JPH03261652A - 磁気ヘッド用磁器組成物 - Google Patents
磁気ヘッド用磁器組成物Info
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- JPH03261652A JPH03261652A JP2057552A JP5755290A JPH03261652A JP H03261652 A JPH03261652 A JP H03261652A JP 2057552 A JP2057552 A JP 2057552A JP 5755290 A JP5755290 A JP 5755290A JP H03261652 A JPH03261652 A JP H03261652A
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Landscapes
- Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)
- Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は、コンピュータ用ハードディスク、フロッピー
ディスク、磁気テープ、オーディオ用レコーダ、ビデオ
テープレコーダ等の磁気記録に使用される磁気ヘッド装
置において、ヘッドコア等を固定するためのスライダー
用材料等に好適な非磁性の磁器組成物に関する。
ディスク、磁気テープ、オーディオ用レコーダ、ビデオ
テープレコーダ等の磁気記録に使用される磁気ヘッド装
置において、ヘッドコア等を固定するためのスライダー
用材料等に好適な非磁性の磁器組成物に関する。
(従来技術)
近年、磁気ヘッドを用いた磁気記録装置は、高記録密度
化、高容量化が進みつつあり、それにともない磁気ヘッ
ドに対しても高綿密度および高トラツク密度化が要求さ
れている。そこで従来よりMn−Znフェライト等から
なる磁気ヘッドコアをセラミックス製のスライダーにガ
ラス等で接着した、いわゆるコンポジット型の磁気ヘッ
ド装置が使用されている。このコンポジット型磁気ヘッ
ドによれば、スライダーに装着されるMn−Znフェラ
イトは熱膨張係数が100〜120 Xl0−7/ ”
Cであることから、接着時の400°C@後の熱履歴に
対してフェライトとスライダー材料との熱膨張係数の差
から生しる亀裂や残留歪みの影響で、加工時にはがれ等
の問題を生しないよう熱膨張係数を一致されることが必
要とされている。また、スライダーとしてはボアが小さ
く且つ少ない材料であること、ヘットの小型化に対応す
るためにスライダー自体の加工性が優れること、さらに
は適度の強度を有することが要求されている。
化、高容量化が進みつつあり、それにともない磁気ヘッ
ドに対しても高綿密度および高トラツク密度化が要求さ
れている。そこで従来よりMn−Znフェライト等から
なる磁気ヘッドコアをセラミックス製のスライダーにガ
ラス等で接着した、いわゆるコンポジット型の磁気ヘッ
ド装置が使用されている。このコンポジット型磁気ヘッ
ドによれば、スライダーに装着されるMn−Znフェラ
イトは熱膨張係数が100〜120 Xl0−7/ ”
Cであることから、接着時の400°C@後の熱履歴に
対してフェライトとスライダー材料との熱膨張係数の差
から生しる亀裂や残留歪みの影響で、加工時にはがれ等
の問題を生しないよう熱膨張係数を一致されることが必
要とされている。また、スライダーとしてはボアが小さ
く且つ少ない材料であること、ヘットの小型化に対応す
るためにスライダー自体の加工性が優れること、さらに
は適度の強度を有することが要求されている。
この種のスライダー材料としては、TiO□とCaO等
からなる複合酸化物が主流であり、例えば特公昭51−
15528号、特開昭58−45166号、特開昭63
−195165号等が知られている。
からなる複合酸化物が主流であり、例えば特公昭51−
15528号、特開昭58−45166号、特開昭63
−195165号等が知られている。
(発明が解決しようとする問題点)
しかしながら、前記先行技術によれば、熱膨張係数、加
工性、緻密性、強度の全ての特性を満足するものは得ら
れておらず、例えば特公昭51−15528号によれば
、粒径0.1〜1.3μmのチタン酸カルシウムとルチ
ル構造のTiO2とからなる微細な結晶構造の磁器が開
示されているが、このような微細な組織からなる磁器は
加工性の点で劣り、ヘッドの生産性を増大することが困
難であった。また、特開昭58−45166号に開示の
磁器は、前述の特性をある程度満足するものではあるけ
れども、未だ特性的には不十分であり、特にMgO等の
多量添加はその分散性等が問題となり組織の不均一化を
招く恐れがあるために量産時に安定した特性の磁器が得
られ難い問題がある。さらに、特開昭63−19516
5号によれば、平均粒径が7.2〜8.1μmと大きい
ためにボアの発生を招き易いという問題があった。
工性、緻密性、強度の全ての特性を満足するものは得ら
れておらず、例えば特公昭51−15528号によれば
、粒径0.1〜1.3μmのチタン酸カルシウムとルチ
ル構造のTiO2とからなる微細な結晶構造の磁器が開
示されているが、このような微細な組織からなる磁器は
加工性の点で劣り、ヘッドの生産性を増大することが困
難であった。また、特開昭58−45166号に開示の
磁器は、前述の特性をある程度満足するものではあるけ
れども、未だ特性的には不十分であり、特にMgO等の
多量添加はその分散性等が問題となり組織の不均一化を
招く恐れがあるために量産時に安定した特性の磁器が得
られ難い問題がある。さらに、特開昭63−19516
5号によれば、平均粒径が7.2〜8.1μmと大きい
ためにボアの発生を招き易いという問題があった。
(発明の目的)
本発明は、上記の問題点を解決しM n −Z nフェ
ライトと近似の105〜120 Xl0−7/ ”Cの
熱膨張係数を有するとともに強度、加工性に優れ、ボア
のない磁器を提供することを目的とするものである。
ライトと近似の105〜120 Xl0−7/ ”Cの
熱膨張係数を有するとともに強度、加工性に優れ、ボア
のない磁器を提供することを目的とするものである。
(問題点を解決するための手段)
本発明者等は、上記問題点に対して検討を重ねた結果、
磁器の組成の点からCaがCaO換算で40〜48モル
%、TiがTiO□換算で52〜60モル%からなり、
且つ磁器の結晶の平均粒径を4μm以上、7μm未満に
制御することにより、優れた特性の磁器が得られること
を知見した。
磁器の組成の点からCaがCaO換算で40〜48モル
%、TiがTiO□換算で52〜60モル%からなり、
且つ磁器の結晶の平均粒径を4μm以上、7μm未満に
制御することにより、優れた特性の磁器が得られること
を知見した。
以下、本発明を詳述する。
本発明によれば、磁器の組成がCaとTiの酸化物から
実質的に構成され、CaOが40〜48モル%、特に4
5〜48モル%、TiO□が52〜60モル%、特に5
2〜55モル%の組成からなることが重要である。
実質的に構成され、CaOが40〜48モル%、特に4
5〜48モル%、TiO□が52〜60モル%、特に5
2〜55モル%の組成からなることが重要である。
上記組成を限定した理由は、CaがCaO換算で40モ
ル%より少なく、TiがTiO□換算で60モル%を越
えると熱膨張係数が105 Xl0−7/ ’C未満と
なり、Mn−Znフェライト用のスライダー材料として
は適切でない。逆にCaがCaO換算で48モル%を越
え、TiがTiO□換算で52モル%より少ないと磁器
中のTiO□結晶相が少なくなり、チタン酸カルシウム
結晶の粒成長を抑制することができないために異常粒が
発生し磁器中にボアが残存する。
ル%より少なく、TiがTiO□換算で60モル%を越
えると熱膨張係数が105 Xl0−7/ ’C未満と
なり、Mn−Znフェライト用のスライダー材料として
は適切でない。逆にCaがCaO換算で48モル%を越
え、TiがTiO□換算で52モル%より少ないと磁器
中のTiO□結晶相が少なくなり、チタン酸カルシウム
結晶の粒成長を抑制することができないために異常粒が
発生し磁器中にボアが残存する。
また、本発明によれば、磁器を構成する結晶の平均粒径
が4μm以上、7μm未満、特に4〜6μmであること
が重要で、この平均粒径が4μmを下回ると従来のスラ
イダー材料と加工性に大きな優位差がみられず、7μm
以上では結晶粒成長に伴いボアが大きくなり緻密な磁器
を得ることができない。
が4μm以上、7μm未満、特に4〜6μmであること
が重要で、この平均粒径が4μmを下回ると従来のスラ
イダー材料と加工性に大きな優位差がみられず、7μm
以上では結晶粒成長に伴いボアが大きくなり緻密な磁器
を得ることができない。
上記の磁器を作成するには、焼成によりCaOやTiO
□を生成する原料粉末、例えばCaCO3粉末やTiO
□粉末等を場合により一部仮焼等をおこなった後に前述
した割合になるように秤量、混合する。
□を生成する原料粉末、例えばCaCO3粉末やTiO
□粉末等を場合により一部仮焼等をおこなった後に前述
した割合になるように秤量、混合する。
混合した粉末は所望の成形手段によって成形した後に焼
成する。
成する。
焼成は、最終焼結体の結晶粒径が前述の範囲になるよう
に焼成温度や焼成時間を調整することが必要である。具
体的には、1300〜1425°Cの大気中で1〜2時
間焼成する。焼成手段としては普通焼成、ホットプレス
法の他、これらの方法によって95%以上の相対密度を
有する焼結体を得た後、さらに1100〜1400’C
11000〜2000気圧の高圧下で熱間静水圧焼成す
ることによりボアのない焼結体を得ることができる。
に焼成温度や焼成時間を調整することが必要である。具
体的には、1300〜1425°Cの大気中で1〜2時
間焼成する。焼成手段としては普通焼成、ホットプレス
法の他、これらの方法によって95%以上の相対密度を
有する焼結体を得た後、さらに1100〜1400’C
11000〜2000気圧の高圧下で熱間静水圧焼成す
ることによりボアのない焼結体を得ることができる。
このようにして得られる磁器は、結晶相としてチタン酸
カルシウム相とルチル構造の酸化チタン相が生成し、酸
化チタン相がチタン酸カルシウム相の結晶の成長を抑制
する効果を有する。
カルシウム相とルチル構造の酸化チタン相が生成し、酸
化チタン相がチタン酸カルシウム相の結晶の成長を抑制
する効果を有する。
以下、本発明を次の例で説明する。
(実施例1)
酸化カルシウム(Cab)源として市販の炭酸カルシウ
ム(CaCO3)粉末と酸化チタン(TiO□)粉末を
第1表に示す組成比となるように秤量し、ボールミルを
用いて湿式混合した。これを乾燥させ、乾燥後の原料を
1000〜1300°Cで1〜2時間仮焼を行った。仮
焼後の原料を不純物の混合を抑えて平均ね径が1.5μ
m以下になるように微粉砕した。これにバインダーを添
加し造粒を行った後に0.8〜2゜0Lon/ cff
lの圧力で底形した。その後、1250〜1425°C
の大気中で焼威し、第1表中の試料N011〜21の磁
器を得た。
ム(CaCO3)粉末と酸化チタン(TiO□)粉末を
第1表に示す組成比となるように秤量し、ボールミルを
用いて湿式混合した。これを乾燥させ、乾燥後の原料を
1000〜1300°Cで1〜2時間仮焼を行った。仮
焼後の原料を不純物の混合を抑えて平均ね径が1.5μ
m以下になるように微粉砕した。これにバインダーを添
加し造粒を行った後に0.8〜2゜0Lon/ cff
lの圧力で底形した。その後、1250〜1425°C
の大気中で焼威し、第1表中の試料N011〜21の磁
器を得た。
得られた磁器に対して平均結晶粒径と加工性を次の方法
で測定した。
で測定した。
平均結晶粒径は得られた磁器を鏡面研磨後、エツチング
し1500倍の走査電子顕微鏡写真を撮り、この写真上
に任意に8cmの直線を3本引きこの線上にある結晶粒
の数をNとして次式 %式% により算出した。
し1500倍の走査電子顕微鏡写真を撮り、この写真上
に任意に8cmの直線を3本引きこの線上にある結晶粒
の数をNとして次式 %式% により算出した。
加工性は平面研削盤を用いて、ダイヤモンドホイールで
深さ2mmの溝を加工した時にダイヤモンドホイールの
主軸に加わる最大付加電力で加工性を評価した。この最
大付加電力が小さい程加工性に優れることを意味する。
深さ2mmの溝を加工した時にダイヤモンドホイールの
主軸に加わる最大付加電力で加工性を評価した。この最
大付加電力が小さい程加工性に優れることを意味する。
また、磁器に対して、嵩比重、40〜400°Cにおけ
る熱膨張係数、ボア率及び硬度について調べた。
る熱膨張係数、ボア率及び硬度について調べた。
ボア率は11jmのダイヤモンド砥粒による最終ラップ
面に占める5μm以上のボア個数を測定する事によ/)
評価し、1 、69mm 2当たりボア個数が50個以
上を×印、10〜50個をΔ印、3〜10個を○印、2
個以下を◎印で示した。
面に占める5μm以上のボア個数を測定する事によ/)
評価し、1 、69mm 2当たりボア個数が50個以
上を×印、10〜50個をΔ印、3〜10個を○印、2
個以下を◎印で示した。
各測定結果は第1表に示した。
(以下余白)
第1表の結果によれば、CaOの量が48モル%を越え
、TiO□量が52モル%を下回る試料No、 1 、
2はいずれも焼結が不十分でボアが多く、結晶粒径の測
定はできなかった。
、TiO□量が52モル%を下回る試料No、 1 、
2はいずれも焼結が不十分でボアが多く、結晶粒径の測
定はできなかった。
また、逆にCaO量が40モル%を下回る試料Nα20
゜21では結晶粒径の大小に関わらず、熱膨張係数が1
05 Xl0−’/ ’Cより小さいため、本発明の目
的に適合しない。
゜21では結晶粒径の大小に関わらず、熱膨張係数が1
05 Xl0−’/ ’Cより小さいため、本発明の目
的に適合しない。
Cab、 TiO□の量が適量であっても、焼成温度を
高く設定し結晶粒径が’/ltm以上の試料No、 1
5では比重が小さくボアが多く見られた。また、焼成温
度が低く結晶粒径が4μmより小さい試料No、3.4
,6゜912.13.16.18.20はいずれも加工
性が悪く最大付加電力が100Wを越えるものであった
。
高く設定し結晶粒径が’/ltm以上の試料No、 1
5では比重が小さくボアが多く見られた。また、焼成温
度が低く結晶粒径が4μmより小さい試料No、3.4
,6゜912.13.16.18.20はいずれも加工
性が悪く最大付加電力が100Wを越えるものであった
。
これらの比較例に対して、本発明品はいずれも105〜
120 Xl0−7/’Cの熱膨張係数を示し、ボア率
も3〜10個と少なく、加工性100W以下、硬度80
0kg/mm”以上が達成された。
120 Xl0−7/’Cの熱膨張係数を示し、ボア率
も3〜10個と少なく、加工性100W以下、硬度80
0kg/mm”以上が達成された。
(実施例2)
実施例1における試料No、 9 、10.13.14
.15の各磁器について、さらに第1表の条件で熱間静
水圧焼成を行った。焼成は1000〜I400°C11
000〜2000kg/cm2でアルゴン雰囲気中で1
〜2時間焼威焼成。
.15の各磁器について、さらに第1表の条件で熱間静
水圧焼成を行った。焼成は1000〜I400°C11
000〜2000kg/cm2でアルゴン雰囲気中で1
〜2時間焼威焼成。
処理後の磁器に対して平均結晶粒径と加工性を実施例1
と同様な方法で評価した。
と同様な方法で評価した。
結果は第2表に示した。
第2表
*印は本発明の範囲外の試料を示す。
第2表によれば、熱間静水圧焼成により各試料のボアは
減少したが、平均結晶粒径が小さい試料では加工性が未
だ不十分であった。
減少したが、平均結晶粒径が小さい試料では加工性が未
だ不十分であった。
(発明の効果)
以上詳述した通り、本発明によれば、特定の比率の酸化
カルシウム及び酸化チタンとからなる磁器の結晶粒径を
特定の範囲に調整することにより強度、加工性に優れ、
ボアのない磁器を提供することができ、Mn−Znフェ
ライト等をコアとする磁気ヘッド用スライダー材料とし
て適用することができる。
カルシウム及び酸化チタンとからなる磁器の結晶粒径を
特定の範囲に調整することにより強度、加工性に優れ、
ボアのない磁器を提供することができ、Mn−Znフェ
ライト等をコアとする磁気ヘッド用スライダー材料とし
て適用することができる。
Claims (1)
- CaをCaO換算で40〜48モル%と、TiをTi
O_2換算で52〜60モル%の割合で含有するととも
に、平均結晶粒径が4μm以上、7μm未満であること
を特徴とする磁気ヘッド用磁器組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2057552A JPH03261652A (ja) | 1990-03-08 | 1990-03-08 | 磁気ヘッド用磁器組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2057552A JPH03261652A (ja) | 1990-03-08 | 1990-03-08 | 磁気ヘッド用磁器組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03261652A true JPH03261652A (ja) | 1991-11-21 |
Family
ID=13058970
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2057552A Pending JPH03261652A (ja) | 1990-03-08 | 1990-03-08 | 磁気ヘッド用磁器組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH03261652A (ja) |
-
1990
- 1990-03-08 JP JP2057552A patent/JPH03261652A/ja active Pending
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