JP7096013B2 - 油中水型乳化油脂組成物用乳化材 - Google Patents
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Description
油中水型乳化油脂組成物の風味発現性を改良する手法の一として、従来、乳化剤を含有する油中水型乳化油脂組成物が提案されてきた。
また、合成乳化剤を含有する油中水型乳化油脂組成物は、使用する食品の種類や、その使用量によって、食品本来の風味が阻害されたり、食品中の呈味素材の風味が感じにくくなる場合があった。更に合成乳化剤由来の異味を食品に付与してしまう場合があった。
これらの傾向は、ベーカリー食品の場合や、バタークリームのような、油中水型乳化油脂組成物等の油脂組成物を主体とする食品の場合において、特に顕著であった。
また特許文献5に記載の油脂乳化組成物は、有機酸モノグリセリド由来の異味が生じやすいことや、脂肪酸分解酵素による分解の工程を経る必要があり、風味面や製造面に課題を有していた。
しかしながら、同文献には、乳化材を乳化形態の異なる油中水型乳化油脂組成物に用いることについては記載も示唆もない。
(1)良好な風味発現が得られる、油中水型乳化組成物用の乳化素材を提供すること
(2)異味を有しない、油中水型乳化組成物用の乳化素材を提供すること
本発明は上記知見に基づいてなされたものであり、下記条件(1)~(5)を満たす、油中水型乳化油脂組成物用乳化材を提供するものである。
(1)蛋白質と脂質との脂質蛋白質複合体を含有する。
(2)脂質蛋白質複合体を構成する蛋白質として乳蛋白質を含有する。
(3)上記乳蛋白質中のカゼイン蛋白質の含有量が40~95質量%である。
(4)上記乳蛋白質中のカゼイン蛋白質がミセル態カゼイン蛋白質を含有する。
(5)脂質蛋白質複合体を構成する脂質としてリン脂質を含有する。
また、本発明は前記油中水型乳化油脂組成物を用いてなるベーカリー食品を提供するものである。
また、本発明は該油中水型乳化油脂組成物を用いてなるフィリング類を提供するものである。
(1)本発明の油中水型乳化油脂組成物用乳化材を含有する油中水型乳化油脂組成物、及び該油中水型乳化油脂組成物を用いてなる食品の風味発現性が良好である
(2)本発明の油中水型乳化油脂組成物用乳化材を含有する油中水型乳化油脂組成物を用いてなる食品に対して異味を付与しない
(1)蛋白質と脂質との脂質蛋白質複合体を含有する。
(2)脂質蛋白質複合体を構成する蛋白質として乳蛋白質を含有する。
(3)上記乳蛋白質中のカゼイン蛋白質の含有量が40~95質量%である。
(4)上記乳蛋白質中のカゼイン蛋白質がミセル態カゼイン蛋白質を含有する。
(5)脂質蛋白質複合体を構成する脂質としてリン脂質を含有する。
以下、本発明の油中水型乳化油脂組成物用乳化材について、好ましい実施形態に基づき、各条件毎に詳述する。
本発明の油中水型乳化油脂組成物用乳化材は、後述の各条件を満たす、蛋白質と脂質との複合体を含有するものである。本発明の油中水型乳化油脂組成物用乳化材は、必要に応じ、後述するその他の成分を含有する場合がある。
本発明における複合体とは、蛋白質と脂質とを含有し、且つ蛋白質と脂質との間に働く強い親和力により形成される高次構造を持つものである。単に蛋白質と脂質とを含有するものは、本発明の複合体には包含されない。
上記複合体を構成する蛋白質としては、特に限定されず任意の蛋白質を使用することが可能である。蛋白質としては、例えば、ホエイ蛋白質、カゼイン蛋白質等の乳蛋白質、低密度リポ蛋白質、高密度リポ蛋白質、ホスビチン、リベチン、リン糖蛋白質、オボアルブミン、コンアルブミン、オボムコイド等の卵蛋白質、グリアジン、グルテニン、プロラミン、グルテリン等の小麦蛋白質、大豆蛋白質、エンドウ豆蛋白質、その他動物性、微生物性及び植物性蛋白質等の蛋白質が挙げられる。これらの蛋白質は、目的に応じて1種ないし2種以上の蛋白質として、あるいは1種ないし2種以上の蛋白質を含有する食品素材の形で使用することもできる。
具体的には、複合体を構成する蛋白質中の乳蛋白質の含有量が、好ましくは40質量%以上、より好ましくは80質量%以上、更に好ましくは100質量%である。
複合体を構成する蛋白質における乳蛋白質の含有量が40質量%以上であると、本発明の油中水型乳化油脂組成物用乳化材を含有する油中水型乳化油脂組成物や、該油中水型乳化油脂組成物を用いてなる食品の風味発現性が高まるため好ましい。
複合体を構成する乳蛋白質中におけるカゼイン蛋白質の量は、好ましくは50~95質量%、より好ましくは55~90質量%、最も好ましくは55~85質量%である。
複合体を構成する乳蛋白質中のカゼイン蛋白質の比率が上記範囲内であると、本発明の油中水型乳化油脂組成物用乳化材を用いた油中水型乳化油脂組成物の風味発現性が良好なものとなり、該油中水型乳化油脂組成物を用いてなる食品の喫食後、ミドルからラストにかけて、強く風味が感じられるようになるため好ましい。
本発明では、ミセル態カゼイン蛋白質そのものを使用することもできるが、通常はこのミセル態カゼイン蛋白質を含有する乳蛋白質、あるいはミセル態カゼイン蛋白質を含有する乳製品を使用する。
本発明では、上述したミセル態カゼイン蛋白質を含有する乳蛋白質・乳製品の中でも、とりわけミセル態カゼイン蛋白質を多く含有している点でミセルカゼインアイソレート、及び/又は、ミルクプロテインコンセントレートを使用することが好ましい。
尚、本発明では、風味発現性の向上の観点から、カゼイン蛋白質中の上記ミセル態カゼイン蛋白質の含有量が60~100質量%であることが好ましく、80~100質量%であることがより好ましい。また、カゼイン蛋白質中の上記ミセル態カゼイン蛋白質が上記の範囲であると、本発明の油中水型乳化油脂組成物用乳化材を用いてなるフィリング類の口溶け性が向上するため好ましい。
このことから、ミセル態カゼイン蛋白質を簡易的に定量化する手法として、レーザー回折式平均粒度分布測定装置(例えばSALD-2300((株)島津製作所))により平均粒度分布を測定することが挙げられる。
上記脂質におけるリン脂質の含有量は、リン脂質とリン脂質以外の脂質との質量比率が、前者:後者で、30:70~100:0の範囲が好ましく、60:40~100:0の範囲がより好ましく、80:20~100:0の範囲が最も好ましい。
リン脂質をレシチンの形で使用する場合は、リン脂質と、レシチンに含有されるその他の脂質との質量比率が、前者:後者で、30:70~100:0の範囲にある任意のレシチンを使用することができ、好ましくは60:40~100:0のレシチンを、より好ましくは80:20~100:0のレシチンを使用するとよい。
また、その場合、抽出物、精製物あるいは酵素処理品等として使用することも可能である。尚、具体的なリン脂質としてはホスファチジン酸、ホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルイノシトール、ホスファチジルセリン、スフィンゴミエリン等が挙げられ、これらの内の1種又は2種以上を使用することができる。
尚、リゾ化されたリン脂質については、本発明品を用いて得られる油中水型乳化油脂組成物の物性を損ねる場合があるため、用いないことが好ましい。
上記蛋白質として、蛋白質を含有する食品素材を使用した場合、また、脂質として、脂質を含有する食品素材を使用した場合は、上述の割合は、それぞれの食品素材に含まれる純蛋白質含量と純脂質含量を用いて算出するものとする。
まず、蛋白質や蛋白質を含有する食品素材、及び脂質や脂質を含有する食品素材を水中に分散・混合し、蛋白質と脂質とを含有する水溶液を得て、これを均質化する。本発明において均質化とは、配合された各成分を十分混合することにより均質にし、脂肪球等の粗大粒子を機械的に微細化して脂質や蛋白質等の浮上・沈殿・凝集を防止するとともに、均一な懸濁状態にすることをいう。
上記水溶液調製する際、水溶液中に上記蛋白質及び脂質以外の、その他成分を含有させることができるが、高効率で蛋白質と脂質を複合化させる観点から、その他成分を含有させないことが好ましい。水溶液中にその他成分を含有させる場合には、蛋白質と脂質との合計量の、60質量%以下であることが好ましく、より好ましくは40質量%以下、更に好ましくは20質量%以下、最も好ましくは10質量%以下とする。
また、上記加熱殺菌の方法としては、インジェクション式、インフュージョン式、マイクロ波等の直接加熱方式、又は、バッチ式、プレート式、チューブラー式、掻き取り式等の間接加熱方式があり、UHT、HTST、LTLT等の60~160℃の加熱処理を行なえば良い。
冷凍する際の冷却速度については緩慢な冷却とすることができ、急速な冷却とすることができるが、緩慢に冷却することが好ましい。
本発明における緩慢な冷却とは、2.0℃/h以下、好ましくは0.1~1.5℃/hを指し、急速な冷却とは2.0℃/h超を指す。
複合体を含有する水溶液を冷凍する場合、最大氷結晶生成温度帯(-1~-5℃)を2時間以上かけて通過することが好ましい。
上記のとおり、蛋白質と脂質とを含有する水溶液に対し、均質化、好ましくは更に加熱殺菌、冷却を施すことによって、複合体を含有する水溶液を得ることができる。
また、上記操作の後、必要に応じて濃縮操作を行ってもよい。
また、本発明においては、良好な食味を得る観点から、複合化工程又は濃縮の工程は、加熱を伴う乾燥工程等を含まないことが好ましい。
本発明の油中水型乳化油脂組成物用乳化材の形態としては、特に制限されず、固形、顆粒状、粉末状、ペースト状、流動状、液状のいずれの形態とすることができるが、本発明の油中水型乳化油脂組成物用乳化材を含有する油中水型乳化油脂を製造する際に、均質に分散させるのが容易である点で、流動状、ペースト状、又は液状であることが好ましい。
本発明の油中水型乳化油脂組成物は、上記条件(1)~(5)を満たす油中水型乳化油脂組成物用乳化材を含有するものである。本発明の油中水型乳化油脂組成物における上記条件(1)~(5)を満たす油中水型乳化油脂組成物用乳化材の含有量は、油中水型乳化油脂組成物における上記複合体の含有量が、好ましくは0.1~3.5質量%、より好ましくは0.2~2質量%となる量である。油中水型乳化油脂組成物中の複合体の含有量が上述の範囲である場合、本発明の効果がより顕著に奏され、また、風味発現性がより良好になるため好ましい。
本発明の油中水型乳化油脂組成物中が下記のその他の成分を含有し、且つその他の成分が油脂を含有する場合、その他の成分に由来する油脂も、上記の油分含量に含めるものとする。
本発明の油中水型乳化油脂組成物中が下記のその他の成分を含有し、且つその他の成分が水分を含有する場合には、それらの副原料に含まれる水分も、上記の水分含有量に含めるものとする。
その他の成分としては、例えば、乳化剤、酵素、澱粉類、デキストリン、デキストラン、食物繊維、食塩や塩化カリウム等の塩味剤、酢酸、乳酸、グルコン酸等の酸味料、脱脂粉乳・カゼイン・ホエーパウダー・脱脂濃縮乳等の乳や乳製品、甘味料、β-カロチン、カラメル、紅麹色素等の着色料、トコフェロール、茶抽出物等の酸化防止剤、小麦蛋白や大豆蛋白等の植物蛋白、全卵・卵黄・酵素処理卵黄・卵白・卵蛋白質等の卵及び各種卵加工品、着香料、調味料、pH調整剤、食品保存料、日持ち向上剤、果実、果汁、コーヒー、ナッツペースト、香辛料、カカオマス、ココアパウダー、穀類、豆類、野菜類、肉類、魚介類等の食品素材や食品添加物が挙げられる。
上記その他の原料は、本発明の目的を損なわない限り、任意に使用することができるが、本発明油中水型乳化油脂組成物中、合計で好ましくは50質量%以下となる範囲で使用することが好ましい。
本発明の油中水型乳化油脂組成物の製造方法は、上記条件(1)~(5)を満たす油中水型乳化油脂組成物用乳化材が含有させるのであれば、その製造方法が特に制限されるものではない。上記乳化材は、油相に分散させるか、あるいは、水相に分散させ、公知の方法で製造することができる。
本発明の油中水型乳化油脂組成物の製造に用いる油中水型乳化油脂組成物用乳化材の形態が液状である場合には、油中水型乳化油脂組成物用乳化材をそのまま水相とすることができる。
好ましくは、油相を溶解し、溶解した油相と、上記条件(1)~(5)を満たす油中水型乳化油脂組成物用乳化材を含有する水相とを混合・乳化して混合液を調製し、得られた混合液を冷却することにより、油中水型乳化油脂組成物を得ることができる。
そして、調製した乳化液を調製を殺菌処理をすることが望ましい。殺菌方式は、タンクでのバッチ式でも、プレート型熱交換機や掻き取り式熱交換機を用いた連続方式でも構わない。また殺菌温度は好ましくは80~100℃、更に好ましくは80~95℃、最も好ましくは80~90℃とする。その後、必要により油脂結晶が析出しない程度に予備冷却を行なう。予備冷却の温度は好ましくは40~60℃、更に好ましくは40~55℃、最も好ましくは40~50℃とする。
上記の油中水型乳化油脂組成物の製造工程において、窒素、空気等を含気させても、含気させなくても構わない。
本発明の油中水型乳化油脂組成物を練り込み用油脂組成物として用いる場合は、急冷可塑化後にケースやカップなどの容器に流し込む。
本発明のベーカリー食品は、上記本発明の油中水型乳化油脂組成物を用いてなるものであるが、好ましくは、本発明の油中水型乳化油脂組成物を練込及び/又はロールインして得られたベーカリー生地を加熱処理して得られるものである。
上記ベーカリー生地としては、特に限定されず、任意のパン類の生地、菓子類の生地が挙げられ、例えば食パン生地、菓子パン生地、バラエティーブレッド生地、バターロール生地、ソフトロール生地、ハードロール生地、スイートロール生地、デニッシュ生地、ペストリー生地、フランスパン生地、パイ生地、シュー生地、ドーナツ生地、スポンジケーキ生地、バターケーキ生地、パウンドケーキ生地、クッキー生地、ハードビスケット生地、ワッフル生地、スコーン生地等が挙げられる。
上記ベーカリー生地のうち、パン類の生地を調製する場合に、小麦粉以外の穀粉類を使用する際、グルテンを別途添加することが好ましい。その添加量は、穀粉類とグルテンをあわせた合計量に対し、タンパク質含量が好ましくは5~20質量%、より好ましくは10~18質量%となる量である。
尚、その他の原料として、水分を含有する原料を使用した場合は、上記の水には、その他の原料に含まれる水分も含めるものとする。
次に、本発明のベーカリー食品、及びその製造方法について説明する。
上記加熱処理としては、上記ベーカリー生地を焼成したり、フライしたり、蒸したり、電子レンジ処理したりすることが挙げられる。また、得られた本発明のベーカリー食品を、冷蔵、冷凍保存したり、該保存後に電子レンジ加熱することも可能である。
尚、得られたベーカリー生地は、冷蔵、冷凍保存することが可能である。
本発明のフィリング類は、上記油中水型乳化油脂組成物を使用して得られるものであり、特に良好なクリーミング性と風味発現性が要求されるバタークリームが好ましいフィリング類として挙げられる。
そこで、以下、本発明のフィリング類について、バタークリームを例にとって説明する。
本発明のフィリング類であるバタークリームにおいて、本発明の油中水型乳化油脂組成物の使用量は、バタークリームの用途や乳化形態、油中水型乳化油脂組成物の組成等により異なるものであり、特に限定されるものではないが、おおよそバタークリーム中に40~100質量%である。
また、本発明のフィリング類であるバタークリームにおける甘味料の含有量は、特に制限されるものではなく、求められる甘味度に応じて適宜設定可能であるが、固形分として水相中の85質量%以下、より好ましくは75質量%以下、より好ましくは65質量%以下、更に好ましくは50質量%以下とすることが好ましい。
上記乳化剤の含有量は、本発明のフィリング類であるバタークリーム中、好ましくは0~10質量%、更に好ましくは0~1質量%である。
本発明のバタークリームの比重は、0.4~0.9、より好ましくは0.5~0.8である。バタークリームの比重が0.4未満であると軽すぎてバタークリーム特有のコクのある風味が感じられなくなってしまう。また、バタークリームの比重が0.9を超えると、口溶けが十分に得られない場合があり、風味発現性が低下する場合がある。
上記バタークリームは、本発明の油中水型乳化油脂組成物を用いる以外は、一般的なバタークリームの製造方法によって得ることができる。
そのため、本発明の油中水型乳化油脂組成物に甘味料等を添加しクリーミングすることにより製造しても良く、又はクリーミングした本発明の油中水型乳化油脂組成物に甘味料等を添加することにより製造しても良く、その他の成分として甘味料等を含有した本発明の油中水型乳化油脂組成物をクリーミングすることにより製造しても良い。
尚、上記の油中水型乳化油脂組成物用乳化材を含有しない油脂組成物をクリーミングの前後で、上記の油中水型乳化油脂組成物用乳化材を含有させ混合することにより、バタークリームを得ることもできるが、上記の油中水型乳化油脂組成物用乳化材を含有する油脂組成物、即ち本発明の油中水型乳化油脂組成物を用いる方が、良好な風味発現性が得られやすい。
本発明のフィリング類であるバタークリームの上記用途における使用量は、各用途により異なるものであり、特に制限されるものではない。
ミルクプロテインコンセントレート(イングレディア社「Promilk85」、蛋白質含量81質量%、該蛋白質中の内ミセル態のカゼイン蛋白質含量が80質量%、ホエイ蛋白質含量が20質量%)16質量部、を、60℃に加温した水78.4質量部に加え、スリーワンモーターを使用して撹拌して十分に分散させた。ここに大豆由来のレシチン製剤(理研ビタミン社「レシオンLP-1」、脂質含量70質量%、脂質中のリン脂質含量80質量%超)を5.6質量部添加し、よく撹拌して十分に分散させ、混合液を得た。
この混合液をバルブ式ホモジナイザーを用いて30MPaの圧力で均質化した後、プレート式UHT殺菌機で加熱殺菌した後、25℃まで冷却した。これを-0.5℃/hで徐冷し、冷凍させ、上記条件(1)~(5)を全て満たす油中水型乳化油脂組成物用乳化材Aを得た。
尚、油中水型乳化油脂組成物用乳化材A100質量部中、脂質蛋白質複合体が16.9質量部含有されていた。
尚、下述の油中水型乳化油脂組成物を製造する際は、得られた油中水型乳化油脂組成物用乳化材Aを解凍した後に使用した。下述の油中水型乳化油脂組成物用乳化材B~Fにおいても同様である。
ミルクプロテインコンセントレートの量を20質量部に、レシチン製剤の量を7.2質量部に、水の量を72.8質量部に変更した他は実施例1と同様に製造し、上記条件(1)~(5)を全て満たす油中水型乳化油脂組成物用乳化材Bを得た。
尚、油中水型乳化油脂組成物用乳化材B100質量部中、脂質蛋白質複合体が21.2質量部含有されていた。
ミセルカゼインアイソレート(イングレディア社「Prodiet87B」、蛋白質含量84質量%、蛋白質組成中ミセル態のカゼイン蛋白質含量が92質量%、ホエイ蛋白質含量が8質量%)19質量部、ホエイプロテインコンセントレート(アーラフーズ社「ラクプロダン80」、蛋白質含量76質量%、蛋白質組成におけるホエイ蛋白質含量が100質量%)4.8質量部を60℃に加温した水72.5質量部に加え、スリーワンモーターを使用して撹拌して十分に分散させた。大豆由来のレシチン製剤(理研ビタミン社「レシオンLP-1」、脂質含量70質量%、脂質中のリン脂質含量80質量%超)を8.5質量部添加し、よく撹拌して十分に分散させ、混合液を得た。
この混合液をバルブ式ホモジナイザーを用いて30MPaの圧力で均質化した後、プレート式UHT殺菌機で加熱殺菌した後、25℃まで冷却した。これを-0.5℃/hで徐冷し、冷凍させ、上記条件(1)~(5)を全て満たす油中水型乳化油脂組成物用乳化材Cを得た。
尚、油中水型乳化油脂組成物用乳化材C100質量部中、脂質蛋白質複合体が25.6質量部含有されていた。
ミセルカゼインアイソレートの量を16質量部に、ホエイプロテインコンセントレートの量を4.0質量部に、レシチン製剤の量を7.2質量部に、水の量を76.8質量部に変更した他は実施例3と同様に製造し、上記条件(1)~(5)を全て満たす油中水型乳化油脂組成物用乳化材Dを得た。
尚、油中水型乳化油脂組成物用乳化材D100質量部中、脂質蛋白質複合体が21.5質量部含有されていた。
ミセルカゼインアイソレートの量を12.5質量部に、ホエイプロテインコンセントレートの量を7.5質量部に、レシチン製剤の量を7.2質量部に、水の量を80.3質量部に変更した他は実施例3と同様に製造し、上記条件(1)~(5)を全て満たす油中水型乳化油脂組成物用乳化材Eを得た。
尚、油中水型乳化油脂組成物用乳化材E100質量部中、脂質蛋白質複合体が21.2質量部含有されていた。
カゼインカルシウム(フォンテラ社「CALCIUMCASEINATE385」、蛋白質含量91質量%、蛋白質組成中の非ミセル態のカゼイン蛋白質が100質量%)13.5質量部、ホエイプロテインコンセントレート(アーラフーズ社「ラクプロダン80」)5.2質量部を60℃に加温した水79.3質量部に加え、スリーワンモーターを使用して撹拌して十分に分散させた。大豆由来のレシチン製剤(理研ビタミン社「レシオンLP-1」、脂質含量70質量%、脂質中のリン脂質含量80質量部超)を7.2質量部添加し、よく撹拌して十分に分散させ、混合液を得た。
この混合液をバルブ式ホモジナイザーを用いて30MPaの圧力で均質化した後、プレート式UHT殺菌機で加熱殺菌した後、25℃まで冷却した。これを-0.5℃/hで徐冷し、冷凍させ、ミセル態カゼインを含まない脂質蛋白質複合体を含有する油中水型乳化油脂組成物用乳化材Fを得た。
尚、油中水型乳化油脂組成物用乳化材F100質量部中、ミセル態カゼインを含まない脂質蛋白質複合体が21.2質量部含有されていた。
ホエイプロテインコンセントレート(アーラフーズ社「ラクプロダン80」)21.5質量部を60℃に加温した水71.3質量部に加え、スリーワンモーターを使用して撹拌して十分に分散させた。大豆由来のレシチン製剤(理研ビタミン社「レシオンLP-1」、脂質含量70質量%、脂質中のリン脂質含量80質量%超)を7.2質量部添加し、よく撹拌して十分に分散させ、混合液を得た。
この混合液をバルブ式ホモジナイザーを用いて30MPaの圧力で均質化した後、プレート式UHT殺菌機で加熱殺菌した後、25℃まで冷却した。これを-0.5℃/hで徐冷し、冷凍させ、ホエイ蛋白質のみからなる脂質蛋白質複合体を含有する油中水型乳化油脂組成物用乳化材Gを得た。
尚、油中水型乳化油脂組成物用乳化材G100質量部中、ホエイ蛋白質のみからなる脂質蛋白質複合体が21.3質量部含有されていた。
上記の製造例1~7で得られた油中水型乳化油脂組成物用乳化材A~Gを用いて、油中水型乳化油脂組成物A~Gを製造した。尚、以下では、ヨウ素価60のパームスーパーオレインのランダムエステル交換油脂95質量部と、パーム油5質量部を、それぞれ60℃に加熱し、溶解・混合したものを、単に「油脂配合物(1)」と記載する場合がある。
油中水型乳化油脂組成物A~Gにおける油中水型乳化油脂組成物用乳化材A~Gの配合量については、油中水型乳化油脂組成物A~G中の脂質蛋白質複合体含量が同一となるように調整した。具体的には、油中水型乳化油脂組成物用乳化材Aの配合量を2質量部、油中水型乳化油脂組成物用乳化材Cの配合量を1.3質量部、油中水型乳化油脂組成物用乳化材B及びD~Gの配合量を1.6質量部とし、残部を水として水相を構成した。
尚、検討1において、油中水型乳化油脂組成物用乳化材Aを含有するものを油中水型乳化油脂組成物Aと表記するものとし、他も同様である。
まず油脂配合物(1)79質量部と無塩バター5質量部とを溶解し、混合したものを油相とした。次に、水と油中水型乳化油脂組成物用乳化材Aをあわせて16質量部となるように混合して、これを水相とした。
得られた油相と水相とを混合し、予備乳化液とし、常法に従って加熱殺菌及び冷却・可塑化を行って、油中水型乳化油脂組成物Aを得た。
脂質蛋白質複合体は油中水型乳化油脂組成物A100質量部中、0.34質量部含有されていた。
油中水型乳化油脂組成物用乳化材Aの代わりに油中水型乳化油脂組成物用乳化材Bを用いた他は実施例6と同様に製造し、油中水型乳化油脂組成物Bを得た。
<実施例8>
油中水型乳化油脂組成物用乳化材Aの代わりに油中水型乳化油脂組成物用乳化材Cを用いた他は実施例6と同様に製造し、油中水型乳化油脂組成物Cを得た。
<実施例9>
油中水型乳化油脂組成物用乳化材Aの代わりに油中水型乳化油脂組成物用乳化材Dを用いた他は実施例6と同様に製造し、油中水型乳化油脂組成物Dを得た。
<実施例10>
油中水型乳化油脂組成物用乳化材Aの代わりに油中水型乳化油脂組成物用乳化材Eを用いた他は実施例6と同様に製造し、油中水型乳化油脂組成物Eを得た。
油中水型乳化油脂組成物用乳化材Aの代わりに油中水型乳化油脂組成物用乳化材Fを用いた他は実施例6と同様に製造し、油中水型乳化油脂組成物Fを得た。
<比較例4>
油中水型乳化油脂組成物用乳化材Aの代わりに油中水型乳化油脂組成物用乳化材Gを用いた他は実施例6と同様に製造し、油中水型乳化油脂組成物Gを得た。
<ロールパン(バターロール成型)の製法>
まず、表1の中種生地配合の全原料を、縦型ミキサーにて低速で3分、中速で2分ミキシングし、中種生地(捏ね上げ温度26℃)を得た。得られた中種生地は、28℃、相対湿度80%にて120分の中種発酵を取った。
次に、この中種生地、並びに本捏生地配合の強力粉、砂糖、食塩、脱脂粉乳、全卵及び水を、縦型ミキサーにて低速で3分、中速で3分ミキシングした後、上記ベーカリー用油中水型乳化油脂組成物A~Gを加えて、更に低速で3分、中速で4分ミキシングし、本捏生地(捏ね上げ温度28℃)を得た。
得られた本捏生地は、30分フロアタイムをとり、分割(45g)、丸めし、30分ベンチタイムを取った後、バターロール成型した。これを天板に乗せ、38℃、相対湿度80%、50分のホイロを取った後、190℃のオーブンで13分焼成して、ロールパン(blank)、及びロールパンA~Gを得た。
得られたロールパンについて、下記の評価基準にしたがって、同一の品を喫食した際に同一の評価が得られるように訓練されたパネラー10名で、無塩バター由来の乳風味の風味発現性について官能評価を行った。その結果を◎+:45点以上、◎ :41~44点、○:31~40点、△:21~30点、×:20点未満として、表1に示した。
5点:乳風味の発現が良好である。
4点:乳風味の発現がやや良好である。
3点:乳風味の発現が普通である。
2点:乳風味の発現がやや悪い。
1点:乳風味の発現が悪い。
これはカゼイン蛋白質の有無や、ミセル態カゼイン蛋白質が含まれなかったためであると考えられる。
また、ロールパンEにおいてはロールパンA~Dと比較して、風味発現性がやや低下する結果となった。これは、油中水型乳化油脂組成物用乳化材Eを構成する蛋白質中の、カゼイン蛋白質とホエイ蛋白質の質量比が異なるためであると考えられる。
上記の製造例1~7で得られた、油中水型乳化油脂組成物用乳化材A~Gを用いて、油中水型乳化油脂組成物A2~G2を製造した。
尚、以下では、パーム核油とパーム極度硬化油を70:30で混合した配合油のランダムエステル交換油脂と、コーン油を、それぞれ60℃に加熱し、60:40の質量比で混合したものを、単に「油脂配合物(2)」と記載する場合がある。
油中水型乳化油脂組成物A2~G2における油中水型乳化油脂組成物用乳化材A~Gの配合量については、油中水型乳化油脂組成物A2~G2中の脂質蛋白質複合体含量が同一となるように調整した。具体的には、油中水型乳化油脂組成物用乳化材Aの配合量を3質量部、油中水型乳化油脂組成物用乳化材Cの配合量を2.0質量部、油中水型乳化油脂組成物用乳化材B及びD~Gの配合量を2.4質量部とし、残部を水として水相を構成した。
尚、検討2において、油中水型乳化油脂組成物用乳化材Aを含有するものを油中水型乳化油脂組成物A2と表記するものとし、他も同様である。
まず油脂配合物(2)70質量部を溶解したものを油相とした。次に、水と油中水型乳化油脂組成物用乳化材Aをあわせて30質量部となるように混合して、これを水相とした。
得られた油相と水相とを混合し、予備乳化液とし、常法に従って加熱殺菌及び冷却・可塑化を行って、油中水型乳化油脂組成物A2を得た。
尚、脂質蛋白質複合体は油中水型乳化油脂組成物A2の100質量部中、0.51質量部含有されていた。
油中水型乳化油脂組成物用乳化材Aの代わりに油中水型乳化油脂組成物用乳化材Bを用いた他は実施例11と同様に製造し、油中水型乳化油脂組成物B2を得た。
<実施例13>
油中水型乳化油脂組成物用乳化材Aの代わりに油中水型乳化油脂組成物用乳化材Cを用いた他は実施例11と同様に製造し、油中水型乳化油脂組成物C2を得た。
<実施例14>
油中水型乳化油脂組成物用乳化材Aの代わりに油中水型乳化油脂組成物用乳化材Dを用いた他は実施例11と同様に製造し、油中水型乳化油脂組成物D2を得た。
<実施例15>
油中水型乳化油脂組成物用乳化材Aの代わりに油中水型乳化油脂組成物用乳化材Eを用いた他は実施例11と同様に製造し、油中水型乳化油脂組成物E2を得た。
油中水型乳化油脂組成物用乳化材Aの代わりに油中水型乳化油脂組成物用乳化材Fを用いた他は実施例11と同様に製造し、油中水型乳化油脂組成物F2を得た。
<比較例6>
油中水型乳化油脂組成物用乳化材Aの代わりに油中水型乳化油脂組成物用乳化材Gを用いた他は実施例11と同様に製造し、油中水型乳化油脂組成物G2を得た。
上記実施例11で得られた油中水型乳化油脂組成物A2を室温で1時間調温した後、50質量部をミキサーボウルに投入し、卓上ミキサーにセットし、ビーターを使用して低速1分混合し、最高速で比重が0.45となるまでクリーミングした。ここに、転化糖シロップ(糖の固形分の含有量は70質量%)50質量部とミルクフレーバー0.3質量部を添加し、十分に混合し、比重が0.6である、本発明の菓子類であるバタークリームAを得た。
尚、実施例7~10、比較例5、比較例6、ブランク品(2)を用いて、同様に製造し、バタークリームB~G、バタークリーム(blank)を得た。
得られたバタークリームについて、下記の評価基準に従って、同一の品を喫食した際に同一の評価が得られるように訓練されたパネラー10名で、「口溶け」「風味発現性」「異味」の3点について官能評価を行った。その結果を◎+:45点以上、◎:41~44点、○:31~40点、△:21~30点、×:20点未満として、表3に示した。
(口溶け)各バタークリームを口に含んだ時の口溶けについて評価した。
5点:極めて良好な口溶け
4点:良好な口溶け
3点:やや良好な口溶け
2点:やや油っぽさを感じる
1点:油っぽく、キレが悪い
(風味発現性)各バタークリームを口に含んだ時の風味発現性について評価した。
5点:風味の発現が良好である。
4点:風味の発現がやや良好である。
3点:風味の発現が普通である。
2点:風味の発現がやや悪い。
1点:風味の発現が悪い。
(異味)各バタークリームを口に含んだ時の異味について評価した。
5点:全く異味が感じられない
4点:ほとんど異味が感じられない
3点:わずかに異味を感じる
2点:やや異味を感じる
1点:強く異味を感じる
口溶け性については、例えばバタークリームE~Gを比較して、カゼイン蛋白質の存在の有無や、その形態が関与するものと考えられた。
また、これらのバタークリームでは、勿論合成乳化剤由来の異味は確認されなかったが、バタークリームFやGでは、バタークリームA~Eと比較して、わずかに異味が感じられた。
これは、非ミセル態のカゼイン蛋白質が濃縮されたカゼインカルシウムや、ホエイ蛋白質が濃縮されたホエイプロテインコンセントレートを多く含有する油中水型乳化油脂組成物用乳化材を用いたためであると推察され、油中水型乳化油脂組成物用乳化材を構成する蛋白質の組成によっても、得られる食品の風味に差が生じることが示唆された。
更に、バタークリームA~Eの比較から、カゼイン蛋白質とホエイ蛋白質の質量比についても、バタークリームの口溶けや風味発現性に関与するものと考えられた。
Claims (5)
- 下記条件(1)~(5)を満たす、油中水型乳化油脂組成物用乳化材。
(1)蛋白質と脂質との脂質蛋白質複合体を含有する。
(2)脂質蛋白質複合体を構成する蛋白質として乳蛋白質を含有する。
(3)上記乳蛋白質中のカゼイン蛋白質の含有量が40~95質量%である。
(4)上記乳蛋白質中のカゼイン蛋白質がミセル態カゼイン蛋白質を含有し、カゼイン蛋白質中のミセル態カゼイン蛋白質の含有量が、60~100質量%である。
(5)脂質蛋白質複合体を構成する脂質としてリン脂質を含有する。 - 請求項1記載の油中水型乳化油脂組成物用乳化材を含有する、油中水型乳化油脂組成物。
- 請求項2の油中水型乳化油脂組成物を用いてなるベーカリー食品。
- 請求項2の油中水型乳化油脂組成物を用いてなるフィリング類。
- 請求項1記載の油中水型乳化油脂組成物用乳化材の製造方法であって、蛋白質と脂質とを含有する水溶液を均質化する工程を含む、油中水型乳化油脂組成物用乳化材の製造方法。
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