JPH028518A - 温度感応型流体式フアン・カツプリング装置 - Google Patents

温度感応型流体式フアン・カツプリング装置

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JPH028518A
JPH028518A JP63156282A JP15628288A JPH028518A JP H028518 A JPH028518 A JP H028518A JP 63156282 A JP63156282 A JP 63156282A JP 15628288 A JP15628288 A JP 15628288A JP H028518 A JPH028518 A JP H028518A
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    • F16D35/02Fluid clutches in which the clutching is predominantly obtained by fluid adhesion with rotary working chambers and rotary reservoirs, e.g. in one coupling part
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、一般に自動車における機関冷却用のファン回
転を制御して、絶えず走行状態に応じた冷却送風鼠を機
関に供給する温度悪巧型流体式ファン・カップリング装
置において、すでに本出願人によって提案された特公昭
59−78,16号公報記載のものの更に改良に関する
ものである。
[従来の技術] 従来、この種のファン・カップリング装置としては第5
図に例示するように、カバー(23’)とケース(23
”)とによる密封器匣の内部を流出調整孔(24°)を
有する仕切板(24)によって油溜り室(25)と駆動
ディスク(22)を内装するトルク伝達室(26)とに
区劃し、且つトルク伝達室(26)側より油溜り室(2
5)側に通ずるダム(28)によるポンピング機能部に
運って循環流通路(27)を設け、更に該流通路側の流
入口(27’)と流出口(27”)の少なくとも一方が
、如何なる回転停止の状態にあっても油溜り室(25)
内に存在する油面上に位置するように、前記流出口(2
7°゛)側を油溜り室(25)の内周壁面の周りに隔壁
を保持して設けた循環流通路(27)に連る略半円で弧
状の講路(29)の先端開口部に設けて構成されていた
[発明を解決しようとする課題] しかしながら、これら従来技術のファン・カップリング
装置としては、循環流通&!(27)側が油溜り室(2
5)内の油面下に没した状態で停止した場合の停車の間
での該油溜り室内の油による該流通路からのトルク伝達
室(26)側への自然逆流による該トルク伝達室への流
入を防止せしめ、機関再始動直後におけるファン回転の
急激な上昇を阻止して異常なファン騒音の発生防止と、
寒冷時での暖気運転を効果的に図ることについては、一
応その目的を満足するものではあるが、機関を再始動し
た場合、ある時間の経過に亘る“ツレ廻り°′の現象に
ついては、その防止機能を充分発揮することができない
ものであった。即ち高温作動状態にあって仕切板(24
)の流出調整孔(24’)を開放している弁部材の状態
での該調整孔側を油溜り室(25)の油面下に没して機
関を停止した場合に、停車の間に該油溜り室内の油によ
る流出調整孔(24°)からの自然流出によってトルク
伝達室(26)側に多量の油が流れることとなり、また
、その後の機関の再始動した後に、トルク伝達室(26
)側から駆動ディスク(22)の外周面に流れた油のう
ちダム(28)のポンピング作用の能力以上のものはダ
ム(28)により抵抗を受けてトルク伝達室(26)側
へ逆行することになり、ある時間の経過に亘って第6図
の件部特性曲線(ロ)に示すように被駆動側に前記“ツ
レ廻り″を生ぜしめる問題を有するものであった。
本発明は従来技術の有する前記問題に鑑みてなされたも
ので、機関始動直後の急激なファン回転の上昇阻止に伴
う異常なファン騒音の発生防止並びに暖気運転の促進効
果に加えて、被駆動側の“ツレ廻り′°をも同時に、し
かも−層効果的に防止することのできる温度感応型流体
式ファン・カップリング装置を提供することを目的とす
るものである。
[課題を解決するための手段] 本発明は上記目的を達成するため、先端に駆動ディスク
を固着した回転軸体上に軸受を介して支承され、且つ外
周に冷却ファンを取付けたカバーとケースとからなる密
封器匣の内部を、油の流出調整孔を有する仕切板により
油溜り室と前記駆動ディスクを内装するトルク伝達室と
に区劃し、回転時の油の集溜する駆動ディスクの外周壁
部に対向する密封農作側の内周壁面の一部にダムと、こ
れに運ってトルク伝達室側より油溜り室側に通ずる循環
流通路を形成すると共に、外部周囲の温度が設定値を越
えると前記仕切板の流出調整孔を開放し、また設定値以
下では閉鎖する弁部利を前記カバー前面に設けた感温体
の温度変化に伴う変形に連動するように内部に備え、駆
動ディスクと前記ケース及びカバーとのなす外方附近の
対向壁面に設けたトルク伝達間隙部での油の有効接触面
積を増減させて、回転軸体側から被駆動側の密封農作側
へのトルク伝達を制御するようにして成るファン・カッ
プリング装置において、前記ダムを駆動ディスクの外周
壁面に対向する密封農作側の径方向の外側周壁底部に設
けたアイドル油溜り室内部に設け、且つ、前記循環路の
流入口に近傍してその回転方向の前部に位置せしめると
共に、ダムをその揺動板片の中央部附近をピン着し、且
つ該ピン着部より外方側に重錘体を、また常時該重錘体
が回転中心方向に附勢されるようスプリング部材により
懸張して構成して、回転時の遠心力に伴う揺動によりア
イドル油溜り室での開閉機構となして構成した温度感応
型流体式ファン・カップリング装置を要旨とするもので
あり、更にその揺動板片のなす少なくとも一端側に耐摩
部分を有して構成するものである。
[作用] 本発明はこのように構成されているなめ、前記密封層圧
側の径方向の外側周壁底部に設けたアイドル油溜り室の
構造と、前記ダム部が該アイドル油溜り室内部に設けて
、前記循環路の流入口に近傍してその回転方向の前部に
位置せしめ且つ揺動によりアイドル油溜り室での開閉機
構となして構成せしめることとにより、その後の機関始
動時にあって密封層圧側の回転に伴って生ずる遠心力に
よってトルク伝達室に残留している油をアイドル油溜り
室に向かって直ちに放出して該アイドル油溜り室内に収
納せしめることとなり、更にアイドル油溜り室内部に設
けた前記ダムの開放によりアイドル油溜り室での油の流
れを抵抗なく円滑に行わしめることにより一部アイドル
油溜り室に収納された油が前記抵抗によって押し戻され
てトルク伝達室側への逆行することを防止することとな
り、被駆動側の“ツレ廻りパを再始動直後から一層効果
的に防止することとなる。尚本発明のファン・カップリ
ング装置の作動状態を第6図の性能特性曲線(イ)とし
て示す。
[実施例] 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明すれば、第
1図は本発明の温度感応型流体式ファン・カップリング
装置の一部切欠きによる縦断面図、第2図は第1図の本
発明の要部に係るダム部の拡大による開閉状態の説明図
、第3図は本発明の他の実施例を示すダム部の閉鎖時の
状態図、第4図は第3図の開放時の状態図であって、(
1)は先端に駆動ディスク(7)を固着し、且つ後端部
に相手基体への取付はフランジ壁(図示せず)を有する
回転軸体であって、該軸体上に軸受(B)を介して外周
に冷却ファン(図示せず〉を取付けなカバー(3)とケ
ース(2)とからなる密封器匣を支承してなるものであ
る。
(5)は密封器匣の内部を油溜り室(6)と前記駆動デ
ィスク(7)を内装するトルク伝達室(4)とに区劃し
た仕切板であり、該仕切板上には油溜り室(6)よりト
ルク伝達室(4)への油の流出調整孔(5゛)が設けで
ある。そして前記駆動ディスク(7)はトルク伝達室(
4)内にあって仕切板(5)を含む密封器匣の対向壁面
とにトルク伝達のための微少間隙を保持してなるもので
ある。尚(5゛)は前記仕切板(5)の中央部に設けな
貫孔であり、停止時にあって油溜り室(6)とトルク伝
達室(4)とに亘って油を自然連通せしめるものである
。(8)は流出調整孔(5°)を開閉する弁部材であっ
て、油溜り室(6)側の仕切板(5)の壁面にその一端
を鋲着し、他端を該調整孔部に位置して設け、前記カバ
ー(3)の前面に固定した支持金具(11)にその両端
を係支した板状バイメタルからなる感温体(10)によ
る外部周囲の温度変化に伴う変形に連動するように連桿
(9)を介して内部に備えである。(14)は萌記密封
揺回の径方向で外方に位置して、トルク伝達室(4)に
連って設けられたアイドル油溜り室であって、停止I)
着こトルク伝達室(4)とアイドル油溜り室(14)と
に既に集溜する油量と少くとも略等しい容量をもって形
成されるものである。(12)は前記アイドル油溜り室
(14)内に揺動板片の中央部附近をピン着(12°)
してその外方側に重錘体(15)を、また他端側を引張
スプリング部材(16)により懸張されたダムであって
、前記トルク伝達室(4)より油溜り室(6)側への循
環流通路(13)の流入口(13°)に近傍してその回
転方向の前部に位置した回転時の遠心力に伴う揺動によ
り開閉機構となして前記ピン着(12’)の両端を取付
けて構成されるものである。そして機関再始動後のOF
F時の回転数までの間にあっては、トルク伝達室(4)
内の油をアイドル油溜り室(14)に向って直ちに放出
して該アイドル油溜り室内に収納せしめると共に、ダム
(12)がスプリング部材(12)と重錘体(15)の
作用により開放状態(第2図点線及び第4図)となるた
めアイドル油溜り室(14)内に収納されて流れる油は
抵抗を受けず従ってトルク伝達室(4)への油の逆行を
阻止し、機関再始動後の゛ツレ廻りパ現象を防止する。
次いで、機関が正常作動に入り、−層駆動ディスク(7
)の回転が高くなり、これに伴い被駆動側の密封8匣(
1)側の回転が上がると重錘体(15)に遠心力が働き
スプリング部材(1B)に抗してダム(12)がアイド
ル油溜り室(14)を堰止め(第2図実線及び第3図)
、ダム(12)のボンピング機能を発揮せしめて油を循
環路(13)を経て油溜り室(6)からトルク伝達室(
4)へ流入せしめる。
尚、スプリング部材(16)は引張スプリングだけでな
く、第3図及び第4図のような圧縮スプリングを用いる
こともでき、更に、スプリング部材(16)の張力や重
錘体(15)の重さは、″ツレ廻りパ現象が発生する際
にダム(12)が揺動せず、通常の作動ではダム(12
)が揺動するよう適宜選定する。
(17)及び(18)は所望に応じて前記流入口(13
’)部に近設した別途通常の堰及び揺動板片のなす先端
側に設けた金属材或いはテフロン等の樹脂材による耐摩
部分である。
尚前記バイメタルからなる感温体(10)としては前記
実施例のほか渦巻状からなる形状とし、円周方向への左
右回動による変形に連動して弁部材(8)を前記流出調
整孔(5゛)に対して左右への滑動によって開閉するよ
うに構成してもよい。
「発明の効果] 以上説明したように本発明による温度感応型流体式ファ
ン・スプリング部材は、前記アイドル油溜り室(14)
の構造と、該アイドル油溜り室内部に設けた前記ダム(
12)の構成とにより、機関再始動後に直ちにトルク伝
達室(4)内の油を前記アイドル油溜り室(14)に向
って直ちに放出して該アイドル油溜り室内に収納せしめ
、トルク伝達室(4)内に殆んど油が残存しない状態と
なすことができ、更に前記ダム(12)の開放効果によ
り機関始動後のOFF時の回転数までの間にあって収納
されたアイドル油溜り室(14)内の油は抵抗を受ける
ことなく該アイドル油溜り室内を流れるためトルク伝達
室(4)への油の逆行を阻止することとなるため、これ
ら相乗効果によって被駆動側の“ツレ廻り″を防止する
ことができ、更にダム(12)のポンピング作用が確実
なため安定した制御を行うことができる等、極めて有用
な温度感応型流体式ファン・カップリング装置である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す温度感応型流体式ファ
ン・カップリング装置の一部切欠きによる縦断面図、第
2図は第1図の本発明の要部に係るダム部の拡大による
開閉状態の説明図、第3図は本発明の他の実施例を示す
ダム部の閉鎖時の状態図、第4図は第3図の開放時の状
態図、第5図は従来例のファン・カップリング装置の縦
断面図、第6図は本発明と従来技術との比較性能特性曲
線図である。 (7)・・・駆動ディスク、(12)・・・ダム、(1
2°)・・・ピン着、(13)・・・循環路、(13°
)・・・流入口、(14)・・・アイドル油溜り室、(
15)・・・重錘体、(16)・・・スプリング部材、
(18)・・・耐摩部分

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)先端に駆動ディスクを固着した回転軸体上に軸受
    を介して支承され、且つ外周に冷却ファンを取付けたカ
    バーとケースとからなる密封器匣の内部を、油の流出調
    整孔を有する仕切板により油溜り室と前記駆動ディスク
    を内装するトルク伝達室とに区劃し、回転時の油の集溜
    する駆動ディスクの外周壁部に対向する密封器匣側の内
    周壁面の一部にダムと、これに連ってトルク伝達室より
    油溜り室側に通ずる循環流通路を形成すると共に、外部
    周囲の温度が設定値を越えると前記仕切板の流出調整孔
    を開放し、また設定値以下では閉鎖する弁部材を前記カ
    バー前面に設けた感温体の温度変化に伴う変形に連動す
    るように内部に備え、駆動ディスクと前記ケース及びカ
    バーとのなす外方附近の対向壁面に設けたトルク伝達間
    隙部での油の有効接触面積を増減させて、回転軸体側か
    ら被駆動側の密封器匣へのトルク伝達を制御するように
    して成るファン・カップリング装置において、前記ダム
    (12)を駆動ディスク(7)の外周壁部に対向する密
    封器匣側の径方向の外側周壁底部に設けたアイドル油溜
    り室(14)内部に設け、且つ前記循環路(13)の流
    入口(13′)に近傍してその回転方向の前部に位置せ
    しめると共に、ダム(12)をその揺動板片の中央部附
    近をピン着(12′)し、且つ該ピン着(12′)部よ
    り外方側に重錘体(15)を、また常時該重錘体が回転
    中心方向に附勢されるようスプリング部材(16)によ
    り懸張して構成して回転時の遠心力に伴う揺動により前
    記アイドル油溜り室(14)での開閉機構となして構成
    したことを特徴とする温度感応型流体式ファン・カップ
    リング装置。
  2. (2)請求項1記載において、前記ダム(12)をその
    揺動板片のなす少なくとも一端側に耐摩部分(18)を
    有して構成したことを特徴とする温度感応型流体式ファ
    ン・カップリング装置。
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