JPS5919209A

JPS5919209A - 磁気ヘツド用補強材

Info

Publication number: JPS5919209A
Application number: JP57127267A
Authority: JP
Inventors: Kiyoshi Kurakane; 倉金　清
Original assignee: TDK Corp
Current assignee: TDK Corp
Priority date: 1982-07-21
Filing date: 1982-07-21
Publication date: 1984-01-31

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】本発明は、磁気ヘッド用補強材に係り、とくにＭｎ−Ｚ
ｎフェライトにガラス溶着で炒る焼結セラミックの磁気
ヘッド用補強材に関する。

電子計算機の外ｆｆｌ３記憶装置として用いられるフロ
ッピーディスク装置等にあっては、隣接チャンネルの干
渉を排除するため、第１図に示すように記録用へラドコ
ア１の両側に消去用ヘッドコア２を配設した磁気ヘッド
で磁気ディスクへの記録を行っている。

ところで、最近記録密度の向上のために第２図の如く記
録用へラドコア１並びにその両側の消去用ヘッドコア２
の厚みを少なくすることが考慮されており、これに伴い
補強材３を消去用へラドコア２の外面等にガラスを介し
て溶着することが提案されている。この場合、補強材３
は、フェライトから成るヘッドコアと熱膨張係数が同じ
で貼合わせ容易かつ加工容易であること、磁気特性に悪
影響がなく、摩耗が少ないこと等が要求される。

従来、Ｍｎ−Ｚｎフェライトにガラス溶着する材料とし
て使用されているものに、例えばフォルステライト、チ
タン酸バリウム叫があるが、焼結性、硬度その他の性質
を変えずに熱膨張係数のみを自由に変えるのが難しく、
Ｍｎ−Ｚｎフェライトに熱膨張係数を一致させるのが困
難であった。また、これらの材料を第２図に示した如き
フロッピーディスク装置用のヘッドの補強材（スライダ
）として使用することを考慮した場合、気孔が生じ易く
、静電気が発生する欠点があり、さらに會度、硬度、加
工性等の性質に満足できるものがなかった。

本出願人は、上記の点に鑑みＭｎ　−Ｚｎフェライトの
へラドコアとほぼ同じ熱膨張係数を有していて、しかも
熱膨張係数の温度による変化が少なく、ヘクトコアにガ
ラス溶着可能な磁気ヘッド用補強材を先に提案して−る
。

本出願人が先に提案している磁気ヘッド用補強材は、Ｔ
ＩＯ，、ＳｒＯ及びＣａＯの混合物の焼結セラミク、り
であって、三者の組成が第３図の大枠で囲まれた範囲内
に属するものである。すなわち、Ｔｉｅ。

のｍｏｌｆｙをｘ、ＳｒＯのｍａｌ　％をｙＳＣａＯの
１ｎｏ１９ｂを２としたとき、３０≦Ｘ≦６０１１０≦
ｙ≦６０．３≦２≦５０でかつｘ＋３７　＋ｚ＝１００
を満足する如き組成範囲内のものである。

以下に本出願人が先に提案した磁気ヘッド用補強材の具
体的な組成と性質を参考例として挙げる。

参考例１Ｔｉｅ、を４’１ｍｏ１％、８ｒＯを４１　ｍａｌチ、
ＣａＯを１２ｍｏｌチの割合で混合して焼結セラミック
を作成した。この場合の熱膨張係数の温度による変化は
第４図曲線への如くなった。この曲線Ａは一般のセラミ
ックに較べ特異であり、約４００℃位までは温度が上昇
すると熱膨張係数は減少１．．４００℃以上となるとほ
ぼ一定となる。従って、この組成のセラミックは、　Ｍ
ｎ　−Ｚｎフェライトの熱膨張係数の温度による変化を
示す第４図曲線Ｑに近い熱膨張係数の温度特性を有し、
２００℃以下の低温領域での熱膨張係数は極めて近接し
ている。その結果、この組成のセラミックはＭｎ　−Ｚ
ｎ　　７　ｘライトから成るヘッドコアにガラス溶着す
るのに適した磁気ヘッド用補強材となり、ガラス溶着時
のクラック発生等の不都合を生じることがない。

参考例２Ｔ１０．を５０ｍｏ１％、ＳｒＯを３９　ｍｏｌ　％、
ＣａＯを１１ｍｏ！％の割合で混合して焼結セラミック
を作成１−だ。この場合の熱膨張係数の温度による変化
は第４図曲線Ｂの如くなった。この組成のセラミックは
、曲線Ｂから判るように温度によりて熱膨張係数が殆ん
ど変化せず安定しており、しかも２００℃以下の低温領
域での熱膨張係数が第４図曲線Ｑで示されるＭｎ　−Ｚ
ｎフェライトの熱膨張係数に近い。この組成のセラミッ
クもＭｎ−Ｚｎ　フェライトのヘクトコアにガラス溶着
するのに適した磁気ヘッド用補強材となる。

参考例３Ｔｉｅ、を５０ｍｏ１％、ＳｒＯを２５　ｍａｌ　％、
ＣａＯを２５　ｍａｔ　％の割合で混合して焼結セラミ
ックを作成した。この場合の熱膨張係数の温度による変
化は、第４図曲線Ｃの如くなった。この組成のセラミッ
クは、曲線Ｃから判るように温度上昇に伴い熱膨張係数
は上昇するが、２００℃以下の低温領域での熱膨張係数
は第４図曲線Ｑで示されるＭｎ−Ｚｎ　フェライトの熱
膨張係数に近くなっている。

この組成のセラミックもＭｎ−Ｚｎフェライトのヘッド
コアにガラス溶着するのに適した磁気ヘッド用補強材と
なる。

さて、前述の参考例１．　２．　３の組成のセラミック
は磁気ヘッド用補強材として極めて有用であるが、これ
らを含む広範囲の組成のＴＩＯ，−８ｒＯ−ＣａＯ系セ
ラミックが実用上使用可能であると考えられろ。ただし
、磁気ヘッド用補強材とし【実際に使用することを考慮
した場合、熱膨張係数のみならず、加工性や焼結性が問
題となる。これらの点を考慮したとき、第３図の大枠で
囲まれた範囲内の組成が好ましい。

さて、磁気ヘッド用補強材として使用する場合、熱膨張
係数の一致も重要であるが、さらにヘッドコアとほぼ同
じ硬度で耐摩耗性が同じであることが、磁気ヘッドの片
ベリを防止して長寿命とする上で望ましい。本出願人は
、前述した第３図の大枠で囲まれた範囲内に属する組成
の磁気ヘッド用補強材にアルミナ（Ａｌ２Ｏ５，）を添
加することによりビッカース硬度ＨＶを自由に制御でき
ることを見いだした。

本発明は、上記の点に鑑みなされたもので、Ｍｎ−Ｚｎ
　フェライトのへラドコアとほぼ同じ熱膨張係数を有し
ていて、しかもビッカース硬度を任意に制御可能な磁気
ヘッド用補強材を提供しようとするものである。

本発明の磁気ヘッド用補強材は、Ｔｉｅ、、Ｓｒ０及び
ＣａＯの混合物を主成分とする焼結セラミックであって
、Ｔｉｅ、のｍｏｌ　％をｘ、ＳｒＯのｍｏｌｔｌｒを
ｙ、ＣａＯのｍｏ１％を２で表わしたとき、３ｏ≦Ｘ≦
６０．１０≦ｙ≦６０．３≦２≦５０でかつｘ−１−ｙ
−４−ｚ＝１００を満足し、かつ０より多く８重皿係以
下のＡＺ、０．を含有するものである。

以下、本発明に係る磁気ヘッド用補強拐を実施例に従っ
て説明する。

実施例ＴＩＯ，を５　Ｑ　ｍｏｌ　％、ＳｒＯを３９ｍ０１％
、ＣａＯをｌ　ｌ　ｍｏｌチの割合で混合した原料中に
粒径１μ程度のＡｌｔＯ８粉末を０より多く８重儀チ以
内の範囲で混入しボールミル等で混合した。この場合、
ビッカース硬度ＨＶ　（’ｑ　／　＋ｎｍ２）とＡ、ｚ
、０．添力旧ｋ（重月−チ）との関係は第５図の如くな
り、約６００ｋｇ、／　Ｗｌｔｌ〜９００ｋｇ／闘２の
範囲で変化することが判る。

なお、ＴＩＯ，，５ｒＯ１ＣａＯの組成は第３図の太枠
内の範νＨで変更可能である。またＡＺ、Ｏ，は８重）
４％より多く加えても硬度が大きくならず、かえって焼
結性、加工性が悪く、もろ（欠は易くなる。

添力１）物はＡ、を古以外のアルミ酸化物であっても焼
結後最終的にＡ　ｔ、０．になるものであれば同じ効果
が得られる。

以上説明したようＫ、本発明の磁気ヘッド用補強材は、
ＴＪＯ，、ＳｒＯ及びＣａＯの混合物を主成分とする焼
結セラミックであって、’１’ｉ０．のｍｏ１％をｘｌ
ＳｒＯのｍｏｌ　％をｙｌＣａＯのｍｏ１％を、で表わ
したとき、３０≦Ｘ≦６０，１０≦ｙ≦６０゜３≦２≦
５０でかつＸ＋：ｌ／＋ｚ＝１００を満足し、かつ０よ
り多く８重量％以下のＡｌ、０．を含有する構成である
ので、硬度を大きくし、しがもＡｌ、０゜の添加量に応
じて硬度を約６００　ｋｇ／ｘ＋♂〜９００ｋｇ／ｘ＊
’の範囲で他の性質を大きく変えずに制御できる利点が
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の磁気ヘッドの一例を示す概略図、第２図
は現在提案されている磁気ヘッドの一例を示す概略図、
第３図は本出願人が先に提案したフェライトヘッド用補
強桐の組成範囲を示すグラス第４図は本出願人が先に提
案したフェライトヘッド用補強材の熱膨張係数の温度特
性を示すグラフ、第５図はｋｌ、Ｏ，の添加量とビッカ
ース硬度との関係を示すグラフである。１・・・記録用へラドコア、２・・・消去用へラドコア
、３・・・補強材。特許出願人東京電気化学工業株式会社代理人　　弁理士　村　井　　隆４９第１図 ↑ プーブＡ辷灯力同第２図第３図第４図

Claims

【特許請求の範囲】

（ｉ）　　Ｔｉ１ｔ、８ｒＯ及びＣａＯの混合物を主成
分とする焼結セラミックであって、Ｔｌ０１のｍｏ１％
をｘｌＳｒＯのｍｏｌ　ｆｙをｙ、ＣａＯのｍｏｌ　％
を２で表わしたとき、３０≦Ｘ≦６０．１０≦ｙ≦６０
．３≦２≦５０でかつＸ＋Ｙ＋ｚ＝ｌ　Ｑ　Ｑを満足し
、かつＯより多く８重ｉ％以下のＡ！、０．を含有する
ことを特徴とする磁気ヘッド用補強材。