JPH0473739A - ハロゲン化銀写真感光材料 - Google Patents

ハロゲン化銀写真感光材料

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JPH0473739A
JPH0473739A JP18619890A JP18619890A JPH0473739A JP H0473739 A JPH0473739 A JP H0473739A JP 18619890 A JP18619890 A JP 18619890A JP 18619890 A JP18619890 A JP 18619890A JP H0473739 A JPH0473739 A JP H0473739A
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JP
Japan
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group
silver halide
atom
compounds
alkyl group
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JP18619890A
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Mari Tanaka
真理 田中
Nobuaki Kagawa
宣明 香川
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Konica Minolta Inc
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はハロゲン化銀写真感光材料に関し、更に詳しく
は塗布液停滞性が良好で残色汚染が少なく、かつ、セー
フライト性に優れたハロゲン化銀写真感光材料(以下、
感光材料という。)に関する。
[発明の背景コ 近年、種々の観点から益々、高画質の感光材料が要望さ
れており、このため多方面から画質改良の研究がなされ
ている。
ハロゲン化銀乳剤固有の感光波長域を拡大し、本来感度
を有しない可視光域に分光的に増感せしめるために、特
定の増感色素を用いることはよく知られている。
上記の目的のために使用される増感色素としては、分光
増感波長域が適切であり、処理後の色素汚染の発生が少
なく、かつ、他の感光層への拡散や増感色素以外の添加
剤との相互作用がないような好ましい性質を有するもの
が選択される。
近年では、該増感色素を含有せしめた感光材料を迅速処
理した際にも、画質の低下、即ち、処理後の色素汚染の
発生の少ないことが要求される。
このような分光増感色素として、赤色感光性乳剤に用い
られるある種のペンタメチン色素は非常に有効であるこ
とが知られているが、一方で使用条件によっては、 (1)処理後の残色汚染が大きく、分光感度を犠牲にし
て使用量を減量しなければならない。
(2)感光材料の製造時、乳剤調整後塗布までの間の保
存によって感度が変動してしまう(以下、この感度の変
動の生し難さを「塗布液停滞性」と称する)。
(3)特に実質的に塩化銀からなるハロゲン化銀と紹み
合わせた場合、590nm付近のセーフライト光に対す
る好ましくない感度を有するため、セーフライトによっ
てカブリが発生してしまい(以下、このカプリの生じ難
さを「セーフライト性」と称する)、感光材料製造工程
や暗室での作業に充分な明るさのセーフライトが使えな
い。
などの欠点を有していた。
すなわち、近年の感光材料に要求される特性は高画質で
あり、なおかつ迅速処理可能であり、更には取り扱いが
容易であることである。従来の色素では、特に処理時間
の短い迅速処理を施した際に仕上がり写真に残色汚染が
発生して商品価値が著しく低下してしまうために、増感
色素の添加量が制限されている。このため、より残色汚
染の少ない増感色素が求められていた。
又、特に実質的に塩化銀からなる感光材料に従来の色素
を使用した場合、塗布停滞性ならびにセーフライト性の
劣化をきたすことが明らかとなり、改善が求められてい
た。
塩化銀含有率の高い乳剤の赤色光領域を分光増感する目
的で使われる増感色素としては、例えば特開平1−19
8748号公報中に記載されたN位にブチル基、ペンチ
ル基、ヘキシル基、ヘプチル基またはオクチル基を持つ
色素が知られている。これらの色素は塗布液停滞性の改
良には一定の効果があるものの、残色汚染が大きく、ま
た特に実質的に塩化銀からなる乳剤に用いた場合に著し
くセーフライト性が劣化してしまう。
また、特開昭48−10473号公報中には、赤感性増
感色素と特定の化合物を組み合せることによって感光材
料の保存性(いわゆる生保存性)を改良する技術が開示
されているが、塩化銀との組み合わせについては、何ら
記載されていない。また該公報中に記載されたN位にメ
トキシエチル基を有する色素は、6位にアルキル基が置
換しており、セーフライト性か悪い。
[発明の目的] 従って、本発明の目的は、赤色領域に増感する新規なペ
ンタメチン色素を含有し、色素汚染が少なく、塗布液停
滞性が良好で、かつ、セーフライト性が改良された迅速
処理可能な感光材料を提供することにある。
[発明の構成] 本発明の上記目的は、支持体上に少なくとも一層のハロ
ゲン化銀乳剤層を含むノ10ゲン化銀写真感光材料にお
いて、前記ハロゲン化銀乳剤層の少なくとも一層に、下
記一般式[I]で示される色素の少なくとも一種によっ
て分光増感された実質的に塩化銀からなるハロゲン化銀
粒子を含むことを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料
により達成される。
以下余白 一般式[II 式中、RI  R2はアルキル基を表し、少なくとも一
方はアルコキシ基を有するアルキル基を表す。R3RS
  R6R7R9RI Oは水素原子、アルキル基、ハ
ロゲン原子、アルコキシ基を表し、R4R8は水素原子
、ハロゲン原子、アルコキシ基を表す。
また、R3R4RS  R6R7Ra R9RIOは、R3とR4R4とR5R5とR6R7と
RII  R8とR9R9とRIOとで協同して環を形
成するものであってもよい。
Zは5員又は6員の炭素環を形成するのに必要な非金属
原子群を表す。
X@は酸アニオンを表す。
以下、本発明を更に詳細に説明する。
一般式[1]において、RI  R2は各々独立にアル
キル基(例えばメチル基、エチル基、プロピル基、イソ
プロピル基)、アルコキシ基を有スるアルキル基(例え
ば2−メトキシメチル基、2メトキシエチル基、3−メ
トキシブチル基、4−メトキシブチル基、3−メトキシ
プロピル基、2−エトキシエチル基、1−メトキシメチ
ルプロピル基、3−メトキシ−3−メチルブチル基、1
−メチル−2−メトキシエチル基、3−エトキシプロピ
ル基、メトキシエトキシエチル基、エトキシエトキシエ
チル基、0−メトキシベンジル基、m−メトキシベンジ
ル基、p−メトキシベンジル基、0−メトキシフェネチ
ル基、0−エトキシベンジル基、p−エトキシベンジル
基、p−メトキシフェネチル基、p−ヒドロキシ−m−
メトキシベンジル基、4−(4−メトキシフェニル)ブ
チル基、2−(4−メトキシフェニル)−1−メチルエ
チル基、3− (4−メトキシフェニル)プロピル基、
4−エトキシ−3−メトキシベンジル基)を表し、好ま
しくは、芳香環を含まないものである。RI  R2の
少なくとも一方はアルコキシ基を有するアルキル基であ
る。
R3R5R6R7R9RIOは各々独 立に水素原子、アルキル基(例えばメチル基、エチル基
、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、(1)ブチ
ル基、メトキシエチル基、エトキシエチル基、3−メト
キシブチル基、4−メトキシブチル基、シアノメチル基
、フェニルメチル基、ヒドロキシメチル基、クロルメチ
ル基)、ハロゲン原子(例えばフッ素原子、塩基原子、
臭素原子、ヨウ素原子)、アルコキシ基(例えばメトキ
シ基、エトキシ基、メトキシエトキシ基)を表す。
R4R8は各々独立に水素原子、ハロゲン原子(例えば
フッ素原子、塩基原子、臭素原子、ヨウ素原子)、アル
コキシ基(例えばメトキシ基、エトキシ基、メトキシエ
トキシ基)を表し、R4R6が共に水素原子であること
が好ましい。
RりとR4R4とR5RSとR6R7とRB  R8と
R9R9とR”は協同して環を形成してもよい。(例え
ば、R3とR4とでベンゼン環を形成、R8とR9とで
シクロヘキセン環ヲ形成、R4とR5とでジオキシラン
環を形成)Zが形成する5員の炭素環としては、2−シ
クロペンテン環等が挙げられ、6員の炭素環としては、
5,5−ジメチル−2−シクロヘキセン環、4.4,6
.6−テトラメチル−2−シクロヘキセン環等が挙げら
れ、好ましくは5,5−ジメチル−2−シクロヘキセン
環である。
X9は酸アニオンを表し、具体的にはハロゲンイオン(
例えば塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン)、p−
トルエンスルホン酸イオン、過塩素酸イオン、4フツ化
ホウ素イオン等が挙げられる。
一般式[IIで表される増感色素の具体例を以下に示す
が、本発明に係る増感色素はこれらの化合物に限定され
るものではない。
以下余白 ■ R1 R2 以下余白 以下余白 R2 (C2H40) 2C2L C2H5 ot CR3 C2H40CH3 2H5 2H5 CJ40CJ5 本発明に用いられる一般式[1]で表される増感色素は
、例えばエフ・エム・パーマ−著、[ザ・ケミストリー
・オブ・ヘテロサイクリック・コンパウンダJ  (T
he Chemistry of Hetero−cy
clic Compounds)第18巻、「ザ拳ンア
ニン・ダイス・アンド・リレーテッド・コンパウンダ」
(The Cyanine Dyes and Re1
ated Compounds)(A、Weisshe
rger ed、Intersclence社刊、Ne
wYork19B4年)に記載の方法によって容易に合
成することができる。
前記一般式[11の増感色素の最適添加量は、当業者に
公知の方法によって決定することができる。これらの方
法としては、例えば、ある同一乳剤を分割し、各乳剤に
異る濃度の増感色素を含有せしめて、それぞれの性能を
測定することにより決定する方法等が挙げられる。
本発明における増感色素の添加量は、特に制限はないが
、ハロゲン化銀1モル当り、2XlO−6モル乃至t 
x to−2モルを用いるのが好ましく、更には5 X
 10−’モル乃至5 X to−’モルを用いるのが
好ましい。
増感色素の乳剤への添加には、当業界でよく知られた方
法を用いることができる。例えば、これらの増感色素は
直接乳剤に分散することもてきるし、あるいはピリジン
、メチルアルコール、エチルアルコール、メチルセロソ
ルブ、アセトン又はこれらの混合物から成る水可溶性溶
媒に溶解し、あるいは水で希釈し、ないしは水中に溶解
し、これらの溶液の形で乳剤へ添加することもてきる。
溶解の過程で超音波振動を用いることもできる。
又、米国特許第3,469,987号明細書などに記載
されている如く、色素を揮発性有機溶媒に溶解し、この
溶液を親水性コロイド中に分散し、この分散物を乳剤に
添加する方法、特公昭4B−24185号公報などに記
載されている如く、水不溶性色素を溶解することなしに
水溶性溶媒中に分散させ、この分散液を乳剤に添加する
方法も用いられる。又、色素は酸溶解分散法による分散
物の形で乳剤へ添加することができる。その他乳剤への
添加には、米国特許第2.91.2,345号、同3,
342,605号、同2.996.287号および同3
,425,835号の各明細書に記載の方法を用いるこ
ともてきる。
本発明に用いられる前記一般式[1]で示される増感色
素を乳剤へ添加する時期は、ハロゲン化銀粒子の形成時
から、支持体に塗布する直前までの製造工程中の任意の
時期とすることができる。
具体的には、ハロゲン化銀粒子の形成前、ハロゲン化銀
粒子形成中、ハロゲン化銀粒子形成終了後から化学増感
開始までの間、化学増感開始時、化学増感中、化学増感
終了時及び化学増感終了後から塗布時までの間から選ば
れた任意の時期に添加することができる。又添加は1回
で行ってもよいし、複数回に分けて行ってもよい。又、
本発明に係る増感色素は、他の増感色素と組合せて用い
ることもてきる。この場合にはそれぞれの増感色素を同
一の又は異る溶媒に溶解し、乳剤への添加に先だって、
これらの溶液を混合し、あるいは別々に乳剤に添加して
もよい。別々に添加する場合には、その順序、時間間隔
は目的により任意に決めることができる。
本発明で用いられる増感色素は強色増感作用をもたらす
化合物を併用することによって一層の高い分光感度が得
られる。
このような強色増感作用を有する化合物としては、例え
ば米国特許第2,933.390号、同3,416,9
27号、同3.511,664号、同3,615,81
3号、同3,615.632号、同3,635,721
号等各明細書に記載のピリミジルアミノ基或はトリアジ
ニルアミノ基を有する化合物、英国特許1,137,5
80号明細書記載の芳香族有機ホルムアルデヒド縮合物
、米国特許第4.030,927号明細書記載の110
ゲン化ベンゾトリアゾ一ル誘導体、特開昭59−142
541号公報、同59−188641号公報記載のビス
ピリジニウム化合物、特開昭59−191032号公報
記載の芳香族複素環4級塩化合物、特開昭60−793
48号公報記載の電子供与性化合物、米国特許第4.3
07,183号明!0書記載のアミノアリリデンマロノ
ニトリル単位を含む重合物、特開昭55−149937
号公報記載のヒドロキシテトラザインデン誘導体、米国
特許第3,615,633号明細書記載の1.3−オキ
サジアゾール誘導体、米国特許第4,780.404号
明細書記載のアミノ12.3.4−チアトリアゾール誘
導体等が挙げられる。
これら強色増感剤の添加時期は特に制限なく、前記増感
色素の添加時期に準じて任意に添加できる。添加量はハ
ロゲン化銀1モル当りl X 10−6からI X 1
0−’モルの範囲で選択され、増感色素とはl/10〜
10/1の添加モル比で使用される。
本発明の増感色素は、下記一般式[II]で表される繰
り返し単位を有するフェノール樹脂と併用して用いるこ
とが感度及び生試料保存性の点から好ましい。
一般式[■コ [式中、RAは水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、
アルケニル基、シクロアルキル基、アリール基、アルコ
キシ基、ヒドロキシル基、アミノ基、アシル基又は−3
O2RC基を表し、Rcはヒドロキシル基、アルコキシ
基、アルキル基、アリール基、アミノ基又はヒドラジノ
基を表わす。
R8は水素原子、アルキル基、アリール基、複素環基を
表わす。mは0〜3の整数を表わす。]本発明に係るハ
ロゲン化銀乳剤層に含まれるハロゲン化銀粒子は実質的
に塩化銀から成る。実質的にとは、全ハロゲン化銀に対
する塩化銀の含有率が98モル%以上のことをいう。
本発明に用いられるハロゲン化銀粒子の組成は、粒子内
部から外部にいたるまで均一なものてあつ゛てもよいし
、粒子内部と外部の組成が異っていてもよい。又粒子内
部と外部の組成が異なる場合、連続的に組成が変化して
もよいし、不連続に変化してもよい。
本発明に用いられるハロゲン化銀粒子の粒径は、特に制
限はないが、感度及び他の写真性能等を考慮すると、好
ましくは0.2〜1.6μm1更に好ましくは0.25
〜1.2μmの範囲である。
なお、上記粒径は、当該技術分野において、般に用いら
れる各種の方法によって、これを測定することができる
代表的な方法は、ラブランドの[粒子径の分析法J A
、S、T、Mシンポジウム・オン・ライト・マイクロコ
ピー1955年、94〜122頁又は「写真プロセスの
理論」ミース及びジェームス共著、第3版、マクミラン
社発行、(196[i年)の第2章に記載されている。
粒子径は、粒子の投影面積か、直接近似値を使って、こ
れを測定することができる。
粒子が実質的に均一形状である場合は、粒子分布は直径
か投影面積としてかなり正確に、これを表すことができ
る。
本発明においてハロゲン化銀粒子の粒径分布は、多分散
であってもよいし、単分散であってもよいが、好ましく
は単分散乳剤である。更に好ましくはハロゲン化銀粒子
の粒径分布においては、その変動係数が0.22以下、
更に好ましくは0.15以下、特に好ましくは0.10
以下の単分散/%ロロダ化銀粒子である。
ここて変動係数は、粒径分布の広さを示す係数であり、
次式によって定義される。
ここでriは粒子例々の粒径、niはriの粒径を有す
る粒子の数を表す。ここで言う粒径とは球状のハロゲン
化銀粒子の場合は、その直径、又立方体や球状以外の形
状の粒子の場合は、その投影像を同面積の円像に換算し
た時の直径をいう。
本発明に係るハロゲン化銀粒子は、酸性法、中性法、ア
ンモニア性のいづれて得られたものでもよい。該粒子は
一時に成長させてもよいし、種粒子をつくった後、成長
させてもよい。
種粒子をつくる方法と成長させる方法は同じてあっても
、異っていてもよい。
又可溶性銀塩と可溶性ハロゲン塩を反応させる形式とし
ては、順混合法、逆混合法、同時混合法、ツレらの組合
せ等いづれでもよいか、同時混合法で得られたものが好
ましい。更に同時混合法の一形式として、特開昭54−
48521号等に記載されている pAg−コンドロー
ルド−ダブルジェット法を用いることもできる。
更に必要であればチオエーテル等のハロゲン化銀溶剤を
用いてもよい。
又メルカプト基含有化合物、含窒素へテロ環化合物のよ
うな化合物をハロゲン化銀粒子の形成時又は粒子形成終
了後に添加してもよい。
本発明に係るハロゲン化銀粒子の形状は、任意のものを
用いることができる。
好ましい1つの例は、+ 1001面を結晶表面として
有する立方体である。又米国特許第4.183,756
号、同4,225.666号、特開昭55−26589
号、特公昭55−42737号等の明細書や公報、「ザ
・ジャーナル・オン・フォトグラフィック・サイエンス
」(J、photogr、Sci、) 、2139 (
1973)等の文献に記載された方法により、8面体、
14面体、12面体等の形状を有する粒子をつくり、こ
れを用いることもできる。
更に双晶面を有する粒子を用いてもよい。
本発明に係るハロゲン化銀粒子は、単一の形状からなる
粒子を用いてもよいし、種々の形状の粒子が混合された
ものでもよい。
本発明に係るハロゲン化銀粒子は、粒子を形成する過程
及び/又は成長させる過程でカドミウム塩、亜鉛塩、鉛
塩、タリウム塩、イリジウム塩又はその錯塩、ロジウム
塩又はその錯塩、鉄塩又はその錯塩を用いて金属イオン
を添加し、粒子内部に及び/又は粒子表面に包含させる
ことができ、又適当な還元的雰囲気に置くことにより、
粒子内部に及び/又は粒子表面に還元増感核を付与する
ことができる。
イリジウム塩又はその錯塩の粒子内部及び/又は粒子表
面への含有は、露光時の照度不軌特性が改良される点で
好ましい。
本発明においては、ハロゲン化銀粒子の成長の終了後に
不要な可溶性塩類を除去してもよいし、あるいは含有さ
せたままでもよい。
該塩類を除去する場合には、リサーチ・ディスクロージ
ャー17643号の記載に基づいて行なうことができる
本発明に用いられるハロゲン化銀粒子は、潜像が主とし
て表面に形成されるような粒子であってもよく、又主と
して粒子内部に形成されるような粒子でもよい。好まし
くは潜像が主として表面に形成される粒子である。
本発明においては、化学増感剤、例えばカルコゲン増感
剤を用いることができる。カルコゲン増感剤とは硫黄増
感剤、セレン増感剤、テルル増感剤の総称であるが、硫
黄増感剤、セレン増感剤が好ましい。
硫黄増感剤としては公知のものを用いることができる。
例えばチオ硫酸塩、アリルチオカルバジド、チオ尿素、
アリルイソチオシアネート、シスチン、p−トルエンチ
オスルホン酸塩、ローダニンが挙げられる。その他、米
国特許第1..574,944号、同2,410,68
9号、同2,278,947号、同2,728゜668
号、同3,501,313号、同3,856,955号
、西独出願公開(OL S ) 1,422,869号
、特開昭56−24937号、同55−45016号各
明細書又は公報等に記載されている硫黄増感剤も用いる
ことができる。
硫黄増感剤の添加量はpH,温度、ノ\ロダン化銀粒子
の大きさなとの種々の条件によって相当の範囲にわたっ
て変化するか、目安としては、ノ\ロダン化銀1モル当
り10−7モル〜10−1モルか好ましい。
硫黄増感剤の代りにセレン増感剤を用いることもできる
。セレン増感剤としては、例えばアリルイソセレノシア
ネートの如き脂肪族イソセレノシアネート類、セレノ尿
素類、セレノケトン類、セレノアミド類、セレノカルボ
ン酸塩類及びエステル類、セレノホスフェート類、ジエ
チルセレナイド、ジエチルセレナイド等のセレナイド類
を用いることができ、それらの具体例は、米国特許第1
.574,944号、同1,602.592号、同1,
623,499号各明細書等に記載されている。更に還
元増感を併用することもできる。用いられる還元剤とし
ては、特に制限はないが、公知の塩化第一錫、二酸化チ
オ尿素、ヒドラジン、ポリアミン等が挙げられる。
又貴金属化合物、例えば白金化合物、パラジウム化合物
を使用することができる。
金増感剤としては、金の酸化数が+1価でも+3価でも
よく、又他種の金化合物も用いられる。
代表的な例としては、塩化金酸塩、カリウムクロロオー
レート、オーリックトリクロライド、カリウムオーリッ
クチオシアネート、カリウムヨードオーレート、テトラ
シアノオーリックアジド、アンモニウムオーロチオシア
ネート、ピリジルトリクロロゴールド、金サルファイド
、金セレナイド等が挙げられる。
金増感剤の添加量は種々の条件で異なるが、目安として
はハロゲン化銀1モル当り10−8モルからlロー1モ
ルであり、好ましくは10−7モルからlo−2モルで
ある。又これらの化合物の添加時期は、ハロゲン化銀の
粒子形成時、物理熟成時、化学熟成時及び化学熟成終了
後のいづれでもよい。
本発明においては金化合物を用いた場合、より優れた生
試料保存性を有する感光材料を得ることができる。
本発明においてはノ\ロダン化銀乳剤に、感光材料の製
造工程、保存中あるいは、写真処理中のカブリの防止及
び/又は写真性能を安定に保つことを目的にして、化学
増感中、化学増感の終了時、化学増感の終了後ノ\ロダ
ン化銀乳剤を塗布する前までの間の少なくとも1つの時
点て、写真業界においてカブリ防止剤又は安定剤として
知られている化合物を加えることができる。
本発明に用いることのできる安定剤の例としては、例え
ば7−ヒドロキン−5−メチル−1,3゜4.7a−テ
トラザインデン等のテトラザインデン化合物等が挙げら
れる。
本発明において、有効に用いることができるカブリ防止
剤は銀イオンとの溶解度積(K sp)が1xlQ−1
0以下、好ましくはKspはl X 10−”以下のも
のである。これを越える溶解度積を有する化合物、すな
わち銀イオンとの塩の形成能がより小さくなる化合物で
は、望まれる効果が期待てきない。
溶解度積の測定、H算には“新実験化学講座1巻″ (
丸善刊)233頁〜250頁を参考にすることができる
カブリ防止剤としては、例えば、「ケミカル・アンド・
ファーマス−ティカル・ピユーレタン」(Chemic
al and Pharmaceutical Bul
letin )(Tokyo) 26巻、314 (1
978) 、特開昭55−79436号、[ベリヒテ・
デル・ドイツジエン・ケミッシェン・ゲーゼルスドラフ
トJ  (Berlchte  derDeutsch
en Chemfschen Ge5ellsdrar
t)82.121(1948)、米国特許箱2,843
,491号、同3,017.270号、英国特許箱94
0.169号、特開昭51−102639号、「ジャー
ナル・オブ・アメリカン・ケミカル・ソサイティ」、4
4.1502〜1510、「パイルシュタインズ・ハン
ドブック・デル・オーガニッシエン・ヘ ミ − J 
 (Bejlsteins  Handbuch  d
er  OrganischenChemie) 2B
、 41.43.58等に記載の化合物を包含し、合成
もこれらの文献に記載の方法に準して行なうことかでき
る。
本発明をカラー感光材料に適用する場合には、種々の色
素形成物質を用いるが、代表的なものとして色素形成カ
プラーかある。
イエロー色素形成カプラーとしては、種々のアシルアセ
トアニリド系カプラーを好ましく用いることができる。
これらのうち、ベンゾイルアセトアニリド系及びビバロ
イルアセトアニリF系化合物は有利である。
用い得るイエローカプラーの具体例は、英国特許1,0
77.874号、特公昭45−40757号、特開昭4
7−1031号、同47−26133号、同48−94
432号、同50−87650号、同51−3631号
、同52−115219号、同54−99433号、同
54−133329号、同5B−30127号、米国特
許2.875,057号、同3,253,924号、同
3,285,506号、同3,408.1.94号、同
3,551,155号、同3,551,156号、同3
,664,841号、同3,725.072号、同3,
730゜722号、同3,891,445号、同3,9
00,483号、同3゜929.484号、同3.93
L500号、同3,973,968号、同3,990,
896号、同4,012,259号、同4,022,8
20号、同4.029,508号、同4,057,43
2号、同4,106゜942号、同4,133,958
号、同4,289,936号、同4286.053号、
同4,304,845号、同4,314,023号、同
4.336.327号、同4,356,258号、同4
.38[i、155号、同4,401,752号等に記
載されたものである。
本発明の感光材料に用いられる耐拡散性イエロカプラー
は、好ましくは下記一般式[Y]で表される。
一般式[Y] ホンアミド基、アルキルウレイド基、アリールウレイド
基、サクシンイミド基、アルコキシ基、又はアリールオ
キシ基を表す。
Z、は水素原子又は発色現像主薬の酸化体とカップリン
グする際離脱しうる置換基を表す。
本発明において、マゼンタ色素画像形成カプラーとして
は下記一般式[a]及び[a1]て示されるカプラーを
好ましく用いることができる。
一般式[aコ Ra+ CH3Z。
式中、R,はハロゲン原子又はアルコキシ基を表す。
R2は水素原子、ハロゲン原子又は置換基を有していて
もよいアルコキシ基を表す。
R5は置換基を有してもよいアシルアミノ基、アルコキ
シカルボニル基、アルキルスルファモイル基、アリール
スルファモイル基、アリールスルr [式中、Arはアリール基を表し、Ra、は水素原子又
は置換基を表し、Ra2は置換基を表す。
Yは水素原子又は発色現像主薬の酸化体との反応により
離脱しうる置換基を表し、Wは−NH−−NHCO−(
N原子はピラゾロン核の炭素原子に結合)又は−NHC
ONH−を表し、mは1又は2である。] 一般式[a]で表される化合物の好ましい例は以下のご
とくである。
以下余白 C# 一般式[alコ [式中、Zaは含窒素複素環を形成するのに必要な非金
属原子群を表し、該Zaにより形成される環は置換基を
有していてもよい。Xは水素原子又は発色現像主薬の酸
化体との反応により離脱しうる置換基を表す。又Raは
水素原子又は置換基を表す。] 前記Raの表す置換基としては、例えばハロゲン原子、
アルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、シクロ
アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロ環基
、アシル基、スルホニル基、スルフィニル基、ホスホニ
ル基、カルバモイル基、スルファモイル基、シアノ基、
スピロ化合物残基、有橋炭化水素化合物残基、アルコキ
シ基、アリールオキシ基、ヘテロ環オキシ基、シロキシ
基、アシルオキシ基、カルバモイルオキシ基、アミノ基
、アシルアミノ基、スルホンアミド基、イミド基、ウレ
イド基、スルファモイルアミノ基、アルコキシカルボニ
ルアミノ基、アリールオキシカルボニルアミノ基、アル
コキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、ア
ルキルチオ基、アリールチオ基、ヘテロ環チオ基か挙げ
られる。
これらは、例えば米国特許2.600,788号、同3
゜081.432号、同3,062,653号、同3.
127.269号、同3,311,476号、同3,1
52,896号、同3,419,391号、同3,15
9,429号、同3.555.318号、同3 、68
4 。
514号、同3.l188.88(]号、同3.9[1
7,571号、同3゜928.044号、同3,930
.861号、同3,930,866号、同3,933,
500号等の各明細書、特開昭49−29639号、同
49−111631号、同49−129538号、同5
0−1304を号、同52−58922号、同53−6
2454号、同55−118034号、同5B−380
43号、同57−35858号、同Go−23855号
の各公報、英国特許1,247.493号、ベルギー特
許769゜11、8号、同792,525号、西独特許
2 、15 B 、 i J、 1号の各明細書、特公
昭4B−60479号、特開昭59−125732号、
同59−228252号、同59−1f32548号、
同59−171956号、同60−33552号、同6
0−43659号の各公報、西独特許1,070.03
0号及び米国特許3,725.067号等の各明細書に
記載されている。
以下、本発明に用いられる一般式[al]で示されるマ
ゼンタカプラーの代表的具体例を挙げる。
以下余白 2H6 * −O1l M−15 M−17 シアン色素画像形成カプラーとしては、フェノール系、
ナフトール系4当量もしくは2当量型シアン色素画像形
成カプラーが代表的であり、米国特許2,306,41
0号、同2,356.475号、同2,362.598
号、同2,367.531号、同2,369,929号
、同2,423.730号、同2,474.239号、
同2.476.008号、同2.498,466号、同
2,545,687号、同2,728.[iO号、同2
,772,162号、同2,895.826号、同2,
976.146号、同3,002,836号、同3,4
19.390号、同3.446622号、同3,476
.563号、同3,737.316号、同3゜758.
308号、同3,839.044号、英国特許478,
991号、同945.542号、同1.,084,48
0号、同1,377.233号、同1,388,024
号及び同1,543.040号の各明細書、並びに特開
昭47−37425号、同50−10135号、同50
−25228号、同50−112038号、同50−1
17422号、同50−130441号、同51−65
51号、同51−37647号、同51−52828号
、同51−108841号、同53−109630号、
同54−48237号、同54−66129号、同54
−131931号、同55−32071号、同59−1
46050号、同59−31953号及び同60−11
7249号に記載されている。
シアン画像形成カプラーとしては、下記一般式[E]又
は[F]で示されるカプラーを好ましく用いることがで
きる。
一般式[E] H 式中、RlEはアリール基、シクロアルキル基又は複素
環基を表す。R2Hはアルキル基、アリール基、シクロ
アルキル基又は複素環基を表す。
R,Eは水素原子、ハロゲン原子、アルキル基又はアル
コキシ基を表す。ZlEは水素原子、ハロゲン原子、又
は芳香族第1級アミン系発色現像主薬の酸化体との反応
により離脱しうる基を表す。
一般式[F] H 22ド 式中、R4Fはアルキル基(例えばメチル基、エチル基
、プロピル基、ブチル基、ノニル基等)を表す。RsF
はアルキル基(例えばメチル基、エチル基等)を表す。
R6Fは水素原子、ノ\ロダン原子(例えば、フッ素、
塩素、臭素等)、又はアルキル基(例えばメチル基、エ
チル基等)を表す。
Z、Fは水素原子、ハロゲン原子又は芳香族第1級アミ
ン系発色現像主薬の酸化体との反応により離脱しうる基
を表す。
本発明においてはハロゲン化銀は親水性コロイド中に分
散される。親水性コロイドとしてはゼラチンを用いるこ
とが有利であるが、それ以外の親水性コロイドも用いる
ことができる。
好ましい親水性コロイドの例としては、アルカリ処理ゼ
ラチン又は酸処理ゼラチン等のゼラチンか最も一般的で
あるが、このゼラチンの一部を、フタル化ゼラチン、フ
ェニルカルバモイルゼラチンの如き誘導体ゼラチン、ア
ルブミン、寒天、アラビアゴム、アルギン酸、部分加水
分解セルロース誘導体、部分加水分解ポリ酢酸ビニル、
ポリアクリルアミド、ポリビニルアルコール、ポリビニ
ルピロリドン及びこれらのビニル化合物の共重合体でお
きかえることもできる。
本発明の感光材料には種々の公知の写真用添加剤を含有
せしめることができる。そのような例としては例えば、
紫外線吸収剤(例えばベンゾフェノン系化合物及びヘン
シトリアゾール系化合物等)、色素画像安定剤(例えば
フェノール系化合物、ビスフェノール系化合物、ヒドロ
キシクロマン系化合物、ビススピロクロマン系化合物、
ヒダントイン系化合物、及びジアルコキシベンゼン系化
合物等)、スティン防止剤(例えばハイドロキノン誘導
体等)、界面活性剤(例えばアルキルナフタレンスルホ
ン酸ナトリウム、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウ
ム、アルキルコハク酸エステルスルホン酸ナトリウム、
ポリアルキレングリコール等) 水溶性イラジェーショ
ン防止染料(例えばアゾ系化合物、スチリル系化合物、
トリフェニルメタン系化合物、オキソノール系化合物及
びアントラキノン系化合物等)、硬膜剤(例えばトリア
ジン系化合物、ビニルスルホン系化合物、アクリロイル
系化合物、エチレンイミノ系化合物、N−メチロール系
化合物、エポキシ系化合物及び水溶性アルミニウム塩等
)、膜物性改良剤(例えばグリセリン、脂肪族多価アル
コール類、重合体分散物(ラテックス)、固体/又は液
体パラフィン、及びコロイド状シリカ等)、蛍光増白剤
(例えばジアミノスチルベン系化合物)及び種々の油溶
性染料等を挙げることができる。
本発明の感光材料を構成する写真構成層としては、各乳
剤層の他に下引層、中間層、黄色フィルター層、紫外線
吸収層、保護層、ハレーンヨン防止層等の各層を必要に
応して適宜設けることかできる。
本発明の感光材料の支持体としては、紙、カラス、セル
ロースアセテート、ニトロセルロース、ポリエステルボ
リアミト、ポリスチレン等の支持体、あるいは、例えば
紙とポリオレフィン(例えばポリエチレン及びポリプロ
ヒ:レン等)とのラミネート体等の2種以上の基質の貼
り合せ体等を目的に応じて適宜使用することかできる。
そしてこの支持体は、ハロゲン化銀乳剤層に対する接着
性を改良するために、一般に種々の表面処理、例えば、
機械的又は適当な有機溶媒により表面を粗くする処理、
電子衝撃処理、又は火炎処理等の表面処理あるいは下引
処理が行われる。
本発明の感光材料は、当業界公知の現像処理を行うこと
により画像を形成することができる。
黒白現像処理に用いられる黒白現像主薬としては、T、
!1.James著[す・セオリ・オブ・フォトグラフ
ィク・プロセスJ  (The Theory of 
Photogr−aphlc Process)第4版
291頁〜326頁に記載されているものを使用できる
発色現像処理に用いられる発色現像主薬には、種々のカ
ラー写真プロセスにおいて広範囲に使用されている公知
のものが包含される。
これらの現像主薬はアミノフェノール系及びp−フェニ
レンジアミン系誘導体が含まれる。これらの化合物は遊
離状態より安定であるため、一般には、塩の形、例えば
塩酸塩又は硫酸塩の形で使用される。又、これらの化合
物は一般に発色現像液INについて約0.1g〜約30
gの濃度、好ましくは発色現像液1gについて約1g〜
約15gの濃度で使用する。
アミノフェノール系現像主薬としては、例えば0−アミ
ノフェノール、p−アミノフェノール、5−アミノ−2
−ヒドロキシ−トルエン、2−アミノ−3−ヒドロキシ
トルエン、2−ヒドロキシ−3−アミノル1.4−ジメ
チルベンゼン等が挙げられる。
特に有用な第1級芳香族アミン系発色現像主薬はN、N
’ −ジアルキル−p−フェニレンジアミン系化合物で
あり、アルキル基及びフェニレン基は任意の置換基で置
換されていてもよい。
その中でも特に有用な化合物例としては、NH4−ジメ
チル−p−フェニレンジアミン塩酸塩、N〜メチル−p
−フェニレンジアミン塩酸塩、NH4−ジメチル−p−
フェニレンジアミン塩酸塩、2−アミノ−5−(N−エ
チル−N−ドデシルアミノ)−トルエン、N−エチル−
N−β−メタンスルホンアミドエチル−3−メチル−4
−アミノアニリン硫酸塩、N−エチル−N−β−ヒドロ
キシエチルアミノアニリン、4−アミノ−3−メチルー
N、N’−ンエチルアニリン、4−アミノ−N−(2−
メトキシエチル)−N−エチル−3メチルアニリン−p
−トルエンスルホネート等を挙げることができる。
本発明の感光材料の処理に適用される現像液には、前記
の現像主薬に加えて既知の現像液成分化合物を添加する
ことができる。
例えば水酸化ナトリウム、炭酸カリウムなどのアルカリ
剤、アルカリ金属亜硫酸塩、アルカリ金属重亜硫酸塩、
アルカリ金属チオシアン酸塩、アルカリ金属ハロゲン化
物、ベンジルアルコール、水軟化剤及び濃厚化剤などを
任意に含有せしめることもできる。
現像処理の温度は15℃以上、一般的には20℃〜50
℃であり、より迅速な処理のためには、30℃以上で行
うことも好ましい。現像液のpHは通常7以上、最も一
般的には約9〜12である。
本発明の実施にあたって、実質的に臭素イオンを含有し
ない現像液を使用することが好ましい。
それは、臭素イオンの存在によって迅速な現像性が著し
く損なわれてしまうためである。
実質的に臭素イオンを含有しない現像液とは臭素イオン
を1Xio−3モル/Ω以下しが含有しない現像液のこ
とをいう。
本発明のハロケン化銀には、2%モル%以下の範囲にお
いて、塩化銀の他に臭化銀、沃化銀が含有されてもよい
本発明の感光材料は、親水性コロイド層中にこれらの発
色現像主薬を発色現像主薬そのものとして、あるいはそ
のプレカーサーとして含有し、アルカリ性の活性化浴に
より処理することもてきる。
発色現像主薬プレカーサーは、アルカリ性条件下、発色
現像主薬を生成しつる化合物であり、芳香族アルデヒド
誘導体とのシッフベース型プレカーサー、多価金属イオ
ン錯体プレカーサー フタル酸イミド誘導体プレカーサ
ー リン酸アミド誘導体プレカーサー シュガーアミン
反応物プレカーサー ウレタン型プレカーサーが挙げら
れる。
これら芳香族第1級アミン発色現像主薬のプレカーサー
は、例えば米国特許3,342,599号、同2゜50
7.114号、同2,695,234号、同3,719
,492号、英国特許803,784号の各明細書、特
開昭53−185628号、同54−79035号の各
公報、リサーチ・ディスクロージャー誌15159号、
同12146号、同13924号に記載されている。
これらの芳香族第1級アミン発色現像主薬又はそのプレ
カーサーは、活性化処理した場合にその量だけで十分な
発色が得られるだけ添加しておく必要がある。
この量は、感光材料の種類によって大分異なるが、おお
むねハロゲン化銀1モル当り0.1モルから5モルの間
、好ましくは0.5モルから3モルの範囲である。これ
らの発色現像主薬又はそのプレカーサーは単独て又は組
合せて用いることもできる。
これらの発色現像主薬又はそのプレカーサーを、感光材
料に内蔵するには水、メタノール、エタノール、アセト
ン等の適当な溶媒に溶解して加えることもでき、又ジブ
チルフタレート、ジオクチルフタレート、トリクレジル
フォスフェート等の高沸点有機溶媒を用い乳化分散液と
して加えることもでき、リサーチ・ディスクロージャー
誌14850号に記載されているようにラテックスポリ
マーに含浸させて添加することもてきる。
本発明の感光材料は、カラー感光材料の場合、発色現像
後、漂白処理、定着処理を施される。浮島 自処理は定着処理と同時に行ってもよい。
漂白剤としては多くの化合物が用いられるが中でも鉄(
■)、コバルト(■)、銅(II)  など多価金属化
合物、とりわけこれらの多価金属カチオンと有機酸の錯
塩、例えばエチレンジアミン四酢酸、ニトリロトリ三酢
酸、N−ヒドロキシエチルエチレンジアミンニ酢酸のよ
うなアミノポリカルボン酸、マロン酸、酒石酸、リンゴ
酸、ジグリコール酸、ジチオグリコール酸などの金属錯
塩あるいはフェリシアン酸塩類、重クロム酸塩などの単
独または適当な組合せが用いられる。
定着剤としては、ハロゲン化銀を錯塩として可溶化する
可溶性錯化剤が用いられる。この可溶性錯化剤としては
、例えば、チオ硫酸ナトリウム、チオ硫酸アンモニウム
、チオンアン酸カリウム、チオ尿素、チオエーテル等が
挙げられる。
定着処理の後は、通常は水洗処理か行われる。
又水洗処理の代替として、安定化処理を行ってもよいし
、両者を併用してもよい。
安定化処理に用いられる安定化液には、pH調整剤、キ
レート剤、防パイ剤等を含有させることができる。これ
らの具体的条件は特開昭58−134836号公報等を
参考にすることかできる。
本発明の感光材料としては、黒白又はカラーの感光材料
であり、例えば黒白印画紙、カラー印画紙、カラーリバ
ーサルフィルム、カラーリバーサルベーパー等である場
合に、本発明の効果が有効に発揮される。
〔実施例] 以下に本発明を実施例によって更に具体的に説明するが
、これは本発明の1具体例であり、本発明はこれに限定
されるものではない。
実施例1 [ハロゲン化銀乳剤E m −A −Dの調整]硝酸銀
溶液と臭化カリウムと塩化ナトリウムを含む溶液を不活
性セラチン水溶液にダブルジェット法にて表−1に記載
した条件に保つようにして添加した。
次いて、常法によって脱塩、水洗を行い、表1に示すハ
ロゲン化銀乳剤E m−A −Dをそれぞれ作製した。
以下余白 上記乳剤を用いて、多層感光材料試料101〜145を
作製し、下記処理を行い、各々について下記に示すよう
に塗布液停滞性、残色汚染、セーフライト性を評価した
ポリエチレン樹脂被覆紙上に下記7つの層を順次塗設し
て、多層感光材料、試料101を作製した。
なお以下に示す添加量は特に記載にない限りlr&当り
の量で示した。
層1・・・1.2gのゼラチン、0.30g (金属銀
換算、以下同じ)の青感性塩臭化銀乳剤(Em−Bを4
XIO−’モル1モルAgXの(SD−1) 、6x 
io−’モル1モルAgXの(SB−1)  Q、5I
I1g1モルAgXの塩化金酸で最適に増感)および0
.9gのイエローカプラー(YC−1)と0.015g
のHQ−1とを溶解したジオクチルフタレート(以下D
OPと称す)を含有する層。
層2・・・1.2gのゼラチン及びo、o6gの(HQ
 −1,)を溶解したDOPを含有する層。
層3・・・1.25gのゼラチン、0.35gの緑感性
塩臭化銀乳剤(Em−Cを4.OX 10−’モル1モ
ルAgXの(SD−2) 、6xlO−’モル1モルA
gXの(SB−1)、チオ硫酸ナトリウム、塩化金酸で
最適に増感) 、0.01gの(AI−1)及び0.5
3gノマゼンタカブラー(MC−3)と0.12gの(
A−1)と0.2gの(A−2)と0.015gの(H
Q−1)とを溶解したDOPを含有する層。
層4・・・1.3gのゼラチン及び0.08gの(HQ
−1)と0.5gの紫外線収剤(UV−1)とを溶解し
たDOPを含有する層。
層5・・・1.4gのゼラチン、0,3gの赤感性塩臭
化銀乳剤(Em−Aをチオ硫酸ナトリウム及び塩化金酸
を用いて57℃で最適に増感し、増感色素(S−1)、
フェノール樹脂(S S)及び安定剤として4−ヒドロ
キシ−6−メチル−1,3゜3a、7−チトラザインデ
ンを添加して作製)及び0.3gのシアンカプラー(C
C−1)と0゜2gの(CC−2)と0.02gの(H
Q−1)とを溶解したD−OPを含有する層。
層6・・・1.0gのゼラチン、0.02gの(AI−
2)、0.032 gの(HQ−1)と0.2gの(U
V−1)とを溶解した0、14gのDOPを含有する層
層719.二酸化ケイ素0.003g及びセラチン0 
、5gを含有する層。
硬膜剤として(H−1)をゼラチン1g当り5mg、(
H−2)をゼラチンig当り10mg添加した。
更に試料101の作製において、ハロゲン化銀乳剤及び
層5の増感色素(S−1)を表−2に示すように代えた
以外は、同様にして試料102〜145を作製した。
以下余白 (A−1) (A−2) (YC−1) C# (UV−1) H (CC−1) (H−1) (:6Htff(ffン (H−2) C(CH2SO2CH=CH2)4 ・NHxCH2C
H2SO3に付加物(SD−1) (AI−1,) (AI−2) (SB−1) (S S) H3 H3 (HQ−1) H 得られた試料について、以下の評価を行った。
(1)塗布液停滞性の評価 層5を塗設するために調整した試料を2分し、一方は直
ちに塗布し、もう一方は40℃に保って5時間保存した
後塗布した。
この2つの試料に光学ウェッジと赤色フィルターを通し
て0.5秒の露光を与え、続いて下記処理工程によって
処理した。
こうして作成した処理済み試料の反射濃度を測定し、特
性曲線を得た。
塗布液停滞性の評価として、直ちに塗布した試料の濃度
1.0を与える露光量における、40℃、5時間保存の
試料の濃度変化ΔD(塗布液停滞性)を読みとった。
(2)残色汚染の評価 各試料を未露光のまま、以下に示す処理工程に従って処
理し、日立分光光度計U −3410型を用い未塗布の
ポリエチレン支持体を対照として、色素に起因する吸収
の面積により色素の残留する量を求めた。
(3)セーフライト性の評価 セーフライト性はIOWの電球を用い、イーストマンコ
グツク社製No。13フィルターを介して1mの距離か
ら試料に5分間露光した後、以下に示す処理工程に従っ
て処理し、シアンのカブリ濃度を測定して求めた。
セーフライト性−露光試料のシアンのカブリ値未露光試
料のシアンのカブリ値 [処理工程] 処理温度 発色現像  35.0±0.3℃ 漂白定着   35.0±0.5℃ 安定化  30〜34℃ 乾   燥      60〜80℃ (発色現像液) 純  水 トリエタノールアミン N、N−ジエチルヒドロキシル アミン 臭化カリウム 時間 45秒 45秒 90秒 60秒 800 ml 0g 5g 0.02g 塩化カリウム             2g亜硫酸カ
リウム           0.3g1−ヒドロキシ
エチリデン−1 1−ジホスホン酸         1.0gポリリン
酸(TPPS)         2.5g3−メチル
−4−アミノ−N−エチル −N−(β−メタンスルホンアミドエチル)アニリン硫
酸塩          5.5、蛍光増白剤(4,4
’−ジアミノスチルベンスルホン酸誘導体)     
     1.0g水を加えて全量を1gとし、水酸化
カリウムでpH10,20に調整する。
(漂白定着液) エチレンジアミンテトラ酢酸第二鉄 アンモニウム2水塩         60gエチレン
ジアミンテトラ酢酸     3gチオ硫酸アンモニウ
ム(70%水溶液)  100ml亜硫酸アンモニウム
(40%水溶液)  27.5ml炭酸カリウム又は氷
酢酸でpH7,1に調整し、水を加えて全量を1gとす
る。
(安定化液) 5−クロロ−2−メチル−4− イソチアゾリン−3−オン     1.0gエチレン
グリコール         1.0g1−ヒドロキシ
エチリデン−1゜ 1−ジホスホン酸          2.0gエチレ
ンジアミンテトラ酢酸     1.0g水酸化アンモ
ニウム(20%水溶液)   3.0g亜硫酸アンモニ
ウム         3.0g蛍光増白剤(4,4’
−ジアミノス チルベンスルホン酸誘導体)      1.5g水を
加えてlitとし、硫酸又は水酸化カリウムでpH7,
’0に調整する。
以下余白 表−2−1 表−2−2 *:比較色素を使用 以下余白 比較色素 S−1 2H5 5Hu 表−2から吠らかなように、本発明の増感色素を用いた
試料は、本発明の効果である残色汚染が少なく、塗布液
停滞性及びセーフライト性に優れていることかわかった
[発明の効果] 本発明に係る一般式[1コて示される増感色素を用いる
ことにより、塗布液停滞性が良好で、残色汚染が少なく
、かつセーフライト性に優れた感光材料を提供すること
ができる。
出願人 コ ニ カ 株 式 会 社

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 支持体上に少なくとも一層のハロゲン化銀乳剤層を含む
    ハロゲン化銀写真感光材料において、前記ハロゲン化銀
    乳剤層の少なくとも一層に、下記一般式[ I ]で示さ
    れる色素の少なくとも一種によって分光増感された実質
    的に塩化銀からなるハロゲン化銀粒子を含むことを特徴
    とするハロゲン化銀写真感光材料。 一般式[ I ] ▲数式、化学式、表等があります▼ [式中、R^1、R^2はアルキル基を表し、少なくと
    も一方はアルコキシ基を有するアルキル基を表す。R^
    3、R^5、R^6、R^7、R^9、R^1^0は水
    素原子、アルキル基、ハロゲン原子、アルコキシ基を表
    し、R^4、R^8は水素原子、ハロゲン原子、アルコ
    キシ基を表す。 また、R^3、R^4、R^5、R^6、R^7、R^
    8、R^9、R^1^0は、R^3とR^4、R^4と
    R^5、R^5とR^6、R^7とR^8、R^8とR
    ^9、R^9とR^1^0とで協同して環を形成するも
    のであってもよい。 Zは5員又は6員の炭素環を形成するのに必要な非金属
    原子群を表す。 Xは酸アニオンを表す。]
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05297501A (ja) * 1992-04-23 1993-11-12 Fuji Photo Film Co Ltd ハロゲン化銀感光材料

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JPH05297501A (ja) * 1992-04-23 1993-11-12 Fuji Photo Film Co Ltd ハロゲン化銀感光材料

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