JPH10282696A - 電子写真感光体 - Google Patents
電子写真感光体Info
- Publication number
- JPH10282696A JPH10282696A JP8957097A JP8957097A JPH10282696A JP H10282696 A JPH10282696 A JP H10282696A JP 8957097 A JP8957097 A JP 8957097A JP 8957097 A JP8957097 A JP 8957097A JP H10282696 A JPH10282696 A JP H10282696A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- substituent
- hindered
- charge
- compound
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Photoreceptors In Electrophotography (AREA)
Abstract
く、耐久性に富む電子写真感光体を提供する。 【解決手段】 感光層に式(1)で表される3級アミン
と、ヒンダードアミン又はヒンダードアミド構造を有す
る化合物とを含有させる。 【化1】(Ar−P)3 −N (1) 〔式中、Arは置換基を有していてもよいアリール基を
示し、Pは置換基を有していてもよいアルキレン基を示
す)
Description
関するものである。詳しくは感光層中にヒンダードアミ
ン又はヒンダードアミド構造単位を有する化合物と、ア
リール基又は複素環基で置換されたアルキル基が窒素原
子に結合している3級アミンとを含有する耐久性に優れ
た電子写真感光体に関するものである。
レン、硫化カドミウム、酸化亜鉛等の無機系の光導電性
物質が広く用いられてきた。近年、ポリビニルカルバゾ
ールに代表される有機系の光導電性物質を感光層に用い
る研究が盛んになり、最近では、光を吸収して電荷キャ
リアーを発生させる機能と、発生した電荷キャリアーを
移動させる機能を分離した、電荷発生層及び電荷移動層
の二層からなる積層型の感光体が研究の主流となってい
る。積層型感光体は、それぞれ効率の高い電荷発生作用
及び電荷移動作用を有する有機化合物を組み合わせるこ
とにより、高感度な感光体が得られ実用化に至ってい
る。
電は通常はコロナ放電によって行われているが、正のコ
ロナ放電は負のコロナ放電に比べ、放電ワイヤーの全長
に亘って均一な放電をさせ易く、従って帯電の均一性に
優れること、及び感光体の劣化の原因となるオゾンや窒
素酸化物の発生が抑制できることなどの利点がある。し
かしながら、従来実用化されている積層型電子写真感光
体は、電荷発生層の上に電荷移動層が積層されている。
この構造では、電荷移動層は通常は正孔移動機能しか持
たないため、負に帯電した場合にのみ感度を有し、正帯
電下では使用できない。
光体も提案されているが、塗布操作上の制約から、欠陥
のない感光体を得るには高度な技術が必要とされる。ま
た、電荷移動媒体中に電荷発生物質の粒子を分散した分
散型感光体についても検討が行われている。分散型感光
体では、光を吸収して電荷キャリアーを発生する領域が
表面付近となり、正帯電で使用することが出来る。更
に、基本的に感光層が一層から成るため、塗布の生産性
が良いことが期待される。
感光体は、帯電性、感度、耐繰り返し疲労性などの電気
特性が不十分であり、またオゾンや窒素酸化物による損
傷を受け易いという欠点がある。本発明は従来の感光体
の有するこのような欠点の解消ないしは軽減された電子
写真感光体を提供せんとするものである。
基体上に光導電性物質を含有する感光層を設けてなる電
子写真感光体において、感光層中にヒンダードアミン又
はヒンダードアミド構造単位を有する化合物及び下記一
般式(1)で表される3級アミンを含有させることによ
り、帯電性や感度などの基体特性を損うことなしに、オ
ゾンや窒素酸化物による損傷に対する耐性と、繰り返し
疲労に対する耐性を高め、電子写真感光体の耐久性を向
上させることができる。
アリール基又は複素環基を表し、Pは置換基を有してい
てもよいアルキレン基を表す。なお3個の(Ar−P)
は相互に異っていてもよい〕
と、本発明では感光層中に前示一般式(1)で表される
3級アミンを含有させる。一般式(1)において、Ar
はフェニル基、ナフチル基などのアリール基、又はピロ
リル基、チエニル基、カルバゾリル基などの複素環基で
ある。これらのアリール基や複素環基には置換基が結合
していてもよい。置換基は通常は塩素、臭素などのハロ
ゲン原子、メチル基、エチル基などのアルキル基、メト
キシ基、エトキシ基などのアルコキシ基、水酸基、カル
ボン酸基であるが、シクロアルキル基、アラルキル基、
シアノ基、ニトロ基、アミノ基、モノ又はジ置換アミノ
基などであってもよい。Pはメチレン基、エチレン基、
プロピレン基などC1 〜C4 のアルキレン基であるが、
アルキレン鎖にはメチル基、エチル基などのアルキル基
が結合していてもよい。好ましくは、前示一般式(1)
において、Ar−Pは環に置換基を有していてもよいベ
ンジル基又はフェネチル基である。
中に含有させるヒンダードアミン又はヒンダードアミド
構造単位を有する化合物とは、アミノ基又はアミド基の
窒素原子の近傍に嵩高の原子団を有することで特徴づけ
られる構造単位を有する化合物である。このヒンダード
アミン又はヒンダードアミド構造を有する化合物は脂肪
族又は芳香族であってもよいが、下記一般式(6)で表
される脂環式構造を有しているのが好ましい。
独立して、水素原子、アルキル基又はアリール基を表
し、Zは環形成に必要な原子団であるが、R7 〜R10の
いずれかがZに組込まれて2重結合を形成していてもよ
い。R11は水素原子、置換基を有していてもよいアルキ
ル基又はアシル基を示す。好ましくはR7 〜R10は炭素
数1〜40の置換基を有していてもよいアルキル基であ
り、置換基としてはアリール基、アルコキシ基、酸基、
アミド基、ハロゲン原子などが挙げられる。また、Zは
両端の2個の炭素原子及びその間の窒素原子と一緒にな
って5員環又は6員環、例えばピペリジン環、ピロリジ
ン環、ピペラジン環などを構成しているのが好ましい。
通常は、下記の表−1に例示するような、4−位に置換
基が結合しており、2−位及び6−位にそれぞれ少くと
も1個のアルキル基が結合しており、かつ1−位に置換
基を有していてもよいアルキル基又はアシル基が結合し
ていてもよいピペリジン環を有する化合物が好んで用い
られる。
の一般式(1)で表される3級アミン及び上述のヒンダ
ードアミン又はヒンダードアミド構造単位を有する化合
物の他に、通常の感光層と同じく電荷輸送物質、バイン
ダー樹脂及び電荷発生物質の粒子を含有する。電荷輸送
物質としては、この用途に公知の種々の物質が使用でき
る。カルバゾール、インドール、イミダゾール、チアゾ
ール、オキサジアゾール、ピラゾール、ピラゾリン等の
複素環化合物、アニリンの誘導体、スチルベン誘導体、
ヒドラジン誘導体、ヒドラゾン誘導体又はこれらの化合
物構造を主鎖又は側鎖に有する重合体等の電子供与性物
質があげられる。特に好ましい物質としては、ヒドラゾ
ン誘導体、アニリン誘導体、スチルベン誘導体が挙げら
れ、特に下記一般式(2)〜(5)で表されるヒドラゾ
ン化合物が好適である。
基、ジアルキルアミノ基、アルキルフェニルアミノ基、
ジフェニルアミノ基などの置換基を有していても良い芳
香族炭化水素基、例えば、フェニル基、ナフチル基、ア
ントリル基、ピレニル基を表し、R1 及びR2 は、それ
ぞれ独立して、アルキル基、アラルキル基又はアリール
基を表し、aは1又は2を表す。)
びYは置換基を有していても良い芳香族炭化水素基又は
複素環基、例えば、フェニル基、ナフチル基、アントリ
ル基、ピレニル基、インドリル基、カルバゾリル基を表
す。これらの芳香族炭化水素基又は複素環基に結合する
置換基としては、アルキル基、アルコキシ基、ジアルキ
ルアミノ基、アルキルフェニルアミノ基、ジフェニルア
ミノ基などが挙げられる。また、R3 、R4 、R5 、R
6 は、それぞれ独立して、アルキル基、アラルキル基又
はアリール基を表し、bは1又は2、cは1又は2、d
は0又は1を表す。) 一般式(2)〜(5)で表される化合物のいくつかを表
−2に示す。
せる電荷発生物質としては、無機、有機種々の公知の電
荷発生物質を用いることができる。無機系の電荷発生物
質としては、無定形セレン、セレン−テルル合金、三方
晶セレン、三セレン化ヒ素などセレンを主成分とした各
種合金材料;硫化カドミウム、セレン化カドミウムなど
のII−VI族化合物半導体材料;無定形シリコン、水素化
シリコンなど公知の材料が微粒子の状態で使用される。
有機系の電荷発生物質としては、モノアゾ系顔料、ビス
アゾ系顔料、トリスアゾ系顔料、テトラキスアゾ系顔料
等のアゾ系顔料;オキシチタニウムフタロシアニン、ジ
ハロゲノスズフタロシアニン等のフタロシアニン系顔
料;ペリノン系顔料、チオインジゴ、キナクリドン、ペ
リレン系顔料、キノン系顔料、シアニン系顔料、ベンズ
イミダゾール顔料、トリフェニルメタン染料、チアジン
染料、キノン染料、シアニン染料、ピリリウム塩、チア
ピリリウム塩、ベンゾピリリウム塩、スクエアリリウム
塩などが使用できる。
好ましい。アゾ系顔料としては、モノアゾ系顔料、ビス
アゾ系顔料、トリスアゾ系顔料、テトラキスアゾ系顔料
等、種々のものが挙げられるが、特に好ましいアゾ顔料
としては、下記一般式(7)、(8)、(9)、(1
0)のいずれかで示されるカップラー成分を有するもの
が挙げられる。
キル基、アルケニル基、又はアリール基を示す。)
又は窒素原子を環内に含む2価の複素環基を示す。)
換基を有していてもよいアルキル基、アリール基、複素
環基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アラルキルオ
キシ基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、ア
リールオキシカルボニル基、又はアシル基を示し、A2
はベンゼン環と縮合して、芳香族炭化水素環又は複素環
を形成するのに要する2価の基を示す。)
て、水素原子、置換基を有していてもよい低級アルキル
基、アリール基又は複素環基を示すか、又はR13とR14
が互いに結合して環を形成している。A2 は前記一般式
(9)におけるのと同じである。) フタロシアニン系顔料としては、下記一般式(11)で
示されるものが用いられる。
e、Sn、Pbなどの金属原子、InCl、GaCl、
AlCl、TiOなどの金属化合物又は2個の水素原子
を示し、Xは低級アルキル基、低級アルコキシ基、ニト
ロ基、シアノ基、ハロゲン原子などを示し、mは0〜4
の整数を表す)。2種以上のフタロシアニンを混合して
用いることも可能である。
分散して含有させるが、その粒子径は十分小さいことが
必要であり、好ましくは1μm以下、より好ましくは
0.5μm以下である。バインダー樹脂としては、例え
ばポリメチルメタクリレート、ポリスチレン、ポリ塩化
ビニル等のビニル系の重合体や共重合体、ポリカーボネ
ート、ポリエステル、ポリスルホン、ポリエーテル、ポ
リケトン、フェノキシ樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン
樹脂等が挙げられ、また、これらの部分的架橋硬化物も
使用される。
的強度などを向上させるための可塑剤、残留電位の蓄積
を抑制するための添加剤、分散の安定性を向上させるた
めの分散補助剤、酸化による劣化を防止するための酸化
防止剤など公知の助剤を添加してもよい。本発明の電子
写真感光体の感光層は、公知の任意の構成とすることが
できる。例えば、1)導電性支持体上に、電荷発生物質
とバインダー樹脂を含有する電荷発生層、電荷輸送物質
とバインダー樹脂を含有する電荷輸送層の順に積層した
積層型感光体、2)導電性支持体上に、電荷輸送物質と
バインダー樹脂を含有する電荷輸送層、電荷発生物質と
バインダー樹脂を含有する電荷発生層の順に積層した逆
二層型感光体、3)導電性支持体上に、電荷輸送物質、
電荷発生物質及びバインダー樹脂を含有する層を設けた
分散型感光体など、いずれの構成であってもよい。好ま
しくは電荷輸送物質と電荷発生物質とが同一層中に含有
されている分散型感光体とする。
は、種々の公知のものが使用できる。例えば、アルミニ
ウム、銅、ニッケル、ステンレス、スチール等の金属ド
ラム;蒸着又はスパッタリングにより金属又は導電性酸
化物などを付着させたり、金属粉末、カーボンブラッ
ク、ヨウ化銅、酸化錫などの導電性物質をバインダー樹
脂と共に塗布するなどして導電性を付与したプラスチッ
クフィルム、プラスチックドラム、ガラスドラム、紙な
どが挙げられる。
の接着層、又はバリアー層が設けられていてもよい。バ
リアー層としてはポリアミド類、カゼイン類、ポリウレ
タン類などの0.05〜5.0μm程度の厚みの層が挙
げられる。また必要に応じて、感光層表面に保護層、バ
リアー層を設けてもよい。感光層が積層型又は逆二層型
の場合について説明すると、電荷発生層は、電荷発生物
質を蒸着やスパッタリング等により均一な薄層に付着さ
せるか、または微粒子をバインダー中に分散させた塗料
を塗布して形成した層であり、その厚さは通常5μm以
下、好ましくは約0.1から1μmである。
樹脂を主成分として構成され、電荷輸送物質のバインダ
ー樹脂に対する割合は、バインダー樹脂100重量部に
対して30から300重量部、好ましくは40から20
0重量部、さらに好ましくは40〜150重量部の範囲
である。電荷輸送層の厚さは10〜60μm、特に10
〜45μmが好ましい。
10〜50μm、特に13〜40μmであるのが好まし
く、電荷輸送物質のバインダー樹脂に対する比率はバイ
ンダー樹脂100重量部に対して、好ましくは20重量
部〜200重量部、より好ましくは30重量部〜150
重量部の範囲である。電荷発生物質は微粒子の状態で感
光層内に分散されるが、その量はバインダー樹脂100
重量部に対し0.05〜40重量部である。また、一般
式(1)で表される3級アミンは、バインダー樹脂10
0重量部に対し0.1〜10重量部、特に0.1〜5重
量部用いるのが好ましく、ヒンダードアミン又はヒンダ
ードアミド構造単位を有する化合物はバインダー樹脂1
00重量部に対し0.1〜20重量部、特に1〜10重
量部用いるのが好ましい。
するが、本発明はその要旨を越えない限り以下の実施例
によって限定されるものではない。尚、実施例中に
「部」とあるのは、「重量部」を表す。また耐オゾン性
の指標としての帯電圧保持率は、感光体をオゾン濃度1
20ppmの常温の雰囲気中に6時間放置し、放置前後
の帯電圧を川口電機製作所製EPA8100で測定し、
次式により算出した。
ン曝露前の帯電圧)×100 (%)
ラン180部を加えサンドグラインドミルによって予備
分散を行った。
度平均分子量30,000のポリカーボネート樹脂50
部、
50部、トリベンジルアミン1部、及び表−1における
A−1のヒンダードアミド化合物(サノールLS−44
0、三共株式会社製)4部をテトラヒドロフラン380
部に溶解した。これに上記で調製したアゾ化合物の予備
分散液を加え、サンドグラインドミルによって分散処理
を行い、塗布液を調製した。この塗布液を、アルミニウ
ムを蒸着したポリエステルフィルムの上に、乾燥後の膜
厚が20μmになる様に塗布して感光体を製造し得た。
この感光体の帯電圧保持率は92%であった。
ミド化合物を添加しない以外は実施例1と全く同様にし
て塗布液を調製し、かつこれを用いて実施例1と全く同
様にして感光体を製造した。この感光体の帯電圧保持率
は50%であった。
外は実施例1と全く同様にして塗布液を調製し、かつこ
れを用いて実施例1と全く同様にして感光体を製造し
た。この感光体の帯電圧保持率は74%であった。 実施例2 電荷発生物質としてオキシチタニウムフタロシアニンを
用い、電荷輸送物質として表−2におけるH−6のヒド
ラゾン化合物を使用した以外は、実施例1と全く同様に
して塗布液を調製し、かつこれを用いて実施例1と全く
同様にして感光体を製造した。この感光体の帯電圧保持
率は87%であった。
ミド化合物を添加しない他は実施例2と全く同様にして
塗布液を調製し、かつこれを用いて実施例2と全く同様
にして感光体を製造した。この感光体の帯電圧保持率は
32%であった。 実施例3 ヒンダードアミン化合物として表−1のA−5の化合物
(サノールLS−770、三共株式会社製)を用いた以
外は実施例1と全く同様にして塗布液を調製し、かつこ
れを用いて実施例1と全く同様にして感光体を製造し
た。この感光体の帯電圧保持率は90%であった。
実施例1と全く同様にして塗布液を調製し、かつこれを
用いて実施例1と全く同様にして感光体を製造した。こ
の感光体の帯電圧保持率は98%であった。 比較例4 実施例4においてトリベンジルアミンとヒンダードアミ
ド化合物を添加しない以外は実施例4と全く同様にして
塗布液を調製し、かつこれを用いて実施例4と全く同様
にして感光体を製造した。この感光体の帯電圧保持率は
80%であった。
チラール(電気化学工業(株)製、商品名#6000−
C)5部に1,2−ジメトキシエタン500部を加え、
サンドグラインドミルで粉砕、分散処理を行った。鏡面
仕上げを施したアルミニウム円筒上に上記の分散液を浸
漬塗布したのち、乾燥して膜厚が約0.3μmの電荷発
生層を設けた。次にこの表面に電荷発生層を有するアル
ミニウム円筒を、1,4−ジオキサンとテトラヒドロフ
ランの混合溶媒に表−2のH−14で表される電荷輸送
物質60部、実施例1で用いたと同じポリカーボネート
樹脂100部、トリベンジルアミン1部及び表−1のA
−1のヒンダードアミド化合物4部を溶解させた電荷移
動層用塗料を用いて浸漬塗布することにより、電荷発生
層の上に乾燥膜厚が17μmの電荷移動層を有する積層
型の感光体を製造した。
負帯電プロセスの電子写真方式のプリンターに装着し、
耐久性評価を行った。その結果10万枚のランニングテ
スト後も傷、トナーフィルミング等による画像ノイズそ
の他の画像欠陥のない鮮明な画像が得られた。初期帯電
圧は耐久性評価前が950Vに対して、10万枚プリン
ト後も930Vとほとんど変化が無く、10万枚以上の
出力が可能な極めて高耐刷な感光体であることが判っ
た。
ミド化合物を使用しない以外はすべて実施例5と同様に
して感光体を製造した。この感光体の耐久性評価を実施
例5と同様にして測定したところ、初期帯電圧は耐久性
評価前が950Vに対して、10万枚プリント後は81
0Vと大幅な減衰が観察された。
素酸化物により損傷を受けることが少なく、繰り返し使
用にも安定であるなど、優れた電気特性を有し、また、
クリーニングブレートの摺擦による摩耗も少なく、傷に
対しても強く、環境による画質の低下、特に高湿時に白
点が出現するなどの画像欠陥を生じることのない、優れ
た耐刷性を有している。本発明の感光体は電子写真複写
機のほか、各種プリンターなど、電子写真の広い応用分
野に用いることが出来る。
Claims (5)
- 【請求項1】 導電性基体上に光導電性物質を含有する
感光層を設けてなる電子写真感光体において、当該感光
層中にヒンダードアミン若しくはヒンダードアミド構造
単位を有する化合物及び一般式(1)で表される3級ア
ミンを含有することを特徴とする電子写真感光体。 【化1】(Ar−P)3 −N (1) 〔式中、Arは置換基を有していてもよいアリール基又
は複素環基を表し、Pは置換基を有していてもよいアル
キレン基を表す。なお3個の(Ar−P)は相互に異っ
ていてもよい。〕 - 【請求項2】 感光層が、少なくとも電荷輸送物質及び
バインダー樹脂を含有する層中に電荷発生物質の粒子を
分散含有させたものであることを特徴とする請求項1に
記載の電子写真感光体。 - 【請求項3】 電荷発生物質が、アゾ顔料であることを
特徴とする請求項2に記載の電子写真感光体。 - 【請求項4】 電荷輸送物質が、下記一般式(2)〜
(5)のいずれかで表されるヒドラゾン化合物であるこ
とを特徴とする請求項2又は3に記載の電子写真感光
体。 【化2】 (式中、B1 は置換基を有していても良い芳香族炭化水
素基を表し、R1 及びR 2 は、それぞれ独立して、アル
キル基、アラルキル基又はアリール基を表し、aは1又
は2を表す。) 【化3】 (これらの式において、B2 、B3 、X及びYは置換基
を有していても良い芳香族炭化水素基又は置換基を有し
ていても良い複素環基を表し、R3 、R4 、R5、R6
は、それぞれ独立して、アルキル基、アラルキル基又は
アリール基を表し、bは1又は2、cは1又は2、dは
0又は1を表す。) - 【請求項5】 ヒンダードアミン又はヒンダードアミド
構造単位が、4−位に置換基が結合しており、2−位及
び6−位にそれぞれ少くとも1個のアルキル基が結合し
ており、かつ1−位に置換基を有していてもよいアルキ
ル基又はアシル基が結合していてもよいピペリジン環で
あることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記
載の電子写真感光体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08957097A JP3982868B2 (ja) | 1997-04-08 | 1997-04-08 | 電子写真感光体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08957097A JP3982868B2 (ja) | 1997-04-08 | 1997-04-08 | 電子写真感光体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10282696A true JPH10282696A (ja) | 1998-10-23 |
JP3982868B2 JP3982868B2 (ja) | 2007-09-26 |
Family
ID=13974473
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP08957097A Expired - Lifetime JP3982868B2 (ja) | 1997-04-08 | 1997-04-08 | 電子写真感光体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3982868B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7094514B2 (en) | 2003-03-10 | 2006-08-22 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Image forming method |
US7767374B2 (en) | 2005-12-15 | 2010-08-03 | Sharp Kabushiki Kaisha | Method for producing electrophotographic photoreceptor having sublimable antioxidant in coating liquid |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8349529B2 (en) | 2009-05-12 | 2013-01-08 | Ricoh Company, Ltd. | Electrophotographic photoconductor, and electrophotographic method, electrophotographic apparatus and process cartridge containing the electrophotographic photoconductor |
-
1997
- 1997-04-08 JP JP08957097A patent/JP3982868B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7094514B2 (en) | 2003-03-10 | 2006-08-22 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Image forming method |
US7767374B2 (en) | 2005-12-15 | 2010-08-03 | Sharp Kabushiki Kaisha | Method for producing electrophotographic photoreceptor having sublimable antioxidant in coating liquid |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3982868B2 (ja) | 2007-09-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3982868B2 (ja) | 電子写真感光体 | |
JPH07271062A (ja) | 電子写真感光体 | |
JPH05204175A (ja) | 電子写真用感光体 | |
JP2001066805A (ja) | 電子写真用感光体 | |
JPS6373255A (ja) | アミン,フエノ−ル構造を含む化合物を含有する電子写真感光体 | |
JPH10239880A (ja) | 電子写真感光体 | |
JPH10260543A (ja) | 電子写真感光体 | |
JPH0943870A (ja) | 電子写真用感光体 | |
JPH07271060A (ja) | 電子写真感光体 | |
JPH096024A (ja) | 電子写真感光体 | |
JP2003176270A (ja) | エナミン化合物、それを用いた電子写真感光体および画像形成装置 | |
JPH0466350B2 (ja) | ||
JP2001324826A (ja) | 電子写真感光体 | |
JP2942778B2 (ja) | 電子写真感光体 | |
JP2658201B2 (ja) | 電子写真感光体 | |
JP2000347431A (ja) | 電子写真感光体 | |
JPS6292962A (ja) | 感光体 | |
JPH0934139A (ja) | 電子写真用感光体 | |
JP2009025554A (ja) | ジアミン化合物を含有する電子写真感光体およびそれを備えた画像形成装置 | |
JPS6314153A (ja) | 正帯電用電子写真感光体 | |
JPS6017449A (ja) | 感光体 | |
JP2000242014A (ja) | 電子写真用感光体 | |
JPH0325776B2 (ja) | ||
JPH07271061A (ja) | 電子写真感光体 | |
JPH0756370A (ja) | 電子写真用感光体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040401 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20050118 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20041215 |
|
A072 | Dismissal of procedure |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A073 Effective date: 20050628 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050712 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060725 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060922 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20070703 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20070703 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100713 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100713 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110713 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120713 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130713 Year of fee payment: 6 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |