JPH0251550A - 人造石成形品の製造法 - Google Patents

人造石成形品の製造法

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JPH0251550A
JPH0251550A JP63201999A JP20199988A JPH0251550A JP H0251550 A JPH0251550 A JP H0251550A JP 63201999 A JP63201999 A JP 63201999A JP 20199988 A JP20199988 A JP 20199988A JP H0251550 A JPH0251550 A JP H0251550A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は人造石成形品に係り、特に無機質充填材を樹脂
バインダーにより硬化してなる人造石成形品に関する。
[従来技術] 人造石成形品の樹脂には、従来、不飽和ポリエステル、
エポキシ、アクリル樹脂等が使用されている。特に、ア
クリル系樹脂は透明性、耐候性等に優れているため近年
頻用される傾向にある。しかし、アクリル系樹脂は耐摩
耗性、耐熱性及び耐薬品性に欠点がある。そこで、これ
等の欠点を解消すべく、本願出願人は、ジエチレングリ
コールビスアクリルカーボネートをバインダーとして使
用したものを提案し、商品化が可能となっている(特開
昭61−111953号)。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、前記提案に係る人造石成形品は素材とし
ては最高レベルにあるが、成形の際に重合速度が緩慢で
あるため成形に長時間(約15時間)を要する不具合が
ある。また、単量体は成形初期から略完全な三次元網目
構造が形成されてゲル状態になるため、内部応力を保持
したまま最終硬化される。この為、良好な成形品を得る
には、成形金型の十分な配慮と、高度な熟練技術が要求
される。
本発明はこのような事情に鑑みて成されたもので、成形
が短時間に出来、内部応力が緩和されて品質、外観の優
れた人造石成形品を提案することを目的としている。
[課題を解決するための手段] 前記目的を達成する為に、本発明に係る人造石成形品は
、ポリオールポリアリルカーボネート単量体と該単量体
より重合速度が大きいエチレン系不飽和単量体とからな
る高粘度シラップ成分を無機質充填材にバインダーとし
て使用したことに特徴がある。前記シラップ成分は20
乃至80重量%の範囲で使用され、無機質充填材は20
乃至80重重量の範囲で使用される。
また、前記シラップ成分はラジカル開始剤等の存在下に
重合硬化され、約4時間で重合が完了する。
[作用] 本発明に係る人造石成形品によれば、ポリオールポリア
リルカーボネートの重合速度より大きな重合速度を有し
、且つ直鎮状高分子となり得る単量体、即ち、エチレン
系不飽和単量体が分散媒的な働きのあるポリオールポリ
アリルカーボネートに添加される。添加エチレン系不飽
和!#量体は、分散媒的で且つ耐薬品性に優れた成形品
となるポリオールポリアリルカーボネート中で徐々に重
合され、高粘度シラップ状態を経てゲル化反応へと進行
する。このような、成形時の状態に於いては内部応力が
極端に緩和される。そして大きな重合速度を有するエチ
レン系不飽和重合体は、ポリオールポリアリルカーボネ
ート単量体の重合を誘発し、全体的に成形品の重合速度
を改善するものと解する。
[発明の好適態様] 以下、本発明に係る人造石成形品の好ましい実施の態様
を詳細に説明する。
本発明はポリオールポリアリルカーボネート単量体とエ
チレン系不飽和!−fc体とが高粘度シラップ成分とし
て形成され、このシラップ成分に無機質充填材が加えら
れて、ラジカル開始剤等の存在下で重合硬化される。
ポリオールポリアリルカーボネート単を体について 本発明に用いるポリオールポリアリルカーボネートは、
下記一般式 %式%(1) 式中、nは2以上の正の整数、好適には2又は3であり
、基Rはポリオール残基である、で表わされる。上記一
般式(1)のモノマーを構成するポリオール成分として
は、エチレングリコール、プロピレングリコール、1.
4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、1.6
−ヘキサンジオール、ジエチレングリコール、トリエチ
レングリコール、グリセリン、トリメチロールプロパン
、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール等が
挙げられる。用いるポリオールポリアリルカーボネート
は、複数種のポリオール成分を含む単量体の混合物であ
ってもよい。
本発明の目的に特に好適なモノマーは、グリコールジア
リルカーボネートであり、最も好適なものはジエチレン
グリコールジアリルカーボネトである。
本発明に用いるモノマーは、分子中に複数個のアリル基
を有し、重合硬化により三次元状に網状化したポリカー
ボネートを形成し得るという特徴を有する。本発明は、
この三次元状に網状化したポリカーボネートを、人造石
成形体の結合剤に使用するものである。
本発明は、上述したモノマーを、人造石成形品の製造に
用いることにより、網状化ポリカーボネートに特有の耐
熱性、耐摩耗性、耐薬品性及び高強度等の特性を人造石
成形品に付与し、しかもこの樹脂の充填材として、シリ
カ或いはアルミナ水和物を選ぶことにより、成形収縮率
を低減させると共に材料コストも低減させ、全体として
の外観が良好でしかも耐薬品性にも優れた人造石成形品
を得ることができる。
エチレン系不飽和単量体 本発明に用いるエチレン系不飽和単量体は、その重合速
度が前記ポリオールポリアリルカーボネート単量体より
大きな重合速度を有するものである。また、前記ポリオ
ールポリアリルカーボネート単量体に添加した際に、高
粘度のシラップを形成するものである。この目的に適し
た単量体としては、アクリル(メタクリル)系単量体、
特に−服代 %式% 式、R1は水素原子又は低級アルキル基でありR2は炭
化水素基である、 で表わされる単量体、例えば−官能性のメチルメタクリ
レート、エチルメタクリレート、エチルアクリレート、
ブチルアクリレート、アミルアクリレート等を挙げるこ
とができる。これらのモノマーは単独で或いは組合せで
使用でき、更にスチレン等の他の一官能性千ノマーとの
組合せでも使用できる。最も好適な単量体はメチルメタ
クリレートであり、これはモノマーの形でも或いは多少
予備重合された形でも使用可能であるが、少量の添加で
十分な効果を発現させるには、千ツマ−の形で使用する
のがよい。
この単量体は、ジアリルカーボネート当り5乃至80重
量%、特に25乃至75重量%の量で用いるのがよい。
この単量体の使用量が上記範囲よりも少ない場合には、
重合体の内部歪を十分に解消することが困難であり、成
形の際の重合速度が大きくならない。一方、上記範囲を
越えると、ジアリルカーボネート単量体の分散媒的効果
が低下し、耐薬品性も低下するので好ましくない。
五l旦 本発明では、化学的不活性乃至は比較的不活性な充填材
であり、また前記モノマーに対するなじみが良く、しか
も比較的低い成形収縮率を与える充填材であるという見
地から、シリカ或いはアルミナ水和物の微粉末品を使用
する。
シリカ微粉末品、特に、高純度の珪石を用いたものは、
フッ化水素酸以外には侵されず、化学的に安定しており
、加えて、熱伝導性が低いため、成形品の耐熱性も向上
する。アルミナ3水和物は、強酸、強アルカリには侵さ
れるが、従来のアクリル樹脂を用いた成形品に比べ、難
燃性、耐薬品性、特に耐支品性を向上させた物品として
価値の高いものとなる。
シリカ或いはアルミナ水和物の粒径は一般に1乃至30
μ、特に5乃至20μの範囲にあるものが望ましい。
且戎 本発明では、ポリオールポリアリルカーボネート及びエ
チレン系不飽和単量体のシラップ成分を20乃至80重
量%、特に30乃至50重量%、無機質充填材20乃至
80重量%、特に50乃至70重量%となる量比で使用
される。充填材の量が上記範囲よりも少ない場合には、
人造石成形品としての外観特性や風合いが得られず、ま
た成形収縮率が大きくなったり、コストも高くなる傾向
がある。また、千ツマ−の愈が上記範囲よりも低い場合
には、無機質充填材の均一な混合が困難となると共に、
81械的強度や耐摩耗性が低下する。
ポリオールポリアリルカーボネートの重合硬化は、熱や
放射線によって開始させることも可能であるが、一般に
はモノマーと充填材との組成物中にラジカル重合開始剤
を含有させておくことが好ましい。
ラジカル開始剤としては、t−ブチルヒドロペルオキシ
ド、クメンヒドロペルオキシド、ジ−t−ブチルペルオ
キシド、ペルオキシ安息香酸−t−ブチル、過酸化ラウ
ロイル、ジイソプロピルペルオキシジカーボネート、メ
チルエチルケトンペルオキシド等の過酸化物や、アゾビ
スイソブチロニトリル、アゾビスメチルイソバレロニト
リル等のアゾ化合物が使用される。これらのラジカル開
始剤は、千ツマー当り1乃至5重量%、特に2.5乃至
4重量%の量で存在させるのが望ましい。これらのラジ
カル開始剤は、各種アミノ酸、金属石ケン等の促進剤と
の組合せで用いることもできる。
本発明に用いる組成物には、それ自体公知の任意の配合
剤を公知の処方に従って配合できる。例えば、成形品を
着色するために、白色乃至は着色顔料或いはフレーク顔
料を配合することができる。
製造法及び成形品 前述した各成分を、大気中或いは必要により窒素ガスの
ような不活性雰囲気中で均密に混合し、必要により脱泡
した後、成形型に充填し、必要により加熱下に重合硬化
させる。
本発明で得られる人造石成形品は、耐薬品性、耐熱性、
透明性等に於いて優れているだけでなく、エチレン系不
飽和単量体の添加により、重合成形を短時間で行うこと
ができる。従来、エチレン系不飽和4L量体を使用しな
い成形品に於いては、15時間の成形サイクルであった
が、本発明に係る人造石成形品は成形サイクルが4乃至
6時間に短縮される。
更に、本発明の人造石成形品は高粘度シラップ状態を経
てゲル化反応が進行するため、成形品の内部応力が緩和
され、品質、外観の優れた人造石となる。
[実施例] 以下に実施例及びその比較例を示す。
実施例1 ジエチレングリコールビスアリル−カーボネート単量体
50重量%、メチルメタクリレートJLrt体50重量
%、及びジイソプロピルパーオキシジカーボネート1重
量%を混合し、50″C7囲気中にて粘度600 cp
sのシラップ成分とする。
次に上記シラップ40重量%に水酸化アルミニウム粉末
60重量%及びジイソプロピルパーオキシジカーボネー
ト2重量%及びベンゾイルパーオキサイド1重量%を加
えて攪拌混合する。混合物を真空脱泡した後、ガラスセ
ル中に充填し重合させる。
その結果、重合は温度60’Cで2時間及び温度90℃
で2時間、合計4時間で完了し、外観良好な人造石成形
品が得られる。
尚、得られた成形品は下記の諸物性がある。
(1)バコール硬度     60(JISに−691
1)(2)鉛筆硬度       5H(JIS k−
5400)(3)テーバ−摩耗量(g)    0.2
(JIS K−6902)(5)曲げ強度(kgf/c
m2)   !170 (J ISに−7203)(6
)耐熱性 変化なし 200tアイロン5分間接触得ら
れた成形品は下記の諸物性がある。
バコール硬度     66(JISに−6911)鉛
筆硬度       5H(JIS K−5400)テ
ーバ−摩耗ffi(g)    0.2(JIS K−
6902)(5)曲げ強度(kgf/cm2)   9
90(JIS K−72031(6)耐熱性 変化なし
 200 tニア4025分間接触実施例2 実施例1と同条件にて得られたシラップ40重量%に水
酸化アルミニウム粉末60重量%及びベンゾイルパーオ
キサイド3重量%を加え攪拌混合する。混合物を真空脱
泡した後、ガラスセル中に充填して重合させる。その結
果、重合は温度85℃で5時間及び温度110’Cで1
時間、合計6時間で完了し、外観良好な人造石成形品が
得られ実施例3 実施例1と同条件にて得られたシラップ40重量%にシ
リカ粉末60重量%及びジイソプロピルパーオキシジカ
ーボネート2重量%及びベンゾイルパーオキサイド1重
量%を加えて攪拌混合する。混合物を真空脱泡した後、
ガラスセル中に充填して重合させる。その結果、重合は
温度60’Cで2時間及び温度90℃で2時間、合計4
時間で完了し、外観良好な人造石成形品が得られる。
得られた成形品は下記の諸物性がある。
バコール硬度     68(JIS K−6911)
鉛筆硬度       7H(JIS k−5400)
テーパー摩耗量(g)    0.1(JIS K−8
902)(5)曲げ強度(kgf/cm’)   19
00(JIS K−7203)(6)耐熱性 変化なし
 200℃アイロン5分間接触を真空脱泡した後、ガラ
スセル中に充填して重合させる。
その結果、重金は温度60℃で3時間及び温度90℃で
時間2合計5時間で完了し、外観良好な人造石成形品が
得られる。
尚、得られた成形品は下記の諸物性がある。
(1)バコール硬度     60(JISに−691
1)(2)鉛筆硬度       5+1(JIS K
−5400)(3)テーパー摩耗量軸)   O,1,
5(JIS K−6902)実施例4 ジエチレングリコールビスアリル−カーボネート単量体
70重量%、メチルメタクリレート!cLi体30重量
%、及びジイソプロピルパーオキシジカーボネート1重
量%を混合し、50℃雰囲気中にて粘度580 cps
のシラップ成分とする。
次に上記シラップ40重量%に水酸化アルミニウム粉末
60重量%及びジイソプロピルパーオキシジカーボネー
ト2重量%及びベンゾイルパーオキサイド1重量%を加
えて攪拌混合する。混合物(5)曲げ強度(kgf/c
m2)    1000(JIS K−7203)(6
)耐熱性 変化なし 200℃アイロン5分間接触比較
例1 ジエチレングリコールビスアリルカーボネート単量体及
びジイソプロピルパーオキシジカーボネート1重量%を
混合し、50℃雰囲気中にて粘度550 cpsのシラ
ップ成分とする。
該シラップ成分40重量%に水酸化アルミニウム粉末6
0重量%及びジイソプロピルパーオキシジカーボネート
3重量%を加えて攪拌混合する混合物を真空脱泡した後
、ガラスセル中に充填して重合させる。
その結果、重合は温度50℃から90℃まで除徐に昇温
温、15時間で完了し、昇温状態の良好なものには、外
観良好なものが得られた。
(1)バコール硬度     5B(JIS K−69
11)(2)鉛筆硬度       51((JIS 
K−54003(3)テーパー摩耗量(g)    0
.15(JISに−6902)(5)曲げ強度(kgf
/cm2)   980 (J ISに−7203)(
6)耐熱性 変化なし 200℃アイロン5分間接触メ
チルメタクリレート単量体及びベンゾイルパーオキサイ
ド0.5重量%を混合し、50℃雰囲気中にて粘度65
0 cpsのシラップ成分とする。
上記シラップ40重量%に水酸化アルミニウム粉末60
重量%及びベンゾイルパーオキサイド2重量%を加えて
攪拌混合する。混合物を真空脱泡した後、ガラスセル中
に充填して重合させる。
その結果、重合は温度85℃で3時間及び温度110℃
で1時間合計4時間で完了し、外観良好な人造石成形品
が得られた。
尚、得られた成形品は下記の諸物性がある。
(1)バコール硬度    56(JISに−6911
)(2)鉛筆硬度      4)1(JISに−54
00)(3)テーパー摩耗量(g)   0.5(JI
S K−6902)物性的には優れているが、上記成形
品を得る為には、長時間の重合硬化過程が必要となる。
比較例2 (5)曲げ強度(kgf/cm2)   570(JI
S K−7203)メチルアルコール) 斐1じなし (アセトン)        一部質化実施例1〜4に
比べ、表面の耐傷性、機械的強度、耐熱性に劣る傾向が
ある。
(8)耐汚染性 下記の汚染物質に実施例2.4及び比較例2の人工石成
形品を24時間接触させ、その後各種洗浄方法により洗
浄し、表面の汚染状態を目視にて判定する。
○・・・完全除去 △・・・はとんど除去 ×・・・汚染が残る 比較例2の結果 実施例2及び実施例4の結果 耐熱性、及び耐薬品性に優れた人造石成形品が簡単に提
供される。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ポリオールポリアリルカーボネート単量体と、該
    単量体より重合速度の大きいエチレン系不飽和単量体と
    からなる高粘度シラップ成分20乃至80重量%と、無
    機質充填材20乃至80重量%とから形成されることを
    特徴とする人造石成形品。
  2. (2)前記ポリオールポリアリルカーボネート単量体は
    ジエチレングリコールビスアリルカーボネートであるこ
    とを特徴とする請求項第1項記載の人造石成形品。
  3. (3)前記エチレン系不飽和単量体はアクリル酸エステ
    ル或いはメタアクリル酸エステルであることを特徴とす
    る請求項第1項記載の人造石成形品。
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