JPH1189753A - 暖房便座装置 - Google Patents
暖房便座装置Info
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- JPH1189753A JPH1189753A JP27821597A JP27821597A JPH1189753A JP H1189753 A JPH1189753 A JP H1189753A JP 27821597 A JP27821597 A JP 27821597A JP 27821597 A JP27821597 A JP 27821597A JP H1189753 A JPH1189753 A JP H1189753A
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- JP
- Japan
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- toilet seat
- heating
- toilet
- concealing
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- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 従来よりも高い節電性を有し、しかも安価に
製造可能な暖房便座装置を提供する。 【解決手段】 便座隠蔽部材26は、その周縁部分にお
いて、便座14の上面と相補的な形状を有するように成
形された接触部26aを有しており、便蓋16を閉じる
と、接触部26aにより便座14の上面がほぼ密閉され
るような構造となっている。従って、ヒータ18により
便座14を加熱する際、便蓋16を閉じておけば、便座
14の上面からの放熱が便座隠蔽部材26の接触部26
aにより抑えられるため、便座14の保温効率が高ま
り、消費電力も少なくなる。
製造可能な暖房便座装置を提供する。 【解決手段】 便座隠蔽部材26は、その周縁部分にお
いて、便座14の上面と相補的な形状を有するように成
形された接触部26aを有しており、便蓋16を閉じる
と、接触部26aにより便座14の上面がほぼ密閉され
るような構造となっている。従って、ヒータ18により
便座14を加熱する際、便蓋16を閉じておけば、便座
14の上面からの放熱が便座隠蔽部材26の接触部26
aにより抑えられるため、便座14の保温効率が高ま
り、消費電力も少なくなる。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、腰掛け式便器に用
いられる暖房機能付き便座装置(以下、「暖房便座装
置」とする)に関する。
いられる暖房機能付き便座装置(以下、「暖房便座装
置」とする)に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は従来より知られている暖房便座装
置の一例を示す斜視図である。図に示した暖房便座装置
50において、本体12は図示せぬ便器の上面後部に固
定されており、その前部には、開口13を有する便座1
4及び該便座14を隠蔽するための便蓋16が回動可能
に取り付けられている。便座14の内部にはヒータ18
が配設されており、該ヒータ18には本体12の内部に
備えられた図示せぬ制御装置から電力が供給される。本
体12の図面上左側には温度調節ツマミ20が備えられ
ており、これを適宜操作することにより、使用者は便座
14の温度を調節することができる。ヒータ18により
便座14を加熱している間、制御装置は便座14の内部
に配設された図示せぬサーミスタの出力信号に基づいて
便座14の温度をモニタし、その温度が温度調節ツマミ
20で設定された温度に維持されるように、ヒータ18
へ供給する電力量を調節する。電源コード22は本体1
2内で上記制御装置に接続されており、その先端のプラ
グ24を図示せぬ商用電源コンセントに差し込むと、上
記制御装置に電力が供給されるようになっている。
置の一例を示す斜視図である。図に示した暖房便座装置
50において、本体12は図示せぬ便器の上面後部に固
定されており、その前部には、開口13を有する便座1
4及び該便座14を隠蔽するための便蓋16が回動可能
に取り付けられている。便座14の内部にはヒータ18
が配設されており、該ヒータ18には本体12の内部に
備えられた図示せぬ制御装置から電力が供給される。本
体12の図面上左側には温度調節ツマミ20が備えられ
ており、これを適宜操作することにより、使用者は便座
14の温度を調節することができる。ヒータ18により
便座14を加熱している間、制御装置は便座14の内部
に配設された図示せぬサーミスタの出力信号に基づいて
便座14の温度をモニタし、その温度が温度調節ツマミ
20で設定された温度に維持されるように、ヒータ18
へ供給する電力量を調節する。電源コード22は本体1
2内で上記制御装置に接続されており、その先端のプラ
グ24を図示せぬ商用電源コンセントに差し込むと、上
記制御装置に電力が供給されるようになっている。
【0003】なお、図5に示した暖房便座装置50は、
単体で一つの装置として使用されるものであるが、便座
暖房機能を含む様々な機能(例えば、温水洗浄機能、温
風生成機能、脱臭機能等)を備える多機能便座装置も広
く普及している。
単体で一つの装置として使用されるものであるが、便座
暖房機能を含む様々な機能(例えば、温水洗浄機能、温
風生成機能、脱臭機能等)を備える多機能便座装置も広
く普及している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】暖房便座装置が最も必
要とされる冬期において、ヒータに通電を開始してから
便座の温度が適温(36〜40℃程度)にまで上昇する
には10〜20分という長時間を要する。一方、使用者
が便器を使用する時刻は不定であるから、使用者がいつ
でも快適に便座に着座できるようにするには、ヒータに
は基本的に常時通電しておかざるを得ないのが現状であ
る。ところで、一般にヒータを用いた熱発生装置では多
量の電力を消費することが問題となるが、暖房便座装置
も例外ではなく、その消費電力は通常50〜100Wと
いう大きな値である。このため冬期における暖房便座装
置の消費電力は極めて大きくなるという問題が生じてお
り、これを少なくするための様々な工夫が従来よりなさ
れてきている。
要とされる冬期において、ヒータに通電を開始してから
便座の温度が適温(36〜40℃程度)にまで上昇する
には10〜20分という長時間を要する。一方、使用者
が便器を使用する時刻は不定であるから、使用者がいつ
でも快適に便座に着座できるようにするには、ヒータに
は基本的に常時通電しておかざるを得ないのが現状であ
る。ところで、一般にヒータを用いた熱発生装置では多
量の電力を消費することが問題となるが、暖房便座装置
も例外ではなく、その消費電力は通常50〜100Wと
いう大きな値である。このため冬期における暖房便座装
置の消費電力は極めて大きくなるという問題が生じてお
り、これを少なくするための様々な工夫が従来よりなさ
れてきている。
【0005】例えば、便座には装飾の目的で便座カバー
が装着されることが多いが、このように便座にカバーを
装着すると、便座からの放熱が抑えられるため、消費電
力が低減することが知られている。しかし、便座カバー
には、男子の放尿時に尿が付着するといったように、汚
れが付きやすく、頻繁にこれを清潔なものと取り替えな
ければ非衛生的であるという問題がある。
が装着されることが多いが、このように便座にカバーを
装着すると、便座からの放熱が抑えられるため、消費電
力が低減することが知られている。しかし、便座カバー
には、男子の放尿時に尿が付着するといったように、汚
れが付きやすく、頻繁にこれを清潔なものと取り替えな
ければ非衛生的であるという問題がある。
【0006】タイマを利用し、夜間等、便器のあまり使
用されない時間帯にヒータへの通電を停止するように構
成された暖房便座装置も知られている。このような暖房
便座装置では、ある程度の節電効果が得られる反面、も
しヒータへの通電を停止した時間帯に便器を使用する
と、その使用者は冷たい便座に座らざるを得ない、とい
う問題がある。
用されない時間帯にヒータへの通電を停止するように構
成された暖房便座装置も知られている。このような暖房
便座装置では、ある程度の節電効果が得られる反面、も
しヒータへの通電を停止した時間帯に便器を使用する
と、その使用者は冷たい便座に座らざるを得ない、とい
う問題がある。
【0007】便座へ着座した人の有無を検出する着座セ
ンサを利用し、人が着座していないときにはヒータへの
通電量を低下させるように構成された暖房便座装置も知
られている。しかし、便座の温度が人の体温(36℃前
後)よりも低い温度になると、たとえそれが35℃程度
でも、使用者は着座の瞬間に冷たさを感じてしまう。結
局、着座の瞬間に使用者に冷たさを感じさせないように
するには、便座の温度を少なくとも体温程度に保つ必要
があり、そのためにはどうしても、上記のような多量の
電力をヒータに供給する必要がある。
ンサを利用し、人が着座していないときにはヒータへの
通電量を低下させるように構成された暖房便座装置も知
られている。しかし、便座の温度が人の体温(36℃前
後)よりも低い温度になると、たとえそれが35℃程度
でも、使用者は着座の瞬間に冷たさを感じてしまう。結
局、着座の瞬間に使用者に冷たさを感じさせないように
するには、便座の温度を少なくとも体温程度に保つ必要
があり、そのためにはどうしても、上記のような多量の
電力をヒータに供給する必要がある。
【0008】本発明はこのような課題を解決するために
成されたものであり、その目的とするところは、従来よ
りも高い節電性を有し、しかも安価に製造可能な暖房便
座装置を提供することにある。
成されたものであり、その目的とするところは、従来よ
りも高い節電性を有し、しかも安価に製造可能な暖房便
座装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に成された本発明に係る暖房便座装置は、腰掛け式便器
に装着される便座と、該便座の上面を内部から加熱する
ための加熱手段とを備える暖房便座装置において、前記
腰掛け式便器の使用に支障を来さないような第一の位置
と、前記便座の上面を隠蔽するような第二の位置との間
で移動可能な便座隠蔽手段であって、該便座隠蔽手段が
前記第二の位置にあるときには前記便座の上面とともに
密閉空間を形成するような形状を有する便座密閉部を備
える便座隠蔽手段、を備えることを特徴とする。
に成された本発明に係る暖房便座装置は、腰掛け式便器
に装着される便座と、該便座の上面を内部から加熱する
ための加熱手段とを備える暖房便座装置において、前記
腰掛け式便器の使用に支障を来さないような第一の位置
と、前記便座の上面を隠蔽するような第二の位置との間
で移動可能な便座隠蔽手段であって、該便座隠蔽手段が
前記第二の位置にあるときには前記便座の上面とともに
密閉空間を形成するような形状を有する便座密閉部を備
える便座隠蔽手段、を備えることを特徴とする。
【0010】また、本発明に係る別の暖房便座装置は、
腰掛け式便器に載置され、上面を内部から加熱する加熱
手段を備えた便座を有する暖房便座装置において、前記
腰掛け式便器の使用に支障を来さないような第一の位置
と、前記便座の上面とともに密閉空間を形成する第二の
位置との間で移動可能な便座密閉部を備える便座隠蔽手
段を備えることを特徴とする。
腰掛け式便器に載置され、上面を内部から加熱する加熱
手段を備えた便座を有する暖房便座装置において、前記
腰掛け式便器の使用に支障を来さないような第一の位置
と、前記便座の上面とともに密閉空間を形成する第二の
位置との間で移動可能な便座密閉部を備える便座隠蔽手
段を備えることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態及び発明の効果】本発明に係る暖房
便座装置の便座隠蔽手段は、例えば、次のように構成す
ることができる。暖房便座装置には通常、その後端が該
暖房便座装置の本体に回動可能に取り付けられた便蓋が
備えられている。この便蓋の裏面に、便座の上面の形状
と相補的な形状を有する部分(これが便座密閉部に相当
する)を有する部材を装着することにより、便座隠蔽手
段を構成する。このような便座隠蔽手段では、便蓋を起
立させた状態が、便座隠蔽手段が第一の位置にある状態
に対応し、便蓋で便座を隠蔽した状態が、便座隠蔽手段
が第二の位置にある状態に対応する。便座隠蔽手段が第
二の位置にあるとき、便座密閉部の一部が便座の上面に
接触して該上面とともに密閉空間を形成する。これによ
り、加熱手段により温められた便座の上面から放出され
る熱が密閉空間に閉じこめられ、保温効率が高まる。従
って、便器の不使用時には便座隠蔽手段が第二の位置に
配することにより、加熱手段へのエネルギ供給量(例え
ば加熱手段がヒータを利用したものなら、そのヒータへ
の通電量)を低減させることができるのである。
便座装置の便座隠蔽手段は、例えば、次のように構成す
ることができる。暖房便座装置には通常、その後端が該
暖房便座装置の本体に回動可能に取り付けられた便蓋が
備えられている。この便蓋の裏面に、便座の上面の形状
と相補的な形状を有する部分(これが便座密閉部に相当
する)を有する部材を装着することにより、便座隠蔽手
段を構成する。このような便座隠蔽手段では、便蓋を起
立させた状態が、便座隠蔽手段が第一の位置にある状態
に対応し、便蓋で便座を隠蔽した状態が、便座隠蔽手段
が第二の位置にある状態に対応する。便座隠蔽手段が第
二の位置にあるとき、便座密閉部の一部が便座の上面に
接触して該上面とともに密閉空間を形成する。これによ
り、加熱手段により温められた便座の上面から放出され
る熱が密閉空間に閉じこめられ、保温効率が高まる。従
って、便器の不使用時には便座隠蔽手段が第二の位置に
配することにより、加熱手段へのエネルギ供給量(例え
ば加熱手段がヒータを利用したものなら、そのヒータへ
の通電量)を低減させることができるのである。
【0012】本発明に係る暖房便座装置において、上記
便座密閉部を発泡材等の断熱性材料で作成することが好
ましい。このようにすると、便座の上面の保温効率を更
に高めることができ、ひいては節電性を更に向上させる
ことができる。
便座密閉部を発泡材等の断熱性材料で作成することが好
ましい。このようにすると、便座の上面の保温効率を更
に高めることができ、ひいては節電性を更に向上させる
ことができる。
【0013】本発明に係る暖房便座装置において、少な
くとも上記便座密閉部を便座隠蔽手段に着脱可能である
ようにしてもよい。このようにすると、次のような効果
がある。便座隠蔽手段は便器のボウル面に近いところに
取り付けられるものであり、そこに尿や汚水等が付着す
ることが十分に考えられる。従って、便座隠蔽手段の汚
れに対するメンテナンスを適切に行なうことが必要であ
り、特に、便座密閉部は便座に接触する部分であるか
ら、その汚れに対しては十分な対策をなすことが望まれ
る。そこで、上記のように便座密閉部を着脱可能にして
おけば、該便座密閉部が汚れたときにはそれを取り外し
て新たな便座密閉部を装着するだけで、直ちに便座隠蔽
手段を次の使用が可能な状態とすることができる。な
お、便座密閉部を構成する材料を適宜選択すれば、汚れ
た便座密閉部を洗浄して再利用できるようにしたり、あ
るいは、汚れた便座密閉部を使い捨てできるようにする
こともできる。
くとも上記便座密閉部を便座隠蔽手段に着脱可能である
ようにしてもよい。このようにすると、次のような効果
がある。便座隠蔽手段は便器のボウル面に近いところに
取り付けられるものであり、そこに尿や汚水等が付着す
ることが十分に考えられる。従って、便座隠蔽手段の汚
れに対するメンテナンスを適切に行なうことが必要であ
り、特に、便座密閉部は便座に接触する部分であるか
ら、その汚れに対しては十分な対策をなすことが望まれ
る。そこで、上記のように便座密閉部を着脱可能にして
おけば、該便座密閉部が汚れたときにはそれを取り外し
て新たな便座密閉部を装着するだけで、直ちに便座隠蔽
手段を次の使用が可能な状態とすることができる。な
お、便座密閉部を構成する材料を適宜選択すれば、汚れ
た便座密閉部を洗浄して再利用できるようにしたり、あ
るいは、汚れた便座密閉部を使い捨てできるようにする
こともできる。
【0014】本発明に係る暖房便座装置において、上記
便座隠蔽手段の位置を上記第一の位置と第二の位置との
間で変更するための位置変更手段と、便器付近における
人体の有無を推定し、人体が存在すると推定されるとき
には前記位置変更手段により上記便座隠蔽手段を上記第
一の位置に移動させ、人体が存在しないと推定されると
きには前記位置変更手段により上記便座隠蔽手段を上記
第二の位置に移動させる制御手段と、を備えるようにし
てもよい。上記位置変更手段とは、例えばモータを利用
した便蓋駆動機構のようなものである。このような暖房
便座装置では、たとえ使用者が便器の使用後に便座隠蔽
手段を第二の位置にセットし忘れても、制御装置が位置
変更手段を作動させて自動的に便座隠蔽手段を適切な位
置にセットするため、便器が使用されない時間帯におけ
るエネルギの消費量を確実に低減させることができる。
便座隠蔽手段の位置を上記第一の位置と第二の位置との
間で変更するための位置変更手段と、便器付近における
人体の有無を推定し、人体が存在すると推定されるとき
には前記位置変更手段により上記便座隠蔽手段を上記第
一の位置に移動させ、人体が存在しないと推定されると
きには前記位置変更手段により上記便座隠蔽手段を上記
第二の位置に移動させる制御手段と、を備えるようにし
てもよい。上記位置変更手段とは、例えばモータを利用
した便蓋駆動機構のようなものである。このような暖房
便座装置では、たとえ使用者が便器の使用後に便座隠蔽
手段を第二の位置にセットし忘れても、制御装置が位置
変更手段を作動させて自動的に便座隠蔽手段を適切な位
置にセットするため、便器が使用されない時間帯におけ
るエネルギの消費量を確実に低減させることができる。
【0015】上記制御手段が便器付近における人体の有
無を推定する方法としては、例えば次のようなものが挙
げられる。 (1)便座に着座センサを取り付け、該着座センサの出
力信号が検出されない場合に人体が存在しないものと推
定する。 (2)便器の設置された部屋(トイレ室)の中に赤外線
センサ等の人体検出センサを設置し、その出力信号に基
づいてトイレ室内における人体の有無を推定する。 (3)トイレ室内の照明を点灯/消灯するためのスイッ
チの作動を検出することによりトイレ室内における人体
の有無を推定する。
無を推定する方法としては、例えば次のようなものが挙
げられる。 (1)便座に着座センサを取り付け、該着座センサの出
力信号が検出されない場合に人体が存在しないものと推
定する。 (2)便器の設置された部屋(トイレ室)の中に赤外線
センサ等の人体検出センサを設置し、その出力信号に基
づいてトイレ室内における人体の有無を推定する。 (3)トイレ室内の照明を点灯/消灯するためのスイッ
チの作動を検出することによりトイレ室内における人体
の有無を推定する。
【0016】また、上記暖房便座装置の各部に操作信号
を送るための操作部を設け、該制御手段は、前記操作部
から操作信号が所定時間出力されなかった場合に人体が
存在しないものと推定するようにしてもよい。このよう
にすると、一般に高価な各種センサを用いることなく人
体の有無を推定するための基礎となる情報を制御手段へ
取り込むことができる。
を送るための操作部を設け、該制御手段は、前記操作部
から操作信号が所定時間出力されなかった場合に人体が
存在しないものと推定するようにしてもよい。このよう
にすると、一般に高価な各種センサを用いることなく人
体の有無を推定するための基礎となる情報を制御手段へ
取り込むことができる。
【0017】また、上記暖房便座装置において、上記操
作部に、上記加熱手段によるエネルギ消費量を低めに設
定することを上記制御手段に指示するためのエネルギ節
約スイッチを設け、前記制御手段は、前記エネルギ節約
スイッチが導通状態にあるときであって、人体が存在し
ないと推定されるときに、上記便座隠蔽手段を上記第二
の位置に移動させるようにしてもよい。このようにする
と、使用者がエネルギの節約を希望するときに上記エネ
ルギ節約スイッチを操作するだけで、加熱手段によるエ
ネルギ消費量が低めに設定されるだけでなく、便座隠蔽
手段による便座の保温も適宜自動的に行なわれるため、
より一層エネルギが節約されるようになる。
作部に、上記加熱手段によるエネルギ消費量を低めに設
定することを上記制御手段に指示するためのエネルギ節
約スイッチを設け、前記制御手段は、前記エネルギ節約
スイッチが導通状態にあるときであって、人体が存在し
ないと推定されるときに、上記便座隠蔽手段を上記第二
の位置に移動させるようにしてもよい。このようにする
と、使用者がエネルギの節約を希望するときに上記エネ
ルギ節約スイッチを操作するだけで、加熱手段によるエ
ネルギ消費量が低めに設定されるだけでなく、便座隠蔽
手段による便座の保温も適宜自動的に行なわれるため、
より一層エネルギが節約されるようになる。
【0018】また、上記暖房便座装置にタイマを設け、
上記制御手段は、前記タイマの指示する時刻が所定時間
内にある場合にのみ人体の有無を推定するようにしても
よい。このようにすると、人体の有無の推定に要するエ
ネルギー(例えば人体検出センサに赤外線センサを使用
する場合は、発光エネルギ)の浪費を抑えることができ
る。
上記制御手段は、前記タイマの指示する時刻が所定時間
内にある場合にのみ人体の有無を推定するようにしても
よい。このようにすると、人体の有無の推定に要するエ
ネルギー(例えば人体検出センサに赤外線センサを使用
する場合は、発光エネルギ)の浪費を抑えることができ
る。
【0019】
【実施例】本発明に係る暖房便座装置の実施例を図面を
参照しながら説明する。なお、以下の説明において、先
に説明した図5の暖房便座装置50に用いられている構
成要素と構成上同一のとみなされる要素については、同
一の符号を用い、その説明を適宜省略するものとする。
参照しながら説明する。なお、以下の説明において、先
に説明した図5の暖房便座装置50に用いられている構
成要素と構成上同一のとみなされる要素については、同
一の符号を用い、その説明を適宜省略するものとする。
【0020】図1は本発明の一実施例である暖房便座装
置10を示す斜視図である。この暖房便座装置10にお
いて、便蓋16の内側には発泡材で作成された便座隠蔽
部材26が装着されている。この便座隠蔽部材26の構
造を図2を参照しながら説明する。
置10を示す斜視図である。この暖房便座装置10にお
いて、便蓋16の内側には発泡材で作成された便座隠蔽
部材26が装着されている。この便座隠蔽部材26の構
造を図2を参照しながら説明する。
【0021】図2は暖房便座装置10の便蓋16を閉じ
た状態で図1のA−A線に沿って切断したところを示す
端面図である。この図を参照しながら、まず便座14の
構造を説明すると、便座14は、図示せぬ便器の上部に
接する便座底板14aと人体の臀部に接触する便座本体
14bとを結合して成るものであり、その内部は中空で
ある。便座14内の空間においては、ヒータ18が、ア
ルミ箔15を介して、便座本体14bの内壁面上に配設
されている。
た状態で図1のA−A線に沿って切断したところを示す
端面図である。この図を参照しながら、まず便座14の
構造を説明すると、便座14は、図示せぬ便器の上部に
接する便座底板14aと人体の臀部に接触する便座本体
14bとを結合して成るものであり、その内部は中空で
ある。便座14内の空間においては、ヒータ18が、ア
ルミ箔15を介して、便座本体14bの内壁面上に配設
されている。
【0022】次に、便座隠蔽部材26を見ると、便座隠
蔽部材26は、その周縁部分において、便座14の上面
と相補的な形状を有するように成形された接触部26a
を有しており、便蓋16を閉じると、図に示したよう
に、接触部26aにより便座14の上面がほぼ密閉され
るような構造となっている。従って、ヒータ18により
便座14を加熱する際、便蓋16を閉じておけば、便座
14の上面からの放熱が便座隠蔽部材26の接触部26
aにより抑えられるため、便座14の保温効率が高まる
のである。
蔽部材26は、その周縁部分において、便座14の上面
と相補的な形状を有するように成形された接触部26a
を有しており、便蓋16を閉じると、図に示したよう
に、接触部26aにより便座14の上面がほぼ密閉され
るような構造となっている。従って、ヒータ18により
便座14を加熱する際、便蓋16を閉じておけば、便座
14の上面からの放熱が便座隠蔽部材26の接触部26
aにより抑えられるため、便座14の保温効率が高まる
のである。
【0023】また、便器の中には通常、水が滞留してい
るが、従来の暖房便座装置では、上記滞留水や便器本体
により、便器ボウル内の空気が冷やされ、その冷気が便
座14に接触してその温度を低めていた。しかし、暖房
便座装置10では、便蓋16を閉じると、便座14の中
央の開口13が便座隠蔽部材26の隆起部26bにより
閉塞されるため、冷気が便座14の上面に到達すること
がない。これにより、便座14の保温効率がより一層高
められる。
るが、従来の暖房便座装置では、上記滞留水や便器本体
により、便器ボウル内の空気が冷やされ、その冷気が便
座14に接触してその温度を低めていた。しかし、暖房
便座装置10では、便蓋16を閉じると、便座14の中
央の開口13が便座隠蔽部材26の隆起部26bにより
閉塞されるため、冷気が便座14の上面に到達すること
がない。これにより、便座14の保温効率がより一層高
められる。
【0024】なお、便座隠蔽部材26の接触部26aの
形状は必ずしも便座14の上面の形状と相補的である必
要はない。例えば、図3に示した例では、接触部26a
は便座14の外周及び内周においてのみ、便座14に接
触している。このような構造でも、便座14の上面から
の放熱を抑制し、且つ、便器内の冷気が便座14の上面
に接触することを防止することができるのはもちろん、
便座隠蔽部材26の体積と質量が減少し、製造コストも
低下する。また、便蓋16を電動で開閉する便蓋駆動機
構が備えられている場合は、上記のように便蓋16の質
量を小さくすることにより、便蓋駆動機構による駆動力
も低下させることができるため、エネルギ消費量を低減
させることができる。
形状は必ずしも便座14の上面の形状と相補的である必
要はない。例えば、図3に示した例では、接触部26a
は便座14の外周及び内周においてのみ、便座14に接
触している。このような構造でも、便座14の上面から
の放熱を抑制し、且つ、便器内の冷気が便座14の上面
に接触することを防止することができるのはもちろん、
便座隠蔽部材26の体積と質量が減少し、製造コストも
低下する。また、便蓋16を電動で開閉する便蓋駆動機
構が備えられている場合は、上記のように便蓋16の質
量を小さくすることにより、便蓋駆動機構による駆動力
も低下させることができるため、エネルギ消費量を低減
させることができる。
【0025】また、便座隠蔽部材26を便蓋16に着脱
可能に構成すれば、先に述べたように、汚れに対するメ
ンテナンスが容易となる。
可能に構成すれば、先に述べたように、汚れに対するメ
ンテナンスが容易となる。
【0026】図4(a)及び(b)はある便器の1日の
使用状況の記録を示す図である。まず、図4(a)で
は、横軸が時刻を表わし、便器が使用された時刻に縦棒
を引いている。この図で、例えば、2時間以上便器が使
用されなかった時間帯の有無を調べてみると、図に示し
たように、5つの時間帯P1〜P5が存在する。このよ
うな記録を継続的に取れば、その便器がほとんど使用さ
れない時間帯が見いだされることが期待される。そし
て、本発明に係る暖房便座装置において、このような記
録に基づいて動作を制御することにより、便器が使用さ
れない時間帯における便座の保温をより確実に行なうこ
とができるようになることが期待される。なお、便器の
使用状況のデータの整理方法は、図4(a)に示したよ
うなものに限られず、例えば図4(b)のようにヒスト
グラムで表現し、これを用いて便器の使用されない時間
帯を特定するようにしてもよい。
使用状況の記録を示す図である。まず、図4(a)で
は、横軸が時刻を表わし、便器が使用された時刻に縦棒
を引いている。この図で、例えば、2時間以上便器が使
用されなかった時間帯の有無を調べてみると、図に示し
たように、5つの時間帯P1〜P5が存在する。このよ
うな記録を継続的に取れば、その便器がほとんど使用さ
れない時間帯が見いだされることが期待される。そし
て、本発明に係る暖房便座装置において、このような記
録に基づいて動作を制御することにより、便器が使用さ
れない時間帯における便座の保温をより確実に行なうこ
とができるようになることが期待される。なお、便器の
使用状況のデータの整理方法は、図4(a)に示したよ
うなものに限られず、例えば図4(b)のようにヒスト
グラムで表現し、これを用いて便器の使用されない時間
帯を特定するようにしてもよい。
【0027】なお、本発明に係る暖房便座装置の実施例
は上記に限られることはなく、本発明の精神及び範囲内
で様々に変形可能であることは言うまでもない。
は上記に限られることはなく、本発明の精神及び範囲内
で様々に変形可能であることは言うまでもない。
【図1】 本発明の一実施例である暖房便座装置を示す
斜視図。
斜視図。
【図2】 図1の暖房便座装置の便蓋を閉じた状態で図
1のA−A線に沿って切断したところを示す端面図。
1のA−A線に沿って切断したところを示す端面図。
【図3】 便座隠蔽部材の変形例を示す端面図。
【図4】 (a)、(b)ある便器の1日の使用状況の
記録を示す図。
記録を示す図。
【図5】 従来より知られている暖房便座装置の一例を
示す斜視図。
示す斜視図。
10、50…暖房便座装置 12…本体 14…便座 16…便蓋 18…ヒータ 20…温度調節ツマミ 26…便座隠蔽部材 26a…接触部
Claims (8)
- 【請求項1】 腰掛け式便器に装着される便座と、該便
座の上面を内部から加熱するための加熱手段とを備える
暖房便座装置において、 前記腰掛け式便器の使用に支障を来さないような第一の
位置と、前記便座の上面を隠蔽するような第二の位置と
の間で移動可能な便座隠蔽手段であって、該便座隠蔽手
段が前記第二の位置にあるときには前記便座の上面とと
もに密閉空間を形成するような形状を有する便座密閉部
を備える便座隠蔽手段、を備えることを特徴とする暖房
便座装置。 - 【請求項2】 上記便座密閉部は断熱性材料から成るこ
とを特徴とする請求項1に記載の暖房便座装置。 - 【請求項3】 少なくとも上記便座密閉部を便座隠蔽手
段に着脱可能としたことを特徴とする請求項1に記載の
暖房便座装置。 - 【請求項4】 上記便座隠蔽手段の位置を上記第一の位
置と第二の位置との間で変更するための位置変更手段
と、 便器付近における人体の有無を推定し、人体が存在する
と推定されるときには前記位置変更手段により上記便座
隠蔽手段を上記第一の位置に移動させ、人体が存在しな
いと推定されるときには前記位置変更手段により上記便
座隠蔽手段を上記第二の位置に移動させる制御手段と、
を備えることを特徴とする請求項1に記載の暖房便座装
置。 - 【請求項5】 上記暖房便座装置に操作信号を送るため
の操作部を設け、該制御手段は、前記操作部から操作信
号が所定時間出力されなかった場合に人体が存在しない
ものと推定することを特徴とする請求項4に記載の暖房
便座装置。 - 【請求項6】 上記操作部に、上記加熱手段によるエネ
ルギ消費量を低めに設定することを上記制御手段に指示
するためのエネルギ節約スイッチを設け、前記制御手段
は、前記エネルギ節約スイッチが導通状態にあるときで
あって、人体が存在しないと推定されるときに、上記便
座隠蔽手段を上記第二の位置に移動させることを特徴と
する請求項5に記載の暖房便座装置。 - 【請求項7】 タイマを備え、上記制御手段は、前記タ
イマの指示する時刻が所定時間内にある場合にのみ人体
の有無を推定することを特徴とする請求項4に記載の暖
房便座装置。 - 【請求項8】 腰掛け式便器に載置され、上面を内部か
ら加熱する加熱手段を備えた便座を有する暖房便座装置
において、 前記腰掛け式便器の使用に支障を来さないような第一の
位置と、前記便座の上面とともに密閉空間を形成する第
二の位置との間で移動可能な便座密閉部を備える便座隠
蔽手段を備えることを特徴とする暖房便座装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27821597A JPH1189753A (ja) | 1997-09-24 | 1997-09-24 | 暖房便座装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27821597A JPH1189753A (ja) | 1997-09-24 | 1997-09-24 | 暖房便座装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1189753A true JPH1189753A (ja) | 1999-04-06 |
Family
ID=17594216
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27821597A Pending JPH1189753A (ja) | 1997-09-24 | 1997-09-24 | 暖房便座装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1189753A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007319507A (ja) * | 2006-06-02 | 2007-12-13 | Toshiba Corp | 便座装置 |
JP2008142214A (ja) * | 2006-12-08 | 2008-06-26 | Inax Corp | 便蓋 |
JP2012196519A (ja) * | 2012-06-20 | 2012-10-18 | Lixil Corp | 暖房便座用便蓋 |
-
1997
- 1997-09-24 JP JP27821597A patent/JPH1189753A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007319507A (ja) * | 2006-06-02 | 2007-12-13 | Toshiba Corp | 便座装置 |
JP2008142214A (ja) * | 2006-12-08 | 2008-06-26 | Inax Corp | 便蓋 |
JP2012196519A (ja) * | 2012-06-20 | 2012-10-18 | Lixil Corp | 暖房便座用便蓋 |
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