JPH01113011A - 水洗便器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、暖房便座を備えた水洗便器に関する。

〔従来の技術〕

従来から、局部洗浄用の衛生洗浄装置や暖房便座機能を
持たせた腰掛式の水洗便器が利用されている。衛生洗浄
装置は、局部洗浄用の水を加熱してこれをノズル装置に
よって局部へ噴出する洗浄機能を主とし、温風ファンに
よる温風乾燥等も行えるようにした構造である。また、
暖房便座はヒータを内蔵したもので、操作部によって温
度調節が行えるようにしたものである。

暖房便座の温度制御は、人が直接着座するために、気温
等の影響も含めた微妙な温度調節が必要である。このた
め、便座温度を検出するサーミスタ等の温度センサを適
切な位置に設け、温度補償等を含む制御回路を備えるこ
とが通常である。

〔発明が解決しようとする問題点〕

ところが、人が便座に着座すると、身体が便座に載った
部分の便座の表面温度は着座する前よりも４〜５℃程度
上昇する。これは、人が着座することによって便座表面
からの放熱がな（なることが一つの原因である。また、
ヒータは便座に内蔵され且つ温度センサも内部に位置す
るので、温度センサによって検出される温度は便座表面
温度よりも高い。そして、人が着座したときには、放熱
がないことから、経時後には便座表面温度は制御温度に
等しくなる。

一方、着座試験によれば、３８〜３９℃を臨界点として
、人の感触はやや熱い及び熱いに別れ、便座の表面温度
はこの温度域又は若干低い温度に設定することが好まし
い。しかしながら、人が着座したときには、前記のよう
に設定温度よりも人に与える体感温度は高くなり、４０
℃を越えることもある。このように、温度設定を適正に
していても、実際に人が便座に座ったときには便座温度
が上昇し、熱すぎる結果となる。このため、操作部の温
度調整スイッチによって温度を下げる等の必要があり、
使い勝手の面で改良点が残されている。

そこで、本発明は、人が着座した後には便座温度を適切
に下げる制御を行うことによって、熱く感じることなく
快適に使用できるようにすることを目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は、以上の目的を達成するために、ヒータ内蔵の
便座を備えた水洗便器において、前記ヒータへの通電を
制御して発熱量を設定し、且つ前記便座に人が着座した
ときから離れるまで前記発熱量を抑える制御系を備えた
ことを特徴とする。

〔実施例〕

以下、図面に示す実施例により本発明の特徴を具体的に
説明する。

第１図は本発明の水洗便器に付属した暖房便座及び衛生
洗浄装置の系を示す概略図である。

局部洗浄機能を持つ衛生洗浄装置は、第４図及び第５図
に示すように、腰掛式の水洗便器１に一体化されたケー
シング２に内蔵されている。水洗便器１には、ケーシン
グ２に基端を枢着した便座３及び便蓋４が設けられ、更
にケーシング２内には水洗便器１へ洗浄水を送りこむ洗
浄水タンク５を収納している。

ケーシング２に内蔵された衛生洗浄装置は、局部洗浄機
能のためのノズル装置６を設け、このノズル装置６に加
熱温水を送り込む温水タンク内のヒータへの通電や便座
３の暖房を操作するだめのの操作盤７がケーシング２の
側部に配置されている。また、この操作盤７を補助的な
スイッチとして利用し、通常用として壁面に設けたリモ
ートコントローラ８により各種機能の操作を行うことも
できる。なお、このリモートコントローラ８は、ワイヤ
レス式としたりケーブルを利用する等任意である。また
、壁面に固定したハンガー（図示せず）に着脱自在とし
て使用したり、壁面に直接固定して使用する等任意であ
る。

第１図において、便座３には暖房用のヒータ９が配線さ
れ、便座温度を検出する温度センサ１０を付属すると共
に、人が着座したことを検知する光電式の着座センサ１
１を配備している。なお、この着座センサ１１は光電式
のものに限らず、使用者が便座３に着座したときの人体
の重みでオンするロードセル等の荷重センサとすること
もできる。また、衛生洗浄装置のノズル装置６には、洗
浄水の供給配管が接続され、この供給配管の中にはヒー
タ１２ａ及び温度センサ１２ｂを内蔵した温水タンク１
２及び流量調整等を兼ねた電磁弁１３が配置されている
。また、ノズル装置６は、そのノズルロッド６ａを収納
位置から洗浄位置まで進退させるための電動モータ６ｂ
を備えている。

便座３及び温水タンク１２のヒータ９，１２ａへの通電
の制御は、それぞれの温度センサ１０，１２ｂからの検
知信号によって設定温度に制御され、この制御はコント
ローラ１４に組み込んだ制御回路によって行われる。ま
た、ノズル装置６の電動モータ６ｂ及び配管中の電磁弁
１３の開閉等も同様に制御される。なお、操作盤７及び
リモートコントローラ８には、ヒータ９，１２ａへの通
電時間を設定するタイマを組み込み、このタイマを制御
系の一部として含ませることも可能である。

便座３のヒータ９への通電の制御は、温度センサ１０の
温度検知に基づき予め設定した便座温度となるように行
われる。この制御のための回路は従来から一般に行われ
ているものが採用でき、たとえば人が快適に着座できる
３７℃程度に設定して使用できるようにし、また気温の
変化に応じてこの設定温度を自在に変更することもでき
るようにしておく。

ここで、人が便座３に着座したときは、光電式の着座セ
ンサ１１によってこれを検知し、その信号が制御系に入
力される。そして、この信号の入力によって、ヒータ９
への通電を制御し、予め設定した温度よりも低い温度と
なるようにヒータ９の発熱量を抑える。第２図は、便座
３の温度に関する制御ブロックの概略を示すもので、着
座センサ１１が人の着座を検知しないときは、温度セン
サ１０により予め設定された温度に維持する制御が行わ
れる。また、人が着座したことを検知すると、ヒータ９
の発熱量を抑えて所定のΔ１１だけ温度を降下させるよ
うに制御される。

第３図（ａ）は人が着座した前後の便座３００表面温の
変化を概略的に示すグラフであり、時刻Ｔ＋で人が着座
し、時刻Ｔ２　で人が便座３から離れる場合を示してい
る。

このグラフでは、便座３表面温度は快適な温度ｔになる
ように予め設定されているが、時刻Ｔ１で人が着座する
と、臀部の温度が低いことの影響により便座３表面温度
が２〜３℃程度降下する。

そして、ヒータ９への通電を制御しなければ、破線で示
す便座３表面温度となる。すなわち、人が着座した直後
では表面温度は低下するが、時間が経過すると放熱が少
なくなるので、表面温度は設定温度ｔよりも大きくなる
。これに対し、本発明においては、着座センサ１１によ
る着座検出信号を受けて、ヒータ９への通電が制御され
、表面温度がΔｔだけ降下する。すな・わち、人が着座
した直後からヒータ９の発熱量が小さくなり、たとえば
２℃程度表面温度が低くなるように制御される。

そして、時刻Ｔ２　で人が便座３から離れたことを着座
センサ１１によって検知すると、再び表面温度が設定温
度ｔに戻るようにヒータ９への通電が制御される。

このように、人が便座３に着座している間、便座３の表
面温度が予め設定された温度よりも低くなる。このため
、たとえば便座３の表面温度の設定値を３６℃として温
度降下量Δｔを２℃とした場合では、人の着座によって
身体が触れる部分が４〜５℃ほかの部分よりも上昇して
も体感温度を３８℃程度に維持できる。したがって、長
い時間便座３に着座していても、熱く感じることはなく
、快適に使用できる。

ところで、人が便座３に着座した時刻Ｔ、に合わせて温
度センサ１０によるΔを温度降下の制御を行うと、第３
図（ａ）から判るように、便座３００表面温の立ち上が
りが緩く、設定温度ｔに達するまでの時間が長くなる。

このため、着座した時から設定温度ｔに至るまでは、冷
たく感じることになり、Δを温度降下の制御を行うにし
ても、設定温度ｔに復帰するまでの時間を短くすること
が好ましい。

第３図（ｂ）はこのような問題に対して、適正な温度曲
線となるようにヒータ９への通電を制御した場合を示す
ものである。つまり、時刻Ｔ１　で人が着座した後の成
る一定の時間だけ遅れてΔを温度降下の制御を行えば、
この制御が開始される前のヒータ９の発熱量は大きく、
立ち上がりが大きくなる。したがって、第３図（ａ）で
示したΔを温度降下制御の場合の破線の温度曲線に対し
、設定温度ｔに至るまでの時間が短（なる。このため、
着座した後に冷たく感じる期間も短縮され、−層快適に
使用できる。

なお、温度降下量Δｔは、予め設定される温度ｔに対し
て相対的に変化させる。つまり、熱いと感じる４０℃以
上に体感温度がならないように、設定温度が高いときは
温度降下量Δｔを大きく、また設定温度が低いときには
逆に温度降下量Δｔを小さくする。このような取り扱い
によって、成る一定の快適な温度となるように便座３の
表面温度を人の着座に合わせて設定できる。

更に、人が着座した後には自動的に便座表面温度を設定
するので、操作盤７又はリモートコントローラ８の温度
設定スイッチをいちいち操作する必要がなく、使用勝手
も格段に向上する。

〔発明の効果〕

以上に説明したように、本発明の水洗便器においては、
暖房機能を持つ便座のヒータへの通電の制御を人の着座
を検知する段階で行い、人が着座した後には予め設定し
た便座表面温度よりも低くなるようにヒータの発熱量を
制御している。このため、従来構造では人が着座した部
分が昇温するが、この昇温潰を解消するように便座の表
面温度が降下し、長い時間着座していても熱く感じるこ
となく快適に使用できる。また、便座に着座すれば自動
的に便座表面温度が降下するので、操作盤の温度調整ス
イッチ等を操作する必要がなく、使い勝手が格段に向上
する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の水洗便器に付属した便座及び衛生洗浄
装置の系の概略を示し、第２図は便座温度に関する概略
ブロック図、第３図は便座表面温度の変化を示すグラフ
である。また、第４図は本発明の一実施例を示す水洗便
器の斜視図、第５図はその平面図である。 １：水洗便器　　　２：ケーシング ３：便座　　　　　４：便蓋 ５：洗浄水タンク　６：ノズル装置 ７：操作盤　　　　８：リモートコントローラ９：ヒー
タ　　　　１０：温度センサ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、ヒータ内蔵の便座を備えた水洗便器において、前記
   ヒータへの通電を制御して発熱量を設定し、且つ前記便
   座に人が着座したときから離れるまで前記発熱量を抑え
   る制御系を備えたことを特徴とする水洗便器。