JP2852697B2 - ハロゲン化銀写真感光材料 - Google Patents

ハロゲン化銀写真感光材料

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は色再現性、迅速処理性に優れ、かつ充分な最
高濃度の得られるハロゲン化銀写真感光材料に関する。
[発明の背景] ハロゲン化銀写真感光材料に露光を与えた後、発色現
像処理することにより、酸化された芳香族第一級アミン
発色現像主薬と色素形成カプラーとが反応して色素が生
成し色画像が形成される。
一般に、この写真方法においては減色法による色再現
性が使われ、イエロー、マゼンタおよびシアンの色画像
が形成される。
イエロー色画像形成カプラーとしては、ベンゾイルア
セトアニリド系及びピバロイルアセトアニリド系化合
物、例えば米国特許2,875,057号、同3,265,506号、同3,
408,194号、同3,551,155号、同3,582,322号、同3,725,0
72号、同3,891,445号、西独特許1,547,868号、西独出願
公開2,219,917号、同2,261,361号、同2,414,006号、英
国特許1,425,020号、特公昭51−10783号、特開昭47−26
133号、同48−73147号、同51−102036号、同50−6341
号、同50−123342号、同50−130442号、同51−21827
号、同50−87650号、同52−82424号、同52−115219号な
どに記載されたものが用いられている。
一方近年処理時間を短縮することが重要な課題となっ
ている。すなわち、写真要素は各ラボラトリーに設けら
れた自動現像機にてランニング処理することにより行わ
れているが、ユーザーに対するサービス向上の一環とし
て、現像受付日のその日の内に現像処理してユーザーに
返還することが要求され、近時では、受付から数時間、
数十分で返還することさえも要求されるようになり短時
間処理は、納期の短縮という点で強く要請されている。
ところが、従来用いられているイエローカプラーは迅
速処理適性が充分とは言い難く、特に高塩化物ハロゲン
化銀乳剤を使用した際に現像性が劣化してしまい、充分
な最高濃度が得られないという重大な問題があることが
明らかになった。
[発明の目的] 本発明の目的は色再現性、迅速処理性に優れ、かつ、
充分な最高濃度の得られるハロゲン化銀写真感光材料を
提供することである。
[発明の構成] 上記本発明の目的は、支持体上に少なくとも一層の高
塩化物ハロゲン化銀乳剤層を含む写真構成層を有し、該
写真構成層中に、下記一般式〔Y−I〕で示されるイエ
ローカプラー(但し、下記の式〔Y1〕、〔Y2〕及び〔Y
3〕で表されるイエローカプラーを除く。)の少なくと
も1つを含有することを特徴とするハロゲン化銀写真感
光材料によって達成される。
[式中、RAはアルキル基又はシクロアルキル基を表し、
RBはアルキル基、シクロアルキル基、アシル基又はアリ
ール基を表し、RCはベンゼン環に置換可能な基を表し、
RDは無置換のアルキル基を表し、Jは (REは水素原子、アルキル基、アリール基又は複素環基
を表す。)を表し、X1は現像主薬の酸化体とのカップリ
ング時に離脱し得る (Wはヘテロ原子、スルホニル基、カルボニル基又は で示される基を表し、Z3と共同して5乃至6員環を形成するのに必要な非金属原
子群を表す。RN、RO、RPはそれぞれ水素原子、ハロゲン
原子、アルキル基、アルコキシ基、アリール基、ヘテロ
環基、カルボン酸エステル基、アミノ基、アシルアミノ
基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、ア
ルキルスルフィニル基、アリールスルフィニル基、アル
キルスルホンアミド基、アリールスルホンアミド基、カ
ルボン酸基を表す。また、RN、RO、RPは、Z3の一部と共
同して環を形成するものであってもよい。)で示される
基を表し、nは0又は1を表す。] [発明の具体的構成] 以下、本発明について詳述する。
本発明において、高塩化物ハロゲン化銀乳剤とは、90
モル%以上が塩化銀からなる塩臭化銀、塩沃臭化銀、塩
沃化銀又は塩化銀乳剤を意味する。
沃化銀の含有量は1モル%以下が好ましく、沃化銀を
含まないのがより好ましい。臭化銀の含有量は5モル%
以下が好ましく、より好ましくは2モル%以下、更には
1〜0.01モル%が最も好ましい。
沃化銀、臭化銀のハロゲン化銀粒子中での分布状態は
特に制限はなく、粒子の中心部、表面またはその中間に
局在していてもよいし、平均して分布していてもよい。
ハロゲン化銀粒子の調整法としては、酸性法、中性
法、アンモニア法等のいずれも好ましく用いられる。ま
たアンモニア法以外のハロゲン化銀溶剤を用いてもよ
い。該粒子は一時に成長させてもよいし、種粒子をつく
った後成長させてもよい。種粒子をつくる方法と成長さ
せる方法は同じであっても、異なってもよい。
ハロゲン化銀乳剤はハロゲン化物イオンと銀イオン
を、同時に混合しても、いずれか一方が存在する液中
に、他方を混合してもよい。
本発明に係るハロゲン化銀乳剤は、別々に形成した2
種以上のハロゲン化銀乳剤を混合して用いてもよい。
本発明に用いられるハロゲン化銀粒子の粒径分布は多
分散であっても、単分散であってもよいが、単分散の方
が好ましい。
本発明のハロゲン化銀乳剤に用いられるハロゲン化銀
粒子は、粒子を形成する過程及び/又は成長させる過程
で、カドミウム塩、亜鉛塩、鉛塩、タリウム塩、イリジ
ウム塩(を含む錯塩)、ロジウム塩(を含む錯塩)及び
鉄塩(を含む錯塩)から選ばれる少なくとも1種を用い
て金属イオンを添加し、粒子内部に及び/又は粒子表面
にこれらの金属元素を含有させることができ、また適当
な還元雰囲気におくことにより、粒子内部及び/又は粒
子表面に還元増感核を付与できる。
本発明のハロゲン化銀乳剤は、ハロゲン化銀粒子の成
長の終了後に不要な可溶性塩類を除去してもよいし、あ
るいは含有させたままでもよい。該塩類を除去する場合
には、リサーチ・ディスクロジャー(Research Disclos
ure、以下RDと略す)17643号II項に記載の方法に基づい
て行うことができる。
本発明のハロゲン化銀粒子の平均粒子サイズ(粒子サ
イズは投影面積と等しい面積の円の直径を表す)は5μ
m以下が好ましいが、特に好ましいのは1μm以下であ
る。
本発明のハロゲン化銀乳剤は、常法により化学増感す
ることができる。
また、例えば英国特許第618,061号明細書、同第1,31
5,755号明細書、同第1,396,696号明細書、特公昭44−15
748号公報、米国特許第1,574,944号明細書、同第1,623,
499号明細書、同第1,623,499号明細書、同第1,673,522
号明細書、同第2,278,947号明細書、同第2,399,083号明
細書、同第2,410,689号明細書、同第2,419,974号明細
書、同第2,448,060号明細書、同第2,487,850号明細書、
同第2,518,698号明細書、同第2,521,926号明細書、同第
2,642,361号明細書、同第2,694,637号明細書、同第2,72
8,668号明細書、同第2,739,060号明細書、同第2,983,61
0号明細書、同第3,021,215号明細書、同第3,026,203号
明細書、同第3,297,446号明細書、同第3,297,447号明細
書、同第3,361,564号明細書、同第3,411,914号明細書、
同第3,554,757号明細書、同第3,565,631号明細書、同第
3,565,633号明細書、同第3,591,385号明細書、同第3,65
6,955号明細書、同第3,761,267号明細書、同第3,772,03
1号明細書、同第3,857,711号明細書、同第3,891,446号
明細書、同第3,001,714号明細書、同第3,904,415号明細
書、同第3,930,867号明細書、同第3,984,249号明細書、
同第4,054,457号明細書、同第4,067,740号明細書、RD12
008号、同13452号、同13564号、T.H.James著“The Theo
ry of the Photographic process"(4th Ed.Macmillan.
1977)p67〜76等に記載の化学増感をすることが好まし
い。
次に、本発明に係る高塩化物ハロゲン化銀乳剤層に含
有される一般式〔Y−I〕で示されるイエローカプラー
について説明する。
一般式〔Y−I〕において、RAで表されるアルキル基
としては、例えばメチル基、エチル基、イソプロピル
基、t−ブチル基、ドデシル基等が挙げられる。このRA
で表されるアルキル基にはさらに置換基を有するものも
含まれ、置換基としては、例えばハロゲン原子、アリー
ル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルキルスル
ホニル基、アリールスルホニル基、アシルアミノ基、ヒ
ドロキシ基等が挙げられる。
RAで表されるシクロアルキル基としては、例えばシク
ロプロピル基、シクロヘキシル基、アダマンチル基等が
挙げられる。
そして、RAとして特に好ましいのは分岐のアルキル基
である。
一般式〔Y−I〕において、RBで表されるアルキル
基、シクロアルキル基としてはRAと同様の基が挙げら
れ、アリール基としては、例えばフェニル基が挙げられ
る。
このRBで表されるアルキル基、シクロアルキル基、ア
リール基にはRAと同様の置換基を有するものも含まれ
る。
また、アシル基としては、例えばアセチル基、プロピ
オニル基、ブチリル基、ヘキサノイル基、ベンゾイル基
等が挙げられる。
RBとして好ましくはアルキル基、アリール基であり、
特に好ましくはアルキル基である。
一般式〔Y−I〕において、RCで表されるベンゼン環
に置換可能な基としては、ハロゲン原子(例えば塩素原
子)、アルキル基、アルコキシ基(例えばメトキシ
基)、アリールオキシ基、アシルオキシ基、アシルアミ
ノ基、カルバモイル基、アルキルスルホンアミド基、ア
リールスルホンアミド基、スルファモイル基及びイミド
基等が挙げられる。
nは0又は1である。
一般式〔Y−1〕において、RDで表される無置換のア
ルキル基としては、炭素数1から30の直鎖及び分岐のア
ルキル基、例えばメチル基、エチル基、n−プロピル
基、イソプロピル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、
n−ヘキシル基、2−エチルヘキシル基、n−オクチル
基、n−デシル基、直鎖及び分岐のドデシル基、トリデ
シル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシ
ル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基、ノナデシル
基、エイコシル基、ドコシル基、テトラコシル基、ヘキ
サコシル基が挙げられる。これらのアルキル基の中で特
に好ましいのは、炭素数8〜20のアルキル基である。
一般式〔Y−I〕において、 Jは REは水素原子、アルキル基、アリール基又は複素環基を
表す。
REで表されるアルキル基としてはメチル基、エチル
基、イソプロピル基、t−ブチル基、ドデシル基等が挙
げられる。
また、REで表されるアリール基としてはフェニル基又
はナフチル基等が挙げられる。
これらREで表されるアルキル基又はアリール基は、置
換基を有するものも含まれる。
この置換基は特に限定されるものではないが、代表的
なものとして、例えばハロゲン原子、アルキル基、アリ
ール基(例えばフェニル基、p−メトキシフェニル基、
ナフチル基等)、アルコキシ基、アリールオキシ基、ア
ルキルチオ基、アリールチオ基、アルキルスルホニル
基、アリールスルホニル基、アシルアミノ基等が挙げら
れ、さらには置換基を有していても良いカルバモイル
基、アシル基、スルホンアミド基、置換基を有していて
も良いスルファモイル基、ヒドロキシ基、ニトリル基等
が挙げられる。
一般式〔Y−I〕において、X1は現像主薬の酸化体と
のカップリング反応時に離脱し得る で示される基を表す。
上記現像主薬の酸化体とのカップリング反応時に離脱
し得る基において、Wはヘテロ原子(例えば−NH−、−
N=、−O−、−S−等)、スルホニル、カルボニル基
又は で示される基を表し、Z3と共同して5乃至6員環を形成するに必要な非金属原子
群を表す。RN、RO、RPは、それぞれ水素原子、ハロゲン
原子、アルキル基、アルコキシ基、アリール基、ヘテロ
環基、カルボン酸エステル基、アミノ基、アシルアミノ
基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、ア
ルキルスルフィニル基、アリールスルフィニル基、アル
キルスルホンアミド基、アリールスルホンアミド基、カ
ルボン酸基を表す。これらの基は同じであっても異なっ
ていてもよい。
また、RN、RO、RPは、Z3の一部と共同して環を形成し
てもよい。
本発明のイエローカプラーはバラスト基を有している
ことが好ましい。バラスト基とはカプラーに耐拡散性を
与える有機基のことであり、炭素数6以上のアルキル
基、炭素数10以上のアリール基、炭素数の合計が10以上
の、直鎖または分岐のアルキル基で置換されたアリール
基を例として挙げることができる。これらはいずれも、
一般式〔Y−I〕におけるRB、RC、RDまたはその部分構
造として上記説明の中に包含される基である。
本発明に係る一般式〔Y−I〕で表されるイエローカ
プラーは従来公知の方法により合成することができる。
また、本発明に係る一般式〔Y−I〕で表されるイエ
ローカプラーは1種又は2種以上を組み合わせて用いる
ことができ、また、別の種類のイエローカプラーと併用
することができる。
また、本発明に係るイエローカプラーは、通常ハロゲ
ン化銀1モル当り約1×10-3モル〜約1モル、好ましく
は1×10-2モル〜8×10-1モルの範囲で用いることがで
きる。
次に本発明に用いられる一般式〔Y−I〕で表される
2当量イエローカプラーの代表的具体例を示すが、本発
明はこれによって限定されるものではない。
本発明に係るイエローカプラーを本発明の写真感光材
料に含有せしめるには、通常のイエローカプラーにおい
て用いられる公知の技術が適用できる。カプラーを高沸
点溶媒に、必要に応じて低沸点溶媒を併用して溶解し、
微粒子状に分散して本発明に係るハロゲン化銀乳剤に添
加するのが好ましい。このとき必要に応じてハイドロキ
ノン誘導体、紫外線吸収剤、褪色防止剤等を併用しても
さしつかえない。
本発明の写真感光材料がフルカラーの感光材料として
用いられる場合は、本発明に係るイエローカプラー以外
にマゼンタカプラー、シアンカプラーが用いられる。マ
ゼンタカプラー、シアンカプラーは、特に制限がなく公
知のものが使用できる。
マゼンタカプラーとしては、例えば5−ピラゾロン系
カプラー、ピラロベンツイミダゾール系カプラー、ピラ
ゾロトリアゾール系カプラー、開鎖アシルアセトニトリ
ル系カプラーを用いることができる。
シアンカプラーとしては例えばナフトール系カプラ
ー、フェノール系カプラー、イミダゾール系カプラーを
用いることができる。
本発明のハロゲン化銀写真感光材料には、親水性コロ
イド層にフィルター染料として、あるいはイラジエーシ
ョン防止その他種々の目的で、水溶性染料を含有しても
よい。
本発明のハロゲン化銀写真感光材料には他に各種の写
真用添加剤を含有せしめることができる。例えばカブリ
防止剤、現像促進剤、現像遅延剤、漂白促進剤、安定
剤、紫外線吸収剤、色汚染防止剤、螢光増白剤、色画像
褪色防止剤、帯電防止剤、硬膜剤、界面活性剤、可塑
剤、湿潤剤等を用いることができる。(RD17643号を参
照できる。) 更に競合カプラー及び現像主薬の酸化体とのカプリン
グによって現像促進剤、漂白促進剤、現像剤、ハロゲン
化銀溶剤、調色剤、硬膜剤、かぶり剤、かぶり防止剤、
化学増感剤、分光増感剤、及び減感剤のような写真的に
有用なフラグメントを放出する化合物を用いることがで
きる。
本発明のハロゲン化銀写真感光材料の支持体は、例え
ばバライタ紙、ポリエチレン被覆紙、ポリプロピレン合
成紙、ガラス板、セルロースアセテート、セルロースナ
イトレート、ポリエチレンテレフタレート等のポリエス
テルフィルム、ポリアミドフィルム、ポリカーボネート
フィルム、ポリスチレンフィルム等があり、透明支持体
の場合は反射層を併用してもよい。
これらの支持体は感光材料の使用目的に応じて適宜選
択される。
本発明において用いられる乳剤層及びその他の構成層
の塗設には、ディッピング塗布、エアードクター塗布、
カーテン塗布、ホッパー塗布等種々の塗布方法を用いる
ことができる。また米国特許第2,781,791号明細書、同
第2,941,898号明細書に記載の方法による2層以上の同
時塗布法を用いることもできる。
本発明においては各乳剤層の塗設位置を任意に定める
ことができるが、支持体側から順次青感性ハロゲン化銀
乳剤層、緑感性ハロゲン化銀乳剤層、赤感性ハロゲン化
銀乳剤層の配列とすることが好ましい。
本発明の感光材料において、目的に応じて適当な厚さ
の中間層を設けることは任意であり、更にフィルター
層、カール防止層、保護層、アンチハレーション層等の
種々の層を構成層として適宜組み合わせて用いることが
できる。これらの構成層には結合剤として親水性コロイ
ドを用いることができ、ゼラチンが好ましく用いられ
る。またその層中には前記乳剤層中の説明で挙げた種々
の写真用添加剤を含有せしめることができる。
本発明のハロゲン化銀乳剤を用いた写真感光材料の処
理方法については特に制限はなく、通常知られているあ
らゆる処理方法が適用できる。例えば、その代表的なも
のとしては、発色現像後、漂白定着処理を行い、必要な
ら更に水洗及び/または安定処理を行う方法、発色現像
後、漂白と定着を分離して行い、必要に応じ更に水洗及
び/または安定処理を行う方法、いずれの方法を用いて
処理してもよいが、本発明のハロゲン化銀カラー写真感
光材料は、発色現像、漂白定着、水洗(または安定化)
の工程で迅速に処理されるのに適している。
〔実施例〕
以下、本発明の具体的実施例を述べるが、本発明の実
施の態様はこれらに限定されない。
実施例1 ポリエチレンをラミネートした紙支持体上に、下記の
各層を支持体側より順次塗設し、ハロゲン化銀カラー写
真感光材料試料No.1〜No.14を作成した。
層1……1.2g/m2のゼラチン、0.32g/m2(銀換算、以下
同じ)の青感性ハロゲン化銀乳剤(塩化銀含有率は表−
1に示す)、0.50g/m2のジオクチルフタレートに溶解し
た1.0ミリモル/m2の表−1に示すイエローカプラーを含
有する層。
層2……1.2g/m2のゼラチン、10mg/m2のイラジエーショ
ン染料(AI−1)、25mg/m2の(AI−2)からなる中間
層。
層3……1.25g/m2のゼラチン、0.22g/m2の緑感性ハロゲ
ン化銀乳剤(塩化銀含有率100モル%)、0.30g/m2のジ
オクチルフタレートに溶解した0.62g/m2のマゼンタカプ
ラー(M−A)を含有する層。
層4……1.2g/m2のゼラチンからなる中間層。
層5……1.40g/m2のゼラチン、0.20g/m2の赤感性ハロゲ
ン化銀乳剤(塩化銀含有率100モル%)、0.20g/m2のト
リ−n−オクチルホスフェートに溶解した0.45g/m2のシ
アンカプラー(C−A)を含有する層。
層6……0.5g/m2のゼラチンを含有する層。
なお、硬膜剤として、2,4−ジクロロ−6−ヒドロキ
シ−s−トリアジンナトリウムを層2、4及び6中に、
それぞれゼラチン1g当り0.017gになるように添加した。
得られた試料を感光計KS−7型(コニカ株式会社製)
を使用してウェッジ露光後、以下の発色現像処理工程に
したがって処理した後、光学濃度計(コニカ株式会社製
PDA−65型)を用いて青感光性乳剤層の最高濃度(Dma
x)を測定した。
結果を表−1に示す。
<処理工程> 温 度 時 間 発色現像 34.7± 0.3℃ 30秒及び45秒 漂白定着 34.7± 0.5℃ 50秒 安定化 30 〜34 ℃ 90秒 乾 燥 60 〜80 ℃ 60秒 <発色現像液> 純 水 800 ml トリエタノールアミン 8 g N,N−ジエチルヒドロキシアミン 5 g 塩化カリウム 2 g N−エチル−N−β−メタンスルホンアミドエチル−
3−メチル−4−アミノアニリン硫酸塩 5 g テトラポリリン酸ナトリウム 2 g 炭酸カリウム 30 g 亜硫酸カリウム 0.2g 蛍光増白剤(4,4′−ジアミノスチルベンジスルホン
酸誘導体) 1 g 純水を加えて全量を1とし、pH10.2に調整する。
<漂白定着液> エチレンジアミンテトラ酢酸第2鉄アンモニウム2水
塩 60 g エチレンジアミンテトラ酢酸 3 g チオ硫酸アンモニウム(70%溶液) 100 ml 亜硫酸アンモニウム(40%溶液) 27.5ml 炭酸カリウムまたは氷酢酸でpH5.7に調整し、水を加
えて全量を1とする。
<安定化液> 5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−
オン 1g 1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸 2g 水を加えて1とし、硫酸又は水酸化カリウムにてpH
を7.0に調整する。
次に、上記試料No.1〜No.14について、以下の方法に
よって色再現性を評価した。
まず、カラーネガフイルム(コニカカラーGX−100:コ
ニカ株式会社製)とカメラ(コニカFT−1MOTOR:コニカ
株式会社製)を用いてマクベス社製カラーチェッカーを
撮影した。続いて、カラーネガ現像処理(CNK−4:コニ
カ株式会社製)を行い、得られたネガ像をコニカカラー
プリンターCL−P2000(コニカ株式会社製)を用いて上
記試料No.1〜No.14に82mm×117mmの大きさにプリント
し、前記と同様の工程(但し発色現像時間45秒)により
処理を行ない、実技プリントを得た。プリントの際のプ
リンター条件は、カラーチェッカー上の灰色がプリント
上で灰色になるように各試料毎に設定を行った。
得られた実技プリントについて、色再現性を目視によ
り評価した。結果を表−1にまとめて示した。
表−1からも明らかなように、本発明外のハロゲン化
銀を用いた試料No.1、3及び5は、現像迅速性に劣り、
45秒の現像でも充分な最高濃度が得られる、色再現性も
好ましくない。
一方、本発明のハロゲン化銀及び本発明外のイエロー
カプラーを用いた試料No.2は色再現性と最高濃度の向上
が認められるものの、緑及び黄色の色再現性は充分とは
言い難く、また30秒現像に於ける最高濃度も不十分であ
る。
これに対し、本発明のハロゲン化銀及び本発明のイエ
ローカプラーを用いた試料No.4、6、7、8、9、10、
11、12、13及び14は、いずれも色再現性が非常に良好で
あり、また30秒という非常に短い現像時間に於いても、
充分に高い最高濃度が得られることがわかる。
[発明の効果] 本発明によれば、色再現性及び迅速処理性に優れ、か
つ、充分な最高濃度が得られるハロゲン化銀カラー写真
感光材料を得ることができる。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−38931(JP,A) 特開 昭61−4047(JP,A) 特開 昭51−50734(JP,A) 特開 昭55−40688(JP,A) 特開 平3−209243(JP,A) 特開 平2−223946(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03C 7/36

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体上に少なくとも一層の高塩化物ハロ
    ゲン化銀乳剤層を含む写真構成層を有し、該写真構成層
    中に、下記一般式〔Y−I〕で示されるイエローカプラ
    ー(但し、下記の式〔Y1〕、〔Y2〕及び〔Y3〕で表され
    るイエローカプラーを除く。)の少なくとも1つを含有
    することを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料。 [式中、RAはアルキル基又はシクロアルキル基を表し、
    RBはアルキル基、シクロアルキル基、アシル基又はアリ
    ール基を表し、RCはベンゼン環に置換可能な基を表し、
    RDは無置換のアルキル基を表し、Jは (REは水素原子、アルキル基、アリール基又は複素環基
    を表す。)を表し、X1は現像主薬の酸化体とのカップリ
    ング時に離脱し得る (Wはヘテロ原子、スルホニル基、カルボニル基又は で示される基を表し、Z3と共同して5乃至6員環を形成するのに必要な非金属原
    子群を表す。RN、RO、RPはそれぞれ水素原子、ハロゲン
    原子、アルキル基、アルコキシ基、アリール基、ヘテロ
    環基、カルボン酸エステル基、アミノ基、アシルアミノ
    基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、ア
    ルキルスルフィニル基、アリールスルフィニル基、アル
    キルスルホンアミド基、アリールスルホンアミド基、カ
    ルボン酸基を表す。また、RN、RO、RPは、Z3の一部と共
    同して環を形成するものであってもよい。)で示される
    基を表し、nは0又は1を表す。]
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