感色素でもよく、単独で用いても複数の増
感色素を併用して用いてもよいが、特に本発明にとって
このましいものはシアニン色素であり、イエロー画像形
成層、マゼンタ画像形成層、シアン画像形成層のうち少
なくとも1層にシアニン色素が用いられていることが好
ましい。本発明の更に好ましい態様はイエロー画像形成
層の分光感度のλmax とそれから150nm以上離れな
いλmax を有する画像形成層のうち少なくとも1層にシ
アニン色素を使用することである。
【0145】増感色素とともに用いられる、それ自身分
光増感作用を持たない色素、或いは可視光を実質的に吸
収しない物質であって強色増感を示す物質としては、例
えば芳香族有機酸ホルムアルデヒド縮合物(例えば、米
国特許3,473,510号に記載のもの)、カドミウ
ム塩、アザインデン化合物、含窒素異節環基で置換され
たアミノスチル化合物(例えば、米国特許2,933,
390号、同3,635,721号に記載のもの)など
である。米国特許3,615,613号、同3,61
5,641号、同3,617,295号、同3,63
5,721号に記載の組合せは特に有用である。
【0146】本発明の感光材料には以上に述べた以外に
通常用いられる添加剤を用いることができる。
【0147】又、本発明のハロゲン化銀カラー写真感光
材料は、支持体上に画像を担時する層をなす乳剤層の
他、必要に応じてフィルター層、中間層、保護層、下引
層、裏引層、ハレーション防止層等の種々の写真構成層
を形成してもよく、マゼンタ画像のハイライトからシャ
ドーなどの良好な色再現が得られるという観点から、フ
ィルター層を写真構成層の1つとして含有すること及び
/又は占領を写真構成層の少なくとも1層に含有するこ
とが好ましい。
【0148】特に上記フィルター層はマゼンタ画像形成
層より支持体から遠い位置に配置されることが好まし
く、着色物質として金属コロイドを含有することが好ま
しい。支持体としては任意のものが用いられるが、代表
的な支持体としては、例えばバライタ紙、ポリエチレン
のごときポリオレフィンラミネート紙、白色顔料が練り
こまれたポリエチレンテレフタレートフィルム等が挙げ
られる。
【0149】本発明の感光材料は、互いに分光感度を異
にする少なくとも3層の感光層を有し、1層を青感性ハ
ロゲン化銀乳剤層、他の1層を増感色素により緑光に対
し極大感度を持たせた緑感性ハロゲン化銀乳剤層、残り
の増感色素により赤光に対し極大感度を持たせた赤感性
ハロゲン化銀乳剤層とする等、複数の白黒網点画像から
異なるスペクトル分布を有する光で露光するときに、混
色を生じ難いよう分光感度を持たせることが好ましい。
【0150】上記3層の分光感度と画像の色相との組合
せを含めて好ましい層構成の例を挙げる。
【0151】
【表1】
【0152】本発明の感光材料は、本発明の感光材料を
構成する乳剤層が感度を有しているスペクトル領域の電
磁波を用いて露光できる。光源としては、自然光(日
光)、タングステン電灯、蛍光灯、水銀灯、キセノンア
ーク灯、炭素アーク灯、キセノンフラッシュ灯、陰極線
管フライングスポット、各種レーザー光、発光ダイオー
ド光、電子線、X線、γ線、α線等によって励起された
蛍光体から放出する光等、公知の光源のいずれも用いる
ことができる。
【0153】本発明の感光材料を通常のカラーペーパー
の有する青感性、緑感性及び赤感性の各感色性層を有す
る構成とし、フィルター(オプチカルフィルター)とし
て三色分解フィルター、例えばラッテンNo.25、N
o.29、No.58、No.61、No.47B、N
o.98、No.99を用いることができる。
【0154】本発明のハロゲン化銀カラー写真感光材料
の画像形成は蛍光増白剤の存在下に行うのが好ましい。
蛍光増白剤はハロゲン化銀写真感光材料に添加するが、
処理液中に添加すればよく、特に好ましくは現像処理液
中へ添加することである。
【0155】本発明において発色現像液に使用される発
色現像主薬は種々のカラー写真プロセスにおいて広範囲
に使用されている公知のものが包含される。
【0156】これらの現像液はアミノフェノール系及び
p−フェニレンジアミン系誘導体が含まれる。これらの
化合物は遊離状態により安定のため一般に塩の形、例え
ば塩酸塩または硫酸塩の形で使用される。又、これらの
化合物は、一般に発色現像液1lについて約0.1〜約
30gの濃度、更に好ましくは、発色現像液1lについ
て約1〜約15gの濃度で使用する。
【0157】アミノフェノール系現像剤としては例え
ば、o−アミノフェノール、p−アミノフェノール、5
−アミノ−2−オキシトルエン、2−アミノ−3−オキ
シトルエン、2−オキシ−3−アミノ−1,4−ジメチ
ルベンゼンなどが含まれる。
【0158】特に有用な第1芳香族アミノ系発色現像剤
はN,N−ジアルキル−p−フェニレンジアミン系化合
物でありアルキル基及びフェニル基は置換されていても
あるいは置換されていなくてもよい。その中でも好まし
い化合物は、一般式〔III 〕によって表される化合物で
ある。
【0159】
【化46】
【0160】式中、R21およびR22は、それぞれアルキ
ル基を表し、R21とR22とは同じであっても異なってい
てもよく、R21とR22とが互いに結合して環を形成して
もよい。本発明に好ましく用いられるのはR21、R22
うちの一方が水溶性基を有するものであり、特に好まし
くはR21が非置換のアルキル基であり、R22がヒドロキ
シアルキル基である。
【0161】上記水溶性基の具体例としては、−(CH
2 n −CH2 OH、−(CH2 m −NHSO2
(CH2 n −CH3 、−(CH2 m −O−(C
2 n −CH3 、−(CH2 CH2 O)n m 2m+1
(m及びnはそれぞれ0以上の整数を表す。)、−CO
OH基、−SO3 H基等が好ましいものとして挙げられ
る。
【0162】以下に一般式〔III 〕で表される発色現像
主薬の具体的例示化合物を示す。
【0163】
【化47】
【0164】
【化48】
【0165】
【化49】
【0166】
【化50】
【0167】
【化51】
【0168】これらの中でも本発明に用いて特に好まし
いのは(III −2)である。
【0169】本発明に用いられる一般式〔III 〕の化合
物は、J.Am.Chem.Soc.(ジャーナル オ
ブ アメリカ ケミカル ソサイアティー)73巻 3
100に記載されている方法にしたがって合成すること
ができる。
【0170】現像液中の全現像主薬のうち一般式〔III
〕の化合物の含有率は、好ましくは55モル%以上で
あるが、更に好ましくは70モル%以上であり、より好
ましくは80モル%以上であり、最も好ましくは90モ
ル%以上である。
【0171】一般式〔III 〕の化合物の発色現像液への
添加量は発色現像液1l当り0.5×10-2モル以上で
あることが好ましく、更に好ましくは1.0×10-2
1.0×10-1モルの範囲であり、より好ましくは1.
5×10-2〜5.0×10-2モルの範囲である。
【0172】本発明の感光材料の処理に適用される発色
現像液には、前記第1芳香族アミノ系発色現像剤に加え
て、既知の現像液成分化合物を添加することができる。
例えば水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウ
ムなどのアルカリ剤、アルカリ金属重亜硫酸塩、アルカ
リ金属チオシアン酸塩、アルカリ金属ハロゲン化物、ベ
ンジルアルコール、水軟化剤及び濃厚化剤などを任意に
含有することもできる。
【0173】発色現像液のpH値は、通常7以上であ
り、最も一般的には約10〜約13である。
【0174】発色現像温度は通常15℃以上であり、一
般的には20℃〜50℃の範囲である。迅速処理のため
には30℃以上で行うことが好ましい。また、発色現像
時間は一般的には20秒〜180秒の範囲で行われるの
が好ましく、より好ましくは30秒〜150秒である。
【0175】本発明の感光材料は、親水性コロイド層中
にこれらの発色現像主薬を発色現像主薬そのものとして
或いはそのプレカーサーとして含有し、アルカリ性の活
性化浴により処理することもできる。
【0176】本発明の感光材料の画像形成層を内部潜像
型ハロゲン化銀乳剤層とし、これを用いて直接ポジ画像
を形成する場合、その主要な工程は、予めカブラされて
いない内部潜像型ハロゲン化銀写真感光材料を画像露光
後カブリ処理を施した後乃至はカブリ処理を施しながら
表面現像を行うことが一般的である。ここでカブリ処理
は、全面均一露光を与えるか若しくはカブリ剤を用いて
行うことができる。この場合、全面均一露光は画像露光
した内部潜像型ハロゲン化銀写真感光材料を現像液或い
はその他の水溶液に浸漬するか又は湿潤させた後、全面
的に均一露光することによって行われることが好まし
い。ここで使用する光源としては内部潜像型感光材料の
感光波長域内の光であればいずれでもよく、又フラッシ
ュ光のごとき高照度光を短時間照射することもできる
し、又は弱い光を長時間照射してもよい。全面均一露光
の時間は内部潜像型感光材料、現像処理条件、使用する
光源の種類により、最終的に最良のポジ画像が得られる
ように広範囲に変えることができる。又、上記カブリ剤
としては広範な種類の化合物を用いることができ、この
カブリ剤は現像処理時に存在すればよく、例えばハロゲ
ン化銀乳剤層等の内部潜像型感光材料中あるいは現像液
あるいは現像処理に先立つ処理液に含有せしめてもよい
が、内部潜像型感光材料中に含有せしめるのがよい(そ
の中でも、特にハロゲン化銀乳剤層中がよい)。又その
使用量は目的に応じて広範囲に変えることができ、好ま
しい添加量としては、ハロゲン化銀乳剤層中に添加する
ときは、ハロゲン化銀1モル当り1〜1500mg、特
に好ましくは10〜1000mgである。又、現像液等
の処理液に添加するときの好ましい添加量は0.01〜
5g/l、特に好ましくは0.08〜0.15g/lで
ある。かかるカブリ剤としては、例えば米国特許2,5
63,785号、同2,588,982号に記載されて
いるヒドラジン類、あるいは米国特許3,227,55
2号に記載されたヒドラジドまたはヒドラゾン化合物、
又米国特許3,615,615号、同3,718,47
0号、同3,719,494号、同3,734,738
号及び同3,759,901号などに記載された複素環
第4級窒素化合物、更に米国特許4,030,925号
に記載のアシルヒドラノフェニルチオ尿素類が挙げられ
る。又、これらカブリ剤は組み合わせて用いることもで
きる。例えばリサーチ・ディスクロージャー(Rese
arch Disclosure)15162号には非
吸着型のカブリ剤を吸着型のカブリ剤と併用することが
記載されており、本発明にも適用できる。
【0177】有用なカブリ剤の具体例を示せば、ヒドラ
ジン塩酸塩、フェニルヒドラジン塩酸塩、4−メチルフ
ェニルヒドラジン塩酸塩、1−ホルミル−2−(4−メ
チルフェニル)ヒドラジン、1−アセチル−2−フェニ
ルヒドラジン、1−アエチル−2−(4−アセトアミド
フェニル)ヒドラジン、1−メチルスルホニル−2−フ
ェニルヒドラジン、1−ベンゾイル−2−フェニルヒド
ラジン、1−メチルスルホニル−2−(3−フェニルス
ルフォンアミドフェニル)ヒドラジン、ホルムアルデヒ
ドフェニルヒドラジン等のヒドラジン化合物及び下記化
合物等が挙げられる。
【0178】
【化52】
【0179】本発明の感光材料を内部潜像型感光材料と
して具体化した場合、これを画像露光後、全面露光する
か若しくはカブリ剤の存在下に現像処理することによっ
て直接ポジ画像を形成するが、該感光材料の現像処理方
法は任意の現像処理方法が採用され、好ましくは表面現
像処理方法である。この表面現像処理方法とはハロゲン
化銀溶剤を実質的に含まない現像液で処理することを意
味する。
【0180】本発明においては、露光済みの感光材料に
現像処理及び定着能を有する処理液による処理を施すこ
とによって原画に対応するポジ画像(顕像)を形成する
ようにして具体化できる。
【0181】上記現像処理には発色現像処理の他、反転
カラー処理における如き白黒現像と発色現像の組合せを
も包含する。又内部潜像型感光材料の処理における如き
全面露光もしくはカブリ剤の存在下での現像処理も含ま
れる。
【0182】現像処理に使用される黒白現像液は通常知
られている感光材料の処理に用いられる黒白第1現像液
と呼ばれるもの、もしくは黒白写真感光材料の処理に用
いられるものであり、一般に黒白現像液に添加されるよ
く知られた各種の添加剤を含有せしめることができる。
【0183】代表的な添加剤としては1−フェニル−3
−ピラゾリドン、メトール及びハイドロキノンのような
現像主薬、亜硫酸塩のような保恒剤、水酸化ナトリウ
ム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリから成
る促進剤、臭化カリウムや、2−メチルベンツイミダゾ
ール、メチルベンツチアゾール等の無機性、若しくは有
機性の抑制剤、ポリリン酸塩のような硬水軟化剤、微量
の沃化物やメルカプト化合物から成る表面過現像防止剤
等を挙げることができる。
【0184】本発明の感光材料は、発色現像後、漂白処
理、定着処理を施される。漂白処理は定着処理と同時に
行ってもよい。
【0185】
【実施例】以下に本発明の具体的実施例を述べるが、本
発明の実施の態様はこれらに限定されない。
【0186】実施例1 乳剤Sの調製 2.0%不活性ゼラチン液750mlを50℃に保ち、
撹拌しながらA1液とB液を同時に加え、3分間かけて
注入した。25分間熟成後、沈澱水洗法により過剰塩を
除去した後再分散させC1液とD1液を加えた。10分
後再度過剰の水溶性塩を除去しゼラチンを少量加えハロ
ゲン化銀粒子を分散させた。
【0187】乳剤Lの調製 1.5%不活性ゼラチン液750mlを60℃に保ち、
撹拌しながら下記A2液とB液を同時に加え、15分か
けて注入した。40分間熟成後、沈澱水洗法により過剰
塩を除去した後、再分散させハイポ10mgを加えた後
C2液とD2液を加えた。10分後再度過剰の水溶性塩
を除去しゼラチンを少量加えたハロゲン化銀粒子を分散
させた。
【0188】 A1液 純水 2000ml NaCl 35g NH4 Br 109.6g KI 0.8g A2液 純水 1000ml NaCl 26.3g NH4 Br 109.6g KI 0.8g B液 純水 1200ml AgNO3 170g C1液 純水 1000ml NaCl 60g NH4 Br 6.9g C2液 純水 1000ml NaCl 31.6g D1液 純水 1000ml AgNO3 70g D2液 純水 1000ml AgNO3 80g この3種の乳剤に下記のように、増感色素、カプラー等
を加えて多層感光材料を作成した。
【0189】赤感性乳剤層(層1) 乳剤Sに増感色素(D−1)、(D−2)、安定剤(T
−1)、(T−2)、界面活性剤(S−1)、更にジブ
チルフタレート、酢酸エチル、界面活性剤(S−1)、
2,5−ジオクチルハイドロキノンおよびシアンカプラ
ー(CC−1)、(CC−2)を含むプロテクト分散さ
れたカプラー液を加えた。
【0190】第1中間層(層2) ジオクチルフタレート、2,5−ジオクチルハイドロキ
ノン、紫外線吸収剤チヌビン328(チバガイギー社
製)、界面活性剤(S−2)を含むプロテクト分散され
た液を含むゼラチン液を用意し、チヌビン塗布量0.1
5g/m2 となるように塗布した。
【0191】緑感性乳剤層(層3) 乳剤Sに対し、増感色素(D−3)、安定剤(T−
1)、(T−2)、界面活性剤(S−1)、更に高沸点
溶剤(表1に記載)、2,5−ジオクチルハイドロキノ
ン、界面活性剤(S−2)、マゼンタカプラー(表1に
記載)を含むプロテクト分散された液を加えた。
【0192】ゼラチンを加え、更に硬膜剤(H−1)を
加えて塗布する。
【0193】第2中間層(層4) 第1中間層と同一処方でチヌビン328塗布量を0.2
g/m2 とした。
【0194】イエローフィルター層(層5) アルカリ性弱還元剤下で酸化してつくられた(中和後ヌ
ードル水洗法により弱還元剤を除去)イエローコロイド
銀及びジオクチルフタレート、酢酸エチル、界面活性剤
(S−2)、2,5−ジオクチルハイドロキノン液、界
面活性剤(S−1)および硬膜剤(H−1)を加えてコ
ロイド銀塗布銀量0.15g/m2 となるように塗布す
る。
【0195】第3中間層(層6) 第1中間層と同じ。
【0196】青感性乳剤層(層7) 乳剤Lに対しそれぞれ増感色素(D−4)、安定剤(T
−1)、(T−3)、界面活性剤(S−1)、更にジブ
チルフタレート、酢酸エチル、2,5−ジオクチルハイ
ドロキノン、 界面活性剤(S−2)およびイエローカ
プラー(Y−1)を含むプロテクト分散されたカプラー
液を加えた。
【0197】ゼラチンを加え、更に硬膜剤(H−1)を
加えて塗布する。
【0198】第4中間層(層8) 第1中間層と同じ処方でチヌビン328塗布量0.35
g/m2 となるよう塗布する。
【0199】保護層(層9) コロイダルシリカ、塗布助剤(S−1)、硬膜剤(H−
2)、(H−3)を含むゼラチン液を用いゼラチン塗布
量1.0g/m2 となるように塗布する。
【0200】表面処理のされたポリエチレンラミネート
紙上に第1層から9層までを同時塗布方式により塗布し
乾燥した。
【0201】
【化53】
【0202】
【化54】
【0203】
【化55】
【0204】
【化56】
【0205】以上のようにして作成した内部潜像型直接
ポジ感光材料試料に対し、赤色フィルター(ラッテンN
o.26)及びNDフィルターを通し、NDフィルター
濃度を調節して、シアン像の最低濃度を得られる最小限
の光量で白色光を露光し、次に青色フィルター(ラッテ
ンNo.98)及びNDフィルターを通し、NDフィル
ター濃度を調節して処理後の青色光反射濃度がPDA6
5(コニカ(株)製濃度計)で0.6となるように白色
光を露光した。次に緑色フィルター(ラッテンNo.9
9)及びNDフィルターを通し、NDフィルター濃度を
調節して処理後の緑色光反射濃度が1.6となるように
白色光を露光した。
【0206】露光された試料を下記処理工程により処理
した。
【0207】 処理工程(処理温度と処理時間) (1)浸漬(発色現像液) 38℃ 8秒 (2)カブリ露光 − 1ルックスで10秒 (3)発色現像 38℃ 2分 (4)漂白定着 35℃ 60秒 (5)安定化処理 25〜30℃ 1分30秒 (6)乾燥 75〜80℃ 1分 処理液組成 (発色現像液) ベンジルアルコール 10ml エチレングリコール 15ml 亜硫酸カリウム 2.0g 臭化カリウム 1.5g 塩化ナトリウム 0.2g 炭酸カリウム 30.0g ヒドロキシルアミン硫酸塩 3.0g ポリリン酸(TPPS) 2.5g 現像主薬 表1に記載の通り 蛍光増白剤 (4,4’−ジアミノスチルベンズスルホン酸誘導体) 1.0g 水酸化カリウム 2.0g 水を加えて全量1lとし、pH10.20に調整する。
【0208】 (漂白定着液) エチレンジアミンテトラ酢酸第2鉄アンモニウム2水塩 60g エチレンジアミンテトラ酢酸 3g チオ硫酸アンモニウム(70%溶液) 100ml 亜硫酸アンモニウム(40%溶液) 27.5ml 炭酸カリウム又は氷酢酸でpH7.1に調整し水を加えて全量を1lとする。 (安定化液) 5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン 1.0g エチレングリコール 10g 1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸 2.5g 塩化ビスマス 0.2g 塩化マグネシウム 0.1g 水酸化アンモニウム(28%水溶液) 2.0g ニトリロトリ酢酸ナトリウム 1.0g 水を加えて全量を1lとし、水酸化アンモニウムまたは硫酸でpH7.0に調 整する。
【0209】なお安定化処理は2槽構成の向流方式にし
た。処理された試料を目視で観察してカラープルーフの
色としての適否を印刷画像との色相の近似度により判定
した。
【0210】次にλL0.2を以下のようにして求めた。
【0211】前記の塗布試料に対しシアン画像の最低濃
度が得られる最小限の赤色光で均一に露光し、かつ黄色
画像の最低濃度が得られる最小限の光量の青色光で均一
に露光した後、NDフィルターを通して白色光を当てた
後現像処理したときに、分光光度計に積分球を取り付
け、酸化マグネシウムの標準白板でゼロ補正して500
nm〜700nmの分光吸収を測定したときの吸光度の
最大値が1.0となるようにNDフィルターの濃度を調
節して露光した。
【0212】処理は前記処理と同様に行った。
【0213】処理済みの試料の分光吸収曲線上におい
て、吸光度が1.0を示すλmax より長波で吸光度が
0.2を示す波長をλL0.2として表1に示した。
【0214】
【表2】
【0215】
【化57】
【0216】HBS−3 ジエチルラウリルアミド HBS−4 トリクレジルホスフェート 現像主薬A 3−メチル−4−アミノ−N−エチル−
N−(β−メタンスルホンアミドエチル)−アニリン硫
酸塩 表1から、色分解された白黒網画像からカラープルーフ
を作製するための感光材料において、マゼンタ画像の分
光吸収のλL0.2を580〜635nmとすることによ
り、印刷画像との色相の近似度が改良されることが判
る。
【0217】実施例 2 ポリエチレンで両面ラミネートした紙支持体上に、下記
の各層を支持体側より順次塗設し、ネガ型感光材料試料
No.17(比較用)を作成した。
【0218】(層1)1.2g/m2 のゼラチン、0.
32g/m2 (銀換算、以下同じ)の青感性AgClB
r乳剤(平均粒径0.8μm)、0.50g/m2 のジ
オクチルフタレートに溶解した0.80g/m2 の下記
イエローカプラー(YC−1)を含有する層。
【0219】(層2)0.70g/m2 のゼラチン、8
g/m2 のイラジエーション染料(AI−1)及び4m
g/m2 の(AI−2)からなる中間層。
【0220】(層3)1.25g/m2 のゼラチン、
0.20g/m2 の緑感性AgClBr乳剤(AgBr
含有率70モル%)、0.30g/m2 の高沸点溶剤に
溶解した0.62g/m2 の前記マゼンタカプラー(M
C−1)を含有する層。
【0221】(層4)1.20g/m2 のゼラチンから
なる中間層。
【0222】(層5)1.20g/m2 のゼラチン、
0.30g/m2 の赤感性AgClBr乳剤(AgBr
含有率70モル%)、0.20g/m2 のジオクチルフ
タレートに溶解した0.45g/m2 のシアンカプラー
(CC−3)を含有する層。
【0223】(層6)1.00g/m2 のゼラチン及び
0.20g/m2 のジオクチルフタレートに溶解した
0.30g/m2 の紫外線吸収剤(UV−1)を含有す
る層。
【0224】(層7)0.50g/m2 のゼラチンを含
有する層。
【0225】
【化58】
【0226】
【化59】
【0227】なお、硬膜剤として、2,4−ジクロロ−
6−ヒドロキシ−s−トリアジンナトリウムを層2、層
4及び層7中に、それぞれゼラチン1gあたり0.01
7gになるように添加した。
【0228】また、層3のカプラーを前記表1の試料N
o.2〜No.16のように代えた以外は上記試料N
o.17と同様にして感光材料試料No.18(比較
用)、No.19〜No.32(本発明)を作成した。
【0229】これらの各試料について、処理後の画像の
緑色光濃度が1.6になるようにNDフィルター濃度を
調節し、NDフィルターを通して緑色光を照射し、次に
処理後の画像の青色光濃度が0.6になるようにNDフ
ィルターを通して青色光を照射し、次の処理工程で処理
した。
【0230】処理工程(35℃) 発色現像 1分及び1分30秒 漂白定着 1分 水 洗 1分 乾 燥 60〜80℃ 2分 各処理液の組成は下記の通りである。
【0231】 (発色現像液) 純水 800ml 硫酸ヒドロキシルアミン 2.0g 臭化カリウム 1.5g 塩化ナトリウム 1.0g 亜硫酸カリウム 2.0g トリエタノールアミン 2.0g 前記表1の現像主薬 1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸(60%水溶液) 1.5ml 炭酸カリウム 32g Whitex BB(50%水溶液) 2ml (蛍光増白剤、 住友化学工業社製) 純水を加えて1lとし、20%水酸化カリウムまたは10%希硫酸でpH=1 1.2に調整する。
【0232】 (漂白定着液) 純水 550ml エチレンジアミン四酢酸鉄(III)アンモニウム 65g チオ硫酸アンモニウム 85g 亜硫酸水素ナトリウム 10g メタ重亜硫酸ナトリウム 2g エチレンジアミン四酢酸−2−ナトリウム 20g 臭化ナトリウム 10g 純水を加えて1lとし、アンモニア水または希硫酸でpH=7.0に調整する 。
【0233】処理された試料について、実施例1と同様
にして分光吸光度の測定を行い、λ L0.2を求め、またカ
ラープルーフの色としての適否を判定した結果、実施例
1と同様の結果を得た。
【0234】実施例 3 等モルの硝酸銀水溶液と臭化カリウム水溶液をゼラチン
水溶液に50℃で50分間に亘ってダブルジャット法に
より同時添加して平均粒径0.3μmの立方体臭化銀粒
子からなる乳剤を得た。この乳剤に、更に硝酸銀水溶液
と塩化ナトリウム、臭化カリウム混合水溶液(モル比
1:1)を同時に添加して、平均粒径0.45μmの臭
化銀コアと塩臭化銀シェルからなる立方体コア/シェル
型乳剤を調製した。
【0235】上記ハロゲン化銀乳剤を表2に示す用に用
いて塗布試料を作製した。
【0236】
【表3】
【0237】
【表4】
【0238】
【化60】
【0239】
【化61】
【0240】以上のようにして作成した内部潜像型直接
ポジ感光材料に対して、赤色フィルター(ラッテンN
o.26)及びNDフィルターを通し、白色光を露光す
る時に、処理済み試料においてシアン像の最低の濃度が
得られる最小限の露光量となるようにNDフィルター濃
度を調節して露光した。
【0241】上記露光済み試料に更に青色フィルター
(ラッテンNo.98)及びNDフィルターを通して白
色光を露光する時に処理済み試料の青色反射濃度が0.
7となるようにNDフィルター濃度を調節して露光し
た。
【0242】上記露光済み試料に緑色フィルター(ラッ
テンNo.99)及びNDフィルターを通して露光する
時に処理済み試料の緑色光反射濃度が1.70となるよ
うにNDフィルターの濃度を調節して均一に露光した。
次に、上記露光済みの試料に網点面積を0%〜100%
まで変化させた175線の透明白黒網点画像を密着し、
その上から緑色光フィルター及びNDフィルターを通し
て白色光を露光する時に処理後の画像において網点面積
55.5%のトットゲインSが65〜72%に成るよう
にNDフィルター濃度を調節して露光した。
【0243】上記露光済み試料を実施例1と同様に現像
処理した。
【0244】マレイデービスの式によるドットゲインS
の求め方
【0245】
【数1】
【0246】Dr:網点画像反射濃度 Ds:網点100%部の反射濃度 Do:白地の反射濃度 上記反射濃度はコニカデンシトメーターPDA−65に
より測定した緑色光濃度である。
【0247】一方、網点面積を0%〜100%まで変化
させた175線のマゼンタ印刷像を55.5%の網点面
積におけるドットゲインSが65〜72%となるように
校正刷りにより作成した。
【0248】前記のハロゲン化銀カラー写真感光材料に
より作成した網点画像と校正刷りにより作成した網点画
像を同一網点面積同志で目視により色調の比較を行っ
た。
【0249】一方、λL0.2を実施例1と同様の方法で露
光及び処理をして求めた。
【0250】結果を表3に示す。
【0251】
【表5】
【0252】
【発明の効果】本発明によれば、発色現像によりカラー
画像を形成する方式で分解網原稿からカラープルーフを
作製する方法におけるプルーフと印刷物との色相におけ
る近似度が改良されるカラー画像の形成方法及びハロゲ
ン化銀カラー写真感光材料が提供される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−141054(JP,A) 特開 昭63−2049(JP,A) 特開 昭63−146040(JP,A) 特開 昭63−2048(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03C 7/38 G03C 7/00 540 G03C 7/36

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 色分解された白黒網点画像からカラープ
    ルーフを作成するためのハロゲン化銀カラー写真感光材
    料において、該ハロゲン化銀カラー写真感光材料が下記
    一般式〔M−I〕で表されるマゼンタカプラー及び下記
    一般式〔Y−I〕で表されるイエローカプラーを含有
    し、かつ、マゼンタ画像の分光吸収のλL0.2が580〜
    635nmでありかつλmaxが530〜560nmで
    ることを特徴とするハロゲン化銀カラー写真感光材
    料。 【化1】 式中、Zは含窒素複素環を形成するに必要な非金属原子
    群を表し、該Zにより形成される環は置換基を有しても
    良い。Xは水素原子又は発色現像主薬の酸化体との反応
    により離脱しうる基を表す。Rは水素原子又は置換基を
    表す。 【化2】 式中、R 1 はアルキル基又はシクロアルキル基を表し、
    2 はアルキル基、シクロアルキル基、アシル基又はア
    リール基を表し、R 3 はベンゼン環に置換可能な基を表
    し、nは0又は1を表し、Yは1価のバラスト基を表
    し、Zは水素原子又 はカップリング時に離脱しうる基を
    表す。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0548526U (ja) * 1991-11-20 1993-06-25 未来工業株式会社 コンクリート埋設ボックス

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