JPH0236828A

JPH0236828A - 便座の加熱装置

Info

Publication number: JPH0236828A
Application number: JP18887788A
Authority: JP
Inventors: Yoshio Nagakura; 長倉　良夫; Shinya Tajima; 慎也田島
Original assignee: Hiroshima Aluminum Industry Co Ltd
Current assignee: Hiroshima Aluminum Industry Co Ltd
Priority date: 1988-07-28
Filing date: 1988-07-28
Publication date: 1990-02-06

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、洋式便器に具備される便座を加熱する加熱装
置に関し、特に、便座の着座面を殺菌できるようにした
ものに関する。

（従来の技術）従来より、この種洋式便器用の便座は、通常、その着座
面に人体が接触した状態で使用されることから、特に、
冬期の冷間時、着座した使用者が冷たい感触を受けて不
快となる難がある。

このため、従来、例えば特開昭６１−２４７４２６号公
報等に示されるように、便座に加熱用ヒタを埋設し、少
なくとも使用時には、そのヒタに給電して便座を体温以
上の温度に加熱保温することにより、使用する人が不快
感を受けないようにしたものが提案されている。

（発明が解決しようとする課題）ところで、この便座は人体に接触するものであるので、
人によっては、使用に伴い前の使用者と間接的に接する
と感じ、使用前に予め着座面を殺菌しておきたいという
要望がある。

しかしながら、上記従来のものでは、保温のために単に
便座を体温よりも若干高い温度まで加熱するのみであり
、上記要求されている殺菌効果を良好に得ることはでき
ない。

尚、便座の着座面を殺菌液を染み込ませた紙等で払拭し
て清浄にする方法があるが、手間を要する。

本発明は斯かる諸点に鑑みてなされたもので、その目的
は、便座を殺菌効果が十分前られるように所定温度まで
加熱し、かつその加熱のパターンを特定することにより
、便座の着座面を確実に殺菌できるようにすることにあ
る。

（課題を解決するための手段）上記目的を達成するために、本発明の解決手段は、耐熱
性を有する便座と、該便座の少なくとも着座面を加熱す
る加熱手段と、上記便座の着座面温度を設定温度以上に
所定時間保持するように上記加熱手段を制御する制御手
段とを設ける。

また、上記耐熱性を有する便座としては、伝熱性が良く
て設定温度までの昇温時間及び加熱後に使用温度までの
温度降下時間が短く、使用サイクルタイムを短縮できる
よう、アルミウム又はその合金で構成するのが好ましい
。また、加熱後の使用温度までの温度降下を早めるため
に、便座に、ブロワユニットからの冷却用空気を流通せ
しめる空気通路を貫通形成する。

さらに、構造の簡単化や殺菌効果の向上等を図るために
、上記加熱手段は便座に埋設された電気ヒータとする。

（作用）上記の構成により、本発明では、便器の使用に伴って便
座を殺菌するときには、制御手段により加熱手段が作動
制御され、この加熱手段の作動により上記便座の着座面
温度が設定温度以上に所定時間保持される。こうして便
座の着座面が設定温度以上に保持される結果、その便座
の着座面を確実に殺菌することができることとなる。

また、上記便座をアルミウム又はその合金で構成すると
、これら材料は耐熱性を有し、しかも伝熱性が良いので
、便座を設定温度まで急速に温度上昇させ、かつその加
熱殺菌後に体温と略同程度の使用温度まで素早く降下さ
せることができ、使用サイクルタイムを短縮できる。ま
た、便座にブロワユニットからの冷却用空気を流通せし
める空気通路を貫通形成すると、その空気通路を流れる
空気により便座を冷却して、加熱殺菌後の冷却時間をさ
らに短くでき、使用サイクルタイムのより一層の短縮化
を図ることができる。

さらに、上記加熱手段を便座に埋設された電気ヒータで
構成すると、簡単な構造で便座を設定温度まで効率良く
昇温でき、構造の簡単化や殺菌効果の向上等を図ること
ができる。

（実施例）以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。

第５図は本発明の実施例に係る洋式便器Ａを示し、この
便器Ａは周知のものであって、楕円状の開口部１ａにて
上方に開口する便器本体１と、その本体１の上面後端に
回動可能に軸支され、上記開口部１ａの周縁に上載され
る馬蹄形状の便座２と、便器本体１の上面後端に上記便
座２と同じ回動中心にて回動可能に軸支され、本体１の
開口部１ａを封閉する蓋３とを備えてなる。また、４は
便器本体１の後方の壁等に支持された給水タンクで、そ
の内部は便器本体１に給水管５を介して連通されている
。

上記便座２は耐熱性及び伝熱性を有するアルミニウム又
はその合金からなる鋳造品で構成され、その内部には、
第４図に示すように便座２の少なくとも着座面２ａ（上
面）を加熱する加熱手段としての電気ヒータ６と、その
ヒータ６の両側方にヒータ６と平行に配置され、内部に
冷却用空気通路８を有する配管７とが便座２に沿うよう
に延びて一体に埋設されている。このヒータ６及び配管
７は便座２を鋳造するときに同時に鋳包みにより一体に
埋め込まれるものである。

そして、上記便座２における配管７内の空気通路８の一
端は大気に開放され、他端は、便器Ａ側方に配設した冷
風供給用のブロワユニット９にダクト１０を介して連通
されており、ブロワユニット９の作動により、そのユニ
ット９から吹き出された冷風を便座２の空気通路８に送
給することにより、便座２を冷却するようにしている。

また、上記ブロワユニット９には同ブロワユニット９及
び上記ヒータ６を作動制御するコントロルユニット１１
が並設されており、このコントロールユニット１１には
、第１図にも示すように、コントロールユニット１１を
作動させるメインスイッチ１２と、殺菌行程を開始する
ための手動操作式の殺菌スイッチ１３と、ヒータ６に対
する加熱状態を表示する表示ランプ１４と、上記便座２
の実際の温度を検出する温度センサ１５とが接続されて
いる。

上記コントロールユニット１１はヒータ６の作動を制御
するマイクロコンピュータを内蔵しており、その制御手
順について第２図により説明すると、先ず、スタート後
のステップＳ１では、メインスイッチ１２のＯＮ操作に
よりヒータ６に通電し、同時に表示ランプ１４を点滅さ
せる。次のステップＳ２では、上記温度センサ１５によ
り検出された便座２の温度が体温よりやや高い第１設定
温度Ｔ＋　　（Ｔ＋−３９〜４０°Ｃ）まで昇温したか
どうかを判定し、ここでＮＯと判定されると、ステップ
Ｓ１に戻る。一方、判定がＹＥＳのときには、保忍行程
に移り、先ず、ステップＳ３において上記表示ランプ１
４を点滅状態から点灯状態に切り換え、「便座に着座可
能」の意味の表示を行う。この後のステップＳ４ては、
殺菌スイッチ１３からＯＮ信号が入力されたかどうかを
判定し、判定がＮｏのときには、ステップＳ５に進んで
、便座温度が上記第１設定温度Ｔ１以上か否かを判定す
る。この判定がＹＥＳのときにはステップＳ６でヒータ
６をＯＦＦ状態に、またＮＯのときにはステップＳ７で
ヒータ６をＯＮ状態にそれぞれ切り換えた後、ステップ
Ｓ４に戻る。以上のステップ８５〜Ｓ７により、便座２
を第１設定温度Ｔ１に保温する。

一方、ステップＳ４の判定がスイッチ１３のＯＮによる
ＹＥＳのときには、便座２の殺菌行程に移行する。この
殺菌行程は、予めヒータ６に対する加熱パターンが設定
されたものであり、先ず、ステップＳ８に進み、ヒータ
６をＯＮ状態に保持し、次のステップＳ９で便座温度か
上記第１設定温度Ｔ１よりも高い第２設定温度Ｔ２　　
（Ｔ２−約１３０°Ｃ）以上に達したか否かを判定し、
この判定がＹＥＳになるまでステップｓ、、ｓ９を繰り
返す。そして、判定がＹＥＳになると、次のステップＳ
ＩＯにおいて内蔵タイマの時間のカウントを開始させ、
ステップ８＋１で該タイマがカウントを終了した。つま
り上記便座温度が設定温度Ｔ２に上昇した時点からの時
間が所定値ｔ（例えば１〜３分間）に達したかどうかを
判定する。この判定がＮＯのときには、ステップＳＩ２
に進んで、便座温度が上記第２設定温度Ｔ２以上か否か
を判定し、この判定がＹＥＳのときにはステップＳＩ３
でヒータ６をＯＦＦ状態に、またＮｏのときにはステッ
プＳＩ４でヒータ６をＯＮ状態にそれぞれ切り換えた後
、ステップＳ１１に戻る。以上のステップ８１１〜ＳＩ
４により、便座温度が設定温度Ｔ２に上昇した後、所定
時間ｔが経過するまでの間、便座２を第２設定温度Ｔ２
に保持する。

上記ステップ８１１でＹＥＳと判定されると、ステップ
ＳＩ５においてヒータ６への通電を停止し、ステップＳ
１６で上記ブロワユニット９をＯＮ作動させて便座２の
空気通路８に冷風を供給し、次いでステップＳＩ７で便
座温度が上記第１設定温度Ｔ１以下に降下したかどうか
を判定し、この判定のＹＥＳの後、ステップＳＩ８でブ
ロワユニット９の作動を停止して制御を終了する。

よって、この実施例では、上記制御フローにおけるステ
ップ８４〜Ｓ＋ｓにより、上記便座２の着座面２ａの温
度を第２設定温度Ｔ２以上に所定時間ｔだけ保持するよ
うに上記ヒータ６を制御する制御手段１６が構成されて
いる。

したがって、上記実施例においては、便器Ａの不使用時
、メインスイッチ１２をＯＮ状態にしておくと、便座２
のヒータ６が通電され、便座２の着座面２ａは体温より
やや高い第１設定温度Ｔ１になるように制御される。こ
のことにより、便座２が常時保温されることとなり、便
器Ａ使用時における不快感（冷感）を解消することがで
きる。

そして、使用者が便器Ａの使用前後に便座２の着座面２
ａを殺菌しようとする場合には、殺菌スイッチ１３をＯ
Ｎ操作する。この殺菌スイッチ１３のＯＮ操作に伴い、
ヒータ６に通電され続けて、便座２の着座面２ａの温度
が昇温し、その温度が第２設定温度Ｔ２　　（１３０°
）以上に達した後、所定時間ｔ　（１〜３分間）が経過
すると、ヒータ６への通電が停止されて殺菌行程が終了
し、その後、ブロワユニット９が所定時間ＯＮ作動して
、そのブロワユニット９からの冷風が便座２の空気通路
８内を流れ、この空気流により便座２が冷却されて、そ
の温度が上記第２設定温度Ｔ２から降下し、第１設定温
度Ｔ１へ降下した後は上記保温状態に戻る。すなわち、
殺菌行程では、便座２の着座面２ａが設定温度１２以上
に所定時間ｔだけ保持されるので、その便座２の着座面
２ａを確実に殺菌することができる。

また、その場合、上記便座２が耐熱性を有するアルミウ
ム又はその合金で構成されているので、便座２の第２設
定温度Ｔ２以上までの昇温に何等の支障はなく、殺菌行
程を安定して行うことができる。しかも、これらアルミ
ウム又はその合金制御料は伝熱性が良いので、便座２を設定温度Ｔ２まで急速
に温度上昇させ、かつその加熱殺菌後は体温と略同程度
の第１設定温度Ｔ１まで素早く降下させることができる
。しかも、上記加熱殺菌後はブロワユニット９から供給
された冷風が便座２内を流れて、その冷風により便座２
が冷却されるので、加熱後の冷却時間をさらに短くする
ことかできる。その結果、便座２の加熱行程かあるにも
拘らず、便器Ａの使用サイクルタイムを大幅に短縮する
ことができ、特に使用頻度の高い女性用トイレや公衆便
所等の便器Ａに著効を発揮することができる。

さらに、上記便座２を便座２に埋設された電気ヒータ６
で加熱する構造であるので、便座２に対する熱伝達率が
高まり、簡単な構造で便座２を設定温度Ｔ２まで効率良
く昇温でき、構造の簡単化や殺菌効果の向上等を図るこ
とができる。

尚、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、種
々の変形例を包含する。例えば、上記実施例では、第３
図に示す如く、メインスイッチ］２がＯＮ操作される保
温行程では、ヒータ６に通電して便座２を常時保温して
いるが、第６図に示すように、便器Ａの不使用時には便
座２を加熱保持せず、便器Ａの使用に伴って初めて殺菌
行程及びその後の一定時間の保温行程を自動的に行うよ
うに制御してもよく、電力の消費を低減できる利点があ
る。また、保温行程は行わず、殺菌行程のみを行っても
よい。さらに、便所のドアの開操作等により便器Ａが使
用されようとすることを検知して、自動的に殺菌行程を
行うようにすることも可能である。また、例えば便器Ａ
の蓋３が閉じ状態にあることを検出し、その蓋３の閉じ
状態でのみ便座２の殺菌行程を行い得るようにしてもよ
く、殺菌行程で高温となった便座２に誤って着座して火
傷するのを回避することができる。

また、便座はアルミニウム又はその合金に代えて、例え
ば銅や耐熱性を有するガラス入りナイロン樹脂等の材料
を採用してもよい。しかし、伝熱性が良く、便器Ａの使
用サイクルタイムを短縮できる点で、上記実施例の如く
アルミニウム又はその合金を使用するのが好ましい。

さらに、上記実施例では、便座２に埋設したヒタ６によ
り便座２を加熱するようにしたが、便座の着座面に別設
した温風発生装置から温風を吹き付けることにより、そ
の着座面を加熱するようにしてもよい。しかし、構造の
簡単化や殺菌効果の向上等を図ることができる点で、上
記実施例の如きヒータ埋設方式が好ましい。

（発明の効果）以上の如く、本発明によると、便座を耐熱性材料で構成
し、その便座の着座面を加熱する加熱手段を設けて、そ
の加熱手段を制御手段により上記便座の着座面温度が設
定温度以上に所定時間保持されるように制御するように
したことにより、便座の着座面を確実に殺菌することが
でき、便器の快適使用性を高めることができる。

また、上記便座をアルミウム又はその合金で構成すると
、これら材料の高い伝熱性により、便座を設定温度まで
急速に温度上昇させ、かつその後に体温と略同程度の使
用温度まで素早く降下させることかできる。また、便座
に空気通路を貫通形成して冷風を流すと、上記便座の使
用温度までの冷却時間をさらに短縮でき、よって便器の
使用サイクルタイムの短縮化を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示すもので、第１図はその制御
系のブロック図、第２図は殺菌行程の手順を示すフロー
チャート図、第３図はその加熱特性を示す特性図、第４
図は便座の縦断面図、第５図は便器の全体構成を示す斜
視図である。第６図は加熱特性の変形例を示す特性図で
ある。Ａ・・・便器、２・・・便座、２ａ・・・着座面、６・
・・ヒータ（加熱手段）、８・・・空気通路、９・・・
ブロワユニット、１１・・・コントロールユニット、１
６・・・制御手段。 ←へ側ト四輛＋−へ４０＆Ｈ四匍

Claims

【特許請求の範囲】

（１）耐熱性を有する便座と、該便座の少なくとも着座
面を加熱する加熱手段と、上記便座の着座面温度を設定
温度以上に所定時間保持するように上記加熱手段を制御
する制御手段とを備えてなることを特徴とする便座の加
熱装置。
（２）便座は、アルミウム又はその合金で構成されてい
る請求項（１）記載の便座の加熱装置。
（３）加熱手段は、便座に埋設された電気ヒータである
請求項（１）又は（２）記載の便座の加熱装置。
（４）便座に、ブロワユニットからの冷却用空気を流通
せしめる空気通路が貫通形成されている請求項（１）、
（２）又は（３）記載の便座の加熱装置。