JPH0314471Y2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0314471Y2 JPH0314471Y2 JP1986064938U JP6493886U JPH0314471Y2 JP H0314471 Y2 JPH0314471 Y2 JP H0314471Y2 JP 1986064938 U JP1986064938 U JP 1986064938U JP 6493886 U JP6493886 U JP 6493886U JP H0314471 Y2 JPH0314471 Y2 JP H0314471Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- chain
- chain guide
- bicycle
- guide
- gear
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B62—LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
- B62M—RIDER PROPULSION OF WHEELED VEHICLES OR SLEDGES; POWERED PROPULSION OF SLEDGES OR SINGLE-TRACK CYCLES; TRANSMISSIONS SPECIALLY ADAPTED FOR SUCH VEHICLES
- B62M9/00—Transmissions characterised by use of an endless chain, belt, or the like
- B62M9/04—Transmissions characterised by use of an endless chain, belt, or the like of changeable ratio
- B62M9/06—Transmissions characterised by use of an endless chain, belt, or the like of changeable ratio using a single chain, belt, or the like
- B62M9/10—Transmissions characterised by use of an endless chain, belt, or the like of changeable ratio using a single chain, belt, or the like involving different-sized wheels, e.g. rear sprocket chain wheels selectively engaged by the chain, belt, or the like
- B62M9/12—Transmissions characterised by use of an endless chain, belt, or the like of changeable ratio using a single chain, belt, or the like involving different-sized wheels, e.g. rear sprocket chain wheels selectively engaged by the chain, belt, or the like the chain, belt, or the like being laterally shiftable, e.g. using a rear derailleur
- B62M9/131—Front derailleurs
- B62M9/136—Chain guides; Mounting thereof
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Transportation (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Transmissions By Endless Flexible Members (AREA)
- Devices For Conveying Motion By Means Of Endless Flexible Members (AREA)
- Transmission Devices (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
この考案は自転車用フロントデイレーラ、詳し
くは固定部材と、内ガイドプレート及び外ガイド
プレートをもつたチエンガイドと、このチエンガ
イドを枢支軸を介して前記固定部材に支持するリ
ンク部材とから成るリンク機構を備え、このリン
ク機構の変形で前記チエンガイドをフロントギヤ
の軸方向に移動させるごとくしたフロントデイレ
ーラーに関する。
くは固定部材と、内ガイドプレート及び外ガイド
プレートをもつたチエンガイドと、このチエンガ
イドを枢支軸を介して前記固定部材に支持するリ
ンク部材とから成るリンク機構を備え、このリン
ク機構の変形で前記チエンガイドをフロントギヤ
の軸方向に移動させるごとくしたフロントデイレ
ーラーに関する。
(従来の技術)
従来この種自転車用フロントデイレーラーとし
て、例えば実公昭43−19064号公報記載のものが
知られており、この公報記載のフロントデイレー
ラーは、自転車フレームに固定される固定部材
に、自転車進行方向後部側が斜め下方に向けて傾
斜される取付片を設け、該取付片の前後位置に平
行な2本のリンク部材を、それぞれ前後方向に傾
斜する枢支軸を介して揺動可能に支持すると共
に、前記各リンク部材の先端にチエンガイドの各
ガイトプレートから延びる延出壁を前記枢支軸と
平行な枢支軸を介して枢着し、前記各枢支軸の軸
心を、前記各ガイドプレート間の中心線に対し自
転車に装着したときの自転車の前後方向後方から
前方に向つて前記チエンガイドから離れる方向に
傾斜させ、かつ自転車の前後方向後方から前方に
向つて自転車の上下方向下方に傾斜させている。
て、例えば実公昭43−19064号公報記載のものが
知られており、この公報記載のフロントデイレー
ラーは、自転車フレームに固定される固定部材
に、自転車進行方向後部側が斜め下方に向けて傾
斜される取付片を設け、該取付片の前後位置に平
行な2本のリンク部材を、それぞれ前後方向に傾
斜する枢支軸を介して揺動可能に支持すると共
に、前記各リンク部材の先端にチエンガイドの各
ガイトプレートから延びる延出壁を前記枢支軸と
平行な枢支軸を介して枢着し、前記各枢支軸の軸
心を、前記各ガイドプレート間の中心線に対し自
転車に装着したときの自転車の前後方向後方から
前方に向つて前記チエンガイドから離れる方向に
傾斜させ、かつ自転車の前後方向後方から前方に
向つて自転車の上下方向下方に傾斜させている。
斯くして前記フロントデイレーラーにより多段
フロントギヤの一つのギヤにチエンを掛換えると
き、前記チエンガイドは、前記チエンの移動に沿
つて斜め前方に移動するから、このチエンガイド
のチエンとの接触抵抗が少なく、変速性を高める
ことができるのである。
フロントギヤの一つのギヤにチエンを掛換えると
き、前記チエンガイドは、前記チエンの移動に沿
つて斜め前方に移動するから、このチエンガイド
のチエンとの接触抵抗が少なく、変速性を高める
ことができるのである。
(考案が解決しようとする問題点)
ところで、前記チエンガイドでチエンを多段フ
ロントギヤの軸方向に移動させて、該フロントギ
ヤの一つのギヤに前記チエンを迅速に掛換えるた
めには、操作ワイヤの操作ストローク量に対し前
記チエンガイドを所定ストローク量にわたつて前
記軸方向に移動させる必要があり、また操作ワイ
ヤの操作ストローク量に対し前記チエンガイドを
前後方向に移動させて、変速性を高めるために必
要とする前後方向移動量も、予め決まつているの
であるが、前記従来のフロントデイレーラーは、
小径側ギヤから大径側ギヤへのチエン掛換時、前
記チエンガイドは、平面から見て、自転車の前後
方向後方側から、前記フロントギヤの軸方向外方
に向い、かつ自転車の前後方向前方に向つて湾曲
する円弧に沿つて移動、換言すると前記フロント
ギヤの軸方向に対し円弧運動することになる。
ロントギヤの軸方向に移動させて、該フロントギ
ヤの一つのギヤに前記チエンを迅速に掛換えるた
めには、操作ワイヤの操作ストローク量に対し前
記チエンガイドを所定ストローク量にわたつて前
記軸方向に移動させる必要があり、また操作ワイ
ヤの操作ストローク量に対し前記チエンガイドを
前後方向に移動させて、変速性を高めるために必
要とする前後方向移動量も、予め決まつているの
であるが、前記従来のフロントデイレーラーは、
小径側ギヤから大径側ギヤへのチエン掛換時、前
記チエンガイドは、平面から見て、自転車の前後
方向後方側から、前記フロントギヤの軸方向外方
に向い、かつ自転車の前後方向前方に向つて湾曲
する円弧に沿つて移動、換言すると前記フロント
ギヤの軸方向に対し円弧運動することになる。
所が、フロントギヤの自転車フレームに対する
取付位置が一定でないため、前記フロントデイレ
ーラーを前記フレームに取付ける場合、前記フロ
ントギヤ取付位置が変われば、前記チエンガイド
の軸方向移動量に対する前後方向移動量が大きく
変わることになるのである。
取付位置が一定でないため、前記フロントデイレ
ーラーを前記フレームに取付ける場合、前記フロ
ントギヤ取付位置が変われば、前記チエンガイド
の軸方向移動量に対する前後方向移動量が大きく
変わることになるのである。
従つて、例えば所定の軸方向移動量を確保する
ように取付けると、前後方向の移動量が小となつ
て、変速性を良好にする目的を達成できなくなる
のであり、また該チエンガイドによる変速性を高
めるべく、所定の前後方向移動量を確保するよう
に取付けると、軸方向移動量が不足し、変速操作
性が悪くなるのであり、何れにしても、変速性
と、変速操作性との一方しか良くならないので、
チエンの掛換えに遅れが生じ、それだけチエンを
掛換えてのペダリングを早く行うことができなく
なり、特に競技用自転車に適用した場合に不利と
なると言う問題があつたのである。
ように取付けると、前後方向の移動量が小となつ
て、変速性を良好にする目的を達成できなくなる
のであり、また該チエンガイドによる変速性を高
めるべく、所定の前後方向移動量を確保するよう
に取付けると、軸方向移動量が不足し、変速操作
性が悪くなるのであり、何れにしても、変速性
と、変速操作性との一方しか良くならないので、
チエンの掛換えに遅れが生じ、それだけチエンを
掛換えてのペダリングを早く行うことができなく
なり、特に競技用自転車に適用した場合に不利と
なると言う問題があつたのである。
本考案は以上のごとき問題に鑑みて考案したも
ので、その目的は、前記チエンガイドをチエンの
移動に沿つて前方に移動させることができなが
ら、しかも所定の軸方向移動量を確保できて変速
操作性を高めることができると共に、所定の前後
方向移動量を確保できて変速性を高めることがで
きるようにするものである。
ので、その目的は、前記チエンガイドをチエンの
移動に沿つて前方に移動させることができなが
ら、しかも所定の軸方向移動量を確保できて変速
操作性を高めることができると共に、所定の前後
方向移動量を確保できて変速性を高めることがで
きるようにするものである。
(問題点を解決するための手段)
本考案の自転車用フロントデイレーラーは、図
面に示すごとく構成したもので、固定部材1と、
内ガイドプレート21及び外ガイドプレート22
をもつたチエンガイド2と、このチエンガイド2
を枢支軸4を介して前記固定部材1に支持するリ
ンク部材3とから成るリンク機構を備え、このリ
ンク機構の変形で前記チエンガイド2をフロント
ギヤの軸方向に移動させるごとくしたフロントデ
イレーラーにおいて、前記枢支軸4の軸心を、前
記各ガイトプレート間の中心線Xに対し、自転車
に装着したときの自転車前後方向後方から前方に
向かつて前記チエンガイド2から離れる方向に30
〜60゜傾斜させたことを特徴とするものである。
面に示すごとく構成したもので、固定部材1と、
内ガイドプレート21及び外ガイドプレート22
をもつたチエンガイド2と、このチエンガイド2
を枢支軸4を介して前記固定部材1に支持するリ
ンク部材3とから成るリンク機構を備え、このリ
ンク機構の変形で前記チエンガイド2をフロント
ギヤの軸方向に移動させるごとくしたフロントデ
イレーラーにおいて、前記枢支軸4の軸心を、前
記各ガイトプレート間の中心線Xに対し、自転車
に装着したときの自転車前後方向後方から前方に
向かつて前記チエンガイド2から離れる方向に30
〜60゜傾斜させたことを特徴とするものである。
(作用)
しかして以上の構成とすることにより、前記チ
エンガイド2によるチエンの掛換え時、このチエ
ンガイド2は、平面から見てフロントギヤの軸方
向に対し斜め前方に直線移動することになるた
め、このチエンガイド2を、変速性を高める上で
必要な移動量に亘つて前後方向に移動させること
ができながら、フロントギヤの軸方向に必要な移
動量だけ軸方向に移動させることができるのであ
る。
エンガイド2によるチエンの掛換え時、このチエ
ンガイド2は、平面から見てフロントギヤの軸方
向に対し斜め前方に直線移動することになるた
め、このチエンガイド2を、変速性を高める上で
必要な移動量に亘つて前後方向に移動させること
ができながら、フロントギヤの軸方向に必要な移
動量だけ軸方向に移動させることができるのであ
る。
(実施例)
以下本考案にかかる自転車用フロントデイレー
ラーを図面の実施例によつて説明する。
ラーを図面の実施例によつて説明する。
第2図及び第3図に示すフロントデイレーラー
は、自転車のシートフレームFに取付バンド1a
を介して固定される固定部材1と、内ガイドプレ
ート21及び外ガイドプレート22をもつたチエ
ンガイド2と、一対の第1及び第2リンクプレー
ト31,32から成るリンク部材3とを備え、該
リンク部材3を前記固定部材1及びチエンガイド
2に枢支軸4を介して連結することにより、前記
固定部材1とチエンガイド2とリンク部材3とで
リンク機構Aを形成している。
は、自転車のシートフレームFに取付バンド1a
を介して固定される固定部材1と、内ガイドプレ
ート21及び外ガイドプレート22をもつたチエ
ンガイド2と、一対の第1及び第2リンクプレー
ト31,32から成るリンク部材3とを備え、該
リンク部材3を前記固定部材1及びチエンガイド
2に枢支軸4を介して連結することにより、前記
固定部材1とチエンガイド2とリンク部材3とで
リンク機構Aを形成している。
また前記リンク機構Aを形成する前記リンク部
材3の第1リンクプレート31には、上方に向け
て延びる操作腕33を一体に設け、該操作腕33
を自転車フレームの前側部分に取付けた操作レバ
ーに操作ワイヤを介して連動連結し、このレバー
操作で前記操作腕33を揺動させることにより、
前記各リンクプレート31,32を平行移動させ
て、前記チエンガイド2を前記フレームFの下部
位置に設けた多段フロントギヤGの軸方向に移動
させるごとくしている。
材3の第1リンクプレート31には、上方に向け
て延びる操作腕33を一体に設け、該操作腕33
を自転車フレームの前側部分に取付けた操作レバ
ーに操作ワイヤを介して連動連結し、このレバー
操作で前記操作腕33を揺動させることにより、
前記各リンクプレート31,32を平行移動させ
て、前記チエンガイド2を前記フレームFの下部
位置に設けた多段フロントギヤGの軸方向に移動
させるごとくしている。
前記多段フロントギヤGは、外部側に大径ギヤ
G−1を、内部側に小径ギヤG−2を備え、前記
チエンガイド2の移動でチエンCを前記各ギヤG
−1,G−2に掛換えることにより変速するごと
くしている。
G−1を、内部側に小径ギヤG−2を備え、前記
チエンガイド2の移動でチエンCを前記各ギヤG
−1,G−2に掛換えることにより変速するごと
くしている。
また図の実施例においては、前記枢支軸4とし
て、4本の枢支ピン4a,4b,4c,4dを用
い、この内2本のピン4a,4bで前記リンク部
材3を形成する各リンクプレート31,32の上
部を前記固定部材1に支持し、かつ他方2本のピ
ン4c,4dで前記各リンクプレート31,32
の下端部を、前記チエンガイド2の内ガイドプレ
ート21から延びる1対の支持壁23,24に支
持させることにより、前記各ピン4a,4b,4
c,4dを中心に前記各リンクプレート31,3
2を平行移動させるごとくしている。
て、4本の枢支ピン4a,4b,4c,4dを用
い、この内2本のピン4a,4bで前記リンク部
材3を形成する各リンクプレート31,32の上
部を前記固定部材1に支持し、かつ他方2本のピ
ン4c,4dで前記各リンクプレート31,32
の下端部を、前記チエンガイド2の内ガイドプレ
ート21から延びる1対の支持壁23,24に支
持させることにより、前記各ピン4a,4b,4
c,4dを中心に前記各リンクプレート31,3
2を平行移動させるごとくしている。
しかして以上のごとき自転車用フロントデイレ
ーラーにおいて、第1図に詳しく示すごとく、前
記各ピン4a,4b,4c,4dつまり前記枢支
軸4の軸心を、前記チエンガイド2を構成する各
ガイトプレート21,22間の中心線Xに対し、
自転車の前後方向後方側から前方に向かつて前記
チエンガイド2から離れる内部方向に、所定角度
(θ)だけ傾斜させるのであり、この傾斜角度
(θ)を30〜60゜の範囲に設定したのである。
ーラーにおいて、第1図に詳しく示すごとく、前
記各ピン4a,4b,4c,4dつまり前記枢支
軸4の軸心を、前記チエンガイド2を構成する各
ガイトプレート21,22間の中心線Xに対し、
自転車の前後方向後方側から前方に向かつて前記
チエンガイド2から離れる内部方向に、所定角度
(θ)だけ傾斜させるのであり、この傾斜角度
(θ)を30〜60゜の範囲に設定したのである。
斯くすることにより前記チエンガイド2を前記
フロントギヤGの軸方向に移動させて、前記チエ
ンCを前記フロントギヤGの大径ギヤG−1と小
径ギヤG−2との間で掛換えるとき、前記チエン
ガイド2を平面から見てフロントギヤの軸方向に
対し斜め前方に直線移動させる方向、つまり同図
の矢印イで示す前後斜め方向に変位させながら軸
方向に移動させるごとくなすのである。
フロントギヤGの軸方向に移動させて、前記チエ
ンCを前記フロントギヤGの大径ギヤG−1と小
径ギヤG−2との間で掛換えるとき、前記チエン
ガイド2を平面から見てフロントギヤの軸方向に
対し斜め前方に直線移動させる方向、つまり同図
の矢印イで示す前後斜め方向に変位させながら軸
方向に移動させるごとくなすのである。
次に前記チエンガイド2を支持する枢支軸4
を、前記各ガイトプレート21,22の中心線X
に対し、所定角度(θ)つまり30〜60゜の範囲に
わたつて傾斜させる理由について説明する。
を、前記各ガイトプレート21,22の中心線X
に対し、所定角度(θ)つまり30〜60゜の範囲に
わたつて傾斜させる理由について説明する。
先ず前記チエンギヤGの各ギヤG−1,G−2
間において、前記チエンCを迅速に掛換えるため
には、前記チエンガイド2の軸方向移動量を7〜
8mmとする必要があり、また前記チエンガイド2
により前記各ギヤG−1,G−2に前記チエンC
を円滑に掛換えて、変速性を高めるためには、前
記チエンガイド2の前後方向への移動量を最低4
mmとする必要があるのであるが、前記チエンガイ
ド2の枢支軸4を前記30〜60゜の範囲にわたつて
傾斜させることにより、前述した各条件を満足さ
せ得るのであり、斯くすることによつて始めて、
前記チエンCを前記各ギヤG−1,G−2に迅速
に掛換えることができ、また前記チエンガイド2
による変速性を高めることができるのである。
間において、前記チエンCを迅速に掛換えるため
には、前記チエンガイド2の軸方向移動量を7〜
8mmとする必要があり、また前記チエンガイド2
により前記各ギヤG−1,G−2に前記チエンC
を円滑に掛換えて、変速性を高めるためには、前
記チエンガイド2の前後方向への移動量を最低4
mmとする必要があるのであるが、前記チエンガイ
ド2の枢支軸4を前記30〜60゜の範囲にわたつて
傾斜させることにより、前述した各条件を満足さ
せ得るのであり、斯くすることによつて始めて、
前記チエンCを前記各ギヤG−1,G−2に迅速
に掛換えることができ、また前記チエンガイド2
による変速性を高めることができるのである。
尚、前記枢支軸4の傾斜角度(θ)を、30゜以
下とする場合には、前記チエンガイド2に連結さ
れる前記ワイヤの操作ストローク量に対し、前記
チエンガイド2の前後方向移動量が前述した最低
必要量4mmより小となるため、変速性を高めると
言う目的を達成できないのである。また前記傾斜
角度(θ)を60゜以上とする場合には、前記ワイ
ヤの操作ストローク量に対し、前記チエンガイド
2の前後方向への移動量が必要以上に大となり、
これに伴い前記チエンガイド2の軸方向への移動
量が、前述した必要ストローク量7mm以下とな
り、必要ストローク量を確保するためには、前記
ワイヤの操作ストローク量を大とする必要があつ
て、変速操作性が悪くなると言う新たな問題が生
じるのである。
下とする場合には、前記チエンガイド2に連結さ
れる前記ワイヤの操作ストローク量に対し、前記
チエンガイド2の前後方向移動量が前述した最低
必要量4mmより小となるため、変速性を高めると
言う目的を達成できないのである。また前記傾斜
角度(θ)を60゜以上とする場合には、前記ワイ
ヤの操作ストローク量に対し、前記チエンガイド
2の前後方向への移動量が必要以上に大となり、
これに伴い前記チエンガイド2の軸方向への移動
量が、前述した必要ストローク量7mm以下とな
り、必要ストローク量を確保するためには、前記
ワイヤの操作ストローク量を大とする必要があつ
て、変速操作性が悪くなると言う新たな問題が生
じるのである。
以上のことから前記チエンガイド2を支持する
前記枢支軸4の傾斜角度(θ)を、30゜〜60゜の範
囲に設定したのであるが、好ましくは第1図に示
したごとく、前記傾斜角度(θ)を45゜に設定す
るのであり、斯く設定する場合には、前記チエン
ガイド2の前後方向移動量を8mmとなし、かつ軸
方向移動量を8mmとなして、最適な状態で前記チ
エンガイド2による変速が可能となる。
前記枢支軸4の傾斜角度(θ)を、30゜〜60゜の範
囲に設定したのであるが、好ましくは第1図に示
したごとく、前記傾斜角度(θ)を45゜に設定す
るのであり、斯く設定する場合には、前記チエン
ガイド2の前後方向移動量を8mmとなし、かつ軸
方向移動量を8mmとなして、最適な状態で前記チ
エンガイド2による変速が可能となる。
また以上説明したごとく前記チエンガイド2の
枢支軸4を、前述した中心線Xに対し所定の傾斜
角度(θ)に傾斜させることにより、前記チエン
ガイド2による前記チエンCの掛換え時に、この
チエンガイド2が平面から見てフロントギヤの軸
方向に対し斜め前方に直線移動されるのであり、
即ち、第1図の矢印イ方向に前後方向に移動され
るのであり、従つて前記チエンガイド2と前記チ
エンCとの接触抵抗が小となつて、変速性が高め
られると共に、変速操作に必要な操作力を小さく
できることになる。
枢支軸4を、前述した中心線Xに対し所定の傾斜
角度(θ)に傾斜させることにより、前記チエン
ガイド2による前記チエンCの掛換え時に、この
チエンガイド2が平面から見てフロントギヤの軸
方向に対し斜め前方に直線移動されるのであり、
即ち、第1図の矢印イ方向に前後方向に移動され
るのであり、従つて前記チエンガイド2と前記チ
エンCとの接触抵抗が小となつて、変速性が高め
られると共に、変速操作に必要な操作力を小さく
できることになる。
更に前記枢支軸4を前記中心線Xに対し所定の
傾斜角度(θ)に傾斜させる場合には、前記チエ
ンガイド2で前記チエンCを前記小径側ギヤG−
2から大径側ギヤG−1に掛換えるとき、前記チ
エンガイド2により前記チエンCが前記中心線X
に対し斜め前方に押圧されるため、前記チエンガ
イド2を構成する外ガイドプレート22の前端縁
に、大径側ギヤG−1へのチエン掛換時前記大径
側ギヤG−1に対し軸方向外方に膨出するチエン
を抑制する抑制部を設けなくともよいから、換言
すると外ガイドプレート22の前端縁が、軸方向
の移動と同時に前進して前記チエンを抑制できる
から、前記外ガイドプレート22の長さを短かく
できるのである。
傾斜角度(θ)に傾斜させる場合には、前記チエ
ンガイド2で前記チエンCを前記小径側ギヤG−
2から大径側ギヤG−1に掛換えるとき、前記チ
エンガイド2により前記チエンCが前記中心線X
に対し斜め前方に押圧されるため、前記チエンガ
イド2を構成する外ガイドプレート22の前端縁
に、大径側ギヤG−1へのチエン掛換時前記大径
側ギヤG−1に対し軸方向外方に膨出するチエン
を抑制する抑制部を設けなくともよいから、換言
すると外ガイドプレート22の前端縁が、軸方向
の移動と同時に前進して前記チエンを抑制できる
から、前記外ガイドプレート22の長さを短かく
できるのである。
換言すれば前記チエンCの脱落を招くことな
く、前記外ガイドプレート22を短く形成でき、
前記チエンガイド2の前記チエンCとの接触抵抗
を小となし得て、変速性をさらに高め得るのであ
る。
く、前記外ガイドプレート22を短く形成でき、
前記チエンガイド2の前記チエンCとの接触抵抗
を小となし得て、変速性をさらに高め得るのであ
る。
また前記チエンガイド2で前記チエンCを前記
大径側ギヤG−1から小径側ギヤG−2に掛換え
るとき、前記チエンガイド2が前記中心線Xに対
し斜め後方に移動されるため、前記枢支軸4を前
記中心線Xに対し平行とした従来のものに比べ、
外ガイドプレート22でチエンを小径側ギヤG−
2方向に押す位置も後方に変位して、前記チエン
を撓ませ易くなるため、小さな力でチエンをフロ
ントギヤの軸方向内方に移動させることができ、
変速性を高めることができるのであり、又、枢支
軸4を前記中心線Xに対し平行とした従来のもの
に比べ前記チエンガイド2の後端縁を下方側に下
げることが可能となつて、それだけ大きなギヤキ
ヤパシテイに対応できるのである。
大径側ギヤG−1から小径側ギヤG−2に掛換え
るとき、前記チエンガイド2が前記中心線Xに対
し斜め後方に移動されるため、前記枢支軸4を前
記中心線Xに対し平行とした従来のものに比べ、
外ガイドプレート22でチエンを小径側ギヤG−
2方向に押す位置も後方に変位して、前記チエン
を撓ませ易くなるため、小さな力でチエンをフロ
ントギヤの軸方向内方に移動させることができ、
変速性を高めることができるのであり、又、枢支
軸4を前記中心線Xに対し平行とした従来のもの
に比べ前記チエンガイド2の後端縁を下方側に下
げることが可能となつて、それだけ大きなギヤキ
ヤパシテイに対応できるのである。
(考案の効果)
以上説明したごとく本考案の自転車用フロント
デイレーラーでは、前記チエンガイド2を支持す
る前記枢支軸4の軸心を、前記チエンガイド2を
構成する各ガイトプレート間の中心線Xに対し、
自転車に装着したときの自転車前後方向後方から
前方に向かつて前記チエンガイド2から離れる方
向に30〜60゜傾斜させて、前記チエンガイド2を、
平面から見てフロントギヤの軸方向に対し斜め方
向に向かつて直線移動させるようにしたから、操
作ワイヤの操作ストローク量に対し、チエンガイ
ド2の前後方向移動量を、変速性を高める上で必
要な所定の移動量にすることができながら、しか
も、前記操作ストローク量に対するチエンガイド
2の軸方向移動量を、チエンを掛換える上で必要
な所定の移動量にすることができるのである。つ
まり、変速性と、変速操作性との両方を良くする
ことができて、迅速にチエンを掛換えることがで
きるのであるから、それだけチエンを掛換えての
ペダリングを早く行うことができることになり、
特に競技用自転車に適用した場合に効果的であ
る。
デイレーラーでは、前記チエンガイド2を支持す
る前記枢支軸4の軸心を、前記チエンガイド2を
構成する各ガイトプレート間の中心線Xに対し、
自転車に装着したときの自転車前後方向後方から
前方に向かつて前記チエンガイド2から離れる方
向に30〜60゜傾斜させて、前記チエンガイド2を、
平面から見てフロントギヤの軸方向に対し斜め方
向に向かつて直線移動させるようにしたから、操
作ワイヤの操作ストローク量に対し、チエンガイ
ド2の前後方向移動量を、変速性を高める上で必
要な所定の移動量にすることができながら、しか
も、前記操作ストローク量に対するチエンガイド
2の軸方向移動量を、チエンを掛換える上で必要
な所定の移動量にすることができるのである。つ
まり、変速性と、変速操作性との両方を良くする
ことができて、迅速にチエンを掛換えることがで
きるのであるから、それだけチエンを掛換えての
ペダリングを早く行うことができることになり、
特に競技用自転車に適用した場合に効果的であ
る。
第1図は本考案にかかる自転車用フロントデイ
レーラーの要部を示す平面図、第2図は同フロン
トデイレーラーの側面図、第3図はその平面図で
ある。 1……固定部材、2……チエンガイド、21…
…内ガイドプレート、22……外ガイドプレー
ト、3……リンク部材、4……枢支軸、A……リ
ンク機構、G……フロントギヤ、X……各ガイト
プレート間の中心線。
レーラーの要部を示す平面図、第2図は同フロン
トデイレーラーの側面図、第3図はその平面図で
ある。 1……固定部材、2……チエンガイド、21…
…内ガイドプレート、22……外ガイドプレー
ト、3……リンク部材、4……枢支軸、A……リ
ンク機構、G……フロントギヤ、X……各ガイト
プレート間の中心線。
Claims (1)
- 固定部材1と、内ガイドプレート21及び外ガ
イドプレート22をもつたチエンガイド2と、こ
のチエンガイド2を枢支軸4を介して前記固定部
材1に支持するリンク部材3とから成るリンク機
構を備え、このリンク機構の変形で前記チエンガ
イド2をフロントギヤの軸方向に移動させるごと
くしたフロントデイレーラーであつて、前記枢支
軸4の軸心を、前記各ガイトプレート間の中心線
Xに対し、自転車に装着したときの自転車前後方
向後方から前方に向かつて前記チエンガイド2か
ら離れる方向に30〜60゜傾斜させたことを特徴と
する自転車用フロントデイレーラー。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986064938U JPH0314471Y2 (ja) | 1986-04-28 | 1986-04-28 | |
US07/041,524 US4781657A (en) | 1986-04-28 | 1987-04-23 | Front derailleur for a bicycle |
FR878705924A FR2597947B1 (fr) | 1986-04-28 | 1987-04-27 | Derailleur avant pour une bicyclette |
DE19873714169 DE3714169A1 (de) | 1986-04-28 | 1987-04-28 | Vorderer umwerfer fuer ein fahrrad |
IT8720298A IT1204986B (it) | 1986-04-28 | 1987-04-28 | Deragliatore anteriore per bicicletta |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986064938U JPH0314471Y2 (ja) | 1986-04-28 | 1986-04-28 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62176098U JPS62176098U (ja) | 1987-11-09 |
JPH0314471Y2 true JPH0314471Y2 (ja) | 1991-03-29 |
Family
ID=13272473
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1986064938U Expired JPH0314471Y2 (ja) | 1986-04-28 | 1986-04-28 |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US4781657A (ja) |
JP (1) | JPH0314471Y2 (ja) |
DE (1) | DE3714169A1 (ja) |
FR (1) | FR2597947B1 (ja) |
IT (1) | IT1204986B (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5779581A (en) * | 1996-06-19 | 1998-07-14 | Shimano, Inc. | Top pull front derailleur |
US20080167148A1 (en) * | 2007-01-09 | 2008-07-10 | Shimano (Singapore) Pte., Ltd. | Bicycle front derailleur |
US8678962B2 (en) * | 2010-12-15 | 2014-03-25 | Sram, Llc | Bicycle derailleur and method |
US9284017B2 (en) * | 2010-12-15 | 2016-03-15 | Sram, Llc | Bicycle derailleur and method |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4319064Y1 (ja) * | 1965-04-12 | 1968-08-08 | ||
JPS5632391U (ja) * | 1979-08-22 | 1981-03-30 | ||
JPS579195U (ja) * | 1980-06-16 | 1982-01-18 | ||
JPS59145677A (ja) * | 1982-09-15 | 1984-08-21 | ユ−レ・エ・セ・フイス | 自転車用ペダルクランク・デレイラ |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR885077A (fr) * | 1941-03-14 | 1943-09-03 | Dérailleur à grand effet pour changements de vitesses par chaîne et pignons étagés pour bicyclettes, tandems ou similaires | |
JPS62166190U (ja) * | 1986-04-11 | 1987-10-22 | ||
JPH0829743B2 (ja) * | 1986-04-11 | 1996-03-27 | 島野工業株式会社 | 自転車用フロントデイレ−ラ− |
-
1986
- 1986-04-28 JP JP1986064938U patent/JPH0314471Y2/ja not_active Expired
-
1987
- 1987-04-23 US US07/041,524 patent/US4781657A/en not_active Expired - Lifetime
- 1987-04-27 FR FR878705924A patent/FR2597947B1/fr not_active Expired - Lifetime
- 1987-04-28 DE DE19873714169 patent/DE3714169A1/de active Granted
- 1987-04-28 IT IT8720298A patent/IT1204986B/it active
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4319064Y1 (ja) * | 1965-04-12 | 1968-08-08 | ||
JPS5632391U (ja) * | 1979-08-22 | 1981-03-30 | ||
JPS579195U (ja) * | 1980-06-16 | 1982-01-18 | ||
JPS59145677A (ja) * | 1982-09-15 | 1984-08-21 | ユ−レ・エ・セ・フイス | 自転車用ペダルクランク・デレイラ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
FR2597947A1 (fr) | 1987-10-30 |
FR2597947B1 (fr) | 1992-09-04 |
IT1204986B (it) | 1989-03-10 |
IT8720298A0 (it) | 1987-04-28 |
JPS62176098U (ja) | 1987-11-09 |
DE3714169A1 (de) | 1987-11-05 |
US4781657A (en) | 1988-11-01 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4194409A (en) | Front derailleur for a bicycle provided with a swingingly movable chain guide | |
EP1547914B1 (en) | Bicycle front derailleur assembly | |
EP2353989A1 (en) | Bicycle structure | |
JPH0314471Y2 (ja) | ||
JPH0155154B2 (ja) | ||
JPH0829743B2 (ja) | 自転車用フロントデイレ−ラ− | |
EP0428085B1 (en) | Front derailleur | |
JPH0344956B2 (ja) | ||
JP4340480B2 (ja) | トーションビーム式サスペンション | |
JP3182697B2 (ja) | 自動二輪車用フレーム | |
JPH0725378A (ja) | 自転車用ディレーラ | |
JPH08328679A (ja) | 操作レバー装置 | |
JPH0224399Y2 (ja) | ||
KR830000965Y1 (ko) | 자전거용 프런트 디레일러 | |
JPH0568797U (ja) | 自転車用リヤディレーラ | |
JPH0315438Y2 (ja) | ||
JP3403879B2 (ja) | 自動2輪車のリヤスイングアーム | |
JPH0330233Y2 (ja) | ||
JPH0143993Y2 (ja) | ||
EP4281357A1 (en) | A gearshift mechanism for a saddle-type motor vehicle | |
JPH0143995Y2 (ja) | ||
JP4374643B2 (ja) | 車両のブレーキ倍力装置の配設構造 | |
JPH0518194Y2 (ja) | ||
JP3747762B2 (ja) | トーションビーム式サスペンション | |
JPS607990Y2 (ja) | オ−トバイ用リヤ−サスペンシヨン |