JP3074481B2 - 画像形成方法 - Google Patents

画像形成方法

Info

Publication number
JP3074481B2
JP3074481B2 JP01244540A JP24454089A JP3074481B2 JP 3074481 B2 JP3074481 B2 JP 3074481B2 JP 01244540 A JP01244540 A JP 01244540A JP 24454089 A JP24454089 A JP 24454089A JP 3074481 B2 JP3074481 B2 JP 3074481B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
emulsion
image
silver halide
coupler
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP01244540A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03105341A (ja
Inventor
秀樹 稲畑
藤次 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP01244540A priority Critical patent/JP3074481B2/ja
Publication of JPH03105341A publication Critical patent/JPH03105341A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3074481B2 publication Critical patent/JP3074481B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Silver Salt Photography Or Processing Solution Therefor (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は優れてニュートラルな白黒色素画像を与える
画像形成方法に関し、更に詳しくはカラー写真感光材料
と共通処理も可能な白黒画像形成方法に関する。
〔発明の背景〕
通常の白黒写真システムにおいてはハロゲン化銀写真
感光材料中に光による潜像を生ぜしめ、これを一般の白
黒現像主薬(例えばメトール、フェニドン、ビロガロー
ル、ハイドロキノン等当業界でよく知られているもの)
を含有する現像液にて現像することによつて露光部に生
ぜしめた金属銀を画像として利用する。そして酸化され
た現像主薬はすみやかに系外に除かれる。その際に酸化
された現像主薬を実質的に黒色の色素画像として利用で
きれば更に濃度の向上、感度の上昇等が期待できる。
西独国特許1,158,836号等には4−アミノピラゾリノ
ベンツイミダゾール現像主薬を用いてこの酸化生成物と
活性メチレン化合物との縮合によつて黒色の色画像を生
ぜしめる方法が記載されている。しかしながらこの方法
によつて充分な濃度の実質上ニュートラルな黒色の色素
画像を得ることは実際上困難である。
又、例えば英国特許1,210,417号、米国特許3615509号
にはデベロツパーカプラーによる方法が記載されてい
る。これはp−アミノフェノール現像主薬部とフェノー
ル等からなるカプラー部を同一分子中に有する現像主薬
を用いてハロゲン化銀乳剤を現像することにより露光部
に重合色素を生ぜしめ、これをアルカリ浴又は銅キレー
ト浴処理によつて色素をキレートさせ充分濃度の高い実
質的に黒色の色素画像を得るものである。
しかしながらこの方法では所謂デベロツパーカプラー
を用いるため、当然外式処理が主体となり、処理浴の安
定性と銅キレートを用いるための処理上の問題点、更に
画像の安定性等に問題点が残されている。
更に又、米国特許3,674,490号等には、一度現行の白
黒写真処理によつて得られた銀画像を過酸化水素を反応
触媒として利用し、芳香族ヒドロキシアミノ化合物を銀
画像部において酸化カツプリングさせ、キノン系の黒色
色素を形成する方法が記載されている。しかしながらこ
の方法では処理浴がふえる上に通常の条件下では充分な
濃度を得ることが困難である。
西独特許492,518号、同537,923号等には、現在カラー
写真法において一般的に用いられている、イエロー、マ
ゼンタ、シアン等のカプラーを混合してカラー発色現像
を行うことにより黒色色素画像を形成する方法が記載さ
れている。しかしながらこの方法ではこれら三色のカプ
ラーと、カラー現像主薬例えばパラフエニレンジアミン
系カラー現像主薬やp−アミノフエノール系カラー現像
主薬等とのカツプリング速度がそれぞれ相異なる等の理
由により全濃度域に亘つてニュートラルな黒色画像を得
ることが困難であり、更に低い最低濃度と画像保存性を
兼ね備えた白黒画像の形成方法を得ることは難しい。即
ち、保存によつて特定のカプラーがより退色しニュート
ラルグレイバランスが崩れるという問題があった。
〔発明の目的〕
本発明は上記問題点を解決するために行われたもので
あり、本発明の第1の目的は、優れたニュートラリテ
ィ、低い最低濃度、優れた感光材料の保存性、画像保存
性及び迅速処理性を有する白黒画像形成方法を提供する
ことにある。
本発明の第2の目的は、直接撮影又は複写等により、
カラー写真感光材料と同一の機器を使用して白黒ポジ画
像が得られる白黒画像形成方法を提供することにある。
本発明の第3の目的は、現像処理済みの画像を明所に
て長期間保存してもニュートラルグレイバランスが崩れ
ない白黒画像形成方法を提供することにある。
本発明の第4の目的は、カラー写真感光材料と同一の
機器を使用して白黒ネガ画像が得られる白黒画像形成方
法を提供することにある。
本発明の第5の目的は、同一の機器を使用してネガ及
びポジの白黒画像が得られる白黒画像形成方法を提供す
ることにある。
〔発明の構成〕
本発明の上記目的は、全ての乳剤層が同一の感色性を
有する少なくとも1層のハロゲン化銀乳剤層と下記一般
式〔I〕又は一般式〔II〕で表されるシアンカプラーの
少なくとも1種及び下記一般式〔III〕で表されるマゼ
ンタカプラーの少なくとも1種及びイエローカプラーの
少なくとも1種を同一乳剤層か同一感色性を有する別の
乳剤層に含むハロゲン化銀写真感光材料を、下記一般式
〔IV〕で表される芳香族第1級アミン現像剤を含むカラ
ー現像液で処理した後、漂白工程を有する処理を行うこ
とにより画像を得る画像形成方法であって、該3色のカ
プラー群が、それらを混合分散して乳剤層に添加した感
光材料を反射支持体上に形成し、センシトメトリーを行
い、赤反射濃度、緑反射濃度、青反射濃度を測定し、中
濃度部ガンマが等しくなるようにカプラー配合比を調整
した場合、3色の濃度点0.2における対数で表された見
掛けの感度差が0.02以内となるようなカプラー群により
構成されるものであることを特徴とする画像形成方法に
よって達成された。
〔式中、R1はアルキル基又はアリール基を表す。R2はア
ルキル基、シクロアルキル基、アリール基又は複素環基
を表す。R3は水素原子、ハロゲン原子、アルキル基又は
アルコキシ基を表す。又、R3はR1と共同して環を形成し
てもよい。Z1は水素原子又は芳香族第1級アミン現像剤
の酸化体との反応により離脱しうる原子又は基を表
す。〕 〔式中、R4はバラスト基を表し、R5はアルキル基を表
す。Z2は水素原子又は芳香族第1級アミン現像剤の酸化
体との反応により離脱しうる原子又は基を表す。〕 〔式中、R1は水素原子、アルキル基、アリール基又は複
素環基を表し、R2はアルキル基、アリール基、複素環
基、置換されたオキシ基又はアミノ基を表す。〕 〔式中、R3はβ−メタンスルホンアミドエチル基又はβ
−ヒドロキシエチル基を表し、R4は水素原子又はメチル
基を表す。〕 なお、本発明の効果をより発揮できる点で以下の実施
態様が好ましい。
(2)前記ハロゲン化銀乳剤が内部潜像型直接ポジ型乳
剤である請求項1記載の画像形成方法。
(3)ハロゲン化銀乳剤層及び/又は隣接層中に下記化
合物Aを10〜80mg/m2含む請求項2記載の画像形成方
法。
(4)前記ハロゲン化銀乳剤がネガ型乳剤である請求項
1記載の画像形成方法。
(5)ネガ型乳剤を使用して白黒ネガ画像を、ポジ型乳
剤を使用して白黒ポジ画像を、同一の処理液にて得るこ
とのできる請求項1記載の画像形成方法。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明において、見掛けの感度差0.02以内とは次のこ
とをいう。
即ち、少なくとも1種のシアンカプラー、マゼンタカ
プラー及びイエローカプラーを混合分散して単一のハロ
ゲン化銀乳剤と混合し、他の添加剤と共に反射支持体上
に塗布乾燥して得た単一乳剤層より成る感光材料をウェ
ッジ露光し、カラー現像液、漂白定着液、安定液の順に
処理を行い、赤反射濃度、緑反射濃度、青反射濃度を測
定し、濃度0.5〜1.5の中濃度部ガンマバランスが、青反
射濃度を基準として90〜110%になるように各カプラー
の配合比を調整した場合に、赤、緑、青の濃度点0.2に
おける対数で表された見掛けの感度差が0.02以内であ
る。
本発明において見掛けの感度という理由は、シアンカ
プラー、マゼンタカプラー及びイエローカプラーが通常
のカラー感光材料の如く別々の乳剤と対応しておらず、
単一の乳剤を共用しているためである。
色相の異なるカプラーを混合して白黒画像を形成する
方法は知られており、その場合、発色速度のできるだけ
揃ったカプラーを選択することになるが、本発明者らは
ニュートラルグレーを得べく階調が揃うようにカプラー
の配合比を調整しても、必ずしもハイライト部での良好
なニュートラル性は得られず、濃度0.2における見掛け
の感度差を0.02以内とすれば、初めて本発明の目的を達
成できることを見い出した。
前記一般式〔I〕で表されるシアンカプラーにおい
て、R1で表されるアルキル基としては、炭素数1〜32の
ものが好ましく、これらは直鎖でも分岐でもよく、置換
基を有するものも含む。
R1で表されるアリール基としてはフェニル基が好まし
く、置換基を有するものも含む。
R2で表されるアルキル基としては炭素数1〜32のもの
が好ましく、これらのアルキル基は直鎖でも分岐でもよ
く、又置換基を有するものも含む。
R2で表されるシクロアルキル基としては炭素数3〜12
のものが好ましく、これらのシクロアルキル基は置換基
を有するものも含む。
R2で表されるアリール基としてはフェニル基が好まし
く、置換基を有するものも含む。
R2で表される複素環基としては5〜7員のものが好ま
しく、置換基を有するものを含み、又、縮合していても
よい。
R3は水素原子、ハロゲン原子、アルキル基又はアルコ
キシ基を表し、該アルキル基及び該アルコキシ基は置換
基を有するものを含むが、R3は好ましくは水素原子であ
る。
又、R1とR3が共同して形成する環としては5〜6員環
が好ましく、その例としては、 等が挙げられる。
一般式〔I〕においてZ1で表される芳香族第1級アミ
ン現像剤の酸化体との反応により離脱可能な基として
は、ハロゲン原子、アルコキシ基、アリールオキシ基、
アシルオキシ基、スルホニルオキシ基、アシルアミノ
基、スルホニルアミノ基、アルコキシカルボニルオキシ
基、アリールオキシカルボニルオキシ基及びイミド基な
ど(それぞれ置換基を有するものを含む)が挙げられる
が、好ましくは、ハロゲン原子、アリールオキシ基、ア
ルコキシ基である。
上述のシアンカプラーのうち特に好ましいものは、下
記一般式〔I−A〕で示されるものである。
式中、RG1は少なくとも1個のハロゲン原子で置換さ
れたフェニル基を表し、これらのフェニル基は更にハロ
ゲン原子以外の置換基を有するものを含む。
RG2は前記一般式〔I〕のR1と同義である。
ZGはハロゲン原子、アリールオキシ基またはアルコキ
シ基を表し、置換基を有するものを含む。
以下に一般式〔I〕で表されるシアンカプラーの代表
的具体例を示す。
上述のシアンカプラーの具体例としては更に例えば、
特願昭61−21853号明細書第26頁〜35頁、特開昭60−225
155号公報第7頁左下の欄〜10頁右下の欄、特開昭60−2
22853号公報第6頁左上の欄〜8頁右下の欄及び特開昭5
9−185335号公報第6頁左下の欄〜9頁左上の欄に記載
された2,5−ジアシルアミノ系シアンカプラーを含み、
これらの明細書及び公報に記載されている方法に従って
合成することができる。
本発明の前記一般式〔I〕で示されるシアン色素形式
カプラーは、通常ハロゲン化銀1モル当り1×10-3〜1
モル、好ましくは1×10-2モル〜8×10-1モルの範囲で
用いることができる。
一般式〔II〕において、R4で表されるバラスト基は、
カプラーが適用される層からカプラーを実質的に多層へ
拡散できないようにするのに十分な嵩ばりをカプラー分
子に与えるところの大きさと形状を有する有機基であ
る。
該バラスト基として好ましいものは下記一般式で表さ
れるものである。
R6は炭素原子数1から12のアルキル基を表し、Arは、
フェニル基等のアリール基を表し、このアリール基は置
換基を有していてもよい。
R5で表されるアルキル基は直鎖でも分岐のものでもよ
い。
Z2で表される芳香族第1級アミン現像剤の酸化体との
反応により離脱し得る基としては、ハロゲン原子、アル
コキシ基、アリールオキシ基、アシルオキシ基、スルホ
ニルオキシ基、アシルアミノ基、スルホニルアミノ基、
アルコキシカルボニルオキシ基、イミド基などが挙げら
れるが、好ましくは、ハロゲン原子、アリールオキシ
基、アルコキシ基である。以下に一般式〔II〕で表され
るシアンカプラーの代表的具体例を示す。
これらを含め、本発明において用いることのできるシ
アンカプラーの具体例は特公昭49−11572号、特開昭61
−3142号、同61−9652号、同61−9653号、同61−39045
号、同61−50136号、同61−99141号、同61−105545号な
どに記載されている。
本発明の前記一般式〔II〕で示されるシアンカプラー
は、通常ハロゲン化銀1モル当たり2×10-3〜8×10-1
モル、好ましくは1×10-2〜10-1モルの範囲で用いるこ
とができる。
本発明にはピラゾロン環の3位がアシルアミノ基によ
って置換された5−ピラゾロン類が用いられる。
式中、R1は水素原子又は鎖状もしくは環状のアルキル
基(例えばメチル、エチル、イソプロピル、t−ブチ
ル、t−オクチル、アリル、シクロヘキシル、ノルボル
ニル等)又は置換された鎖状もしくは環状のアルキル基
(置換基としては例えばハロゲン原子、ニトロ、シアノ
アリール、アルコキシ、アリールオキシカルボオキシ、
アルコキシカルボニル、アリールオキシカルボニル、ス
ルホ、スルファモイル、カルバモイル、アシル、アミノ
ウレイド、複素環、アリールスルホニルオキシ及びオキ
ソ基から選ばれたもの、例えばβ−シアノエチル、β−
クロロエチル、ベンジル、ニトロベンジル、ジクロロベ
ンジル、γ−(2,4−ジ−t−ペンチルフエノキシ)−
プロピル、β−フエノキシエチル等)を表す。
更にR1はアリール基(例えばフエニル、α−又はβ−
ナフチル基等)又は1個以上の置換基を有するアリール
基(置換基としては例えばアルキル、アルコキシ、アリ
ールオキシ、ハロゲン原子、カルボキシ、アルコキシカ
ルボニル、アシルアミノ、カルバモイル、アルキルカル
バモイル、ジアルキルカルバモイル、アリールカルバモ
イル、アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミ
ド、シアノ及びニトロ基から選ばれたもの)を表す。特
にオルト位の少なくとも1つがアルキル基、アルコキシ
基、ハロゲン原子等によつて置換されているフエニル基
(例えば2,4,6−トリクロルフエニル基、2,6−ジクロル
−4−メトキシフエニル等基等)が有用である。R1
又、複素環基(ヘテロ原子として窒素原子、酸素原子、
硫黄原子等を含む5員〜6員の複素環、縮合複素環、例
えばピロリル、ピリジルキノリル、フリル、ベンゾチア
ゾリル、オキサゾリル、イミダゾリル、ナフトオキサゾ
リル等)又はこれが更に前記のアリール基について列挙
された置換基によつて置換された複素環基を表す。
R2は前記したR1とそれぞれ同じ意味をもつアルキル
基、置換アルキル基、アリール基、置換アリール基、複
素環基又は置換複素環基を表す。R2は又、置換されたオ
キシ基(例えばメトキシ、エトキシ、フエノキシ、トリ
ルオキシ基等)又はアミノ基(例えばそれぞれ置換又は
末置換のN−アルキルアミノ、シクロアルキルアミノ、
N,N−ジアルキルアミノ、N−アルキル−N−アリール
アミノ、N−アリールアミノ基等)を表す。
次に、本発明に用いられる3−アシルアミノ−5−ピ
ラゾロン類(以下本発明のピラゾロン類という)の具体
例を以下に示すがこれによつて本発明のピラゾロン類が
限定されるものではない。
本発明に用いられるイエロー色素形成カプラーとして
は、下記の一般式〔V〕で示される化合物が好ましい。
式中、R11はアルキル基(例えば、メチル、エチル、
プロピル、ブチル基等)又はアリール基(例えば、フエ
ニル、p−メトキシフエニル等)を表し、R12はアリー
ル基を表し、Yは水素原子又は発色現像反応の過程で脱
離する基を表す。
更に本発明に係る色素画像を形成するイエローカプラ
ーとして、特に好ましいものは、下記一般式〔V′〕で
示される化合物である。
式中、R13はハロゲン原子、アルコキシ基又はアリー
ルオ基を表し、R14、R15及びR16は、それぞれ水素原
子、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アルコ
キシ基、アリール基、アリールオキシ基、カルボニル
基、スルホニル基、カルボキシル基、アルコキシカルボ
ニル基、カルバミル基、スルホン基、スルファミル基、
スルホンアミド基、アシルアミド基、ウレイド基又はア
ミノ基を表し、Yは前述の意味を有する。
これらは例えば米国特許2,778,658号、同2,875,057
号、同2,908,573号、同3,227,155号、同3,227,550号、
同3,253,924号、同3,265,506号、同3,277,155号、同3,3
41,331号、同3,369,895号、同3,384,657号、同3,408,19
4号、同3,415,652号、同3,447,928号、同3,551,155号、
同3,582,322号、同3,725,072号、同3,894,875号、西独
特許公開1,547,868号、同2,057,941号、同2,162,899
号、同2,163,812号、同2,213,461号、同2,219,917号、
同2,261,361号、同2,263,875号、特公昭49−13576号、
特開昭48−29432号、同48−66834号、同49−10736号、
同49−122335号、同50−28834号、同50−132926号に記
載されている。
次に本発明において好ましく用いられるイエローカプ
ラーの具体的代表例を挙げるが、これらに限定されるも
のではない。
(Y−1) α−ベンゾイル−2−クロロ−5−〔α−(ドデシル
オキシカルボニル)エトキシカルボニル〕アセトアニリ
ド (Y−2) α−ベンゾイル−2−クロロ−5−〔γ−(2,4−ジ
−t−アミルフェノキシ)ブチルアミド〕アセトアニリ
ド (Y−3) α−フルオロ−α−ピバリル−2−クロロ−5−〔γ
−(2,4−ジ−t−アミルフェノキシ)ブチルアミド〕
アセトアニリド (Y−4) α−ピバリル−α−ステアロイルオキシ−4−スルフ
ァモイルアセトアニリド (Y−5) α−ピバリル−α−〔4−(4−ベンジルオキシフェ
ニルスルホニル)フェノキシ〕−2−クロロ−5−〔γ
−(2,4−ジ−t−アミルフェノキシ)ブチルアミド〕
アセトアニリド (Y−6) α−(2−メトキシベンゾイル)−α−(4−アセト
キシフェノキシ)−4−クロロ−2−(4−t−オクチ
ルフェノキシ)アセトアニリド (Y−7) α−ピバリル−α−(3,3−ジプロピル−2,4−ジオキ
ソアセチジン−1−イル)−2−クロロ−5−〔α−
(ドデシルオキシカルボニル)エトキシカルボニル〕ア
セトアニリド (Y−8) α−ピバリル−α−サクシンイミド−2−クロロ−5
−〔γ−2,4−ジ−t−アミルフェノキシ)ブチルアミ
ド〕アセトアニリド (Y−9) α−ピバリル−α−(3−テトラデシル−1−サクシ
ンイミド)アセトアニリド (Y−10) α−(4−ドデシルオキシベンゾイル)−α−(3−
メトキシ−1−サクシンイミド)−3,5−ジカルボキシ
アセトアニリド・ジカリウム塩 (Y−11) α−ピバリル−α−フタルイミド−2−クロロ−5−
〔γ−(2,4−ジ−アミルフェノキシ)ブチルアミド〕
アセトアニリド (Y−12) α−2−フリル−α−フタルイミド−2−クロロ−5
−〔γ−(2,4−ジ−t−アミルフェノキシ)ブチルア
ミド〕アセトアニリド (Y−13) α−3−〔α−(2,4−ジ−t−アミルフェノキシ)
ブチルアミド〕ベンゾイル−α−サクシンイミド−2−
メトキシアセトアニリド (Y−14) α−フタルイミド−α−ピバリル−2−メトキシ−4
−〔(N−メチル−N−オクタデシル)スルファモイ
ル〕アセトアニリド (Y−15) α−アセチル−α−サクシンイミド−2−メトキシ−
4−〔(N−メチル−N−オクタデシル)スルファモイ
ル〕アセトアニリド (Y−16) α−シクロブチリル−α−(3−メチル−3−エチル
−1−サクシンイミド)−2−クロロ−5−〔(2,5−
ジ−t−アミルフェノキシ)アセトアミド〕アセトアニ
リド (Y−17) α−(3−オクタデシル−1−サクシンイミド)−α
−プロペノイルアセトアニリド (Y−18) α−(2,6−ジ−オキソ−3−n−プロピル−ピペリ
ジン−1−イル)−α−ピバリル−2−クロロ−5−
〔γ−(2,4−ジ−t−アミルフェノキシ)ブチルカル
バモイル〕アセトアニリド (Y−19) α−(1−ベンジル−2,4−ジオキソ−イミダゾリジ
ン−3−イル)−α−ピバリル−2−クロロ−5−〔γ
−(2,4−ジ−t−アミルフェノキシ)ブチルアミド〕
アセトアニリド (Y−20) α−(1−ベンジル−2−フエニル−3,5−ジオキソ
−1,2,4−トリアジン−4−イル)−α−ピバリル−2
−クロロ−5−〔γ−(2,4−ジ−t−アミルフェノキ
シ)ブチルアミド〕アセトアニリド (Y−21) α−(3,3−ジメチル−1−サクシンイミド)−α−
ピバリル−2−クロロ−5−〔α−(2,4−ジ−t−ア
ミルフェノキシ)ブチルアミド〕アセトアニリド (Y−22) α−〔3−p−クロロフェニル)−4,4−ジメチル−
2,5−ジオキソ−1−イミダゾリル〕−α−ピバリル−
2−クロロ−5−〔γ−(2,4−ジ−t−アミルフェノ
キシ)ブチルアミド〕アセトアニリド (Y−23) α−ピバリル−α−(2,5−ジオキソ−1,3,4−トリア
ジン−1−イル)−2−メトキシ−5−〔α−(2,4−
ジ−アミルフェノキシ)ブチルアミド〕アセトアニリド (Y−24) α−(5−ベンジル−2,4−ジオキソ−3−オキサゾ
イル)−α−ピバリル−2−クロロ−5−〔γ−(2,4
−ジ−t−アミルフェノキシ)ブチルアミド〕アセトア
ニリド (Y−25) α−(5,5−ジメチル−2,4−ジオキソ−3−オキサゾ
イル)−α−ピバリル−2−クロロ−5−〔α−(2,4
−ジ−t−アミルフェノキシ)ブチルアミド〕アセトア
ニリド (Y−26) α−(3,5−ジオキソ−4−オキサジニル)−α−ピ
バリル−2−クロロ−5−〔γ−(2,4−ジ−t−アミ
ルフェノキシ)ブチルアミド〕アセトアニリド (Y−27) α−ピバリル−α−(2,4−ジオキソ−5−メチル−
3−チアゾリル)−2−クロロ−5−〔γ−(2,4−ジ
−t−アミルフェノキシ)ブチルアミド〕アセトアニリ
ド (Y−28) α−〔3(2H)−ピリダゾン−2−イル〕−α−ピバ
リル−2−クロロ−5−〔γ−(2,4−ジ−t−アミル
フェノキシ)ブチルアミド〕アセトアニリド (Y−29) α−〔4,5−ジクロロ−3(2H)−ピリダゾン−2−
イル〕−α−ベンゾイル−2−クロロ−5−〔α−(ド
デシルオキシカルボニル)エトキシカルボニル〕アセト
アニリド (Y−30) α−(1−フェニルテトラゾール−5−オキシ)−α
−ピバリル−2−クロロ−5−〔γ−(2,4−ジ−t−
アミルフェノキシ)ブチルアミド〕アセトアニリド (Y−31) 4,4′−ジ−(アセトアセトアミノ)−3,3−ジメチル
ジフェニルメタン (Y−32) p,p′−ジ−(アセトアセトアミノ)ジフェニルメタ
ン 次に前記一般式〔IV〕で示される芳香族第1級アミン
現像剤の代表的具体例を示す。
本発明に係るハロゲン化銀乳剤には内部潜像型直接ポ
ジ乳剤、通常のネガ型乳剤等を用いることができるが、
これらに限定されるものではない。
内部潜像型直接ポジカラー乳剤は顔写真等の直接撮影
用の用途に用いられている。この顔写真市場においては
白黒画像に対する需要がカラーに劣らず存在するが、現
在では通常の銀画像を利用しているためカラーと同一の
機器又は処理液を使用することができない。これに対し
本発明によれば前記目的を達成することができる。
内潜型直接ポジ感材を用いてポジ画像を作成するため
に用いられる方法は、特殊のものを除き実用的有用さを
考慮すると、主として2つのタイプに分けることができ
る。
1つのタイプは、予めかぶらされたハロゲン化銀乳剤
を用い、ソラリゼーションあるいはハーシェル効果等を
利用して露光部のカブリ核(潜像)を破壊することによ
って現像後ポジ画像を得るものである。
もう1つのタイプは、かぶらされていない内部潜像型
ハロゲン化銀乳剤を用い、画像露光後カブリ処理を施し
た後、あるいはカブリ処理を施しながら表面現像を行い
ポジ画像を得るものである。
なお上記の内部潜像型ハロゲン化銀乳剤とは、ハロゲ
ン化銀粒子の主として内部に感光核を有し、露光によっ
て粒子内部に潜像が形成されるようなハロゲン化銀写真
乳剤をいう。
この後者のタイプの方法は、前者のタイプの方法に比
較して、一般的に感度が高く、高感度を要求される応用
に適しており、本発明のこの後者のタイプに関するもの
である。
この技術分野においては種々の技術がこれまでに知ら
れている。例えば、米国特許2,592,250号、同2,466,957
号、同2,497,875号、同2,588,982号、同3,761,266号、
同3,761,276号、同3,796,577号及び英国特許1,151,363
号等に記載されているものがその主なものであり、これ
らの方法を用いると直接ポジ型としては比較的高感度の
写真感光材料を作ることができる。
直接ポジ像の形成機構の詳細については、これまでに
明確な説明が与えられているとは言い難いが、例えばミ
ース及びジェームス共著「ザ・セオリー・オブ・ザ・フ
ォトグラフィック・プロセス」(The Theory of the Ph
otographic Process),第3版,161頁に論じられている
如き「内部潜像による減感作用」などによりポジ画像の
形成される過程をある程度理解することができる。
つまり、最初の画像露光によってハロゲン化銀粒子の
内部に生じた、いわゆる内部潜像に起因する表面減感作
用により、未露光ハロゲン化銀粒子の表面のみに選択的
にカブリ核を生成させ、次いで通常の現像によって未露
光部に写真画像が形成されるものと思われる。
上記の如く選択的にカブリ核を生成させる手段とし
て、「化学カブリ」と呼ばれているカブリ剤など薬剤を
用いてかぶらせる方法と、「光カブリ」と呼ばれている
全面露光を与えてかぶらせる方法とが知られている。
内部潜像型直接ポジ乳剤においては、最低濃度を低く
維持し、白さを向上するために、通常用いられる混色防
止剤2,5−ジ−t−オクチルハイドロキノンの他に前記
化合物Aを用いると良い。しかしながら本発明者らは該
化合物を過剰に用いると画像保存性上からは好ましくな
いことを見い出した。即ち、保存によりカラーバランス
が大きく崩れ、ニュートラリティが大幅に劣化すること
を見い出し本発明に至ったものである。即ち添加量は10
〜80mg/m2が好ましく、これ以下では白さが充分でな
く、これ以上では発色色素の明退色及び暗退色が大き
い。
本発明において、ネガ型乳剤とは、カラー印画紙用、
カラーネガフィルム用、カラーリバーサルフィルム用、
カラーリバーサルペーパー用乳剤等を意味する。
本発明においては、内潜型直接ポジ感材とネガ型感材
とを共通の現像処理液で現像処理することができる。即
ち内潜型直接ポジ感材が現像処理槽に搬入された際に
は、内潜型直接ポジ感材が光カブリにより直接ポジ画像
を形成するタイプの場合には、全面露光を与え、ネガ型
感材が現像処理槽に搬入された際には、全面露光を与え
ないように該全面露光を制御可能にした自動現像機を用
いることができる。内潜型直接ポジ感材がカブリ剤の存
在下で直接ポジ画像を形成するタイプの場合には、直接
ポジ型感材が現像処理槽に搬入された際にも全面露光を
与えることは必要ではない。
本発明によれば同一の処理機でポジ及びネガの白黒画
像が得られる。
本発明に用いられる支持体としては、例えばバライタ
紙、ポリエチレン被覆紙、ポリプロピレン合成紙;反射
層を併設し、あるいは反射体を併用した透明支持体;ガ
ラス板;セルロースアセテート、セルローススナイトレ
ート、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステルフ
ィルム;ポリアミドフィルム;ポリカーボネートフィル
ム;ポリスチレンフィルム等が挙げられる。これらの支
持体は、それぞれ本発明のハロゲン化銀写真感光材料の
使用目的に合わせて適宜選択される。
本発明に用いられるハロゲン化銀乳剤層及び非感光性
層の塗設には、ディッピング塗布、エァードクター塗
布、カーテン塗布、ホッパー塗布など種々の塗布方法が
用いられる。
本発明に係るハロゲン化銀乳剤に用いられるハロゲン
化銀としては、臭化銀、塩化銀、沃臭化銀、塩臭化銀、
塩沃臭化銀等の通常のハロゲン化銀乳剤に使用される任
意のものが含まれる。これらのハロゲン化銀粒子は粗粒
のものでも微粒のものでもよく、粒径の分布は狭くても
広くてもよい。
又、これらのハロゲン化銀粒子の結晶は、正常晶、双
晶でもよく、{100}面と{111}面の比率は任意のもの
が使用できる。更に、これらのハロゲン化銀粒子の結晶
構造は、内部から外部まで均一なものであつても、内部
と外部が異質の層状構造をしたものであつてもよい。
又、これらのハロゲン化銀は潜像を主として表面に形成
する型のものでも、粒子内部に形成する型のものでもよ
い。更に、これらのハロゲン化銀は、中性法、アンモニ
ア法、酸性法のいずれで製造されたものであつてもよ
く、又、同時混合法、順混合法、逆混合法、コンバージ
ョン法等いずれで製造されたハロゲン化銀粒子も適用で
きる。
本発明に係るハロゲン化銀乳剤は、硫黄増感剤、例え
ばアリールチオカルバミド、チオ尿素、シスチン等、
又、活性あるいは不活性のセレン増感剤、そして還元増
感剤、例えば第1錫塩、ポリアミン等、貴金属増感剤、
例えば金増感剤、具体的にはカリウムオーリチオシアネ
ート、カリウムクロロオーレート、2−オーロスルホベ
ンゾチアゾールメチルクロリド等、あるいは例えばルテ
ニウム、ロジウム、イリジウム等の水溶性塩の増感剤、
具体的にはアンモニウムクロロパラデート、カリウムク
ロロプラチネート及びナトリウムクロロパラダイド等の
単独で、あるいは適宜併用で化学的に増感することがで
きる。又、本発明に係るハロゲン化銀乳剤は、種々の公
知の写真用添加剤を含有させることができる。例えば
「リサーチ・ディスクロージャー」1976年12月,No17643
に記載されているが如き写真用添加剤である。
本発明の感光材料の層構成については種々考えられる
が、全てのカプラーが単一の乳剤層と同一層に含まれて
もよいし、同一感色性を有する複数の乳剤層に別れて存
在してもよい。全ての乳剤が同一の感色性を有すること
により全ての感光波長域に亙って白黒画像を形成するこ
とができるものである。
本発明に用いる乳剤については用途に応じて種々の分
光増感色素を単独又は併用して用いることにより分光増
感を施すができる。例えば前記化学増感の前後にパンク
ロ増感色素とオルソ増感色素を併用したり、更にレギュ
ラー増感色素を併用したりすることにより用途に応じた
分光感度を持たせることができる。
本発明において有利に使用される分光増感色素として
は、例えば米国特許2,270,378号、同2,442,710号、同2,
454,620号等に記載されている如きシアニン色素、メロ
シアニン色素又は複合シアニン色素を代表的なものとし
て挙げることができる。
本発明のハロゲン化銀写真感光材料のハロゲン化銀乳
剤層及び非感光性層には、他の各種写真用添加剤を含有
させることができる。例えばリサーチ・ディスクロージ
ャーNo17643号に記載されているカブリ防止剤、色汚染
防止剤、蛍光増白剤、帯電防止剤、硬膜剤、可塑剤、湿
潤剤及び紫外線吸収剤等を適宜用いることができる。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例により具体的に説明するが、本
発明の実施の態様はこれに限定されない。
実施例1 (内潜型直接ポジ乳剤Aの調製) 変換型コア乳剤を次のようにして調製した(乳剤−
1)。ゼラチン10gを含む溶液中に、温度60℃に制御し
ながら硝酸銀の2モル水溶液175mlと塩化カリウム2.1モ
ル水溶液175mlを同時に10分間で添加し、10分間の物理
熟成を行った後、臭化カリウム2モル水溶液200mlを添
加し、更に10分間の物理熟成を行った。次いで水洗を行
って水溶性ハライドを除去した後、ゼラチン10gを添加
し水を加えて全量500mlとした。
平均粒径0.3μmの塩臭化銀乳剤が得られた(組成分
析により臭化銀含量96モル%であることが判った)。
コア乳剤(乳剤−1)500mlに、60℃で硝酸銀の2モ
ル水溶液100mlと塩化カリウム2.1モル水溶液100mlを同
時に5分間で添加することによって塩化銀シェルを沈澱
させた後、水洗した。平均粒径0.35μmで塩化銀シェル
含有率が全ハロゲン化銀量を基準にして36モル%である
コア/シェル乳剤が得られた。
上記の如く調製した乳剤Aに対して、下記増感色素GD
−1及びRD−1を順次添加し分光増感を施し、乳剤A−
1とした。
次に表1に示す様な配合のY,M,C3色のカプラーと2,5
−ジ−t−オクチルハイドロキノン0.5g、化合物A1.25
g、ジブチルフタレート30mlを酢酸エチル30ml中に添加
し、60℃で溶解した。この溶液をアルカノールXC(アル
キルナフタレンスルホン酸ナトリウム、デュポン社製)
の10%水溶液30ml及びゼラチン5%水溶液700mlと混合
し、超音波ホモジナイザーを用いて乳化し、それぞれの
分散液とした。
次に前記乳剤A−1と上記カプラー分散液を混合し添
加剤を加えて感光性乳剤層用塗布液とした。
別に第1保護層用に紫外線吸収剤UV−1を含む塗布液
と、第2保護層用に主としてゼラチンから成る塗布液を
調整し、坪量160g/m2の原紙の両面にポリエチレン被覆
した樹脂被覆支持体上に同時塗布、乾燥、インキュベー
ションを行い、下記の様な層構成で表1に示すような試
料1〜4を得た。
(層構成)添加量は1m2当たりの付き量を示す。
層1:感光性乳剤層 増感色素GD−1及びRD−1で分光増感した乳剤A−1 (銀に換算して) 1.0g カプラー 表1に示す 2,5−ジ−t−オクチルハイドロキノン 12mg 化合物A 30mg ゼラチン 2.5g 層2:第1保護層 紫外線吸収剤(UV−1) 0.5g ゼラチン 1.5g 層3:第2保護層 ゼラチン 2.0g なお、塗布助剤として界面活性剤S−1、S−2及び
硬膜剤H−1を使用した。
上記で得られた表1で示される試料を用いてセンシト
メトリー性能評価の為にウェッジを通して露光を行った
試料を準備した。
各試料を以下の処理条件で現像処理した。
処理工程 温 度 時 間 〔1〕浸漬(発色現像液) 38℃ 8秒 〔2〕カブリ露光 − 1ルックスで10秒 〔3〕発色現像 38℃ 2分 〔4〕漂白定着 35℃ 60秒 〔5〕安定化処理 25〜30℃ 1分30秒 〔6〕乾燥 75〜80℃ 1分 処理液組成は次の通りである。
[発色現像液] ベンジルアルコール 15ml 硫酸セリウム 0.015g エチレングリコール 8ml 亜硫酸カリウム 2.5g 臭化カリウム 0.6g 塩化ナトリウム 0.2g 炭酸カリウム 25.0g ST−4 0.1g ヒドロキシルアミン硫酸塩 5.0g ジエチレントリアミン五酢酸ナトリウム 2 g 現像主薬(IV−1) 0.6×10-2モル 現像主薬(IV−2) 0.9×10-2モル 蛍光増白剤(4,4′−ジアミノスチルベンジスルホン
酸誘導体) 1.0g 水酸化カリウム 2.0g ジエチレングリコール 15ml 水を加えて全量を1とし、pH10.15に調整する。
[漂白定着液] ジエチレントリアミン五酢酸第2鉄アンモニウム 90g ジエチレントリアミン五酢酸 3g チオ硫酸アンモニウム(70%溶液) 180 ml 亜硫酸アンモニウム(40%溶液) 27.5ml 3−メルカプト−1,2,4−トリアゾール 0.15g 水を加えて全量を1とし、炭酸カリウム又は氷酢酸
でpH7.1に調整する。
[安定化液] o−フェニルフェノール 0.3g 亜硫酸カリウム(50%溶液) 12ml エチレングリコール 10 g 1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸 2.5g 塩化ビスマス 0.2g 硫酸亜鉛7水塩 0.7g 水酸化アンモニウム(28%水溶液) 2.0g ポリビニルピロリドン(K−17) 0.2g 蛍光増白剤(4,4′−ジアミノスチルベンジスルホン
酸誘導体) 2 g 水を加えて全量を1とし、水酸化アンモニウム又は
硫酸でpH7.5に調整する。
尚、安定化処理は2槽構成の向流方式にした。
処理された試料についてキセノンランプの照射下に1
週間保存しイエロー、マゼンタ及びシアンの色素濃度の
変化を分光反射濃度計PDA−65(コニカ社製)で測定し
た。
結果は表1に示す。
得られた画像について青反射濃度による濃度0.5〜1.5
の中濃度部ガンマに対する緑反射濃度による濃度0.5〜
1.5の中濃度部ガンマバランス及び濃度点0.2における対
数で表された緑と青の見かけ感度の差を評価した。
又、前記感材にて顔写真の直接撮影を行い、ハイライ
ト部でのニュートラル性を実技評価した。
表1に明らかな如く、見掛け感度差が0.02以内であれ
ばハイライト部における良いニュートラリティが得られ
ることがわかる。
実施例2 実施例1と同様にしてシアンカプラー及びマゼンタカ
プラーの配合を変更して表2に見られる如く試料5〜16
を作成し、実施例1で作成した試料と共に実施例1と同
様な処理を行って、センシトメトリー及び直接撮影によ
るハイライト部のニュートラル性の評価を行い、更に明
所保存性及び暗所保存性より画像保存性の評価も行っ
た。
<明所保存性> 色素画像をキセノンフェトメータを用い、45000ルク
スで150時間曝射した後の初濃度1.0における残存濃度を
測定した。
<暗所保存性> 暗所にて77℃で2週間保存後の初濃度1.0における残
存濃度を測定した。
表2中のガンマバランスにおいて、γR/γBは得られ
た画像について青反射濃度による濃度0.5〜1.5の中濃度
部ガンマに対する赤反射濃度による濃度0.5〜1.5の中濃
度部ガンマバランスを表し、γG/γBは得られた画像に
ついて青反射濃度による濃度0.5〜1.5の中濃度部ガンマ
に対する緑反射濃度による濃度0.5〜1.5の中濃度部ガン
マバランスを表す。
又、表2中の見かけ感度差において、SR−SBは濃度点
0.2における対数で表された赤と青の見かけ感度の差を
表し、SG−SBは濃度点0.2における対数で表された緑と
青の見かけ感度の差を表す。
表2に明らかな如く、本発明によればハイライト部ニ
ュートラリティが良好で、かつ画像保存性も良好な画像
形成が得られることがわかる。
実施例3 実施例1の試料4中の化合物Aを変化した他は同様に
して試料17〜24を作成した。更に次の様にして試料4と
カプラーの塗布量比が同じでYカプラーのみを別分散
し、MCカプラー層に使用しているものと全く同じ乳剤を
用いてYカプラー層をもう1層設けた試料を作成し、試
料25とした。
(試料25の層構成)添加量は1m2当たりの付き量を示
す。
層1:Yカプラー層 増感色素GD−1及びRD−1で分光増感した乳剤A−1 (銀に換算して) 0.36g Yカプラー(Y−19) 0.45g 2,5−ジ−t−オクチルハイドロキノン 0.45mg ゼラチン 1.0g 層2:Mカプラー層 増感色素GD−1及びRD−1で分光増感した乳剤A−1 (銀に換算して) 0.64g Mカプラー(III−1) 0.27g Cカプラー(II−20) 0.12g Cカプラー(I−2) 0.24g 化合物A 30mg ゼラチン 1.6g 層3,層4は、それぞれ実施例1の層2,層3と同一とし
た。
実施例1と同様な処理を行い、センシトメトリー及び
Yカプラーの耐光性を評価した。
試験条件は実施例2と同じとした。
表3に見られる如く、化合物Aの塗布量が10mg/m2
満では最小濃度の上昇が大きく白地に好ましくない。
又、80mg/m2を超えるとYカプラーの耐光性が悪く、画
像保存でニュートラルバランスが崩れてしまう。
一方、Yカプラーを別層とすると、Y耐光性が更に向
上することがわかる。
実施例4 実施例1と同じ分光増感色素を使用し乳剤を直接ポジ
乳剤に変えて80モル%の臭化銀を含む塩臭化銀ネガ型乳
剤を使用し、化合物Aを使用しない他は実施例1と同様
にして試料を作成した。次に処理はカブリ露光を行わな
い他は実施例1と同様に行い、実施例1と同様な評価を
行ったところ同じ結果が得られた。
実施例5 次に実施例1の試料4を実施例1の発色現像液中の現
像主薬のみを変化して(添加モル数は同じ)処理を行
い、センシトメトリーを行った。
表4に現像主薬の種類及びセンシトメトリーによる最
小濃度、最大濃度を示す。
表4に示される様に、本発明によれば最小濃度が低
く、最大濃度が高くニュートラリティの優れた画像形成
が行われることがわかる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−215645(JP,A) 特開 昭51−99522(JP,A) 特開 昭54−9924(JP,A) 特開 昭63−313154(JP,A)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】全ての乳剤層が同一の感色性を有する少な
    くとも1層のハロゲン化銀乳剤層と下記一般式〔I〕又
    は一般式〔II〕で表されるシアンカプラーの少なくとも
    1種及び下記一般式〔III〕で表されるマゼンタカプラ
    ーの少なくとも1種及びイエローカプラーの少なくとも
    1種を同一乳剤層か同一感色性を有する別の乳剤層に含
    むハロゲン化銀写真感光材料を、下記一般式〔IV〕で表
    される芳香族第1級アミン現像剤を含むカラー現像液で
    処理した後、漂白工程を有する処理を行うことにより画
    像を得る画像形成方法であって、該3色のカプラー群
    が、それらを混合分散して乳剤層に添加した感光材料を
    反射支持体上に形成し、センシトメトリーを行い、赤反
    射濃度、緑反射濃度、青反射濃度を測定し、中濃度部ガ
    ンマが等しくなるようにカプラー配合比を調整した場
    合、3色の濃度点0.2における対数で表された見掛けの
    感度差が0.02以内となるようなカプラー群により構成さ
    れるものであることを特徴とする画像形成方法。 〔式中、R1はアルキル基又はアリール基を表す。R2はア
    ルキル基、シクロアルキル基、アリール基又は複素環基
    を表す。R3は水素原子、ハロゲン原子、アルキル基又は
    アルコキシ基を表す。又、R3はR1と共同して環を形成し
    てもよい。Z1は水素原子又は芳香族第1級アミン現像剤
    の酸化体との反応により離脱しうる原子又は基を表
    す。〕 〔式中、R4はバラスト基を表し、R5はアルキル基を表
    す。Z2は水素原子又は芳香族第1級アミン現像剤の酸化
    体との反応により離脱しうる原子又は基を表す。〕 〔式中、R1は水素原子、アルキル基、アリール基又は複
    素環基を表し、R2はアルキル基、アリール基、複素環
    基、置換されたオキシ基又はアミノ基を表す。〕 〔式中、R3はβ−メタンスルホンアミドエチル基又はβ
    −ヒドロキシエチル基を表し、R4は水素原子又はメチル
    基を表す。〕
  2. 【請求項2】前記ハロゲン化銀乳剤が内部潜像型直接ポ
    ジ型乳剤である請求項1記載の画像形成方法。
  3. 【請求項3】ハロゲン化銀乳剤層及び/又は隣接層中に
    下記化合物Aを10〜80mg/m2含む請求項2記載の画像形
    成方法。
  4. 【請求項4】前記ハロゲン化銀乳剤がネガ型乳剤である
    請求項1記載の画像形成方法。
  5. 【請求項5】ネガ型乳剤を使用して白黒ネガ画像を、ポ
    ジ型乳剤を使用して白黒ポジ画像を、同一の処理液にて
    得ることのできる請求項1記載の画像形成方法。
JP01244540A 1989-09-19 1989-09-19 画像形成方法 Expired - Lifetime JP3074481B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP01244540A JP3074481B2 (ja) 1989-09-19 1989-09-19 画像形成方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP01244540A JP3074481B2 (ja) 1989-09-19 1989-09-19 画像形成方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03105341A JPH03105341A (ja) 1991-05-02
JP3074481B2 true JP3074481B2 (ja) 2000-08-07

Family

ID=17120215

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP01244540A Expired - Lifetime JP3074481B2 (ja) 1989-09-19 1989-09-19 画像形成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3074481B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6797372B2 (en) 1999-12-28 2004-09-28 Pohang Iron & Steel Co., Ltd. Resin-coated steel for fuel tanks of automobile and method for manufacturing the same

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5364747A (en) * 1992-11-25 1994-11-15 Eastman Kodak Company Color correcting layers consisting essentially of at least one dye-forming coupler and gelatin in chromogenic black-and-white photographic imaging systems
US5728511A (en) * 1996-06-19 1998-03-17 Oriental Photo Industrial Co., Ltd. Silver halide photographic material and image-forming process

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5199522A (en) * 1975-02-28 1976-09-02 Fuji Photo Film Co Ltd Shikisogazokeiseiho
JPS6026221B2 (ja) * 1977-06-24 1985-06-22 キヤノン株式会社 スクリ−ン状感光体の張設方法
JPS58215645A (ja) * 1982-06-10 1983-12-15 Mitsubishi Paper Mills Ltd 画像形成方法
JPS63313154A (ja) * 1987-06-16 1988-12-21 Fuji Photo Film Co Ltd ハロゲン化銀カラ−写真感光材料

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6797372B2 (en) 1999-12-28 2004-09-28 Pohang Iron & Steel Co., Ltd. Resin-coated steel for fuel tanks of automobile and method for manufacturing the same

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03105341A (ja) 1991-05-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0561166A (ja) ハロゲン化銀カラー写真感光材料
JPS60250344A (ja) カラ−写真感光材料
JP3131662B2 (ja) カラープルーフの作製方法
JP3283917B2 (ja) マゼンタカプラー、抑制剤放出カプラー及びカルボンアミド化合物を含有するカラー写真材料
JP2538268B2 (ja) 処理安定性に優れたハロゲン化銀写真感光材料
JPH0715571B2 (ja) ハロゲン化銀カラ−写真感光材料
JPH05197102A (ja) マゼンタカプラー、カルボンアミド化合物及びアニリン又はアミン化合物を含有するカラー写真材料
JP3074481B2 (ja) 画像形成方法
US4994345A (en) Image forming method for forming a multicolor image from a half-tone dot exposure
JP2990283B2 (ja) ハロゲン化銀カラー写真感光材料によるカラー画像の形成方法
EP0297836A2 (en) Silver halide light-sensitive color photographic material excellent in the color reproducibility and method for processing the same
JPH03107144A (ja) 白黒画像の形成方法
JP3104020B2 (ja) ハロゲン化銀カラー写真感光材料
JPS6336236A (ja) 処理安定性に優れたハロゲン化銀写真感光材料
JPH071386B2 (ja) ハロゲン化銀カラ−写真感材材料
JP2711452B2 (ja) 色再現性の優れたハロゲン化銀写真感光材料
JPH0561168A (ja) ハロゲン化銀カラー写真感光材料
JP2681674B2 (ja) カラープルーフ作製用ハロゲン化銀カラー写真感光材料
JP2631341B2 (ja) カラー画像形成方法とそれに用いるカラー写真感光材料
JP2852697B2 (ja) ハロゲン化銀写真感光材料
JP2613395B2 (ja) 直接ポジ型ハロゲン化銀写真感光材料
JPS6275530A (ja) ハロゲン化銀写真感光材料
JP3116196B2 (ja) ハロゲン化銀カラー写真感光材料及びカラー画像形成方法
JPS62151849A (ja) ハロゲン化銀カラ−写真感光材料
JPH0459629B2 (ja)