JPH0258622B2 - - Google Patents

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JPH0258622B2
JPH0258622B2 JP56115999A JP11599981A JPH0258622B2 JP H0258622 B2 JPH0258622 B2 JP H0258622B2 JP 56115999 A JP56115999 A JP 56115999A JP 11599981 A JP11599981 A JP 11599981A JP H0258622 B2 JPH0258622 B2 JP H0258622B2
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JP
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toner
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vinyl
copolymer
styrene
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Yasuo Mihashi
Masaki Uchama
Masanori Takenochi
Kazunori Murakawa
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Canon Inc
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Publication of JPH0258622B2 publication Critical patent/JPH0258622B2/ja
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
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  • Developing Agents For Electrophotography (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は静電潜像或いは磁気潜像などを現像す
るためのトナーに関し、特に熱ローラー定着を行
なうのに適したトナーに関する。 従来、電子写真法としては米国特許第2297691
号明細書、特公昭42−23910号公報及び特公昭43
−24748号公報など多数の方法が知られているが、
一般には光導電物質を利用し、種々の手段により
感光体上に電気的潜像を形成し、次いで該潜像を
トナーを用いて現像し、必要に応じて紙などの転
写材にトナー画像を転写した後、加熱・加圧或い
は溶剤蒸気などにより定着し複写物を得るもので
ある。 また、磁気潜像を形成し磁性トナーで現像する
磁気記録法も種々知られている。 これらの方法に於てトナー像を紙などに定着す
る工程に関しては種々の方法や装置が開発されて
いる。現在最も一般的な方法は熱と圧力を同時に
適用するいわゆる熱ロール定着方式であり、これ
はトナー像を担持している受像シートを加熱され
たローラーと接触させてトナー像を受像シートに
定着させる方法である。しかしながら、このよう
な定着方式を利用すると従来のトナーではいわゆ
るオフセツト等のトラブルを生じた。オフセツト
は受像シートに担持されたトナー像の一部がロー
ラー表面に転移するという好ましくない現象であ
る。 特公昭51−23354号公報に記載されているよう
に、このようなオフセツト現象は低分子量樹脂を
用いた場合に生じやすい。それゆえに同公報にも
記載されているように架橋された樹脂を用いるこ
とによりオフセツト現象を防止できないかと考え
られるが、本発明者らが検討したところ単に架橋
された樹脂を作成しても必ずしも良好でないこと
がわかつた。 トナー像と接触するローラーは通常、離型性の
よいシリンゴムもしくはフツ素系樹脂によつて少
なくとも表面層が形成されているが、その表面に
オフセツト防止のため及びローラー表面の疲労を
防止するためにシリコンオイルのような離型性の
油を塗布する方式もある。しかしながら油を塗布
する方式では、油塗布系を設けることにより定着
装置が複雑になること及び油の蒸発により使用者
に不快感を与えること等の問題がある。それゆ
え、油塗布によつてオフセツトを防止せんとする
方向は好ましくなく、むしろ定着温度領域の広い
耐オフセツト性の良好なトナーの開発が望まれて
いるのが現状である。 また従来のトナーでは、トナー像支持体が定着
ローラー間を通過した後、定着ローラーからトナ
ー像支持体を分離するための分離爪等の手段を、
複数回複写することによつて汚染し易い傾向にあ
つた。分離爪等の分離手段がトナーによつて汚染
されると、トナー像支持体を定着ローラーから分
離する能力が著しく低下し、ジヤムの原因とな
り、好ましくない。 また、トナーは定着特性以外にも耐ブロツキン
グ特性・現像特性・転写性・クリーニング性等に
おいて秀れていることが必要であるが、従来のト
ナーは下記のような欠陥を一つ又はそれ以上有し
ていた。すなわち、加熱によつて容易に溶融する
トナーの多くは貯蔵中もしくは複写機内において
ケークするか凝集しやすい。多くのトナーは環境
の湿度変化によつて、その摩擦電気的特性及び流
動特性が不良になる。また多くのトナーでは、連
続使用による繰り返しの現像によるトナー粒子と
キヤリアー粒子の衝突及びそれらと感光板表面と
の接触によるトナー、キヤリアー粒子及び感光板
の相互劣化によつて、得られる画像の濃度が変化
し、或いは背景濃度が増し、複写物の品質を低下
させる。さらに多くのトナーでは、潜像を有する
感光板表面へのトナーの付着量を増して、複写画
像の濃度を増大させようとすると、通常背景濃度
が増し、いわゆるカブリ現象を生じる。 さらに近年複写機が広範に普及した結果、複写
機にとつてより苛酷な環境下で使用されるケース
が増大した。特に高温超高湿条件下において使用
される場合においては、複写物の画像濃度が著し
く減少し、使用に耐えないものとなる。 従つて、種々のトナー特性が優れており、且つ
熱ローラー定着法に適しているトナーが望まれて
いる。 それゆえ本発明の目的は上述したトナーの欠陥
を克服した、優れた物理的及び化学的特性を有す
るトナーを提供することにある。 本発明の目的は定着性が良好で特に耐オフセツ
ト性の良好な熱ローラー定着用トナーを提供する
ことにある。 さらに本発明の目的はトナー像支持体が定着ロ
ーラー間を通過した後に定着ローラーからトナー
像支持体を分離するための分離爪等の手段に対し
て汚染性の少ないトナーを提供することにある。 更に本発明の目的は、荷電性が良好でしかも使
用中に常に安定した荷電性を示し、鮮明でカブリ
のない画像の得られるトナーを提供することにあ
る。 更に本発明の目的は、流動性に優れ、凝集を起
さず、耐衝撃性にも優れているトナーを提供する
ことにある。 更に本発明の目的は、高温超高湿環境下におい
ても複写物の画像濃度が殆んど低下しないトナー
を提供することにある。 更に本発明の目的は、トナー保持部材或いは感
光体表面への付着物の少ないトナーを提供するこ
とにある。 更に本発明の目的は、磁性現像剤とした場合に
は、良好で均一な磁性を示す磁性トナーを提供す
ることにある。 具体的には、本発明は、(a)下記A群から選ばれ
た含窒素モノマーと、(b)スチレン系炭化水素モノ
マーと、(c)共役ジエン結合を有するビニル系炭化
水素モノマーとを含有するモノマーから合成され
たビニル系多元共重合体を結着樹脂として含有す
るトナーであり、ビニル系多元共重合体が0.01〜
10wt%の架橋剤で架橋されており、結着樹脂中
に上記共役ジエン結合を有するビニル系炭化水素
モノマーから構成される部分を2〜40重量%(好
ましくは5〜30重量%、特に好ましくは7〜20重
量%)含有し、スチレン系炭化水素モノマー及び
共役ジエン結合を有するビニル系炭化水素モノマ
ーを含むビニル系炭化水素モノマーから構成され
る部分を85重量%以上(好ましくは90重量%以
上、特に好ましくは95重量%以上)含有し、結着
樹脂のゲルコンテントが0.01〜60%(好ましくは
1〜50%、特に好ましくは11〜40%)であること
を特徴とするトナーに関する。 (但し、R1:水素、低級アルキル基。R2:低級
アルキレン基。R3,R4:水素、低級アルキル基、
アリル基。R5:水素、低級アルキル基。) さらに好ましい態様としては、前記ビニル系多
元共重合体中に、前記共役ジエン結合を有する炭
化水素モノマーから構成される部分を2〜40重量
%(好ましくは5〜30重量%、特に好ましくは7
〜20重量%)含有し、前記A群から選ばれた含窒
素モノマーから構成される部分を0.1〜15重量%
(好ましくは0.3〜10重量%%、特に好ましくは
0.5〜5重量%)含有することである。あるいは
また、前記ビニル系多元共重合体を結着樹脂中に
90重量%以上(好ましくは95重量%以上)含有
し、かつ該重合体が0.01〜60%(好ましくは1〜
50%、特に好ましくは11〜40%)のゲルコンテン
トを有するトナーである。 本発明においてゲルコンテントとは以下のよう
にして測定された値を以つて定義する。すなわ
ち、結着樹脂を一定重量(W1g)試料として秤り
取りソツクスレー抽出器等の抽出手段を用いて、
その結着樹脂中のトルエンに可溶な成分を取り除
き、さらに抽出されずに残つた試料を乾燥後秤量
する(W2g)。ゲルコンテントはW2/W1×100
(%)として計算される。 結着樹脂が0.01〜60%のゲルコンテントを有し
ているのは、0.01%未満であると耐オフセツト性
が低下し、60%を越えると定着性が低下するため
である。 また、前記ビニル系多元共重合体を用いた本発
明のトナーはメルトインデツクスが0.01〜20g/
10min、特に0.1〜10g/10minであることが好ま
しい。何故なら0.01g/10min以下であると、ト
ナーの定着点が高すぎる傾向にあり、20g/
10min以上であると、耐オフセツト性が不十分に
なるためである。 ここでメルトインデツクスは試験条件が温度
125℃、荷重10Kg、充てん量5〜8gで、日本工
業規格の熱可塑性プラスチツクの流れ試験方法
JIS K7210記載の装置を用いて手動切り取り法で
測定を行なつた。 本発明に使用する炭化水素モノマーとは実質的
に炭素と水素とのみから成るモノマーであり、ス
チレン系炭化水素モノマーとしては、スチレン及
びその置換体があり、例えばスチレン、ビニルト
ルエンなどがある。共役ジエン結合を有する炭化
水素モノマーとしてはブタジエン、イソプレン、
ピペリレンなどがある。さらにビニル系炭化水素
モノマーとしては、上記のスチレン系炭化水素モ
ノマー及び共役ジエン結合を有する炭化水素モノ
マーに加えて、ビニルナフタレン、エチレン、プ
ロピレン、ブチレン、ジビニルベンゼン、ジビニ
ルナフタレンなどがある。 また、本発明に使用する含窒素モノマーとして
は、前述の構造式で示したとおりであるが、例え
ばジメチルアミノエチルメタクリレート、ジエチ
ルアミノエチルメタクリレート、N―メチル―N
―フエニルアミノエチルメタクレート、ジエチル
アミノエチルメタクリルアミド、ジメチルアミノ
エチルメタクリルアミド、4―ビニルピリジン、
2―ビニルピリジンなどがある。 共役ジエン結合を有する炭化水素モノマーから
構成される部分を結着樹脂中に2〜40重量パーセ
ント含有するのは、2重量パーセント以下未満で
あると定着性が低下し、40重量パーセントを越え
るトナーの耐ブロツキング性が低下するためであ
る。また、ビニル系炭化水素モノマーから構成さ
れる部分を85重量パーセント以上含有するのは、
85重量パーセント未満であると高温超高湿下にお
ける現像特性が不良になるためである。さらにま
た前記の構造式で示した含窒素モノマーの量が
0.1〜15重量パーセントであるのは、0.1重量パー
セント未満であると荷電性が不十分となり、15重
量パーセントを越えると、オフセツトが増大し、
又高温超高湿下における現像特性が不良となるた
めである。 本発明に使用する重合体の他の共重合可能なモ
ノマーとしては、例えばp―クロルスチレン、ア
クリル酸、アクリル酸メチル、アクリル酸エチ
ル、アクリル酸ブチル、アクリル酸ドデシル、ア
クリル酸オクチル、アクリル酸フエニル、メタク
リル酸、メタクリル酸メチル、メタクリル酸ブチ
ル、メタクリル酸オクチル、アクリロニトリル、
メタクリロニトリル、アクリルアミドなどのよう
な二重結合を有するモノカルボン酸もしくはその
置換体;例えばマレイン酸、マレイン酸ブチル、
マレイン酸メチル、マレイン酸ジメチルなどのよ
うな二重結合を有するジカルボン酸及びその置換
体;例えば塩化ビニル、酢酸ビニル、安息香酸ビ
ニルなどのようなビニルエステル類;例えばビニ
ルメチルケトン、ビニルヘキシルケトンなどのよ
うなビニルケトン類;例えばビニルメチルエーテ
ル、ビニルエチルエーテル、ビニルイソブチルエ
ーテルなどのようなビニルエーテル類N―ビニル
―ピロリドン等のビニル単量体が単独もしくは2
つ以上用いられる。 架橋剤としては、主として2個以上の重合可能
な二重結合を有する化合物が用いられ、例えばジ
ビニルベンゼン、ジビニルナフタレンなどのよう
な芳香族ジビニル化合物;例えばエチレングリコ
ールジアクリレート、エチレングリコールジメタ
クリレート、1,3―ブタンジオールジメタリレ
ート、1,3―ブチレンジメタクリレートなどの
ような二重結合を2個有するカルボン酸エステ
ル;ジビニルアニリンジビニルエーテル、ジビニ
ルスルフイド、ジビニルスルホンなどのジビニル
化合物及び3個以上のビニル基を有する化合物が
単独もしくは混合物として用いられる。好ましい
使用量は他のモノマーの総量に対して0.01〜10wt
%である。 また本発明においては架橋された重合体の重量
物分子量が100000〜1000000程度に調整されてい
ることも好ましく、そのために使用する分子量調
整剤としては公知のものが使用でき、例えばラウ
リルメルカプタン、フエニルメルカプタン、ブチ
ルメルカプタン、ドデシルメルカプタンなどメル
カプタン類、四塩化炭素、四臭化炭素などのハロ
ゲン化炭素などのハロゲン化炭素類などがある。
好ましい使用量は単量体に対して0〜20wt%で
ある。 本発明に使用するビニル系多元共重合体は乳化
重合法、溶液重合法、懸濁重合法、塊状重合法な
ど周知の方法で合成される。具体的重合例を示す
と、次のようになる。スチレン84g、ブタジエン
13g、ジメチルアミノエチルメタクリレート3
g、ジビニルベンゼン0.5g、脂肪酸ナトリウム
5g、イオン交換樹脂で脱塩された水180gを混
合し、重合器であるオートクレーブ中に入れる。
その後n―ドデシルメルカプタン3g、K2S2O8
0.2gを加え、50℃で15時間乳化重合させスチレ
ン―ブタジエン―ジメチルアミノエチルメタクリ
レート―ジビニルベンゼン共重合体を得る。この
共重合体のゲルコンテントは13%だつた。 さらに本発明のトナーには他の樹脂が混合され
てもよい。例えばポリスチレン、ポリp―クロル
スチレン、ポリビニルトルエンなどのスチレン及
びその置換体の単量合体;例えばスチレン―p―
クロルスチレン共重合体、スチレン―プロピレン
共重合体、スチレン―ビニルトルエン共重合体、
スチレン―ビニルナフタレン共重合体、スチレン
―アクリル酸メチル共重合体、スチレン―アクリ
ル酸エチル共重合体、スチレン―アクリル酸ブチ
ル共重合体、スチレン―アクリル酸オクチル共重
合体、スチレン―メタアクリル酸メチル共重合
体、スチレン―メタアクリル酸エチル共重合体、
スチレン―メタアクリル酸ブチル共重合体、スチ
レン―αクロルメタアクリル酸メチル共重合体、
スチレン―アクリロニトリル共重合体、スチレン
―ビニルメチルエーテル共重合体、スチレン―ビ
ニルエチルエーテル共重合体、スチレン―ビニル
メチルケトン共重合体、スチレン―アクリロニト
リル―インデン共重合体などのスチレン系共重合
体;シリコーン樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸
ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエ
ステル、ポリウレタン、ポリアミド、エポキシ樹
脂、ポリビニルブチラール、ロジン、変性ロジ
ン、テルペン樹脂、フエノール樹脂、脂肪族又は
脂環族炭化水素樹脂、芳香族系石油樹脂、塩素化
パラフイン、パラフインワツクスなどが単独或い
は混合して使用できる。 本発明のトナーの結着樹脂中には前述のビニル
系炭化水素モノマーから構成される部分が85重量
パーセント(好ましくは90重量パーセント、特に
好ましくは重量パーセント)以上含有されなけれ
ばならない。このことにより、本発明のトナーは
高温超高湿環境下においても良好な画像を与える
ことができる。従来より用いられていたトナーは
主として、スチレンとアクリル酸エステルもしく
はメタクリル酸エステルとの共重合体を結着樹脂
とし、アクリル成分を20重量パーセント以上含ん
でいたために高温超高湿環境下における現像特性
は好ましくなかつた。本発明のトナーではこの点
が従来のトナーに比べて著しく異なり、さらに結
着樹脂中に共役ジエン結合を有する炭化水素モノ
マー成分を2〜40重量パーセント(好ましくは5
〜30重量パーセント、特に好ましくは7〜20重量
パーセント)含有し、かつ結着樹脂が0.01〜60%
(好ましくは1〜50%、特に好ましくは11〜40%)
のゲルコンテントを有することにより、熱ロール
定着方式において、定着点が低く優れた耐オフセ
ツト性を有するのである。 本発明者らは例えば、スチレン―アクリル系重
合体を用いたトナーでは、同一のトナーを異なる
キヤリアーを用いて正荷電性トナーとした場合と
負荷電性トナーとした場合とにおいてトナーの定
着特性が著しく異なることを見い出した。すなわ
ち、負荷電性トナーとして正性潜像を現像し普通
紙上に転写し熱ローラ定着をした場合には、耐オ
フセツト性がある程度優れているが、正荷電性ト
ナーとして負性潜像を現像し、普通紙上に転写し
熱ローラー定着をした場合には耐オフセツト性が
劣つているのである。この原因は未だ不明である
が、本発明者らは以下のように推擦している。す
なわち、通常熱ロール定着方式には離型性の良い
フツ素系樹脂被覆ローラー及びシリコーンゴムロ
ーラーが用いられているが、通常の転写紙はこれ
らのローラー間を通過する際、摩擦帯電されて正
に帯電する。一方転写紙に対しては両ローラーと
も負に帯電する。ここで転写紙上のトナーが正に
帯電していると、電気的にはトナーは定着ローラ
ーに転移し易い状況にあるわけである。一方転写
紙上のトナーが負に帯電していると、逆に定着ロ
ーラーへ転移しにくいことになる。このトナーに
対する電気的な力の働らく方向の違いが耐オフセ
ツト性の差異となつて現われていると考えられ
る。これに対して本発明のトナーが正荷電性トナ
ーとして耐オフセツト性に優れているのは結着樹
脂中に共役ジエン結合を有する炭化水素モノマー
成分を2〜40重量パーセント、かつビニル系炭化
水素モノマー成分を85重量パーセント以上含有し
ていることにより、定着ローラーに対する離型性
が、従来のスチレン―アクリル系共重合体から成
成るトナーに比べて優れているためと考えられ
る。 本発明トナーに使用する着色物質としては公知
のものがすべて使用可能であるが、例えばカーボ
ンブラツク、鉄黒、グラフアイト、ニグロシン、
群青、フタロシアニンブルー、ハンザイエロー、
ベンジジンイエロー、キナクリドン、各種レーキ
顔料などの染顔料が使用できる。 本発明のトナーに対しては、140℃における溶
融粘度が10〜106CPS好ましくは50〜105CPSのエ
チレン系オレフイン重合体、例えばポリエチレ
ン、ポリプロピレン、エチレン―プロピレン共重
合体、エチレン―酢酸ビニル共重合体、エチレン
―エチルアクリレート共重合体、ポリエチレン骨
格を有するアイオノマーなどをきわめて少量、ト
ナーの重量に対して0.1〜10重量%(好ましくは
0.2〜5重量パーセント)含有せしめることによ
り、定着特性、現像特性がより改善される。 また磁性トナーとする場合には、磁性粉として
強磁性の元素及びこれらを含む合金、化合物など
であるマグネタイト、ヘマタイト、フエライトな
どの鉄、コバルト、ニツケル、マンガンなどの合
金や化合物、その他の強磁性合金など従来より磁
性材料として知られている物質などを添加すれば
よく、これらの磁性材料を平均粒径約0.01〜5ミ
クロン(好ましくは0.05〜1ミクロン)の微粉末
としてトナー重量の約1〜60重量%(好ましくは
15〜45重量%)の割合で添加すればよい。 さらに本発明のトナーに適用される現像方法は
特に限定されないが、米国特許第2874063号明細
書に記載されている磁気ブラシ法、同第2221776
号明細書に記載されているカスケード現像法、特
開昭54−42141号、特開昭55−18656号に記載され
ている絶縁性磁性トナーを用いる方法、米国特許
第3909258号明細書に記載されている導電性の磁
性トナーを用いた方法、高抵抗の磁性トナーを用
いる方法、などがある。また、磁気潜像を現像す
るものでもよい。 さらに本発明のトナーは必要に応じて鉄粉、ガ
ラスビーズ、ニツケル粉、フエライト粉などのキ
ヤリアー粒子と混合されて、電気的潜像の現像剤
として用いられる。また、粉体の自由流動性改良
等の目的でコロイド状シリカ微粉末やトナー固着
防止のために酸化セリウムなどの研摩剤を添加し
ても良い。 なお、溶融粘度の測定はBrookfield法を用い、
ここではB型粘度計に少量サンプルアダプターを
取り付けたものを用いた。 実施例 1 スチレン―ブタジエン―ジメチルアミノエチル
メタクリレート―ジビニルベンゼン共重合体(共
重合重量比84:13:3:0.5、ゲルコンテント24
%)100重量部、磁性粉60重量部、140℃における
溶融粘度が120CPSのポリエチレン2重量部をボ
ールミルにて粉砕混合し、ロールミルにて溶融混
練する。冷却後ハンマーミルを用いて粗粉砕す
る。次いで超音速ジエツト粉砕機にて微粉砕す
る。得られた粉体を風力分級機で分級し、およそ
1〜35μの粒子を集めトナーとした。結着樹脂の
ゲルコンテント23.5%である。このトナー100重
量部に湿式法で製造したシリカ微粒子1重量部を
添加し、現像剤とした。 一方、酸化亜鉛感光体上に負性潜像を形成す
る。この潜像を第1図に示すようなスリーブ3の
径50mm、スリーブ表面磁束密度700ガウス穂切り
ブレード4―スリーブ3表面間距離0.25mmのスリ
ーブ回転マグネツト固定(スリーブ周速はドラム
1のそれと同じで向きは逆)型現像器を絶縁層表
面とスリーブ表面間距離0.25mmに設定して、かつ
現像スリーブに−200Vの直流バイアス及び1.3K
Hz1.3KVの交流バイアスを印加して前記トナーを
用いて現像し、次いで転写紙の背面より−7KV
の直流コロナを照射しつつ粉像を転写し、市販の
乾式電子写真複写機(商品名:NP−200J、キヤ
ノン製)の定着器を用いて定着した。鮮明な画像
が得られた。またオフセツト現象は見られず定着
温度域も広かつた。1万枚の耐久テストを行なつ
たが、画像及び耐オフセツト性は良好だつた。ま
た、分離爪の汚れも少なかつた。さらに高温超高
湿境下(35℃90%)で画像出しを行なつたが画像
濃度低下はきわめて少なく良好な画像が得られ
た。 比較例 1 スチレン―ブチルアクリレートジメチルアミノ
エチルメタクリレート―ジビニルベンゼン共重合
体(共重合重量比70:27:3:0.5、ゲルコンテ
ント25%)100重量部を用い、実施例1の共重合
体を用いないことを除いては実施例1とほぼ同様
に行なつたところ、カブリのない鮮明な画像が得
られたが、1万枚の耐久テストを行なつたとこ
ろ、オフセツトしたトナーによつて画像が汚れ
た。また、分離爪が汚れ、ジヤムが多発した。さ
らに高温超高湿環境下で画像出しを行なつたが、
画像濃度が低下した。 実施例 2 実施例1の共重合体の代わりにスチレン―イソ
ブレン―ジメチルアミノエチルメタクリレート―
ジビニルベンゼン共重合体(共重合重量比88:
10:2:0.45、ゲルコンテント15%)を用いるこ
とを除いては実施例1とほぼ同様に行なつたとこ
ろ、良好な結果が得られた。トナーの結着樹脂の
ゲルコンテントは15%であつた。 実施例 3 実施例1の共重合体の代わりにビニルトルエン
―ブタジエン―ジメチルアミノエチルメタクリレ
ート―ジビニルベンゼン共重合体(共重合重量比
82:14:4:0.65、ゲルコンテント32%)を用い
ることを除いては実施例1とほぼ同様に行なつた
ところ鮮明な画像が得られ、耐オフセツト性も良
好だつた。又分離爪の汚れも少なかつた。トナー
の結着樹脂のゲルコンテントは31%であつた。 実施例 4 実施例1の共重合体の代わりにスチレン―ブタ
ジエン―4―ビニルピリジン―1,3―ブチレン
ジメタクリレート共重合体(共重合重量比85:
11:4:0.7、ゲルコンテント33%)を用いるこ
とを除いては実施例1とほぼ同様に行なつたとこ
ろ、良好だつた。トナーの結着樹脂のゲルコンテ
ント32%であつた。 実施例 5 実施例1の共重合体の代わりにスチレン―ブタ
ジエン―ジメチルアミノエチルメタクリレート―
ジビニルベンゼン共重合体(共重合重量比73:
22:5:0.8、ゲルコンテント45%)を用いるこ
とを除いては実施例1と同様に行なつたところ、
耐オフセツト性は良好で、鮮明な画像が得られ
た。トナーの結着樹脂のゲルコンテントは44%で
あつた。 実施例 6 実施例1の共重合体92重量部、スチレン―ブタ
ジエン共重合体(共重合重量比85:15、ゲルコン
テント0%)8重量部を用いることを除いては実
施例1とほぼ同様に行なつたところ良好な結果が
得られた。トナーの結着樹脂のゲルコンテントは
22%であつた。 実施例 7 実施例1の共重合体80重量部、スチレン―アク
リル酸ブチル共重合体(共重合重量比60:40、ゲ
ルコンテント0%)20重量部を用いることを除い
ては実施例1とほぼ同様に行なつたところ良好な
結果が得られた。トナーの結着樹脂のゲルコンテ
ントは19%であつた。 以下に各例の定着性、耐オフセツト性及び常温
常湿及び高温超高湿下における画像濃度を示す。
【表】
【表】 但し、耐オフセツト性、定着性は以下の如く測
定した。 耐オフセツト性については1対の加熱定着ロー
ラー(画像面テフロンローラー)を用い紙速度は
110mm/secで定着ローラー表面温度を所定の温度
に設定し、ベタ画像を通す。オフセツトはローラ
ー上に付着したトナーを白色の紙(商品名.JK
ワイパー150、十条キンバリー社製)でこすり、
全く汚れないものを〇、若干汚れるものを△、相
当汚れるものを×とした。 定着性については、前記の紙で画像を10回こす
り、画像に変化が認められず、かつ紙が殆ど汚れ
ないものを〇、画像に変化は認められないが、紙
が若干汚れるものを△、画像に変化が認められ、
紙が汚れるものを×とした。
【図面の簡単な説明】
第1図は磁性現像剤を用いる現像器の略示断面
図である。 1……感光ドラム。2……マグネツトロール。
3……円筒スリーブ。4……ブレード。6……磁
性現像剤。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (a)下記A群から選ばれた含窒素モノマーと、
    (b)スチレン系炭化水素モノマーと、(c)共役ジエン
    結合を有するビニル系炭化水素モノマーとを含有
    するモノマーから合成されたビニル系多元共重合
    体を結着樹脂として含有するトナーであり、ビニ
    ル系多元共重合体が0.01〜10wt%の架橋剤で架橋
    されており、結着樹脂中に上記共役ジエン結合を
    有するビニル系炭化水素モノマーから構成される
    部分を2〜40重量%含有し且つ、スチレン系炭化
    水素モノマー及び共役ジエン結合を有するビニル
    系炭化水素モノマーを含むビニル系炭化水素モノ
    マーから構成される部分を85重量%以上含有し、
    結着樹脂のゲルコンテントが0.01〜60%であるこ
    とを特徴とするトナー。 (但し、R1:水素、低級アルキル基。R2:低級
    アルキレン基。R3,R4:水素、低級アルキル基、
    アリル基。R5:水素、低級アルキル基。)
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