JPH0234860A - 電子写真感光体 - Google Patents

電子写真感光体

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JPH0234860A
JPH0234860A JP18370188A JP18370188A JPH0234860A JP H0234860 A JPH0234860 A JP H0234860A JP 18370188 A JP18370188 A JP 18370188A JP 18370188 A JP18370188 A JP 18370188A JP H0234860 A JPH0234860 A JP H0234860A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は電子写真感光体に関し、詳しくは静電特性及び
耐湿性に優れた電子写真感光体に関する。
特にCPC感光体として性能の優れたものに関する。
(従来の技術) 電子写真感光体は、所定の特性を得るため、あるいは適
用される電子写真プロセスの種類に応じて、種々の構成
をとる。
電子写真感光体の代表的なものとして、支持体上に光導
電層が形成されている感光体及び表面に絶縁層を備えた
感光体があり、広(用いられている。
支持体と少なくとも1つの光導電層から構成される感光
体は、最も一般的な電子写真プロセスによる、即ち帯電
、画像露光及び現像、更に必要に応じて転写による画像
形成に用いられる。
更には、ダイレクト製版用のオフセット原版として電子
写真感光体を用いる方法が広く実用されている、特に近
年、ダイレクト電子写真平版は数百枚から数十枚程度の
印刷枚数で高画質の印刷物を印刷する方式として重要と
なってきている。
電子写真感光体の光導電層を形成するために使用する結
合剤は、それ自体の成膜性および光導電性粉体の結合剤
中への分散能力が優れるとともに、形成された記録体層
の基材に対する接着性が良好であり、しかも記録体層の
光導電層は帯電能力に優れ、暗減衰が小さ(、光減衰が
大きく、前露光疲労が少なく、且つ、1像時の湿度の変
化によってこれら特性を安定に保持していることが必要
である等の各種の静電特性および優れた撮像性を具備す
る必要がある。
古くから公知の樹脂として、例えばシリコーン樹脂(特
公昭34−6670号)、スチレン−ブタジェン樹脂(
持分昭和35−1960号)、アルキッド樹脂、マレイ
ン酸樹脂、ポリアミド(特公昭35−11219号)酢
酸ビニル樹脂(特公昭41−2425号)、酢酸ビニル
共重合体(特公昭41−2426号)、アクリル樹脂(
特公昭35−11216号)、アクリル酸エステル共重
合体(例えば特公昭35−11219号、特公昭36−
8510号、特公昭41−13946号等)等が知られ
ている。
しかし、これらの樹脂を用いた電子写真感光材料におい
ては、1)光導電性粉体との親和性が不足し、塗工液の
分散性が不良となる、2)光導電層の帯電性が低い、3
)複写画像の画像部(特に網点再現性・解像力)の品質
が悪い、4)複写画像作成時の環境(例えば高温高温、
低温低湿等)にその画質が影響されやすい、等のいずれ
かの問題があった。
光導電層の静電特性の改良方法として種々の方法が提案
されており、その1つの方法として、例えば、芳香族環
又はフラン環にカルボキシル基又はニトロ基を含有する
化合物、あるいはジカルボン酸の無水物を更に組合せて
、光導電層に共存させる方法が特公昭42−6878号
及び特公昭45−3073号に開示されている。しかし
、これらの方法によって改良された感光材料でもその静
電特性は充分でなく、特に光減衰特性の優れたものは得
られていない。そこでこの感光材料の感度不足を改良す
るだめに、光導電層中に増感色素を多量に加える方法が
従来とられてきたが、このような方法によって作製され
た感光材料は、白色度が著しく劣化し、記録体としての
品質低下を生じ、場合によっては感光材料の暗減衰の劣
化を起こし、充分な複写画像が得られなくなってしまう
という問題を有していた。
一方、光導電層に用いる結着樹脂として樹脂の平均分子
量を調節して用いる方法が特開昭60−10254号に
開示されている。即ち、酸価4〜50のアクリル樹脂で
平均分子量が103〜104の分布の成分のものと、1
04〜2X10’の分布の成分のものを併用することに
より、静電特性(特にPPC感光体としての繰り返し再
現性)、耐湿性等を改良する技術が記録されている。
更に、電子写真感光体を用いた平版印刷用原版の研究が
鋭意行なわれており、電子写真感光体としての静電特性
と印刷原版としての印刷特性を両立させた光導電層用の
結着樹脂として、例えば、特公昭50−31011号で
は、フマル酸存在下で(メタ)アクリレート系モノマー
と他のモノマーと共重合させた、Mwl、8〜10 X
 10’ でTglO〜80°Cの樹脂と、(メタ)ア
クリレート系モノマーとフマル酸以外の他のモノマーと
から成る共重合体とを併用したもの、又特開昭53−5
4027号では、カルボン酸基をエステル結合から少な
くとも原子数7個離れて有する置換基をもつ(メタ)ア
クリル酸エステルを含む三元共重合体を用いるもの、又
特開昭54−20735号・特開昭57−202544
号では、アクリル酸及びヒドロキシエチル(メタ)アク
リレートを含む4元又は5元共重合体を用いるもの、特
開昭58−68046号では、炭素数6〜12のアルキ
ル基を置換基とする(メタ)アクリル酸エステル及びカ
ルボン酸含有のビニル七ツマ−を含む3元共重合体を用
いる。もの等が光導電層の不感脂化性の向上に効果があ
ると記載されている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、上記した静電特性、耐湿特性に効果があ
るとされる樹脂であっても、現実に評価してみると特に
帯電性、暗電荷保持性、光感度の如き静電特性、光導電
層の平滑性等に問題があり、実用上満足できるも゛ので
はなかった。
又、電子写真式平版印刷用原版として開発されたとする
結着樹脂においても、現実に評価してみると前記の静電
特性、印刷物の地汚れ、等に問題があった。
本発明は、以上の様な従来の電子写真感光体の存する課
題を改良するものである。
本発明の目的は、静電特性(特に暗電荷保持性及び光感
度)が向上し、原画に対し忠実な複写画像を再現する高
画質の電子写真感光体を提供することである。
本発明の他の目的は、複写画像形成時の環境が低温低湿
あるいは高温高湿の如く変動した場合でも、鮮明で良質
な画像を有する電子写真感光体を提供することである。
本発明の他の目的は、静電特性に優れ且つ環境依存性の
小さいCPC電子写真感光体を提供することである。
本発明の他の目的は、電子写真式平版印刷原版として地
汚れの発生を全く生じさせない印刷物を与える平版印刷
版を提供することである。
本発明の他の目的は併用し得る増感色素の種類による影
響をうけにくい電子写真感光体を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 前記のlt題姦は、無機光導電材料及び結着樹脂を少な
くとも含有する光導電層を有する電子写真感光体におい
て、該結着樹脂が、下記樹脂〔A〕及び樹脂〔B〕を各
々少な(とも1種含有する事を特徴とする電子写真感光
体により解決されることが見出された。
(i)樹脂〔A〕 IXIO3〜lXl0’の重量平均分子量を有し、かつ
−P、O,H基、−Cool−1基及び−3OsH基か
ら選択される少なくとも1つの酸性基を含有する共重合
成分を0.1〜20重量%含有する樹脂(ii )樹脂
〔B〕 5×104以上の重量平均分子量を有し、上記酸性基を
含有せず、且つ架橋構造を有する樹脂本発明に供される
結着樹脂は上記酸性基の少なくとも1つを含有する低分
子量の樹脂〔A〕と該酸性基を全く含まず、さらにその
少なくとも一部が架橋された高分子量の樹脂〔B〕とか
ら少なくとも構成される。
該酸性基の重合体中における存在量は、樹脂〔A]中の
0.1〜20重量%、より好ましくは0.5〜IO重量
%である。樹脂〔A〕の重量平均分子量は1×103〜
lXl0’  より好ましくは5X10’〜1.5 X
IO’である。
樹脂〔A〕のガラス転移点は好ましくは一10°C〜1
00°Cの範囲、より好ましくは一5°C〜80’Cの
範囲である。
樹脂〔B〕は該酸性基を全く含有せず、かつ重合体の一
部が架橋された重量平均分子量が5×104以上の樹脂
であり、より好ましくは重量平均分子量1×10S〜5
X10’である。
樹脂〔B〕のガラス転移点は好ましくは0°C〜120
°Cの範囲、より好まし、くは10″C〜90゛Cであ
る。
本発明では、樹脂〔A〕は樹脂中に含有される酸性基が
無機光導電体の化学量論的な欠陥に吸着し、且つ低分子
量体であることから、光導電体の表面の被覆性を向上さ
せることで、光導電体のトラップを補償すると共に湿度
特性を向上させる一方、光導電体の分散が充分に行なわ
れ、凝集を抑制する。そして樹脂〔B〕は、樹脂〔A〕
のみでは不充分な光導電層の機械的強度を充分にならし
めるものである。
樹脂〔A〕における酸性基含有量が0.1重世%よりも
少ないと、初期電位が低くて充分な画像濃度を得ること
ができない。一方、該酸性基含有量が20重量%よりも
多いと、分散性が低下し、膜平滑度及び電子写真特性の
高温特性が低下し、更にオフセットマスターとして用い
るときに地汚れが増大するため好ましくない。
一方樹脂〔B〕中に樹脂〔A〕に含有されると同様の酸
性基が含有されると光導電体の分散が破壊され、凝集物
あるいは沈澱物が生成するかあるいはたとえ塗膜ができ
たとしても、得られた光導電体の静電特性は著しく低下
してしまったり、感光体表面の平滑度が粗くなり機械的
摩耗に対する強度等が悪化してしまう。
電子写真式平版印刷原版として光導電層表面の平滑性の
粗い感光体を用いると、光導電体である無機粒子と結着
樹脂の分散状態が適切でなく、凝集物が存在する状態で
光導電層が形成されるため、不感脂化処理液による不感
脂化処理をしても非画像部の親水化が均一に充分に行な
われず、印刷時に印刷インキの付着を引き起こし、結果
として印刷物の非画像部の地汚れを生じてしまう。
更に、本発明における低分子量体の樹脂〔A〕のみを結
着樹脂として用いる場合にも、光導電体と結着樹脂が充
分に吸着し、粒子表面を被覆し得るため、光導電層の平
滑性及び静電特性において良好で、しかも地汚れのない
画質が得られ得るが、その膜強度がいまだ充分ではなく
、耐久性において満足すべき結果が得られない。
本発明の樹脂を用いた場合に無機光導電体と結着樹脂の
吸着・被覆の相互作用が適切に行なわれ、且つ光導電層
の充分な膜強度が保持されるものである。
樹脂〔A〕は、前記した物性を有していれば従来公知の
樹脂のいずれでもよく、例えばポリエステル樹脂、変性
エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、オレフィン共重合体、
ポリカーボネート樹脂、アルカン酸ビニル樹脂、アルカ
ン酸アリル樹脂、変性ポリアミド樹脂、フェノール樹脂
、脂肪酸変性アルキド樹脂、アクリル樹脂等が挙げられ
る。
更に具体的には、下記−最大(1)で示される単量体を
共重合体成分として、その総量で30重量%以上含有す
る(メタ)アクリル系共重合体を本発明の樹脂の例とし
て挙げることができる。
−最大(1) %式% 一般式([)において、Xは、水素原子、ハロゲン原子
(例えばクロロ原子、ブロモ原子)、シアノ基又は炭素
数1〜4のアルキル基を表わす。
Rは、炭素数1〜18の置換されていてもよいアルキル
基(例えばメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基
、ペンチル基、ヘキシル基、オクチル基、デシル基、ド
デシル基、トリデシル基、テトラデシル基、2−メトキ
シエチル基、2−エトキシエチル基等)、炭素数2〜1
8の置換されていてもよいアルケニル基(例えばビニル
基、アリル基、イソプロペニル基、ブテニル基、ヘキセ
ニル基、ヘプテニル基、オクテニル基等)、炭素数7〜
12の置換されていてもよいアラルキル基(例えばベン
ジル基、フェネチル基、メトキシベンジル基、エトキシ
ベンジル基、メチルベンジル基等)、炭素数5〜8の置
換されていてもよいシクロアルキル基(例えばシクロペ
ンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基等)又
は置換されていてもよいアリール基(例えばフェニル基
、トリル基、キシル基、メシチル基、ナフチル基、メト
キシフェニル基、エトキシフェニル基、クロロフェニル
基、ジクロロフェニル基等)を表わす。
本発明の「酸性基を含有する共重合成分」は例えば−最
大(1)と共重合し得る、該酸性基を含有するビニル系
化合物であればいずれでもよく、例えば、高分子データ
「高分子データ・ハンドブック〔基礎編〕」培風館(1
986年)等に記載されている。具体的には、アクリル
酸、α及び/又はβ置換アクリル酸(例えばα−アセト
キシ体、α−アセトキシメチル体、α−(2−アミノ)
メチル体、α−クロロ体、α−ブロモ体、α−フロロ体
、α−トリブチルシリル体、α−シアノ体、β−クロロ
体、β−ブロモ体、α−クロロ−β−メトキシ体、α、
β−ジクロロ体等)、メタクリル酸、イタコン酸、イタ
コン酸半エステル類、イタコン酸半アミド類、クロトン
酸、2−アルケニルカルボン酸類(例えば2−ペンテン
酸、2−メチル−2−ヘキセン酸、2−オクテン酸、4
−メチル−2−ヘキセン酸、4−エチル−2−オクテン
酸等)、マレイン酸、マレイン酸半エステル類、マレイ
ン酸半アミド類、ビニルベンゼンカルボン酸、ビニルベ
ンゼンスルホン酸、ビニルスルホン酸、ビニルホスホン
酸、ジカルボン酸類のビニル基又はアリル基の半エステ
ル誘導体、及びこれ1っのカルボン酸又はスルホン酸の
エステル誘導体、アミド誘導体の置換基中に該酸性基を
含有する化合物等が挙げられる。
更に、本発明の樹脂〔A〕は、前記した一般式(1)の
単量体及び該酸性基を含有する単量体とともに、これら
以外の他の単量体を共重合成分として含有してもよい。
例えば、α−オレフィン類、アルカン酸ビニル又はアリ
ルエステル類、アクリロニトリル、メタクリルニトリル
、ビニルエーテル類、アクリルアミド類、メタクリルア
ミド類、スチレン類、複素環ビニル類(例えばビニルピ
ロリドン、ビニルピリジン、ビニルイミダゾール、ビニ
ルチオフェン、ビニルイミダシリン、ビニルピラゾール
、ビニル−ジオキサン、ビニルキノリン、ピリルテトラ
ゾール、ビニル−オキサジン等)等が挙げられる。
特に酢酸ビニル、酢酸アリル、アクリロニトリル、メタ
クリルニトリル、アクリロアミド、スチレン類等は、膜
強度向上の点から好ましい成分である・。
樹脂〔B〕は前記した物性を満たし、酸性基を含有せず
、かつ重合体の一部分が架橋された梼脂であればいずれ
でもよい。
重合体中に架橋構造を導入する方法としては、通常知ら
れている方法を利用することができる。
即ち、単量体の重合反応において、多官能性単量体を共
存させて重合する方法及び重合体中に架橋反応を進行す
る官能基を含有させ高分子反応で架橋する方法である。
本発明の樹脂〔B〕は、製造方法が簡便なこと(例えば
、長時間の反応を要する、反応が定量的でない、反応促
進助剤を用いる等で不純物が混入等の問題が少ない)等
から、自己橋かけ反応を有する官能基ニーC0NHCH
□OR’  (R’は水素原子又はアルキル基)あるい
は重合による橋かけ反応が有効である。
重合性官能基として具体的に、CHl −CH−CH,
−CH−CHl−2CH! −CI−1−C−0CH。
CH!  −CHCON  H−1CH,−C−CON
H−CHs    0 CHI  −C−0−C− CH,=CH−CH,−0−C− CHg  =  CH−N HC0−2CHニーCH−
CHz −NHCO−1c  Hz  −crt−so
w  −1CH,−CH−C0−CH,−CH−0−1
CH,−CH−3−1等を挙げることができるが、上記
の重合性官能基を2個以上有する単量体は、これらの重
合性官能基を同一のものあるいは異なったものを2個以
上有する単量体であればよい。
重合性官能基を2個以上有する単量体の具体例は、例え
ば同一の重合性官能基を有する単量体として、ジビニル
ベンゼン、トリビニルベンゼン等のスチレン誘導体;多
価アルコール(例えば、エチレングリコール、ジエチレ
ングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレン
グリコール#200、#400、#600.1,3−ブ
チレングリコール、ネオペンチルグリコール、ジプロピ
レングリコール、ポリプロピレングリコール、トリメチ
ロールプロパン、トリメチロールエタン、ペンタエリス
リトールなど)又はポリヒドロキシフェノール(例えば
ヒドロキノン、レゾルシン、カテコールおよびそれらの
誘導体)のメタクリル酸、アクリル酸又はクロトン酸の
エステル類、ビニルエーテル類又はアリルエーテル類:
二JjK、l酸(例えばマロン酸、コハク酸、グルタル
酸、アジピン酸、ピメリン酸、マレイン酸、フタル酸、
イタコン酸、等)のビニルエステル類、アリルエステル
類、ビニルアミド類またはアリルアミド類;ポリアミン
(例えばエチレンジアミン、1.3−プロピレンジアミ
ン、1.4−ブチレンジアミン等)トヒニル基を含有す
るカルボン酸(例エバ、メタクリル酸、アクリル酸、ク
ロトン酸、アリル酢酸等)との縮合体などが挙げられる
6又、異なる重合性官能基を有する単量体として、例え
ば、ビニル基を含有するカルボン酸(例えば、メタクリ
ル酸、アクリル酸、メタクリロイル酢酸、アクリロイル
酢酸、メタクリロイルプロピオン酸、アクリロイルプロ
ピオン酸、イタコニロイル酢酸、イタコニロイルプロピ
オン酸、カルボン酸無水物とアルコール又はアミンの反
応体(例えばアリルオキシカルボニルプロピオン酸、ア
リルオキシカルボニル酢酸、2−アリルオキシカルボニ
ル安息香酸、アリルアミノカルボニルプロピオン酸等)
等〕のビニル基を含有するエステル誘導体又はアミド誘
導体(例えば、メタクリル酸ビニル、アクリル酸ビニル
、イタコン酸ビニル、メタクリル酸アリル、アクリル酸
アリル、イタコン酸アリル、メタクリロイル酢酸ビニル
、メタクリロイルプロピオン酸ビニル、メタクリロイル
プロピオン酸アリル、メタクリル酸ビニルオキシカルボ
ニルメチルエステル、アクリル酸ビニルオキシカルボニ
ルメチルオキシカルボニルエチレンエステル、N−アリ
ルアクリルアミド、N−アリルメタクリルアミド、N−
ffグリルタコン酸アミド、メタクリロイルプロピオン
酸アリルアミド等)、又は、アミノアルコール類(例え
ばアミノエタノール、1−アミツブパノール、■−アミ
ノブタノール、1−アミノヘキサノール、2−アミノブ
タノール等)とビニル基を含有するカルボン酸の縮合体
などが挙げられる。
これらの2個以上の重合性官能基を有する単量体を全単
量体の10重量%以下、好ましくは5重量%以下用いて
重合することにより、本発明の架橋構造を有する樹脂〔
B〕を形成することができる。
一方、熱及び/又は光で硬化反応を起こす架橋性官能基
を含有する樹脂を用いて樹脂〔B〕に架橋構造を形成さ
せてもよい。
該官能基は、分子間で化学反応を生じ化学結合を形成し
得るものであればいずれでもよい。即ち、縮合反応、付
加反応等による分子間の結合あるいは重合反応による架
橋等を熱及び/又は光によって生じさせる反応様式を利
用することができる。
具体的には、解離性の水素原子を有する官能基基(R1
は炭素数1〜18のアルキル基、好ましくは炭素数1〜
6のアルキル基(例えば、メチル基、エチル基、プロピ
ル基、ブチル基、ヘキシル基等)炭素数7〜11のアラ
ルキル基(例えばベンジル基、フェネチル基、メチルベ
ンジル基、クロロベンジル基、メトキシベンジル基、等
)もしくは炭素数6〜12のアリール基(例えばフェニ
ル基、トリル基、キシリル基、メシチレン基、クロロフ
ェニル基、エチルフェニル基、メトキシフェニル基、ナ
フチル基等)又は−OR,基(R□はR1で示した上記
炭化水素基と同一の内容)を表わす)、−0H1s、−
3R基、−NH−Rs基(Rs は、水素原子又はメチ
ル基、エチル基、プロピル基、ブチル基等の如き炭素数
1〜4のアルキル基を表わす)〕と−(W、 〕)H1
−と8〕)H2O −NCO1−NC3との群から各々選ばれた官能基の組
合せを少なくとも1組含有する場合あるいは、 CON
 HCH! OR4(R4は水素原子又はメチル基、エ
チル基、プロピル基、ブチル基、ヘキシル基等の如き炭
素数1〜6のアルキル基を表わす)又は重合性二重結合
基等を含有する場合が挙げられる。
該重合性二1重結合基として具体的には、前記の重合性
官能基の具体例として挙げたものを挙げることができる
更には、例えば、遠藤剛、「熱硬化性高分子の精密化(
C,M、C■、1986年刊)、原崎勇次、「最新バイ
ンダー技術便覧」第1t−1章(総合技術センター、1
985年刊)、大津随行「アクリル樹脂の合成・設計と
新用途開発」 (中部経営開発センター出版部、198
5年刊)、大森英三「機能性アクリル系樹脂」 (テク
ノシステム1985年刊)乾英夫、永松元太部、「感光
性高分子」 (講談社、1977年刊)、角田隆弘、「
新・感光性樹脂」 (印刷学会出版部、1981年刊)
 、G、 E、 Green and。
B、P、5tar  R,J、  Macro、  S
ci  Revs  Macro、  Chea+、+
C21(2)、  1B? ・〜273(1981〜8
2)、  C,G、  Roffey。
rPhotopolyIIlerization  o
f  5urface  Coatings  J(A
、 Wiley Interscience Pub、
 1982年刊)等の総説に引例された官能基・化合物
等を用いることができる。
これらの架橋性官能基は、一つの共重合体成分中に含有
されていてもよいし、別個の共重合体成分中に含有させ
て架橋反応を行なってもよい。
これらの架橋性官能基を含有する共重合体成分に相当す
る単量体の具体的なものとしては、例えば、前記−最大
(I)と共重合し得る該官能基を含有するビニル系化合
物であればいずれでもよい。
例えば、高分子データ「高分子データ・ハンドブック〔
基礎編〕」培風館(1986刊)等に記載されている。
具体的には、アクリル酸、α及び/又はβ置換アクリル
酸(例えばα−アセトキシ体、α−アセトキシメチル体
、α−(2−アミノメチル体、α−クロロ体、α−ブロ
モ体、α−フロロ体、α−トリブチルシリル体、α−シ
アノ体、β−クロロ体、β−ブロモ体、α−クロロ−β
−メトキシ体、α、β−ジクロロ体等)、メタクリル酸
、イタコン酸、イタコン酸半エステル類、イタコン酸半
アミド類、クロトン酸、2−アルケニルカルボン酸1(
(例えば2−ペンテン酸、2−メチル−2−ヘキセン酸
、2−オクテン酸、4−メチル−2−ヘキセン酸、4−
エチル−2−オクテン酸等)、マレイン酸、マレイン酸
半エステル類、マレイン酸半アミド類、ビニルベンゼン
カルボン酸、ビニルベンゼンスルホン酸、ビニルスルホ
ン酸、ビニルホスホ酸、ジカルボン酸類のビニル基又は
アリル基の半エステル誘導体、及びこれらのカルボン酸
又はスルホン酸のエステル誘導体、アミド誘導体の置換
基中に該架橋性官能基を含有する化合物等が挙げられる
本発明の樹脂における「架橋性官能基を含有する共重合
体成分」の割合は、該樹脂中好ましくは1〜80重量%
である。より好ましくは、5〜50重量%である。
かかる樹脂を製造する際には、架橋反応を促進させるた
めに、必要に応じて、反応促進剤を添加してもよい。例
えば、酸く酢酸、プロピオン酸、酪酸、ベンゼンスルホ
ン酸、P−)ルエンスルホン酸等)、過酸化物、アゾビ
ス系化合物、架橋剤、増感剤、光重合性単量体等が挙げ
られる1、具体的には、架橋剤としては、具体的には、
山下晋三、金子東助編「架橋剤ハンドブック」大成社刊
(1981年)等に記載されている化合物等を用いるこ
とができる。例えば、通常用いられる、有機シラー・′
、ポリウレタン、ポリイソシアナートの如き架橋剤、エ
ポキシ樹脂、メラミン樹脂の如き硬化剤・等を用いるこ
とができる。
光架橋反応性の官能基を含有する場合には、前記した感
光性樹脂に関する総説に引例された化合物等を用いるこ
とができる。
以上の如く、本発明の樹脂〔B〕は、架橋構造を重合体
の少なくとも1部に有することを特徴とするが、更に無
機光導電体及び該結着樹脂を少なくとも含有する先導層
形成用分散物調整時の有機溶媒に可溶性であることを必
要とする。これら塗布用の溶媒としては、ジクロロメタ
ン、ジクロロエタン、クロロホルム、メチルクロロホル
ム、トリクレン等のハロゲン化炭化水素類、メタノール
、エタノール、プロパツール、ブタノール等のアルコー
ル類、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノ
ン等のケトン類、テトラヒドロフラン、ジオキサン等の
エーテル類、酢酸エチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、
酢酸ブチル、プロピオン酸メチル等のエステル類、エチ
レングリコールモノメチルエーテル、2−メトキシエチ
ルアセテ−]等のグリコールエーテル類、ベンゼン、ト
ルエン、。
キシレン、クロロベンゼン等の芳香族炭化水素類等が挙
げられ、これらは単独で又は混合して使用することがで
きる。
樹脂(、B )として具体的には、オレフィン重合体及
び共重合体、塩化ビニル共重合体、塩化ビニリデン共重
合体、アルカン酸ビニル重合体及び共重合体、アルカン
酸アリル重合体及び共重合体、スチレン及びその誘導体
、重合体及び共重合体、ブタジェン−スチレン共重合体
、イソブレンースチレン共重合体、ブタジエンー不飽和
カルボン酸エステル共重合体、アクリロニトリロ共重合
体、メタクリルアミド共重合体、アルキルビニルエーテ
ル共重合体、アクリル酸エステル重合体及び共重合体、
メタクリル酸エステル重合体及び共重合体、スチレン−
アクリル酸エステル共重合体、スチレン−メタクリル酸
エステル共重合体、イタコン酸ジゴステル重合体及び共
重合体、アクリルアミド共重合体、メタクリルアミド共
重合体、水酸基変性シリコン樹脂、ポリカーボネート樹
脂、ケトン樹脂、アミド樹脂、水酸基変性ポリエステル
樹脂、ブチラール樹脂、ポリビニルアセクール樹脂、環
化ゴム−メタアクリル酸エステル共重合体、環化ゴム−
アクリル酸エステル共重合体、複素環を含有する共重合
体(複素環として例えば、フラン環、テトラヒドロフラ
ン環、チオフェン環、ジオキサン環、ジオキソラン環、
ラクトン環、ベンゾフラン環、ベンゾチオフェン環、1
.3−ジオキセタン環、ピリジン環、ピペラジン環、イ
ミダゾール環、ピロリドン環、モルホリン環、チアゾー
ル環、オキサゾール環、オキサシロン環等)、エポキシ
樹脂等の樹脂で少なくとも1部が架橋されたものが挙げ
られる。
更に具体的には、前記−最大(1)で示される(メタ)
アクリル酸エステル単量体を共重合体成分として、且つ
その総量が30重層%以上含有される(メタ)アクリル
系共重合体あるいは重合体が挙げられる。−最大(I)
の好ましい具体例とし。
では、前記内容と同様のものを挙げることができる。
更には、上記メタクリル酸エステルと共重合する成分と
しては、一般、弐(1)で示されるメタクリル酸エステ
ル以外の単量体であてもよく、例えば、α−オレフィン
類、アルカン酸ビニル又はアリルエステル類、アクリロ
ニトリル、メタクリルニトリル、ビニルエーテル類、ア
クリルアミド類、メタクリルアミド類、スチレン類、複
素環ビニル類(具体的には前記した樹脂〔A〕の共重合
成分としての複素環含有単量体と同様の例が挙げられる
)、前記−最大(1)におけるX=Hの場合のアクリル
酸エステル単量体(具体的には前記内容と同様のものを
挙げることができる)等が挙げられる。
更に、本発明の樹脂〔A〕及び〔B〕の他に他の樹脂を
併用させることもできる。それらの樹脂としては、例え
ば、アルキッド樹脂、ポリブチラール樹脂、ポリオレフ
ィン類、エチレン−酢ビ共重合体、スチレン樹脂、スチ
レン−ブタジェン樹脂、アクリレートブタジェン樹脂、
アルカン酸ビニル樹脂等が挙げられる。
上記他の樹脂は、本発明の樹脂を用いた全結着樹脂量の
30%(重量比)を越えると本発明の効果(特に静電特
性の向上)が失われる。
本発明に用いる樹脂〔A〕と樹脂〔B〕の使用量の割合
は、使用する無機光導電材料の種類、粒径、表面状態に
よって異なるが一般に樹脂〔A〕と樹脂〔B〕の用いる
割合は5〜80対95〜20(重量比)であり、好まし
くは15〜60対85〜40(重量比)である。
本発明に使用する無機光導電材料としては、酸化亜鉛、
酸化チタン、硫化亜鉛、硫化カドミウム、炭酸カドミウ
ム、セレン化亜鉛、セレン化カドミウム、セレン化テル
ル、硫化鉛等が挙げられる。
無機光導電材料に対して用いる結着樹脂の総量は、光導
電体・100重量部に対して、結着樹脂を10〜100
重量部なる割合、好ましくは15〜50重量部なる割合
で使用する。
本発明では、必要に応じて各種の色素を分光増感剤とし
て併用することができる。例えば、宮本晴視、武井秀彦
、イメージング1973 (No、 8 )これら各種
添加剤の添加量は、特に限定的ではないが、通常光導電
体100重量部に対してo、oooi〜2.0重量部で
ある。
光導電層の厚さは1〜100 μ、特には10〜50μ
が好適である。
また、電荷発生層と電荷輸送層の積層型感光体の電荷発
生層として光導電層を使用する場合は電荷発生層の厚さ
は0.01〜1μ、特には0.05〜0.5μが好適で
ある。
感光体の保護および耐久性、暗減衰特性の改善等を主目
的として絶縁層を付設させる場合もある。
この時は絶縁層は比較的薄く設定され、感光体を特定の
電子写真プロセスに用いる場合に設けられる絶縁層は比
較的厚く設定される。
後者の場合、絶縁層の厚さは、5〜70μ、特には、1
0〜50μに設定される。
積層型感光体の電荷輸送材料としてはポリビニルカルバ
ゾール、オキサゾール系色素、ピラゾリン系色素、トリ
フェニルメタン系色素などがある。
電荷輸送層の厚さとしては5〜40μ、特には10〜3
0μが好適である。
絶縁層あるいは電荷輸送層の形成に用いる樹脂としては
、代表的なものは、ポリスチレン樹脂、ポリエステル樹
脂、セルロース樹脂、ポリエーテル樹脂、塩化ビニル樹
脂、酢酸ビニル樹脂、塩ビー酸ビ共重合体樹脂、ポリア
クリル樹脂、ポリオレフィン樹脂、ウレタン樹脂、ポリ
エステル樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、シリコン
樹脂の熱可型性樹脂及び硬化性樹脂が適宜用いられる。
本発明による光導電層は、従来公知の支持体上に設ける
ことができる。一般に云って電子写真感光層の支持体は
、導電性であることが好ましく2、導電性支持体として
は、従来と全く同様、例えば、金属、紙、プラスチック
シート等の基体に低抵抗性物質を含浸させるなどして導
電処理したもの、基体の裏面(感光層を設ける面と反対
面)に導電性を付与し、更にはカール防止を図る等の目
的で少なくともIJi以上をコートしたもの、前記支持
体の表面に耐水性接着層を設けたもの、前記支持体の表
面層に必要に応じて少なくとも1層以上のプレコート層
が設けられたもの、AI!、等を蒸着した基体導電化プ
ラスチックを紙にラミネートしたもの等、が使用できる
具体的に、導電性基体あるいは導電化材料の例として、
・坂本幸男、電子写真、 14.  (Nal ) 、
  p2〜11 (1975) 、森賀弘之、「入門特
殊紙の化学」高分子刊行会(1975) 、M、 F、
 Hoover、 J、 Macr。
mol、 Sci、 Che+w、 A−4(6)+ 
第1327〜1417頁(197Q )等に記載されて
いるもの等を用いるや (実施例) 以下に本発明の実施例を例示するが、本発明の内容がこ
れらに限定されるものではない。
合成例1 エチルメタクリレート98g5アクリル酸5g及びトル
エン200gの混合溶液を窒素気流下90°Cの温度に
加温した後、2,2′−アゾビス(2,4−ジメチルバ
レロニトリル)6gを加え、10時間反応させた。得ら
れた共重合体〔A〕−1の重量平均分子量は7800、
ガラス転移点は45°Cであった。
合成例2 エチルメタクリレート 100g、エチレングリコール
ジメタクリレート1.0g及1.t”トルエフ200g
の混合溶液を窒素気流下75°Cの温度に加温した後、
アブビスイソブチロニトリル1.0gを加え、10時間
反応させた。得られた共重合体〔B〕−,1の重量平均
分子量は4.2 X 10’  ガラス転移点は58°
Cであった。
合成例3 エチルメタクリレート94g、アクリル酸6g及びトル
エン200gの混合溶液を窒素気流下70’Cの温度に
加温した後、アブビスイソブチロニトリル0.5gを加
え、10時間反応させた。得られた共重合体〔B〕−2
の重量平均分子量は6X10’ であった・ 合成例4 エチルメタクリレート98g5アクリル酸2g及びトル
エン200gの混合溶液を窒素気流下70°Cの温度に
加温した後、アゾビスイソブチロニトリル0.5gを加
え、10時間反応させた。得られた共重合体〔B〕−3
の重量平均分子量は6.I XIO’ であった。
実施例1 合成例1で製造した樹脂(A〕−1を10g(固形分量
として)、合成例2で製造した樹脂〔B〕−1を30g
(固形分量として)、酸化亜鉛200g、ローズベンガ
ルo、os g 、無水マレイン10.05 g 及び
トルエン300 gの混合物をボールミル中で2時間分
散して、感光層形成物を調製し、これを導電処理した紙
に、乾燥付着量が25g/rrfとなる様に、ワイヤー
バーで塗布し、110°Cで1分間乾燥し、ついで暗所
で20℃65%RHの条件下で24時間放置することに
より、電子写真感光材料を作製した。
比較例A 実施例1において結着樹脂として用いた樹脂〔A〕−1
及び〔B〕−1の代わりに、樹脂〔A〕1のみを40g
(固形分量として)用いる以外は実施例1と同様の操作
で電子写真感光材料Aを製造する。
比較例B 結着用2脂として合成例3で製造した樹脂〔B〕−2の
みを40g(固形分量として)用いる以外は実施例1と
同様の操作で電子写真感光材料Bを製造する。
比較例C 結着樹脂として合成例4で製造した樹脂(B、)−3の
みを40g(固形分量として)用いる以外は実施例1と
同様の操作で電子写真感光材料Cを製造した。
これらの感光材料の皮膜性(表面の平滑度)、膜強度、
静電特性、逼像性及び環境条件を30°C180%R)
(とじた時の逼像性を調べた。更に、これらの感光材料
をオフセットマスター用原版として用いた時の光導電性
の不感脂化性(不感脂化処理後の光導電層の水との接触
角で表わす)及び印刷性(地汚れ、耐剛性等)を調べた
逼像性及び印刷性は、全自動製版ELP404■(富士
写真フィルム特製)に現像剤をE L P −丁を用い
て、露光・現像処理して、画像を形成し、不感脂化液E
LP−Eを用いてエツチングプロセッサーでエツチング
して得られた平版印刷版を用いて調べた(なお、印刷機
にはハマダスター特製ハマダスター5oosx型を用い
た)。
以上の結果をまとめて、表−1に示す。
表−1 表−1に示した評価項目の実施の態様は以下の通りであ
る。
注1)光導電層の平滑性: 得られた感光材料は、ベック平滑度試験機(熊谷理工■
製)を用い、空気容jllccの条件にて、その平滑度
(s e c / c c )を測定した。
注2)光導電層の機械的強度: 得られた感光材料表面をヘイトン−14型表面性試験材
(新東化学■製)を用いて荷重50g/cdのものでエ
メリー紙(#1000)で1000回繰り返し探り摩耗
粉を取り除き怒光層の重量減少がら残膜率(%)を求め
機械的強度とした。
注3)静電特性; 温度20℃、65%RHの暗室中で、各感光材料にペー
パーアナライザー(川口電機■製ペーパーアナライザー
5P−428型)を用いて一6kVで20秒間コロナ放
電をさせた後、10秒間放置し、この時の表面電位■1
゜を測定した0次いでそのまま暗中で60秒間静置した
後の電位■、。を測定し、60秒間暗減衰させた後の電
位の保持性即ち、暗減衰保持率(DRR(%すを(vt
。/ V+o) X100(%)で求めた。
又コロナ放電により光導電層表面を−400Vに帯電さ
せた後、該光導電層表面を照度2.0ルツクスの可視光
で照射し、表面電位(V+。)が1/10に減衰するま
での時間を求め、これから露光量E、7.。(ルックス
・秒)を算出する。
注4)湯像性: 各感光材料を以下の環境条件で1昼夜放置した後、全自
動製版機ELP−404V (富士写真フィルム特製)
で製版して得られた複写画像(カプリ、画像の画質)を
目視評価した。
逼像時の環境条件は20’C65%RHと30°C80
%RHで実施した。
注5)水との接触角: 各感光材料を不感脂化処理液ELP−E2 (富士写真
フィルム特製)を用いて、エツチングプロセッサーに1
回通して光導電層面を不惑脂化処理した後、これに蒸留
水2μiの水滴を乗せ、形成された水との接触角を、ゴ
ニオメータ−で測定する。
注6)印刷物の地汚れ: 各感光材料を全自動製版機ELP404V (富士写真
フィルム特製)で製版して、トナー画像を形成し、上記
(注3)と同条件で不惑脂化処理しこれをオフセットマ
スターとして、オフセット印刷機(ハマダスター特製ハ
マダスター5oosx型)にかけ上質紙上に500枚印
刷し、全印刷物の地汚れを目視により判定する。これを
印刷物の地汚れ■とする。
印刷物の地汚れ■は、不感脂化処理液を5倍に希釈し、
且つ、印刷時の湿し水を2杯に希釈した他は、前記の地
汚れIと同様の方法で試験する。
■の場合は、■よりも厳しい条件で印刷したことに相当
する。
注7)耐刷性: 上記性6)の印刷汚れIの評価条件で、各感光材料を処
理し、印刷物の非画像部の地汚れ及び画像部の画質に問
題が生じないで印刷できる枚数を示す(印刷枚数が多い
程、耐剛性が良好なことを表わす)。
注8)Dm(画像濃度) ベタ部分のトナー画像濃度でMax値を示す(マクベス
反射濃度計で測定できる)。
表−1に示す様に、本発明の感光材料及び比較例Aは光
導電層の平滑性及び静電特性が良好で、実際の複写画像
も地力ブリがなく、複写画質も鮮明であった。このこと
は、光導電性と結着樹脂が充分に吸着し且つ粒子裏面を
被覆していることによるものと推定される。
同様の理由で、オフセットマスター原版として用いた場
合でも、不感脂化処理液による不感脂化処理が充分に進
行し、非画像部の水との接触角が15度以下と小さく充
分に親水化されている。実際に印刷して印刷物の地汚れ
を観察しても、全く認められなかった。しかし、比較例
Aの場合は、光導電層の強度試験及び耐刷試験を行なう
と、膜強度が充分でなく、耐久性に大きな問題を生じた
一方、比較例Bで用いた樹脂の場合には、感光層形成用
分散物を調整できない程に凝集状態が進行した。比較例
Cで酸成分を減量した高分子量の樹脂のみを用いた所、
得られた感光体は感光層表面の平滑性が著しく悪化し、
静電特性、印刷性ともに実用不可能な程に悪化した。こ
れは光導体と結着樹脂は吸着するが、更に光導電体粒子
間のtJ集を生じてしまうことによるものと思われる。
以上から、本発明の感光材料のみが光導電層の平滑性、
膜強度、静電特性及び印刷性の全ての点において良好な
ものであった。。
実施例2〜16 低分子量樹脂〔A〕として、表−2に示す共重合体を合
成例1の樹脂〔A〕−1の製造条件と同様に操作して製
造した。
これらの各樹脂〔A〕10g(固形分量として)と、合
成例2で製造した樹脂〔B〕−130g(固形分量とし
て)を用いた他は、実施例1と同様の操作で行い感光材
料を製造した。
実施例1と同様にして各特性を測定した。各感光材料の
平滑性及び膜強度は実施例1の試料とほぼ同等の特性を
示した。
本発明の各感光材料は、いずれも帯電性、暗電荷保持率
、光感度に優れ、実際の複写画像も高温高温の(30°
C80%RH)の過酷な条件においても、地力ブリの発
生のない鮮明な画像を得た。
実施例17及び比較例D エチルメタクリレート48.5 g、ベンジルメタクリ
レート48.5 g 、メタクリル酸3g及びトルエン
200gの混合溶液を、窒素気流下105°Cの温度に
加温した後、アゾビスイソブチロニトリル10gを加え
、8時間反応させた。
得られた共重合体の重量平均分子量は6500で、ガラ
ス転移点は40°Cであった。
得られた共重合体20g(固形分量として)、合成例2
で製造した樹脂〔B〕−t  2og、酸化亜鉛200
 g 、下記構造式で示されるヘプタメチンシアニン色
素0.02g、フタル酸無水物0.15g及びトルエン
300 gの混合物をボールミル中で2時間分散して感
光層形成物を調製した。それ以外は実施例1と同様に操
作して電子写真感光材料を作製した。
(シアニン色素) 共重合体のみを40g(固形分量として)用いた他は、
実施例17と同様にして比較用感光材料りを作製した。
これらの感光材料を実施例1と同様にペーパーアナライ
ザーを用いて静電特性を測定した。但し光源としては、
ガリウムーアルミニウムーヒ素半導体レーザー(発振波
長780na )を用いた。その結果を表−4に記した
表−4 比較用感光材料D エチルメタクリレート48.5 g、ベンジルメタ、ク
リレート48.5 g 、メタクリル酸3g及びトルエ
ン200 gの混合溶液を窒素気流下、70°Cの温度
に加温した後、アブビスイソブチロニトリル10gを加
え、8時間反応させた。
得られた共重合体の重量平均分子量は36,000で、
ガラス転移点は54°Cであった。結着樹脂として、比
較例りは、平滑性が悪く且つ、暗電荷保持性(D、R,
R)が著しく低下した(見かけ上、E I/+6が小さ
く、光感度が高いのは、このり、R3Hが大きいことに
起因している)、前記の比較例Cに比べてり、R,Rが
更に悪化している。この事は、従来公知の樹脂では、併
用する分光増感色素の種類の影響を著しく、受は易いと
いう問題を存することを示す、これに対して本発明の結
着樹脂は、分光増感色素の化学構造が大きく変わっても
、帯電性・暗電荷保持性及び光感度とともに非常に優れ
ている感光材料を提供するものである。
実施例18〜24 合成例1で製造した樹脂〔A〕−1及び下記の表−5に
示す樹脂〔B〕とを(1/1)重量比で組合わせて用い
た他は、実施例1と同様の操作で各感光材料を製造した
。実施例1と同様の操作で、各感光材料の平滑性、膜強
度及び静電特性を測定した。
本発明の各感光材料はいずれも光導電層の強度、静電特
性いずれも良好であり、実際の複写画像も高温高温(3
0″C80%RH)下でさえ、地力ブリのない鮮明画質
であった。
(発明の効果) 本発明に従えば、光導電層の平滑性及び強度、静電特性
、逼像性、更には印刷物の地汚れ、耐剛性のいずれにお
いても優れた性能を有する電子写真感光材料が得られる
更に、本発明の電子写真感光材料は、種々の増感色素と
併用させても、優れた光導電層の平滑性、静電特性等を
存することができる。
手続争甫正書 平成1年10月2斗日

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 無機光導電材料及び結着樹脂を少なくとも含有する光導
    電層を有する電子写真感光体において、該結着樹脂が下
    記樹脂〔A〕及び樹脂〔B〕を各々少なくとも1種含有
    することを特徴とする電子写真感光体。 (i)結着樹脂〔A〕:1×10^3〜1×10^4の
    重量平均分子量を有し、かつ−PO_3H基、−SO_
    3H基及び−COOH基から選択される少なくとも1つ
    の酸性基を含有する共重合成分を0.1〜20重量%含
    有する樹脂。 (ii)結着樹脂〔B〕:5×10^4以上の重量平均
    分子量を有し、樹脂〔A〕で示される酸性基を含有せず
    、且つ架橋構造を有する樹脂。
JP18370188A 1988-07-25 1988-07-25 電子写真感光体 Expired - Fee Related JP2530207B2 (ja)

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