JP2003047404A - コロッケ練り込み用油脂組成物 - Google Patents

コロッケ練り込み用油脂組成物

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コロッケにバターや乳脂を使った様なコク味
と優れた食感を付与し、コロッケの中種に練りこむ際に
使いやすい物性であり、またベチャつきのないコロッケ
の中種を製造できるコロッケ練り込み用油脂組成物を提
供すること。 【解決手段】 コロッケ練り込み用油脂組成物に、10
℃におけるSFC(固体脂含量)が30以下である油脂
を配合する。該油脂は、好ましくは精製動物油脂を含有
する。また、好ましくは、コロッケ練り込み用油脂組成
物に、さらに、結合脂肪酸が主に飽和脂肪酸及び/又は
トランス型の不飽和脂肪酸であるモノグリセリドを含有
させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コロッケ練り込み
用油脂組成物に関する。更に詳しくは、コロッケの中種
に用いる練り込み用油脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】じゃがいも、さつまいも、かぼちゃ等を
中種とするコロッケに練り込む油脂として、バターや乳
脂、植物油脂からなる食用油脂組成物、いわゆるマーガ
リンやショートニングを使用することが多かった。とこ
ろが、バターや乳脂を充分な風味が得られる程使用する
と高価になり、植物油脂からなる食用油脂組成物では使
用したコロッケのコク味が不足するという問題があっ
た。また、特開平2−255065号公報の様にコロッ
ケの中種に油脂を練り込む技術があるが、これは、機械
製造を想定した作業性の向上が主な目的で、練り込む油
脂組成物によるコロッケのコク味及び食感の向上を意図
する視点を持っていない。一方、市場には、精製動物油
脂を適度に含有し、コロッケに練り込むとコク味を付与
する食用油脂組成物もあるが、使用温度帯で硬く、大量
生産装置での使用に際しては、一旦加熱融解してから使
用しなければならないという問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、コロッケにバターや乳脂を使った様なコク味と優れ
た食感を付与し、コロッケの中種に練りこむ際に使いや
すい物性であり、またベチャつきのないコロッケの中種
を製造できるコロッケ練り込み用油脂組成物を提供する
ことにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、種々検討
を重ねた結果、特定のSFC(固体脂含量)を有する油
脂をコロッケ練り込み用油脂組成物に配合することによ
って、上記の課題を解決し得ることを知見し、本発明に
到達した。
【0005】即ち、本発明は、配合油脂の10℃におけ
るSFC(固体脂含量)が30以下であることを特徴と
するコロッケ練り込み用油脂組成物を提供するものであ
る。また、本発明は、10℃におけるSFC(固体脂含
量)が30以下である配合油脂を急冷可塑化することを
特徴とするコロッケ練り込み用油脂組成物の製造方法を
提供するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明のコロッケ練り込み
用油脂組成物について詳細に説明する。
【0007】本発明のコロッケ練り込み用油脂組成物に
おいて、配合油脂の10℃におけるSFC(固体脂含
量)は30以下、好ましくは5〜30、更に好ましくは
10〜30である。配合油脂の10℃におけるSFCが
30を超えるコロッケ練り込み用油脂組成物をコロッケ
の中種の練り込み用として用いると、練り込み時間がか
かり、作業性が悪くなるので好ましくない。また、室温
での扱い易さを考慮し、配合油脂の30℃におけるSF
Cが好ましくは5以上、更に好ましくは5〜20、最も
好ましくは7〜10である。
【0008】また、本発明のコロッケ練り込み用油脂組
成物の硬さは、5℃で、好ましくは500〜4000g
/cm2、更に好ましくは1000〜3500g/c
2、最も好ましくは2000〜3000g/cm2であ
る。硬さの測定方法は、レオメーター(不動工業製)を
用いて、例えば次のように測定する。測定試料(縦4c
m×横4cm×高さ3cm)を測定温度(5℃)で1時
間放置し、レオメーターにて、直径5mmの円板型アダ
プターを用い、試料台上昇速度20mm/分で最大応力
を測定し、これを硬さとした。
【0009】本発明のコロッケ練り込み用油脂組成物の
配合油脂としては、精製動物油脂を用いるのが好まし
い。上記の精製動物油脂としては、牛脂、豚脂、乳脂等
の各種動物油脂並びにこれらを水素添加、分別及びエス
テル交換から選択される1又は2以上の処理を施した加
工油脂で脱臭処理を施したものが挙げられる。本発明で
はこれらの中から選ばれた1種又は2種以上の油脂を用
いることができる。また、本発明では、上記の精製動物
油脂のうち、牛脂や豚脂、及びこれらを水素添加、分別
及びエステル交換から選択される1又は2以上の処理を
施した加工油脂で脱臭処理を施したものを用いるのが好
ましい。
【0010】本発明のコロッケ練り込み用油脂組成物の
配合油脂中の、上記の精製動物油脂の含有量は、好まし
くは5〜50重量%、更に好ましくは10〜40重量
%、最も好ましくは20〜30重量%である。
【0011】更に、本発明のコロッケ練り込み用油脂組
成物の配合油脂としては、液状油を用いるのが好まし
い。上記の液状油としては、大豆油、菜種油、綿実油、
サフラワー油、サンフラワー油、ハイオレイックサンフ
ラワー油、ハイオレイックサフラワー油、米糠油等の中
から選ばれた1種又は2種以上を用いることができる。
【0012】本発明のコロッケ練り込み用油脂組成物の
配合油脂中の、上記の液状油の含有量は、好ましくは1
0〜90重量%、更に好ましくは10〜80重量%、最
も好ましくは15〜70重量%である。
【0013】そして、本発明のコロッケ練り込み用油脂
組成物の配合油脂としては、固形脂を用いるのが好まし
い。上記の固形脂としては、パーム油、パーム核油、ヤ
シ油等の植物脂、並びにこれらに水素添加、分別及びエ
ステル交換から選択される1種又は2種以上の処理を施
した固形脂;乳脂、牛脂、豚脂等の動物脂、並びにこれ
らに水素添加、分別及びエステル交換から選択される1
種又は2種以上の処理を施した固形脂;大豆油、菜種
油、綿実油、サフラワー油、サンフラワー油、ハイオレ
イックサンフラワー油、ハイオレイックサフラワー油、
米糠油等の液状油に水素添加、分別及びエステル交換か
ら選択される1種又は2種以上の処理を施した固形脂が
挙げられる。本発明ではこれらの中から選ばれた1種又
は2種以上を用いることができる。
【0014】本発明のコロッケ練り込み用油脂組成物の
配合油脂中の、上記の固形脂の含有量は、好ましくは1
0〜90重量%、更に好ましくは20〜90重量%、最
も好ましくは30〜85重量%である。
【0015】本発明のコロッケ練り込み用油脂組成物で
は、結合脂肪酸が主に飽和脂肪酸及び/又はトランス型
の不飽和脂肪酸であるモノグリセリドを乳化剤として用
いるのが好ましく、更に好ましくは結合脂肪酸のうち飽
和脂肪酸及び/又はトランス型の不飽和脂肪酸の合計が
70重量%以上であるモノグリセリドを乳化剤として用
いるのがよい。
【0016】また、上記モノグリセリドの結合脂肪酸の
炭素数は、70重量%以上が炭素数8〜22であること
が好ましい。上記モノグリセリドの結合脂肪酸が飽和脂
肪酸の場合は、パルミチン酸及び/又はステアリン酸が
更に好ましく、トランス型の不飽和脂肪酸の場合は、エ
ライジン酸が更に好ましい。
【0017】上記モノグリセリドを用いることにより、
本発明のコロッケ練り込み用油脂組成物が、従来のもの
に比べ、軟らかいにも係わらず、コロッケに練りこんだ
際のコロッケの食感がベチャつきにくくなる。これは、
乳化剤としての上記モノグリセリドが、コロッケの中種
中の水分や澱粉類と強く結合し、複合体を形成すること
によるものと推察される。
【0018】本発明のコロッケ練り込み用油脂組成物中
の、上記モノグリセリドの含有量は、好ましくは0.0
05〜0.5重量%、更に好ましくは0.01〜0.3
重量%である。上記モノグリセリドの含有量が0.00
5重量%よりも少ないと、できあがったコロッケの食感
がベチャつきやすく、0.5重量%よりも多いと、芋や
カボチャといった素材の風味が感じられにくくなる。
【0019】次に、本発明のコロッケ練り込み用油脂組
成物に必要により含有させることができる成分として
は、例えば、水、結合脂肪酸が主に飽和脂肪酸及び/又
はトランス型の不飽和脂肪酸であるモノグリセリド以外
の乳化剤、増粘安定剤、食塩や塩化カリウム等の塩味
剤、酢酸、乳酸、グルコン酸等の酸味料、砂糖、ブドウ
糖、果糖、異性化糖、水飴、マルチトール、ソルビトー
ル、液糖、はちみつ等の糖類や糖アルコール類、ステビ
ア、アスパルテーム等の甘味料、β―カロチン、カラメ
ル、紅麹色素等の着色料、トコフェロール、茶抽出物等
の酸化防止剤、小麦蛋白や大豆蛋白といった植物蛋白、
卵及び各種卵加工品、着香料、牛乳、全脂粉乳、脱脂粉
乳、調製粉乳、発酵乳、ヨーグルト、練乳、加糖練乳、
全脂練乳、脱脂練乳、濃縮乳、純生クリーム、ホイップ
用クリーム(コンパウンドクリーム)、植物性ホイップ
用クリーム、クリーム等の乳製品、アルコール類、調味
料、pH調整剤、食品保存料、日持ち向上剤、ナッツペ
ースト、香辛料、穀類、ハーブ、豆類、野菜類、肉類、
魚介類等の食品素材、コンソメ、ブイヨン、食品添加物
が挙げられる。
【0020】上記の結合脂肪酸が主に飽和脂肪酸及び/
又はトランス型の不飽和脂肪酸であるモノグリセリド以
外の乳化剤としては、グリセリン脂肪酸エステル、蔗糖
脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、プロピレ
ングリコール脂肪酸エステル、グリセリン有機酸脂肪酸
エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリグルセ
リン縮合リシノレイン酸エステル、ステアロイル乳酸カ
ルシウム、ステアロイル乳酸ナトリウム、ポリオキシエ
チレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン
脂肪酸エステル、レシチン、サポニン類等が挙げられ、
これらの中から選ばれた1種又は2種以上を本発明の目
的に反しない範囲で用いることができる。
【0021】上記の結合脂肪酸が主に飽和脂肪酸及び/
又はトランス型の不飽和脂肪酸であるモノグリセリド以
外の乳化剤の本発明のコロッケ練り込み用油脂組成物中
の含有量は、好ましくは0.005〜0.5重量%、更
に好ましくは0.005〜0.2重量%、最も好ましく
は0.01〜0.1重量%である。
【0022】上記増粘安定剤としては、グアーガム、ロ
ーカストビーンガム、カラギーナン、アラビアガム、ア
ルギン酸類、ペクチン、キサンタンガム、プルラン、タ
マリンドシードガム、サイリウムシードガム、結晶セル
ロース、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロー
ス、寒天、グルコマンナン、ゼラチン、澱粉、化工澱粉
等が挙げられ、これらの中から選ばれた1種又は2種以
上を用いることができる。
【0023】本発明のコロッケ練り込み用油脂組成物
は、好ましくは油相成分を30〜100重量%、水相成
分を0〜70重量%、更に好ましくは油相成分を70〜
100重量%、水相成分を0〜30重量%含有するもの
である。本発明のコロッケ練り込み用油脂組成物の乳化
形態はショートニングタイプでもマーガリンタイプでも
よく、油中水型、水中油型、及び二重乳化型のいずれで
も構わない。
【0024】本発明のコロッケ練り込み用油脂組成物の
製造方法は、特に限定されるものではなく、例えば次の
様にして得られる。
【0025】まず、10℃におけるSFC(固体脂含
量)が30以下である配合油脂を用意し、これに必要に
応じて油溶性成分を溶融したものを油相とし、必要に応
じて水溶性成分を水に添加した水相を必要により加え、
混合する。この混合の方法としては、ホモミキサー、ホ
ゲナイザー、コロイドミル等を使用したり、ポンプで循
環させながら混合することも可能である。次いで、殺菌
処理を施した後、又は殺菌処理をせずに冷却する。冷却
はダイヤクーラーとコンプレクターの組み合わせ、ボテ
ーター、コンビネーター、パーフェクター、コンサーム
等のマーガリン製造機やプレート式熱交換機で急冷した
り、他の手段で徐冷することによって、本発明のコロッ
ケ練り込み用油脂組成物を得る。上記冷却は、急冷可塑
化手段を採用するのが好ましい。
【0026】このようにして得られた本発明のコロッケ
練り込み用油脂組成物は、コロッケの中種の練り込み用
油脂として用いることができる。上記コロッケ練り込み
用油脂組成物のコロッケ中種中の含有量は、好ましくは
0.1〜15重量%、更に好ましくは0.5〜10重量
%、最も好ましくは1〜5重量%である。
【0027】上記のコロッケの中種は、澱粉質原料を含
有するものであるのが好ましい。この澱粉質原料として
は、ジャガイモ、サツマイモ、カボチャ、雑豆類、栗、
コーン、タピオカ、小麦、米、もち米等が挙げられる。
【0028】更に、本発明では、澱粉質原料としてグラ
ニュール含有澱粉質原料を用いるのが好ましい。上記グ
ラニュール含有澱粉質原料とは、サツマイモ、ジャガイ
モ、カボチャ、雑豆類及び栗等の細胞内澱粉として澱粉
を多く貯蔵した高澱粉貯蔵性の植物体を加熱処理したも
のであり、必要に応じて、磨砕、捏和し、澱粉粒子を包
み込んだ形の安定な細胞(餡粒子)を形成させたもので
ある。また、上記グラニュール含有澱粉質原料は、その
表皮を取り除き、蒸煮処理したものを裏ごし等により微
細化して使用することもできる。また、必要に応じて、
剥皮、蒸煮処理したグラニュール含有澱粉質原料を冷凍
処理し、保存したものを解凍して使用することもでき
る。
【0029】上記の澱粉質原料のコロッケの中種中の含
有量は、好ましくは65〜95重量%、更に好ましくは
70〜90重量%、最も好ましくは75〜85重量%で
ある。
【0030】更に、コロッケの中種には、野菜、加工野
菜、きのこ、果物、魚肉、畜肉、チーズ、牛乳等の乳製
品、卵、ハム、ソーセージ等の調理食品、生鮮食品、食
塩、香辛料、醤油等の調味料、食品保存料、日持ち向上
剤等を含有させることができる。
【0031】また、本発明では、コロッケは例えば次の
ような製法で得ることができる。 (製法) 1.じゃがいも、さつまいも、かぼちゃ等を蒸煮し、熱
いうちにつぶす。 2.肉類、玉葱等の副素材を加熱調理する。 3.1、2及び本発明のコロッケ練り込み用油脂組成物
を混合する。 4.一定形状に成形する。 5.衣つけをする。 6.油ちょうする。
【0032】
【実施例】以下に実施例及び比較例を挙げて本発明を更
に詳細に説明するが、本発明はこれらにより何ら制限さ
れるものではない。
【0033】(実施例1〜7及び比較例1〜3)表1に
示した配合で、コロッケ練り込み用油脂組成物を製造し
た。まず、マーガリン製造ラインの配合槽に油脂を入
れ、70℃に加温した。これに乳化剤、バターフレーバ
ー及びトコフェロールを溶解した。これに食塩を水道水
に溶かして加え、予備乳化物を得た。この予備乳化物を
60℃に調温した。こうして得られた予備乳化物を掻き
取り型熱交換機で、90℃に5分間保持して殺菌した
後、コンビネーターを通して急冷可塑化し、コロッケ練
り込み用油脂組成物を得た。尚、実施例及び比較例で使
用しているモノグリセリドのうち、モノグリセリドAは
全ての結合脂肪酸が飽和脂肪酸からなるモノグリセリド
で、結合脂肪酸としてパルミチン酸が30重量%、ステ
アリン酸が70重量%である。モノグリセリドBは結合
脂肪酸のうち51重量%が飽和脂肪酸、30重量%がト
ランス型の不飽和脂肪酸からなるモノグリセリドで、結
合脂肪酸としてパルミチン酸が11重量%、ステアリン
酸が40重量%、エライジン酸が30重量%、オレイン
酸が15重量%、リノール酸が2%、その他が2重量%
である。また、実施例及び比較例のコロッケ練り込み用
油脂組成物の固形脂の含有量は、パーム油、精製牛脂及
び精製豚脂の合計量である。
【0034】
【表1】
【0035】得られたコロッケ練り込み用油脂組成物を
用いて、下記の配合及び製法により、ポテトコロッケを
調製し、コロッケ練り込み用油脂組成物の練り込み時間
を測定し、表2に示した。また、得られたポテトコロッ
ケの食感及び風味について下記評価基準に従って評価
し、それらの結果を表2に示した。
【0036】(評価基準) 食感 ◎:非常に良好、○:良好、×:不良 風味 ◎:非常に良好、○:良好、×:不良 尚、コロッケ練り込み用油脂組成物は10℃で冷蔵庫保
管したものを、調温せずにそのまま使用した。
【0037】
【表2】
【0038】(ポテトコロッケの調製) <配合> 玉葱 120g 合い挽き肉 50g 塩 1.5g 砂糖 2.5g じゃがいも 750g 塩 6g コロッケ練り込み用油脂組成物 30g バッター液 適量 パン粉 適量 フライ油(パーム分別油) 適量
【0039】<製法> 1.じゃがいもは丸のまま30分茹でて、柔らかくなっ
たら皮をむき裏ごし、熱いうちに塩をする。 2.フライパンに合い挽き肉を入れ、色が変わるまで炒
める。みじん切りにした玉葱を加え、5〜8分くらい炒
め、塩及び砂糖を入れた後、冷ましておく。 3.1、2及びコロッケ練り込み用油脂組成物を混ぜ
る。 4.3を50gずつに分割し、小判型に成形する。 5.4にバッター液をつけ、そしてパン粉をつける。 6.180℃で2〜3分揚げる。
【0040】
【発明の効果】本発明のコロッケ練り込み用油脂組成物
は、コロッケにバターや乳脂を使った様なコク味と優れ
た食感を付与し、コロッケの中種に練りこむ際に使いや
すい物性であり、またベチャつきのないコロッケの中種
を製造することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松林 敏博 東京都荒川区東尾久7丁目2番35号 旭電 化工業株式会社内 Fターム(参考) 4B026 DC01 DG11 DP04 4B036 LC01 LF13 LH13

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配合油脂の10℃におけるSFC(固体
    脂含量)が30以下であることを特徴とするコロッケ練
    り込み用油脂組成物。
  2. 【請求項2】 精製動物油脂を含有する請求項1記載の
    コロッケ練り込み用油脂組成物。
  3. 【請求項3】 結合脂肪酸が主に飽和脂肪酸及び/又は
    トランス型の不飽和脂肪酸であるモノグリセリドを含有
    する請求項1又は2記載のコロッケ練り込み用油脂組成
    物。
  4. 【請求項4】 10℃におけるSFC(固体脂含量)が
    30以下である配合油脂を急冷可塑化することを特徴と
    するコロッケ練り込み用油脂組成物の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜3のいずれかに記載のコロッ
    ケ練り込み用油脂組成物を用いたコロッケ。
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