JP2003259834A - 乳化食品及びその製造方法 - Google Patents

乳化食品及びその製造方法

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JP2003259834A JP2002065103A JP2002065103A JP2003259834A JP 2003259834 A JP2003259834 A JP 2003259834A JP 2002065103 A JP2002065103 A JP 2002065103A JP 2002065103 A JP2002065103 A JP 2002065103A JP 2003259834 A JP2003259834 A JP 2003259834A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 温度変化によって発生する離水、或いは油層
分離がなく、温度変化により常温時の状態から形状や性
状が変化しても、再び温度を常温に戻すことにより容易
に常温時の形状や性状に復元可能なマヨネーズ様の食味
を呈する乳化食品であって、学習力の向上や、集中力の
向上や、運動能力の向上や、痴呆症の改善・予防等に効
果を有する乳化食品を提供すること。 【解決手段】 卵黄、及び動物性油脂を含まず、リゾ化
リン脂質を含有してなる乳化食品とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乳化食品、及びそ
の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、市販のマヨネーズは、鶏卵(卵
黄)・植物油・酢を主原料としており、鶏卵の卵黄によ
って他の原料中の水分と油分とを乳化することにより、
クリーム状となっていた。
【0003】マヨネーズのような乳化食品は、いずれも
合成や天然の乳化剤によって原料中の水分と油分とが乳
化されており、特に、天然食材からえられる乳化剤とし
ては、前記マヨネーズにおける卵黄や、クリーム状乳化
食品に使用されるサポニン等がよく知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の天
然食材から得られる乳化剤は、その可溶化及び乳化力に
限界があり、合成の可溶化・乳化剤と比較すると、その
乳化力は極めて低いものであった。
【0005】従って、かかる天然食材から得られる乳化
剤を使用した乳化食品にあっては、離水傾向が強く、一
旦加温等によって離水してしまうと、その形状や性状を
復元するのが困難であった。
【0006】なお、マヨネーズにおいては、卵黄の代わ
りに大豆蛋白を乳化剤として用ることにより乳化力を高
め、時間の経過に伴う粘度減少率を小さくして保型性を
高めたものも知られているが、同乳化剤はあくまでもマ
ヨネーズをクリーム状に維持するためのものであり、加
温等によって変化したマヨネーズの性質や形状を復元で
きるものではなかった。
【0007】また、同乳化剤を使用したマヨネーズも、
従来のマヨネーズと同様にクリーム状であり、従来のマ
ヨネーズはいずれもクリーム状の食材であった。そのた
めに、従来のマヨネーズは調理方法が限定されてしまっ
ており、生野菜等の味付けを主用途として、それ以外へ
の活用がほとんどない食材であった。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで、上記問題点を解
決すべく、請求項1記載の本発明は、卵黄、及び動物性
油脂を含まず、リゾ化リン脂質を含有してなることを特
徴とする乳化食品を提供せんとするものである。
【0009】請求項2記載の本発明は、低温、及び常温
においては固形状を呈し、加温によって乳液状若しくは
クリーム状を呈することを特徴とする乳化食品を提供せ
んとするものである。
【0010】請求項3記載の本発明は、植物性油脂と大
豆成分とを加熱溶解、又は、均一分散した中にリゾ化リ
ン脂質と水とを加えて乳化することにより、低温、及び
常温においては固形状を呈し、加温によって乳液状若し
くはクリーム状を呈するようにしたことを特徴とする乳
化食品の製造方法を提供せんとするものである。
【0011】請求項4記載の本発明は、植物性油脂と大
豆成分と澱粉質とを加熱溶解、又は、均一分散した中に
リゾ化リン脂質と水と増粘剤とを加えて乳化することに
より、低温、及び常温においては固形状を呈し、加温に
よって乳液状若しくはクリーム状を呈するようにしたこ
とを特徴とする乳化食品の製造方法を提供せんとするも
のである。
【0012】請求項5記載の本発明は、水は10〜90
重量%であり、植物性油脂は5〜50重量%であり、リ
ゾ化リン脂質は0.1〜10重量%であり、大豆成分は
0.1〜15重量%であり、澱粉質は0.1〜30重量
%であり、増粘剤は1〜15重量%であることを特徴と
する乳化食品の製造方法を提供せんとするものである。
【0013】請求項6記載の本発明は、防腐作用を有す
る植物乾燥粉末又は/及び植物抽出エキスを添加するこ
とを特徴とする乳化食品の製造方法を提供せんとするも
のである。
【0014】請求項7記載の本発明は、植物乾燥粉末
は、ヨモギ乾燥粉末、シソ乾燥粉末、ドクダミ乾燥粉
末、甘草乾燥粉末、チンピ乾燥粉末等の内のいずれか1
種以上を含有し、植物抽出エキスは、ヨモギエキス、シ
ソエキス、ドクダミエキス、甘草エキス、チンピエキス
等の内のいずれか1種以上を含有することを特徴とする
乳化食品の製造方法を提供せんとするものである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。
【0016】本発明に係る乳化食品は、植物性油脂成分
と大豆成分と澱粉質とを加熱溶解、又は、均一分散した
中にリゾ化リン脂質を加えて乳化し、さらに、別途準備
した水溶性の増粘剤を溶解した加温水溶液(水と増粘
剤)を徐々に加えて完全乳化することにより製造する。
【0017】前記乳化食品の原料中、水は10〜90重
量%、より好ましくは20〜70重量%であり、植物性
油脂は5〜50重量%、より好ましくは8〜30重量%
であり、リゾ化リン脂質は0.1〜10重量%、より好
ましくは0.5〜5重量%であり、大豆成分は0.1〜
15重量%、より好ましくは0.5〜10重量%であ
り、また、澱粉質は0.1〜30重量%、より好ましく
は1〜20重量%であり、水溶性増粘剤は1〜15重量
%、より好ましくは2〜10重量%である。
【0018】また、原料を乳化するときの攪拌作業はホ
モミキサーによって行うようにしており、約1500r
pm以上の攪拌速度で乳化することにより、本乳化食品
を調理するときに離水や油分離が生じないようにしてい
る。
【0019】さらに、この乳化時の攪拌速度を上げるこ
とによって、乳化エマルジョンをより小さく安定した乳
化物とすることができ、加温によって軟化した場合であ
っても、離水や油分離が生じないようにすることができ
る。
【0020】かかる乳化工程における油層(植物性油脂
等)、及び、水層(水等)の加温温度は50〜95℃で
あり、より好ましくは65〜80℃である。
【0021】また、ホモミキサーによる乳化攪拌速度
は、1500〜12000rpmであり、より好ましく
は、3000〜8000rpmである。
【0022】但し、上記処理条件を満たしていなくても
品質は劣るが乳化食品を製造することはでき、処理条件
は、上記温度範囲や乳化攪拌速度に限定されるものでは
ない。
【0023】また、前記乳化食品の原料中、植物性油脂
は、ヤシ油、ココナツ油、椿油、パーム油、オリーブ
油、大豆油、ベニバナ油、米胚芽油、マカデミアナッツ
油、グレープシード油、菜種油、サンフラワー油等から
1種、或いは、複数選択して使用することができる。但
し、これらに限定されるものではなく、植物性油脂であ
れば使用できる。
【0024】また、大豆成分としては、脱脂大豆粉、含
油大豆粉、全脂大豆粉、大豆蛋白質等の大豆を起源とす
る全ての素材を用いることができる。
【0025】また、澱粉質としては、ジャガイモ澱粉、
トウモロコシ澱粉、キャッサバ澱粉、くず澱粉、米澱
粉、小麦澱粉、さつまいも澱粉、サゴ澱粉等から1種、
或いは、複数選択して使用することができる。但し、こ
れらに限定されるものではなく、澱粉質であれば使用で
きる。
【0026】また、水溶性増粘剤としては、キサンタン
ガム、ゼラチン、アルギン酸、セルロース、寒天等から
1種、或いは、複数選択して使用することができる。但
し、これらに限定されるものではなく、水溶性増粘剤で
あれば使用できる。また、水溶性増粘剤に限らず、油性
増粘剤を使用することもでき、その場合は、増粘剤を水
にではなく植物性油脂に溶解して使用する。
【0027】なお、上記原料に加え、添加剤として、食
塩、調味料、甘味剤等を目的に応じて適宜配合すること
ができる。
【0028】特に、防腐作用を有する植物乾燥粉末又は
/及び植物抽出エキスを添加すれば、乳化食品の防腐性
(抗菌性)を高め、乳化食品の品質を長期間保持するこ
とができる。
【0029】上記植物乾燥粉末としては、ヨモギ乾燥粉
末、シソ乾燥粉末、ドクダミ乾燥粉末、甘草乾燥粉末、
チンピ乾燥粉末等の内から1種、或いは、複数種を選択
して使用することができ、植物抽出エキスとしては、ヨ
モギエキス、シソエキス、ドクダミエキス、甘草エキ
ス、チンピエキス等の内から1種、或いは、複数種を選
択して使用することができる。但し、これらに限定され
るものではなく、例えば、アロエ、セロリ、パセリ、に
ら、ニンニク、生姜、せり、玉葱、わさび等の食用植物
の乾燥粉末又は植物抽出エキスであれば使用することが
できる。
【0030】また、上記植物乾燥粉末又は/及び植物抽
出エキスは、0.01〜5.0重量%、より好ましくは
0.5〜3.0重量%ほどの添加で乳化食品に十分に浸透
させることができ、その防腐作用(抗菌作用)を十分に
発揮させることができる。
【0031】上記製造方法により製造した乳化食品は、
低温、及び常温においては固形状であり、加温によって
乳液状若しくはクリーム状へと形状及び性状が変化する
食材でありながら、マヨネーズ様の食味を呈する食材と
なる。
【0032】本乳化食品のかかる性状は、前記大豆抽出
レシチンを酵素分解処理することにより得られるリン脂
質であるリゾ化リン脂質(リゾフォスファチジルコリ
ン)を乳化剤として配合することに起因する。
【0033】すなわち、リゾ化リン脂質を乳化剤として
配合することにより、多様な可溶化が可能となり、温度
変化によって発生する離水、或いは油層分離を防止する
ことができるので、温度変化により常温時の状態(固形
状)から形状や性状が変化(乳液状、クリーム状)して
も、再び温度を常温に戻すことにより、乳化食品を容易
に常温時の形状や性状に復元することができる。
【0034】このように、本乳化食品は加温条件によっ
てその形状を変化させることが可能であるが、形状変化
が始まる温度(以下、形状変化温度)、すなわち、固形
状から乳液状若しくはクリーム状へと乳化食品の形状が
軟化する形状軟化温度と、逆に、乳液状若しくはクリー
ム状から固形状へと乳化食品の形状が復元される形状復
元温度とは、乳化食品の組成量を調整することにより変
化させることができる。
【0035】なお、形状軟化温度と形状復元温度とは必
ずしも一致せず、通常、形状軟化温度のほうが形状復元
温度よりも高く、形状軟化温度が低くなるほど形状復元
温度が高くなって両温度域が近づき、形状軟化温度が高
くなるほど形状復元温度が低くなって両温度域が離れる
傾向がある。
【0036】例えば、乳化食品の組成に占める水層の割
合を増加することで、形状軟化温度を低くすることがで
きる一方、形状復元温度を高くすることができ、逆に、
植物性油脂や増粘剤を増量することで、形状軟化温度を
高くすることができる一方、形状復元温度を低くするこ
とができる。
【0037】また、大豆成分や澱粉質の増量によって
も、粘性や形状軟化温度を高くすることができ、その一
方で形状復元温度を低くすることができる。
【0038】このように、本乳化食品は、上記した各原
料の配合量を調整することによってその形状軟化温度
(逆に言えば、固形維持温度)と形状復元温度とを調整
することが可能であり、調理目的や保存条件等に応じて
形状変化温度を調整することができる。
【0039】また、本発明に係る乳化食品は、温度によ
ってその性状や形状が変わるだけでなく、一旦変化させ
た温度を戻すことによって、その性状・形状をも復元す
ることが可能であるため、今までにない全く新しい食材
として調理することができる。
【0040】例えば、従来のマヨネーズは、常温時の形
状がクリーム状なので天ぷら料理や焼き物料理等に使用
するのは困難であったが、本乳化食品であれば、固形の
状態で下準備をし、実際に揚げたり焼いたりするときに
その形状をクリーム状やゼリー状や液状へと変化させる
ことができるため、マヨネーズ様の食味でありながら天
ぷら料理や焼き物料理等に使用することができる。
【0041】さらに、本発明に係る乳化食品は低温時に
おいては固形状となるため、乳化食品中に様々な食材を
添加することも可能である。
【0042】例えば、マスタードや、カットした野菜
や、魚や、肉や、明太子や、カットしたり粉末状にした
りした海草や、果実等の非水溶性の固形食材、或いは、
液状食材を適宜混合することによって多様な乳化食品を
創作することが可能であり、かかる多様な乳化食品を調
理に合わせて選択することにより、様々な調理への応用
が可能となる。
【0043】また、本発明は、大豆から抽出された「レ
シチン」を酵素分解加工することによって得られる「リ
ゾフォスファチジルコリン」を用いているので、上記し
たように本乳化食品の乳化・可溶化が可能となるだけで
なく、かかる「リゾ化コリン」によって脳細胞を活性化
させ、脳内血流量を代謝促進させることもできる。
【0044】さらに、本発明に係る乳化食品は大豆成分
を主成分とし、しかも、卵黄及び動物性油脂を含まない
ことから、カロリーが極めて低く肥満を抑制することが
できると共に、卵黄或いは動物性の原料・蛋白質を原因
とするアレルギー性反応を抑制することができる。
【0045】
【実施例】以下、本発明にかかる乳化食品の実施例を説
明する。
【0046】表1に示す実施例1〜4は、ヤシ油とベニ
バナ油とパーム油とからなる植物性油脂を70℃〜95
℃に加温し、同植物性油脂中に、含油大豆粉とおからと
からなる大豆成分と、ジャガイモ澱粉とトウモロコシ澱
粉とからなる澱粉質とを加入して大豆成分と澱粉質とを
加熱混合又は加熱溶解し、さらに、大豆から抽出したリ
ゾ化リン脂質を加入して、液中の水分と油分とを乳化
し、キサンタンガムとゼラチンとからなる水溶性増粘剤
を70℃〜95℃に加温した精製水に溶解して生成した
水溶液を徐々に加えて水分と油分とを完全乳化し、最後
に、アミノ酸調味料と食塩と砂糖と植物乾燥粉末(ヨモ
ギ乾燥粉末、シソ乾燥粉末)又は/及び植物抽出エキス
(ドクダミエキス、チンピエキス、甘草エキス、ヨモギ
エキス)とを添加して味を調えることにより製造した。
【0047】なお、実施例4においては、アミノ酸調味
料等の添加剤の加入時に、カット海藻(わかめ)も加入
した。
【0048】また、上記実施例1〜4とは別に、リゾ化
リン脂質と植物乾燥粉末又は/及び植物抽出エキスとを
含まない乳化食品を対照例として製造した。同対照例の
製造方法は、リゾ化リン脂質と植物乾燥粉末又は/及び
植物抽出エキスとの不加入以外は実施例1〜4と同様で
あり、ヤシ油とベニバナ油とパーム油とからなる植物性
油脂を70℃〜95℃に加温し、同植物性油脂中に、含
油大豆粉とおからとからなる大豆成分と、ジャガイモ澱
粉とトウモロコシ澱粉とからなる澱粉質とを加入して大
豆成分と澱粉質とを加熱混合又は加熱溶解し、キサンタ
ンガムとゼラチンとからなる水溶性増粘剤を70℃〜9
5℃に加温した精製水に溶解して生成した水溶液を徐々
に加えて液中の水分と油分とを乳化し、最後に、アミノ
酸調味料と食塩と砂糖とを添加して味を調えることによ
り製造した。
【0049】なお、実施例1〜4、及び、対照例の配合
は表1に示す。
【0050】
【表1】
【0051】上記実施例1〜4、及び、対照例の乳化特
性、及び、温度変化に伴う物性変化は表2の通りであ
る。
【0052】
【表2】
【0053】表1及び表2から分かる通り、リゾ化リン
脂質を含有しない対照例は、乳化不良で分離状態となっ
ており、逆にリゾ化リン脂質を含有する実施例1〜4
は、いずれも乳化状態が良く、均一な乳化物を形成して
いる。
【0054】また、リゾ化リン脂質を含有する実施例1
〜4は、いずれも加温に伴う軟化状態(低粘性状態)に
あっても離水・油分離がなく、細かな乳化エマルジョン
を維持している。
【0055】さらに、実施例4においては、非溶解食材
であるカット海草を混合しているので、食感も良くなり
独特のおいしさを呈している。
【0056】このことから、リゾ化リン脂質を加入する
ことにより、乳化食品の乳化状態を良好に保ち、温度変
化によって発生する離水・油分離を防止できることが分
かる。
【0057】また、乳化食品中に同乳化食品とは食感や
食味の異なる食材を新たに添加すれば、独特の食感や食
味を有する乳化食品を創出できることが分かる。
【0058】また、上記実施例1〜4、及び、対照例の
防腐力の評価試験も行った。評価試験の方法は次の通り
である。まず、被験菌である真菌類と大腸菌類とを予め
1.0×10cfu/mlに調整し、それぞれの被験菌
液を用意した。この被験菌液を前記実施例1〜4、及
び、対照例のそれぞれに対して1.0ml/100gの
割合で配合して試料とし、各試料を35℃・相対湿度7
0%の条件下で保存した。そして、保存72時間後の試
料と、保存168時間後の試料とを被験菌に応じた選択
培地においてそれぞれ37℃・48時間の条件下で培養
し、各試料における被験菌の増殖量を測定した。試験結
果は表3の通りである。
【0059】
【表3】
【0060】表3から分かる通り、植物乾燥粉末又は/
及び植物抽出エキスを含有しない対照例は、保存72時
間後には真菌類が2.5倍に、大腸菌類が1.7倍に増
加しており、保存168時間後には真菌類が4.0倍
に、大腸菌類が3.5倍にまで増加している。これに対
し、植物乾燥粉末又は/及び植物抽出エキスを含有する
実施例1〜4は、保存168時間後であっても、真菌
類、大腸菌類の両者ともに増加していない。
【0061】このことから、植物乾燥粉末又は/及び植
物抽出エキスを加入することにより、乳化食品の防腐力
を高めて乳化食品の保存性を確保できることが分かる。
なお、防腐力は落ちるものの、植物乾燥粉末又は/及び
植物抽出エキスを加入せずに本乳化食品を製造すること
も可能である。
【0062】上記乳化食品の調理への応用例としては、
以下のものが考えられる。
【0063】(1)本乳化食品を魚や肉や野菜等と一緒に
フライにし、総菜や間食として利用する。本乳化食品で
あれば、常温時は固形状なのでフライの衣付け作業を容
易に行うことができ、しかも、揚げたてのフライを食す
れば、マヨネーズと同様の食感を得ることができる。さ
らには、本乳化食品が天ぷら油の乳化・代謝を促進する
ので、本乳化食品を利用したフライはダイエット食とし
ても活用することができる。
【0064】(2)本乳化食品をちくわ等の練り製品に詰
めて、総菜、特に弁当の総菜や間食や肴として利用す
る。本乳化食品であれば、一旦加温してクリーム状とし
てから練り製品に充填することができるので、練り製品
への充填作業がしやすく、しかも、充填後には乳化食品
を固形状に戻して、同乳化食品が練り製品からはみ出な
いようにすることができる。
【0065】(3)本乳化食品を固形状のまま適当な大き
さにカットし、巻き鮨の具材として利用する。本乳化食
品であれば、常温時は固形状なので海苔や米飯と共に巻
く作業を容易に行うことができ、しかも、巻き終わった
鮨をカットする際にも、従来のマヨネーズのように切り
口からはみだしてくることがなく、切り口を美しく保つ
ことができる。
【0066】(4)本乳化食品を固形状のまま適当な大き
さにカットし、ソーセージ等に入れた切り込みに挟んで
総菜、特に弁当の総菜や間食として利用する。本乳化食
品であれば、常温時は固形状なので、このように簡単に
別の食材に挟み込むことができ、しかも、挟んだ食材か
ら本乳化食品がはみ出ていても、通常のマヨネーズのよ
うに周囲のものに付着したり、型くずれしたりすること
がない。
【0067】(5)本乳化食品を固形状のまま適当な厚さ
にスライスし、サンドイッチの具材として利用する。本
乳化食品であれば、常温時は固形状なので、サンドイッ
チをカットする際にも、従来のマヨネーズのように切り
口から乳化食品がはみだしてきて、サンドイッチが型く
ずれすることがなく、切り口を美しく保つことができ
る。
【0068】(6)本乳化食品を固形状のまま適当な大き
さにカットし、ピザのトッピングとして利用する。本乳
化食品であれば、固形状のままピザにトッピングした後
に加熱することにより、クリーム状若しくは乳液状に変
化させて乳化食品を広げることができるので、ピザの上
面に万遍なく乳化食品をトッピングすることができる。
しかも、加熱直後のピザを食すれば、従来のマヨネーズ
と同様の食感を得ることができる。
【0069】このように、本乳化食品は、常温において
は固形状であり、加温によってクリーム状若しくは乳液
状となるため、上記した調理例に限らず、その形状変化
を利用して様々な調理に応用することができる。
【0070】なお、本乳化食品を流通させる場合は、取
り扱いや管理が容易な固形状で流通させるのが好まし
く、使用目的に合わせて、ブロック状やスライス状や小
片状等適確な大きさや形に成形して流通させることがで
きる。
【0071】次に、リゾ化リン脂質を含有してなる本乳
化食品の生体への影響について説明する。
【0072】上記したように、本乳化食品には乳化剤と
してリゾ化リン脂質(リゾフォスファチジルコリン)を
配合しているが、同リゾ化リン脂質は、細胞代謝を促進
する物質として生体中に広く分布し、特に、脳や肝臓等
の重要な組織に豊富に存在することが知られている。
【0073】加えて、リゾ化リン脂質は脳細胞の主成分
であり、脳において神経伝達物質として機能することが
知られているので、本乳化食品を食することによって、
生体に何らかの影響が出ることが予測される。
【0074】そこで、今回は、本乳化食品の(1)脳神経
への影響と、(2)筋肉機能への影響と、(3)体温への影響
とを臨床的に試験して評価した。以下に、具体的試験方
法、及びその結果を説明する。
【0075】(1)脳神経への影響は、本乳化食品の摂取
前と摂取後の脳波を比較することにより評価した。すな
わち、被験者である健常成人に脳波計の電極キャップを
取り付け、まず、本乳化食品の摂取前の脳波をコントロ
ールとして連続的に10分間測定し、その後、本乳化食
品(実施例1)を10g摂取し、次に、摂取後の脳波を
連続的に60分間測定し、その検出脳波を分析した。こ
の検出脳波をトポグラフとして集計したものを図1に示
す。
【0076】図1(a)は本乳化食品の摂取前の脳波を示
すグラフ、図1(b)は本乳化食品の摂取15分後の脳波
を示すグラフ、図1(c)は本乳化食品の摂取30分後の
脳波を示すグラフ、図1(d)は本乳化食品の摂取60分
後の脳波を示すグラフである。
【0077】検出脳波は、Derta(2.0〜4.0H
z)、Theta(4.0〜8.0Hz)、Alpha1(8.0
〜10.0Hz)、Alpha2(10.0〜13.0H
z)、Beta1(13.0〜20.0Hz)、Beta2(2
0.0〜30.0Hz)の6つであり、図1(a)〜(d)の
それぞれにおいて、上段左側のグラフにDertaの測定結
果を、上段右側のグラフにThetaの測定結果を、中段左
側のグラフにAlpha1の測定結果を、中段右側のグラフに
Alpha2の測定結果を、下段左側のグラフにBeta1の測定
結果を、下段右側のグラフにBeta2の測定結果を示して
いる。
【0078】また、各グラフにおいては、脳波の検出量
を5段階に分けており、脳波がほとんど確認されない最
少量検出領域1は細実線で、検出量が少ない少量検出領
域2は一点鎖線で、中程度の検出量が認められる中量検
出領域3は長点線で、検出量が多い多量検出領域4は太
実線で、最も検出量が多い最多量検出領域5は短点線で
示している。
【0079】図から分かる通り、α波(Alpha1,Alpha
1)のグラフにおいては、本乳化食品の摂取15分後に
既に多量検出領域4が出現しており、摂取30分後には
最多量検出領域5が出現し、摂取60分後には前記最多
量検出領域5及び多量検出領域4が拡大して、時間の経
過に伴ってα波の検出量が増加していることが分かる。
これに対して、他の検出脳波にはほとんど変化がみられ
ない。
【0080】α波は、精神のリラックス状態及び集中力
を評価する指標となるものであり、α波の検出量増加
は、精神的に安定した鎮静状態を示唆し、又、集中した
状態であることを示唆するものである。
【0081】このことから、本乳化食品を摂取すること
により、精神的にリラックスし、集中力が増加すること
がわかる。
【0082】(2)筋肉機能への影響は、本乳化食品の摂
取前と摂取後のマイクロバイブレーションを比較するこ
とにより評価した。すなわち、被験者である健常成人に
マイクロバイブレーション測定器の電極を取り付け、ま
ず、本乳化食品の摂取前のマイクロバイブレーションを
コントロールとして連続的に10分間測定し、その後、
本乳化食品(実施例1)を10g摂取し、次に、摂取後
のマイクロバイブレーションを連続的に60分間測定
し、その検出結果を集計評価した。この検出結果を集計
したグラフを図2に示す。
【0083】図2(a)は本乳化食品の摂取前のマイクロ
バイブレーションを示すグラフ、図2(b)は本乳化食品
の摂取15分後のマイクロバイブレーションを示すグラ
フ、図2(c)は本乳化食品の摂取30分後のマイクロバ
イブレーションを示すグラフ、図2(d)は本乳化食品の
摂取60分後のマイクロバイブレーションを示すグラフ
である。また、各グラフにおいて、横軸は周波数(H
z)、縦軸は検出量(Micro Volts)である。
【0084】本試験では10Hz前後、或いは、10H
z以下の周波数のマイクロ波を検出しており、図から分
かる通り、本乳化食品の摂取前はグラフ上にアトランダ
ムなピーク性のない波形が現れているが、本乳化食品の
摂取後は時間が経過するに伴って2Hz以下の低い周波
数にピークPが現れ始め、摂取60分後には一極集中し
たピークPを有する波形に変化している。
【0085】一般的に、通常状態の筋肉組織からは不均
一でパラレルな周波数のマイクロ波が検出されて、グラ
フ上にはアトランダムなピーク性のない波形が現れ、リ
ラックスした状態の筋肉組織からは特定の周波数のマイ
クロ波が検出されて、グラフ上には一極性のピークを有
する波形が現れる。
【0086】このことから、本乳化食品を摂取すること
により、筋肉組織がリラックスした状態となることがわ
かる。そして、筋肉組織がリラックスすれば、同筋肉組
織の瞬発力を高めることができる。
【0087】(3)体温への影響は、本乳化食品の摂取前
と摂取後の体温を比較することにより評価した。すなわ
ち、被験者である健常成人の体表面の温度をサーモグラ
フィーを用いて測定しており、まず、本乳化食品の摂取
前の全身体温をコントロールとして測定し、その後、本
乳化食品(実施例1)を10g摂取し、次に、摂取後の
全身体温を連続して10分間測定し、その検出体温を集
計評価した。この検出体温をトポグラフとして集計した
測定体表面温度サーモグラフを図3に示す。
【0088】図3(a)は本乳化食品の摂取前の測定体表
面温度サーモグラフ、図3(b)は本乳化食品の摂取直後
の測定体表面温度サーモグラフ、図3(c)は本乳化食品
の摂取5分後の測定体表面温度サーモグラフ、図3(d)
は本乳化食品の摂取10分後の測定体表面温度サーモグ
ラフである。
【0089】各測定体表面温度サーモグラフにおいて、
30.0℃以上の温度域6は一点鎖線で、34.5℃以
上の温度域7は長点線で、36.0℃以上の温度域8は
実線で、37.5℃以上の温度域9は短点線で示してい
る。
【0090】図からも分かる通り、本乳化食品の摂取直
後には既に37.5℃以上の温度域9が出現しており、
36.0℃以上の温度域8も摂取前と比べると拡大して
いる。そして、摂取5分後、摂取10分後、と時間が経
過するに伴って、前記37.5℃以上の温度域9及び3
6.0℃以上の温度域8がさらに拡大し、摂取10分後
には下肢部においても37.5℃以上の温度域9の拡大
が認められる。
【0091】このように、本乳化食品を摂取すると時間
が経過するに伴ってより高い温度を示す温度域が拡大
し、被験者の体温の上昇が認められる。そして、摂取1
0分後には被験者の体温が最も上昇し、本乳化食品を摂
取する前の体温と比較するとその変化は明らかである。
【0092】このことから、本乳化食品を摂取すること
により、末梢血流量が増加し、代謝が促進されることが
わかる。
【0093】このように、本発明における乳化食品を摂
取した場合、生体に顕著な好影響が認められたので、本
乳化食品を、学習力の向上や、集中力の向上や、運動能
力の向上や、痴呆症の改善・予防等を目的とした食品と
して利用することも可能であることがわかった。
【0094】
【発明の効果】請求項1記載の本発明によれば、卵黄、
及び動物性油脂を含まず、リゾ化リン脂質を含有してな
る乳化食品としたので、多様な可溶化が可能となり、温
度変化によって発生する離水、或いは油層分離のない乳
化食品とすることができ、温度変化により常温時の状態
(固形状)から形状や性状が変化(乳液状、クリーム
状)しても、再び温度を常温に戻すことにより、容易に
常温時の形状や性状に復元可能なマヨネーズ様の食味を
呈する乳化食品とすることができる。
【0095】また、本発明に係る乳化食品は、温度によ
ってその性状や形状が変わるだけでなく、同温度を戻す
ことによってその性状・形状を復元することが可能であ
るため、今までにない全く新しい食材として調理するこ
とができる。
【0096】また、本発明は、大豆から抽出された「レ
シチン」を酵素分解加工することによって得られる「リ
ゾフォスファチジルコリン」を用いているので、かかる
「リゾ化コリン」によって脳細胞を活性化させることも
できる。
【0097】さらに、本発明に係る乳化食品は卵黄及び
動物性油脂を含まないことから、卵黄或いは動物性の原
料・蛋白質を原因とするアレルギー性反応を抑制するこ
とができる。
【0098】請求項2記載の本発明によれば、低温、及
び常温においては固形状を呈し、加温によって乳液状若
しくはクリーム状を呈する乳化食品としたので、今まで
にない全く新しい食材として様々な方法で調理すること
ができる。また、本発明に係る乳化食品は、低温・常温
時に固形状となるので、乳化食品中に様々な食材を添加
することも可能である。
【0099】請求項3記載の本発明によれば、植物性油
脂と大豆成分とを加熱溶解、又は、均一分散した中にリ
ゾ化リン脂質と水とを加えて乳化することにより、低
温、及び常温においては固形状を呈し、加温によって乳
液状若しくはクリーム状を呈する乳化食品を製造するよ
うにしたので、温度変化によって発生する離水、或いは
油層分離のない乳化食品であると共に、マヨネーズ様の
食味でありながら温度変化により常温時の状態(固形
状)から形状や性状が変化(乳液状、クリーム状)して
も、再び温度を常温に戻すことにより、容易に常温時の
形状や性状に復元可能な全く新しい乳化食品を製造する
ことができる。
【0100】また、大豆から抽出された「レシチン」を
酵素分解加工することによって得られる「リゾフォスフ
ァチジルコリン」を用いているので、脳細胞を活性化さ
せ、脳内血流量を代謝促進させる働きを有する乳化食品
を製造することができる。
【0101】さらに、本製造方法においては大豆成分を
乳化食品の主成分としているので、カロリーが極めて低
く、肥満を抑制することが可能であると共に、卵黄或い
は動物性の原料・蛋白質を原因とするアレルギー性反応
を抑制することが可能な乳化食品を製造することができ
る。
【0102】請求項4記載の本発明によれば、植物性油
脂と大豆成分と澱粉質とを加熱溶解、又は、均一分散し
た中にリゾ化リン脂質と水と増粘剤とを加えて乳化する
ことにより、低温、及び常温においては固形状を呈し、
加温によって乳液状若しくはクリーム状を呈する乳化食
品を製造するようにしたので、温度変化によって発生す
る離水、或いは油層分離のない乳化食品であると共に、
マヨネーズ様の食味でありながら温度変化により常温時
の状態(固形状)から形状や性状が変化(乳液状、クリ
ーム状)しても、再び温度を常温に戻すことにより、容
易に常温時の形状や性状に復元可能な全く新しい乳化食
品を製造することができる。
【0103】また、大豆から抽出された「レシチン」を
酵素分解加工することによって得られる「リゾフォスフ
ァチジルコリン」を用いているので、脳細胞を活性化さ
せ、脳内血流量を代謝促進させる働きを有する乳化食品
を製造することができる。
【0104】さらに、本製造方法においては大豆成分を
乳化食品の主成分としているので、カロリーが極めて低
く、肥満を抑制することが可能であると共に、卵黄或い
は動物性の原料・蛋白質を原因とするアレルギー性反応
を抑制することが可能な乳化食品を製造することができ
る。
【0105】また、乳化食品中に澱粉質や増粘剤を添加
しているので、乳化食品の粘性や形状変化温度を調整す
ることもでき、取り扱いや管理がしやすく、食感に優れ
た乳化食品を製造することができる。
【0106】請求項5記載の本発明によれば、水を10
〜90重量%とし、植物性油脂を5〜50重量%とし、
リゾ化リン脂質を0.1〜10重量%とし、大豆成分を
0.1〜15重量%とし、澱粉質を0.1〜30重量%
とし、増粘剤を1〜15重量%としたので、乳化食品の
形状変化温度(形状軟化温度)を20〜25℃とするこ
とができ、取り扱いや管理がしやすい乳化食品であると
共に、食味や食感に優れた乳化食品を製造することがで
きる。
【0107】請求項6記載の本発明によれば、防腐作用
を有する植物乾燥粉末又は/及び植物抽出エキスを添加
することとしたので、食酢を必須成分としない本乳化食
品の防腐性(抗菌性)を高めることができ、同乳化食品
の品質を長期間保持することができる。特に、天然の食
用植物を使用するので、安全に乳化食品を防腐(抗菌)
することができる。
【0108】請求項7記載の本発明によれば、植物乾燥
粉末は、ヨモギ乾燥粉末、シソ乾燥粉末、ドクダミ乾燥
粉末、甘草乾燥粉末、チンピ乾燥粉末等の内のいずれか
1種以上を含有し、植物抽出エキスは、ヨモギエキス、
シソエキス、ドクダミエキス、甘草エキス、チンピエキ
ス等の内のいずれか1種以上を含有することとしたの
で、乳化食品の防腐性(抗菌性)をより高めて、同乳化
食品の品質を長期間保持することができるだけでなく、
各食用植物の風味や薬効成分をも乳化食品に添加するこ
とができ、風味や薬効に優れた乳化食品を製造すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る乳化食品の脳神経への影響を示す
グラフである。
【図2】本発明に係る乳化食品の筋肉機能への影響を示
すグラフである。
【図3】本発明に係る乳化食品の体温への影響を示すサ
ーモグラフである。
【符号の説明】
P ピーク 1 最少量検出領域 2 少量検出領域 3 中量検出領域 4 多量検出領域 5 最多量検出領域 6 30.0℃以上の温度域 7 34.5℃以上の温度域 8 36.0℃以上の温度域 9 37.5℃以上の温度域
フロントページの続き Fターム(参考) 4B035 LC05 LE02 LG12 LG13 LG21 LG25 LG27 LG37 LK04 LK13 LK19 4B047 LB09 LE03 LF10 LG11 LG26 LG27 LG30 LG37 LP11

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 卵黄、及び動物性油脂を含まず、リゾ化
    リン脂質を含有してなることを特徴とする乳化食品。
  2. 【請求項2】 低温、及び常温においては固形状を呈
    し、加温によって乳液状若しくはクリーム状を呈するこ
    とを特徴とする請求項1記載の乳化食品。
  3. 【請求項3】 植物性油脂と大豆成分とを加熱溶解、又
    は、均一分散した中にリゾ化リン脂質と水とを加えて乳
    化することにより、低温、及び常温においては固形状を
    呈し、加温によって乳液状若しくはクリーム状を呈する
    ようにしたことを特徴とする乳化食品の製造方法。
  4. 【請求項4】 植物性油脂と大豆成分と澱粉質とを加熱
    溶解、又は、均一分散した中にリゾ化リン脂質と水と増
    粘剤とを加えて乳化することにより、低温、及び常温に
    おいては固形状を呈し、加温によって乳液状若しくはク
    リーム状を呈するようにしたことを特徴とする乳化食品
    の製造方法。
  5. 【請求項5】 水は10〜90重量%であり、植物性油
    脂は5〜50重量%であり、リゾ化リン脂質は0.1〜
    10重量%であり、大豆成分は0.1〜15重量%であ
    り、澱粉質は0.1〜30重量%であり、増粘剤は1〜
    15重量%であることを特徴とする請求項4に記載の乳
    化食品の製造方法。
  6. 【請求項6】 防腐作用を有する植物乾燥粉末又は/及
    び植物抽出エキスを添加することを特徴とする請求項1
    〜5のいずれか1項に記載の乳化食品の製造方法。
  7. 【請求項7】 植物乾燥粉末は、ヨモギ乾燥粉末、シソ
    乾燥粉末、ドクダミ乾燥粉末、甘草乾燥粉末、チンピ乾
    燥粉末等の内のいずれか1種以上を含有し、植物抽出エ
    キスは、ヨモギエキス、シソエキス、ドクダミエキス、
    甘草エキス、チンピエキス等の内のいずれか1種以上を
    含有することを特徴とする請求項6記載の乳化食品の製
    造方法。
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