JPH01211766A - 電子写真感光体 - Google Patents

電子写真感光体

Info

Publication number
JPH01211766A
JPH01211766A JP22148488A JP22148488A JPH01211766A JP H01211766 A JPH01211766 A JP H01211766A JP 22148488 A JP22148488 A JP 22148488A JP 22148488 A JP22148488 A JP 22148488A JP H01211766 A JPH01211766 A JP H01211766A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
group
acid
photoconductive layer
resins
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP22148488A
Other languages
English (en)
Inventor
Eiichi Kato
栄一 加藤
Kazuo Ishii
一夫 石井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP22148488A priority Critical patent/JPH01211766A/ja
Publication of JPH01211766A publication Critical patent/JPH01211766A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G5/00Recording members for original recording by exposure, e.g. to light, to heat, to electrons; Manufacture thereof; Selection of materials therefor
    • G03G5/02Charge-receiving layers
    • G03G5/04Photoconductive layers; Charge-generation layers or charge-transporting layers; Additives therefor; Binders therefor
    • G03G5/05Organic bonding materials; Methods for coating a substrate with a photoconductive layer; Inert supplements for use in photoconductive layers
    • G03G5/0528Macromolecular bonding materials
    • G03G5/0589Macromolecular compounds characterised by specific side-chain substituents or end groups
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G5/00Recording members for original recording by exposure, e.g. to light, to heat, to electrons; Manufacture thereof; Selection of materials therefor
    • G03G5/02Charge-receiving layers
    • G03G5/04Photoconductive layers; Charge-generation layers or charge-transporting layers; Additives therefor; Binders therefor
    • G03G5/05Organic bonding materials; Methods for coating a substrate with a photoconductive layer; Inert supplements for use in photoconductive layers
    • G03G5/0528Macromolecular bonding materials
    • G03G5/0592Macromolecular compounds characterised by their structure or by their chemical properties, e.g. block polymers, reticulated polymers, molecular weight, acidity

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Photoreceptors In Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は電子写真感光体に関し、詳しくは静電特性、耐
湿性及び耐久性の優れた電子写真感光体に関する。
(従来の技術) 電子写真感光体には所定の特性を得るため、あるいは適
用される電子写真プロセスの種類に応じて種々の構成を
とる。
電子写真感光体の代表的なものとして、支持体上に光導
電層が形成されている感光体及び表面に絶縁層を備えた
感光体があり、広(用いられている。支持体と少なくと
も1層の光導電層から構成される感光体は、最も一般的
な電子写真プロセスによる、即ち、帯電、画像露光及び
現像、更に必要に応じて転写による画像形成に用いられ
る。
更には、ダイレクト製版用のオフセット原版として電子
写真感光体を用いる方法が広く実用されている。
電子写真感光体の光導電層を形成するために使用する結
合剤は、それ自体の成膜性、および光導電性粉体の結合
剤中への分散能力が優れるとともに、形成された記録体
層の基材に対する接着性が良好であり、しかも記録体層
の光導電層は帯電能力に優れ、版減衰が小さく、光減衰
が大きく、前露光疲労が少く、且つ、撮像時の湿度の変
化によってこれら特性を安定に保持していることが必要
である等の各種の静電特性および優れた撮像性を具備す
る必要がある。
古くから公知の樹脂として、例えばシリコーン樹脂(特
公昭31−6670号)、スチレン−ブタジェン樹脂(
特公昭35−1960号)、アルキッド樹脂、マレイン
酸樹脂、ポリアミド(特公昭35−11219号)、酢
酸ビニル樹脂(特公昭41−2425号)、酢酸ビニル
共重合体(特公昭41−2426号)、アクリル樹脂(
特公昭35−11216号)、アクリル酸エステル共重
合体(例えば特公昭35−11219号、特公昭36−
8510号、特公昭41−13946号等)等が知られ
ている。
しかし、これらの樹脂を用いた電子写真感光材料におい
ては、l)光導電性粉体との親和性が不足し、塗工液の
分散性が不良となる、2)光導電層の帯電性が低い、3
)複写画像の画像部(特に網点再現性・解像力)の品質
が悪い、4)複写画像作成時の環境(例えば高温高湿、
低温低湿)にその画質が影響されやすい、5)感光層の
膜強度・接着性が充分でなく、特にオフセントマスター
として用いると、オフセント印刷時に、感光層の脱離等
が生じ印刷枚数が多くできない、等のいずれかの問題が
あった。
光導電層の静電特性の改良方法として種々の方法が提案
されており、その1つの方法として例えば、芳香族環又
はフラン環にカルボキシル基又はニド四基を含有する化
合物、あるいはジカルボン酸の無水物を更に組合せて、
光導電層に共存させる方法が特公昭42−6878号、
特公昭へ5−3073号に開示されている。しかし、こ
れらの方法によって改良された感光材料でも、その静電
特性は充分でなく、特に光減衰特性の優れたものは得ら
れていない。そこでこの感光材料の感度下足を改良する
ために、光導電層中に増感色素を多量に加える方法が従
来とられてきたが、このような方法によって作製された
感光材料は白色度が著しく劣化し、記録体としての品質
低下を生じ、場合によっては感光材料の暗減衰の劣化を
起こし、充分な複写画像が得られなくなってしまうとい
う問題を有していた。
一方、光導電層に用いる結着樹脂として樹脂の平均分子
量を調節して用いる方法が特開昭60−10254号に
開示されている。即ち、酸価4〜50のアクリル樹脂で
平均分子量が103〜104の分布の成分のものと10
4〜2X105の分布の成分のものを併用することによ
り、静電特性(特にPPC感光体としての繰り返し再現
性が良好)、耐湿性等を改良する技術が記載されている
更に、電子写真感光体を用いた平版印刷用原版の研究が
鋭意行なわれており、電子写真感光体としての静電特性
と印刷原版としての印刷特性を両立させた光導電層用の
結着樹脂として、例えば、特公昭50−31011号で
は、フマル酸存在下−4= で(メタ)アクリレート系モノマーと他のモノマーと共
重合させた、Mwl、8〜l0XIO’でTglO〜8
0°Cの樹脂と、(メタ)アクリレート系モノマーとフ
マル酸以外の他の千ツマ−とから成る共重合体とを併用
したもの、又特開昭53−54027号では、カルボン
酸基をエステル結合から少なくとも原子数7個離れて有
する置換基をもつ(メタ)アクリル酸エステルを含む三
元共重合体を用いるもの、又特開昭51−20735号
・特開昭57−202544号では、アクリル酸及びヒ
ドロキシエチル(メタ)アクリレートを含む4元又は5
元共重合体を用いるもの、又特開昭58−68046号
では、炭素数6〜12のアルキル基を置換基とする(メ
タ)アクリル酸エステル及びカルボン酸含有のビニルモ
ノマーを含む3元共重合体を用いるもの等が光導電層の
不感脂化性の向上に効果があると記載されている。
(発明が解決しようとする問題点) しかし、上記した静電特性、耐湿特性及び耐久性に効果
があるとされる樹脂であっても、現実に評価してみると
特に帯電性、暗電荷保持性・光感度の静電特性、光導電
層の平滑性等に問題があり、実用上満足できるものでは
なかった。
又、電子写真式平版印刷用原版として開発されたとする
結着樹脂においても、現実に評価してみると前記の静電
特性、印刷物の地汚れ等に問題があった。
本発明は、以上の様な従来の電子写真感光体の有する問
題点を改良するものである。
本発明の目的は、静電特性(特に暗電荷保持性及び光感
度)が向上し、原画に対し忠実な複写画像を再現する高
画質の電子写真感光体を提供することである。
本発明の他の目的は、複写画像形成時の環境が低温低湿
あるいは高温高湿の如く変動した場合でも、鮮明で良質
な画像を有する電子写真感光体を提供することである。
本発明の他の目的は、電子写真式平版印刷原版として、
静電特性(特に暗電荷保持性及び光感度)に優れ、原画
に対して忠実な複写画像を再現し、且つ、印刷物の全面
一様な地汚れはもちろん点状の地汚れをも発生させない
平版印刷原版を提供することである。
(問題点を解決するための手段) 前記の問題点は無機光導電材料及び結着樹脂を少なくと
も含有する光導電層を有する電子写真感光体において、
該結着樹脂が、下記樹脂〔A]及び樹脂(B)の少なく
とも2種を含有して成る事を特徴とする電子写真感光体
により解決される。
(i)樹脂〔A) ; 1×103〜1×lO4の重量平均分子量を有I し、かつ、−P−OR(Rは炭化水素基を示す)、H −P03H2基、−303H基及び−COOH基から選
択される少なくとも1種の酸性基を含有する共重合成分
を0.05〜15モル%含有する樹脂(11)樹脂〔B
〕 ; 架橋性官能基を含有する熱硬化性樹脂 即ち、本発明に供される結着樹脂は、酸性基を含有する
低分子量の樹脂〔A〕と、ポリマー間に架橋構造を形成
する熱硬化性樹脂〔B〕とから構成される。 好ましく
は、樹脂〔A〕の重量平均分子量の範囲は3×103〜
9×103であり、該酸性基を含有する共重合成分の存
在割合は0゜1〜10モル%が好ましい。
樹脂〔A〕のガラス転移点は好ましくは一10’C−1
00°Cの範囲、より好ましくは一5°C〜80°Cで
ある。
樹脂(B)の重量平均分子量は103〜105が好まし
い。
本発明では、樹脂〔A〕は樹脂中に含有される酸性基と
無機光導電体の化学量論的な欠陥に吸着し、且つ低分子
量体であることから、光導電体の表面の被覆性を向上さ
せることで、光導電体のトラップを補償すると共に湿度
特性を向上させる一方、光導電体の分散が充分に行なわ
れ、凝集を抑制する。
樹脂(B〕は、ポリマー間で、好ましくは樹脂〔A〕と
、架橋反応を行ない、樹脂〔A〕の機能を何ら疎外する
ことなく樹脂〔A〕のみでは不充分な光導電層の機械的
強度を充分にならしめるものである。
又この架橋反応を促進させるために触媒を添加してもよ
いしあるいは、架橋剤を併用して架橋を行なってもよい
樹脂〔A〕における酸性基含有量が0.05モル%より
も少ないと、初期電位が低くて充分な画像濃度を得るこ
とができない。一方、該酸性基含有量が15モル%より
も多いと、分散性が低下し、膜平滑度及び電子写真特性
の高湿特性が低下し、更にオフセットマスターとして用
いるときに地汚れが増大するため好ましくない。
更に、本発明における低分子量体の樹脂〔A〕のみを結
着樹脂として用いる場合にも、光導電体と結着樹脂が充
分に吸着し、粒子表面を被覆し得るため、光導電層の平
滑性及び静電特性においても良好で、しかも地汚れのな
い画質が得られ得るが、その膜強度がいまだ充分ではな
く、耐久性において満足すべき結果が得られない。
本発明の樹脂を用いた場合にのみ無機光導体と結着樹脂
の吸着・被覆の相互作用が適切に行なわれ、且つ光導電
層の膜強度が保持されるものである。
○ えば炭素数1〜12の置換されていてもよいアルキル基
(例えばメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、
ヘキシル基、オクチル基、デシル基、ドデシル基、2−
クロロエチル基、2−メトキシエチル基、2−エトキシ
エチル基、3−メトキシプロピル基等)、炭素数7〜1
2の置換されていてもよいアラルキル基(例えばベンジ
ル基、フェネチル基、クロロヘンシル基、メトキシヘン
シル基、メチルヘンシル基等)、炭素数5〜Bの置換さ
れていてもよい脂環式基(例えばシクロペンチル基、シ
クロヘキシル基等)又は置換されていてもよいアリール
基(例えばフェニル基、トリル基、キシリル基、メシチ
ル基、ナフチル基、クロロフェニル基、メトキシフェニ
ル基等)を表わす。
樹脂〔A〕は、前記した物性を有していれば従来公知の
樹脂のいずれでもよく、例えは、ポリエステル樹脂、変
性エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、ポリカーボネート樹
脂、アルカン酸ビニル樹脂、変性ポリアミド樹脂、フェ
ノール樹脂、脂肪酸変性アルキド樹脂、アクリル樹脂等
が用いられる。
更に具体的には、下記一般式(1)で示される単量体を
共重合体成分としてその総量で30重量%以上含有する
(メタ)アクリル系共重合体を樹脂〔A]の例として挙
げることができる。
一般式(1) %式% 一般式(1)において、Xは、水素原子、ハロゲン原子
(例えばクロロ原子、ブロモ原子)、シアノ基又は炭素
数1〜4のアルキル基を表わす。
R゛は、炭素数1〜18の置換されていてもよいアルキ
ル基(例えばメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル
基、ペンチル基、ヘキシル基、オクチル基、デシル基、
ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、2−メト
キシエチル基、2−エトキシエチル基等)、炭素数2〜
18の置換されていてもよいアルケニル基(例えばビニ
ル基、アリル基、イソプロペニル基、ブテニル基、ヘキ
セニル基、ヘプテニル基、オクテニル基等)、炭素数7
〜12の置換されていてもよいアラルキル基(例えばヘ
ンシル基、フェネチル基、メトキシベンジル基、エトキ
シベンジル基、メチルベンジル基等)、炭素数5〜8の
置換されていてもよいシクロアルキル基(例えばシクロ
ペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基等)
、アリール基(例えば、フェニル基、トリル基、キシル
基、メシチル基、ナフチル基、メトキシフェニル基、エ
トキシフェニル基、クロロフェニル基、ジクロロフェニ
ル基等)等を表わす。
本発明の「酸性基を含有する共重合体成分」は、例えば
一般式(I)と共重合し得る該酸性基を含有するビニル
系化合物であればいずれでもよい。
例えば、高分子データ「高分子データ・ハンドブック(
基礎編〕」培風館(1986刊)等に記載されている。
具体的には、アクリル酸、α及び/又はβ置換アクリル
酸(例えばα−アセトキシ体、α−アセトキシメチル体
、α−(2−アミノメチル体、α−クロロ体、α−ブロ
モ体、α−フロロ体、α−トリブチルシリル体、α−シ
アノ体、β−クロロ体、β−ブロモ体、α−クロロ−β
−メトキシ体、α、β−ジクロロ体等)、メタクリル酸
、イタコン酸、イタコン酸半エステル類、イタコン酸半
アミド類、クロトン酸、2−アルケニルカルボン酸類(
例えば2−ペンテン酸、2−メチル−2−ヘキセン酸、
2−オクテン酸、4−メチル−2−ヘキセン酸、4−エ
チル−2−オクテン酸等)、マレイン酸、マレイン酸半
エステル類、マレイン酸半アミド類、ビニルヘンゼンカ
ルポン酸、ビニルヘンゼンスルホン酸、ビニルスルホン
酸、ビニルホスホ酸、ジカルボン酸類のビニル基又はア
リル基の半エステル誘導体、及びこれらのカルボン酸又
はスルホン酸のエステル誘導体、アミド誘導体の置換基
中に該酸性基を含有する化合物等が挙げられる。
更に、本発明の樹脂〔A]は、前記酸性基の他に、樹脂
(B)と架橋反応をする官能基を含有することが好まし
く、それらの官能基としては、−OH基、−3H基、−
NH,基、−NHR,基(R。
は炭化水素基を表わし、具体的には、前記Rと同OR2
(R2は、水素原子又は炭素数1〜6のアルキル基(例
えばメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ヘキ
シル基)を表わす)等が挙げられる。
これらの官能基を含有する共重合体成分は、前記した「
酸性基を含有する共重合体成分」と同様に、例えば一般
式(1)と共重合し得る該官能基を含有するビニル系化
合物であればいずれでもよ具体的には、前記した各誘導
体の置換基中に該官能基を含有する化合物等が挙げられ
る。
更に、本発明の樹脂〔A〕は、前記した一般式(1)の
単量体及び該酸性基を含有する単量体とともに、これら
以外の他の単量体を共重合成分として含有してもよい。
例えば、α−オレフィン類、アルカン酸ビニル又はアリ
ルエステル類、アクリロニトリル、メタクリロニトリル
、ビニルエーテル類、アクリルアミド類、メタクリルア
ミド類、スチレン類、複素環ビニル類(例えばビニルピ
ロリドン、ビニルピリジン、ビニルイミダゾール、ビニ
ルチオフェン、ビニルイミダプリン、ビニルピラゾール
、ビニルジオキサン、ビニルキノリン、ビニルチアゾー
ル、ビニルオキサジン等)等が挙げられる。
以上の如き、本発明の樹脂〔A〕において、該酸性基以
外の前記した官能基を含有する場合、[該官能基を含有
する共重合体成分」は、樹脂(A]中の1〜20モル%
含有し、好ましくは3〜10モル%である。
樹脂〔B〕は、架橋性官能基、即ち熱により架橋反応を
生成し、ポリマー間の橋かけを形成する官能基、を含有
する熱硬化性樹脂であり、好ましくは、前記した樹脂〔
A〕中の官能基と反応して架橋構造を形成するものであ
る。
即ち、縮合反応、付加反応等による分子間の結合、ある
いは重合反応による架橋等を熱によって生じさせる反応
様式を利用するものである。
具体的には解離性の水素原子を有する官能基(例えば−
〇〇〇H基、−PO3H2基、−P−R3OH (R3は炭素数1〜12の置換されてもよい脂肪族基、
置換されてもよいアリール基又は−0R3′(R3′は
炭素数1〜12の置換されてもよい脂肪族基又は置換さ
れてもよいアリール基を表わす)を表わす)、−OH基
、−3H基、−NH−R4基(R,は水素原子又はR3
と同一の内容を表わす)−NC○、−NC3、環状ジカ
ルボン酸無水物との群から各々選ばれた官能基の組合せ
を少なくとも1組含有する場合あるいは、−CONHC
H20R5(R3は水素原子又はメチル基、エチル基、
プロピル基、ブチル基、ヘキシル基等の炭素数1〜6の
アルキル基を表わす)又は重合性二重結合基等が挙げら
れる。
解離性の水素原子を有する官能基として好ましくは−O
H基、−3H基、−NHR,が挙げられる。
又該重合性二重結合基として、具体的には、CH2=C
H−1CH2=CH−CH2−1○        C
H。
CH2=CH−C−○−1CH2=C−C−0−1CH
30 1ll CH=CH−C−〇−1CH2=CH−CONH−1○ CH,=CH−CH2−0−C−1CH2=CH−NH
CO−1CH,=CH−CH2−NHCO−1CH2=
CH−3○2−1CH2=CH−Co−1CH,=CH
−0−1CH2=CH−3−1等を挙げることができる
以上の如き官能基を含有する重合体又は共重合体が本発
明の樹脂〔B〕として挙げられる。具体的には、遠藤剛
「熱硬化性高分子の精密化(C。
M、  C■、1986年刊)、原崎勇次「最新バイン
ダー技術便覧」第11−1章(総合技術センター、19
85年刊)、大津除行「アクリル樹脂の合成・設計と新
用途開発〕 (中部経営開発センター出版部1985年
刊)、大森英三「機能性アクリル系樹脂」 (テクノシ
ステム1985年刊)等の総説に引例された従来公知の
樹脂が用いられる。例えば、ポリエステル樹脂、変性さ
れていないエポキシ樹脂、ポリカーボネート樹脂、アル
カン酸ビニル樹脂、変性ポリアミド樹脂、フェノール樹
脂、変性アルキッド樹脂、メラミン樹脂、アクリル樹脂
、スチレン樹脂等が挙げられ、これら樹脂中に前記した
架橋反応形成の官能基が含有されていればよい。好まし
くは、これらの樹脂中に−CO0Hl PO3H2、−
8○3H1−P−R,の各基は○I」 含有しないか又は変性されているものを本発明の樹脂と
して用いることができる。
これらの官能基を含有する共電体成分に相当する単量体
の具体的なものとしては、例えば該官能基を含有するビ
ニル系化合物であればいずれでもよい。
例えば、高分子データ「高分子データ・ハンドブック〔
基礎編〕」培風館(1986刊)等に記載されている。
具体的には、アクリル酸、α及び/又はβ置換アクリル
酸(例えばα−アセトキシ体、α−アセトキシメチル体
、α−(2−アミノメチル体、α−クロロ体、α−ブロ
モ体、α−フロロ体、α−トリブチルシリル体、α−シ
アノ体、β−クロロ体、β−ブロモ体、α−クロロ−β
−メトキン体、α、β−ジクロロ体等)、メタクリル酸
、イタコン酸、イタコン酸半エステル類、イタコン酸半
アミド類、クロトン酸、2−アルケニルカルボン酸類(
例えば2−ペンテン酸、2−メチル−2−ヘキセン酸、
2−オクテン酸、4−メチル−2−ヘキセン酸、4−エ
チル−2−オクテン酸等)、マレイン酸、マレイン酸半
エステル類、マレイン酸半アミド類、ビニルヘンゼンカ
ルポン酸、ビニルヘンゼンスルホン酸、ビニルスルホン
酸、ビニルホスホン酸、ジカルボン酸類のビニル基又は
アリル基の半エステル誘導体、及びこれらのカルボン酸
又はスルホン酸のエステル誘導体、アミド誘導体の置換
基中に、又はスチレン誘導体の置換基中に、前記官能基
が含有されたビニル化合物類が挙けられる。
更に具体的には、樹脂〔A〕と同様に一般式(1)で示
される単量体を共重合成分として、その総量で30重量
%以上含有する(メタ)アクリル系共重合体を樹脂〔B
〕の例として挙げることができる。
共重合し得る各成分に相当する単量体の具体的な例は、
樹脂〔A〕と同様のものが挙げられる。
樹脂〔B〕において「架橋し得る(架橋性)官能基を含
有する共電体成分」は樹脂〔B]において、1〜40モ
ル%が好ましい。
樹脂〔B〕の重量平均分子量はlXl0”〜1×105
であり、好ましくは5X103〜5×104である。
更に、本発明の樹脂〔A]及び〔B〕の他に他の樹脂を
併用させることもできる。それらの樹脂としては、例え
ば、アルキッド樹脂、ポリブチラール樹脂、ポリオレフ
ィン類、エチレン−酢ビ共重合体、スチレン樹脂、スチ
レン−ブタジェン樹脂、アクリレートブタジェン樹脂、
アルカン酸ビニル樹脂等が挙げられる。
上記他の樹脂は、本発明の樹脂を用いた全結着樹脂量の
30%(重量比)を越えると本発明の効果(特に静電特
性の向上)が失われる。
本発明に用いる樹脂〔A〕と樹脂〔B〕の使用量の割合
は、使用する無機光導電材料の種類、粒径、表面状態に
よって異なるが一般に樹脂〔A〕と樹脂〔B〕の用いる
割合は5〜80対95〜20(重量比)であり、好まし
くは15〜60対85〜40(重量比)である。
本発明では、感光層膜中での架橋反応を促進させるため
に、必要に応じて反応促進剤を添加してもよい。官能基
間の化学結合を形成する反応様式の場合には、例えば有
機酸(酢酸、プロピオン酸、酪酸、ヘンゼンスルホン酸
、p−)ルエンスルホン酸等)、架橋剤等が挙げられる
架橋剤としては、具体的には、山下晋三、金子東助纒[
架橋剤ハンドブック」大成社刊(1981年)等に記載
されている化合物等を用いることができる。
例えば、通常用いられる有機シラン、ポリウレタン、ポ
リイソシアナートの如き架橋剤、エポキシ樹脂、メラミ
ン樹脂の如き硬化剤等を用いることができる。
重合性反応様式の場合には、重合開始剤(過酸化物、ア
ゾビス系化合物等が挙げられ、好ましくは、アゾビス系
重合開始剤である)、多官能重合性基含有の単量体(例
えばビニルメタクリレート、アリルメタクリレート、エ
チレングリコールジアクリレート、ポリエチレングリコ
ールジアクリレート、ジビニルコハク酸エステル、ジビ
ニルコハク酸エステル、ジアリルコハク酸エステル、2
−メチルビニルメタクリレート、ジビニルヘンゼン等)
等が挙げられる。
また、本発明の結着樹脂を用いる場合には熱硬化処理が
行われる。この熱硬化処理は従来の感光体作製時の乾燥
条件を厳しくすることにより行うことができる。例えば
、60°C−120°Cで5分〜120分間処理すれば
よい。上述の反応促進剤を併用すると、より穏やかな条
件で処理することが可能となる。
本発明に使用する無機光導電材料としては、酸化亜鉛、
酸化チタン、硫化亜鉛、硫化カドミウム、炭酸カドミウ
ム、セレン化亜鉛、セレン化カドミウム、セレン化テル
ル、硫化鉛、等が挙げられる。
無機光導電材料に対して用いる結着樹脂の総量は、光導
電対100重量部に対して、結着樹脂を10〜100重
量部なる割合、好ましくは15〜50重量部なる割合で
使用する。
本発明では、必要に応じて各種の色素を分光増感剤とし
て併用することができる。例えば、宮本晴視、武井秀彦
、イメージング197,3 (No、8 )第12頁、
 C,J、 Young等、 RCA  Review
 15゜469 (1954L清田航平等、電気通信学
会論文誌 J63−C(No、2)、97 (1980
)、原崎勇次等、工業化学雑誌旦旦 78 及び188
 (1963L谷忠昭2日本写真学会誌盈i。
208 (1972)等の総説引例のカーボニウム系色
素、ジフェニルメタン色素、トリフェニルメタン色素、
キサンチン系色素、フタレイン系色素、ポリメチン色素
(例えば、オキソノール色素、メロシアニン色素、シア
ニン色素、ロダシアニン色素、スチリル色素等)、フタ
ロシアニン色素(金属含有してもよい)等が挙げられる
更に具体的には、カーボニウム系色素、トリフェニルメ
タン色素、キサンケン系色素、フタレイン系色素を中心
に用いたものとしては、特公昭51−452号、特開昭
50−90334号、特開昭50−114227号、特
開昭53−39130号、特開昭53−82353号、
米国特許第3゜052.540号、米国特許第4,05
4,450号、特開昭57−16456号等に記載のも
のが挙げられる。
オキソノール色素、メロシアニン色素、シアニン色素、
ロダシアニン色素等のポリメチン色素としては、F、 
M、 )larmmer rThe Cyamine 
Dyes andRelated  Compound
s」等に記載の色素類が使用可能であり、更に具体的に
は、米国特許第3,047.384号、米国特許第3.
110,591号、米国特許第3,121,008号、
米国特許3゜125.447号、米国特許第3,128
,179号、米国特許第3,132,942号、米国特
許第3,622.317号、英国特許箱1,226.8
92号、英国特許箱1.309,274号、英国特許箱
L  405,898号、特公昭48−7814号、特
公昭55−18892号等に記載の色素が挙げられる。
更に、700 nm以上の長波長の近赤外〜赤外光域を
分光増感するポリメチン色素として、特開昭47−84
0号、特開昭47−44180号、特公昭51−410
61号、特開昭49−5034号、特開昭49−451
22号、特開昭57−46245号、特開昭56−35
141号、特開昭57−157254号、特開昭61−
26044号、特開昭61−27551号、米国特許第
3゜619.154号、米国特許第4. 175. 9
56号、rResearch Disclosure 
」1982年、216、第117〜118頁等に記載の
ものが挙げられる。本発明の感光体は種々の増感色素を
併用させても、その性能が増感色素により変動しにくい
点において優れている。−更には、必要に応じて、化学
増感剤等の従来知られている電子写真感光層用各種添加
剤を併用することもできる。例えば、前記した総説:イ
メージング1973 (No、8)第12頁等の総説引
例の電子受容性化合物(例えばハロゲン、ベンゾキノン
、クロラニル、酸無水物、有機カルボン酸等)、小門宏
等、「最近の光導電材料と感光体の開発・実用化」第4
章〜第6章:日本科学情報(株)出版部(1986年)
の総説引例のポリアリールアルカン化合物、ヒンダード
フェノール化合物、p−フェニレンジアミン化合物等が
挙げられる。
これら各種添加剤の添加量は、特に限定的ではないが、
通常光導電体100重量部に対して0゜0001〜20
重量部である。
光導電層の厚さは1〜100μ、特には10〜50μが
好適である。
また、電荷発生層と電荷輸送層の積層型感光体の電荷発
生層として光導電層を使用する場合は電荷発生層の厚さ
は0,01〜1μ、特には0.05〜0,5μが好適で
ある。
感光体の保護および耐久性、暗減衰特性の改善−27= 等を三日的として絶縁層を付設させる場合もある。
この時は絶縁層は比較的薄く設定され、感光体を特定の
電子写真プロセスに用いる場合に設けられる絶縁層は比
較的厚く設定される。
後者の場合は、絶縁層の厚さは、5〜70μ、特には、
10〜50μに好ましくは設定される。
積層型感光体の電荷層送材料としてはポリビニルカルバ
ゾール、オキサゾール系色素、ピラゾリン系色素、トリ
フェニルメタン系色素などがある。
電荷輸送層の厚さとしては5〜40μ、特には10〜3
0μが好適である。
絶縁層あるいは電荷輸送層の形式に用いる樹脂としては
、代表的なものは、ポリスチレン樹脂、ポリエステル樹
脂、セルロース樹脂、ポリエーテル樹脂、塩化ビニル樹
脂、酢酸ビニル樹脂、塩ビー酸ビ共重合体樹脂、ポリア
クリル樹脂、ポリオレフィン樹脂、ウレタン樹脂、ポリ
ニスチル樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、シリコン
樹脂の熱可塑性樹脂及び硬化性樹脂が適宜用いられる。
本発明による光導電層は、従来公知の支持体上に設ける
ことができる。一般に云って電子写真感光層の支持体は
、導電性であることが好ましく、導電性支持体としては
、従来と全く同様、例えば、金属、紙、プラスチックシ
ート等の基体に低抵抗性分質を含浸させるなどして導電
処理したもの、基体の裏面(感光層を設ける面と反対面
)に導電性を付与し、更にはカール防止を図る等の目的
で少なくとも1層以上をコートしたもの、前記支持体の
表面に耐水性接着層を設けたもの、前記支持体の表面層
に必要に応じて少なくともIN以上のプレコート層が設
けられたもの、/1等を蒸着した基体導電化プラスチッ
クを紙にラミネートしたもの等、が使用できる。
具体的に、導電性基体あるいは導電化材料の例として、
坂木幸男、電子写真、14.  (No、1)。
p2〜11 (1975)、森賀弘之、「入門特殊紙の
化学」高分子刊行会(1975)、M、F。
Hoover、 J、 Macromol、 Sci、
 Chem、 A −4(6) 。
第1327〜1417頁(1970)等に記載されてい
るもの等を用いる。
(実施例) 以下に本発明の実施例を例示するが、本発明の内容がこ
れらに限定されるものではない。
合成例1 エチルメタクリレート95g、アクリル酸5g及びトル
エン200gの混合溶液を窒素気流下90′Cの温度に
加温した後、2,2゛−アゾビス(2,4−ジメチルバ
レロニトリル)6gを加え10時間反応させた。得られ
た共重合体〔A〕−1の重量平均分子量は7800で、
ガラス転移点は45°Cであった。
合成例2 n−ブチルメタクリレート95g、グリシジルメタクリ
レート5g及びトルエン200gの混合溶液を窒素気流
下75°Cの温度に加温した後、アブヒスイソブチロニ
トリル1.0gを加え、8時間反応させた。得られた共
重合体(B〕−1の重量平均分子量は43,000でガ
ラス転移点は−5°Cであった。
合成例3 n−ブチルメタクリレート95g、イミノールメタクリ
レート5g及びトルエン200gの混合溶液を窒素気流
下75°Cの温度に加温した後、アゾビスイソブチロニ
トリル1.0gを加え、8時間反応させた。得られた共
重合体(B)−2の重量平均分子量は45.000でガ
ラス転移点は0°Cであった。
実施例1 合成例1で製造した共重合体〔A〕−1を30g(固形
分量として)、合成例2で製造した共重合体〔B〕−1
をLog (固形分量として)、酸化亜鉛200g、ロ
ーズベンガル0.05g及びトルエン300gの混合物
をボールミル中で2時間分散して感光層形成物を調整し
、これを導電処理した紙に、乾燥付着量が22g/r&
となる様にワイヤーバーで塗布し、100°Cで60分
間乾燥した。次いで暗所で20°C265%RHの条件
下で24時間放置することにより電子写真感光材料を作
製した。
実施例2 =31− 合成例3で製造した共重合体CB〕−2を実施例1で用
いた共重合体(B)−1に代えた他は、実施例1と同様
に操作して電子写真感光材料を作製した。
比較例A 実施例1で用いた共重合体〔A〕−1及び〔B〕=1の
代わりに、合成例1で製造した共重合体〔A〕−1のみ
を40g(固形分量として)用いた以外は実施例1と同
様の操作で電子写真感光材料Aを作製した。
これらの感光材料の皮膜性(表面の平滑度)、膜強度、
静電特性、撮像性及び環境条件を30°C180%RH
とした時の撮像体を調べた。更に、これらの感光材料を
オフセントマスター用原版として用いた時の光導電性の
不感脂化性(不感脂化処理後の光導電層の水との接触角
で表わす)及び印刷性(地汚れ、耐刷性等)を調べた。
撮像性及び印刷性は、全自動製版ELP404■(富士
写真フィルム■製)に現像剤ELP’−Tを用いて、露
光・現像処理して画像を形成し、不感脂化液ELP−E
を用いてエツチングプロセンサーでエツチングして得ら
れた平板印刷版を用いて調べた(なお、印刷機にはハマ
ダスター■製)\ラダスター5oosx型を用いた)。
以上の結果をまとめて、表−1に示す。
表−1 表−1に基した評価項目の実施の態様は以下の通りであ
る。
注1)光導電層の平滑性: 得られた感光材料は、ヘツク平滑度試験機(熊谷理工■
製)を用い、空気容量1ccの条件にて、その平滑度(
s e c /cc)を測定した。
注2)光導電層の機械的強度: 得られた感光材料の表面を、ヘイトン−14型表面性試
験機(新来科学■製)を用いて荷重50g/cm2のも
とでエメリー紙(#1000)で1000回繰り返し擦
すり摩耗粉を取り除き、感光層の重量減少から残膜率(
%)を求めて機械的強度とした。
注3)静電特性: 温度20°C165%RHの暗室中で、各感光材料にペ
ーパーアナライザー(川口電機9朱製ベーパーアナライ
ザー5P−428型)を用いて−6に■で20秒間コロ
ナ放電をさせた後、10秒間放置し、この時の表面電位
■1oを測定した。次いでそのまま暗中で60秒間静置
した後の電位V70を測定し、60秒間暗減衰させた後
の電位の保持性、即ち、暗減衰保持率(DRR(%)〕
を(V7O/■1゜)X100(%)で求めた。又、コ
ロナ放電により光導電層表面を一400■に帯電させた
後、該光導電層表面を照度2.0ルツクスの可視光で照
射し、表面電位(V、、)が1/10に減衰するまでの
時間を求め、これから露光量El/IQ(ルックス・秒
)を算出する。
注4)撮像性: 各感光材料を以下の環境条件で1昼夜放置した後、全自
動製版機ELP−404V (富士写真フィルム株製)
で製版して、得られた複写画像(カブリ、画像の画質)
を目視評価した。
撮像時の環境条件は20″C65%R)(と30°C8
0%RHで実施した。
注5)水との接触角: 各感光材料を不感脂化処理液ELP−E (富士写真フ
ィルム■製)を用いて、エツチングプロセンサーに1回
通して光導電層面を不感脂化処理した後、これに蒸留水
2μ2の水滴を乗せ、形成された水との接触角を、ゴニ
オメータ−で測定する。
注6)印刷物の地汚れ: 各感光材料を全自動製版機ELP404V (富士写真
フィルム■製)で製版して、トナー画像を形成し、上記
(注3)と同条件で不感脂化処理しこれをオフセントマ
スターとして、オフセット印刷機(ハマダスター株製ハ
マダスター5oosx型)にかけ上質紙上に500枚印
刷し、全印刷物の地汚れを目視により判定する。これを
印刷物の地汚れlとする。
印刷物の地汚れ■は、不感脂化処理液を5倍に希釈し、
且つ、印刷時の湿し水を2倍に希釈した他は、前記の地
汚れIと同様の方法で試験する。
■の場合は、lよりも厳しい条件で印刷したことに相当
する。
注7)耐刷性: 上記性6)の印刷汚れIの評価条件において、印刷機の
印圧設定を強く調節し、他は同様にして、各感光材料を
処理し、印刷物の非画像部の地汚れ及び画像部の画質に
問題が生じないで印刷できる枚数を示す(印刷枚数が多
い程、耐刷性が良好なことを表わす)。
表−1に示す様に、本発明の感光材料及び比較例Aの感
光材料は光導電層の平滑性及び静電特性が良好で、実際
の複写画像も地力ブリがなく、複写画質も鮮明であった
。このことは、光導電体と結着樹脂が充分に吸着し、且
つ、粒子裏面を被覆していることによるものと推定され
る。
同様の理由で、オフセットマスター原版として用いた場
合でも不感脂化処理液による不感脂化処理が充分に進行
し、非画像部の水との接触角が15度以下と小さく、充
分に親水化されていることが判る。実際に印刷して印刷
物の地汚れを観察しても、地汚れは全く認められなかっ
た。しかし、比較例Aの場合は、光導電層の強度試験及
び耐刷試験を行なうと膜強度が充分でなく、耐久性に大
きな問題を生じた。
比較例〔A〕の感光材料は、オフセット原版として用い
て印刷条件が厳しくなったときに、印刷枚数3000枚
において印刷物の地汚れや画線・文字等の画像部の欠落
が生じた。
以上のことより、本発明の感光材料が、光導電層の平滑
性、膜強度、静電特性及び印刷特性の全ての点において
良好なものであった。
実施例3〜11 低分子量樹脂〔A〕として、表−2に示す共重合体を、
合成例1の樹脂〔A〕−1の製造条件と同様に操作して
製造した。
表−2 =41− 表−2のつづき これらの樹脂を実施例1の共重合体〔A〕−1の代わり
にそれぞれ用いた他は実施例1と全く同様にして電子写
真感光材料を作製した。これらの静電特性、撮像性を表
−3に示す。
表−3 本発明の感光材料は、いずれも帯電性、暗電荷保持率、
光感度に優れ、実際の複写画像も高温高湿の(30°C
−80%RH)の過酷な条件においても、地力ブリの発
生のない鮮明な画像をえた。
実施例11 樹脂(A〕としての下記組成比の共電体[A]−11及
び樹脂(B:l−1を(1/1)重量比で用いる他は、
実施例1と同様の操作で実施し、感光材料を作製した。
更に実施例1と同様の操作で各特性を測定した。
本発明の感光材料は、帯電性、暗電荷保持率、光感度の
いずれにも優れ、実際の複写画像も(30°C280%
RH)の過酷な条件においても地力ブリの発生のない鮮
明な画像を与えた。更にこれをオフセントマスターの原
版として用いて、印刷した所1万枚でも鮮明な画質の印
刷物を得た。
樹脂(A〕−11 一43= 実施例12〜15 樹脂[A〕として実施例11の樹脂例(A]−11及び
樹脂(B)として表−4に示す共重合体を、(1/1)
重量比で用いる他は、各々実施例1と同様の操作で実施
し、各感光材料を作製した。
更に実施例1と同様の操作で各特性を測定した9表−4 本発明の感光材料は、いずれも帯電性、暗電荷保持率、
光感度に優れ、実際の複写画像も(30’C,80%R
H)の過酷な条件においても、地力ブリの発生のない鮮
明な画像を与えた。更にこれをオフセットマスター原版
として用いて印刷した所、1万枚でも鮮明な画質の印刷
物を得た。
実施例16 樹脂〔A〕として、実施例11の樹脂〔A〕−11及び
樹脂〔B〕として、下記共重合体樹脂(B:l−7を(
1/1)重量比で用いる他は実施例1と同様にして光導
電性分散物を得た。この分散物に、ヘキサメチレンジイ
ソシアネート1gを添加し、同一のボールミルで1o分
間分散して感光層形成物を調整した。これを、実施例1
と同様に処理して、感光材料を作製した。
五d刀首 (じ J  −’を 更に、実施例1と同様の操作で各特性を測定した。
本発明の感光材料は、いずれも帯電性、暗電荷保持率、
光感度のいずれにも優れ、実際の複写画像も(30°C
,SO%RH)の過酷な条件においても、地力ブリの発
生のない鮮明な画像を与えた。
更にこれをオフセットマスター原版として用いて印刷し
た所、1万枚でも鮮明な画質の印刷物を得た。
実施例17及び比較例B エチルメタクリレート48.5g、ヘンシルメタクリレ
ート48.5g、メタクリル酸3g及びトルエン200
gの混合溶液を、窒素気流下105°Cの温度に加温し
た後、アゾビスインブチロニトリルLogを加え、8時
間反応させた。
得られた共重合体の重量平均分子量は6500で、ガラ
ス転移点は40°Cであった。
得られた共重合体20g(固形分量として)、合成例2
で製造した樹脂(B:l −120g、酸化亜鉛200
g、下記構造式で示されるヘプタノチンシアニン色素0
.02g、フタル酸無水物0゜015g及びトルエン3
00gの混合物をボールミル中で2時間分散して感光層
形成物を調整した。
乾燥条件を80°C11時間とした他は実施例1と同様
に操作して電子写真感光材料を作製した。
(シアニン色素) 比較用感光材料B エチルメタクリレート48.5g、ヘンシルメタクリレ
ート48.5g、メタクリル酸3g及びトルエン200
gの混合溶液を窒素気流下、7゜°Cの温度に加温した
後、アゾビスイソブチロニトリル1.0gを加え、8時
間反応させた。
得られた共重合体の重量平均分子量は36.。
00で、ガラス転移点は54°Cであった。結着樹脂と
してこの共重合体のみを40g (固形分量と=48− して)用いた他は、実施例17と同様にして比較用感光
材料Bを製造した。
これらの感光材料を実施例1と同様にペーパーアナライ
ザーを用いて静電特性を測定した。但し光源としては、
ガリウムーアルミニウムーヒ素半導体レーザー(発振波
長830 nm)を用いた。
その結果を表−5に記した。
表−5 比較例Eは平滑性が悪く且つ暗電荷保持性(D。
R,R)が著しく低下した(見かけ上E l/1Gが小
さく、光感度が高いのは、このり、R,Rが大きいこと
に起因している)。前記の比較例Aに比べてり、 R,
Rが悪化している。この事は、従来公知の樹脂では併用
する分光増感色素の種類の影響を著しく受は易いという
問題を有することを示す。
これに対して、本発明の結着樹脂は分光増感色素の化学
構造が大きく変わっても帯電性・暗電荷保持性及び光感
度とともに非常に優れている感光材料を提供するもので
ある。
実施例18 樹脂[A)及び樹脂(B)として各々下記化学構造の共
重合体を用いた。
樹脂(A〕−12 重量平均分子量:9,500 樹脂(B)−8 重量平均分子量: 54,000 樹脂(A〕−12をLog、樹脂CB〕−8を30g、
酸化亜鉛200g、ローズヘンガル0.05g、無水フ
タル酸0.01g及びトルエン300gの混合物をボー
ルミル中で2時間分散した。
次に、この分散物にアリルメタクリレート10g及び2
.2′−アヅビスイソブチロニトリル0゜5gを加え、
ボールミル中10分間分散して感光層形成物を調整した
これを導電処理した紙に、乾燥付着量が25g/Mとな
る様にワイヤーパーで塗布し、100’Cで30分間乾
燥した。次いで暗所で20°C165%R)1の条件下
で24時間放置することにより電子写真感光体を作製し
た。
これを、実施例1と同様の装置で製版し、次いでエッチ
ノブ処理して印刷機で印刷した。製版後得られたオフセ
ット印刷用マスタープレートの濃度は1.0以上で、画
質は鮮明であった。又、1万枚印刷後の印刷物の画質は
地力ブリのない鮮明な画質のものであった。
実施例19〜24 実施例18において用いた樹脂〔B〕の代わりに表7に
示される共重合体を用いた他は、実施例18と同様に操
作して各感光材料を作製した。
表−7 H3 −(−CHz −Cx→τ「 C00C,Hl これを、実施例1と同様の装置で製版し、次いでエツチ
ング処理して印刷機で印刷した。製版後得られたオフセ
ット印刷用マスタープレートの濃度は1.0以上で、画
質は鮮明であった。又、1万万印刷後の印刷物の画質は
地力ブリのない鮮明な画質のものであった。
実施例25及び26 下記組成の共重合体〔A〕−13及び〔A〕−14を合
成例1と同様の操作で製造した。
樹脂(A〕−13 111lI C0OC4Hq      Coo(CH2)1.OH
C00(C)12)2−0−P−0)1CH Mw7.800 樹脂〔A〕−14 CH3C83CH3 1]1 実施例1において、共重合体〔A〕−1の代わりに、こ
れらの各樹脂30gをそれぞれ用い、更に共重合体(B
)−1の代わりに実施例20で用いた樹脂〔B〕−10
を10g用いた他は、実施例1と同様に操作して、各電
子写真感光体を作製した。
実施例1と同様に操作して、静電特性及び撮像性を測定
し、又オフセット原版として1万枚以上の印刷を行なっ
た。
本発明の感光体はいずれも優れた特性を示した。
(発明の効果) 本発明に従えば、光導電層の平滑性及び強度、静電特性
、撮像性、更には印刷物の地汚れ、耐刷性のいずれにお
いても優れた性能を有する電子写真感光材料が得られる
更に、本発明の電子写真感光材料は、種々の増感色素と
併用させても、優れた光電導層の平滑性、静電特性等を
有することができる。
=56− 手続補正書 平成1年1月77日

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 無機光導電材料及び結着樹脂を少なくとも含有する光導
    電層を有する電子写真感光体において、該結着樹脂が、
    下記樹脂〔A〕及び樹脂〔B〕の少なくとも2種を含有
    して成る事を特徴とする電子写真感光体。 (i)樹脂〔A〕: 1×10^3〜1×10^4の重量平均分子量を有し、
    かつ、▲数式、化学式、表等があります▼(Rは炭化水
    素基を示す)、−PO_3H_2基、−SO_3H基及
    び−COOH基から選択される少なくとも1種の酸性基
    を含有する共重合成分を0.05〜15モル%含有する
    樹脂(ii)樹脂〔B〕: 架橋性官能基を含有する熱硬化性樹脂
JP22148488A 1987-10-20 1988-09-06 電子写真感光体 Pending JPH01211766A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22148488A JPH01211766A (ja) 1987-10-20 1988-09-06 電子写真感光体

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62-262863 1987-10-20
JP26286387 1987-10-20
JP22148488A JPH01211766A (ja) 1987-10-20 1988-09-06 電子写真感光体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH01211766A true JPH01211766A (ja) 1989-08-24

Family

ID=26524334

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22148488A Pending JPH01211766A (ja) 1987-10-20 1988-09-06 電子写真感光体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH01211766A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1992020015A1 (en) 1991-05-02 1992-11-12 Fuji Photo Film Co., Ltd. Electrophotographic photoreceptor
US5395721A (en) * 1992-03-02 1995-03-07 Fuji Photo Film Co., Ltd. Electrophotographic material for color proofing

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1992020015A1 (en) 1991-05-02 1992-11-12 Fuji Photo Film Co., Ltd. Electrophotographic photoreceptor
US5395721A (en) * 1992-03-02 1995-03-07 Fuji Photo Film Co., Ltd. Electrophotographic material for color proofing

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2549541B2 (ja) 電子写真感光体
JPH01564A (ja) 電子写真感光体
JPS62212669A (ja) 電子写真式平版印刷用原版
JPH01200271A (ja) 電子写真式平版印刷用原版
JPH01114861A (ja) 電子写真式平版印刷用原版
JPH01185667A (ja) 電子写真式平版印刷用原版
JP2572219B2 (ja) 電子写真感光体
JPH01211766A (ja) 電子写真感光体
JPS63220148A (ja) 電子写真感光体
JP2572269B2 (ja) 電子写真感光体
JP2584288B2 (ja) 電子写真感光体
JPH01169455A (ja) 電子写真感光体
JP2601288B2 (ja) 電子写真感光体
JP2568861B2 (ja) 電子写真感光体
JP2530207B2 (ja) 電子写真感光体
JP2584283B2 (ja) 電子写真感光体
JP2632157B2 (ja) 電子写真感光体
JPH0234859A (ja) 電子写真感光体
JPH01280761A (ja) 電子写真感光体
JPH01116643A (ja) 電子写真感光体
JPH0769620B2 (ja) 電子写真感光体
JPH0296766A (ja) 電子写真感光体
JPH02272559A (ja) 電子写真感光体
JPH02236562A (ja) 電子写真感光体
JPH01214865A (ja) 電子写真感光体