JPH0227366B2 - Suiyoseikyojugobutsunoseizoho - Google Patents

Suiyoseikyojugobutsunoseizoho

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JPH0227366B2
JPH0227366B2 JP436882A JP436882A JPH0227366B2 JP H0227366 B2 JPH0227366 B2 JP H0227366B2 JP 436882 A JP436882 A JP 436882A JP 436882 A JP436882 A JP 436882A JP H0227366 B2 JPH0227366 B2 JP H0227366B2
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meth
water
triol
acid
mono
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Motoyuki Suzuki
Hideaki Suzuki
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は水溶性共重合物の製造法に関するもの
である。 従来、数多くの水溶性共重合物が公知であり、
とくにアクリル酸系共重合物、無水マレイン酸系
加水分解共重合物などのポリカルボン酸型共重合
物が知られている。しかしこれらのものは各種粉
体などを水(とくに塩を含んだ水)に分散させる
場合その分散力が充分なものではなかつた。 これらの欠点を解決するために近年、水酸基を
有する共重合物たとえば酢酸ビニル共重合物の加
水分解物などが種々検討されているが充分な成果
を得ていない。 本発明者らはこれらの欠点を解消することを目
的に鋭意検討した結果本発明に到達した。すなわ
ち本発明はトリオールのモノ(メタ)アリルエー
テル(モノアリルエーテルおよび/またはモノメ
タアリルエーテルをいう。以下同様の記載を用い
る。)と、マレイン酸類(b)と、必要により他の不
飽和単量体(c)とを水性溶液中で共重合することを
特徴とするトリオールのモノ(メタ)アリルエー
テル単位(a)、マレイン酸類単位(b)および必要によ
り他の不飽和単量体単位(c)を有する水溶性共重合
物(A)の製造法である。 本発明におけるトリオールのモノ(メタ)アリ
ルエーテルとしては、一般式 (式中、R1はHまたはCH3、Y1はトリオール残
基である。) で示される化合物があげられる。トリオールの残
基とはトリオールから3個の水酸基を除いた基を
いう。 トリオールのモノ(メタ)アリルエーテルにお
けるトリオールとしては、脂肪族トリオールおよ
び/またはそのアルキレンオキシド付加物があげ
られる。脂肪族トリオールとしては炭素数1〜8
の脂肪族トリオールたとえばグリセリン、1,
2,4−ブタントリオール、トリメチロールエタ
ン、トリメチロールプロパン、1,2,6−ヘキ
サントリオールおよびそれらの二種以上の混合物
があげられる。またアルキレンオキシド付加物と
してはエチレンオキシドおよび/またはプロピレ
ンオキシド付加物があげられる。アルキレンオキ
シドの付加モル数は通常1〜20、好ましくは1〜
5である。 上記トリオールのうち好ましいものはグリセリ
ンおよびトリメチロールプロパンである。 トリオールのモノ(メタ)アリルエーテルとし
ては下記一般式 〔式中R1は一般式(1)のR1と同様の基;R2はCH3
またはC2H5である。Aは炭素数2〜3のアルキ
レン基;n、n1、n2はその合計が0または1〜20
となる正のの整数;m1、m2は1〜4の整数であ
る。〕で示される化合物があげられる。上記一般
式(2)、(3)、および(4)において、n1、n2が0のもの
が化合物の製造の容易さの点から好ましい。 具体的な化合物としては1−(メタ)アリルオ
キシ−2,3−ジヒドロキシプロパン;2−(メ
タ)アリルオキシ−1,3−ジヒドロキシプロパ
ン;2−(メタ)アリルオキシメチル−2−メチ
ル−1,3−ジヒドロキシプロパン;1−(メタ)
アリルオキシエトキシ−2,3−ジヒドロキシプ
ロパン;2−(メタ)アリルオキシ−1,3−ジ
(2−ヒドロキシエトキシ)プロパン ;1−(メタ)アリルオキシ−3,4−ジヒドロ
キシブタン;2−(メタ)アリルオキシメチル−
2−エチル−1,3−ジヒドロキシプロパンおよ
びこれらの二種以上の混合物があげられる。 このトリオールのモノ(メタ)アリルエーテル
は種々の方法で合成することができる。一般的な
合成法としては(1)トリオールを直接(メタ)アリ
ルエーテル化する方法、(2)トリオールをアセター
ル化した後(メタ)アリルエーテル化し、更にア
セタールを加水分解する方法、(3)モノ(メタ)ア
リルエーテルモノエポキシ化合物のエポキシ基を
水で開環する方法などがあげられる。 上記(1)、(2)における(メタ)アリルエーテル化
は公知の方法、たとえば(メタ)アリルエーテル
化しようとする物質〔トリオール、トリオールの
アセタールなど〕と(メタ)アリルクロライドと
をアルカリ存在下、反応させる方法により容易に
行うことができる。アルカリとしてはNaOHお
よびKOHがあげられる。アルカリの量は(メタ)
アリルエーテル化しようとする物質に対して通常
0.5〜5モル、好ましくは1〜3モルである。反
応温度は通常30〜100℃、好ましくは50〜80℃で
ある。反応は必要により溶媒の存在下、行うこと
もできる。また触媒も使用することができ、相間
移動触媒(特願昭55−68363、特願昭55−104719、
特願昭55−37166、および特願昭55−37167にそれ
ぞれ記載のものたとえば第四級アンモニウム塩、
クラウンエーテル類)が好ましい。その使用量は
(メタ)アリルエーテル化しようとする物質に対
して通常1〜20重量%、好ましくは1〜10重量%
である。 上記(2)におけるアセタール化も公知の方法、た
とえばアセタール化しようとする物質〔トリオー
ル、(メタ)アリルエーテルモノエポキシ化合物
など〕を酸触媒の存在下でホルムアルデヒド、ア
セトアルデヒド、プロピオンアルデヒドなどのア
ルデヒド類またはアセトンなどのケトン類と反応
させることにより容易に行うことができる。上記
酸触媒としては鉱酸(HCI、H2SO4など)および
有機酸(パラトルエンスルホン酸など)があげら
れる。酸触媒の量はアセタール化しようとする物
質に対して通常0.1〜5重量%、好ましくは0.1〜
2重量%である。反応温度は通常、室温〜120℃、
好ましくは50〜100℃である。反応は必要により
溶媒(トルエンなど)の存在下行うこともでき
る。反応終了後、アルカリ(NaOH、KOHな
ど)で中和してアセタールを得る。 上記(2)におけるアセタールの加水分解も一般に
知られた方法によつて行なうことができる。通常
は水に適当量の酸(HCl、H2SO4、酸性イオン交
換樹脂など)を添加することにより極めて容易に
加水分解することができる。加水分解の条件は通
常、室温以上、好ましくは室温〜180℃で、通常
0.5〜10時間好ましくは0.5〜5時間である。 このトリオールのモノ(メタ)アリルエーテル
の合成法のうちで好ましいのは(2)の方法である。 マレイン酸類としてはマレイン酸、およびマレ
イン酸塩、があげられる。またマレイン酸無水物
は水の存在下で容易に加水分解を受けるので、マ
レイン酸のかわりにマレイン酸無水物を重合に供
することもできる。 マレイン酸塩における塩としてはアルカリ金属
塩(ナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩な
ど)アンモニウム塩、アミン塩(炭素数1〜5の
アルキル基を有するモノ、ジおよびトリアルキル
アミン;トリアルカノールアミンなどのモノ、
ジ、トリアルカノールアミン;ピリジンなどの複
素環式アミンがあげられる。これらのうち好まし
い塩はアルカリ金属塩およびアンモニウム塩であ
りとくに好ましくはナトリウム塩およびアンモニ
ウム塩である。 必要により用いられる他の不飽和単量体として
は共重合物(A)が水溶性を保つものであれば任意に
選ぶことができる。この不飽和単量体としては下
記のものがあげられる。 (1) 親水性不飽和単量体または加水分解により親
水性となる不飽和単量体 (1) モノエチレン性不飽和モノ−またはポリ−
カルボン酸系単量体 モノエチレン性不飽和モノ−またはポリ−
カルボン酸〔(メタ)アクリル酸、クロトン
酸、フマル酸、イタコン酸、マレイン酸モノ
メチルエステルなど〕;モノエチレン性不飽
和ポリカルボン酸無水物(無水イタコン酸な
ど);モノエチレン性不飽和モノ−またはポ
リカルボン酸の水溶性塩(アルカリ金属塩、
アンモニウム塩、アミン塩など)〔(メタ)ア
クリル酸ナトリウム、(メタ)アクリル酸ト
リメチルアミン塩、(メタ)アクリル酸トリ
エタノールアミン塩など〕など (2) モノエチレン性不飽和スルホン酸系単量
体: 脂肪族または芳香族モノエチレン性不飽和
スルホン酸類たとえばビニルスルホン酸;ス
チレンスルホン酸;(メタ)アリルスルホン
酸類〔(メタ)アリルスルホン酸、2−ヒド
ロキシ−3−(メタ)アリロキシプロパンス
ルホン酸など〕;(メタ)アクリルスルホン酸
類〔スルホプロピル(メタ)アクリレート、
2−ヒドロキシ−3−(メタ)アクリロキシ
プロピルスルホン酸、2−(メタ)アクリロ
イルアミノ−2,2−ジメチルエタンスルホ
ン酸など〕;上記スルホン酸のアルカリ金属
塩、アンモニウム塩、アミン塩など (3) モノエチレン性不飽和アルコール: (メタ)アリルアルコールなど (4) モノエチレン性不飽和モノ−またはポリ−
カルボン酸のポリオール(アルキレングリコ
ール、グリセリン、ポリオキシアルキレング
リコールなど)エステル: ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、
ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、
トリエチレングリコール(メタ)アクリレー
トなど (5) モノエチレン性不飽和カルボン酸の低級ア
ルキルエステル: メチル(メタ)アクリレート、エチル(メ
タ)アクリレート、マレイン酸ジエチルエス
テル、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレ
ート、ドデシル(メタ)アクリレート、ステ
アリル(メタ)アクリレートなど (6) モノエチレン性不飽和アミド: (メタ)アクリルアミド;N−アルキル
(メタ)アクリルアミドたとえばN−メチル
(メタ)アクリルアミド;N−ヒドロキシア
ルキル(メタ)アクリルアミド;N,N−ジ
ヒドロキシアルキル(メタ)アクリルアミ
ド;N−ビニルピロリドンなど (7) モノエチレン性不飽和アルコールのエステ
ル: 酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酢酸
(メタ)アリルなど (8) モノエチレン性不飽和ニトリル: (メタ)アクリロニトリルなど (2) 親油性単量体 (1) 芳香族モノエチレン性不飽和単量体:スチ
レン、α−アルキルスチレンたとえばα−メ
チルスチレンなど (2) モノエチレン性不飽和エーテル系単量体:
ビニルエチルエーテル、ビニルプロピルエー
テル、ビニルイソブチルエーテル、アリルエ
チルエーテルなど (3) ハロゲン含有単量体:塩化ビニル、塩化ビ
ニリデンなど これらの他の不飽和単量体のうちで好ましいも
のは(メタ)アクリル酸、イタコン酸、ビニルス
ルホン酸、スチレンスルホン酸、(メタ)アリル
アルコール、(メタ)アクリルアミド、酢酸ビニ
ル、スチレンおよび塩化ビニルである。 共重合物(A)の製造においてトリオールのモノ
(メタ)アリルエーテルとマレイン酸類と必要に
より用いる他の不飽和単量体のモル割合は、共重
合により得られるトリオールのモノ(メタ)アリ
ルエーテル単位(a)、マレイン酸類単位(b)および必
要により他の不飽和単量体単位(c)を有する水溶性
共重合物(A)中の(a)と(b)のモル割合が通常(a):(b)=
1:0.5〜1:10好ましくは1:1〜1:5になる
ような割合である。上記モル割合において(b)が0.
5未満では(a)が系内に残り易くなり完全に共重合
させることが困難であり、10を越えると得られる
水溶性共重合物(A)の水酸基の効果が減少する。 (特に高濃度の塩水溶液や濃厚な酸溶液への溶
解性が減少し、また熱硬化させた時の硬度が低下
する。)。また(A)中の(a)と(b)の合計は(A)の重量に基
づいて、通常50%以上好ましくは65%以上であ
る。(他の不飽和単量体の量は水溶性共重合物(A)
の重量に基づいて他の不飽和単量体単位(c)の量が
通常50%以下、好ましくは35%以下になる量であ
る。)(a)と(b)の合計が50%より少い場合は得られ
る水溶性共重合物(A)の水酸基の効果が低下する。 トリオールのモノ(メタ)アリルエーテル、マ
レイン酸類および必要により他の単量体との共重
合物(A)は通常、トリオールのモノ(メタ)アリル
エーテル、マレイン酸類および必要により他の単
量体などの原料単量体を熱重合、光重合または放
射線重合などのラジカル重合やイオン重合などの
重合方法に従つて塊状、溶液、乳化あるいは懸濁
などの状態で共重合させることにより製造でき
る。 好ましい重合方法は水溶液中ラジカル開始剤を
使用したラジカル重合法(溶液重合法)である。
この溶液重合の場合、使用される水溶液としては
通常水単独であるが必要に応じて酸(HCl、
H2SO4など)、アルカリ(NaOH、KOHなど)
あるいは塩(NaCl、4級アンモニウム塩など)
を加えることもできる。またトリオールのモノ
(メタ)アリルエーテル、マレイン酸類以外の単
量体として親油性単量体を使用する場合は水と水
溶性有機溶剤を併用し均一な水性溶液として共重
合することが望ましい。水溶性有機溶剤としては
脂肪族アルコール(炭素数1〜4の脂肪族アルコ
ールたとえばメチルアルコール、エチルアルコー
ル、イソプロピルアルコールなど)、脂肪族エー
テル(ジオキサン、テトラヒドロフランなど)、
脂肪族ケトン(アセトン、メチルエチルケトン、
ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルスルホ
キサイド(DMSO)など)およびこれらの二種
以上の混合溶剤があげられる。水性溶液(水、水
と水溶性有機溶剤との併用物を含む)の原料単量
体の総重量に対する割合は任意に選択できるが通
常0.2:1ないし20:1、好ましくは0.5:1ない
し5:1である。 ラジカル重合反応を行なう場合、使用されるラ
ジカル開始剤としてはアゾ系化合物〔2,2′−ア
ゾビス(2−アミジノプロパン)2塩酸塩、4,
4′−アゾビス−4−シアノバレリツク酸など〕、
過酸化物(t−ブチルパーオキシマレイン酸、t
−ブチルハイドロパーオキサイド、過硫酸アンモ
ニウムなど)およびレドツクス系化合物(過硫酸
ナトリウム−亜硫酸水素ナトリウム、過酸化水素
−塩化第1鉄など)があげられる。好ましいのは
アゾ系化合物および過酸化物である。 ラジカル開始剤の使用量は使用する原料単量体
により種々変えることができるが、全単量体の総
重量に対して通常0.1−80%、好ましくは0.2−20
%である。 ラジカル重合反応での重合温度は使用する原料
単量体およびラジカル開始剤の種類によつて種々
変えることができるが、通常0−200℃好ましく
は30−140℃である。重合時間もラジカル開始剤
の種類、重合温度などによつて異なるが通常0.5
−10時間好ましくは1〜8時間である。 溶液重合で行なう場合、ラジカル重合反応によ
り生成した共重合物(A)は水性溶液中、均一な溶液
状態で得られる。水性溶液として水単独の場合は
後処理することなくそのままで製品として使用す
ることができるし、水とともに水溶性有機溶剤を
用いた場合も必要により蒸発などで水溶性有機溶
剤を除去し製品として使用することができる。ま
た低温で水を蒸発させることにより共重合物(A)を
単離することもできる。 共重合物(A)の塩を形成させる場合その方法とし
てはあらかじめマレイン酸に塩基性物質を加え
塩を形成させてから重合する方法および共重合
物(A)に塩基性物質を加え塩を形成させる方法があ
げられる。好ましくはの方法である。上記塩基
性物質としてはアルカリ金属の水酸化物もしくは
炭酸塩;アンモニア;アミンおよびこれらの二種
以上の混合物があげられる。 本発明で得られる水溶性共重合物(A)はトリオー
ルのモノ(メタ)アリルエーテル単位(a)、マレイ
ン酸類単位(b)および必要により他の不飽和単量体
単位(c)を有するものであり、一般式
【式】
【式】 および必要により−(D−) (式中、R1はHまたはCH3;Y1はトリオール残
基;M1、M2はH、アルカリ金属、アンモニウム
またはアミンカチオンである。Dは前述した親水
性不飽和単量体または加水分解により親水性とな
る不飽和単量体の単位および親油性不飽和単量体
の単位からなる群より選ばれる単位である。) で示される単位を有するものである。 その分子量は通常500〜100000、好ましくは
1200〜20000である。分子量は水系のG.P.C.(ゲル
パーメーシヨンクロマトグラフ)あるいは蒸気圧
滲透計で測定できる。 本発明の製造法により下記の効果を有する水溶
性共重合物が製造できる。すなわち、(1)各種粉体
(酸化チタン、炭酸カルシウム、クレー、カーボ
ンブラツクなど)を水に分散させる場合、この共
重合物を使用すると粉体の優れた分散効果が得ら
れる。たとえば酸化チタンの場合、従来の水溶性
共重合物と比べ約1/2の添加量で同等の分散効果
を示す。;(2)塩(たとえば塩化ナトリウム、塩化
マグネシウム、塩化カルシウム、硫酸アルミニウ
ムなど)を含む水溶液(とくに5−10%の高濃度
の水溶液)に対する溶解性が良くまた濃厚な酸
(HCl、H2SO4など)溶液に対する溶解性も良い。
したがつてこのような溶液での各種粉体の分散効
果が優れている;(3)水溶性共重合物の水溶液を加
熱乾燥、するだけで容易に堅固な三次元架橋ポリ
エステル樹脂を形成しうるという熱硬化性を有し
ている。このものは(i)ガラス、セルロース類など
との親和力が強い、(ii)耐薬品性に優れている、(iii)
鉛筆硬度6H以上の硬さを有するなどの性能を持
つ。上記効果を奏することから各種粉体の水に対
する分散効果が優れていることを利用して塗料・
顔料・農薬の分散剤、乳化重合用分散剤などの各
種分散剤、紙用サイズ剤、紙・塗料用湿潤剤、粘
度低下剤;ビルダーなどに用いることができる。
また塩を含む水溶液に対する溶解性のよいことを
利用して海水淡水化プラントでの塩スケール付着
防止剤、冷却水用スケール防止剤、金属イオン封
鎖剤などの水処理剤や防蝕剤などに用いることが
できる。さらには熱硬化性を有することを利用し
て繊維硬化仕上剤、紙力増強剤、接着剤、表面処
理剤、コーテイング剤、各種バインダー、樹脂改
質剤、絶縁体などに用いることができる。そのほ
か染色助剤、架橋剤、金属補集剤、焼入れ剤など
に用いることができる。 以下実施例により本発明をさらに説明するが本
発明はこれに限定されるものではない。 実施例 1 1の4つ口フラスコに撹拌機、温度計、滴下
ロート、窒素ガス導入管および還流冷却管を取り
つけ、そこへ1−アリルオキシ−2,3−ジヒド
ロキシプロパン132g、マレイン酸116gおよび水
280gを仕込んだ。別にビーカーに過硫酸アンモ
ニウム10gを取り水90gを加え均一に溶解させた
開始剤水溶液を滴下ロートに取つた。窒素ガスに
より系内の酸素を取り除いた後、フラスコ内の単
量体水溶液を80℃に加温し、滴下ロートより開始
剤水溶液を30分で滴下した。引き続き80℃で1時
間更に還流条件下で1時間重合させ、透明均一な
水溶性共重合物の水溶液625gを得た。該水溶液
の固体含有率は41%(W/W)、分子量はGPCよ
り2800であつた。 実施例 2 実施例1と同様な4つ口フラスコにマレイン酸
232gおよび水200gを仕込んだ。別にビーカーに
グリセリンをアセトアルデヒドでアセタール化し
た後、アリルクロライドでアリルエーテル化し、
更に加水分解することにより得られた1−アリル
オキシ−2,3−ジヒドロキシプロパンと2−ア
リルオキシ−1,3−ジヒドロキシプロパンの混
合物132g、2,2′−アゾビス(2−アミジノプ
ロパン)2塩酸塩36gおよび水260gを取り、均
一に溶解させ滴下ロートに入れた。窒素ガスによ
り系内の酸素を取り除いた後、フラスコを加熱し
還流状態にした。そこへさきのグリセリンのモノ
アリルエーテルおよび開始剤の水溶液を1時間で
滴下し、引き続き還流条件下で1時間重合させ透
明均一な水溶性共重合物の水溶液852gを得た。
該水溶液の固体含有率は46%(W/W)、分子量
はGPCより1500であつた。 実施例 3 実施例1と同様な4つ口フラスコに1−アリル
オキシエトキシ−2,3−ジヒドロキシプロパン
88g、マレイン酸87gおよび水300gを取り、水
酸化ナトリウムにてPH=4に調整した。別にビー
カーにメタクリル酸22gおよび水160gを取りそ
こへ水酸化ナトリウム水溶液を加えPH=4にした
後、更に過硫酸アンモニウム2gを加え均一に溶
解させ滴下ロートに入れた。窒素ガスにより系内
の酸素を取り除いた後、フラスコ内の温度を80℃
に加温しそこへさきのメタクリル酸および開始剤
の水溶液を30分で滴下した。引き続き80℃で30分
更に還流条件下で1時間重合させ透明均一な水溶
性共重合物の水溶液689gを得た。該水溶液の固
体含有率は30%(W/W)、分子量はGPCより
8700であつた。 実施例 4 1の4つ口フラスコに撹拌機、温度計、滴下
ロートおよび還流冷却管を取りつけそこへ水120
gおよびイソプロピルアルコール80gを仕込み還
流状態に加熱した。別にビーカーに2−アリルオ
キシメチル−2−エチル−1,3−ジヒドロキシ
プロパン87g、マレイン酸87g、水120g、イソ
プロピルアルコール80g、スチレン26gおよびt
−ブチルパーオキシマレイン酸2gを取り均一に
溶解させ滴下ロートに入れた。これをさきの水、
イソプロピルアルコール溶液に1時間で滴下し引
き続き還流条件下で4時間重合した。40℃まで冷
却後20%水酸化ナトリウム水溶液300gを加え中
和した。再び加熱し、イソプロピルアルコールを
水と共に系外へ留出させ透明均一な水溶性共重合
物の水溶液621gを得た。該水溶液の固体含有率
は38%(W/W)、分子量はGPCより14000であ
つた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 トリオールのモノ(メタ)アリルエーテルと
    マレイン酸類と必要により他の不飽和単量体とを
    水性溶液中で共重合することを特徴とするトリオ
    ールのモノ(メタ)アリルエーテル単位(a)、マレ
    イン酸類単位(b)および必要により他の不飽和単量
    体単位(c)を有する水溶性共重合物(A)の製造法。 2 (a)と(b)のモル割合が(a):(b)=1〜0.5〜1:
    10である特許請求の範囲第1項記載の製造法。 3 (a)と(b)の合計が(A)の重量に基づいて50%以上
    である特許請求の範囲第1項または第2項記載の
    製造法。 4 (A)の分子量が500〜100000である特許請求の
    範囲第1項〜第3項のいずれかに記載の製造法。 5 トリオールが脂肪族トリオールおよび/また
    はそのアルキレンオキシド付加物である特許請求
    の範囲第1項〜第4項のいずれかに記載の製造
    法。 6 脂肪族トリオールがグリセリン、1,2,4
    −ブタントリオール、1,2,6−ヘキサントリ
    オール、トリメチロールエタンおよびトリメチロ
    ールプロパンからなる群より選ばれる化合物であ
    る特許請求の範囲第5項記載の製造法。 7 アルキレンオキシド付加物がエチレンオキシ
    ドおよび/またはプロピレンオキシド付加物であ
    る特許請求の範囲第5項または第6項記載の製造
    法。
JP436882A 1982-01-14 1982-01-14 Suiyoseikyojugobutsunoseizoho Expired - Lifetime JPH0227366B2 (ja)

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