JP3671736B2 - 農業用塩化ビニル系樹脂フィルム - Google Patents

農業用塩化ビニル系樹脂フィルム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、農業用塩化ビニル系樹脂フィルムに関するものである。更に詳しくは、フイルム同士が重なった際に付着し合うことが少なく、且つ、屋外暴露後の初期及び、長期の防曇性に優れた農業用塩化ビニル系樹脂フィルムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、有用植物を効率よく栽培するために、ハウス内又は、トンネル内で促進栽培することが盛んに行われている。このハウス又は、トンネルを被覆する資材として耐候性、透明性及び、保温性等が優れている理由で塩化ビニル系樹脂フィルムが多用されている。
ところが、軟質塩化ビニル系樹脂フィルムは、軟らかくて弾力性があるため、どのような形状のハウス又は、トンネルにも無理なく展張できるという長所を持っている反面、フイルム同士が重なった際に付着し合うという性質(べたつき性などと言う)が、ポリエチレンフイルム、エチレン−酢酸ビニルに比べて大きいという欠点がある。この欠点は、日差しが強くてハウス内が高温になることを避けるため、ハウス側面及び、ハウス谷間のフイルムを巻物状に巻き上げ換気をする時、そして、巻物状のフイルムを巻き下げる時に、大変な手間がかかるため問題になっている。この欠点を解決するため、特開昭58−69240号公報には、特定のアミド化合物を添加する方法が提案されているが、巻き上げ、巻き下げ作業性が十分満足できるものではなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、巻き上げ、巻き下げ作業が容易に行え、展張初期及び、長期の防曇性に優れた農業用塩化ビニル系樹脂フィルムを提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、塩化ビニル系樹脂に、特定の粘着防止剤を配合することで上述の課題を解決したものである。
しかして本発明の要旨とするところは、塩化ビニル系樹脂フィルムに、(A)メチレンビスステアロアミドと(B)エチレンビスラウリルアミドが、(A)と(B)の合計量で塩化ビニル系樹脂100重量部に対して0.05〜2重量部であり、且つ、(A)対(B)の重量比が20対1ないし1対0.9の範囲で配合されている農業用塩化ビニル系樹脂フィルムに存する。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に係わる塩化ビニル系樹脂フイルム組成物には、(A)メチレンビスステアロアミドと、(B)エチレンビスラウリルアミドを配合する。
本発明では、(A)成分として融点140〜146℃のメチレンビスステアロアミドと、(B)成分として融点156〜160℃のエチレンビスラウリルアミドを配合する。
(A)成分であるメチレンビスステアロアミドと(B)成分であるエチレンビスラウリルアミドの配合量は、塩化ビニル系樹脂100重量部に対して、(A)と(B)の合計量を0.05〜2重量部の範囲とすることが好ましい。(A)と(B)の合計量がこの範囲より少ないときは、巻き上げ、巻き下げ作業性が充分に優れたものとならず、また、多いときは、フイルム化した後に添加された物が噴き出したり、防曇性を阻害するという問題がおこり、好ましくない。上記範囲のうち0.05〜1.0重量部の範囲が特に好ましい。更に、好ましくは、0.1〜1.0重量部の範囲である。
【0006】
また、(A)成分と(B)成分の配合割合は、(A)対(B)が重量比で、20対1ないし1対0.9の範囲内であることが好ましい。この範囲内であると、べたつき防止の効果が発揮される。この範囲外であると、フイルム化した後に添加された物が噴き出したり、防曇性を阻害するという問題がおこり、好ましくない。上記配合割合のうち10対1ないし1対0.8の範囲内が特に好ましい。
【0007】
本発明において塩化ビニル系樹脂とは、塩化ビニル又は塩化ビニルとこれに共重合可能なコモノマーとの混合物を懸濁重合法、塊状重合法、微細懸濁重合法又は乳化重合法等通常の方法によって製造されたものすべてを含む意味である。コモノマーとしては、例えば、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ラウリン酸ビニル等のビニルエステル類、メチルアクリレート、エチルアクリレート、ブチルアクリレート等のアクリル酸エステル類、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート等のメタクリル酸エステル類、ジブチルマレエート、ジエチルマレエート等のマレイン酸エステル類、ジブチルフマレート、ジエチルフマレート等のフマール酸エステル類、ビニルメチルエーテル、ビニルブチルエーテル、ビニルオクチルエーテル等のビニルエーテル類、アクリロニトリル、メタクリロニトリル等のシアン化ビニル類、エチレン、プロピレン、スチレン等のα−オレフィン類、塩化ビニリデン、臭化ビニル等の塩化ビニル以外のハロゲン化ビニリデン又はハロゲン化ビニル類、ジアリルフタレート、エチレングリコールジメタクリレート等の多官能性単量体があげられ、勿論、コモノマーは、上述のものに限定されるものではない。塩化ビニル系樹脂の重合度は、700〜2500の範囲で選ぶことができ、好ましくは、700〜1800である。
【0008】
更に、本発明に係わる塩化ビニル系樹脂フィルム組成物には、可塑剤、防曇剤、防霧剤、滑剤、熱安定剤、紫外線吸収剤、光安定剤、有機リン酸金属塩、無機物、抗酸化剤、安定化助剤、帯電防止剤、防黴剤、防藻剤及び着色剤等の各種添加剤を配合することができる。
可塑剤としては、塩化ビニル系樹脂の可塑化に常用されているものが使用される。例えば、分子量が250以下の低分子量の多価アルコール、フタル酸誘導体、イソフタル酸誘導体、アジピン酸誘導体、マレイン酸誘導体、クエン酸誘導体、イタコン酸誘導体、オレイン酸誘導体、リシノール酸誘導体等があげられる。これらの可塑剤は1種でも2種以上を組み合わせて配合してもよい。これらの可塑剤の配合量は、フィルムの柔軟性、強度を均衡させるために、塩化ビニル系樹脂100重量部に対し、30〜60重量部の範囲内から選ぶものとする。
【0009】
その他に、エポキシ系可塑剤、有機リン酸エステル等があげられる。エポキシ系可塑剤としては、エポキシ化大豆油、エポキシ化亜麻仁油等の植物油のエポキシ化されたものとエポキシ樹脂がある。
これらエポキシ系可塑剤の添加量は、樹脂100重量部に対し0.01〜10重量部、好ましくは、0.1〜5重量部である。また、有機リン酸エステル系の可塑剤の配合量は、塩化ビニル系樹脂100重量部に対し、1〜10重量部の範囲内、特に、2〜8重量部が適当である。
【0010】
防曇剤としては、非イオン系界面活性剤が好適であり、ポリオキシエチレンエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンエーテル等のエーテル型のもの、多価アルコールとの脂肪酸の部分エステル化物のエステル型のもの、グリセリンエステルのポリオキシエチレンエーテル、ソルビタンエステルのポリオキシルエチレンエーテル等のエーテルエステル型のものがあげられる。
以下に、好適な非イオン系界面活性剤を例示する。
【0011】
(イ)ソルビタン、ソルビトール、マンニタン、マンニトール、グリセリン、ジグリセリン等の多価アルコールと、炭素数12〜22個の脂肪酸との部分エステル
(ロ)アルキレンオキサイドがエチレンオキサイド又はプロピレンオキサイドで、その付加モル数が1〜20モル、多価アルコールがソルビタン、ソルビトール、マンニタン、マンニトール、グリセリン、ジグリセリンで、脂肪酸の炭素数が12〜22個であるポリオキシリアルキレン多価アルコールの脂肪酸エステル
(ハ)(イ)と(ロ)の混合物。
【0012】
これらの混合物は、多価アルコールのモノエステル、ジエステル、トリエステルの混合物として得られる。一般的には、ジエステル成分の含有割合の高い組成のエステル混合物が好適である。
非イオン系界面活性剤の配合量は、塩化ビニル系樹脂100重量部に対し、0.5〜5重量部の範囲内から選ぶものとする。特に、1.0〜3.0重量部が適当である。
【0013】
防霧剤としては、フッ素系界面活性剤があげられる。具体的には、通常の界面活性剤の疎水基のCに結合したHのかわりにその一部または全部をFで置換した界面活性剤で、特にパーフルオロアルキル基またはパーフルオロアルケニル基を含有する界面活性剤である。
フッ素系界面活性剤の配合量は、塩化ビニル樹脂100重量部当たり0.01重量部以上、0.5重量部以下で充分であり、配合量の好適範囲は、0.02〜0.2重量部である。
【0014】
滑剤ないし熱安定剤としては、一般的に農業用フィルムに使用される、脂肪酸系滑剤、脂肪酸アミド系滑剤、エステル系滑剤、ポリエチレンワックス、流動パラフィン、有機ホスファイト化合物の如きキレーター、フェノール類、β−ジケトン化合物等があげられる。βジケトン化合物としては、ジベンゾイルメタン、メトキシベンゾイル・ベンゾイルメタン、クロルベンゾイル・ベンゾイルメタン、パルミチルベンゾイルメタン等が好適である。
これら、滑剤、熱安定剤の配合量は、0.01〜2.0重量部の範囲、特に、0.04〜1.0重量部が好ましい。
【0015】
紫外線吸収剤としては、農業用塩化ビニルフィルムに通常配合されるものであればよく、ベンゾトリアゾール系、ベンゾフェノン系、サリチル酸エステル系、ハイドロキノン系、シアノアクリレート系等各種の紫外線吸収剤があげられる。例えば、特公昭62−38143号公報第7欄第27行〜第9欄第34行目、特公昭62−53543号公報第7欄第13〜36行目に記載された紫外線吸収剤であり、特にベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤が好ましい。具体的には、以下のようなものがあげられる。
【0016】
ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤である、2−(2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)−5−カルボン酸ブチルエステルベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)−5,6−ジクロルベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)−5−エチルスルホンベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−ブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−アミノフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジメチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジメチルフェニル)−5−メトキシベンゾトリアゾール、2−(2’−メチル−4’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ステアリルオキシ−3’,5’−ジメチルフェニル)−5−メチルベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5−カルボン酸フェニル)ベンゾトリアゾールエチルエステル、2−(2’−ヒドロキシ−3’−メチル−5’−t−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−t−ブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’−t−ブチル−5’−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メトキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−t−ブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−シクロヘキシルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−4’,5’−ジメチルフェニル)−5−カルボン酸ベンゾトリアゾールブチルエステル、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジクロルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−4’,5’−ジクロルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジメチルフェニル)−5−エチルスルホンベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−4’−オクトキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メトキシフェニル)−5−メチルベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)−5−カルボン酸エステルベンゾトリアゾール、2−(2’−アセトキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール等。
【0017】
ベンゾフェノン系紫外線吸収剤である、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−2’−カルボキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−ベンゾイルオキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−5−スルホンベンゾフェノン、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−5−クロルベンゾフェノン、ビス−(2−メトキシ−4−ヒドロキシ−5−ベンゾイルフェニル)メタン等。
【0018】
紫外線吸収剤は、単独又は、2種以上を組み合わせて使用することができる。その配合量は、塩化ビニル樹脂100重量部当たり、0.01〜3.0重量部の範囲、特に、0.02〜2.0重量部が好ましい。
【0019】
光安定剤としては、農業用フイルムに通常配合される種々の化合物を使用することができ、例えば、ヒンダードアミン系化合物があげられ、具体的には、特開平6−155680号公報第5〜19頁等に記載の化合物である。これら光安定剤は一種類、または二種類以上組み合わせて使用してもよい。その配合量は、塩化ビニル樹脂100重量部当たり、0.05〜5.0重量部の範囲、特に、0.1〜2重量部が好ましい。
【0020】
有機リン酸金属塩としては、亜鉛、カルシウム、バリウム、マグネシウム、コバルト又はストロンチウムと各種有機リン酸との塩を使用する。具体的には、特開平2−30529号公報第9頁第9行〜第11頁最終行目に記載のある有機リン酸金属塩があげられる。これら有機リン酸金属塩は一種類、または二種類以上組み合わせて使用してもよい。その配合量は、塩化ビニル樹脂100重量部当たり、0.05〜5.0重量部の範囲、特に、0.1〜2重量部が好ましい。
【0021】
本発明において、赤外域に吸収のある無機物を保温性向上の目的で配合することができる。具体的には次のようなものがあげられる。
炭酸マグネシウム、マグネシウム珪酸塩(タルク)、酸化珪素、酸化アルミニウム、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、水酸化アルミニウム、水酸化カルシウム、リン酸金属塩、ハイドロタルサイト類(含水−又は無水−アルミニウム/マグネシウム塩基性炭酸塩);アルミニウム/亜鉛塩基性炭酸塩炭酸リチウム−水酸化アルミニウム包接化合物等があげられ、これらのうち、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、酸化珪素、炭酸マグネシウム、及びハイドロタルサイト類がフィルムの透明性を低下させることが少なく特に好ましい。
これらの無機物は1種でも2種以上添加することができ、その配合量は、塩化ビニル系樹脂100重量部当たり0.5〜10重量部の範囲、特に、2〜10重量部の範囲が好ましい。
【0022】
抗酸化剤として使用可能な化合物としては、フェノール系及び硫黄系抗酸化剤が使用でき、具体的には、2,6−ジ−ブチル−4−メチルフェノール−2,2′−メチレンビス(6−tert−ブチル−4−エチルフェノール)、ジラウリルチオジプロピオネート等をあげることができる。これらの酸化防止剤は、単独又は、2種以上を組み合わせて使用することができる。
【0023】
安定化助剤として使用可能な化合物としては、トリフェニルホスファイト、ジオクチルフェニルフォスファイト、トリス(ノニルフェニル)フォスファイト、ジフェニルインデシルフォスファイト、トリラウリルトリチオフォスファイト、ジフェニルアシッドフォスファイト等をあげることができる。これらの安定化助剤は、単独又は二種以上を組み合わせて使用することができる。
【0024】
帯電防止剤としては、例えばポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリグリコールエーテル、p−スチレンスルホン酸ナトリウム等があげられる。
防黴剤、防藻剤としては、一般的に農業用塩化ビニルフィルムに配合される種々の化合物を使用することができる。例えば、有機窒素系化合物があげられ、具体的には、イミダゾール誘導体、アニリド誘導体、尿素誘導体、アンモニウム誘導体、トリアジン誘導体、フタルイミド誘導体等がある。
着色剤として使用可能なものとしては、例えばフタロシアニンブルー、フタロシアニングリーン、ハンザイエロー、アリザリンレーキ、酸化チタン、亜鉛華、パーマネントレッド、キナクリドン、カーボンブラック等をあげることができる。これらの着色剤も、単独又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
【0025】
以上の各種樹脂添加物はフィルムの性質を悪化させない範囲、通常は塩化ビニル系樹脂100重量部に対して、5重量部以下の範囲で選ぶことができる。
塩化ビニル系樹脂に樹脂添加物を配合するには、各々必要量秤量し、リボンブレンダー、バンバリーミキサー、スーパーミキサーその他の従来から知られている配合機、混合機を使用すればよい。
【0026】
このようにして得られた樹脂組成物をフィルム化するには、それ自体公知の方法、例えば、溶融押出成形法(T−ダイ法、インフレーション法を含む)、カレンダー成形法、溶液流延法等の従来から知られている方法によればよい。
フィルムの厚さは、0.03〜0.3mmの範囲、好ましくは、0.05〜0.2mmの範囲とするのが好ましい。0.03mmより薄いと、フイルムの強度が不足し破れが発生しやすく、0.3mmよりも厚いと、切断、接着等の作業に悪影響を与える。本発明の農業用樹脂フイルムは、基体フイルム表面の少なくとも片面に格子状、縞状、微細な凹凸模様(シボ模様)をつけてもよい。
【0027】
更に耐久性および、防塵性を向上させるために、本発明に係る農業用塩化ビニル系樹脂フィルムの片面上に、アクリル系樹脂被膜を形成することが好ましい。
使用するアクリル系樹脂としては、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート5〜40重量%、分子内に1個もしくは2個以上のカルボキシル基を含むα,β−不飽和カルボン酸0〜20重量%及びこれらと共重合可能な他のビニル系単量体とを共重合して得られる重合体が好ましい。
【0028】
ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートとしては、ヒドロキシメチルアクリレート、ヒドロキシメチルメタクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、3−ヒドロキシプロピルアクリレート、3−ヒドロキシプロピルメタクリレート、2−ヒドロキシブチルアクリレート、2−ヒドロキシブチルメタクリレート、4−ヒドロキシブチルアクリレート、4−ヒドロキシブチルメタクリレート、2−ヒドロキシペンチルアクリレート、2−ヒドロキシペンチルメタクリレート、6−ヒドロキシヘキシルアクリレート、6−ヒドロキシヘキシルメタクリレート等があげられる。
【0029】
これらヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート化合物は、得られるアクリル系樹脂が有機溶媒に溶け易く、アクリル系樹脂と基体塩化ビニル系樹脂フイルムとの密着性を向上し、更には、フイルム表面にしみ出してくる可塑剤の移行性を抑制する作用に大きく寄与する成分である。
このヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートのアクリル系樹脂中で占める割合が、5重量%より少ない場合は、有機溶媒との溶解性、基体フイルムとの密着性及び耐久性向上効果を充分に発揮し得ず、他方、40重量%より多い場合には、コスト高となりコスト上昇に較べて得られる効果は大きくないので好ましくない。
【0030】
分子内に1個もしくは2個以上のカルボキシル基を含むα,β−不飽和カルボン酸としては、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、無水マレイン酸、アコニット酸、フマル酸、クロトン酸、イタコン酸等があげられる。これら化合物を、前記ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートと併用すると、アクリル樹脂と基体フイルムとの密着性及び耐久性が向上する。これらの使用量は、0.5〜20重量%が好ましい。これ以上であると、フィルムが水分で潤れているときにフイルム同志が付着し合う性質(湿潤時のブロッキング性)が強化されるので、好ましくない。
【0031】
前記ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート及びα,β−不飽和カルボン酸と共重合可能な他のビニル系単量体としては、(メタ)アクリル酸アルキルエステル又は、これとアルケニルベンゼンとの混合物があげられる。
(メタ)アクリル酸アルキルエステルとしては、例えばアクリル酸メチルエステル、アクリル酸エチルエステル、アクリル酸−n−プロピルエステル、アクリル酸イソプロピルエステル、アクリル酸−n−ブチルエステル、アクリル酸−2−エチルヘキシルエステル、アクリル酸デシルエステル、メタクリル酸メチルエステル、メタクリル酸エチルエステル、メタクリル酸−n−プロピルエステル、メタクリル酸イソプロピルエステル、メタクリル酸−n−ブチルエステル、メタクリル酸−2−エチルヘキシルエステル、メタクリル酸デシルエステル等があげられ、一般には、アルキル基の炭素数が1〜20個のアクリル酸アルキルエステル及び/又はアルキル基の炭素数が1〜20個のメタクリル酸のアルキルエステルが使用される。
【0032】
本発明で用いられるアルケニルベンゼンとしては、例えばスチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン等があげられる。
このようなアルケニルベンゼンと、(メタ)アクリル酸アルキルエステルとの混合物からなる単量体を用いる場合には、α,β−エチレン性不飽和カルボン酸の使用量によっても異なるが、通常(メタ)アクリル酸アルキルエステルの使用割合を10重量%以上とするのがよい。
【0033】
特に、本発明のアクリル系樹脂は上記のような(メタ)アクリル酸アルキルエステル、これとアルケニルベンゼンの混合物からなる単量体を、40〜60重量%含有するものが好ましい。
かかるアクリル系樹脂を、基体塩化ビニル系樹脂フイルムに表面処理するときに、フイルムとの密着性等を改善する目的で、アクリル系樹脂と相溶性のある他樹脂を混合することが可能である。他樹脂としては、フッ化ビニリデン系樹脂、パーフルオロアルキル基を側鎖にもつアクリル樹脂、セルロースアセテートブチレート樹脂、シリコン樹脂等がとくに効果的である。
【0034】
アクリル系樹脂を重合するには、各単量体を所定量組合せて有機溶媒とともに重合缶に仕込み、重合開始剤、必要に応じて分子量調節剤を加えて、攪拌しつつ加熱すればよい。
【0035】
塩化ビニル系樹脂フィルムの片面に形成するアクリル系樹脂の被膜は、アクリル系樹脂を前述の有機溶媒に溶解して塗布するのがよい。
塩化ビニル系樹脂フィルム表面上に、前記アクリル系樹脂の被膜を形成するには、アクリル系樹脂を有機溶媒に溶解し、スプレイコート法、ロールコート法、グラビアコート法、リバースコート法、ディップコート法等のほか、スクリーン印刷法、フレキソ印刷法等のそれ自体公知の各種塗布方法によって塗布し、乾燥するのがよい。利用できる乾燥方法は、例えば熱風乾燥法、赤外線乾燥法、遠赤外線乾燥法などである。乾燥温度は、前記有機溶媒を飛散させる温度、すなわち、アクリル系樹脂を溶解している有機溶媒の沸点以上とするのがよい。乾燥時間は、短い方がよい。従って、有機溶媒の沸点以上の温度で、できるだけ短時間に乾燥するのがよい。
【0036】
基体フィルムの表面に形成するアクリル系樹脂被膜の厚さは、基体フィルムの厚さにもよるが、0.5〜10μmの範囲から選ぶ。10μmより厚いときは、基体フィルムと被膜とでは屈曲性に差があるために、被膜が基体フィルムから剥離する等の現象がおこり易く、また、被膜に亀裂が入って基体フィルムの強度を低下させるという現象がおこり、好ましくない。0.5μmより薄いときは、基体フィルムの耐久性および、防塵性を向上させる効果を発揮しないので、好ましくない。被膜の厚さは、上記範囲内で、基体フィルムの厚さに比例させるのがよい。
【0037】
本発明に係る農業用塩化ビニル系樹脂フィルムを、実際に使用するにあたっては、被膜が片面のみに形成されているときは、この被膜の設けられた側をハウス又はトンネルの外側となるようにして展張するのがよい。
【0038】
【発明の効果】
本発明の農業用塩化ビニル系樹脂フィルムは、べたつき性、展張初期及び、長期の防曇性に優れることから、ハウス(温室)用、トンネル用等の被覆用のほか、ハウスのサイド、天窓、戸口、妻部等の部分にも使用することができ、農業用被覆材としての利用価値は極めて大きい。
【0039】
【実施例】
以下、本発明を実施例に基づいて説明するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の例に限定されるものではない。
実施例1〜4、比較例1〜4
(1)塩化ビニル系樹脂フィルムの製造
ポリ塩化ビニル(重合度=1300) 100重量部
ジオクチルフタレート 45重量部
トリクレジルホスフェート 5重量部
エポキシ樹脂(商品名「EP−828」) 1.5重量部
Ba−Zn系液状安定剤 1重量部
ステアリン酸バリウム 0.2重量部
ステアリン酸亜鉛 0.4重量部
ソルビタンモノパルミテート 1.5重量部
βジケトン化合物(ジベンゾイルメタン) 0.1重量部
ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤 0.04重量部
(商品名「TINUVIN−P」)
フッ素系界面活性剤(商品名「ユニダインDS−401」) 0.2重量部
以上あげた樹脂原料、樹脂添加物を秤量し、更にこれに、第1表に示す種類の(A)成分及び(B)成分を同表に示す配合量で配合した。これらをスーパーミキサーで10分間撹拌混合したのち、165℃に加温したロール上で混練し、L型カレンダー装置によって、厚さ0.10mmの透明な塩化ビニル系樹脂フィルムを製造した。
【0040】
(2)噴き出し性
温度40℃、相対湿度80%の恒温恒湿器に、6ヶ月間放置したフイルム表面の状況を肉眼で観察した。この評価基準は、次のとおりである。
◎・・・ほぼ完全にフイルムが透明。
○・・・少し白し粉状の噴き出しがあるが、ほぼ透明。
○×・・白い粉状の噴き出しがあり、透明性が少し阻害される。
△・・・白い粉状の噴き出しがあり、フイルムが梨地状で透明性が劣る。
×・・・白い粉状の噴き出しが著しく、不透明である。
【0041】
(3)べたつき性
幅30cm、長さ150cmに切断したフイルムを、名古屋市の水道水に7日間浸し、これを、直径2cm、幅35cmの亜鉛メッキをした鉄製のパイプに巻き付け、55℃のオーブン内で4週間放置し、乾燥させた。このフイルムを鉄パイプから巻き戻した時の剥がれ易さを下記の基準で評価した。
◎・・・スムースに剥がれ、抵抗がない。
○・・・剥がし始めに、少し抵抗がある。
△・・・剥がすのに抵抗がある。
×・・・容易に剥がれず、大きな力がいる。
【0042】
(4)防曇性
フイルムを、三重県一志郡の試験圃場に設置したパイプハウス(間口3m奥行き10m、棟高1.5m)に被覆し、平成9年10月〜平成10年10月までの1年間展張試験を行った。展張したフイルムについて、以下の方法により、展張初期の防曇性(展張1時間後)および、長期の防曇性を評価した。
(4−1)展張初期防曇性
◎・・・水滴が筋状に均一に濡れ、透明である。
○・・・水滴が筋状に流れ始め、かなり透明である。
○×・・水滴が成長し、白く光っている部分がなく、全体に透明感がある。
△・・・細かい水滴が付着しているが、一部分に透明感がある。
×・・・細かい水滴が全面に付着し、白く光って見える。
(4−2)展張長期防曇性
◎・・・一面に均一に濡れ、水膜が完全に透明。
○・・・ほぼ均一に濡れ、水膜がほぼ透明。
○×・・水滴が付着した、一部分が不透明。
△・・・水滴が多く付着し、不透明な部分が多い。
×・・・全面に細かい水滴が付着し、不透明。
【0043】
【表1】
Figure 0003671736

Claims (1)

  1. 塩化ビニル系樹脂フィルムに、(A)メチレンビスステアロアミドと(B)エチレンビスラウリルアミドが、(A)と(B)の合計量で塩化ビニル系樹脂100重量部に対して0.05〜2重量部であり、且つ、(A)対(B)の重量比が20対1ないし1対0.9の範囲で配合されている農業用塩化ビニル系樹脂フィルム。
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