JPH02195583A - テープカセット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はテープカセットに関し、特にその匣体の構造に
関するものである。

〔発明の概要〕

本発明は、材料削減のためにカセット匣体を薄肉化した
テープカセットにおいて、この薄肉の匣体の内面にリプ
を放射状に形成することにより、成形時の材料の流動性
を良くすると共にカセット匣体の構造強度の強化を図る
ようにしたものである。

〔従来の技術〕

近年、テープカセット特にビデオテープカセットにおい
ては、カセット匣体を成形する樹脂材料を出来るだけ削
減し、製品コストを低く抑えることが課題となっており
、これに対応するために、カセット匣体の肉厚を薄肉に
形成するようにしたテープカセットが種々提案されてい
る。そしてこのようにカセット匣体を薄肉化したテープ
カセットにおいては、その強度を補うために、匣体内面
に補強用のリブを設けるようにしている（例えば実開昭
６２−１１７７７７号公報）。

従来のこのテープカセットを第３図を参照して説明する
に、図において（１）はカセット匣体（下ハーフ）を示
し、（２）はこのカセット匣体（１）の底部に形成され
たリール軸挿入孔で、このリール軸挿入孔（２）上に磁
気テープを巻回したテープリール（図示せず）が収納保
持される。

そしてこのカセット匣体（１）におけるテープリールを
保持する部分（斜線部分）の肉厚を薄く形成して薄肉部
（３）としてあり、この薄肉部（３）の内面に補強用の
リプ（４）が一体に突設されている。

このリブ（４）は、縦方向（カセット匣体の前後方向）
に形成された縦方向リブ（４ａ）と、横方向（カセット
匣体の左右方向）に形成された横方向リブ（４ｂ）とに
より成り、このリブ（４）によって薄肉部（３）の強度
を増加させ、変形が生じにくい構造としである。

尚、（５）はリール軸挿入孔（２）の周囲を補強するた
めの円環状リブ、（６）はカセット匣体（１）の底部の
外表面に形成される誤挿入防止溝の裏側に突出された凸
条で、リブ（４）はこれら円環状リブ（５）及び凸条（
６）に連続して形成されている。

〔発明が解決しようとする課題］ ところで、このようにカセット匣体を薄肉化したテープ
カセットにあっては、成形時の薄肉部（３）における樹
脂材料の流動性が悪く、所定の形状に正確に成形できな
いおそれがある。ただ、リブ（４）の部分は肉厚が大で
あるため材料の流動性は良いが、この従来のテープカセ
ットにおけるリブ（４）は単に縦横方向に形成されてい
るのみで、特に材料の流動性を考慮した構造ではないた
め、成形時には薄肉部（３）の隅々まで材料が円滑にゆ
きわたらず、成形不良を生じるおそれが大きい。

またこの従来のテープカセットのようにリブ（４）を縦
横方向に形成した場合は、カセット匣体（１）の左右端
部間及び前後端部間に加わる曲げ荷重に対しては一定の
強度を有するが、斜め向き例えばカセット匣体（１）の
対角部間に加わる曲げ荷重に対しては弱（、全体的な構
造強度としては問題がある。

本発明は斯る点に鑑みて成されたもので、成形時の材料
の流動性及び構造強度を考慮したリブ構造とすることに
より、品質の良いテープカセットを提供することを目的
とする。

（課題を解決するための手段〕 上述の目的を達成するために本発明は、カセット匣体を
薄肉に形成して成るテープカセットにおいて、カセット
匣体の内面に放射状にリブを設けて成るものである。

〔作用〕

このように放射状にリブを形成したことにより、成形時
の材料の流動性が良くなって薄肉部は確実な薄肉形状に
成形され、またカセット匣体に曲げ荷重が加わったとき
には、いかなる部位に加わる曲げ荷重に対してもリブの
何れかが有効に作用してカセット匣体は所要の強度が確
保される。

〔実施例〕

以下、第１図及び第２図を参照しながら本発明の詳細な
説明するに、上述した第３図の従来例と対応する部分に
は同一符号を付しその説明は省略する。

本例においては、カセット匣体（１）の底部内面の中央
部より稍後方寄りの位置に形成金型のゲートを設定して
あり、図中Ｇはそのゲート跡を示す。

そしてこのゲート跡Ｇを中心とするように薄肉部（３）
の内面に放射状リブ（７）を一体に突設しである。

このリブ（７）は、ゲート跡Ｇから放射状に延びる複数
本の直線状リブ（７ａ）と、この各直線状リブ（７ａ）
に対し直交し、かつゲート跡Ｇを中心とする円弧形状に
形成された複数本の円弧状リブ（７ｂ）とにより成る。

尚、このリブ（７）がリール軸挿入孔（２）の周囲の円
環状リブ（５）及び凸条（６）に連続して形成されてい
ることは従来例と同様である。

このようにカセット匣体（１）の薄肉部（３）に成形金
型のゲートを中心とした放射状のリブ（７）を形成した
ことにより、カセット匣体（１）の成形時における材料
の流動性が良くなり、即ち金型のゲートから射出された
樹脂材料は厚肉のリブ（力の部分をストレートに通って
薄肉部（３）の隅々まで円滑にゆきわたる。つまり、こ
のリブ（７）は成形時の材料の広がり方向に対応して形
成されているので、材料の通りが良く、このため薄肉部
（３）は確実に所定の薄肉形状に形成され、成形不良を
生じるおそれはない。

また、このようにリブ（７）を放射状に形成したことに
より、カセット匣体（１）の左右端部間９前後端部間、
あるいは対角部間等、いかなる二点間に曲げ荷重が加わ
っても、これに対してリブ（７）の何れかが対応し有効
に作用するため、カセット匣体（１）は全体として所要
の構造強度を確保され、従って反り、歪み等の変形が生
じることはない。

尚、本例においてはカセット匣体の下ハーフ側のみを図
示したが、上ハーフの内面側にもこれと同様の放射状リ
ブ（７）を形成できることは勿論である。

〔発明の効果〕

以上の如く本発明は、薄肉に形成されるカセット匣体の
内面に放射状のリブを設けたことにより、成形時におけ
る材料の流動性が良好となり成形性が向上されると共に
匣体の構造強度も向上される等、従来に比して格段に品
質の良いテープカセットを提供できる効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例を示すカセット匣体の下ハーフ
の平面図、第２図はその一部の縦断面図、第３図は従来
例を示す下ハーフの平面図である。 図中〔１）はカセット匣体、（３）は薄肉部、（７）は
リプである。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. カセット匣体を薄肉に形成して成るテープカセットにお
   いて、上記カセット匣体の内面に放射状のリブを設けた
   ことを特徴とするテープカセット。