JP2000210159A - 座席用暖房装置 - Google Patents

座席用暖房装置

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JP2000210159A
JP2000210159A JP11016276A JP1627699A JP2000210159A JP 2000210159 A JP2000210159 A JP 2000210159A JP 11016276 A JP11016276 A JP 11016276A JP 1627699 A JP1627699 A JP 1627699A JP 2000210159 A JP2000210159 A JP 2000210159A
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JP
Japan
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seat
motorcycle
heater
heating
heater unit
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JP11016276A
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English (en)
Inventor
Nobuhiro Sato
宜博 佐藤
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MINEMATSU DENKI KK
Original Assignee
MINEMATSU DENKI KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 極端に少ない消費電力と、極端に短時間で暖
房効果を発揮し、しかも器具、装置として非常に簡便、
安価な暖房装置を提供する。 【解決手段】 家具の椅子や車両の座席における人体が
接触する部分に集中的に可撓性の電気ヒータHを配設し
た座席用暖房装置。特に、座席を、二輪車の座席とする
ことで、冷たい外気に触れる人体を効率的に暖房するこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、家具の椅子や車
両、バイクの座席において、人体が密着する部分に集中
的にヒータを配設し、特に臀部や腰部など接触圧の高い
部分から暖を取る装置に関する。
【0002】
【従来の技術】人が暖を取る方法は、昔から蒔、炭、ガ
ス、電気を利用した器具が多くあり、部屋全体を暖房し
たり床や壁全体を温める方法もある。また、人が座る場
所に限定した場合、スチーム等を利用した電車の座席、
家庭で使う電気カーペット等がある。しかし、これらの
器具や装置は、いずれも消費エネルギー量が大きく、ま
た暖を取るに至るまでの時間、すなわち装置や器具が効
果を表すまでの時間が長いという不便があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、極端に少ない消費電力と、極端に短時間で
暖房効果を発揮し、しかも器具、装置として非常に簡
便、安価な暖房装置を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明の座席用暖房装置は、家具の椅子や車両の座
席における人体が接触する部分に集中的に可撓性の電気
ヒータを配設したものである。座席を、二輪車の座席と
することで、冷たい外気に触れる人体を効率的に暖房す
ることができる。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明においては、まず、暖を取
る手段として極端にエネルギーを少なくするため、体全
体を温める行為ではなく、体の一部を集中的に温めるこ
ととする。また、椅子や座席、つまり座る場所、座る装
置用とする。人が座る場合、体と座席が接触する部分は
体の臀部、背部、腰部が主で、その他、足裏、手、腕、
脚なども接触する場合もある。この中で接触圧が最も大
きいのが臀部であり、大腿部裏、腰部、後背部も圧力が
掛かる。この接触圧の高い部分にのみヒータを配列する
ことができれば空気中への廃熱を極端に減らし、わずか
なエネルギー量で最も効率よく人体に熱を伝えることが
できる。
【0006】
【実施例】以下、本発明を、図面に示す実施例を参照し
ながら具体的に説明する。図1は本発明の座席用暖房装
置に用いるヒータユニットの実施例を示すもので、
(a)は平面図、(b)は断面図である。同図におい
て、1はステンレス薄膜ヒータ、2はポリイミド樹脂フ
ィルム、3は端子、4はリード線、5はシリコンゴムシ
ートである。
【0007】図1に示すとおり、本実施例のヒータユニ
ットHは、140mm×73mmのポリイミド樹脂フィ
ルム2と密着させた薄膜ヒータ1をさらに0.35mm
厚の絶縁性の高いシリコンゴムシート5で挟んで構成し
ている。このヒータユニットHを、さらに図2に示すよ
うに、底部にスポンジ保護布6、上部に表保護布7とし
て2.3mm厚のネル生地の布で挟み、所定の位置にシ
リコンゴムで接着し、下部に裏保護布8としてレーヨン
生地の布を当て、シリコンゴムシート5と一体化させて
座席用暖房装置とした。
【0008】本発明の座席用暖房装置の温度上昇を測定
するために、図3((a)は平面図、(b)は拡大断面
図)に示すヒータユニットHの試験器の中央部を測温点
Pとし、図4に示す感熱端子10を設けた温度センサ9
を組み込み、ヒータユニットHを自動車の運転席に取り
付け、電源を自動車のシガーライターより専用コンセン
トで取り出し、ヒータを9.5Wに調節して温度上昇を
試みた。このときの温度上昇は図5のグラフで示すとお
りである。
【0009】テスト時の気温10℃の中、わずか9.5
Wの消費電力でスイッチONから2分40秒で臀部に温
もりを感じ、3分を過ぎると心地よい暖かさ(40℃以
上)になり、5分程度で臀部全体が暖かくなった。図5
のグラフの通り、ヒータ温度は70℃以上になることは
なく、さらに椅子のクッション材そのものが断熱材とし
て有効に利用でき安全で安価に製作可能であることもわ
かった。
【0010】テスト後のまとめは次の通りである。本発
明のポイントは、座った状態で暖を取る場合、わずかな
エネルギー消費量で人が満足できる方法として、その接
触圧の大きい部分にのみヒータを配列することで、充分
満たせるものであることが判ったことである。例えば、
座席の腰を下ろす部分の面積が40cm×40cm(1
600cm2)のものである場合、この座席表面全体を
47℃前後に加熱するには、少なくとも100〜120
W必要とする。この場合、臀部と太股等体重が掛かる部
分に限定すれば、約300cm2であり、この部分のみ
を47℃前後に加熱するにはわずか20〜24W程度で
済む。また、最も体重の掛かる臀部の部分だけを温めて
も充分暖房効果があり、この場合は10W程度でよいこ
とがテストの結果判明した。
【0011】つまり、体と座席が接触する以外の部分は
大部分が空気中に熱が飛散し、廃熱となり、この部分の
無駄を排除すれば、従来の暖房器具に比べ極端な省エネ
ルギー効果を生み出すことが可能である。また、実際に
使用するに当たっては、温度センサーをヒータに組み込
み、自動温度調節器と組み合わせることにより、安全で
快適な暖房器具となる。
【0012】図6は、本発明のヒータユニットHをオー
トバイなどの二輪車の座席に取り付けた実施例を示すも
のである。すなわち、図6(a)に示すように薄膜ヒー
タ1をシリコンゴムシート5で挟み、端子3からリード
線4を取り出した可撓性のヒータユニットHを図6
(b)の側断面図、(c)の正断面図に示すようにバイ
クの座席11のカバー内部に埋め込み、バイクのバッテ
リーから電力を供給するようにした。
【0013】このように、本発明を二輪車の座席に装着
すれば、わずか10W程度で快適な暖房器具としての利
用度は大きい。臀部の接触圧の掛かる部分のみの暖房で
あるので、走行によって外気が強く当たっても、臀部以
外の部分に発熱部分がある場合にエネルギーの無駄につ
ながる空気中への廃熱を極端に減らし、暖房効果が妨げ
られることはない。わずかな消費電力量なので、二輪車
の電源装置でも電源として問題はない。
【0014】ヒータは、人が座る部分であるので、平面
で且つ柔軟であり、体との接触による熱伝導であるから
高温の必要はないので、薄膜ヒータや耐熱プラスティッ
クにヒータを埋め込んだ板状ヒータ等を利用することが
できる。
【0015】
【発明の効果】上述したように、本発明によれば、極端
に少ない消費電力と、極端に短時間で暖房効果を発揮
し、しかも器具、装置として非常に簡便、安価な暖房装
置を提供することができる。特に、二輪車の座席の臀部
が当たる部分のみに発熱部を配置することにより、臀部
から体全体に熱が伝わり、しかも風が当たることにより
放熱されるようなエネルギーの無駄な消費がなくなり、
二輪車のバッテリーでも十分な暖房効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の座席用暖房装置に用いるヒータユニ
ットの実施例を示すもので、(a)は平面図、(b)は
断面図である。
【図2】 図1のヒータユニットを組み込んだ本発明の
座席用暖房装置の実施例を示すもので、(a)は平面
図、(b)は断面図である。
【図3】 温度上昇測定用試験器を示すもので、(a)
は平面図、(b)は拡大断面図である。
【図4】 温度上昇測定用試験器の温度センサの配置を
示す平面図である。
【図5】 温度上昇の測定結果を示すグラフである。
【図6】 本発明を二輪車の座席に適用した実施例を示
すもので、(a)は拡大断面図、(b)は側断面図、
(c)は正断面図である。
【符号の説明】
1 ステンレス薄膜ヒータ、2 ポリイミド樹脂フィル
ム、3 端子、4 リード線、5 シリコンゴムシー
ト、6 スポンジ保護布、7 表保護布、8 裏保護
布、9 温度センサ、10 感熱端子、11 バイクの
座席

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 家具の椅子や車両の座席における人体が
    接触する部分に集中的に可撓性の電気ヒータを配設した
    ことを特徴とする座席用暖房装置。
  2. 【請求項2】 座席を、二輪車の座席とした請求項1記
    載の座席用暖房装置。
JP11016276A 1999-01-25 1999-01-25 座席用暖房装置 Pending JP2000210159A (ja)

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