JPS6155133A - 合成樹脂用防曇剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野； 本発明は、新規な合成樹脂用防曇剤に関するものである
。

従来の技術： 合成樹脂フィルムは、現在多量に種々の分野で、例えば
ポリ塩化ビニリデン、ポリプロピレン、ポリブチレン等
のフィルムは廃業又は園芸用の植物栽培用ハウス、ある
いは食品包装用に広く使用されている。

これらの合成樹脂は、本来その表面が疎水性であり、そ
の内部と外部との気温温度差に依り、その合成樹脂表面
に曇りを生じあるいは水滴となり、その為に合成樹脂を
通しての光線透過率が低下し、農業又は園芸用では、植
物の発育成長不良の原因となったり、またフィルムに付
着した水滴が植物に落下付着し、植物を痛めたり、病害
発生の原因となったりする等の問題点が存在する。

また食品包装用では、曇りの為に、中が見えなくなった
り、内容物の鮮度が悪く見えたりする等の問題点が存在
する。

発明が解決しようとする問題点； この問題点を解決する為に、水滴防止効果を与える目的
の所謂、防曇剤として界面活性剤、例えばグリセリン脂
肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル等を練り込ん
だフィルムまたはシートが一般に使用されている。しか
しながら、これらの防曇剤は合成樹脂との相溶性の点で
制約され、又持続性に問題があり長期間に亘る使用に耐
えないという欠点を有している。

さらに、これを解決するため、特開昭５８−３２５３３
号公報には、２種の界面活性剤を組み合わせ防曇剤とし
て合成樹脂に練り込むことが記載されている。しかし、
この場合も、初期効果、耐久性等全ての面で満足させる
ことは困難であり、現実に実施されている例では、持続
性不足が指摘されている。

問題点を解決するための手段； 本発明者等は、かかる欠点を解消するため鋭意研究を重
ねた結果、本発明を提供するに至ったものである。すな
わち。

（Ａ）　　ＨＬＢ８〜１２の脂肪酸多価アルコールエス
テル（以下Ａ成分という）、 （Ｂ）　ＨＬＢ　４〜８未満の脂肪酸多価アルコールエ
ステル（以下Ｂ成分という）、 （Ｃ）　ＨＬＢ　４未満の脂肪酸多価アルコールエステ
ル（以下Ｃ成分という）、 において、前記Ａ成分、Ｂ成分、Ｃ成分のいずれか三者
の組み合わせから又は三者の組み合わせから成る平均Ｈ
ＬＢ　４　、３〜６．０の組成物を主成分とすることを
特徴とする合成樹脂用防曇剤である。

なお、ここでいう脂肪酸とは、飽和脂肪酸、不飽和脂肪
酸、又は、側鎖ヒドロキシル基含有オキシ脂肪酸を包括
するものである。

本発明に用いるＡ成分としては、例えば、（１）炭素数
６〜１２の飽和脂肪酸、炭素数６〜１２の不飽和脂肪酸
又は、炭素数７〜１４のオキシ脂肪酸のソルビタンモノ
エステル、 （２）炭素数１２〜２２の飽和脂肪酸、又は炭素数１２
〜２２の不飽和脂肪酸のシー１糖エステルでモノエステ
ル／ジルポリエステル含量比が１以上のもの、 （３）炭素数６〜１２の飽和脂肪酸、炭素数６〜１２の
不飽和脂肪酸、又は炭素数７〜１６のオキシ脂肪酸のジ
グリセリンモノエステル、 （４）炭素数８〜１６の飽和脂肪酸、炭素数８〜１６の
不飽和脂肪酸、又は炭素数１１〜１９のオキシ脂肪酸の
ポリグリセリン（縮合数３）モノエステル、 （５）炭素数１２〜２０の飽和脂肪酸、炭素数１２〜２
０の不飽和脂肪酸、又は炭素数１６〜２４のオキシ脂肪
酸のポリグリセリン（縮合数４）モノエステル、 （８）炭素数１６〜２４の飽和脂肪酸、炭素数１６〜２
４の不飽和脂肪酸、又は炭素数２０〜２６のオキシ脂肪
酸のポリグリセリン（縮合数５）モノエステル、 （７）炭素数９〜１２の飽和脂肪酸、炭素数９〜１２の
不飽和脂肪酸、又は炭素数１３〜〜１６のオキシ脂肪酸
のポリグリセリン（縮合数５）ジエステル。

等が挙げられる。

次にＢ成分としては、例えば、 （り炭素数１３〜２２の飽和脂肪酸、炭素数１３〜２２
の不飽和脂肪酸、又は炭素数１２〜２０のオキシ脂肪酸
のソルビタンモノエステル、 （２）炭素数７〜１７の飽和脂肪酸、炭素数７〜１７の
不飽和脂肪酸、又は炭素数１２〜２０のオキシ脂肪酸の
グリセリンモノエステル、 （３）炭素数１２〜２２の飽和脂肪酸、又は炭素数１２
〜２２の不飽和脂肪酸のショ糖エステルで、モノエステ
ル／ジルポリエステル含量比が０．３〜１のもの。

（４）炭素数１３〜２０の悠和脂肪酸、炭素数１３〜２
０の不飽和脂肪酸、又は炭素数１゛７〜２５のオキシ脂
肪酸のジグリセリンモノエステル、 等が挙げられる。

次にＣ成分としては、例えば、 （１）炭素数１８以上の飽和脂肪酸、炭素数１８以上の
不飽和脂肪酸、又は炭素数２１以上のオキシ脂肪酸のグ
リセリンモノエステル、 （２）炭素数１１以上の飽和脂肪酸、炭素数１１以上の
不飽和脂肪酸、又は炭素数１６〜２２のオキシ脂肪酸の
ネオペンチルグリコールモノエステル、 （３）炭素数１４以上の飽和脂肪酸、炭素数１４以上の
不飽和脂肪酸、又は炭素数１５以上のオキシ脂肪酸のエ
チレングリコールモノエステル、 等が挙げられる。

（本発明に用いる合成樹脂用防曇材としては、前記Ａ成
分、Ｂ成分、Ｃ成分のいずれか三者の組み合わせ、又は
三者の組み合わせによって得られる組成物等が挙げられ
る。

かかる組成物は、平均ＨＬＢが４．３〜６．０であり、
さらに溶解度パラメーターが９．３〜９．７の範囲にあ
るものである。

平均ＨＬＢが４．３〜６．０の範囲から外れた場合、速
効性、持続性にバランスがとれない、すなわち、６を超
えた場合、速効性は良いが、持続性が悪い。

また、４．３未満の場合速効性が悪い。

さらに溶解度パラメーターが９．３〜９．７の範囲から
外れた場合、樹脂からのブリードアウトが激しく、ブロ
ッキング現象が生じ、実用上好ましくない。

本発明にかかる合成樹脂用防曇剤は、前記組成物を必須
成分とするものである。

合成樹脂としては、例えばポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビ
ニリデン、ポリプロピレン、ポリエチレン、エチレン−
αオレフインコポリマー又はポリエチレン−酢ピコポリ
マー等が挙げられるが、好ましくはポリエチレン及びそ
の変性体質等である。

防曇剤の添加量は、合成樹脂に対し任意であるが、好ま
しくは合成樹脂１００重量部に対し０．０５〜５０重量
部、より好ましくは０．１〜１０重量部である。

本発明の防曇剤を合成樹脂に添加して、フィルムを成形
する場合、公知の方法、例えば、溶融押し出し法、カレ
ンダー法、インフレーション法等により行う。

発明の効果； 本発明の防曇剤は種々の合成樹脂との相溶性に優れ、か
つ長期間に亘って優れた効果を発揮する等の特徴を有す
る。

実施例； 以下に実施例を挙げて、本発明を説明するが、本発明は
、それらの実施例のみに限定されるものではない。

実施例 押し出し機に合成樹脂および防曇剤を所定量加工、イン
フレーション法で５０１Ｌのフィルムを得た。

それらのフィルムの防曇性を屋外暴露試験、−１０℃で
の恒温槽試験およびアンチブロッキング性試験で観察し
た。

結果を第１表に示す。

屋外暴露試験、２５０．、Ｉｊ容ヒビ−カー５０−の水
を入れ、ビーカー上部を フィルムで覆い密閉する０次 に屋外へ暴露し、フィルムへ の水滴の付着度合で、次のよ うに評価した。

■；水滴付着せず、透明 Ｏ；大きな水滴付着、透明 Δ；かなり水滴付着、やや不 不透明 ×；微少な水滴付着、不透明 一１０°Ｃでの恒温槽試験： 肥外暴露試験に準じて行っ た。ただし屋外へ暴露する代 りに−１０°Ｃの恒温槽へ入れ た。

アンチブロッキング性； １０５Ｘ　１　ｏａｔ＋角にフィルム を切り、二枚重ねる。その上 から１０蹟の錘りをのせ、６ ０℃の恒温槽中に入れる。２“ ４時間後に取り出し、室温ま で冷やし、重ねた二枚のフィ ルムをひきはがす。

Ｏ；すべるようにはがれるも の（ブロッキング全く無 し） Ｏ；手でわずかに力をかける だけではがれるもの Δ；手でわずかに力をかける だけではがれるが、ベタ ツキ感が有るもの ×；手ではがすのに力をかけ る必要があるもの

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、（Ａ）ＨＬＢ８〜１２の脂肪酸多価アルコールエス
   テル（以下Ａ成分という）、 （Ｂ）ＨＬＢ４〜８未満の脂肪酸多価アルコールエステ
   ル（以下Ｂ成分という）、 （Ｃ）ＨＬＢ４未満の脂肪酸多価アルコールエステル（
   以下Ｃ成分という）、 において、前記Ａ成分、Ｂ成分、Ｃ成分のいずれか二者
   の組み合わせ又は三者の組み合わせから成る平均ＨＬＢ
   ４．３〜６．０の組成物を主成分とすることを特徴とす
   る合成樹脂用防曇剤。 ２、組成物において、溶解度パラメーターが９．３〜９
   ．７の範囲にある特許請求の範囲第１項記載の合成樹脂
   用防曇剤。