JPH02218796A - 油脂組成物および食品等組成物 - Google Patents

油脂組成物および食品等組成物

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JPH02218796A
JPH02218796A JP1117584A JP11758489A JPH02218796A JP H02218796 A JPH02218796 A JP H02218796A JP 1117584 A JP1117584 A JP 1117584A JP 11758489 A JP11758489 A JP 11758489A JP H02218796 A JPH02218796 A JP H02218796A
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oil
egg white
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fat
glair
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JP1117584A
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Yoshinori Hamachiyo
善規 濱千代
Mineo Hasegawa
峯夫 長谷川
Kazuo Honma
一男 本間
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Kewpie Corp
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QP Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分舒〉 本発明は、高度不飽和脂肪酸を含む油脂を含有する油脂
組成物および食品等組成物に関する。
〈従来の技術〉 魚油に多く含まれろエイコサペンタエン酸(EPA)や
ドコサヘキサエン酸(DHA)は、血栓症や動脈硬化の
予防に有効とされているが、近年の食事様式の西洋化や
食事形態の変化によゆ、通常の食事からEPAやDMA
を充分に摂取できない人が増加してきている。
そこ7、EPA、DHAを単独で摂取するなめ、ゼラチ
ンカプセル入り魚油が市販されている。魚油はこのよう
にゼラチンに包み込んでカプセル化すると、油の過酸化
物価(pov)は上9に(くなるという意味で保存性は
高まるけれども、錠剤形式になっているので、食品に添
加して使用するものとしては不適当である。
ところで、保存中のPOvの上昇も少なく、食品への添
加などに不都合のないものとして、EPAやDMAを含
む魚油を卵白液と混合し、超音波処理により分散した後
、噴霧乾燥することにより得られた製品は1ケ月間に亘
ってPOvに変化がみられないという報告(第42回日
本栄養学会、昭和63年5月2日〜4日)があり、その
報告中の噴霧乾燥品を利用することが考えられる。
〈発明が解決しようとする課題〉 しかしながら、卵白をボディーとする粉末魚油は、確か
に魚油そのものより酸化安定性が向上しているが、例え
ば35℃で保存した場合には、1週間でPOvの著しい
上昇がみられる。このようにPOvが上昇した油脂は悪
臭をおび、味が劣化するので、保存して用いるのには実
用的ではない。上記の粉末魚油を、めん類、クツキーな
どの食品に添加した場合の保存性についても、上記と同
様のことが云える。
本発明は、このような事情に鑑み、魚油のように高度不
飽和脂肪酸を含む油脂を含有し、保存中の酸化安定性に
優れ、しかも他の食品等への添加混合などに際しての取
扱いが一般的に容易な油脂組成物、および高度不飽和脂
肪酸を含む油脂を含有し、その製造途中での加熱ないし
製品保存に際して酸化安定性に優れた食品等組成物を提
供することを目的とする。
<1lffを解決するための手段〉 前記目的を達成する本発明の油脂組成物は、高度不飽和
脂肪酸を含む油脂と、卵白加水分解物とを含有すること
を特徴とする。また、本発明の食品等組成物は、高度不
飽和脂肪酸を含む油脂と、卵白加水分解物とを含有する
ことを特徴とする。
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明において、高度不飽和脂肪酸を含む油脂とは、グ
リセリンやアルコール等とエステル結合している脂肪酸
基に高度不飽和脂肪酸が含まれた油脂、さらには、遊離
の高度不飽和脂肪酸を含むものである。また、高度不飽
和脂肪酸とは、γ−リルン酸、エイフサペンタエン99
(EPA)   ドコサヘキサエン酸(DMA) 、レ
シチンに代表されろ、生理活性を有する多価不飽和脂肪
wi受あり、−分子中に不飽和結合を3個以上含む脂肪
酸のことである。この高度不飽和脂肪酸を含む油脂の代
表的な例としては、マイワシ、マアジ、キチジ、サンマ
、ニシン、サバ、ハマチ等の魚類に含まれる脂質を粗製
若しくは精製したものを挙げることができる。
また、本発明で用いられる卵白加水分解物とは、卵白を
酸、アルカリあるいは蛋白分解酵素等により加水分解し
て得られるものであり、加水分解する前の卵白としては
生卵白、殺菌液卵白、冷凍卵白を解凍したもの、乾燥卵
白を水戻ししたもの等を用いることができる。なお、こ
の卵白加水分解物は、卵白固形分100g中にパンステ
イク法(Van 5lyke法)により定iされたアミ
ノ態窒素が100+ag以上含有されているものが望ま
しい。卵白加水分解物中の1ミノ態窒素が100111
g未満では、高度不飽和脂肪酸を含む油脂と配合した場
合に油脂のPOvの上昇を押える効果がなくなる傾向が
あるからである。
本発明の油脂組成物は、上記の高度不飽和脂肪酸を含む
油脂と、卵白加水分解物とを含有している。含有の形と
しては、上記の油脂と卵白加水分解物とはよく混合され
ていること、さらにできれば、油脂の粒子が卵白加水分
解物でとり囲まれた状態になっていることが好ましい。
詳細な作用は明確ではないが、上記のように混合されて
いると、油脂組成物中に存在するないしは油脂組成物中
に入ってくる酸素との接触がし難くなるとか、卵白加水
分解物が油脂に与える抗酸化的な働きが強まるものと思
われ、本発明の効果が生じ易いからである。また、油脂
の粒子を卵白加水分解物がとり囲んだ状態となっている
ときには、油脂が粒子状とならずに卵白加水分解物と普
通に混合されているだけのときに比べ、卵白加水分解物
が効率的に作用するためか、卵白加水分解物の含有割合
が少なくても本発明の効果を出し易い。なお、本発明の
目的を損なわない範囲で、例えば、ゼラチン、カゼイン
デキストリン、水等の副原料を含むことは自由である。
高度不飽和脂肪酸を含む油脂と、卵白加水分解物の含有
割合は、以下の割合に限定されるものではないが、油脂
組成物中の固形分を100%としたときに、一般に前者
は10〜80%くらい、後者は80〜3%くらいである
本発明の油脂組成物の好適な例としては、高度不飽和脂
肪酸を含む油nηの粒子が卵白加水分解物(粉末)に囲
まれた、いわゆる粉末油脂形態のもの、さらにはその粉
末油脂が水に分散した形態のものなどが挙げられる。も
っとも、細菌による汚染などを考慮すると粉末形態のも
のの方が保存上の扱いが容易である。
本発明の油脂組成物の代表的な製造方法を述べれば、高
度不飽和脂肪酸を含む油脂、卵白加水分解物、その他、
必要に応じて添加される賦形剤や添加剤とを水とともに
水中油型に乳化するように混合し、また、スプレードラ
イ等の方法により粉末状に乾燥すればよい。
高度不飽和脂肪酸を含む油脂の全原料に対する含有量は
、固形分中10〜80%の範囲とするのが望ましい。1
0%未満では高度不飽和脂肪酸の含有量が少なく、生理
活性が弱いものとなるからであり、一方、80%を越え
ると乾燥品とする場合にさらさらした粉末状のものが得
られにくくなり、扱いにくくなるからである。また、卵
白加水分解物は固形分中3〜80%とするのが望ましい
。3%未満では油脂のPOV上昇防止効果が発揮されに
くいからであり、また必要以上に多くすることも不要だ
からである。
本発明の油脂組成物は、例えば常温保存では半年以上、
35℃保存では1ケ月以上安定であり、その間、POV
の著しい上昇が見られない。また、無味、無臭に近いの
で通常の食品に配合してもその食品の風味に特に影響を
与えることがない。したがって、本発明の油脂組成物は
様々な食品に配合することができ、自然にEPA、DH
A#の高度不飽和脂肪酸を摂取することが可能となる。
また、本発明の油脂組成物は、EPA、 DHAをはじ
めとする有用な生理活性を有する成分の安定化を目的に
医薬品への応用や、ビタミンE1χ−リルン酸、レシチ
ンをはじめとする皮膚生理学上、有用な活性を有する成
分の安定化を目的に、医薬部外品や化粧品への応用も可
能である。
さらに、本発明の油脂組成物は、粉末、液状以外に、造
粒、額粒化、あるいは打錠することにより粒状に仕上げ
たものも含む。
次に、本発明の食品等組成物は、上記の高度不飽和脂肪
酸を含む油脂と、卵白加水分解物とを含有している。含
有の形としては、その食品等組成物中にその油脂と卵白
加水分解物とがよく混和されていればよいが、本発明の
油脂組成物の場合と同様に、油脂の粒子が卵白加水分解
物にとり囲まれた状態になっていることが好ましい。
高度不飽和脂肪酸を含む油脂の、食品等組成物中におけ
る割合は、その添加趣旨に合せて決められるので一部に
は定められないが、−段に0.5〜10%(らいである
。また、卵白加水分解物の割合は、一般に油脂との合計
量中3%以上となる割合である。
本発明の食品等組成物は、本発明においては、人のため
の食品の他に魚とか動物のための食品、すなわち飼料、
さらには医薬品、医薬部外品、化粧品まで包含し、これ
らのいずれかの1を意味する。
本発明の食品等組成物を好適に製造するには、粉末油脂
形態の本発明の油脂組成物を原料の一部として用いて常
法どおり (人のための)食品、飼料などとして製造す
ればよい。
なお食品等の具体例を列挙すれば、ご飯、餅類、パン類
、めん類(うどん、そば、ラーメン、ソーメン)、パス
タM(マカロニ、スパゲツティ)、セリアル類等の穀類
加工製品;ハム、ソーセージ、かまぼこ、ちくわ等の練
り製品;牛乳、調整粉乳、ヨーグルト、ミルクプリン、
アイスクリーム等の乳製品;ビスケット、クツキーケー
キ、パイ、チョコレ−ト、ゼリー等の菓子類;バター、
マーガリン、マヨネーズ、サラダドレッシング等の油脂
製品類;ココア、ミルクセーキ等の嗜好飲料;みそ、タ
レ、ソース等の調味料;ふりかけ、粉末スープ、粉末み
そ汁、乾燥サラダトッピング等の乾燥食品;ベビーフー
ド;医療食(例えば流動食等)などを挙げることができ
る。また、上記以外の料理品(卵焼き、オムレッ、ハン
バーグ、カレー、シチュー、コロッケ、グラタン、スー
プ、お好み焼き、シューマイ、粒子、麻婆豆腐、へ宝菜
)、あるいはこれらの調理加工食品(缶詰、レトルト食
品、冷凍食品)などが挙げられる。さらに、一般食品以
外に、魚類、エビ、カニ等種苗生産用・養殖用飼料又は
犬、猫等愛玩動物用飼料なども挙げることができる。
く作   用〉 本発明においてその作用は明らかではないが、油脂組成
物ないし食品等組成物中において、卵白加水分解物が高
度不飽和脂肪酸を含む油脂の酸化に対して抑制的に作用
している。
さらに、前記の油脂の粒子に対して卵白加水分解物がこ
れをとり囲む状態となって存在しているときには、卵白
加水分解物の抗酸化作用はそうでない場合に比べて、よ
り効果的に生じるものと思われる。
以下、本発明の効果を示す試験例、および実施例を示す
。なお、本発明において「%」は、重量%を示す。
〈試 駿 例〉 試験例1 人 卵白加水分解物の製造 卵白液100 kgをタンクに投入し、これにイースト
130gを添加し、卵液を35℃に保持し、ゆっくり撹
拌しながら4時間脱糖処理をした。
得られた脱糖卵白液を30 r、p、+aの速度で撹拌
しながら、卵液に10%苛性ソーダ水溶液1 kgを少
量ずつ添加して卵液のpHを9.0にWMした。
次に、このようにして得られた卵液にフィシン120g
と微生物由来酵素(大野製薬■製:商品名「アマノPJ
)100gを添加した後、卵液を50℃に保持し、ゆっ
くり撹拌しながら24時間プロテアーゼ処理を行なった
後、更にパパイン120gと微生物由来酵素(fl記の
ものと同じ)100gを加え、前記と同様に24時間酵
素処理を行なった。
次に、酵素処理が終了した卵液をニーダ−にて97℃で
10分間加熱しtこ後、常1(20℃)に冷却し、而る
後、この加熱処理で生じtコ凝固物を固液分離装置で取
り除いた。
最後に、得られた卵液を加圧が過(東洋濾紙No、26
を使用)した後、炉液をスプレードライヤーにて乾燥し
たところ、粉末状の卵白分解物9.1kgを得ろことが
できた。
この卵白分解物のアミノ態窒素をバンスライク法(食品
分析法[果汁類のVan 5lyke法によるアミノ態
窒素の測定法に準する)により測定したところ、固形分
100 g中500■であった。
B、 油脂組成物の調製 精製魚油(脂肪酸組成中、EPA20%。
DHA12%を含む)70%と、下表に示す卵白加水分
解物30%(試料1)あるいは卵白加水分解物に賦形剤
として乾燥卵白を加えたもの30%(試料2,3)とを
用いて粉末油脂組成物を製造した。即ち、各粉末にそれ
ぞれ各別に300%相当の清水を加えて溶解させ、撹拌
しながら精製魚油を徐々に加えてo / w型の乳化液
とし、この液を10℃以下に保持しながら噴霧乾燥する
ことにより乾燥状油脂組成物とした。
なお、卵白加水分解物としては、上記製造例で得られた
ものを、乾燥卵白としては市販のもの(キューピー■製
、商品名「乾燥卵白にタイプ」)を用いた。
C3 油脂組成物の保存結果 これら乾燥状油脂組成物を35℃にて保存し、1週間、
2週間、1ケ月および1.5ケ月経過後のpov (単
位; meq/kg、以下同じ)を測定した。この結果
を表1に示す。
なお、比較のため、卵白加水分解物を用いずに表1に示
す各賦形剤を用いて同様に乾燥したもの(試u4,5.
6)についても同様にPOvを測定し、この結果も併せ
て表1に示す。
また、以上の結果を第1図に示す。
表 〔註)  povについて、表中「−」の部分は測定せ
ず。
表1及び第1図に示すように、卵白加水分解物を含有す
る試料1〜3の油脂組成物は卵白加水分解物を含有しな
い試料4〜6と比較して酸化安定性が著しく高かった。
試験例2 油脂組成物の調製 試験例1−Aの粉末状油脂組成物をその約9倍重量の清
水に分散させて液状油脂組成物(試料7)を調製した。
油脂組成物の加熱結果 この液状油脂組成物を100℃(沸a渇度)で加熱ない
し35℃で保存してPOvの変化を測定した。この結果
を、表2に示す。なお、試料4の粉末状油脂組成物を約
9倍重量の水に分散させて調製した液状油脂組成物(試
料8)を比較に用いた。
表  2 試験例3 食品組成物の調製 試験例1−Aの粉末状油脂組成物を原料の一部に使用し
て下記の配合で食品組成物(51!lりを製造した。
B。
イ クツキー かまぼこ ■ 配合8鵬秒謂 tJ咳粉 重曹 ベーキングパウダ 食塩 バター 砂どう 卵 バニラエツセンス 割合 髪職11沿) 39.0% 0.1 0.3 0.2 22.0 18.0 14.0 1.0 ■ 配合:卯の訪 冷凍タラすり身 食塩 でんぷん みりん グル9之ン雌縫2−ダ 卵白(液) 氷水 割合 □□□蜜□) 60.0% 1.8 4.2 1.2 0.6 6.0 23.2 ■ 製法 全原料を十分U練後1個約14gづ つ、径約6圀の円形(厚さ約5鴎)に 成形し、オーブンに入れ、180℃で 10分間焼成し゛C製造した。
冷凍タラすり身に食塩を添加して、 サイレントカッターで荒ずり10分間、本ず915分間
、その後残りの全原料 を添加して仕上ずり15分間の条件て らいかいした。これを成形し、XI (98℃)で25分間加熱して製造し た。
即席(中華)めん ■ 配合:願の讃 割合 小麦粉     74.0% 食塩   0.5 かんすい     0.8 清水  18.2 合   計  100.0% 叫造後の割合) ■ ■ 製法 原料を約15分間よく魔ねり後、製 めんし、次いで、飽和水蒸気(100 ℃以上)で2分間蒸熱し、次いで150℃の精製ゴマ油
中で2分間油揚げを行 なう。
サラダドレッシング 配合:郭の朋 サラダ油 卵黄液 食酢種度6(イ) 辛子粉 でんぷん 食塩 清水゛ 割合 (□□) 38.0t96) 2.8 1.1 合 計 100.0(5%) ■ 製法 原料をミキサーで腕台して製造した。
なお、でんぶλは、清水の一部と共 に予め、糊化しておいた。
本 ホワイトソース ■ 配合: mm噸 牛乳 ブイヨン バター 小麦粉 食塩 香辛料 牌未科 割合 呪謙鋳j合) 59.8% 24.0 5.5 5.5 0.5 0.1 合   計  100.0% ■製法 小麦粉をバターと混ぜ、ナベの上で 炒ってルウを調!l!後、残りの原料を全部加えてガス
で30分間加熱してホワ イトソースをつくり、これをレトルト 用袋に各200g宛充填して、120 ℃にて30分間加熱殺菌した。
C4食品組成物の製造・保存の結果 以上の各食品組成物を製造した後一定期間保存し、PO
vないし風味の状況を調査した。この結果を表3に示す
。なお、粉末状油脂組成物として、試験例1−Aで調整
したものに代り、卵白加水分解物に代って卵白を用いて
以下は試験例1−Aと同様方法で調製したもの(粉末状
油脂組成物)を使用して製造した食品組成物を比較とし
た。
/ // 2/′ / / く実 施 例〉 実施例1 配   合 プロテアーゼ処理卵白2        10kg精製
魚油 1kg 上記配合の原料を混合撹拌機(こで混合し、得られた混
合液を10℃以下に保持しながら噴霧乾燥を行ったとこ
ろ、しっとりとした粉末油脂組成物的2 kgが得られ
た。
この粉末の製造直後はPOVは1以下であり、35℃で
1ケ月保存してもあまりPovの上昇は認められなかっ
た。
実施例2 配   合 プロテアーゼ処理乾燥卵白        0.4kg
(固形分100g中のアミノ態窒素500■)乾燥卵白
                0.4kgγ−リル
ン酸含有油脂         1.2kg(γ−リル
ン酸15%含有) 清  水                   6.
0kg上記配合の原料のうち、乾燥卵白及びプロテアー
ゼ処理乾燥卵白を清水に溶解し、これを混合撹拌機中に
て撹拌しながらγ−リルン酸含有油脂を加えた。この混
合液を本モゲーイザーによりo / w !S′¥の乳
化液とし、凍結乾燥により粉末化したところ、はぼ無臭
のし−とすした粉末油脂組成物的2 kgが得られた。
この粉末の製造直後のPOvは1以下であり、常温、3
5℃で1ケ月保存してもあまりPOVの上昇は認められ
なかった。
実施例3 配   合 プロテアーゼ処理乾燥卵白        0.3kg
(固形分100g中のアミノ態窒素500+IIg)デ
キストリン               0.3kg
EPAエチルエステルm加精製魚油1 、4 kg(脂
肪酸組成中、EPA30%、DHA6%)清  水  
                 6.0kg上記配
合の原料のうち、デキストリン、プロテアーゼ処理乾燥
卵白を清水に溶解し、これを混合撹拌機中にて攪拌しな
からEPA工ステル添加精製魚油を加えた。この混合液
を本モゲナイザーによりo / w 型の1’L 化[
とし、噴Fs轄燥することにより粉末化したところ、ご
くわずか魚油特有のにおいを有するしっとりした粉末状
脂組成物約2 kgが得られた。
この粉末の製造直後のPOvは1以下であり、常温、3
5℃で1ケ月保存してもあまりPOvの上昇は認められ
なかった。
実施例4 下記の方法にてバターロールを作った。
(配  合) 小麦粉(強力)          1000g砂6 
     100g 食塩       18g バター               120g脱脂粉
乳              30g全卵     
 150g イースト              30gイースト
フード            Igモルト(液)  
            2g実施例1で得た粉末状油
脂組成物  80g(試験例1−Aで調製したものと同
じ、)実施例5,6も同様 清水      480g 上記の配合にて、直 法にて約40gのバターロールを
、40個得た。なお、焼成条件は、200℃、8分とし
た。
このバターロール1個には、EPA油約1gEPAとし
て約200■が含有されることとなる。なお、このバタ
ーロールは風味の点で全く通常のバターロールと差がな
かった。
実施例5 下記の方法にてクツキーを作っtコ。
(配  合) レヨートニング          220g食塩  
     3g 砂fi       370g 全卵      110g バニラエツセンス          4g牛乳   
    50g 小麦粉             750g実施例2で
得た粉末状油脂組成物   8g上記配合にて約10g
のクツキーを120ケ得た。なお、焼成条件は、170
℃で15分とした。
このクツキー5ケには、γ−リルン酸油約200■γ−
リルン酸として約3(Igが含有されることとなる。な
お、このクツキーは風味の点で全く通常のクツキーと差
がなく、また1ケ月保存後も特に興味異臭が感じられな
かった。
実施例6 下記の方法にて流動食を作った。
(配  合) 市販流動食(粉末)        88g製造例3で
得た粉末状油脂組成物 500呵清  水      
         400mj上記の配合にて流動食を
作るとこれまで配合が難しかったEPAjtk容易に流
動食に配合することができた。すなわち、この方法で製
造したEPA油粉末油脂は、水戻しすることによって、
乳化液状態となるため市販流動食に混合するだけで容易
に均一なWl液状となり、また微細な粒子を形成するた
め8Fr、の経管チューブも問題なく使用でき、経口経
管とも可能であっtこ。またゲップによるもどり臭も撓
めて少ないため、無理な(EPA、DHAを摂取するこ
とができた。
〈発明の効果〉 以上説明しtコように、本発明にかかる油脂組成物は酸
化安定性に間れろと共に取扱いが容易であるので、保存
がし易い他様々な食品や食事への配合が便利であり、無
理なく EPAやD M A等の高度不飽和脂肪酸を摂
取する乙とができる。また、本発明の食品等組成物によ
り、高度不飽和脂肪酸を含んt!油脂を含有していても
興味異臭などほとんど感じ難い食品類を得ることができ
、さらに、保存によっても酸化安定性の高い食品類が提
供される。
【図面の簡単な説明】
第1@は試験例、比較例のpovの変化を示すグラフで
ある。横軸の単位Wは週を、Mは月゛を示す。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)高度不飽和脂肪酸を含む油脂と、卵白加水分解物
    とを含有することを特徴とする油脂組成物。
  2. (2)高度不飽和脂肪酸を含む油脂と、卵白加水分解物
    とを含有することを特徴とする食品等組成物。
JP1117584A 1988-10-28 1989-05-12 油脂組成物および食品等組成物 Pending JPH02218796A (ja)

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