JPH0288458A - 磁気ヘッド用磁器組成物 - Google Patents
磁気ヘッド用磁器組成物Info
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- JPH0288458A JPH0288458A JP63240246A JP24024688A JPH0288458A JP H0288458 A JPH0288458 A JP H0288458A JP 63240246 A JP63240246 A JP 63240246A JP 24024688 A JP24024688 A JP 24024688A JP H0288458 A JPH0288458 A JP H0288458A
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Landscapes
- Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
- Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明はコンピューター外部記憶装置に用いられる磁気
ヘッドスライダ−用磁器組成物に関するものである。更
に詳細には本発明は特にハードディスク装置用コンポジ
ットヘッドのスライダー(以下コンポジットヘッドスラ
イダ−という)材として有用で、またフロッピーディス
ク装置用磁気ヘッドのスライダー材としても使用可能な
磁器組成物に関するものである。
ヘッドスライダ−用磁器組成物に関するものである。更
に詳細には本発明は特にハードディスク装置用コンポジ
ットヘッドのスライダー(以下コンポジットヘッドスラ
イダ−という)材として有用で、またフロッピーディス
ク装置用磁気ヘッドのスライダー材としても使用可能な
磁器組成物に関するものである。
(従来の技術)
ハードディスク装置は年々著しく記録密度が高くなって
来ており、その為磁気ヘッドのトラック巾も狭いものが
要求されている。コンポジットヘッドはその構造上、従
来から使用されてきたモノリシックヘッドよりも狭いト
ラック巾のヘッドが使用可能で、それにより高密度記録
を行うことができる。しかしながらコンポジットヘッド
用のスライダー材として十分に満足すべき性質を具えた
Ti02−Can系磁器組成物はまだ知られていない。
来ており、その為磁気ヘッドのトラック巾も狭いものが
要求されている。コンポジットヘッドはその構造上、従
来から使用されてきたモノリシックヘッドよりも狭いト
ラック巾のヘッドが使用可能で、それにより高密度記録
を行うことができる。しかしながらコンポジットヘッド
用のスライダー材として十分に満足すべき性質を具えた
Ti02−Can系磁器組成物はまだ知られていない。
コンポジットヘッド用のスライダー材に要求される性質
の中で特に重要な性質は耐メディア性、加工性および熱
膨張係数である。コンポジットヘッドの耐メディア性が
良くない状態とは、(1)ヘッドがメディアを傷つける
、 (2)ヘッドの表面がメディアの表面との摺動で凹凸の
変化を生じ、空気抵抗が変り、浮上量が変化する、 (3)ヘッドの一部が脱落、またはメディア摩耗粉を発
生する、 というような場合である。
の中で特に重要な性質は耐メディア性、加工性および熱
膨張係数である。コンポジットヘッドの耐メディア性が
良くない状態とは、(1)ヘッドがメディアを傷つける
、 (2)ヘッドの表面がメディアの表面との摺動で凹凸の
変化を生じ、空気抵抗が変り、浮上量が変化する、 (3)ヘッドの一部が脱落、またはメディア摩耗粉を発
生する、 というような場合である。
上記の(1)〜(3)を原因として、
(i)スライダーがメディアを傷つけ、磁性欠陥を生じ
、そこでノイズを発生する、 (11)浮上量が変化し、設計値よりも大きくなった場
合、メディアに低周波信号IFを記録後高周波信号2F
を重ねて記録したときに、高周波信号の方が損失が大き
いため残留ノイズとなる、(iii )スライダーがメ
ディアを傷つけた結果生じた磁性欠陥部が大きいと、そ
の部分の信号が欠落した形となり、信号エラーとなる、 (iv)スライダ一部の一部脱落か、メディア摩耗粉が
ヘッドメデイア間に侵入しヘッド面に固着するとヘッド
クラッシニとなる、 というような問題を生ずる。
、そこでノイズを発生する、 (11)浮上量が変化し、設計値よりも大きくなった場
合、メディアに低周波信号IFを記録後高周波信号2F
を重ねて記録したときに、高周波信号の方が損失が大き
いため残留ノイズとなる、(iii )スライダーがメ
ディアを傷つけた結果生じた磁性欠陥部が大きいと、そ
の部分の信号が欠落した形となり、信号エラーとなる、 (iv)スライダ一部の一部脱落か、メディア摩耗粉が
ヘッドメデイア間に侵入しヘッド面に固着するとヘッド
クラッシニとなる、 というような問題を生ずる。
T10□−Can系磁器組成物をコンポジットヘッド用
スライダーに用いる場合、耐メディア性から考慮すれば
、組織が均質で、表面での硬度差が無く、気孔が可能な
限り小さくて(望ましくはΦ2μ以下)、かつその量が
少ない組成物であることが必要である。通常のセラミッ
ク製造工程によって製造したTiO2−Can系磁器組
成物についてX線マイクロアナライザー(EPMA)お
よび走査型電子顕微鏡(SEM)による微構造分析を行
うとA 1203の偏析相が見られる。これは原料およ
び混合設備からA l 203が混入することによるた
めであるが、このA R203偏析相は母材のTi07
−Can系磁器組成物に比較して硬度が高いためにAβ
203偏析相とTi02−CaO系母材との間で硬度差
を生じ、使用しているうちに凹凸ができ、硬度の高いと
ころが凸部となり、耐メディア性を劣化させる。この様
に組織中にAl2O2が偏析する状態はスライダー材と
して耐メディア性の点で不適当である。
スライダーに用いる場合、耐メディア性から考慮すれば
、組織が均質で、表面での硬度差が無く、気孔が可能な
限り小さくて(望ましくはΦ2μ以下)、かつその量が
少ない組成物であることが必要である。通常のセラミッ
ク製造工程によって製造したTiO2−Can系磁器組
成物についてX線マイクロアナライザー(EPMA)お
よび走査型電子顕微鏡(SEM)による微構造分析を行
うとA 1203の偏析相が見られる。これは原料およ
び混合設備からA l 203が混入することによるた
めであるが、このA R203偏析相は母材のTi07
−Can系磁器組成物に比較して硬度が高いためにAβ
203偏析相とTi02−CaO系母材との間で硬度差
を生じ、使用しているうちに凹凸ができ、硬度の高いと
ころが凸部となり、耐メディア性を劣化させる。この様
に組織中にAl2O2が偏析する状態はスライダー材と
して耐メディア性の点で不適当である。
一方、Tin2−CaO系磁器組成物中にA f 20
3が含有されていると加工性にも影響し、A 1203
の含有量が増えると加工性が悪くなるので、組織中にA
l 20.が多量に含有される状態はスライダー材と
して加工性の点から好ましくない。
3が含有されていると加工性にも影響し、A 1203
の含有量が増えると加工性が悪くなるので、組織中にA
l 20.が多量に含有される状態はスライダー材と
して加工性の点から好ましくない。
また気孔については、これが大きいところにメディア磁
性粉が蓄積し、磁気記録を乱したり、メディアを傷つけ
たりするので、スライダー材としては気孔は小さくかつ
少ない方がよい。
性粉が蓄積し、磁気記録を乱したり、メディアを傷つけ
たりするので、スライダー材としては気孔は小さくかつ
少ない方がよい。
一般にハードディスク装置用磁気ヘッドには飽和磁束密
度の高いMn−Znフェライトが、フロッピーディスク
装置用磁気ヘッドにはNi−Zn フェライトおよびM
n −Z n フェライトがコア材として用いられ、
これらのフェライトとガラス等によって接着されるスラ
イダー材としては!J n −Z n フェライトに対
してTi02−CaO系磁器組成物(チタン酸カルシウ
ム)が、Ni−2n 7 gライトに対してはT+0z
−BaO系磁器組成物(チタン酸バリウム)が用いられ
ている。コアとスライダーとを融着する際には100℃
以上で加熱されるのでコアとスライダーの熱膨張係数に
差がある場合には歪みを生じ、磁気特性の劣化等の問題
が生ずる。その為に熱膨張係数の差を2 X 10−’
/’l:以内゛に抑える必要がある。ヘッドの設計段階
でコア材(フェライト)の物性値は固定されることが多
いので、熱膨張係数の差はスライダー材の万で吸収でき
ることが望ましい。
度の高いMn−Znフェライトが、フロッピーディスク
装置用磁気ヘッドにはNi−Zn フェライトおよびM
n −Z n フェライトがコア材として用いられ、
これらのフェライトとガラス等によって接着されるスラ
イダー材としては!J n −Z n フェライトに対
してTi02−CaO系磁器組成物(チタン酸カルシウ
ム)が、Ni−2n 7 gライトに対してはT+0z
−BaO系磁器組成物(チタン酸バリウム)が用いられ
ている。コアとスライダーとを融着する際には100℃
以上で加熱されるのでコアとスライダーの熱膨張係数に
差がある場合には歪みを生じ、磁気特性の劣化等の問題
が生ずる。その為に熱膨張係数の差を2 X 10−’
/’l:以内゛に抑える必要がある。ヘッドの設計段階
でコア材(フェライト)の物性値は固定されることが多
いので、熱膨張係数の差はスライダー材の万で吸収でき
ることが望ましい。
しかしながら、従来のコンポジットヘッド用のTin、
−CaO系磁器組成物では、B P !J AおよびS
EM分析で示されているように、A I 、03を多く
含み、A l 20.0偏析相を生じ、耐メディア性お
よび加工性がよくない。例えば特公昭60−21940
号公報に開示されているように、TiO250〜70モ
ル%、CaO50〜30モル%よりなる主成分100重
量部に対してAj!J3o、2〜4.0重量部を添加し
た磁器組成物においては、A I! 203がT10□
およびCaOの結晶粒子を均質化および微細化する効果
はあるが、A l 203の偏析相を生じてしまう。し
たかって、このような組成物はフロッピーディスク用磁
気ヘッドスライダ−材としては用いることができても、
ハードディスク装置用磁気ヘッドのスライダー材として
用いる場合には耐メディア性が良くないので問題を生ず
る。
−CaO系磁器組成物では、B P !J AおよびS
EM分析で示されているように、A I 、03を多く
含み、A l 20.0偏析相を生じ、耐メディア性お
よび加工性がよくない。例えば特公昭60−21940
号公報に開示されているように、TiO250〜70モ
ル%、CaO50〜30モル%よりなる主成分100重
量部に対してAj!J3o、2〜4.0重量部を添加し
た磁器組成物においては、A I! 203がT10□
およびCaOの結晶粒子を均質化および微細化する効果
はあるが、A l 203の偏析相を生じてしまう。し
たかって、このような組成物はフロッピーディスク用磁
気ヘッドスライダ−材としては用いることができても、
ハードディスク装置用磁気ヘッドのスライダー材として
用いる場合には耐メディア性が良くないので問題を生ず
る。
(発明が解決しようとする課題)
本発明の目的はハードディスク装置用コンポジットヘッ
ドスライダ−材として要求される性質、すなわち耐メデ
ィア性、加工性などにすぐれた特性を示す、従来の技術
では製造することができなかったTiO□−CaO系磁
気ヘッド用磁器組成物を提供することにある。
ドスライダ−材として要求される性質、すなわち耐メデ
ィア性、加工性などにすぐれた特性を示す、従来の技術
では製造することができなかったTiO□−CaO系磁
気ヘッド用磁器組成物を提供することにある。
(課題を解決するための手段)
本発明者らはT10□−CaO系磁器組成物について種
々実験検討の結果、TiO□50〜90モル%、CaO
50〜10モル%からなる組成物にTiO2およびCa
Oの合計を100重量%としてAj’J3o、o 1〜
0.15重量%を添加することにより従来技術によるス
ライダー材の有するような欠点のない、コンポジットヘ
ッドスライダ−材として有用なTin。
々実験検討の結果、TiO□50〜90モル%、CaO
50〜10モル%からなる組成物にTiO2およびCa
Oの合計を100重量%としてAj’J3o、o 1〜
0.15重量%を添加することにより従来技術によるス
ライダー材の有するような欠点のない、コンポジットヘ
ッドスライダ−材として有用なTin。
−CaO系磁器組成物を得ることができることを見出し
て本発明を完成させた。
て本発明を完成させた。
以下本発明の詳細な説明する。
耐メディア性および加工性の点から見ればA R203
の含有量を最適範囲にとることが必要であり、コア材と
のガラスボンディング特性の点から(ま熱膨張係数の点
でTiO□とCanの組成範囲を最適範囲にとることが
必要である。
の含有量を最適範囲にとることが必要であり、コア材と
のガラスボンディング特性の点から(ま熱膨張係数の点
でTiO□とCanの組成範囲を最適範囲にとることが
必要である。
A I!203の含有量については加工性の点からは少
ない程良く、耐メディア性の点からは多すぎても少なす
ぎても良い結果を得ることができない。
ない程良く、耐メディア性の点からは多すぎても少なす
ぎても良い結果を得ることができない。
A I! 、03を多(含む場合にはA n 2030
偏析相を生じ、耐メディア性および加工性が悪くなるこ
とはすでに述べたが、その一方でスライダー材としてT
iO□−CaO系磁器組成物を用いる場合は微量のA
I! 、03はむしろ有益であることが実験の結果から
判明した。それは微量のA 1203をTi02−Ca
O系組成物に添加することにより、TiO2およびCa
nの結晶粒子の成長を適度にコントロールすることが可
能となり、その結果、気孔の大きさおよびその量を最小
にすることができるからである。実験結果によれば、最
適なAl2O2の含有量は0.O1〜0.15重量%で
ある。0.01重量%以下では粒子の成長に伴う粒内残
留気孔が多くなり、0.15重量%以上では硬度的に不
均質な組織となる。加工性については従来のスライダー
材よりA7゜03含有量が少ない方がよい。
偏析相を生じ、耐メディア性および加工性が悪くなるこ
とはすでに述べたが、その一方でスライダー材としてT
iO□−CaO系磁器組成物を用いる場合は微量のA
I! 、03はむしろ有益であることが実験の結果から
判明した。それは微量のA 1203をTi02−Ca
O系組成物に添加することにより、TiO2およびCa
nの結晶粒子の成長を適度にコントロールすることが可
能となり、その結果、気孔の大きさおよびその量を最小
にすることができるからである。実験結果によれば、最
適なAl2O2の含有量は0.O1〜0.15重量%で
ある。0.01重量%以下では粒子の成長に伴う粒内残
留気孔が多くなり、0.15重量%以上では硬度的に不
均質な組織となる。加工性については従来のスライダー
材よりA7゜03含有量が少ない方がよい。
本発明の磁器組成物は7+0250〜90モル%、Ca
O50〜lOモル%の範囲で熱膨張係数を任意に調節す
ることが可能である。TiO□を50〜90モル%、C
anを50〜10モル%に限定した理由は、CaO50
モル%以上では遊離のCaO相が出現して経時劣化する
為にスライダー材として不適当であり、またCaO10
モル%以下では熱膨張係数が9×10″″’/lよりも
低くなり、Mn−ZnフェライトおよびNi−Znフェ
ライトの熱膨張係数の範囲(Ni−Zロフェライト=
90〜100XIO−’/l、Mn−2n フェライト
: 100〜120xlO−’/l)と合わなくなり
工業的価値を持たなくなるからである。
O50〜lOモル%の範囲で熱膨張係数を任意に調節す
ることが可能である。TiO□を50〜90モル%、C
anを50〜10モル%に限定した理由は、CaO50
モル%以上では遊離のCaO相が出現して経時劣化する
為にスライダー材として不適当であり、またCaO10
モル%以下では熱膨張係数が9×10″″’/lよりも
低くなり、Mn−ZnフェライトおよびNi−Znフェ
ライトの熱膨張係数の範囲(Ni−Zロフェライト=
90〜100XIO−’/l、Mn−2n フェライト
: 100〜120xlO−’/l)と合わなくなり
工業的価値を持たなくなるからである。
以下本発明による磁器組成物の特性を実施例をあげて説
明する。
明する。
(実施例〉
表1に試料作成条件を示す。TiO2およびCaCO3
の原料粉末はそれぞれ純度99.95%以上で、A l
2o3含有量0.0[11重量%以下のものを用い、
またA I! 203の原料粉末には純度99.99%
以上のものを用いた。試料は各々の目的組成比になる様
に配合し、樹脂製のボールミルを用い湿式混合した後1
00℃で乾燥し、しかる後に1000℃で仮焼した。仮
焼粉は樹脂製のポットおよびジルコニア珪石を用いて2
0〜30時間湿式粉砕し、得られたスラリーに有機結合
剤2〜3%を加え、スプレードライヤーで造粒し、頚粒
粉を得た。この粉末を0.8〜1.5 t /crlの
圧力で金型ブレス成形し、成形物を大気中1300〜1
370℃で焼結した。さらにこの焼結体を1000気圧
、アルゴン雰囲気中、1300〜1370℃で熱間静水
圧(HIP)処理することにより高緻密化した磁器組成
物を得、これを試料とした。試料の寸法は約3.5 x
4.5 x 45.0 +++n+である。
の原料粉末はそれぞれ純度99.95%以上で、A l
2o3含有量0.0[11重量%以下のものを用い、
またA I! 203の原料粉末には純度99.99%
以上のものを用いた。試料は各々の目的組成比になる様
に配合し、樹脂製のボールミルを用い湿式混合した後1
00℃で乾燥し、しかる後に1000℃で仮焼した。仮
焼粉は樹脂製のポットおよびジルコニア珪石を用いて2
0〜30時間湿式粉砕し、得られたスラリーに有機結合
剤2〜3%を加え、スプレードライヤーで造粒し、頚粒
粉を得た。この粉末を0.8〜1.5 t /crlの
圧力で金型ブレス成形し、成形物を大気中1300〜1
370℃で焼結した。さらにこの焼結体を1000気圧
、アルゴン雰囲気中、1300〜1370℃で熱間静水
圧(HIP)処理することにより高緻密化した磁器組成
物を得、これを試料とした。試料の寸法は約3.5 x
4.5 x 45.0 +++n+である。
このようにして得られた試料についてそれぞれ熱瞼張係
数、密度、ビッカース硬度、結晶粒径、A l 20.
相の偏在の有無、気孔の最大径、強度および研削抵抗の
測定を行った。これらの各試料の物性値の測定結果を表
2に示す。
数、密度、ビッカース硬度、結晶粒径、A l 20.
相の偏在の有無、気孔の最大径、強度および研削抵抗の
測定を行った。これらの各試料の物性値の測定結果を表
2に示す。
表2に示す結果から、Al220*の量が0.01重量
%以下では気孔が大きくて多く強度が低いこと、および
ビッカース硬度も低く、そのバラツキも大きいことがわ
かった。またAl2O2の量が0.3重量%以上では気
孔が小さくて少なく、強度が高く、ビッカース硬度のバ
ラツキが大きいことがわかった。これはA l 20.
の量が0.01重量%以下では緻密化途中で異常粒子成
長により、粒内に気孔が取りこまれるため、旧P処理に
よっても気孔が抜けないで残留し、そのために硬度のバ
ラツキが大きくなる。またA 1203の量が0.3重
量%以上の場合には硬度の高いA l 203相が偏析
するため硬度が高くなり、また組織が不均質になってい
るので、この場合にも硬度のバラツキが大きくなったも
のと考えられる。また加工性と関係のある研削抵抗値も
A (i 2o、の量が増えるにつれて増す傾向にある
。
%以下では気孔が大きくて多く強度が低いこと、および
ビッカース硬度も低く、そのバラツキも大きいことがわ
かった。またAl2O2の量が0.3重量%以上では気
孔が小さくて少なく、強度が高く、ビッカース硬度のバ
ラツキが大きいことがわかった。これはA l 20.
の量が0.01重量%以下では緻密化途中で異常粒子成
長により、粒内に気孔が取りこまれるため、旧P処理に
よっても気孔が抜けないで残留し、そのために硬度のバ
ラツキが大きくなる。またA 1203の量が0.3重
量%以上の場合には硬度の高いA l 203相が偏析
するため硬度が高くなり、また組織が不均質になってい
るので、この場合にも硬度のバラツキが大きくなったも
のと考えられる。また加工性と関係のある研削抵抗値も
A (i 2o、の量が増えるにつれて増す傾向にある
。
添付のSEM写真(第1A図および第1B図)はチタン
酸カルシウムの微構造を示し、その中で特に気孔、アル
ミナ偏析相および5102・(”aT+Os相について
表1に示す本発明の組成物No、4(第1A図)と比較
組成物No、11 (第1B図)とを比べた。これか
ら容易にわかるように組成物N014ではアルミナ偏析
相は見られない。つぎにA R203の含有量と耐メデ
ィア性のノイズおよびヘッドクラッシュの関係を検討す
るため、組成物No、 4と組成物No、 11の試料
を用いて試験を行った。
酸カルシウムの微構造を示し、その中で特に気孔、アル
ミナ偏析相および5102・(”aT+Os相について
表1に示す本発明の組成物No、4(第1A図)と比較
組成物No、11 (第1B図)とを比べた。これか
ら容易にわかるように組成物N014ではアルミナ偏析
相は見られない。つぎにA R203の含有量と耐メデ
ィア性のノイズおよびヘッドクラッシュの関係を検討す
るため、組成物No、 4と組成物No、 11の試料
を用いて試験を行った。
第2図にコンタクトスタートストップ(CSS)測定2
万回後のノイズスペクトル測定結果を示す。
万回後のノイズスペクトル測定結果を示す。
この時の測定方法は測定器スペクトルアナライザーを用
いてメディアに一定の信号を書き込みながら、発振器か
らある周波数を送り込み、その時のノイズを測定した。
いてメディアに一定の信号を書き込みながら、発振器か
らある周波数を送り込み、その時のノイズを測定した。
A l 、0.0量の多い試料No。
11では、C3S回数が増えるとノイズスペクトルが大
きくなっている。
きくなっている。
ここでC8S測定とは、磁気ヘッドは最初は媒体に接触
しているが、媒体を摺動させると浮上してギャップが生
じ、またストップさせるとヘッドと媒体が接触するとい
う動作を繰り返す中で、再生出力、分解能、オーバーラ
イド、ノイズ等の磁気ヘッド特性を測定することをいう
。
しているが、媒体を摺動させると浮上してギャップが生
じ、またストップさせるとヘッドと媒体が接触するとい
う動作を繰り返す中で、再生出力、分解能、オーバーラ
イド、ノイズ等の磁気ヘッド特性を測定することをいう
。
またヘッドクラッシュに関しては、これも第3図に示す
ようにA R203の量が増えるとヘッドクラッシュを
生じやすくなる。
ようにA R203の量が増えるとヘッドクラッシュを
生じやすくなる。
上記の結果から、TiO□−CaO系コンポジットヘン
ド用スライダー材としてAz2o、 0.01〜0.1
5重量%が適当な添加量であることが判明した。
ド用スライダー材としてAz2o、 0.01〜0.1
5重量%が適当な添加量であることが判明した。
(発明の効果)
T10250〜90モル%、CaO50〜10%の成分
範囲からなり、Tie、およびCanの合計を100重
量%として、八120.0.01〜0.15重量%を添
加した磁器組成物により耐メディア性、加工性などにす
ぐれた特性を示すコンポジットヘッド用スライダー材が
得られる。
範囲からなり、Tie、およびCanの合計を100重
量%として、八120.0.01〜0.15重量%を添
加した磁器組成物により耐メディア性、加工性などにす
ぐれた特性を示すコンポジットヘッド用スライダー材が
得られる。
第1A図および第1B図はチタン酸カルシウムの微構造
を示すSEM写真であり、本発明の組成物(第1A図)
および比較組成物(第1B図)の状態を示す。第2図お
よび第3図はC8Sの測定結果であり、第2図はA R
,03の量とノイズとの関係、第3図はA 120.の
量とヘッドクラッシュとの関係を示す図である。 図面の浄書(内容に変更なし) 第1A図 第2図 周波数(MHz) 第3図 CC5回数 図面の浄書(内容に変更なし) 第1B図 手 続 補 正 書 昭和 年 月 日
を示すSEM写真であり、本発明の組成物(第1A図)
および比較組成物(第1B図)の状態を示す。第2図お
よび第3図はC8Sの測定結果であり、第2図はA R
,03の量とノイズとの関係、第3図はA 120.の
量とヘッドクラッシュとの関係を示す図である。 図面の浄書(内容に変更なし) 第1A図 第2図 周波数(MHz) 第3図 CC5回数 図面の浄書(内容に変更なし) 第1B図 手 続 補 正 書 昭和 年 月 日
Claims (1)
- TiO_250〜90モル%、CaO50〜10モル
%の成分範囲からなり、TiO_2およびCaOの合計
を100重量%として、Al_2O_30.01〜0.
15重量%を添加したことを特徴とする磁気ヘッド用磁
器組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63240246A JPH0647494B2 (ja) | 1988-09-26 | 1988-09-26 | 磁気ヘッド用磁器組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63240246A JPH0647494B2 (ja) | 1988-09-26 | 1988-09-26 | 磁気ヘッド用磁器組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0288458A true JPH0288458A (ja) | 1990-03-28 |
JPH0647494B2 JPH0647494B2 (ja) | 1994-06-22 |
Family
ID=17056632
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63240246A Expired - Lifetime JPH0647494B2 (ja) | 1988-09-26 | 1988-09-26 | 磁気ヘッド用磁器組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0647494B2 (ja) |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5795872A (en) * | 1980-12-08 | 1982-06-14 | Hitachi Metals Ltd | Non-magnetic ceramic for magnetic head |
JPS5919209A (ja) * | 1982-07-21 | 1984-01-31 | Tdk Corp | 磁気ヘツド用補強材 |
JPS62143857A (ja) * | 1985-12-17 | 1987-06-27 | 株式会社トーキン | 磁気ヘツド用非磁性材料 |
JPS6343154A (ja) * | 1986-08-11 | 1988-02-24 | Toshiba Corp | ハ−ドマスク |
JPS63195164A (ja) * | 1987-02-07 | 1988-08-12 | 株式会社トーキン | チタン酸カルシウム系非磁性材料の製造方法 |
-
1988
- 1988-09-26 JP JP63240246A patent/JPH0647494B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5795872A (en) * | 1980-12-08 | 1982-06-14 | Hitachi Metals Ltd | Non-magnetic ceramic for magnetic head |
JPS5919209A (ja) * | 1982-07-21 | 1984-01-31 | Tdk Corp | 磁気ヘツド用補強材 |
JPS62143857A (ja) * | 1985-12-17 | 1987-06-27 | 株式会社トーキン | 磁気ヘツド用非磁性材料 |
JPS6343154A (ja) * | 1986-08-11 | 1988-02-24 | Toshiba Corp | ハ−ドマスク |
JPS63195164A (ja) * | 1987-02-07 | 1988-08-12 | 株式会社トーキン | チタン酸カルシウム系非磁性材料の製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0647494B2 (ja) | 1994-06-22 |
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