JPH02259769A - オーバーコーティングされた感光体 - Google Patents

オーバーコーティングされた感光体

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JPH02259769A
JPH02259769A JP1339916A JP33991689A JPH02259769A JP H02259769 A JPH02259769 A JP H02259769A JP 1339916 A JP1339916 A JP 1339916A JP 33991689 A JP33991689 A JP 33991689A JP H02259769 A JPH02259769 A JP H02259769A
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JP
Japan
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layer
overcoating
bis
charge transport
acetylacetonate
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Pending
Application number
JP1339916A
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English (en)
Inventor
Lieng-Huang Lee
リーアン ワン リー
Christine J Tarnawsky
クリスチン ジェイ ターナウスキー
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Xerox Corp
Original Assignee
Xerox Corp
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Publication date
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Pending legal-status Critical Current

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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G5/00Recording members for original recording by exposure, e.g. to light, to heat, to electrons; Manufacture thereof; Selection of materials therefor
    • G03G5/14Inert intermediate or cover layers for charge-receiving layers
    • G03G5/147Cover layers
    • G03G5/14708Cover layers comprising organic material

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はオーバーコーテイングされた電子写真像形成部
材、さらに詳細には、絶縁性造膜性ポリマー中の金属ア
セチルアセトネートでオーバーコーテイングされた電子
写真像形成部材に関する。
〔従来の技術及びその解決すべき課題〕電子写真像形成
部材を用いる静電潜像の形成及び現像は周知であり、最
も広く用いられる方法の一つはカールソン((:arl
son)が米国特許第2.297,691号に記載し、
ているゼログラフィーである。この方法では、電子写真
像形成部材上に形成された静電潜像は該静電潜像へ検電
性トナー粒子を付着させ、静電潜像に対応する可視トナ
ー像を形成させることによって現像される。現像は、カ
スケード現像、パウダークラウド現像、磁気ブラシ現像
、液体現像などを含む数多くの既知の方法で行われる。
付着したトナー像は、通常、紙のような受像部材へ転写
される。
電子写真像形成システムは単一の多層型有機又は無機感
光性デバイスを利用することができる。
1つの感光性デバイスでは、基体を正孔注入層及び正孔
輸送層でオーバーコーテイングする。これらのデバイス
は像形成システムに於て非常に有用であることが知られ
ている。この型のオーバーコーテイングされた感光体の
詳細は例えば米国特許第4,265,990号中に充分
に記載されている。この特許の全記載は参考のため本明
細書に引用する。
所望ならば、多層型感光性デバイスを保護層でオーバー
コーテイングすることができる。保護用オーバーコーテ
イングを利用することができる他の感光体には、その記
載が参考のため本明細書に引用する。米国特許第3.3
12.548号に記載されているセレン合金感光体のよ
うな無機感光体が含まれる。
かかる有機又は無機感光性デバイスを種々の像形成シス
テムで利用するとき、物理的及び化学的汚染の両方の観
点から感光体の性能及び寿命に有害な種々の環境条件に
遭遇する可能性がある。例えば、有機アミン、水銀蒸気
、人間の指紋、高温などが非晶質セレン感光体の結晶化
を起こさせ、それによって望ましくないコピー品質及び
像欠失をもたらすことがある。さらに、有機及び無機の
両方の感光体デバイス上の引掻き傷のような物理的損傷
は最終コピー上の望ましくないプリントアウトをもたら
すことがある。加えて、帯電器で増幅される酸化に敏感
な有機感光性デバイスは機械環境中の有用寿命の減少を
受ける可能性がある。
絶縁性ポリマーでオーバーコーテイングされた感光体は
−様な帯電中に最初に付着したすべての電荷が露光時に
充分に消失されないので繰返し作動中に残留電位の累積
を示す傾向がある。この現象は最終ゼログラフィーコピ
ーの背景付着の増加によって示される。かくして、ポリ
カーボネート、ポリエステル、ポリメタクリレート、ポ
リスルホン、ポリアクリレート、ポリイミドなどのよう
な耐摩耗性でかつ透明なポリマーは繰返し使用される感
光体用のオーバーコート中に用いるためには一般にあま
りにも高抵抗すぎる。残留電位問題と取り組むため他の
物質を添加する試みがなされた。
残念ながらオーバーコーテイング層の透明性のような性
質はかかる添加物質の添加によって悪影響を受ける可能
性がある。より詳しくは、オーバーコーテイング層の透
明性は半透明性又は不透明にさえなることがあり得る。
さらに、添加物の中には、オーバーコーテイングの機械
的性質を損ないかつ例えばオーバーコーテイングと下に
ある層との間の接着に影響を与えるものもある。
繰返し作動中の残留電位の累積を減少させるためにオー
バーコーテイング層中へ導電性添加物が添加された。し
かし、アンモニウム塩のようなある種の添加物は、特に
包囲高湿度条件下で、横方向導電性を増加させる傾向が
ある。横方向導電性は像の縁部をぼやけさせる可能性が
あり、あるいは最終コピー中の像を全く損失させること
さえあり得る。
オーバーコーテイング層は英国特許第2,106,65
9号に記載されている。このオーバーコーテイング層に
はブロッキング層の使用が所要である。付加的な被覆工
程が所要ということは感光体の製造を複雑にし、剥離を
起こさせ、残留電位を増加させかつ感度を減少させる可
能性がある。
1983年4月13日に発行されたオーミ(Ohmi)
らの英国特許第2,106,659号には、導電性支持
基盤、光導電性層、有機金属化合物を主成分として含む
中間層及び低抵抗保護層を含む電子写真感光性材料が記
載されている。有機金属化合物は金属アセチルアセトネ
ート(例えば2頁、2〜24行参照)であることができ
る。
1984年4月24日付でヤギ(Yagi)、らに交付
された米国特許第4,444.862号中には、導電性
支持基盤、光導電性層、有機金属化合物を主成分として
含む中間層及び低抵抗保護層を含む電子写真感光性材料
が記載されている。この特許は英国特許第2,106.
659号に対応する米国相当物と思われる。
1984年4月16日に公開されたタチギ(Tachi
gi)らの特開昭第59−46651号には、導電性層
、電荷発生用有機顔料を含む電荷発生層、電荷輸送層及
び保護層を含み、該保護層が樹脂と遷移金属又はアルミ
ニウムのアルコキシド、アリールオキシド、アシレート
、キレート及びこれらの混成化合物からなる群から選ば
れる少なくとも1種の有機金属化合物とを含む電子写真
用感光体が開示されている。実施例1及び4中では、エ
チルアセトアセテートアルミニウムジイソプロピレート
が有機金属化合物として用いられている。
1984年4月16日に公開された日立(Hitach
i)の特開昭第59−466651号には、導電性層、
電荷発生用有機顔料を含む電荷発生層、電荷輸送層及び
保護層を含み、該保護層が遷移金属及びアルミニウムの
アルコキシド、アリルオキシド、アシレート、キレート
及びこれらの混合物からなる群から選ばれる少なくとも
1種の有機金属化合物を含む電子写真用感光材料が開示
されている。実施例1及び4には、エチルアセトアセテ
ートアルミニウムジイソプロピレートが有機金属化合物
として用いられている。
1983年2月3日に公開されたフジゼロックス(Fu
ji Xerox)の特開昭第58−18637号には
、光導電性層と中間層と保護層とを含み、該中間層が少
なくとも1種の有機チタン化合物を含む電子写真用感光
体が開示されている。有機チタン化合物は好ましくはチ
タンオルトエステル、ポリオルトチタン酸又はチタンキ
レートである。ジイソプロポキシチタンビス(アセチル
アセトネート)が具体的に開示されている。
1986年8月19日にり−(Lee)  らの発行し
た米国特許筒4,606,934号には、3個の一5i
O−単位毎に少なくとも1個の珪素を結合した水酸基を
有する架橋性シロキサノール−コロイド状シリカ混成物
質と架橋性シロキサノール−コロイド状シリカ混成物質
のための触媒とを含み、かつ酸価が約1未満である液状
のコーティングを電子写真像形成部材上に塗布すること
と、該電子写真像形成部材上のコーティング及び加水分
解されたアルコキシシランアンモニウム塩を硬化させか
つ該架橋性シロキサノール−コロイド状シリカ混成物質
を、硬い架橋された固体有機シロキサン−シリカ混成ポ
リマー層を生成するまで硬化させることとを含む、オー
バーコーテイングされた電子写真像形成部材の製造方法
が開示されている。
高度に電気絶縁性の保護オーバーコーテイングを感光体
上に用いるとき、望ましくない残留電位の繰り返し作動
による上昇のためにオーバーコーテイングの厚さは極度
に薄い層に制限される。薄いオーバーコーテイングは摩
耗に対する保護が小さく、従って感光体の寿命をかなり
の期間延長することができない。導電性のオーバーコー
テイング成分はより厚いコーティングを可能にするが、
包囲湿度の変化によって電気的性能の変動を起こさせか
つ横方向導電により解像力の低下をもたらす可能性があ
る。さらに、高温及び高相対湿度に於ける長期間にわた
る繰返し作動条件下では、導電性オーバーコーテイング
成分を含むかかるシリコーンオーバーコーテイング感光
体は最終コピーの像の欠失を生ずる可能性がある。
〔発明の目的〕
本発明の1つの目的は上に挙げた欠点の多くを克服する
改良されたオーバーコーテイングされた電子写真像形成
部材を提供することである。
本発明のもう1つの目的は低又は高温に於ける長期間に
わたる繰返し作動条件下で像劣化がない電子写真像形成
部材のためのオーバーコーテイングを提供する。ことで
ある。
本発明のもう1つの目的は低又は高相対湿度に於ける長
期間にわたる繰り返し作動条件下で像劣化がない電子写
真像形成部材のための硬化シリコーンオーバーコーテイ
ングを提供することである。
本発明のもう1つの目的は繰返し作動中の残留電位累積
及びその結果得られる背景部のプリントを抑制するオー
バーコーテイングを提供することである。
本発明のもう1つの目的は包囲高湿度条件下での横方向
導電性を抑制するオーバーコーテイングを提供すること
である。
本発明のさらにもう1つの目的は実質的に透明又は半透
明であることができるオーバーコーテイングを提供する
ことである。
本発明のさらにもう1つの目的はオーバーコーティング
と下にある層との間の接着を改良するオーバーコーテイ
ングを提供することである。
本発明のもう1つの目的は電子写真像形成部材の有用寿
命を延長させるオーバーコーテイングを提供することで
ある。
本発明のこれらの目的及び他の目的は、支持基体と、少
なくとも1つの光導電性層と、一方の面が電子写真像形
成層と接触しかつ他方の面が包囲雰囲気に暴露している
オーバーコーテイング層とを含み、かつ該オーバーコー
テイング層が絶縁性造膜性ポリマー中の金属アセチルア
セトネートの固溶体又は分子状分散体を含む電子写真像
形成部材を提供することによって達成される。
任意の適当な金属アセチルアセトネートを用いることが
できる。“金属アセチルアセトネート”という用語は2
.4−ペンタンジオンの金属キレートとして定義される
金属アセチルアセトネートは次式で示される。
上記式中、Mはアルミニウム、マグネシウム、ジルコニ
ウム、チタン、亜鉛、カルシウム、バリウム、ストロン
チウム、スカンジウム、インドリウム、ランタン、バナ
ジウム、ニオブ、カドミウム、錫及び銀からなる群から
選ばれる金属イオンであり、Xは金属イオンの原子価で
ある。
典型的な具体的な金属アセチルアセトネートには、ジル
コニウムビス(アセチルアセI・ネート)、アルミニウ
ムトリス(アセチルアセトネート)、マグネシウムビス
(アセチルアセトネート)、カルシウムビス(アセチル
アセトネート)、バリウムビス(アセチルアセトネート
)、スト・ロンチウムビス(アセチルアセトネート)、
カドミウムビス(アセチルアセトネート)、銀(アセチ
ルアセトネート)、チタンテトラ(アセチルアセトネー
ト)、スカンジウムトリ (アセチルアセトネート)、
ニッケルトリ (アセチルアセトネート)、錫テトラ(
アセチルアセトネート)、インドリウムトリ(アセチル
アセトネート)などが含まれる。好ましくは、金属アセ
チルアセトネーl−は、コーティング混合物中へ添加す
る前には白色又は無色である。白色又は無色の金属アセ
チルアセトネートは用いられる造膜性ポリマーの透明性
又は半透明性を維持する。所望ならば、本発明のオーバ
ーコーテイングを生成するために金属アセチルアセトネ
ートの混合物を用いることができる。ジルコニウムビス
(アセチルアセトネート)及びアルミニウムトリス(ア
セチルアセトネート)は、これらから生成されるオーバ
ーコーテイングが透明なので好ましい。
オーバーコーテイング混合物の金属アセチルアセトネー
ト成分は固溶体又は分子状分散体として造膜性ポリマー
中に存在する。固溶体は、少なくとも1つの成分がもう
1つの成分中に溶解されかつ均一な固相として存在する
組成物と定義される。
分子状分散体は、少なくとも1つの成分がもう1つの成
分中に分散され、かつ粒子の分散が分子スケールである
組成物と定義される。一般に、層の全重量に対して約5
〜約50重量%の金属アセチルアセトネートをオーバー
コーテイング層中に用いるときに満足な結果が得られる
。金属アセチルアセトネートの濃度を約50重量%を越
えて増加させると、背景トナー付着が増加する傾向があ
る。
約1:1の金属アセチルアセトネート対絶縁性ポリマー
の重量比で最適な結果が得られる。本発明のオーバーコ
ーテイング層中へ電荷輸送物質のような添加物を導入す
るとき、より少ない金属アセチルアセトネートを用いる
ことができる。オーバーコーテイング中の電荷輸送物質
の満足な範囲はオーバーコーテイング層の全重量に対し
て約0.01〜約10重量%である。約0.01重量%
未満はオーバーコーテイング中に用いられる金属アセチ
ルアセトネートの量を減少する効果が少ない。約10重
量%を越えるオーバーコーテイング中の電荷輸送物質の
量は表面のブルーミングをもたらす。
本発明のオーバーコーテイングの連続電荷輸送相中には
、極めて高い絶縁耐力と良好な電気絶縁性とを有する任
意の適当な絶縁性造膜性バインダーを用いることができ
る。バインダー自体は電荷輸送物質であってもよく、あ
るいは電荷輸送分子を固溶体中に又は分子状分散体とし
て保護することができるものであってもよい。複写機の
作動環境がこの温度範囲において悪影響をもたらさない
ように、造膜性バインダーのガラス転移温度は少なくと
も約80℃であることが好ましい。電荷輸送物質ではな
い典型的な造膜性バインダーには、ポリカーボネート、
ポリエステル、ポリメタクリレート、ポリアミド、ポリ
ウレタン、ポリスチレン、ボリアリールエーテル、ボリ
アリールスルホン、ポリブタジェン、ポリスルホン、ポ
リエーテルスルホン、ポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリイミド、ポリメチルペンテン、ポリフェニレンスル
フィド、ポリ酢酸ビニル、ポリシロキサン、ポリアクリ
レート、ポリビニルアセタール、アミノ樹脂、フェニレ
ンオキシド樹脂、テレフタル酸樹脂、エポキシ樹脂、フ
ェノール樹脂、ポリスチレンとアクリロニトリルとのコ
ポリマー、ポリ塩化ビニル、塩化ビニルと酢酸ビニルと
のコポリマ、アクリレートコポリマー、アルキド樹脂、
エポキシド、セルロース系造膜剤、ポリ (アミド−イ
ミド)、ポリクロロースチレン、ポリ (α−メチルス
チレン)、ポリビニルナフタレン、ポリビニルエーテル
、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、ポリ
ビニルホルマール、ポリビニルカルバゾール、ポリビニ
ルピリジン、ポリ塩化ビニリデン、ポリ弗化ビニリデン
、塩化ビニリデン−塩化ビニルコポリマー、スチレン−
ブタジェンコポリマー、酢酸ビニル−塩化ビニリデンコ
ポリマー、スチレン−アルキド樹脂などのような熱可塑
性及び熱硬化性樹脂が含まれる。電荷輸送能力のある任
意の適当な造膜性ポリマーを本発明のオーバーコーテイ
ング中のバインダーとして用いることができる。電荷輸
送能力のあるバインダーは所期使用のスペクトル領域内
では実質的に非吸収性であるが、印加電界内で電荷注入
可能粒子によって注入された電荷キャリヤを輸送する能
力がある点で“活性”である。電荷輸送バインダーは正
孔輸送造膜性ポリマーであってもよく、あるいは電子輸
送造膜性ポリマーであってもよい。電荷輸送造膜性ポリ
マーは当業界で周知である。かかる電荷輸送造膜性ポリ
マーを代表する部分的リストには次のものが含まれる。
米国特許筒4,302,521号に記載されているポリ
ビニルカルバゾール及びルイス酸の誘導体、ポリビニル
アントラセン、ポリアセナフチレンのようなビニル芳香
族ポリマー;ホルムアルデヒドと3−ブロモピレンとの
縮合物のような種々の芳香族化合物とホルムアルデヒド
との縮合生成物;米国特許筒3,972,717号に記
載されている2、4.7−ドリニトロフルオレオエン及
び3.6−ジニトロ−N−t−ブチルナフタルイミド。
ポリ−1ビニルピレン、ポリ−9−ビニルアントラセン
、ポリ−9−(4−ペンテニル)−力ルバゾール、ポリ
−9−(5−ヘキシル)−カルバゾール、ポリメチレン
ピレン、ポリ−1−(ピレニル)−ブタジェン;ポリ−
3−アミノカルバゾール、1゜3−ジブロモ−ポリ−N
−ビニルカルバゾール及び3.6−ジブロモ−ポリ−N
−ビニルカルバゾールのようなアルキル基、ニトロ基、
アミノ基、ハロゲン原子及び水酸基置換ポリマーのよう
な他の電荷輸送物質及び米国特許筒3,870.516
号に記載されているような数多くの他の透明な有機ポリ
マー電荷輸送物質。電荷輸送能力があるバインダーに関
して上に挙げた特許及び係属特許出願の各々の記載は全
て本明細書に引用する。造膜性ポリマーは少なくとも約
10”Ω・国の電気抵抗率を有さねばならない。造膜性
ポリマーは連続膜を形成することができなければならな
いしかつ下にある光導電性層が感受性である活性化電磁
線に対して実質的に透明でなければならない。言い換え
ると、透過した活性化電磁線は下層の光導電性層中に電
荷キャリヤすなわち電子−正孔対を発生させる能力がな
ければならない。用いられる特定の感光体にもよるが、
約10〜約100%の透明度範囲が満足な結果を与える
ことができる。大きい速度では少なくとも約50%の透
明度が好ましいが、最適速度は少なくとも80%の透明
度で得られる。
造膜性バインダーとして作用する能力があるかあるいは
造膜性バインダー中に溶解又は分子的スケールで分散す
る任意の適当な電荷輸送分子を本発明のオーバーコーテ
イングの連続相中で利用することができる。電荷輸送分
子は正孔輸送分子であってもあるいは電子輸送分子であ
ってもよい。上に示したように電荷輸送分子が造膜性バ
インダーとして作用することができる場合には、この電
荷輸送分子を所望ならば、固溶体中に又は分子分散体と
して別の電荷輸送分子をその中に添加せずに、金属アセ
チルアセトネート用の絶縁性バインダー及び電荷輸送成
分の両方として機能させるために用いることができる。
電荷輸送物質は当業界で周知である。上に挙げた電荷輸
送能力のある造膜性ポリマーに加えて、非造膜性電荷輸
送物質を代表する部分的なリストには下記のものが含ま
れる。
米国特許第4.306,008号、第4.304.82
9号、第4.233,384号、第4.115.116
号、第4.299,897号、第4.265.990号
及び第4,081.274号に記載されている型のジア
ミン電荷輸送分子。典型的な電荷輸送分子には、アルキ
ルが例えばメチル、エチル、プロピル、n−ブチルなど
である。N、N’−ジフェニル−N、N’−ビス(アル
キルフェニル)−(1,1’−ビフェニル)−4,4’
−ジアミン、例えばN、N’−ジフェニル−N、N’−
ビス(3#−メチルフェニル)−(1,1’−ビフェニ
ル)−4,4’−ジアミン、N、N’−ジフェニル−N
、N’ビス(4−メチルフェニル)(1,1’−ビフェ
ニル)−4,4’−ジアミン、N、N’−ジフェニル−
N、N’−ビス(2−メチルフェニル)−(1,1’−
ビフェニル〕−4゜4′−ジアミン、N、N’−ジフェ
ニル−N、N’−ビス(3−エチルフェニル)−(1,
1’−ビフェニル)−4,4’−ジアミン、N、N’−
ジフェニル−N、N’−ビス(4−エチルフェニル)−
(1,1’−ビフェニル)−4,4’−ジアミン、N、
N’−ジフェニル−N、N’−ビス(4−n−ブチルフ
ェニル)−(1,1’−ビフェニル)−4,4’−ジア
ミン、N、N’−ジフェニル=N、N’−ビス(3−ク
ロロフェニル)−(1,1’−ビフェニル)−4,4’
−ジアミン、N、N’−ジフェニル−N、N’−ビス(
4−クロロフェニル)−(1,1’−ビフェニル〕−4
゜4′−ジアミン、N、N’−ジフェニル−N、N’−
ビス(フェニルメチル)−(1,1’−ビフェニル)−
4,4’−ジアミン、N、N、N’N′−テトラフェニ
ル−(2,2’−ジメチル−1,1′−ビフェニル)−
4,4’−ジアミン、N、N、N’  N’−テトラ(
4−メチルフェニル)−(2,2’−ジメチル−1,1
′−ビフェニル)−4,4’−ジアミン、N、N’−ジ
フェニル−N、N’−ビス(4−メチルフェニル)−(
2,2’−ジメチル−1,1′−ビフェニルツー4.4
’−ジアミン、N、N’−ジフェニル−N、N’−ビス
(2−メチルフェニル)−(2゜2′−ジメチル−1,
1′−ビフェニル〕−4゜4′−ジアミン、N、N’−
ジフェニル−N、N’−ビス(3−メチルフェニル)−
(2,2’−ジメチル−1,1′−ビフエニル)−4,
4’−ジアミン、N、N’−ジフェニル−N、N’−ビ
ス(3−メチルフェニル)−ピレニル−1,6−ジアミ
ンなどが含まれる。好ましいジアミン電荷輸送物質には
式 [上記式中、Xは(オルト) CH3、(メタ)CH,
、(バラ) C)13、(オルト>ci、(メタ)C1
、及び(バラ)C1からなる群から選ばれる〕で示され
る物質が含まれる。この電荷輸送物質は例えば米国特許
第4.265.990号に記載されており、該特許の全
開示は参考のため本明細書に含まれるものとする。
もう1つの好ましいジアミン電荷輸送物質には次式で示
される物質が含まれる。
(上記式中、mはO又は1であり、 Zは からなる群から選ばれ、 Xは =C)!、+。
C(CH3)Z− 一〇− S − からなる群から選ばれ、 nはO又は1であり、 Arは からなる群から選ばれ、 Rは −CH3、CzHs。
らなる群から選ばれ、 Ar’は Cs1l。
及び−CtHq か からなる群から選ばれ、かつ Sは0.1又は2であり、 該ヒドロキシアリールアミン化合物は1個以上の芳香族
環を通して一〇H基と最も近い窒素原子との間に直接共
役が無い。)“直接共役”という表現は、−OH基と最
も近い窒素原子との間の1個以上の芳香族環中に於ける
弐 −(C=C)、−C=C− (ここでn=0又は1) を有するセグメントが存在することと定義される。
1個以上の芳香族環を通しての一〇H基と最も近い窒素
原子との間の直接共役の例には、フェニレン基に結合し
た窒素原子に対してフェニレン基上のオルト又はパラ位
(すなわち2又は4位)に−OH基を有するフェニレン
基を含む化合物あるいは付随したフェニレン基に結合し
た窒素原子に対して末端フェニレン基上のオルト又はパ
ラ位に−〇〇、1を有するポリフェニレン基を含む化合
物が含まれる。上記式によって示される典型的なヒドロ
キシアリールアミン化合物には、 N、N’−ジフェニル−N、N’−ビス(3−ヒドロキ
シフェニル)−(1,1’−ビフェニル〕4.4′−ジ
アミン、 N、 N、 N’、 N’−テトラ(3−ヒドロキシフ
ェニル)−(1,1’−ビフェニル)−4,4’−ジア
ミン、 N、N−ジ(3−ヒドロキシフェニル)−m=トルイジ
ン、 1.1−ビス−〔4−(ジーN、N−m−ヒドロキシフ
ェニル)−アミノフェニルゴーシクロヘキサン、 1.1−ビス−(4(N−m−ヒドロキシフェニル)−
4−(N−フェニル〕−アミノフェニル〕−シクロヘキ
サン、 ビス−(N−(3−ヒドロキシフェニル)−Nフェニル
−4−アミノフェニルシーメタン、ビス−((N−(3
−ヒドロキシフェニル)−N−フェニル)−4−アミノ
フェニルツーイソプロピリデン、 N、N’−ジフェニル−N、N’−ビス(3−ヒドロキ
シフェニル)−(1,1’:4’、1”−ターフェニル
)−4,4’−ジアミン、9−エチル−3,6−ビス〔
N−フェニル−N3 (3−ヒドロキシフェニル)−ア
ミノコ−力ルバゾール、 2.7−ビス(N、N−ジ(3−ヒドロキシフェニル)
−アミノコ−フルオレン、 1.6−ビス(N、N−ジ(3−ヒドロキシフェニル)
−アミノコ−ピレン、及び 1.4−ビス〔N−フェニル−N−(3−ヒドロキシフ
ェニル)〕−フェニレンジアミンが含まれる。1個以上
の芳香族環を通して一〇H基と最も近い窒素原子との間
の直接共役を含む典型的なヒドロキシアリールアミン化
合物には、例えば N、N’−ジフェニル−N、N’−ビス(4ヒドロキシ
フエニル)(1,1’−ビフェニル〕−4,4’−ジア
ミン、 N、N、N’、N’−テトラ(4−ヒドロキシフェニル
)−(1,1’−ビフェニル)−4,4’−ジアミン、 N、N−ジ(4−ヒドロキシフェニル)−m−トルイジ
ン、 1.1−ビス−〔4−(ジーN、N−p−ヒドロキシフ
ェニル)−アミノフェニルゴーシクロヘキサン、 1.1−ビス−(4−(N−o−ヒドロキシフェニル)
−4−(N−フェニル)−アミノフェニルゴーシクロヘ
キサン、 ビス−(N−(4−N−ヒドロキシフェニル)−N−フ
ェニル−4−アミノフェニルシーメタン、ビス−((N
−(4−ヒドロキシフェニル)−N−フェニル)−4−
アミノフェニルツーイソプロピリデン、 ビス−N、N−((4’−ヒドロキシ−4−(1,1’
−ビフェニル)〕−アニリン、及びビス−N、N−((
2’−ヒドロキシ−4−(1,1’−ビフェニル)〕−
アアニンが含まれる。これらの物質は1987年6月1
0日付の米国特許出願筒071061,247号の一部
継続出願である1988年5月24日付の米国特許出願
筒07/198,254号中に感光体オーバーコーテイ
ングの成分として有用だと記載されている。
米国特許出願筒07/198.254号の全開示は参考
のため本明細書に引用する。米国特許筒4.315,9
82号、第4.278.746号、第3,837,85
1号に記載されているようなピラゾリン電荷輸送分子。
典型的なピラゾリン電荷輸送分子には、1−〔レピジル
=(2))−3−(p−ジエチルアミノフェニル)−5
−(p−ジエチルアミノフェニル)ピラゾリン、1−〔
キノリル−(2) ) −3(p−ジエチルアミノフェ
ニル)−5−(p−ジエチルアミノフェニル)ピラゾリ
ン、1−〔ピリジル−(2))−3−(p−ジエチルア
ミノスチリル)−5−(p−ジエチルアミノフェニル)
ピラゾリン、1−〔6−メドキシビリジルー(2)〕−
3−(p−ジエチルアミノスチリル)−5(p−ジエチ
ルアミノフェニル)ピラゾリン、1−フェニル−3−〔
p−ジメチルアミノスチリル〕5−(p−ジメチルアミ
ノスチリル)ピラゾリン、1−フェニル−3−〔p−ジ
エチルアミノスチリル)−5−(p−ジエチルアミンス
チリル)ピラゾリンなどが含まれる。米国特許第4,2
45,021号に記載されているような置換フルオレン
電荷輸送分子。典型的なフルオレン電荷輸送分子には、
9−(4’−ジメチルアミノベンジリデン)フルオレン
、9−(4’−メトキシベンジリデン)フルオレン、9
−(2’、4’−ジメトキシベンジリデン)フルオレン
、2−ニトロ−9−ベンジリデン−フルオレン、2−ニ
トロ−9−(4’−ジエチルアミノベンジリデン)フル
オレンなどが含まれる。独国特許第1,058,836
号、第1 、060 、260号及び第1,120.8
’75号並びに米国特許第3,895,944号に記載
されている2、5−ビス(4−ジエチルアミノフェニル
)−1,3,4−オキサシアアゾール1、ピラゾリン、
イミダゾール、トリアゾール及びぞの他のようなオキサ
゛ジアゾール電荷輸送分子。
ヒドラゾン電荷輸送分子の典型的な例には、例えば米国
特許第4.150.987号に記載されているpジエチ
ルアミノベンズアルデヒド−(ジフェニルヒドラゾン)
、〇−エトキシーp−ジエチルアミノベンズアルデヒド
−(ジフェニルヒドラゾン)、0−メチル−p−ジエチ
ルアミノベンズアルデヒド−(ジフェニルヒドラゾン)
、0−メチル−p−ジメチルアミノベンズアルデヒド−
(ジフェニルヒドラゾン)、p−ジプロピルアミノベン
ズアルデヒド=(ジフェニルヒドラゾン)、p−ジエチ
ルアミノベンズアルデヒド−(ベンジルフェニルヒドラ
ゾン)、p−ジブチルアミノベンズアルデヒド−(ジフ
ェニルヒドラゾン)、p−ジメチルアミノベンズアルデ
ヒド=(ジフェニルヒドラゾン)などが含まれる。他の
ヒドラゾン電荷輸送分子には、1−ナフタレンカルボア
ルデヒド1メチル−1−フェニルヒドラゾン、1−ナフ
タレンカルボアルデヒド1.1−フェニルヒドラゾン、
4−メトキシナフタレン−1−カルボアルデヒド1−メ
チル−1−フェニルヒドラゾンのような化金物が含まれ
かつ他のヒドラゾン電荷輸送分子は、例えば米国特許第
4.385.106号、第4.338,388号、第4
.387.147号、第4.399,208号及び第4
.399,207号に記載されている。もう1つの電荷
輸送分子はカルバゾールフェニルヒドラゾンである。カ
ルバゾールフェニルヒドラゾン電荷輸送分子の典型的な
例には、9−メチルカルバゾール−3−カルボアルデヒ
ド−1,1−ジフェニルヒドラゾン、9−エチルカルバ
ゾール−3−カルボアルデヒド−1−メチル−1−フェ
ニルヒドラゾン、9−エチルカルバゾール−3−カルボ
アルデヒド−1−エチル−1−フェニルヒドラゾン、9
−エチルカルバゾール−3−カルボアルデヒド−1〜エ
チル−1ベンジル−1−フェニルヒドラゾン及び9−エ
チルカルバゾール−3−カルボアルデヒド−1゜1−ジ
フェニルヒドラゾンが含まれかつ他の適当なカルバゾー
ルフェニルヒドラゾン電荷輸送分子は、例えば米国特許
第4,256,821号に記載されている。同様なヒド
ラゾン電荷輸送分子は、例えば米国特許第4.297,
426号に記載されている。例えば米国特許第3,82
0,989号に記載されているアルキル−ビス(N、N
’−ジアルキルアミノアリール)メタン、シクロアルキ
ル−ビス(N、N−ジアルキルアミノアリール)メタン
、及びシクロアルケニル−ビス(N、N−ジアルキルア
ミノアリール)メタンのような三置換メタン。典型的な
9−フルオレニリデンメタン誘導体電荷輸送分子には、
(4−n−ブトキシカルボニル−9−フルオレニリデン
)マロノニトリル、(4−フエネトキシカルボニルー9
−フルオレニリデン)マロノニトリル、(4−カルビト
キシー9−フルオレニリデン)マロノニトリル、(4−
n−ブトキシカルボニル−2,7−シニトロー9−フル
オレニリデン)マロネートなどが含まれる。他の典型的
な電荷輸送物質には、米国特許第3,870,516号
に記載されている数多くの透明な有機非ポリマー電荷輸
送物質及び米国特許第4.346.157号に記載され
ている非イオン性化合物が含まれる。造膜性バインダー
中に溶解又は分子スケールで分散する電荷輸送分子に関
して上で挙げた特許の各々の開示は全て本明細書に引用
する。ポリ−1−ビニルピレン、ポリ−9−ビニルアン
トラセン、ポリ−9−(4−ペンテニル)−カルバゾー
ル、ポリ−9−(5−ヘキシル)−力ルバゾール、ポリ
メチレンピレン、ポリ−1−(ピレニル)−ブタジェン
のような他の電荷輸送物質、ポリ−3−アミノカルバゾ
ール、1.3・−ジブロモ−ポリ−N−ビニルカルバゾ
ール及び3,6−ジブロモ−ポリ−N−ビニルカルバゾ
ールのようなアルキル基、ニトロ基、アミノ基、ハロゲ
ン原子及び水酸基置換ポリマーのようなポリマー、及び
米国特許第3,870.516号に記載されているよう
な数多(の他の透明な有機ポリマー又は非ポリマー電荷
輸送物質。電荷輸送分子を絶縁性造膜性バインダー及び
金属アセチルアセトネートと組合わせるとき、用いられ
る電荷輸送分子の量は特別な電荷輸送物質及びその相溶
性(例えばオーバーコーテイング層の絶縁性造膜性バイ
ンダー成分中への溶解度)などによって変わり得る。オ
ーバーコーテイング層の全重量に対して約0.01〜約
10重量%の電荷輸送分子を用いて満足な結果が得られ
ている。オーバーコーテイング層が絶縁性造膜性バイン
ダーと該造膜性バインダー中の固溶体又は分子状分散体
中の電荷輸送分子とのみで調製されるとき、オーバーコ
ーテイング層は帯電後像露光工程まで絶縁性のままであ
る。
特に厚いコーティングを形成させるときには、オーバー
コーテイングの物理的性質を増強するためオーバーコー
テイング混合物へ少量の可塑剤を添加することができる
。典型的な可塑剤の例には、ポリエチレングリコール、
ポリプロピレングリコール、グリコエーテルなどのよう
なジヒドロキシ含有化合物及びポリエステル、セルロー
スエステル、セルロースエーテルなどのような中性可塑
剤が含まれる。電子写真像形成部材へ塗布する前のコー
ティング混合物へ、造膜性ポリマー物質の全重量に対し
て約1〜10重量部までの可塑剤を添加するとき満足な
結果を得ることができる。高濃度の金属アセチルアセネ
ト−の場合、低ガラス転移温度、例えば約40℃未満の
ガラス転移温度を有するセレン合金表面上へオーバーコ
ーテイングを塗布するならば、同じ造膜性ポリマーの低
分子量種のような可塑剤が望ましい。
オーバーコーテイング層の成分を任意の適当な通常の方
法で一緒に混合することができる。典型的な混合手段に
は、撹拌棒、超音波振動機、磁気Jj拌機、ペイント振
盪機、サンドミル、ロールペブルミル、ソニックミキサ
ー、溶融混合装置などが含まれる。しかし、金属アセチ
ルアセトネートが絶縁性造膜性バインダー中に溶解する
か又は絶縁性造膜性バインダー中に分子状に分散され得
ることが重要である。又、電荷輸送物質を用いる場合及
び絶縁性造膜性バインダーが電荷輸送分子と異なる物質
である場合には、電荷輸送分子も絶縁性造膜性バインダ
ー中に溶解するか又は絶縁性造膜性バインダー中に分子
状に分散され得るものでなければならない。所望のコー
テイング膜の厚さの形成を容易にするため任意の適当な
溶媒又は溶媒混合物を用いることができる。所望ならば
、被覆操作中の蒸発速度を制御するためコーティング混
合物へ溶媒を添加することができる。所望ならば、造膜
性バインダー、金属アセチルアセトネート及び電荷輸送
分子のために溶媒又は溶媒混合物を用いることができる
。好ましくは、溶媒又は溶媒混合物は絶縁性造膜性バイ
ンダー及び金属アセチルアセトネートの両方を、並びに
若し用いられるならば電荷輸送分子をも溶解しなければ
ならない。選ばれる溶媒は下にある感光体に悪影響を及
ぼしてはならない。例えば、選ばれる溶媒は下にある感
光体を溶解又は結晶化してはならない。
本発明のオーバーコーテイング混合物は任意の適当な周
知の技術で塗布することができる。典型的な被覆技術に
はスプレー塗布、ドローパー塗布、浸漬塗布、グラビア
塗布、シルクスクリーニング、エアナイフ塗布、反転ロ
ール塗布、押出し技術などが含まれる。オーバーコーテ
イングの乾燥には任意の適当な通常の乾燥又は硬化技術
を用いることができる。乾燥又は硬化条件は下にある感
光体を損傷しないように選ばねばならない。例えば、非
晶質セレン感光体を用いるときには、オーバーコーティ
ング乾燥温度が非晶質セレンの結晶化を起こさせてはな
らない。乾燥又は硬化後のオーバーコーテイングの厚さ
は約0.3〜約5μmであることができる。一般に、0
.3μm未満のオーバーコーテイングの厚さに塗布する
ことはむずかしいが、スプレー法では塗布することがで
きるであろう。少なくとも3μmのオーバーコーテイン
グ厚さによって大きな保護が与えられる。オーバーコー
テイング厚さが約5μmを越えるとき、横方向導電性が
起こり、欠失又は焦点ぼけ像の問題を起こす可能性があ
る。一般的に言って、厚いコーティングの方が耐摩耗性
が良い。最終的な乾燥又は硬化されたオーバーコーテイ
ングは帯電前に実質的に絶縁性でなければならない。最
終オーバーコーテイングが暗所で少なくとも約xoll
Ω・■の抵抗率を有するとき満足な結果を得ることがで
きる。
最終の乾燥又は硬化されたオーバーコーテイングはまた
、下にある光導電性層が感受性であるスペクトル領域内
で実質的に非吸収性でなくてはならない。“実質的に非
吸収性1という表現は下にある光導電性層が感受性であ
るスペクトル領域内で約10〜約100%の透明度と定
義される。下にある光導電性層が感受性であるスペクト
ル領域内で少なくとも約50%の透明度が高速のために
好ましく、最適の速度は少なくとも80%の透明度で達
成される。
本発明のオーバーコーテイング物質は、約0.3〜約5
μmの架橋後の厚さを有する薄いコーティングとして電
子写真像形成部材へ塗布される。コーティングの厚さを
約5μmを越えて増加すると、横方向導電性が起こり、
欠失や焦点ぼけ像の問題を起こす可能性がある。0.3
μm未満の厚さに塗布することが困難であるが、恐らく
スプレー法で塗布することは可能である。一般的に言っ
て、厚いコーティングの方が耐摩耗性がよい。これらの
コーティングは種々の雰囲気条件から感光体を保護する
こともできかつ人間の手との接触にも耐え得る。
任意の適当な電子写真像形成部材が本発明の方法で被覆
することができる。電子写真像形成部材は有機又は無機
の感光性物質を1層以上の層で含むことができる。典型
的な感光性物質には、セレン、ヒ素セレン及びテルルセ
レン合金のようなセレン合金、ハロゲンドープセレン、
及びハロゲンドープセレン合金が含まれる。典型的な多
層型感光性デバイスには、導電性基体であって、その表
面上の層に正孔を注入することができかつ、ポリマー中
に分散されたカーボンブラック又は黒鉛を含んでオーバ
ーコートされている基体と、該正孔注入物質層と作動的
に接触する正孔輸送層であって、その無機又は有機光導
電性物質を含みかつ電荷輸送層と接触する電荷発生物質
層でオーバーコートされている正孔輸送層と、電荷発生
層の上にある絶縁性有機樹脂最上層とを含む米国特許第
4.251.612号記載のデバイスが含まれる。本発
明の範囲内に入る他の有機感光性デバイスには、米国特
許第4,265.990号に記載されているような基体
と、バインダー中の三方晶系セレン又はバナジルフタロ
シアニンのような発生層と、輸送層とを含むデバイスが
含まれる。さらに他の有機感光性デバイスには基体と輸
送層と発生層とを含むデバイスが含まれる。
電子写真像形成部材は、任意の適当な形状のものでよい
。典型的な形状には、シート、ウェブ、可撓性又は硬質
性円筒などが含、まれる。一般に、電子写真像形成部材
は、電気絶縁性、導電性、不透明又は実質的に透明であ
ることができる支持基体を含む。もし基体が電気絶縁性
であるならば、通常、基体へ導電性層を塗布する。導電
性基体又は導電性層はバインダー中のアルミニウム、ニ
ッケル、真鍮、導電性粒子などのような任意の適当な物
質を含むことができる。可撓性基体としては、アルミニ
ウム蒸着マイラのような任意の適当な通常の基体を用い
ることができる。所望な可撓性の度合によって、基体層
は任意の所望の厚さのものでよい。可撓性基体の典型的
な厚さは約0.0762〜約0.254mm(約3〜1
0ミル)である。
一般に電子写真像形成部材は導電性基体又は導電性層上
に1層以上の付加的な層を含む。例えば、可撓性の必要
性及び次の層の接着性によって、接着層を用いることが
できる。接着層は周知であり、典型的な接着層は米国特
許第4,265,990号に記載されている。
導電性又は接着層上に1層以上の付加的な層を塗布する
ことができる。基体上に被覆された正孔注入導電性層が
所望なときには、電界の影響下で電荷キャリヤを注入す
る能力のある任意の適当な物質を用いることができる。
このような物質の典型的なものとしては、金、黒鉛又は
カーボンブランクが挙げられる。一般に、樹脂中に分散
されたカーボンブラ・7り又は黒鉛が用いられる。この
導電性層は、例えば、接着性ポリマー溶液中に分散され
たカーボンブランク又は黒鉛の混合物をマイラ又はアル
ミニウム蒸着マイラのような支持基体上へ溶液塗布する
ことによって調製することができる。カーボンブラック
又は黒鉛を分散させるための樹脂の典型的な例には、グ
ツドイヤータイヤアンドラバーカンパニー (Good
year Tire & RubberCompany
)から市販されているPE100Oようなポリエステル
、2,2−ビス(3−β−ヒドロキシ−エトキシフェニ
ル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシイソプロ
ポキシフェニル)プロパン、2.2−ビス(4−β−ヒ
ドロキシエトキシフェニル)ペンタンなどのようなジフ
ェノールを含むジオールとシュウ酸、マロン酸、コハク
酸、フタル酸、テレフタル酸などのようなジカルボン酸
との高分子エステル化生成物が含まれる。
ポリマ一対カーボンブラック又は黒鉛の重量比は約0.
5:1〜2:1の範囲であることができ、好ましい範囲
は約6:5である。正孔注入層の厚さは約l〜約20t
tta、好ましくは約4〜約10ptaであることがで
きる。
正孔注入層上を電荷キャリヤ輸送層でオーバーコーテイ
ングすることができ、電荷キャリヤ輸送層は正孔の輸送
能力がある数多くの適当な物質から選ぶことができる。
電荷輸送層は、一般に、厚さが約5〜約50μm、好ま
しくは約20〜約40μmの範囲である。電荷キャリヤ
輸送層は好ましくは、高絶縁性で、透明な有機樹脂物質
中に分散された式 〔上記式中、Xは(オルト) CH3、(メタ)CI、
、(パラ)CHi、(オルト)C1、(メタ)CI!、
及び(パラ)C1からなる群から選ばれる〕の分子を含
む。電荷輸送層は所期の使用スペクトル領域、例えば可
視光、内で実質的に非吸収性であるが、電荷発生層から
の光発生正孔及び注入表面からの電気的に誘起された正
孔の注入を可能にする点で“活性”である。過度の暗減
衰を防ぐため少なくとも約101!Ω・国の抵抗率を有
する高絶縁性樹脂は必ずしも注入発生層からの正孔の注
入を支持する能力がなく、通常、樹脂を通してこれら正
孔を輸送させる能力はない。しかし、樹脂は上記構造式
に相当する、例えばN、N、N’、N’−テトラフェニ
ル−(1,1’−ビフェニル〕−4,4′−ジアミン約
10〜約75重量%を含むときには電気的に活性になる
。この式に相当する他の物質には、例えばN、N’−ジ
フェニル−N。
N′−ビス(アルキルフェニル)−(1,1’ビフエニ
ル)−4,4’−ジアミン(ここでアルキル基は2−メ
チル基、3−メチル基及び4−メチル基のようなメチル
基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ヘキシル基など
からなる群から選ばれる)が含まれる。クロロ置換の場
合には、化合物はN、N’−ジフェニル−N、N’−ビ
ス(ハロフェニル)−(1,1’−ビフェニル)−4,
4’ジアミン(ここでハロ原子は2−クロロ1.3−ク
ロロ又は4−クロロである)であることができる。
電気的に不活性な樹脂中に分散されて正孔輸送層を形成
させることができる他の電気的に活性な小分子には、ト
リフェニルメタン、ビス(4−ジエチルアミノ−2−メ
チルフェニル)フェニルメタン、4’、4“−ビス(ジ
エチルアミノ)−2′2“−ジメチルトリフェニルメタ
ン、ビス4 (ジエチルアミノフェニル)フェニルメタ
ン及び4゜4′−ビス(ジエチルアミノ)−2”  2
“−ジメチルトリフェニルメタンが含まれる。
本明細書中に開示されたものに加えて、用いることがで
きる電荷発生層は、例えばピリリウム染料及び数多くの
他の光導電性電荷キャリヤ発生物質を、これらの物質が
電荷キャリヤ輸送層と電気的に適合すること、すなわち
これらの物質が光励起された電荷キャリヤを輸送層へ注
入することができかつ電荷キャリヤが両層間の界面を横
切って両方向へ移動することができることを条件として
含むことができる。特に有用な無機光導電性電荷発生物
質には、非晶質セレン、三方晶系セレン、セレン・ヒ素
合金及びセレン・テルル合金が含まれ、有機電荷キャリ
ヤ発生物質にはX形のフタロシアニン、金属フタロシア
ニン及びバナジルフタロシアニンが含まれる。これらの
物質は、単独でまたはポリマーバインダー中の分散体と
して用いられる。この層の厚さは典型的には約0.5〜
約10μmである。−船に、この層の厚さは、像露光工
程でこの層に向けられた入射光の少なくとも約90%以
上を吸収するのに充分でなければならない。最大の厚さ
は主として可撓性感光体が所望かどうかというような機
械的な問題に依存する。
電子写真像形成部材の像形成は、静電荷を一様に付着さ
せかつ電磁線の像パターンへ露出し、電荷キャリヤ発生
層がそれに応答して電子写真像形成部材上に静電潜像を
形成する通常の工程で行うことができる。形成された静
電潜像を淡に通常の手段で現像して可視像にすることが
できる。カスケード現像、磁気ブラシ現像、液体現像な
どのような通常の現像技術を用いることができる。可視
像は、典型的には、通常の転写技術によって受像部材へ
転写されかつ受像部材へ永久的に定着される。
本発明のオーバーコーテイングは繰返し作動中に累積す
る残留電位を少なくし、オーバーコーテイングの透明度
を保持しかつ下にある電子写真像形成層へのオーバーコ
ーテイング層の接着を強める。さらに、本発明のオーバ
ーコーテイング層は実質的な横方向の導電性無しに、繰
返し作動中に累積する残留電位を少なくする。
以下、本発明をその特別な好ましい実施態様に関して詳
細に説明する。これらの実施態様は説明のためにのみ用
いるものであり、本発明は実施態様中に記載される特別
な物質、条件、プロセスパラメーターなどに限定される
ものではない。別に断らない限り、部及び%は重量によ
る。
天1副[Lもニュゴー 厚さが約55μmで約99.5重量%のセレンと約0.
5重量%のヒ素と約20ppmの塩素とを含む真空蒸着
した第1セレン合金層及び厚さが約5μmで約90重量
%のセレンと約10重量%のテルルとを含む真空蒸着し
た第2外層で被覆された幅20.3CO1(8in) 
、長さ25.4cn (10in)の平板アルミニウム
基体を含む感光体を製造した。次に、28.5/19g
の塩化メチレン/1,1.2トリクロロエタン(重量比
6:4)の溶媒混合物中の約2,5gのポリカーボネー
トコポリエステル〔ゼネラルエレクトリックカンパニー
(Genera IElectric Co、)から発
売されているGE−3250)を含むオーバーコーテイ
ング組成物を調製した。
この溶液(固形分5重量%)をリスト−アーム(Wri
st−arm)振盪機で120分間攪拌した。次に、こ
の溶液を用い、バード・ドローパー(Birddraw
bar) (長さ15.2cm (6in) 、12.
711m(0,5ミル)ワイヤー〕を用いてセレン感光
体平板を被覆した。このコーティングを次に45℃で6
0分間乾燥した後、室温で1晩中乾燥して厚さ約1.2
5μmのコーティングを形成した。
同じ物質を用いて5回の追加実験(実験1b〜if)で
上記の操作を繰返した。但し、各追加実験にはジルコニ
ウムアセチルアセトネートを次第に量を多くして添加し
、それに対応してポリマー量を減少してコーティング混
合物中の固形分の全重量をすべての実験で5%に保つよ
うにした。かくして、例えば、実験1fでは、ポリマー
の使用量は1.25gであり、選ばれたジルコニウムア
セチルアセトネートの量は1.25g(重量比1:1)
であった。実験1a〜1fのポリマー及びジルコニウム
アセチルアセトネートの相対量ならびに対応する乾燥膜
厚は下記第1表〜第3表に示される。
大旌貫叢1及び1上 実施例1a〜1f記載の操作を新しいセレン合金感光体
を用いて繰返した。但し、ポリカーボネート・コポリエ
ステル樹脂の代わりにポリカーボネート樹脂〔ラーベン
サブリッケン・バイエルA、 G、(Larbensa
bricken Bayer A、G、)から発売され
ているマクロロン(Makrolon) 5705 )
を用いた。
3a び3b 新しいセレン合金感光体を用いて実施例1a〜1f記載
の操作を繰返した。但し、ポリカーボネート・コポリエ
ステル樹脂の代わりにポリメタクリル酸メチル樹脂を用
いた。
4a び4b 新しいセレン合金感光体を用いて実施例1a〜1f記載
の操作を繰返した。但し、ポリカーボネート・コポリエ
ステル樹脂の代わりにポリスルホン樹脂〔ユニオン・カ
ーバイド・コーポレーション(Union Carbi
de Corp、)から発売されているユデル(Ude
l)P −1800)を用いた。
5a び5b 新しいセレン合金感光体を用いて実施例1a〜1f記載
の操作を繰返した。但し、ポリカーボネート・コポリエ
ステル樹脂の代わりにポリイミド樹脂〔ゼネラル・エレ
クトリック・カンパニ(General Electi
c Co、)から発売されているウルテム(Ultem
) )を用いた。
大流1土反堕エエ 新しいセレン合金感光体を用いて実施例1a〜1f記載
の操作を繰返した。但し、ポリカーボネート・コポリエ
ステル樹脂の代わりにポリエステル樹脂〔グツドイヤー
・タイヤ・アンド・ラバー・カンパニー(Goodye
ar Tire & Rubber Co、)から発売
されているバイチル(Vitel) PE  100)
を用いた。
7a び7b 新しいセレン合金感光体を用いて実施例1a〜■b記載
の操作を繰返した。但し、ポリカーボネート・コポリエ
ステル樹脂の代わりにポリアクリレート樹脂〔ユニオン
・カーバイド・コーポレーション(Union Cor
bide Corp、)から発売されているアーデル(
Ardel) D −100)を用いた。
叉藷■工 厚さが約55μmで約99.5重量%のセレンと約0.
5重量%のヒ素と約20ppmの塩素とを含む真空蒸着
された第1セレン合金層及び厚さが約5μmで約90重
量%のセレンと約101E量%のテルルとを含む真空蒸
着された第2外層で被覆された幅20.3cm (8i
n) 、長さ25.4CE1 (10in)の平板アル
ミニウム基体を含む感光体を製造した。
次に、約29.5 / ]、 9 gの塩化メチレン/
1,1゜2−トリクロロエタンの溶媒混合物(重量比6
:4)中の約1.25 gのポリカーボネート・コポリ
エステル〔ゼネラル・エレクトリック・カンパニー(G
eneral Electric Co、)から発売さ
れているGE−3250)、約1.25 gのジルコニ
ウムアセチルアセトネート及び約0.63 gのN、N
’−ジフェニル−N、N’−ビス(3−メチルフェニル
)−(1,1’−ビフェニル)−4,4’−ジアミン(
重量比2 : 1 : 1)を含むオーバコーティング
組成物を調製した。この溶液〔固形分5重量%(ポリマ
ー+ジルコニウムアセチルアセトネート)。〕をリスト
・アーム振盪機で120分間攪拌した。
次に、この溶液を用い、バード・ドローパー〔長さ15
.2CIl (6in) 、 12.7 μm (0,
5ミル)ワイヤー〕を用いてセレン感光体平板を被覆し
た。
このコーティングを次に45℃で60分間乾燥後、室温
で1晩中乾燥して膜厚約1.1μmのコーティングを形
成した。
大施拠主 新しいセレン合金感光体を用いて実施例8記載の操作を
繰返した。但し、ポリカーボネート・コポリエステル樹
脂の代わりにポリイミド樹脂Cゼネラル・エレクトリッ
ク・カンパニーから発売されているウルテム〕を用いた
実施拠上皇 実施例1a〜9記載のようにして製造された乾燥被覆感
光体の電気的、接着、耐摩耗性、耐溶剤性及びプリント
試験を行った。電気的試験は帯電レベル、暗減衰、及び
残留電位を測定した。接着試験は接着テープ(セロファ
ンベースの3M−600テープ)を用い、該テープを被
覆感光体に貼り、その後で剥がした。耐摩耗性試験では
表面を種々の硬度のとがった鉛筆で引掻いた。耐溶剤試
験ではオーバーコーテイング表面をイソプロピルアルコ
ールに浸漬した綿と接触させた。これらの試験結果を下
記第1表及び第2表に示す。
ロロCX)哨ロクロ ロI/)の口 上記第1及び第2表の試験結果はfl)帯電レベルが金
属アセチルアセトネートの量によって影響されないこと
、(2)暗減衰がどちらかというと影響されないこと、
及び(3)最も重要な結果は金属アセチルアセトネート
の添加による残留電位の低下であるごとを示す。残留電
位(Vl)は金属アセチルアセトネート含量の増加につ
れて減少した。暗導電性、例えば暗減衰、にあまり影響
を与えずに■えが減少するということは驚くべきことで
あった。
ス、1LLL 実施例1a〜1fのオーバーコーテイングされた感光体
を、ゼロックスモデルD平板ゼログラフィー機で、−様
な帯電、試験パターンへの露出によるテストパターンに
対応する静電潜像の形成、2成分現像剤による現像によ
る静電潜像に対応するトナー像の形成、紙シートへのト
ナー像の静電的転写及びオーバーコーテイング感光体の
クリーニングを含む通常のゼログラフィー像形成工程を
用いて試験した。第1組の像の像形成は、相対湿度を1
0%に保ちかつ温度を一12℃に保った制御された環境
中で行った。第2組の像の像形成は相対湿度を80%に
保ちかつ温度を+27℃に保つ制御された環境中で行っ
た。実施例1a〜1fに記載されたオーバーコーテイン
グ感光体上の高及び低の湿度及び温度に於ける転写トナ
ー像について行った解像力試験の結果を下記第3表に示
す。
であろう。
弔N。
第3表に示されるように、ジルコニウムアセチルアセト
ネート錯体の添加は、実施例1b、lc。
ld、le及び1fに於て、高相対湿度でも、解像力を
対照の1.0 / 1.5から6/7のような高さに増
強した。このことは、オーバーコーテイングから通常期
待されることではない。さらに、プリントの解像力は低
相対湿度で改良された。一般に、はとんどの先行技術の
オーバーコーテイングでは湿度増加は解像力の減少をも
たらした。又、実施例1fに於ける最高濃度でのジルコ
ニウムアセチルアセトネートの添加(1:1すなわちポ
リマー重量に対して100%)は高相対湿度に於て横方
向導電性もプリントの欠失も起こさなかった。さらに、
このことは、残留電圧の低下がイオン性ではなく、かつ
全体にわたる優れた電気的結果が予期されないことであ
ることを示している。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、支持用基体と、少なくとも一つの光導電性層と、一
    方の面が該電子写真像形成層と接触しかつ他方の面が包
    囲雰囲気へ暴露されるオーバーコーティング層とを含み
    、該オーバーコーティング層が絶縁性造膜性ポリマー中
    の金属アセチルアセトネートの固溶体又は分子状分散体
    を含む電子写真像形成部材。 2、該オーバーコーティング層が溶解又は分子状に分散
    された電荷輸送物質をも含む請求項1記載の電子写真像
    形成部材。
JP1339916A 1989-01-03 1989-12-27 オーバーコーティングされた感光体 Pending JPH02259769A (ja)

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