JPH0253773B2 - - Google Patents

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JPH0253773B2
JPH0253773B2 JP57166321A JP16632182A JPH0253773B2 JP H0253773 B2 JPH0253773 B2 JP H0253773B2 JP 57166321 A JP57166321 A JP 57166321A JP 16632182 A JP16632182 A JP 16632182A JP H0253773 B2 JPH0253773 B2 JP H0253773B2
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silver halide
photographic
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Tadao Sugimoto
Sumuto Yamada
Tadashi Ikeda
Haruo Takei
Masaki Okazaki
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Priority to US06/714,415 priority patent/US4609621A/en
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、ハロゲン化銀写真感光材料に関する
もので、詳しくは、平板状ハロゲン化銀粒子を含
有したハロゲン化銀写真感光材料に関するもので
ある。 ハロゲン化銀写真感光材料において、省銀など
の観点からハロゲン化銀のカバリングパワーを向
上させる技術が従来から種々考えられてきてい
る。その1つとしてハロゲン化銀として平板状の
粒子を用いるという方法が知られている。 この平板状ハロゲン化銀粒子を用いる方法は、
カバリングパワーを向上させる点で優れたもので
あるが、平版状ハロゲン化銀粒子を用いた感光材
料には現像処理条件による変動を受けやすいとい
う欠点があり必ずしも満足のいく方法ではなかつ
た。 従来、一般のハロゲン化銀写真感光材料の現像
処理依存性を改良するために、種々の添加剤すな
わち、安定化剤、カブリ防止剤を含有させること
が知られている。例えば、米国特許第3954474号
明細書、同第3982947号明細書、特公昭52−28660
号公報等に記載されたニトロベンズイミダゾール
類、メルカプトチアゾール類、ベンゾトリアゾー
ル類、ニトロベンゾトリアゾール類、メルカプト
テトラゾール類などである。しかしながら、これ
らの添加剤は、平板状粒子を含んだハロゲン化銀
写真感光材料の高温処理でのカブリの増加は抑え
ることができるが、現像液中のBr-イオン濃度変
化や高温処理による階調の変動を抑えることはで
きない。 例えば、現像を能率的に行う方法である高温現
像、特に、自動現像機による高温迅速処理が知ら
れており、種々の感光材料の処理に適用される効
果を上げている。しかしながら、この方法によれ
ば感光材料が高い温度で処理されるため、自動現
像機のローラーやベルトの圧力に対して、処理中
の乳剤膜の物理的強度の脆化防止が必要である。
それ故に現像液中で現像進行と共に乳剤膜の物理
的強度を高め、維持する工夫が必要である。この
目的で現像液中にアルデヒド系硬膜剤を添加して
行なう処理方法がある。この方法によれば高温処
理によつて全体の処理時間は短縮され、処理の迅
速化の目的は一応達成されるが、例えばアルデヒ
ド類、特に脂肪族のジアルデヒドを含む現像液で
現像処理すると著しいカブリを生ずる。更にこの
傾向は高い温度の現像液を使用する程、また長時
間使用する程強くなる。この様なアルデヒド類に
よつてもたらされるカブリもベンツトリアゾール
あるいは1−フエニル−5−メルカプトテトラゾ
ールの如き強力なカブリ抑制剤
(PHOTOGRAPHIC PROCESSING
CHEMISTRY、L.F.A.Mason著40ページ記載)
を用いることによつて防止することは一応できる
が、その反面、現像も強く抑制されるため乳剤感
度が大幅に低下する。しかしながらこのような強
力なカブリ防止剤を添加してもなお、高温迅速処
理(例えば、28〜38℃、25秒)においては、現像
液の空気酸化等による経時変化、処理感材の変化
などによつて液組成はかなり変動し、写真性の変
動も大きなものとなるという問題点がある。 また、現像処理依存性を改善するために、アル
キレンオキサイド類を、一般のハロゲン化銀写真
乳剤に添加しても感度値を著しく下げるために用
いることはできない。 従つて、本発明の目的は、現像処理依存性を改
善した平板状ハロゲン化銀粒子を含有するハロゲ
ン化銀写真感光材料を提供するものである。 本発明者は、種々検討を重ねた結果、次のハロ
ゲン化銀写真感光材料によつて上記目的を効果的
に達成しうることを見い出した。すなわち、支持
体、親水性コロイド層およびハロゲン化銀乳剤層
を有したハロゲン化銀写真感光材料において、該
ハロゲン化銀乳剤層の少なくとも一層に、粒子径
が粒子厚みの5倍以上の平板状ハロゲン化銀粒子
および下記の一般式()もしくは一般式()
で表わされる化合物を含有させることによつて達
成しえた。 一般式() 一般式() 式中、Z1およびZ3はオキサゾール、ベンゾオキ
サゾールまたはナフトオキサゾールを形成する非
金属原子群を表わし、Z2はオキサゾール、ベンゾ
オキササゾール、ナフトオキサゾール、チアゾー
ル、ベンゾチアゾールまたはナフトチアゾールを
形成する非金属原子群を表わし、R1、R2および
R3はアルキル基または置換アルキル基を表わし、
R4はアルキル基、置換アルキル基、アリール基
または置換アリール基を表わし、Xは酸アニオン
を表わし、nは0または1を表わす。 上記一般式()中でZ1又はZ2によつて完成さ
れる複素環核を例示すると、オキサゾール類(オ
キサゾール、4−メチルオキサゾール、4,5−
ジメチルオキサゾールなど)、ベンゾオキサゾー
ル類(ベンゾオキサゾール、5−クロロベンゾオ
キサゾール、5−メチルベンゾオキサゾール、5
−メトキシベンゾオキサゾール、5−フエニルベ
ンゾオキサゾール、5,6−ジメチルベンゾオキ
サゾールなど)、ナフトオキサゾール類(ナフト
〔1,2−d〕オキサゾール、ナフト〔2,1−
d〕オキサゾール、ナフト〔2,3−d〕オキサ
ゾールなど)チアゾール類(チアゾール、4−メ
チルチアゾール、4,5−ジメチルチアゾールな
ど)、ベンゾチアゾール類(ベンゾチアゾール、
5−クロロベンゾチアゾール、5−メチルベンゾ
チアゾール、6−メチルベンゾチアゾール、5−
ブロモベンゾチアゾール、5−フエニルベンゾチ
アゾール、5−メトキシベンゾチアゾール、6−
メトキシベンゾチアゾール、5−ヒドロキシベン
ゾチアゾール、6−ヒドロキシベンゾチアゾー
ル、5−エトキシ−6−メチルベンゾチアゾー
ル、5−ヒドロキシ−6−メチルベンゾチアゾー
ル、5,6−ジメチルベンゾチアゾールなど)、
ナフトチアゾール類(ナフト〔1,2−d〕チア
ゾール、ナフト〔2,1−d〕チアゾール、ナフ
ト〔2,3−d〕チアゾールなど)、などを挙げ
ることができる。 一般式()中のR1およびR2によつて表わさ
れるアルキル基としては、メチル基、エチル基、
n−プロピル基、n−ブチル基等を挙げうる。ま
たR1およびR2によつて表わされる置換アルキル
基としては、ヒドロキシアルキル基(例えば、β
−ヒドロキシアルキル基など、具体的には2−ヒ
ドロキシエチル基、3−ヒドロキシプロピル基、
4−ヒドロキシブチル基など)、アセトキシアル
キル基(例えば、β−アセトキシエチル基、γ−
アセトキシプロピル基など)、アルコキシアルキ
ル基(例えば、β−メトキシエチル基、γ−メト
キシプロピル基など)、アルコキシカルボニルア
ルキル基(例えば、β−メトキシカルボニルエチ
ル基、γ−メトキシカルボニルプロピル基、δ−
エトキシカルボニルブチル基など)、カルボキシ
アルキル基(例えば、カルボキシメチル基、β−
カルボキシエチル基、γ−カルボキシプロピル
基、δ−カルボキシブチル基など)、スルホアル
キル基(例えば、β−スルホエチル基、γ−スル
ホプロピル基、γ−スルホブチル基、δ−スルホ
ブチル基、2−(3−スルホプロポキシ)エチル
基、2−〔2−(3−スルホプロポキシ)エトキ
シ〕エチル基など)、アリル基(例えばビニルメ
チル基)シアノアルキル基(例えば、β−シアノ
エチル基など)、カルバモイルアルキル基(例え
ば、β−カルバモイルエチル基など)、アラルキ
ル基(例えばベンジル基、2−フエニルエチル
基、2−(4−スルホフエニル)エチル基など)
などが挙げられる。また、アルキル基としては、
炭素数1〜8のものが好ましく、置換アルキル基
としては、炭素数1〜10のものが好ましい。 上記一般式()中でZ3によつて完成される複
素環核としては一般式()のZ1,Z2の場合と同
様のものが挙げられる。 またR3も一般式()のR1およびR2の場合と
同様の基が挙げられる。 一般式()のR4で示されるアルキル基とし
ては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、n
−ブチル基などを挙げうる。置換アルキル基とし
ては、スルホアルキル基(例えば、2−スルホエ
チル基、2−スルホプロピル基、3−スルホブチ
ル基、4−スルホブチル基など)、カルボキシア
ルキル基(例えば、2−カルボキシエチル基、3
−カルボキシプロピル基、4−カルボキシブチル
基、カルボキシメチル基など)、ヒドロキシアル
キル基(例えば、2−ヒドロキシエチル基、3−
ヒドロキシプロピル基、4−ヒドロキシブチル基
など)、アルコキシアルキル基(例えば、2−メ
トキシエチル基、3−メトキシプロピル基など)、
アシルオキシアルキル基(例えば、2−アセトキ
シエチル基など)、アルコキシカルボニルアルキ
ル基(例えば、メトキシカルボニルメチル基、2
−メトキシカルボニルエチル基、4−エトキシカ
ルボニルブテル基など)、置換アルコキシアルキ
ル基(例えば、ヒドロキシメトキシメチル基、2
−ヒドロキシエトキシメチル基、2−(2−ヒド
ロキシエトキシ)エチル基、2−(2−アセトキ
シエトキシ)エチル基、アセトキシメトキシメチ
ル基など)、ジアルキルアミノアルキル基(例え
ば、2−ジメチルアミノエチル基、2−ジエチル
アミノエチル基、2−ピペリジノエチル基、2−
モルホリノエチル基など)、N−(N,N−ジアル
キルアミノアルキル)−カルバモイルアルキル基
(例えば、N−〔3−(N,N−ジメチルアミノ)
プロピル〕カルバモイルメチル基、N−〔2−
(N,N−ジエチルアミノ)エチル〕カルバモイ
ルメチル基、N−〔3−(モルホリノ)プロピル〕
カルバモイルメチル基、N−〔3−(ピペリジノ)
プロピル〕カルバモイルメチル基など)、N−
(N,N,N−トリアルキルアンモニウムアルキ
ル)カルバモイルアルキル基(例えば、N−〔3
−(N,N,N−トリメチルアンモニウム)プロ
ピル〕カルバモイルメチル基、N−〔3−(N,
N,N−トリエチルアンモニウム)プロピル〕カ
ルバモイルメチル基、N−〔3−(N−メチルピペ
リジニオ)プロピル〕カルバモイルメチルなど)、
N,N,N−トリアルキルアンモニオアルキル基
(例えば、N,N−ジエチル−N−メチルアンモ
ニオエチル基、N,N,N−トリエチルアンモニ
オエチル基など)、シアノアルキル基(例えば、
2−シアノエチル基、3−シアノプロピル基な
ど)、カルバモイルアルキル基(例えば、2−カ
ルバモイルエチル基、3−カルバモイルプロピル
基など)、複素環置換アルキル基(例えば、テト
ラヒドロフルフリール基、フルフリール基など)、
アリル基(例えばビニルメチル基)、アラルキル
基(例えばベンジル基、2−フエニルエチル基な
ど)、アリール基(例えばフエニル基、p−クロ
ロフエニル基、p−トリル基、p−メトキシフエ
ニル基、p−カルボキシフエニル基、p−メトキ
シカルボニルフエニル基、m−アセチルアミノフ
エニル基、p−アセチルアミノフエニル基、m−
ジアルキルアミノフエニル基(例えば、m−ジメ
チルアミノフエニル基)、p−ジアルキルアミノ
フエニル基(例えば、p−ジメチルアミノフエニ
ル基)など)を挙げうる。また、アルキル基とし
ては、炭素数1〜8のものが好ましく、置換アル
キル基としては、炭素数1〜10のものが好まし
い。また、置換アルキル基としては、次のものが
好ましい。ヒドロキシアルキル基、アセトキシア
ルキル基、アルコキシアルキル基、アルコキシカ
ルボニルアルキル基、カルボキシアルキル基、ス
ルホアルキル基、アリル基、カルバモイルアルキ
ル基、アラルキル基、複素環置換アルキル基であ
る。 本発明に用いる化合物としては、一般式()
においてZ1がオキサゾール類、ベンゾオキサゾー
ル類またはナフトオキサゾール類であり、Z2がチ
アゾール類、ベンゾチアゾール類またはナフトチ
アゾール類である化合物および一般式()で表
わされる化合物が好ましい。 次に、一般式()および()で示される化
合物の代表的な具体例を示す。 一般式()および一般式()で示される化
合物は、公知のものであり、容易に入手すること
ができるし、また下記の文献の記載に基づいて容
易に合成するとができる。 F.M.Hamer著“The chemistry of
heterocyclic compounds;The cyanine dyes
and related compounds”1964年、John Wiley
Sons(New York、London)刊、第58頁、第536
頁。 本願発明に類似する技術として特願昭57−
198800号(特開昭58−113926号、以下先願とい
う)がある。 先願には平板状ハロゲン化銀粒子と分光増感色
素との組合せが広く開示されている。 しかしながら、本発明の一般式()及び
()で表わされる構造を有する化合物に関して
は具体的化合物例の記載は一切なく、さらにかか
る本発明の特定の化合物により平板状ハロゲン化
銀粒子の欠点である現像処理依存性を改良しうる
ことは、先願明細書には一切記載されていない。 平板状粒子を含有したハロゲン化銀乳剤層に
は、一般式()で表わされる化合物または一般
式()で表わされる化合物が添加されるが、両
者を併用してもよい。 一般式()または、、一般式()で表わさ
れる化合物の添加量は、平板状粒子を含有したハ
ロゲン化銀乳剤層のハロゲン化銀1モル当り、
0.01〜10mmolが好ましく、0.05〜1.0mmolがよ
り好ましい。これらの化合物を乳剤層に添加する
方法は、公知の方法を用いることができる。これ
らの化合物は、ハロゲン化銀写真感光材料の製造
中いかなる段階にて添加してもよい。例えば、ハ
ロゲン化銀乳剤製造中(後熟中、後熟後など)、
乳剤を塗布する直前などを挙げることできる。 次に本発明に用いる平板状ハロゲン化銀粒子に
ついて述べる。 本発明の平板状ハロゲン化銀粒子は、好ましく
は、その直径/厚みの比が5以上であり、より好
ましくは5以上50以下、特に好ましくは7以上20
以下である。 ここにハロゲン化銀粒子の直径とは、粒子の投
影面積に等しい面積の円の直径をいう。本発明に
於て平板状ハロゲン化銀粒子の直径は0.5〜5.0μ、
好ましくは1.0〜4.0μである。 一般に、平板状ハロゲン化銀粒子は、2つの平
行な面を有する平板状であり、従つて本発明に於
ける「厚み」とは平板状ハロゲン化銀粒子を構成
する2つの平行な面の距離で表わされる。 平板状ハロゲン化銀粒子のハロゲン組成として
は、臭化銀及び沃臭化銀であることが好ましく、
特に沃化銀含量が0〜10モル%である沃臭化銀で
あることが好ましい。 次に平板状ハロゲン化銀粒子の製法について述
べる。 平板状ハロゲン化銀粒子の製法としては、当業
界で知られた方法を適宜、組合せることにより成
し得る。 たとえばpBr1.3以下の比較的高pAg値の雰囲気
中で平板状粒子が重量で40%以上存在する種晶を
形成し、同程度のpBr値に保ちつつ銀及びハロゲ
ン溶液を同時に添加しつつ種晶を成長させること
により得られる。 この粒子成長過程に於て、新たな結晶核が発生
しないように銀及びハロゲン溶液を添加すること
が望ましい。 平板状ハロゲン化銀粒子の大きさは、温度調
節、溶剤の種類や量の選択、粒子成長時に用いる
銀塩、及びハロゲン化物の添加速度等をコントロ
ールすることにより調整できる。 本発明の平板ハロゲン化銀粒子の製造時に、必
要に応じてハロゲン化銀溶剤を用いることによ
り、粒子サイズ粒子の形状(直径/厚み比など)、
粒子のサイズ分布、粒子の成長速度をコントロー
ルできる。溶剤の使用量は反応溶液の10-3〜1.0
重量%、特に10-2〜10-1重量%が好ましい。 例えば溶剤の使用量の増加とともに粒子サイズ
分布を単分散化し、、成長速度を速めることが出
来る。一方、溶剤の使用量とともに粒子の庫みが
増加する傾向もある。 しばしば用いられるハロゲン化銀溶剤として
は、アンモニア、チオエーテル、チオ尿素類を挙
げることが出来る。チオエーテルに関しては、米
国特許第3271157号、同第3790387号、同第
3574628号等を参考にすることが出来る。 本発明の平板状ハロゲン化銀粒子の製造時に、
粒子成長を速める為に添加する、銀塩溶液(例え
ばAgNO3水溶液)とハロゲン化物溶液(例えば
KBr水溶液)の添加速度、添加量、添加濃度を
上昇させる方法が好ましく用いられる。 これらの方法に関しては例えば英国特許第
1335925号、米国特許第3672900号、同第3650757
号、同第4242445号、特開昭55−142329号、同55
−158124号等に記載を参考にすることが出来る。 本発明の平板状ハロゲン化銀粒子は、必要によ
り化学増感をすることが出来る。 化学増感方法としてはいわゆる金化合物による
金増感法(例えば米国特許第2448060号、同
3320069号)又はイリジウム、白金、ロジウム、
パラジウム等の金属による増感法(例えば米国特
許第2448060号、同2566245号、同2566263号)或
いは含硫黄化合物を用いる硫黄増感法(例えば米
国特許第2222264号)、或いは錫塩類、ポリアミン
等による還元増感法(例えば米国特許第2487850
号、同2518698号、同2521925号)、或いはこれら
の2つ以上の組あわせを用いることができる。 特に省銀の観点から、本発明の平板状ハロゲン
化銀粒子は金増感又は硫黄増感、或いはこれらの
併用が好ましい。 本発明の平板状ハロゲン化銀粒子を含有する層
中には、該平板状粒子が該層の全ハロゲン化銀粒
子に対して重量比で40%以上、特に60%以上存在
することが好ましい。 平板状ハロゲン化銀粒子を含有する層の厚さは
0.3〜5.0μ、特に0.5〜3.0μであることが好ましい。 又、平板状ハロゲン化銀粒子の塗布料(片側に
ついて)は0.5〜6g/m2、特に1〜4g/m2
あることが好ましい。 本発明の平板状ハロゲン化銀粒子を含有する層
のその他の構成、例えばバインダー、硬化剤、カ
ブリ防止剤、ハロゲン化銀の安定化剤、界面活性
剤、分光増感色素、染料、紫外線吸収剤、化学増
感剤、等については特に制限はなく、例えば
Research Disclosure176巻、22〜28頁(1978年
12月)の記載を参考にすることが出来る。 本発明のハロゲン化銀写真感光材料の乳剤層に
は、平板状ハロゲン化銀粒子以外に、通常のハロ
ゲン化銀粒子を含有させることができる。これら
は、P.Glafkides著Chimie et Physique
Photographique(Paul Montel社刊、1967年)、
G.F.Duffin著Photographic Emulsion
Chemistry(The Focal Press刊、1966年)、V.L.
Zelikman et al著 Making and Coating
Photographic Emulsion(The Focal Press刊、
1964年)などに記載された方法を用いて調整する
ことができる。すなわち、酸性法、中性法、アン
モニア法等のいずれでもよく、また可溶性銀塩と
可溶性ハロゲン塩を反応させる形式としては片側
混合法、同時混合法、それらの組合せなどのいず
れを用いてもよい。 粒子を銀イオン過剰の下において形成させる方
法(いわゆる逆混合法)を用いることもできる。
同時混合法の一つの形式としてハロゲン化銀の生
成される液相中のpAgを一定に保つ方法、すなわ
ちいわゆるコントロールド・ダブルジエツト法を
用いることもできる。 ハロゲン化銀としては、臭化剤、沃臭化剤、沃
塩臭化銀、塩臭化銀、塩化銀などいずれのもので
もよい。 ハロゲン化銀粒子形成または物理熟成の過程に
おいて、カドミウム塩、亜鉛塩、鉛塩、タリウム
塩、イリジウム塩またはその錯塩、ロジウム塩ま
たはその錯塩、鉄塩または鉄錯塩などを共存させ
てもよい。また、必要により、平板状ハロゲン化
銀粒子と同じように化学増感をすることができ
る。 本発明に用いられる写真乳剤には、感光材料の
製造工程、保存中あるいは写真処理中のカブリを
防止しあるいは写真性能を安定化させる目的で、
種々の化合物を含有させることができる。すなわ
ちアゾール類たとえばベンゾチアゾリウム塩、ニ
トロインダゾール類、ニトロベンズイミダゾール
類、クロロベンズイミダゾール類、ブロモベンズ
イミダゾール類、メルカプトチアゾール類、メル
カプトベンゾチアゾール類、メルカプトベンズイ
ミダゾール類、メルカプトチアジアゾール類、ア
ミノトリアゾール類、ベンゾトリアゾール類、ニ
トロベンゾトリアゾール類、メルカプトテトラゾ
ール類(特に1−フエニル−5−メルカプトテト
ラゾール)など;メルカプトピリミジン類;メル
カプトトリアジン類;たとえばオキサゾリンチオ
ンのようなチオケト化合物;アザインデン類、た
とえばトリアザインデン類、テトラアザインデン
類(特に4−ヒドロキシ置換(1,3,3a,7)
テトラザインデン類)、ペンタアザインデン類な
ど;ベンゼンチオスルフオン酸、ベンゼンスルフ
イン酸、ベンゼンスルフオン酸アミド等のような
カブリ防止剤または安定剤として知られた多くの
化合物を加えることができる。例えば米国特許
3954474号、同3982947号、特公昭52−28660号に
記載されたものを用いることができる。 本発明に用いられたいる写真乳剤は、メチン色
素類その他によつて分光増感されてよい。 有用な増感色素は例えばドイツ特許929080号、
米国特許同2493748号、同2503776号、同2519001
号、同2912329号、同3656959号、同3672897号、
同3694217号、同4025349号、同4046572号、英国
特許1242588号、特公昭44−14030号、同52−
24844号に記載されたものである。 これらの増感色素は単独に用いてもよいが、そ
れらの組合せを用いてもよく、増感色素の組合せ
は特に強色増感の目的でしばしば用いられら。そ
の代表例は米国特許2688545号、同2977229号、同
3397060号、同3522052号、同3527641号、同
3617293号、同3628964号同3666480号、同3672898
号、同3679428号、同3703377号、同3814609号、
同3837862号、同4026707号、英国特許1344281号、
同1507803号、特公昭43−4936号、同53−12375
号、特開昭52−110618号、同52−109925号に記載
されている。 増感色素とともに、それ自身分光増感作用をも
たない色素あるいは可視光を実質的に吸収しない
物質であつて、強色増感を示す物質を乳剤中に含
んでもよい。たとえば含チツ素異節環基で置換さ
れたアミノスチルベン化合物(たとえば米国特許
2933390号、同3635721号に記載のもの)、芳香族
有機酸ホルムアルデヒド縮合物(たとえば米国特
許3743510号に記載のもの)、カドミウム塩、アザ
インデン化合物などを含んでもよい。米国特許
3615613号、同3615641号、同3617295号、同
3635721号に記載の組合せは特に有用である。 本発明の写真感光材料の写真乳剤層には色形成
カプラーを添加することもできる。すなわち、発
色現像処理において芳香族1級アミン現像薬(例
えば、フエニレンジアミン誘導体や、アミノフエ
ノール誘導体など)との酸化カツプリングによつ
て発色しうる化合物を例えば、マゼンタカプラー
として、5−ピラゾロンカプラー、ピラゾロベン
ツイミダゾールカプラー、シアノアセチルクマロ
ンカプラー、開鎖アシルアセトニトリルカプラー
等があり、イエローカプラーとして、アシルアセ
トアミドカプラー(例えばベンゾイルアセトアニ
リド類、ピバロイルアセトアニリド類)、等があ
り、シアンカプラーとして、ナフトールカプラ
ー、およびフエノールカプラー、等がある。これ
らのカプラーは分子中にバラスト基とよばれる疎
水基を有する非拡散のものが望ましい。カプラー
は銀イオンに対し4当量性あるいは2当量性のど
ちらでもよい。また色補正の効果をもつカラード
カプラー、あるいは現像にともなつて現像抑制剤
を放出するカプラー(いわゆるDIRカプラー)で
あつてもよい。 またDIRカプラー以外にも、カツプリング反応
の生成物が無色であつて現像抑制剤を放出する無
呈色DIRカツプリング化合物を含んでもよい。 本発明のハロゲン化銀写真感光材料の乳剤層の
その他の構成については特に制限はなく、必要に
応じて種々の添加剤を用いることができる。例え
ば、Research Disclosure176巻22〜28頁(1978
年12月)に記載されたバインダー、界面活性剤、
染料、紫外線吸収剤、硬膜剤、塗布助剤、増粘剤
などを用いることができる。 本発明の写真材料は、その表面に、ゼラチン或
いは水溶性ポリビニル化合物又はアクリルアミド
重合体などの合成高分子物質又は天然高分子物質
(例えば米国特許第3142568号、同3193386号、同
3062674号)を主成分とする表面保護層を有する
ことが好ましい。 表面保護層には、ゼラチン又は他の高分子物質
の他に、界面活性剤・帯電防止剤、マツト剤、す
べり剤、硬化剤、増粘剤等を含有することが出来
る。 本発明の写真材料は、その他、必要に応じて、
中間層、フイルター層、ハレーシヨン防止層など
を有することができる。 本発明の写真感光材料において写真乳剤層その
他の層は、写真感光材料に通常用いられているプ
ラスチツクフイルム、紙、布などの可撓性支持体
またはガラス、陶器、金属などの剛性の支持体に
塗布される。可撓性支持体として有用なものは、
硝酸セルロース、酢酸セルロース、酢酸酪酸セル
ロース、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリエ
チレンテレフタレート、ポリカーボネート等の半
合成または合成高分子から成るフイルム、バライ
タ層またはα−オレフインポリマー(例えばポリ
エチレン、ポリプロピレン、エチレン/ブテン共
重合体)等を塗布またはラミネートした紙等であ
る。支持体は染料や顔料を用いて着色されてもよ
い。遮光の目的で黒色にしてもよい。これらの支
持体の表面は一般に、写真乳剤層等との接着をよ
くするために下塗処理される。支持体表面は下塗
処理の前またに後に、コロナ放電、紫外線照射、
火焔処理等を施してもよい。 本発明に於て、支持体上に平板粒子を含む層、
乳剤層、表面保護層を塗布する方法としては、特
に制限はないが例えば米国特許第2761418号、同
第3508947号、同第2761791号等に記載の多層同始
塗布方法を好ましく用いることが出来る。 本発明の写真材料の層構成については種々の態
様をとりうる。例えば、(1)支持体上に本発明に係
わる平板ハロゲン化銀粒子を含む層を設け、その
上に比較的粒子サイズの大きい(0.5〜3.0μ)高
感度球状、又は直径/厚み比が3以下の多面体の
ハロゲン化銀粒子を含有するハロゲン化銀乳剤層
を設け、さらにその上にゼラチンその他の表面保
護面を設ける。(2)支持体上に平板ハロゲン化銀粒
子を含む層を設け、さらにその上に複数層のハロ
ゲン化銀乳剤層を設け、さらにその上にゼラチン
表面保護層を設ける、(3)支持体上に1層のハロゲ
ン化銀乳剤層を設け、さらにその上に平板ハロゲ
ン化銀粒子を含む層を設け、さらにその上に高感
度ハロゲン化銀乳剤層を設け、さらにその上にゼ
ラチン表面保護層を設ける。(4)支持体上に紫外線
吸収剤又は染料を含む層、平板ハロゲン化銀粒子
を含む層、ハロゲン化銀乳剤層、ゼラチン表面保
護層をこの順に設ける。(5)支持体上に平板ハロゲ
ン化銀及び紫外線吸収剤又は染料を含む層、ハロ
ゲン化銀乳剤層、ゼラチン表面保護層をこの順に
設ける。これらの態様において、ハロゲン化銀乳
剤層は、必ずも一層である必要はなく、異なつた
波長に分増感された複数のハロゲン化銀乳剤層か
らなつていてもよい。 本発明のハロゲン化銀写真感光材料は、具体的
には、X−レイ感光材料(間接X−レイ用、直接
X−レイ用)、リス型感光材料、黒白印画紙、黒
白ネガフイルムなどの黒白写真感光材料の他、カ
ラーネガフイルム、カラー反転フイルム、カラー
ペーパーなどのカラー写真感光材料なども含むも
のである。なかでも高温迅速現像処理されるX−
レイ感光材料において、効果が著しい。 本発明の感光材料の写真処理には、例えばリサ
チ・デイスクロージヤー(Research
Disclosure)176号第28〜30頁(RD−17643)に
記載されているような、公知の方法及び公知の処
理液のいずれをも適用することができる。この写
真処理は、目的に応じて、銀画像を形成する写真
及理(黒白写真処理)あるいは色素像を形成する
写真処理(カラー写真処理)のいずれであつても
よい。処理温度は普通18℃から50℃の間に選ばれ
るが、18℃より低い温度または50℃を越える温度
としてもよい。 黒白写真処理する場合に用いる現像液は、知ら
れている現像主薬を含むことができる。現像主薬
としては、ジヒドロキシベンゼン類(たとえばハ
イドロキノン)、3−ピラゾリドン類(たとえば
1−フエニル−3−ピラゾリゾン)、アミノフエ
ノール類(たとえばN−メチル−p−アミノフエ
ノールなどを単独もしくは組合せて用いることが
できる。現像液には一般にこの他公知の保恒剤、
アルカリ剤、PH緩衝剤、カブリ防止剤などを含
み、さらに必要に応じ溶解助剤、色調剤、現像促
進剤(例えば、4級塩、ヒドラジン、ベンジルア
ルコール)、界面活性剤、消泡剤、硬水軟化剤、
硬膜剤(例えば、グルタルアルデヒド)、粘性付
与剤などを含んでもよい。 本発明の写真乳剤には、いわゆる「リス型」の
現像処理を適用することができる。「リス型」現
像処理とは線画像の写真的再現あるいはハーフト
ーン画像の網点による写真的再現のために、通常
ジヒドロキシベンゼン類を現像主薬とし、低い亜
硫酸イオン濃度の下で、現像過程を伝染的に行な
わせる現像処理のことをいう(詳細はメースン著
「フオトグラフイツク・プロセツシング・ケミス
トリー」(1966年)163〜165ページに記述されて
いる)。 現像処理の特殊な形式として、現像主薬を感光
材料中、たとえば乳剤層中に含み、感光材料をア
ルカリ水溶液中で処理して現像を行なわせる方法
を用いてもよい。現像主薬のうち、疎水性のもの
は、リサーチデイスクロージヤ169号(RD−
16928)、米国特許第2739890号、英国特許第
813253号又は西独国特許第1547763号などに記載
の種々の方法で乳剤層中に含ませることができ
る。このような現像処理は、チオシアン酸塩によ
る銀塩安定化処理と組合せてもよい。 定着液としては一般に用いられる組成のものを
用いることができる。定着剤としてはチオ硫酸
塩、チオシアン酸塩のほか、定着剤としての効果
が知られている有機硫黄化合物を用いることがで
きる。定着液には硬膜剤として水溶性アルミニウ
ム塩を含んでもよい。 色素像を形成する場合には常法が適用できる。
たとえば、ネガポジ法(例えば“Journal of the
Society of Motion Picture and Television
Engineers”、61巻(1953年)、667〜701頁に記載
されている);黒白現像主薬を含む現像液で現像
してネガ銀像をつくり、ついで少なくとも一回の
一様な露光または他の適当なカブリ処理を行な
い、引き続いて発色現像を行なうことにより色素
陽画像を得るカラー反転法;色素を含む写真乳剤
層を露光後現像して銀画像をつくり、これを漂白
触媒として色素を漂白する銀色素漂白法などが用
いられる。 カラー現像液は、一般に発色現像主薬を含むア
ルカリ性水溶液から成る。発色現像主薬は公知の
一級芳香族アミン現像剤、例えばフエニレンジア
ミン類(例えば4−アミノ−N,N−ジエチルア
ニリン、3−メチル−4−アミノ−N,N−ジエ
チルアニリン、4−アミノ−N−エチル−N−β
−ヒドロキシエチルアニリン、3−メチル−4−
アミノ−N−エチル−N−β−ヒドロキシエチル
アニリン、3−メチル−4−アミノ−N−エチル
−N−β−メタンスルホアミドエチルアニリン、
4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−β−
メトキシエチルアニリンなど)を用いることがで
きる。 この他L.F.A.Mason著Photographic
Processing Chemistry(Focal Press刊、1966年)
の226〜229頁、米国特許2193015号、同2592364
号、特開昭48−64933号などに記載のものを用い
てよい。 カラー現像液には、その他必要に応じてPH緩衝
剤、現像抑制剤、カブリ防止剤、硬水軟化剤、保
恒剤、有機溶剤、現像促進剤、カルボン酸系キレ
ート剤などを添加することができる。 これら添加剤の具体例は、リサーチ・デイスク
ロージヤー(RD−17643)の他、米国特許第
4083723号、西独公開(OLS)2622950号などに
記載されている。 本発明は、前記の平板状ハロゲン化銀を含有し
たハロゲン化銀乳剤層に、一般式()または
()にて示される化合物を添加することによつ
て感度低下をおこすことなく、現像処理の変動に
よる写真性の変化を著しく改善することができた
ものである。この効果は、高温迅速処理(例えば
28℃以上、30秒以内)において顕著である。特
に、現像液中にアルデヒド系硬膜剤(グルタルア
ルデヒドなど)を添加して行なう高温迅速処理に
おいて有効である。 実施例 1 写真材料を以下ようにして作成した。 水1中にゼラチン30g、臭化カリ10.3g、
0.5wt%チオエーテル(HO(CH22S(CH22S
(CH22OH)水溶液10c.c.を加え70℃に保つた容器
中(pAg9.1、PH、6.5)に撹拌しながら下記溶液
及びを15秒間で同時に添加したのち溶液及
びを65分かけてダブルジエツト法により同時に
添加した。 さらに及びを添加している間に、V液を15
分間かけて、同時に添加した。
【表】
【表】 得られた平板状ハロゲン化銀粒子は、平均直径
が2.3μで平均の直径/厚み比が10であり、沃化銀
が1.5モル%であつた。次に、カブリ防止剤(4
−ヒドロキシ−6−メチル−1,3,3a,7−
テトラザインデン)、塗布助剤(ドデシルベンゼ
ンスルホン酸塩)および増粘剤(ポリポタシウム
−p−ビニルベンゼンスルホネート)を添加し、
塗布液とした。このとき銀/ゼラチンの重量比
は、1.55であつた。 次に、ゼラチン、ポリスチレンスルホン酸ソー
ダー、ポリメチルメタクリレート微粒子(平均粒
子サイズ3.0μ)、サポニンおよび2,4−ジクロ
ロ−6−ヒドロキシ−s−トリアジンを含有した
10wt%ゼラチン水溶液を調製し、表面保護層用
塗布液とした。 次に、ポリエチレンテレフタレートフイルム支
持体上に、上記塗布液からなるハロゲン化銀乳剤
層と上記塗布液からなる表面保護層とを塗布、乾
燥することにより写真材料を作成した。このと
き、ハロゲン化銀乳剤層の塗布銀量は、2.8g/
m2であり、表面保護層のゼラチン塗布量は、1.3
g/m2であつた。 次に、上記写真材料に用いた塗布液に更に、
第1表に示した化合物−6、−7、−10、
比較化合物a、bを各々添加して同様に、写真材
料〜を作成した。 以上のように作成した写真材料〜を各々
HiStandardスクリーン(富士写真フイルム(株)製、
タングステン酸カルシウム使用)を用いて露光を
行なつた後、下記の処理Aまたは処理Bを行なつ
た。 処理A:富士写真フイルム(株)製Xレイ自動現像機
用現像液、富士RD−にて35℃、25秒間現像
したのち、同社製Xレイ自動現像機用定着液、
富士Fにて35℃、25秒間定着処理をし、水洗乾
燥した。 処理B:上記処理Aにて現像液RD−に11.4
g/の臭化カリウムを追添して同様の処理を
おこなつた。 処理された写真材料の感度測定を行ないその結
果を第1表に示した。ここで感度値は、カブリ値
+1.0の黒化度を得るのに必要な露光量の逆数の
対数として求めた。
【表】 ラゾール
比較化合物b:5〓ニトロベンゾトリアゾール
第1表の結果より明らかなように、従来から安
定化剤として知られている1−フエニル−5−メ
ルカプトテトラゾールや5−ニトロベンゾトリア
ゾールを添加しても処理液中のKBr濃度依存性
をほとんど改良することができないが、本発明の
化合物を添加すると(写真材料、、)、
KBr濃度依存性を著しく改良することができた。 実施例 2 Xレイ用写真材料を以下のようにし作成し
た。 ダブルジエツト法によりアンモニアの存在下で
沃臭化銀(沃化銀1.5モル%)の球状粒子を形成
し(平均粒子サイズ1.35μm)、塩化金酸塩及びチ
オ硫酸ナトリウムで化学増感した。化学増感終了
後、カブリ防止剤1−フエニル−5−メルカプト
テトラゾールと4−ヒドロキシ−6−メチル−
1,3,3a,7−テトラザインデン、塗布助剤
ドデシルベンゼンスルホン酸塩および増粘剤ポリ
ポタシウムp−ビニルベンゼンスルホネートを添
加し、塗布液とした。このとき、銀/ゼラチンの
重量比は1.05であつた。 ゼラチン、ポリスチレンスルホン酸ソーダ、ポ
リメチルメタクリレート微粒子(平均粒子サイズ
3.0μ)、サポニン及び2,4−ジクロロ−6−ヒ
ドロキシ−s−トリアジンを含有した10wt%ゼ
ラチン水溶液を調製し、表面保護層用塗布液とし
た。 次に、下塗り済みの180μmの厚味のポリエチ
レンテレフタレートフイルム支持体上に、上記塗
布液からなるハロゲン化銀乳剤層と上記塗布液か
らなる表面保護層とを同時押出し塗布法により塗
布乾燥することにより比較用写真材料を作成し
た。このとき、ハロゲン化銀乳剤層の塗布銀量
は、4.0g/m2であり、表面保護層のゼラチン塗
布量は1.3g/m2で厚みは1.0μであつた。 次に、上記比較用写真材料において、ハロゲ
ン化銀乳剤に第2表に示した化合物−6、−
7、−10、−11、−16、−17、−1、
−2、−4を各々添加して同様に、写真材料
〜を作成した。 また、Xレイ用写真材料を以下のようにして
作成した。 水1中にゼラチン30g、臭化カリ10.3g、
0.5wt%チオエーテル(HO(CH22S(CH22S
(CH22OH)水溶液10c.c.を加え70℃に保つた容器
中(pAg9.1、PH、6.6)に撹拌しながら下記溶液
及びを15分間で同時に添加したのち溶液及
びを65分かけてダブルジエツト法により同時に
添加した。 さらに及び液を添加している間に、液を
15分間かけて、同時に添加した。添加終了後、塩
化金属塩及びチオ硫酸ナトリウムで化学増感し
た。
【表】 得られた平板状ハロゲン化銀粒子は平均直径が
2.8μで、平均の直径/厚み比が13であつた。得ら
れた乳剤に、写真材料と同様にカブリ防止剤、
塗布助剤、増粘剤、塗布助剤を添加し塗布液とし
た。このとき銀/ゼラチンの重量比は1.05であつ
た。次に、上記塗布液と写真材料にて用いた表
面保護層用塗布液とを用いて、写真材料と同様
に塗布乾燥することによつて、写真材料を作成
した。このとき、ハロゲン化銀乳化層の塗布銀量
は、2.8g/m2であり、表面保護層のゼラチン塗
布量は、1.3g/m2であつた。 次に、上記写真乳剤において、ハロゲン化銀
乳剤に第2表を示した化合物−6、−7、
−10、−11、−1、−2−−4を各々添
加して、同様に写真材料〜〓〓を作成した。 以上のようにして作成されたXレイ用写真材料
〜〓〓を各々、Hi Standardスクリーン(富士写
真フイルム(株)製、タングステン酸カルシウム使
用)を用いて露光を行なつた後、下記の処理Aま
たは処理Bを行なつた。 処理A:下記の処方の現像液にて35℃、25秒間現
像した後、下記処方の定着液にて35℃、25秒間
定着処理をし、水洗乾燥した。 現像液A 1−フエニル−3−ピラゾリドン 1.5g ハイドロキノン 30g 5−ニトロインダゾール 0.25g KBr 3.7g 無亜硫酸ナトリウム 50g 水酸化カリウム 20g 硼 酸 10g 25%グルタルアルデヒド水溶液 20ml 水を加えて全量を1とする (PHは10.20に調整した。) 定着液 チオ硫酸アンモニウム 200.0g 亜硫酸ナトリウム(無水) 20.0g 硼 酸 8.0g エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム 0.1g 硫酸アルミニウム 15.0g 硫 酸 2.0g 氷酢酸 22.0 水を加えて 1.0 (PHは4.20に調整する。) 処理B:上記の現像液Aに11.4g/の臭化カリ
ウムを追添加して同様の処理を行なつた。 処理された写真材料の感度測定を行ないその結
果を第2表に示した。ここで感度値は、カブリ値
+1.0の黒化度を得るのに必要な露光量の逆数の
対数として求めた。
【表】
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 支持体、親水性コロイド層・およびハロゲン
    化銀乳剤層を有したハロゲン化銀写真感光材料に
    おいて、該ハロゲン化銀乳剤層の少なくとも一層
    に、粒子径が粒子厚みの5倍以上の平板状ハロゲ
    ン化銀粒子および下記の一般式()もしくは一
    般式()で表わされる化合物を含有したことを
    特徴とするハロゲン化銀写真感光材料。 一般式() 一般式() (式中、Z1およびZ3は、オキサゾール、ベンゾオ
    キサゾール、またはナフトオキサゾールを形成す
    る非金属原子群を表わし、Z2は、オキサゾール、
    ベンゾオキサゾール、ナフトオキサゾール、チア
    ゾール、ベンゾチアゾールまたはナフトチアゾー
    ルを形成する非金属原子群を表わし、R1、R2
    よびR3はアルキル基または置換アルキル基を表
    わし、R4はアルキル基、置換アルキル基、アリ
    ール基または置換アリール基を表わし、Xは酸ア
    ニオンを表わしnは0または1を表わす。)
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