JP3297474B2 - 静電荷像現像用トナー - Google Patents

静電荷像現像用トナー

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JP3297474B2
JP3297474B2 JP21923892A JP21923892A JP3297474B2 JP 3297474 B2 JP3297474 B2 JP 3297474B2 JP 21923892 A JP21923892 A JP 21923892A JP 21923892 A JP21923892 A JP 21923892A JP 3297474 B2 JP3297474 B2 JP 3297474B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真法、静電記録
法、磁気記録法に用いられる熱定着に適した静電荷像現
像用トナーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真法としては米国特許第
2,297,691号明細書、特公昭42−23910
号公報及び特公昭43−24748号公報等に記載され
ている如く多数の方法が知られているが、一般には光導
電性物質を利用し、種々の手段により感光体上に電気的
潜像を形成し、次いで該潜像をトナーを用いて現像し、
必要に応じて紙等の転写材にトナー画像を転写した後、
加熱、圧力、加熱加圧或いは溶剤蒸気などにより定着し
複写物を得るものであり、そして感光体上に転写せず残
ったトナーは種々の方法でクリーニングされ、上述の工
程が繰り返される。
【0003】近年このような複写装置は、単なる一般に
いうオリジナル原稿を複写するための事務処理用複写機
というだけでなく、コンピュータの出力としてのプリン
ターあるいは個人向けのパーソナルコピーという分野で
使われ始めた。
【0004】そのため、より小型、より軽量そしてより
高速、より高信頼性が厳しく追及されてきており、機械
は種々な点でよりシンプルな要素で構成されるようにな
ってきている。その結果、トナーに要求される性能はよ
り高度になり、トナーの性能向上が達成できなければよ
りすぐれた機械が成り立たなくなってきている。
【0005】例えばトナー像を紙などのシートに定着す
る工程に関して種々の方法や装置が開発されている。例
えば、熱ローラーによる圧着加熱方式や、フィルムを介
して加熱体に加圧部材により密着させる加熱定着方法が
ある。
【0006】加熱ローラーやフィルムを介した加熱方式
はトナーに対し離型性を有する材料で表面を形成した熱
ローラー或いはフィルムの表面に被定着シートのトナー
像面を接触させながら通過せしめることにより定着を行
なうものである。この方法は熱ローラーやフィルムの表
面と被定着シートのトナー像とが接触するため、トナー
像を被定着シート上に融着する際の熱効率が極めて良好
であり、迅速に定着を行うことができ、電子写真複写機
において非常に有効である。しかしながら上記方法で
は、熱ローラーやフィルム表面とトナー像とが溶融状態
で接触するためにトナー像の一部が定着ローラーやフィ
ルム表面に付着、転移し、次の被定着シートにこれが再
転移して所謂オフセット現象を生じ、被定着シートを汚
すことがある。熱定着ローラーやフィルム表面に対して
トナーが付着しないようにすることが加熱定着方式の必
須条件の1つとされている。
【0007】従来、定着ローラー表面にトナーを付着さ
せない目的で、例えばローラー表面をトナーに対して離
型性の優れた材料、シリコンゴムや弗素系樹脂などで形
成し、さらにその表面にオフセット防止及びローラー表
面の疲労を防止するためにシリコンオイルの如き離型性
の良い液体の薄膜でローラー表面を被覆することが行わ
れている。しかしながら、この方法はトナーのオフセッ
トを防止する点では極めて有効であるが、オフセット防
止用液体を供給するための装置が必要なため、定着装置
が複雑になること等の問題点を有している。
【0008】これは小型化、軽量化と逆方向であり、し
かもシリコーンオイルなどが熱により蒸発し、機内を汚
染する場合がある。そこでシリコーンオイルの供給装置
などを用いないで、かわりにトナー中から加熱時にオフ
セット防止液体を供給しようという考えから、トナー中
に低分子量ポリエチレン、低分子量ポリプロピレンなど
の離型剤を添加する方法が提案されている。充分な効果
を出すために多量にこのような添加剤を加えると、感光
体へのフィルミングやキャリアやスリーブなどのトナー
担持体の表面を汚染し、画像が劣化し実用上問題とな
る。そこで画像を劣化させない程度に少量の離型剤をト
ナー中に添加し、若干の離型性オイルの供給もしくはオ
フセットしたトナーを巻きとり式の例えばウェブの如き
部材を用いた装置でクリーニングする装置を併用するこ
とが行われている。
【0009】しかし最近の小型化、軽量化、高信頼性の
要求を考慮するとこれらの補助的な装置すら除去するこ
とが必要であり好ましい。従ってトナーの定着、オフセ
ットなどのさらなる性能向上がなければ対応しきれず、
それはトナーのバインダー樹脂、離型剤等のさらなる改
良がなければ実現することが困難である。
【0010】トナー中に離型剤としてワックスを含有さ
せることは公知である。例えば、特開昭52−3304
号公報、特開昭52−3305号公報、特開昭57−5
2574号公報等の技術が開示されている。
【0011】また、特開平3−50559号公報、特開
平2−79860号公報、特開平1−109359号公
報、特開昭62−14166号公報、特開昭61−27
3554号公報、61−94062号公報、特開昭61
−138259号公報、特開昭60−252361号公
報、特開昭60−252360号公報、特開昭60−2
17366号公報などにワックス類を含有させる技術が
開示されている。
【0012】ワックス類は、トナーの低温時や高温時の
耐オフセット性の向上や、低温時の定着性の向上のため
に用いられている。しかしながら、これらの性能を向上
させる反面、耐ブロッキング性を悪化させたり、複写機
等の昇温などによって熱にさらされると現像性が悪化し
たり、また長期放置時にワックスがブルーミングして現
像性が悪化したりする。
【0013】また、特開昭62−195683号公報、
特開平3−185458号公報、特開昭56−8705
1号公報、特開平2−2578号公報、特開平2−12
160号公報等に予めバインダー樹脂中にワックス類を
添加しておく技術が開示されている。
【0014】この方法はワックスの分散性も良く、耐オ
フセット性に対してもかなり向上するが、比較的高融点
で高粘度のポリオレフィンワックス(主に低分子量ポリ
プロピレン)を使用しているために樹脂成分に添加混合
したときに高分子鎖が切れたり、分散性がまだ不十分だ
ったり、また低温定着性に劣る等の問題がある。更に、
重合時にワックスを添加する場合にも、重合阻害等を引
き起こし分子量が低下したり残留モノマー等が多くなる
等の弊害がある。
【0015】このように従来のトナーでは、これらの面
をすべてを満足するものは無く、何らかの問題点が生じ
ていた。例えば、高温オフセットや現像性は優れている
が低温定着性が今一歩であったり、低温オフセットや低
温定着性には優れているが、耐ブロッキング性にやや劣
り、機内昇温で現像性が低下するなどの弊害があった
り、低温時と高温時の耐オフセット性が両立できなかっ
たりしていた。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上述
の如き問題点を解決したトナーを提供することにある。
【0017】即ち、低温定着性が良好で、かつ耐オフセ
ット性、特に低温から高温までの広い温度範囲における
耐オフセット性に非常に優れ、また、耐ブロッキング性
にも優れ、感光体等への融着、フィルミング等が発生せ
ず、カブリ等の画像汚れや帯電部材の汚染のない画像濃
度の長期安定なトナーを提供することにある。
【0018】更に離型剤が均質に分散するため後工程で
生ずる粉砕、分級の微粉、粗粉を再利用して品質上問題
無く、効率良く連続生産できるトナーを提供することに
ある。
【0019】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明は、数平
均分子量(Mn)が6.0×10 2 9.0×10
あり、重量平均分子量(Mw)が7.0×102 〜1.
8×103 であり、Mw/Mnが2.0以下であり、温
度140℃における溶融粘度が25cps以下であり、
凝固点が80〜120℃であり、温度25℃での針入度
が5.0以下であるワックスをバインダー樹脂中に溶剤
の存在下で溶液混合し、脱溶剤することにより生成した
バインダー樹脂組成物を少なくとも着色剤と共に溶融混
練及び粉砕する工程を経て製造されたことを特徴とする
サーフ定着用静電荷像現像用トナーに関する。
【0020】以下、更に本発明に関し詳しく説明する。
【0021】本発明におけるバインダー樹脂の製造方法
としては、通常の重合法により合成された樹脂を溶剤に
溶解した溶液あるいは溶液重合における樹脂溶液にワッ
クスを添加し溶液混合させ、脱溶剤する方法でも良い
し、樹脂とワックスを一緒に溶剤に溶解分散した溶液を
脱溶剤する方法でも良いし、ワックスを溶剤に溶解分散
した溶液に樹脂を添加し溶液混合させ、脱溶剤する方法
でも良く、特に限定されない。
【0022】また、低粘度、低凝固点であるワックスが
系内に存在するため、混合溶液の粘度が小さくなり脱溶
剤時に溶剤等が抜けやすく残留モノマー、残留溶剤の少
ない本発明に適したワックスの分散性が良好で、耐オフ
セット性に優れたバインダー樹脂が得られる。
【0023】更に、本発明は重合時にワックスが添加さ
れていてもワックスの粘度が低いので重合阻害等をほと
んど生じることがなく、樹脂の合成において塊状重合、
溶液重合および溶融重縮合等を利用する場合に、重合中
および重合前にワックスを添加しても良く、懸濁重合、
乳化重合等の場合には、モノマー中にワックスを添加し
て重合しても良いし、それぞれから得られる重合体を溶
剤中で混合する方法も可能である。
【0024】また、ワックス成分の添加量は、全樹脂1
00重量部に対して0.5〜10重量部、好ましくは1
〜8重量部である。
【0025】また、2種以上のワックス類を併用して添
加しても良い。
【0026】本発明におけるワックスは、数平均分子量
(Mn)が6.0×10 2 9.0×10 、重量平
均分子量(Mw)が7.0×102 〜1.8×103
Mw/Mnが2.0以下であり、好ましくは重量平均分
子量(Mw)が1.0×103 〜1.5×103 であ
り、Mw/Mnが1.8以下である。Mw/Mnが2.
0より大きくなると、即ち分子量分布幅が広くなるとシ
ャープメルト性に欠け、耐ブロッキング性の悪化および
感光体へのフィルミングやスリーブなどのトナー担持体
表面の汚染等の問題となりやすい。
【0027】また、140℃における溶融粘度が25c
ps以下、好ましくは20cps以下であり、凝固点が
80〜120℃、好ましくは90〜115℃、特に好ま
しくは100〜110℃である。溶融粘度が25cps
より大きいあるいは凝固点が120℃より高い場合に
は、より良い低温定着性が望めず、凝固点が75℃より
低い場合には、トナーの粘弾性が下がり過ぎて高温側で
の耐オフセット性、耐ブロッキング性および現像性が悪
化する。
【0028】更に、ワックスの25℃での針入度は5.
0以下であり、好ましくは3.0以下であり、特に好ま
しくは2.0以下であり、更に好ましくは1.0以下で
ある。5.0より大きくなると耐ブロッキング性、凝集
性および流動性等が悪化し好ましくない。
【0029】本発明に用いられるワックスとしては、パ
ラフィンワックス、マイクロワックス、フィッシャー・
トロプシュワックスおよび直鎖のα−オレフィン、分枝
部分が末端にあるような分枝α−オレフィンおよびこれ
らの不飽和基の位置の異なるオレフィン等があげられ、
これらの単独重合オレフィンもしくはこれらの共重合オ
レフィンが例示される。この中でも特にフィッシャー・
トロプシュワックスが好ましい。
【0030】フィッシャー・トロプシュワックスとして
は、サゾール社(Sasol Chem.Ltd.)の
サゾールワックスが利用できる。
【0031】サゾールワックスは、硬く、さくい、結晶
性のワックスで、かつ融点の割りには低粘度であること
を特長とし、サゾールワックスH1、H2、H8、C
1、C2、C3、C4;粉砕タイプであるH1−N6、
SPRAY30、SPRAY40;酸化タイプであるサ
ゾールワックスA1、A2、A3、A6、A7、A14
等が存在するが、この内でもサゾールワックスC1、C
2、C3、C4、C2−N3等のCシリーズのものが本
発明において最も適しており好ましい。
【0032】本発明において、ワックスの分子量分布は
GPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィ)によ
ってそれぞれ次の条件で測定される。
【0033】〈GPC測定条件〉 装置:GPC−150C(ウォーターズ社製) カラム:GMH−HT(東ソー社製)の2連 温度:135℃ 溶媒:о−ジクロロベンゼン(0.1%アイオノール添
加) 流速:1.0ml/min. 試料:濃度0.15%の試料を0.4ml注入
【0034】以上の条件で測定し、試料の分子量算出に
あたっては単分散ポリスチレン標準試料により作成した
分子量校正曲線を使用する。更に、MarkーHouw
ink粘度式から導き出される換算式で換算することに
よって算出される。
【0035】ワックスの凝固点はASTM D938に
準じて測定される値とする。
【0036】ワックスの溶融粘度は、ブルックフィール
ド型粘度計(例えば、S.T.ジョンソン社製のLVT
DVーII)を用いて、温度140℃、ずり速度1.3
2rpm、試料10mlの条件で測定される。
【0037】本発明のトナーに使用されるバインダー樹
脂としては、下記のバインダー樹脂の使用が可能であ
る。
【0038】例えば、ポリスチレン、ポリ−p−クロル
スチレン、ポリビニルトルエンなどのスチレンおよびそ
の置換体の単重合体;スチレン−p−クロルスチレン共
重合体、スチレン−ビニルトルエン共重合体、スチレン
−ビニルナフタリン共重合体、スチレン−アクリル酸エ
ステル共重合体、スチレン−メタクリル酸エステル共重
合体、スチレン−α−クロルメタクリル酸メチル共重合
体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−
ビニルメチルエーテル共重合体、スチレン−ビニルエチ
ルエーテル共重合体、スチレン−ビニルメチルケトン共
重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−イ
ソプレン共重合体、スチレン−アクリロニトリル−イン
デン共重合体などのスチレン系共重合体;ポリ塩化ビニ
ル、フェノール樹脂、天然変性フェノール樹脂、天然樹
脂変性マレイン酸樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹
脂、ポリ酢酸ビニール、シリコーン樹脂、ポリエステル
樹脂、ポリウレタン、ポリアミド樹脂、フラン樹脂、エ
ポキシ樹脂、キシレン樹脂、ポリビニルブチラール、テ
ルペン樹脂、クマロンインデン樹脂、石油系樹脂などが
使用できる。これらの中でもスチレン系共重合体もしく
はポリエステル樹脂が好ましい。
【0039】スチレン系共重合体のスチレンモノマーに
対するコモノマーとしては、例えば、アクリル酸、アク
リル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、
アクリル酸ドデシル、アクリル酸オクチル、アクリル酸
−2−エチルヘキシル、アクリル酸フェニル、メタクリ
ル酸、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタ
クリル酸ブチル、メタクリル酸オクチル、アクリロニト
リル、メタクリニトリル、アクリルアミドなどのような
二重結合を有するモノカルボン酸もしくはその置換体;
例えば、マレイン酸、マレイン酸ブチル、マレイン酸メ
チル、マレイン酸ジメチルなどのような二重結合を有す
るジカルボン酸およびその置換体;例えば塩化ビニル、
酢酸ビニル、安息香酸ビニルなどのようなビニルエステ
ル類;例えばエチレン、プロピレン、ブチレンなどのよ
うなエチレン系オレフィン類;例えばビニルメチルケト
ン、ビニルヘキシルケトンなどのようなビニルケトン
類;例えばビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテ
ル、ビニルイソブチルエーテルなどのようなビニルエー
テル類;等のビニル単量体が単独もしくは2つ以上用い
られる。
【0040】なお、スチレン系重合体またはスチレン系
共重合体は架橋されていてもよく、また混合樹脂でもか
まわない。
【0041】架橋剤としては、主として2個以上の重合
可能な二重結合を有する化合物が用いてもよい、例え
ば、ジビニルベンゼン、ジビニルナフタレンなどのよう
な芳香族ジビニル化合物;例えばエチレングリコールジ
アクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、
1,3−ブタジオールジメタクリレートなどのような二
重結合を2個有するカルボン酸エステル;ジビニルアニ
リン、ジビニルエーテル、ジビニルスルフィド、ジビニ
ルスルホンなどのジビニル化合物;および3個以上のビ
ニル基を有する化合物;が単独もしくは混合物として用
いられる。
【0042】本発明に用いられる有機溶剤としては、例
えばトルエン、キシレン、クメン、ベンゼン、ジクロロ
ベンゼン、ヘキサン、シクロヘキセン、クロロホルム、
メチルエチルケトン(MEK)、テトラヒドロフラン
(THF)、酢酸セロソルブ、アルコール類、エーテル
類等があり、単独あるいは併用しても良い。
【0043】本発明において荷電制御剤としては、従来
公知の正あるいは負の荷電制御剤が用いられる。今日、
当該技術分野で知られている荷電制御剤としては以下の
ものがあげられる。
【0044】(1)トナーを正荷電性に制御するものと
して下記の物質がある。
【0045】ニグロシン及び脂肪酸金属塩等による変成
物;トリブチルベンジルアンモニウム−1−ヒドロキシ
−4−ナフトスルフォン酸塩、テトラブチルアンモニウ
ムテトラフルオロボレートなどの四級アンモニウム塩、
及びこれらの類似体であるホスホニウム塩等のオニウム
塩及びこれらのレーキ顔料、トリフェニルメタン染料及
びこれらのレーキ顔料、(レーキ化剤としては、りんタ
ングステン酸、りんモリブデン酸、りんタングステンモ
リブデン酸、タンニン酸、ラウリン酸、没食子酸、フェ
リシアン化物、フェロシアン化物など)高級脂肪酸の金
属塩;ジブチルスズオキサイド、ジオクチルスズオキサ
イド、ジシクロヘキシルスズオキサイドなどのジオルガ
ノスズオキサイド;ジブチルスズボレート、ジオクチル
スズボレート、ジシクロヘキシルスズボレートなどのジ
オルガノスズボレート類;これらを単独で或は2種類以
上組合せて用いることができる。これらの中でも、ニグ
ロシン系、四級アンモニウム塩、トリフェニルメタンレ
ーキ顔料の如き荷電制御剤が特に好ましく用いられる。
【0046】また、一般式
【0047】
【外1】 [R1 :H,CH32 ,R3 :置換または未置換のアルキル基(好ましく
はC1 〜C4 )]で表されるモノマーの単重合体:前述
したスチレン、アクリル酸エステル、メタクリル酸エス
テルの如き重合性モノマーとの共重合体を正荷電制御剤
として用いることができる。この場合これらの荷電制御
剤は、結着樹脂(の全部または一部)としての作用をも
有する。
【0048】トナーを負荷電性に制御するものとして下
記物質がある。
【0049】例えば有機金属錯体、キレート化合物が有
効であり、モノアゾ金属錯体、アセチルアセトン金属錯
体、芳香族ハイドロキシカルボン酸、芳香族ダイカルボ
ン酸系の金属錯体がある。他には、芳香族ハイドロキシ
カルボン酸、芳香族モノ及びポリカルボン酸及びその金
属塩、無水物、エステル類、ビスフェノール等のフェノ
ール誘導体類などがある。
【0050】本発明のトナーは、必要に応じて添加剤を
混合した場合にもよい結果が得られる。添加剤として
は、例えばテフロン、ステアリン酸亜鉛、ポリ弗化ビニ
リデンの如き滑剤、中でもポリ弗化ビニリデンが好まし
い。あるいは酸化セリウム、炭化ケイ素、チタン酸スト
ロンチウム等の研磨剤、中でもチタン酸ストロンチウム
が好ましい。あるいは例えばコロイダルシリカ、酸化ア
ルミニウム等の流動性付与剤、中でも特に疎水性コロイ
ダルシリカが好ましい。ケーキング防止剤、あるいは例
えばカーボンブラック、酸化亜鉛、酸化アンチモン、酸
化スズ等の導電性付与剤なども使用可能である。また逆
極性の白色微粒子及び黒色微粒子を現像性向上剤として
少量用いることもできる。
【0051】さらに本発明のトナーは、二成分系現像剤
として用いる場合にはキャリヤー粉と混合して用いられ
る。この場合には、トナーとキャリヤー粉との混合比は
トナー濃度として0.1〜50重量%、好ましくは0.
5〜15重量%、さらに好ましくは3〜5重量%が望ま
しい。
【0052】本発明においてキャリヤーとしては公知の
ものが使用可能であり、例えば鉄粉、フェライト粉、ニ
ッケル粉の如き磁性を有する粉体、ガラスビーズ等及び
これらの表面をフッ素系樹脂またはアクリル系樹脂また
はシリコン系樹脂等で表面処理したものなどがあげられ
る。
【0053】さらに本発明のトナーは更に磁性材料を含
有させ磁性トナーとしても使用しうる。この場合、磁性
材料は着色剤の役割をかねている。本発明の磁性トナー
中に含まれる磁性材料としては、マグネタイト、ヘマタ
イト、フェライト等の酸化鉄又は二価金属と酸化鉄との
化合物;鉄、コバルト、ニッケルのような金属或いはこ
れらの金属のアルミニウム、コバルト、銅、鉛、マグネ
シウム、スズ、亜鉛、アンチモン、ベリリウム、ビスマ
ス、カドミウム、カルシウム、マンガン、セレン、チタ
ン、タングステン、バナジウムのような金属の合金およ
びその混合物等が挙げられる。
【0054】これらの強磁性体は平均粒子が0.1〜2
μm、好ましくは0.1〜0.5μm程度のものが好ま
しい。トナー中に含有させる量としては樹脂成分100
重量部に対し約20〜200重量部、特に好ましくは樹
脂成分100重量部に対し40〜150重量部が良い。
【0055】さらに本発明のトナーには必要に応じて着
色剤を添加しても良い。
【0056】本発明において着色剤としては、任意の適
当な顔料または染料が使用される。トナー着色剤は周知
であって、例えば顔料としてカーボンブラック、アニリ
ンブラック、アセチレンブラック、ナフトールイエロ
ー、ハンザイエロー、ローダミンレーキ、アリザリンレ
ーキ、ベンガラ、フタロシアニンブルー、インダンスレ
ンブルー等がある。これらは定着画像の光学濃度を維持
するのに必要充分な量が用いられ、樹脂100重量部に
対し0.1〜20重量部、好ましくは0.2〜10重量
部の添加量が良い。また同様の目的で、さらに染料が用
いられる。例えばアゾ系染料、アントラキノン系染料、
キサンテン系染料、メチン系染料等があり樹脂100重
量部に対し0.1〜20重量部、好ましくは0.3〜1
0重量部の添加量が良い。
【0057】本発明に係るトナーを得るには、前記バイ
ンダー樹脂および荷電制御剤、必要に応じて磁性材料、
着色剤としての顔料または染料および添加剤等をボール
ミルその他の混合機により充分混合してから加熱ロー
ル、ニーダー、エクストルーダー等の混練機を用いて溶
融混練し、冷却固化後ハンマーミル等により粗粉砕し、
次いでジェットミル等により微粉砕したものを分級すれ
ばよい。
【0058】なお、予めバインダー樹脂中にワックスが
分散されているので、溶融混練時の溶融が早く、溶融物
の粘度が小さくなり易いので、バインダー樹脂中の残留
モノマー、残留溶剤が抜けやすく、更に溶融混練時にエ
クストルーダー等のベント口を吸引することで残留モノ
マー、残留溶剤の少ないトナーを得ることができる。
【0059】本発明におけるバインダー樹脂を用いるこ
とで、混練機による溶融混練条件は、ワックスの分散性
を考慮する必要がないので、トナー中に含まれる荷電制
御剤、磁性材料および着色剤等の分散性に問題が生じな
い限り弱い練り条件とすることが可能となり、更に予め
ワックスが分散されているため溶融粘度の低下が早く、
従ってバインダー樹脂の高分子鎖の切断を抑えることが
でき、低温定着性が良好で、かつ耐オフセット性、特に
高温側での耐オフセット性に優れたトナーが得られる。
【0060】また、溶融混練時における溶融物の粘度の
低下が早いので、溶融混練時にワックス成分を更に添加
した場合にも、よく分散させることができ、ワックスを
追加したり、他のワックス成分を添加したりすることも
可能である。
【0061】さらに必要に応じ所望の添加剤をヘンシェ
ルミキサー等の混合機により充分混合し、本発明に係る
静電荷像現像用トナーを得ることができる。
【0062】本発明のトナーは、接触加熱定着手段によ
り、普通紙またはオーバヘッドプロジェクター(OH
P)用透明シートのごとき転写材へ加熱定着される。
【0063】接触加熱定着手段としては、加熱加圧ロー
ル定着装置、または、固定支持された加熱体と、該加熱
体に対向圧接し、かつフィルムを介して該転写材を該加
熱体に密着させる加圧部材とにより、トナーを加熱定着
するサーフ定着手段が挙げられる。
【0064】該定着手段の一例を図−1に示す。
【0065】
【実施例】以下に本発明を実施例により具体的に説明す
るが、これらは本発明をなんら限定するものではない。
なお、以下の実施例および比較例等中にある部は特に指
定がない場合は重量部である。また、本発明で用いたワ
ックスの物性を表−1に示す。
【0066】実施例1 スチレン−ブチルアクリレート共重合体100部をキシ
レンに投入し完全に溶解し、この溶液にワックスA4部
を添加し溶液混合させた後、キシレンを除去してバイン
ダー樹脂1を得た。
【0067】上記バインダー樹脂1を104部と磁性体
80部、ニグロシン系染料2部を前混合した後、2軸混
練押出機でベント口を吸引しながら130℃で溶融混練
し冷却固化後、粉砕、分級をし重量平均粒径約9μmの
トナーを得た。このトナー100部に、疎水性コロイダ
ルシリカ0.6部を乾式混合しトナー1を得た。
【0068】また、分級過程で振り分けられた微粉およ
び粗粉を再利用して同一トナーを製造したところ定着
性、現像性ともに差はなく良好であった。
【0069】比較例1 ワックスBを内添していること以外は実施例1と同様に
してバインダー樹脂2および比較トナー1を得た。
【0070】実施例2 非線状ポリエステル樹脂100部をトルエンに投入し完
全に溶解し、この溶液にワックスC4部を添付し溶液混
合させた後、トルエンを除去してバインダー樹脂3を得
た。
【0071】上記バインダー樹脂3を用いた以外は実施
例1と同様にしてトナー2を得た。
【0072】比較例2 ワックスDを内添していること以外は実施例2と同様に
してバインダー樹脂4および比較トナー2を得た。
【0073】比較例3 ワックスEを内添していること以外は実施例1と同様に
してバインダー樹脂5および比較トナー3を得た。
【0074】比較例4、5 ワックスF、Gをそれぞれ内添していること以外は実施
例1と同様にしてバインダー樹脂6、7および比較トナ
ー4、5を得た。
【0075】比較例6、7 ワックスH、Iをそれぞれ内添していること以外は実施
例2と同様にしてバインダー樹脂8、9および比較トナ
ー6、7を得た。
【0076】以上のトナー1〜2および比較トナー1〜
7のそれぞれについて以下の評価を行った。その結果を
表−2に示す。
【0077】〈定着性および耐オフセット性試験〉市販
の複写機NP−1215(キヤノン社製)により未定着
画像を得、温度可変の熱ローラ外部定着機を用いて、定
着させ定着およびオフセット試験を行った。ニップ3.
0mm、圧力5.3kg/cm2 、プロセススピード6
0mm/secとして100〜240℃の温度範囲で5
℃間隔で温調しながら行った。
【0078】定着開始温度は、定着画像50g/cm2
の荷重をかけてシルボン紙(Lenz cleanin
g paper“dasper(R)”Ozu Pap
erCo.Ltd)で擦り、擦り前後の濃度低下率が1
0%未満になる温度とし、オフセットは、温度を上げて
いった時に目視でオフセットが消える温度を低温オフセ
ットフリー始点とし、オフセットの現れない最高温度を
高温オフセットフリー終点とする。
【0079】〈耐ブロッキング試験〉約20gのトナー
を100ccのポリコップに入れ、50℃で3日間放置
した後、目視で評価した。 優(◎):凝集物は見られない。 良(○):凝集物は見られるが容易に崩れる。 可(△):凝集物は見られるが振れば崩れる。 不可(×):凝集物を掴むことができ容易に崩れない。
【0080】〈現像性試験〉市販の複写機NP−101
0(キヤノン社製)により、連続1万枚複写を行い現像
性(画像濃度、カブリ)の評価を行った。
【0081】更に、本発明におけるトナー1〜5をサー
フ定着手段を有する市販の電子写真複写機FC−2(キ
ヤノン社製)により環境温度7.5℃において、電源投
入直後のファーストコピーでは、低温オフセットもな
く、定着性(濃度低下率10%以下)も良好であった。
【0082】また、23.5℃ではがきを連続50枚と
った後、A4紙でコピーしても定着機の端部昇温による
オフセットも見られなかった。32.5℃の環境で複写
試験を行ったところ、常に鮮明な画像が得られ、最後ま
でトナーを良好な状態で使い切ることができ融着も発生
せず、クリーナー部でのブロッキングもなかった。
【0083】
【表1】
【0084】
【表2】
【0085】
【発明の効果】本発明は、溶融混練時に樹脂とワックス
を溶融混合して得られる従来のトナーでは、ワックスの
分散性不良や混練による高分子鎖の切断等により定着性
および現像性に問題があったが、本発明におけるトナー
は予め樹脂とワックスを溶液混合しているため、ワック
スの分散性が極めて良く、また低粘度、低融点の低分子
量のワックスを用いているので、低温定着性および耐オ
フセット性に優れ、融着やフィルミング等が発生せず、
カブリ等の画像汚れや帯電部材の汚染のない現像性の良
好なトナーを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】サーフ定着手段の一具体例の概略的説明図であ
る。
【符号の説明】
1 加熱体 2 定着フィルム 3 駆動ローラー 4 従動ローラー 5 加圧ローラー 6 転写材 7 トナー 8 入口ガイド 9 抵抗材料 10 アルミナ基板 11 検出素子
フロントページの続き (72)発明者 小沼 努 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 川上 宏明 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 藤原 雅次 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤ ノン株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−195683(JP,A) 特開 昭63−235359(JP,A) 特開 平3−139663(JP,A) 特開 平4−211271(JP,A) 特開 平3−261960(JP,A) 特開 昭60−217367(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 数平均分子量(Mn)が6.0×10 2
    9.0×10 であり、重量平均分子量(Mw)が
    7.0×102 〜1.8×103 であり、Mw/Mnが
    2.0以下であり、温度140℃における溶融粘度が2
    5cps以下であり、凝固点が80〜120℃であり、
    温度25℃での針入度が5.0以下であるワックスをバ
    インダー樹脂中に溶剤の存在下で溶液混合し、脱溶剤す
    ることにより生成したバインダー樹脂組成物を少なくと
    も着色剤と共に溶融混練及び粉砕する工程を経て製造さ
    れたことを特徴とするサーフ定着用静電荷像現像用トナ
    ー。
  2. 【請求項2】 該バインダー樹脂組成物は、有機溶剤に
    該バインダー樹脂を溶解させた溶解液中で該ワックスを
    溶液混合した後で、該有機溶剤を脱溶剤することにより
    生成されたものであることを特徴とする請求項1に記載
    の静電荷像現像用トナー。
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