JP2002262772A - 可塑性油脂組成物 - Google Patents

可塑性油脂組成物

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐熱保型性が良好で、口溶け及び風味も優れ
ており、且つ低温でも軟らかく、伸展性に優れ、特にロ
ールイン用油脂組成物として好適であり、ベーカリー製
品に用いた場合、ホイロ工程においてオイルオフが少な
く、しかも風味良好なベーカリー製品を得ることができ
る可塑性油脂組成物を提供すること。 【解決手段】 可塑性油脂組成物中に、エカトリアル水
酸基を1分子中に平均7個以上有する糖1〜10重量
%、並びに水を含有させ、該可塑性油脂組成物の対水糖
濃度を30重量%未満とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ベーカリー製品に
用いて好適な可塑性油脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】通常、
可塑性油脂組成物において耐熱保型性を改善する手段と
しては、多量の乳化剤を用いたり、高融点油脂を用いる
ことなどで対処してきた。しかしながら、多量の乳化剤
を用いると風味の発現性が悪く、高融点油脂を多く用い
ると口溶けが悪くなるなどの問題があった。
【0003】また、ロールイン用油脂組成物において
も、ベーカリー製品製造工程のホイロ工程でオイルオフ
しにくいロールイン用油脂組成物とするため、ロールイ
ン用油脂組成物に多量の乳化剤や高融点油脂を用いるな
どの手段が取られてきた。しかしながら、一般の可塑性
油脂組成物の場合と同様に、乳化剤を多量に使用するこ
とにより、最終的なベーカリー製品において風味が出に
くくなり、高融点油脂を多く使用すると口溶けが悪くな
るという欠点があった。
【0004】また、夏場における油脂組成物の保型性を
維持する手段として、特開昭64−47342号公報に
は、結晶性αマルトースを15〜30重量%使用するこ
とで、35〜38℃においてオイルオフが非常に少ない
油脂組成物を提供できることが開示されている。しか
し、該公報は、マルトースを溶解せず、マルトースの結
晶構造間に油脂を保持することで保型性を高めることを
目的としたものである。また、該公報では、結晶性αマ
ルトースを多量に配合しなければならず、そのため甘い
油脂組成物となってしまっていた。
【0005】また、特開平4−248948号公報に
は、特定のSFI値を有する油脂からなる油相と、糖濃
度が30重量%以上の液糖からなる水相との油中水型乳
化物であるロールイン用油脂組成物が開示されている。
しかし、該公報のロールイン用油脂組成物も、糖濃度が
高いため甘いロールイン用油脂組成物となってしまって
いた。
【0006】従って、本発明の目的は、耐熱保型性が良
好で、口溶け及び風味も優れており、且つ低温でも軟ら
かく、伸展性に優れ、特にロールイン用油脂組成物とし
て好適であり、ベーカリー製品に用いた場合、ホイロ工
程においてオイルオフが少なく、しかも風味良好なベー
カリー製品を得ることができる可塑性油脂組成物を提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、エカトリアル
水酸基を1分子中に平均7個以上有する糖1〜10重量
%、並びに水を含有し、対水糖濃度が30重量%未満で
あることを特徴とする可塑性油脂組成物を提供すること
により、上記目的を達成したものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の可塑性油脂組成物
を詳細に説明する。エカトリアル水酸基とは、糖の立体
構造の環に対して垂直の軸を立てたとき、赤道方向に水
酸基が配座しているものを指し、本発明では、糖1分子
中に平均7個以上のエカトリアル水酸基を有する糖を用
いる。本発明では、エカトリアル水酸基を1分子中に平
均7個以上有する糖を1種又は2種以上用いることがで
きる。また、このエカトリアル水酸基を1分子中に平均
7個以上有する糖としては、例えばマルトースやトレハ
ロースがあげられる。上記のエカトリアル水酸基を1分
子中に平均7個以上有する糖の配合量は、本発明の可塑
性油脂組成物中、1〜10重量%、好ましくは3〜8重
量%、さらに好ましくは3〜5重量%である。上記糖の
配合量が1重量%よりも少ないと、耐熱保型性が悪いの
で好ましくなく、また上記糖の配合量が10重量%を超
えると、上記糖の甘味が明らかに感じられ、可塑性油脂
組成物の使用用途が限定されるので好ましくない。
【0009】本発明では、上記のエカトリアル水酸基を
1分子中に平均7個以上有する糖として、液状のもの、
粉末状のものの何れを用いてもよい。
【0010】また、水の配合量は、本発明の可塑性油脂
組成物中、好ましくは5〜40重量%、さらに好ましく
は10〜30重量%、最も好ましくは10〜20重量%
である。ここでいう水の配合量とは、配合する水の他、
配合材料に由来する水分を含めたものである。
【0011】本発明の可塑性油脂組成物は、対水糖濃度
が30重量%未満、好ましくは15〜28重量%、さら
に好ましくは20〜28重量%とする。ここでいう対水
糖濃度とは、可塑性油脂組成物に含まれる水の重量(配
合する水及び配合材料に由来する水分の合計量)に対す
る糖(可塑性油脂組成物に配合するすべての糖)の重量
の割合を示すものである。上記対水糖濃度が30重量%
以上であると、甘い可塑性油脂組成物となり、使用用途
が限定されるので好ましくない。
【0012】また、本発明の可塑性油脂組成物は、甘味
度を好ましくは40以下、さらに好ましくは30以下、
最も好ましくは25以下となるように調整するのがよ
い。ここでいう甘味度とは、10重量%スクロース溶液
の甘さを100とした時の相対値を示すものである。
【0013】本発明の可塑性油脂組成物に用いられる油
脂としては、特に制限されるものではなく、例えば、パ
ーム油、パーム核油、ヤシ油、コーン油、綿実油、大豆
油、ナタネ油、米油、ヒマワリ油、サフラワー油、牛
脂、乳脂、豚脂、カカオ脂、魚油、鯨油などの各種植物
油脂、動物油脂並びにこれらを水素添加、分別及びエス
テル交換から選択される1又は2以上の処理を施した加
工油脂から選ばれた1種又は2種以上を使用することが
できる。油脂の配合量は、本発明の可塑性油脂組成物
中、好ましくは50〜90重量%、さらに好ましくは6
0〜85重量%である。
【0014】本発明の可塑性油脂組成物は、配合油脂の
SFC(固体脂含量)が、10℃で好ましくは15〜7
0%、さらに好ましくは15〜50%、最も好ましくは
15〜40%、また30℃で好ましくは3〜25%、さ
らに好ましくは3〜20%、最も好ましくは3〜15%
となるように、上記油脂を配合するのがよい。特に、本
発明の可塑性油脂組成物をロールイン用油脂組成物とし
て使用する場合には、上記SFCが、10℃で好ましく
は20〜60%、さらに好ましくは20〜50%、最も
好ましくは20〜40%、また20℃で好ましくは10
〜40%、さらに好ましくは10〜30%、最も好まし
くは10〜20%、さらに30℃で好ましくは3〜25
%、さらに好ましくは5〜20%、最も好ましくは10
〜15%となるように、上記油脂を配合するのがよい。
【0015】上記SFCは、次のようにして測定する。
即ち、配合油脂を60℃に30分保持し、油脂を完全に
融解し、そして0℃に30分保持して固化させる。さら
に25℃に30分保持し、テンパリングを行い、その
後、0℃に30分保持する。これをSFCの各測定温度
に30分保持後、SFCを測定する。
【0016】その他、本発明の可塑性油脂組成物に含有
させることができる成分としては、例えば、乳化剤、増
粘安定剤、エカトリアル水酸基を1分子中に平均7個以
上有する糖以外の糖類や糖アルコール類、食塩や塩化カ
リウムなどの塩味剤、酢酸、乳酸、グルコン酸などの酸
味料、ステビア、アスパルテームなどの甘味料、β―カ
ロチン、カラメル、紅麹色素などの着色料、トコフェロ
ール、茶抽出物などの酸化防止剤、小麦蛋白や大豆蛋白
といった植物蛋白、卵及び各種卵加工品、着香料、乳製
品、調味料、pH調整剤、食品保存料、日持ち向上剤、
果実、果汁、コーヒー、ナッツペースト、香辛料、カカ
オマス、ココアパウダー、穀類、豆類、野菜類、肉類、
魚介類などの食品素材や食品添加物が挙げられる。
【0017】上記乳化剤としては、グリセリン脂肪酸エ
ステル、蔗糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステ
ル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、グリセリン
有機酸脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステ
ル、ポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステル、ステ
アロイル乳酸カルシウム、ステアロイル乳酸ナトリウ
ム、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエ
チレンソルビタン脂肪酸エステル、レシチン、サポニン
類などがあげられ、これらの中から選ばれた1種又は2
種以上を用いることができる。本発明ではこれらの乳化
剤のうち合成乳化剤を用いないのが好ましく、天然乳化
剤、例えばレシチンを用いることにより良好な風味発現
性を有することができる。上記乳化剤の配合量は、本発
明の可塑性油脂組成物中、好ましくは0.05〜3重量
%、さらに好ましくは0.1〜1重量%である。また、
本発明の可塑性油脂組成物において、上記乳化剤が必要
でなければ用いなくてもよい。
【0018】上記増粘安定剤としては、グアーガム、ロ
ーカストビーンガム、カラギーナン、アラビアガム、ア
ルギン酸類、ペクチン、キサンタンガム、プルラン、タ
マリンドシードガム、サイリウムシードガム、結晶セル
ロース、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロー
ス、寒天、グルコマンナン、ゼラチン、澱粉、化工澱粉
などがあげられ、これらの中から選ばれた1種又は2種
以上を用いることができる。上記増粘安定剤の配合量
は、特に制限はないが、本発明の可塑性油脂組成物中、
好ましくは0〜10重量%、さらに好ましくは0〜5重
量%である。また、本発明の可塑性油脂組成物におい
て、上記増粘安定剤が必要でなければ用いなくてもよ
い。
【0019】上記のエカトリアル水酸基を1分子中に平
均7個以上有する糖以外の糖類や糖アルコール類として
は、上白糖、グラニュー糖、粉糖、ブドウ糖、果糖、蔗
糖、乳糖などがあげられ、これらの中から選ばれた1種
又は2種以上を用いることができる。ただしエカトリア
ル水酸基を1分子中に平均7個以上有する糖以外の糖類
や糖アルコールを本発明の可塑性油脂組成物で用いる場
合は、本発明の可塑性油脂組成物の対水糖濃度が30重
量%未満となるように配合する必要がある。
【0020】また、本発明の可塑性油脂組成物は、特に
ロールイン用油脂組成物として用いる場合、その硬さ
が、好ましくは5℃で1000〜5000g/cm2
10℃で500〜3000g/cm2 、さらに好ましく
は5℃で1500〜4000g/cm2 、10℃で10
00〜2500g/cm2 、最も好ましくは5℃で20
00〜3000g/cm2 、10℃で1000〜200
0g/cm2 とするのがよい。硬さが5℃で5000g
/cm2 を超えたり、10℃で3000g/cm 2 を超
えてしまうと、ロールイン用油脂組成物として使用した
ときに伸展性が悪くなりやすく、低温での可塑性が不十
分となりやすい。また、硬さがが5℃で1000g/c
2 未満であったり、10℃で500g/cm2 未満で
あったりすると、パフ性の良好なベーカリー製品が得ら
れにくい。
【0021】上記硬さは、レオメーター(不動工業製)
を用いて、例えば次のように測定する。測定試料(縦4
cm×横4cm×高さ3cm)を各測定温度に1時間放置し、
レオメーターにて、直径5mmの円板型アダプターを用
い、試料台上昇速度20mm/分で最大応力を測定し、こ
れを硬さとする。
【0022】次に本発明の可塑性油脂組成物の製造方法
を説明する。本発明の可塑性油脂組成物は、配合油脂
と、エカトリアル水酸基を1分子中に平均7個以上有す
る糖を1〜10重量%含有し、対水糖濃度が30重量%
未満である水相とを乳化し、必要により殺菌処理を行
う。殺菌方法は、タンクでのバッチ式でも、プレート型
熱交換機や掻き取り式熱交換機を用いた連続式でも構わ
ない。次に、急冷可塑化工程に供する。急冷可塑化する
機器としては、密閉型連続式チューブ冷却機、例えばボ
テーター、コンビネーター、パーフェクターなどのマー
ガリン製造機やプレート型熱交換機などがあげられ、ま
た、開放型のダイアクーラーとコンプレクターの組み合
わせがあげられる。また、本発明の可塑性油脂組成物を
製造する際の何れかの製造工程で、窒素、空気などを含
気させても、含気させなくても構わない。
【0023】得られた本発明の可塑性油脂組成物は、マ
ーガリンタイプであり、またその乳化形態は、油中水
型、水中油型、及び二重乳化型の何れでも構わないが、
油中水型であるのが好ましい。
【0024】また、本発明の可塑性油脂組成は、ロール
イン用油脂組成物とする場合、その形状を、シート状、
ブロック状、円柱状などの形状としてもよい。各々の形
状についての好ましいサイズは、シート状:縦50〜1
000mm、横50〜1000mm、厚さ1〜50m
m、ブロック状:縦50〜1000mm、横50〜10
00mm、厚さ50〜500mm、円柱状:直径1〜2
5mm、長さ5〜100mmである。
【0025】本発明の可塑性油脂組成物は、食パン、菓
子パン、デニッシュ、クロワッサン、パイ、フランスパ
ン、シュー、ドーナツ、ケーキ、クラッカー、クッキ
ー、ハードビスケットなどのベーカリー製品に、スプレ
ッド用、練り込み用、ロールイン用、バタークリーム用
として用いることができる。また、その際の本発明の可
塑性油脂組成物の使用量は、使用用途により異なるもの
であり、特に限定されるものではない。
【0026】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説
明するが、本発明は、これらの実施例により何等制限さ
れるものではない。
【0027】なお、下記の実施例及び比較例において、
デニッシュは下記に示す配合及び製法により製造し、評
価に供した。配合 強 力 粉 60 重量部 薄 力 粉 40 重量部 食 塩 1.2重量部 砂 糖 20 重量部 脱脂粉乳 4 重量部 マーガリン(練り込み用油脂) 12 重量部 卵(正味) 25 重量部 イースト 5 重量部 イーストフード 0.1重量部 水 30 重量部 ロールイン用油脂組成物 50 重量部製法 ロールイン用油脂組成物及びマーガリン(練り込み用油
脂)以外の原料を、縦型ミキサーにて低速及び中速でミ
キシングして得た生地に、練り込み油脂を加え、さらに
ミキシングした後、冷蔵庫内で生地をリタードする。こ
の生地にロールイン用油脂組成物をのせ、常法によりロ
ールイン(3つ折り3回)し、成型、ホイロ、焼成す
る。
【0028】(実施例1)パーム硬化油45重量%、大
豆硬化油25重量%及び大豆油30重量%を混合し、配
合油脂を得た。この配合油脂81重量%にレシチン0.
5重量%及び香料0.5重量%を混合溶解した油相と、
水13重量%、食塩1重量%及びマルトース(エカトリ
アル水酸基を1分子中に平均7個以上有する)4重量%
とを、常法により、油中水型の乳化物とし、急冷可塑化
工程にかけ、シート状のロールイン用油脂組成物(本発
明の可塑性油脂組成物)を得た。このロールイン用油脂
組成物は、甘味度が13、配合油脂のSFCが10℃で
36%、20℃で16%、30℃で9%、水分が13重
量%、対水糖濃度が24重量%であった。また、このロ
ールイン用油脂組成物の硬さ(5℃、10℃、15℃及
び20℃それぞれにおける硬さ)は下記表1に示した。
このロールイン用油脂組成物は、低温でも軟らかく、伸
展性に優れたものであった。このロールイン用油脂組成
物を用い、上記の配合及び製法にてデニッシュを製造し
た。このデニッシュを製造する際のホイロ工程におい
て、オイルオフは見られなかった。また、得られたデニ
ッシュについて風味評価を実施したところ、下記表1に
示すように、風味の発現性が良好であった。
【0029】(実施例2)パーム硬化油45重量%、ナ
タネ硬化油15重量%及び大豆油40重量%を混合し、
配合油脂を得た。この配合油脂64重量%に発酵バター
20重量%、レシチン0.5重量%及び香料0.5重量
%を混合溶解した油相と、水9重量%、食塩1重量%、
脱脂粉乳1重量%及びマルトース(エカトリアル水酸基
を1分子中に平均7個以上有する)4重量%とを、常法
により、油中水型の乳化物とし、急冷可塑化工程にか
け、シート状のロールイン用油脂組成物(本発明の可塑
性油脂組成物)を得た。このロールイン用油脂組成物
は、甘味度が15、配合油脂のSFCが10℃で44
%、20℃で18%、30℃で12%、水分が12重量
%、対水糖濃度が27重量%であった。また、このロー
ルイン用油脂組成物の硬さ(5℃、10℃、15℃及び
20℃それぞれにおける硬さ)は下記表1に示した。こ
のロールイン用油脂組成物は、低温でも軟らかく、伸展
性に優れたものであった。このロールイン用油脂組成物
を用い、上記の配合及び製法にてデニッシュを製造し
た。このデニッシュを製造する際のホイロ工程におい
て、オイルオフは見られなかった。また、得られたデニ
ッシュについて風味評価を実施したところ、下記表1に
示すように、風味の発現性が良好であった。
【0030】(実施例3)牛脂硬化油25重量%、牛脂
25重量%及び豚脂を50重量%混合し、配合油脂を得
た。この配合油脂69重量%にレシチン0.5重量%及
び香料0.5重量%を混合溶解した油相と、水20重量
%、食塩2重量%、脱脂粉乳3重量%及びマルトース
(エカトリアル水酸基を1分子中に平均7個以上有す
る)5重量%とを、常法により、油中水型の乳化物と
し、急冷可塑化工程にかけ、直径5mm、長さ40mm
の円柱状に成型したロールイン用油脂組成物(本発明の
可塑性油脂組成物)を得た。このロールイン用油脂組成
物は、甘味度が23、配合油脂のSFCが10℃で45
%、20℃で20%、30℃で10%、水分が20重量
%、対水糖濃度が25重量%であった。また、このロー
ルイン用油脂組成物の硬さ(5℃、10℃、15℃及び
20℃それぞれにおける硬さ)は下記表1に示した。こ
のロールイン用油脂組成物は、低温でも軟らかく、伸展
性に優れたものであった。このロールイン用油脂組成物
を用い、上記の配合及び製法にてデニッシュを製造し
た。このデニッシュを製造する際のホイロ工程におい
て、オイルオフは見られなかった。また、得られたデニ
ッシュについて風味評価を実施したところ、下記表1に
示すように、風味の発現性が良好であった。
【0031】(実施例4〜6)実施例1〜3においてマ
ルトースをトレハロース(エカトリアル水酸基を1分子
中に平均7個以上有する)に置き換えたほかは、実施例
1〜3と同様の配合及び製法によりロールイン用油脂組
成物(本発明の可塑性油脂組成物)をそれぞれ製造し
た。なお配合油脂のSFCは実施例1〜3と同様であっ
た。得られたロールイン用油脂組成物の硬さ(5℃、1
0℃、15℃及び20℃それぞれにおける硬さ)は下記
表1に示した。これらのロールイン用油脂組成物は、低
温でも軟らかく、伸展性に優れたものであった。これら
のロールイン用油脂組成物を用い、上記の配合及び製法
にてデニッシュをそれぞれ製造した。これらのデニッシ
ュを製造する際のホイロ工程において、オイルオフは見
られなかった。また、得られたデニッシュについて風味
評価を実施したところ、下記表1に示すように、何れも
風味の発現性が良好であった。
【0032】(実施例7)パーム硬化油25重量%、大
豆硬化油15重量%及び大豆油30重量%に発酵バター
11重量%、レシチン0.3重量%及びフレーバー0.
5重量%を加えた油相と、水12.7重量%に食塩1.
5重量%及びマルトース(エカトリアル水酸基を1分子
中に平均7個以上有する)4重量%を加えた水相とを、
常法により、油中水型の乳化物とし、急冷可塑化工程に
かけ、練り込み用油脂組成物(本発明の可塑性油脂組成
物)を得た。この練り込み用油脂組成物は、甘味度が1
4、配合油脂のSFCが10℃で39%、30℃で6
%、水分が15重量%、対水糖濃度が22重量%であっ
た。この練り込み用油脂組成物は、耐熱保型性に優れ、
また口溶け、風味とも良好なものであった。さらに、こ
の練り込み用油脂組成物を用いて菓子パンを製造したと
ころ、風味の発現性が良好であった。
【0033】(実施例8)実施例7におけるマルトース
4重量%をマルトース(エカトリアル水酸基を1分子中
に平均7個以上有する)2重量%及びトレハロース(エ
カトリアル水酸基を1分子中に平均7個以上有する)2
重量%に置き換えたほかは、実施例7と同様の配合及び
製法により練り込み用油脂組成物(本発明の可塑性油脂
組成物)を得た。この練り込み用油脂組成物も、耐熱保
型性に優れ、また口溶け、風味とも良好なものであっ
た。さらに、この練り込み用油脂組成物を用いて菓子パ
ンを製造したところ、風味の発現性が良好であった。
【0034】(比較例1)実施例1で得られた油相82
重量%と、水13重量%、食塩1重量%及びスクロース
(エカトリアル水酸基を1分子中に7個以上有しない)
4重量%とを、常法により、油中水型の乳化物とし、急
冷可塑化工程にかけ、ロールイン用油脂組成物を得た。
このロールイン用油脂組成物は、甘味度が40、配合油
脂のSFCが10℃で36%、20℃で16%、30℃
で10%、水分が13重量%、対水糖濃度が24重量%
であった。また、このロールイン用油脂組成物の硬さ
(5℃、10℃、15℃及び20℃それぞれにおける硬
さ)は下記表1に示した。このロールイン用油脂組成物
は、低温でも軟らかく、伸展性に優れたものであった。
しかし、このロールイン用油脂組成物を用い、上記の配
合及び製法にてデニッシュを製造したところ、ホイロ工
程においてオイルオフが見られた。また、得られたデニ
ッシュについて風味評価を実施したところ、風味に甘味
が目立つものであった。
【0035】(比較例2)実施例2で得られた油相85
重量%と、水13重量%、食塩1重量%及び脱脂粉乳1
重量%とを、常法により、油中水型の乳化物とし、急冷
可塑化工程にかけ、ロールイン用油脂組成物を得た。こ
のロールイン用油脂組成物は、甘味度が2、配合油脂の
SFCが10℃で44%、20℃で18%、30℃で1
2%、水分が16重量%、対水糖濃度が3重量%であっ
た。また、このロールイン用油脂組成物の硬さ(5℃、
10℃、15℃及び20℃それぞれにおける硬さ)は下
記表1に示した。このロールイン用油脂組成物は、低温
でも軟らかく、伸展性に優れたものであった。しかし、
このロールイン用油脂組成物を用い、上記の配合及び製
法にてデニッシュを製造したところ、ホイロ工程におい
てオイルオフが見られた。また、得られたデニッシュに
ついて風味評価を実施したところ、実施例2で得られた
デニッシュと比較すると充分に乳風味が発現していなか
った。
【0036】(比較例3)実施例3で得られた油相70
重量%と、水15重量%、食塩1重量%、脱脂粉乳2重
量%及びマルトース12重量%とを、常法により、油中
水型の乳化物とし、急冷可塑化工程にかけ、ロールイン
用油脂組成物を得た。このロールイン用油脂組成物は、
甘味度が44、配合油脂のSFCが10℃で45%、2
0℃で20%、30℃で12%、水分が15重量%、対
水糖濃度が46重量%であった。また、このロールイン
用油脂組成物の硬さ(5℃、10℃、15℃及び20℃
それぞれにおける硬さ)は下記表1に示した。このロー
ルイン用油脂組成物は、低温でも軟らかく、伸展性に優
れたものであった。このロールイン用油脂組成物を用
い、上記の配合及び製法にてデニッシュを製造したとこ
ろ、ホイロ工程においてオイルオフは見られなかった
が、得られたデニッシュについて風味評価を実施したと
ころ、風味に甘味が目立つものであった。
【0037】(比較例4)実施例7で得られた油相70
重量%と、水12重量%に食塩1重量%、脱脂粉乳2重
量%及びマルトース(エカトリアル水酸基を1分子中に
平均7個以上有する)15重量%を加えた水相とを、常
法により、油中水型の乳化物とし、急冷可塑化工程にか
け、練り込み用油脂組成物を得た。この練り込み用油脂
組成物は、甘味度が54、配合油脂のSFCが10℃で
39%、30℃で6%、水分が13重量%、対水糖濃度
が55重量%であった。この練り込み用油脂組成物は、
実施例7の練り込み用油脂組成物と比較すると、甘味の
目立つものであり、耐熱保型性が悪いものであった。
【0038】なお、実施例及び比較例における可塑性油
脂組成物の配合油脂のSFCは、次のようにして測定し
た。配合油脂を60℃に30分保持し、油脂を完全に融
解し、そして0℃に30分保持して固化させる。さらに
25℃に30分保持し、テンパリングを行い、その後、
0℃に30分保持する。これをSFCの各測定温度に3
0分保持後、SFCを測定した。
【0039】
【表1】
【0040】焼成品(デニッシュ)の風味評価の基準は
下記の通りである。 ○:10人中7〜10人が美味しいと判断 △:10人中4〜6人が美味しいと判断 ×:10人中0〜3人が美味しいと判断
【0041】
【発明の効果】本発明の可塑性油脂組成物は、耐熱保型
性が良好で、口溶け及び風味も優れており、且つ低温で
も軟らかく、伸展性に優れ、特にロールイン用油脂組成
物として好適であり、ベーカリー製品に用いた場合、ホ
イロ工程においてオイルオフが少なく、しかも風味良好
なベーカリー製品を得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 梶村 徹 東京都荒川区東尾久7丁目2番35号 旭電 化工業株式会社内 (72)発明者 橋爪 健一 東京都荒川区東尾久7丁目2番35号 旭電 化工業株式会社内 Fターム(参考) 4B026 DG02 DG04 DG05 DH03 DL03 DX02 DX04 4B032 DB01 DB15 DE05 DK12 DK18 DK66 DL02 4H059 AA04 BA17 BB15 BB22 BB45 BB51 BC03 BC13 DA03 DA30 EA01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エカトリアル水酸基を1分子中に平均7
    個以上有する糖1〜10重量%、並びに水を含有し、対
    水糖濃度が30重量%未満であることを特徴とする可塑
    性油脂組成物。
  2. 【請求項2】 合成乳化剤を含有しない請求項1記載の
    可塑性油脂組成物。
  3. 【請求項3】 ロールイン用油脂組成物である請求項1
    又は2記載の可塑性油脂組成物。
  4. 【請求項4】 配合油脂のSFC(固体脂含量)が、1
    0℃で15〜70%、30℃で3〜25%である請求項
    1〜3の何れかに記載の可塑性油脂組成物。
  5. 【請求項5】 配合油脂と、エカトリアル水酸基を1分
    子中に平均7個以上有する糖を1〜10重量%含有し、
    対水糖濃度が30重量%未満である水相とを乳化し、急
    冷可塑化することを特徴とする可塑性油脂組成物の製造
    方法。
  6. 【請求項6】 請求項1〜4の何れかに記載の可塑性油
    脂組成物を用いたベーカリー製品。
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