JPH0262141B2 - - Google Patents
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- JPH0262141B2 JPH0262141B2 JP59178980A JP17898084A JPH0262141B2 JP H0262141 B2 JPH0262141 B2 JP H0262141B2 JP 59178980 A JP59178980 A JP 59178980A JP 17898084 A JP17898084 A JP 17898084A JP H0262141 B2 JPH0262141 B2 JP H0262141B2
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- fatty acids
- hlb
- carbon atoms
- unsaturated fatty
- saturated fatty
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Landscapes
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
産業上の利用分野；
本発明は、新規な合成樹脂用防曇剤に関するも
のである。 従来技術； 合成樹脂フイルムは、現在多量に種々の分野
で、例えばポリ塩化ビニリデン、ポリプロピレ
ン、ポリブチレン等のフイルムは農業又は園芸用
の植物栽培用ハウス、あるいは食品包装用に広く
使用されている。 これらの合成樹脂は、本来その表面が疎水性で
あり、その内部と外部との気温温度差に依り、そ
の合成樹脂表面に曇りを生じあるいは水滴とな
り、その為に合成樹脂を通しての光線透過率が低
下し、農業又は園芸用では、植物の発育成長不良
の原因となつたり、またフイルムに付着した水滴
が植物に落下付着し、植物を痛めたり、病害発生
の原因となつたりする等の問題点が存在する。 また食品包装用では、曇りの為に、中が見えな
くなつたり、内容物の鮮度が悪く見えたりする等
の問題点が存在する。 発明が解決しようとする問題点； この問題点を解決する為に、水滴防止効果を与
える目的の所謂、防曇剤として界面活性剤、例え
ばグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸
エステル等を練り込んだフイルムまたはシートが
一般に使用されている。しかしながら、これらの
防曇剤は合成樹脂との相溶性の点で制約され、又
持続性に問題があり長期間に亘る使用に耐えない
という欠点を有している。 さらに、これを解決するため、特開昭56−
32533号公報には、２種の界面活性剤を組み合わ
せ防曇剤として合成樹脂に練り込むことが記載さ
れている。しかし、この場合も、初期効果、耐久
性等全ての面で満足させることは困難であり、現
実に実施されている例では、持続性不足が指滴さ
れている。 問題点を解決するための手段； 本発明者等は、かかる欠点を解消するため鋭意
研究を重ねた結果、本発明を提供するに至つたも
のである。すなわち、 [A] HLBが８〜12である炭素数６〜12の飽和脂
肪酸及び不飽和脂肪酸のソルビタンモノエステ
ル及び HLBが８〜12である炭素数６〜12の飽和脂
肪酸及び不飽和脂肪酸のジグリセリンモノエス
テル からなる群より選らばれた少なくとも１種の化合
物（以下Ａ成分という）と [B] HLBが４〜８未満である炭素数13〜22の飽
和脂肪酸及び不飽和脂肪酸のソルビタンモノエ
ステル からなる群より選らばれた少なくとも１種の化合
物（以下Ｂ成分という）と [C] HLBが４未満である炭素数18以上の飽和脂
肪酸及び不飽和脂肪酸のグリセリンモノエステ
ル からなる群より選らばれた少なくとも１種の化合
物（以下Ｃ成分という）とを組合せた、平均
HLBが4.3〜6.0及び溶解度パラメータが9.3〜9.7
である組成物を主成分とすることを特徴とする合
成樹脂用防曇剤である。 本発明の合成樹脂用防曇剤としては、上記の通
りＡ成分とＢ成分とＣ成分とを、次項に記載する
ような平均HLB及び溶解度を満たすように組み
合わせた組成物が挙げられる。かかる組成物は、
平均HLBが4.3〜6.0であり、さらに溶解度パラメ
ータが9.3〜9.7範囲にあるものである。 平均HLBが4.3〜6.0の範囲から外れた場合、速
効性、持続性にバランスがとれない。すなわち、
６を超えた場合、速効性は良いが、持続性が悪
い。 また、4.3未満の場合速効性が悪い。 さらに溶解度パラメーターが9.3〜9.7の範囲か
ら外れた場合、樹脂からのブリードアウトが激し
く、ブロツキング現象が生じ、実用上好ましくな
い。 次に本発明にかかる合成樹脂用防曇剤の対象と
なる合成樹脂としては、例えばポリ塩化ビニル、
ポリ塩化ビニリデン、ポリプロピレン、ポリエチ
レン、エチレン−αオレフインコポリマー又はポ
リエチレン−酢ビコポリマー等が挙げられるが、
好ましくはポリエチレン及びその変性体質等であ
る。 防曇剤の添加量は、合成樹脂に対し任意である
が、好ましくは合成樹脂100重量部に対し0.05〜
50重量部、より好ましくは0.1〜10重量部である。 本発明の防曇剤を合成樹脂に添加して、フイル
ムを成形する場合、公知の方法、例えば、溶融押
し出し法、カレンダー法、インフレーシヨン法等
により行う。 発明の効果； 本発明の防曇剤は種々の合成樹脂との相溶性に
優れ、かつ長期間に亘つて優れた効果を発揮する
等の特徴を有する。 実施例； 以下に実施例を挙げて、本発明を説明するが、
本発明は、それらの実施例のみに限定されるもの
ではない。 実施例 押し出し機に合成樹脂および防曇剤を所定量加
え、インフレーシヨン法で50μのフイルムを得
た。 それらのフイルムの防曇性を屋外暴露試験、−
10℃での恒温槽試験およびアンチブロツキング性
試験で観察した。 結果を第１表に示す。
のである。 従来技術； 合成樹脂フイルムは、現在多量に種々の分野
で、例えばポリ塩化ビニリデン、ポリプロピレ
ン、ポリブチレン等のフイルムは農業又は園芸用
の植物栽培用ハウス、あるいは食品包装用に広く
使用されている。 これらの合成樹脂は、本来その表面が疎水性で
あり、その内部と外部との気温温度差に依り、そ
の合成樹脂表面に曇りを生じあるいは水滴とな
り、その為に合成樹脂を通しての光線透過率が低
下し、農業又は園芸用では、植物の発育成長不良
の原因となつたり、またフイルムに付着した水滴
が植物に落下付着し、植物を痛めたり、病害発生
の原因となつたりする等の問題点が存在する。 また食品包装用では、曇りの為に、中が見えな
くなつたり、内容物の鮮度が悪く見えたりする等
の問題点が存在する。 発明が解決しようとする問題点； この問題点を解決する為に、水滴防止効果を与
える目的の所謂、防曇剤として界面活性剤、例え
ばグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸
エステル等を練り込んだフイルムまたはシートが
一般に使用されている。しかしながら、これらの
防曇剤は合成樹脂との相溶性の点で制約され、又
持続性に問題があり長期間に亘る使用に耐えない
という欠点を有している。 さらに、これを解決するため、特開昭56−
32533号公報には、２種の界面活性剤を組み合わ
せ防曇剤として合成樹脂に練り込むことが記載さ
れている。しかし、この場合も、初期効果、耐久
性等全ての面で満足させることは困難であり、現
実に実施されている例では、持続性不足が指滴さ
れている。 問題点を解決するための手段； 本発明者等は、かかる欠点を解消するため鋭意
研究を重ねた結果、本発明を提供するに至つたも
のである。すなわち、 [A] HLBが８〜12である炭素数６〜12の飽和脂
肪酸及び不飽和脂肪酸のソルビタンモノエステ
ル及び HLBが８〜12である炭素数６〜12の飽和脂
肪酸及び不飽和脂肪酸のジグリセリンモノエス
テル からなる群より選らばれた少なくとも１種の化合
物（以下Ａ成分という）と [B] HLBが４〜８未満である炭素数13〜22の飽
和脂肪酸及び不飽和脂肪酸のソルビタンモノエ
ステル からなる群より選らばれた少なくとも１種の化合
物（以下Ｂ成分という）と [C] HLBが４未満である炭素数18以上の飽和脂
肪酸及び不飽和脂肪酸のグリセリンモノエステ
ル からなる群より選らばれた少なくとも１種の化合
物（以下Ｃ成分という）とを組合せた、平均
HLBが4.3〜6.0及び溶解度パラメータが9.3〜9.7
である組成物を主成分とすることを特徴とする合
成樹脂用防曇剤である。 本発明の合成樹脂用防曇剤としては、上記の通
りＡ成分とＢ成分とＣ成分とを、次項に記載する
ような平均HLB及び溶解度を満たすように組み
合わせた組成物が挙げられる。かかる組成物は、
平均HLBが4.3〜6.0であり、さらに溶解度パラメ
ータが9.3〜9.7範囲にあるものである。 平均HLBが4.3〜6.0の範囲から外れた場合、速
効性、持続性にバランスがとれない。すなわち、
６を超えた場合、速効性は良いが、持続性が悪
い。 また、4.3未満の場合速効性が悪い。 さらに溶解度パラメーターが9.3〜9.7の範囲か
ら外れた場合、樹脂からのブリードアウトが激し
く、ブロツキング現象が生じ、実用上好ましくな
い。 次に本発明にかかる合成樹脂用防曇剤の対象と
なる合成樹脂としては、例えばポリ塩化ビニル、
ポリ塩化ビニリデン、ポリプロピレン、ポリエチ
レン、エチレン−αオレフインコポリマー又はポ
リエチレン−酢ビコポリマー等が挙げられるが、
好ましくはポリエチレン及びその変性体質等であ
る。 防曇剤の添加量は、合成樹脂に対し任意である
が、好ましくは合成樹脂100重量部に対し0.05〜
50重量部、より好ましくは0.1〜10重量部である。 本発明の防曇剤を合成樹脂に添加して、フイル
ムを成形する場合、公知の方法、例えば、溶融押
し出し法、カレンダー法、インフレーシヨン法等
により行う。 発明の効果； 本発明の防曇剤は種々の合成樹脂との相溶性に
優れ、かつ長期間に亘つて優れた効果を発揮する
等の特徴を有する。 実施例； 以下に実施例を挙げて、本発明を説明するが、
本発明は、それらの実施例のみに限定されるもの
ではない。 実施例 押し出し機に合成樹脂および防曇剤を所定量加
え、インフレーシヨン法で50μのフイルムを得
た。 それらのフイルムの防曇性を屋外暴露試験、−
10℃での恒温槽試験およびアンチブロツキング性
試験で観察した。 結果を第１表に示す。
【表】
【表】
○；大きな水滴付着、透明
△；かなり水滴付着、やや不透明
×；微少な水滴付着、不透明
−10℃での恒温槽試験；屋外暴露試験に準じて行つた
。ただし屋外へ暴露する代りに−10℃の恒温槽へ入れた
。
アンチブロツキング性；10cm×10cm角にフイルムを切
り、 二枚重ねる。その上から10Kgの錘りをのせ、 60
℃の恒温槽中に入れる。24時間後に取
り出し、 室温まで冷やし、 重ねた二枚のフイル
ムをひきはがす。
◎；すべるようにはがれるもの(ブロツキング全
く無し)
○；手でわずかに力をかけるだけではがれるもの
△；手でわずかに力をかけるだけではがれるが、
ベタツキ感が有るもの
×；手ではがすのに力をかける必要があるもの
△；かなり水滴付着、やや不透明
×；微少な水滴付着、不透明
−10℃での恒温槽試験；屋外暴露試験に準じて行つた
。ただし屋外へ暴露する代りに−10℃の恒温槽へ入れた
。
アンチブロツキング性；10cm×10cm角にフイルムを切
り、 二枚重ねる。その上から10Kgの錘りをのせ、 60
℃の恒温槽中に入れる。24時間後に取
り出し、 室温まで冷やし、 重ねた二枚のフイル
ムをひきはがす。
◎；すべるようにはがれるもの(ブロツキング全
く無し)
○；手でわずかに力をかけるだけではがれるもの
△；手でわずかに力をかけるだけではがれるが、
ベタツキ感が有るもの
×；手ではがすのに力をかける必要があるもの
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 １ [A] HLBが８〜12である炭素数６〜12の飽
和脂肪酸及び不飽和脂肪酸のソルビタンモノエ
ステル及び HLBが８〜12である炭素数６〜12の飽和脂
肪酸及び不飽和脂肪酸のジグリセリンモノエス
テル からなる群より選らばれた少なくとも１種の化合
物と [B] HLBが４〜８未満である炭素数13〜22の飽
和脂肪酸及び不飽和脂肪酸のソルビタンモノエ
ステル からなる群より選らばれた少なくとも１種の化合
物と [C] HLBが４未満である炭素数18以上の飽和脂
肪酸及び不飽和脂肪酸のグリセリンモノエステ
ル からなる群より選らばれた少なくとも１種の化合
物とを組合せた、 平均HLBが4.3〜6.0及び溶解度パラメーターが
9.3〜9.7である組成物を主成分とすることを特徴
とする合成樹脂用防曇剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17898084A JPS6155133A (ja) | 1984-08-27 | 1984-08-27 | 合成樹脂用防曇剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17898084A JPS6155133A (ja) | 1984-08-27 | 1984-08-27 | 合成樹脂用防曇剤 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6155133A JPS6155133A (ja) | 1986-03-19 |
| JPH0262141B2 true JPH0262141B2 (ja) | 1990-12-25 |
Family
ID=16058008
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17898084A Granted JPS6155133A (ja) | 1984-08-27 | 1984-08-27 | 合成樹脂用防曇剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6155133A (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH04238029A (ja) * | 1991-01-22 | 1992-08-26 | Mitsubishi Kasei Vinyl Co | オレフィン系農業用積層フィルム |
| JP3792769B2 (ja) * | 1996-02-15 | 2006-07-05 | 三菱化学株式会社 | 防曇剤及び該防曇剤で処理した樹脂シート |
| JP4599645B2 (ja) * | 2000-01-20 | 2010-12-15 | 東ソー株式会社 | エチレン系樹脂組成物及びそれよりなるフィルム |
Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5040643A (ja) * | 1973-08-13 | 1975-04-14 | ||
| JPS53106430A (en) * | 1977-02-25 | 1978-09-16 | Meidensha Electric Mfg Co Ltd | Current inverter |
| JPS5436359A (en) * | 1977-08-04 | 1979-03-17 | Mitsubishi Chem Ind Ltd | Preparation of polyolefin film |
-
1984
- 1984-08-27 JP JP17898084A patent/JPS6155133A/ja active Granted
Patent Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5040643A (ja) * | 1973-08-13 | 1975-04-14 | ||
| JPS53106430A (en) * | 1977-02-25 | 1978-09-16 | Meidensha Electric Mfg Co Ltd | Current inverter |
| JPS5436359A (en) * | 1977-08-04 | 1979-03-17 | Mitsubishi Chem Ind Ltd | Preparation of polyolefin film |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6155133A (ja) | 1986-03-19 |
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